ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
音楽評論家 長谷川京介のブログです。ソニー・ミュージック退職後は、雑誌「音楽の友」や「ショパン」「ぶらあぼ」に、コンサート評や記事を書くとともに、 フリーの音楽プロデューサーとしても活動しています
ヤン・ヤン指揮 杭州フィル、LFJ初登場で古典派・ロマン派の名曲に挑む
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
クラシック音楽が日本社会にどう根づき、いかに揺らいでいるかを問いかける本書は、長年音楽の現場でプロデュースや取材に携わってきた著者による、実情に即した報告書と…
下野竜也指揮都響 黛敏郎「涅槃交響曲」他(4月30日・東京文化会館)
現代音楽3作を並べた意欲的なプログラムは、聴衆の期待の高さを反映して完売満席となった。昨年のジョン・アダムズ自作自演でミュージック・ペンクラブ音楽賞現代音楽部…
ルイージN響 諏訪内晶子(vn)、森麻季(sp) (5月1日・サントリーホール)
マーラー「交響曲4番」は、先週の第3番よりもルイージに合っていた。軽やかでよく歌い、色彩感も豊か。イタリアのカラフルで滑らかな絹織物のような感触。オーケストラ…
オーケストラ・ニッポニカ 芥川也寸志生誕100年記念 畏敬・諧謔・鎮魂
(4月27日・紀尾井ホール)設立から23年にわたり、日本の作曲家の作品を紹介してきた芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカが、文化支援の助成の激減、譜…
広上淳一指揮日本フィル ヴェルディ《仮面舞踏会》(セミ・ステージ形式)
ステージオペラとして、とても良く練り上げられており、高島勲の演出も冴えていた。ステージ奥に組台を置き、その上をステージとし、また舞台前面左右を一段高くしてステ…
ルイージ指揮N響 マーラー「交響曲第3番」(4月26日・NHKホール)
ルイージN響のマーラーは2023年に聴いた「交響曲第8番《千人の交響曲》」以来。その時と同じ方向性を持ちつつ、細部まで徹底的に磨かれたアンサンブルと構造的完成…
熟成のロマン派音楽 福島章恭コンサートシリーズIV 《未完成》とブラ1
今発売中の「音楽の友」5月号106pに、5月11日(日)13時半開演、杜のホールはしもとで「福島章恭コンサートシリーズIV」を指揮する福島さんのインタビュー記…
2024年度ミュージック・ペンクラブ音楽賞 授賞式のようすをレポート!
第37回ミュージック・ペンクラブ音楽賞授賞式が、本日4月22日、北とぴあ カナリアホールにて開催されました。各部門の受賞者や代表者、ご関係者の皆様が多数出席…
ノット&東響《こうもり》(演奏会形式)2日目 (4月20日・東京文化会館大ホール)
18日に続き、今度は買ったチケットで行く2日目。座席が1階6列目左端とステージに近く、歌手の声をダイレクトに聴け、行った甲斐があった。 客席が9割以上埋まって…
ヤルヴィN響 グローヴナー(ピアノ)(4月17日・サントリーホール)
今日のヤルヴィN響の演奏は、過去聴いた中でも最高レベル、それも一段階も二段階も上だった。先週のレヴューでヤルヴィと近現代音楽との相性の良さを書いたが、それを裏…
東京春祭 ノット&東響《こうもり》(演奏会形式) (4月18日・東京文化会館大ホール)
ジョナサン・ノット指揮によるJ.シュトラウス2世《こうもり》。歌手陣の歌唱と演技が予想を大きく上回る素晴らしさで、充実した舞台が繰り広げられた。冒頭、アルフレ…
リーニフ指揮・読響 ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)(4月12日・サントリーホール)
東京春祭《蝶々夫人》で読響と初共演したオクサーナ・リーニフが登場し、ブラームスのピアノ協奏曲第1番とベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮した。 ソリスト…
パーヴォ・ヤルヴィ指揮N響 アントワーヌ・タメスティ(ヴィオラ)(4月13日・NHKホール)
前半にベルリオーズ《イタリアのハロルド》、後半にプロコフィエフ《交響曲第4番》というプログラム。首席指揮者を2015年から2022年まで務めた(現在は名誉指揮…
ムーティ指揮 東京春祭オーケストラ(4月11日 ・東京文化会館大ホール)
イタリア・オペラの序曲・間奏曲とレスピーギ《ローマの松》他というプログラム。これまで、ムーティのカリスマ的な指導のもと、数々の演奏会形式のイタリア・オペラで日…
オクサーナ・リーニフ指揮読響《蝶々夫人》(演奏会形式)(4月10日・東京文化会館)
バイロイト音楽祭で女性初の指揮者を務めたリーニフが、読響と共にプッチーニの名作を鮮烈に再現した。 東京春祭プッチーニ・シリーズ vol.6《蝶々夫人》(演奏会…
アンサンブル・アンテルコンタンポラン I ブーレーズ生誕100年に寄せて
(4月9日・東京文化会館大ホール)ピエール・ブーレーズによって1976年にパリで設立されて以来、時代の先端を走り続け、現代音楽のヴィルトゥオーゾ集団としての評…
大野和士・都響 キリル・ゲルシュタイン(ピアノ) (4月7日・東京文化会館)
大野和士指揮・東京都交響楽団による今回の定期公演は、前半にベルク《管弦楽のための3つの小品》、後半にゲルシュタインをソリストに迎えてのブラームス《ピアノ協奏曲…
2日目はさらに深まる感動──ノット&東響、ブルックナー8番〈初稿版〉(4/6・ミューザ川崎)
聴く機会が少なかったため、第8番の初稿版の良さをこれまで十分に認識していなかった。しかし、昨日と今日の2回にわたり、ノットと東響の目を見張るような集中力の高い…
ジョナサン・ノット指揮 ブルックナー「交響曲第8番」(初稿版)(4月5日・サントリーホール)
ノットが「この版は長く変化に富み、まるで遠回りして山を登るような旅です」と語る通り、未知の道をたどるようなこの旅は、刺激に満ちていた。ノットは、まるで山歩きの…
東京春祭ヤノフスキ指揮N響 ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》(4月4日・東京文化会館大ホール)
マレク・ヤノフスキ指揮による《ミサ・ソレムニス》は、第1曲《キリエ》の静けさと祈りの表現と、第2曲《グローリア》の活力あふれる音楽との対比が際立ち、宗教的な厳…
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)の世界 I ー solo(4月3日・東京文化会館小ホール)
後半はまさにゲルシュタイン・ワールドの真骨頂。一言で言えば、それは現代の世界情勢を映し出すかのような、世界の狂気あるいは大都会の狂気そのものだった。 クルター…
国立カナダナショナル管弦楽団日本ツアー 記者会見(4月2日・カナダ大使館)
東京青山のカナダ大使館地下2階のオスカー・ピーターソン・シアター(233席)で開かれた国立カナダナショナル管弦楽団日本ツアーの記者会見に出席した。 開催まで1…
東京春祭 ピノック指揮紀尾井ホール室内管弦楽団 (3月23日・東京文化会館小ホール)
東京春祭に紀尾井ホール室内管弦楽団が初登場。興味深かったのは今回の指揮を執ったトレヴァー・ピノックが2019年にロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュー…
東京春祭 ワーグナー《パルジファル》(3月27日・東京文化会館大ホール)
東京・春・音楽祭 ワーグナー《パルジファル》 (3月27日・東京文化会館大ホール)知る限りこれまでの春祭ワーグナー・シリーズの最高峰。歌手、オーケストラ、コー…
「フェスタサマーミューザ KAWASAKI 2025」記者会見レポート
本日午後1時から開かれたフェスタサマーミューザKAWASAKI2025のライナップ記者会見に行きました。以下ポイントをまとめました。「フェスタサマーミューザ …
小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXXI ヴェルディ:歌劇「椿姫」
(3月22日・東京文化会館大ホール)小澤征爾音楽塾として初めてヴェルディに挑戦。主役歌手陣が素晴らしかった。ヴィオレッタ・ヴァレリー役のニーナ・ミナシアン(ソ…
サー・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ(3月21日・ミューザ川崎)
サー・アンドラーシュ・シフと2026年に活動を終了する自身の室内オーケストラ、カペラ・アンドレア・バルカ。1990年代末にザルツブルクで結成され、長年にわたり…
Farrell: A Highly Successful Debut in Japan
Conductor: Kirill Farrell, Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra, Violin: Benja…
キリアン・ファレル指揮都響 ベンジャミン・バイルマン(vn)(3月20日・サントリーホール)
ここ最近次々と才能のある若手指揮者が登場しているが、日本デビューとなるアイルランド生まれのキリアン・ファレルも間違いなく、その一人だ。今年31歳。2023/2…
「音楽の友」4月号掲載 ロウヴァリ、フィルハーモニア管弦楽団 初来日公演レポート
「音楽の友」4月号が発売されました。今回は、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ&フィルハーモニア管弦楽団の初来日の公演レポートを11p(カラー)に書いております…
伊藤悠貴・横坂源・笹沼樹・新倉瞳 齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者によるチェロ・アンサンブル
(3月15日・東京文化会館小ホール)昨年の東京春祭で話題となった4人のチェリストがソロを持ち回る独創的企画、齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者によるチェロ・アンサ…
ピノック指揮紀尾井ホール室内管弦楽団 モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》[演奏会形式]
(3月14日・紀尾井ホール)800席の紀尾井ホールという贅沢な空間で堪能する、素晴らしい《コジ・ファン・トゥッテ》。ピノックの躍動感あふれる指揮のもと、歌手陣…
群馬交響楽団 東京定期演奏会 飯森範親(指揮) 小林沙羅(ソプラノ)
(3月13日・東京オペラシティ コンサートホール)チラシを見てデイヴィッド・レイランド指揮の10月公演の会場名をカレンダーに書いたため、すみだトリフォニーホー…
ヴァイグレ読響 ベルク《ヴォツェック》(演奏会形式)(3月12日・サントリーホール)
歌手陣が充実。特にマリー役のアリソン・オークス(ソプラノ)が、昨年東京春祭の《エレクトラ》のクリソテミス役で聴かせたように、最初の一声から聴き手を釘付けにする…
ケンショウ・ワタナベ指揮東京フィル 髙木竜馬(ピアノ)(3月9日・オーチャードホール)
出演予定の首席指揮者アンドレア・バッティストーニは、今年1月のケガ(右肩前方脱臼)の回復の遅れのため、医師の診断により出演できなくなり、2019年にも東京フィ…
高関健東京シティ・フィル ヴェルディ《レクイエム》(3月8日・東京オペラシティ)
ヴェルディ《レクイエム》と言えば、「音楽の友」と「毎日クラシックナビ」のコンサートベストテンに挙げた、昨年6月8日の園田隆一郎指揮パシフィックフィルハーモニア…
KBS交響楽団 & 東京フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会(3月2日・東京オペラシティ)
日韓国交正常化60周年にふさわしい音楽が結ぶ友好。東京フィル名誉音楽監督でKBS響の桂冠指揮者でもあるチョン・ミョンフンが指揮する合同オーケストラは18型の大…
カーチュン・ウォン日本フィル マーラー《復活》レヴュー 毎日クラシックナビ 速リポに掲載中
カーチュン・ウォン日本フィル マーラー《復活》毎日クラシックナビ速リポに掲載中昨晩3月7日(金)、サントリーホールでの公演のレポートを速リポに書きました。これ…
昨年2月閉館の名古屋「しらかわホール」売却先が決まり再開の見込み
昨年2月29日に閉館した名古屋のしらかわホールの最後のコンサート、28日の愛知室内オーケストラ第72回定期演奏会 山下一史(指揮)辻彩奈(ヴァイオリン)と、閉…
カーチュン・ウォン 日本フィル 小林美樹(ヴァイオリン)(3月1日・サントリーホール)
日本の作曲家の紹介に積極的なカーチュン・ウォンが指揮する伊福部昭:管絃楽のための《日本組曲》は、湿り気のある日本的な情緒が、カラリとした晴れやかな表情を持つ西…
モーツァルト未公開曲世界初演で話題 篠山春菜 大崎由貴 デュオ・リサイタル
(2月28日・スタジオピオティータ) 昨年モーツァルト未公開作品「セレナード ハ長調 K 648《ガンツ・クライネ・ナハトムジーク》世界初演で大きな話題とな…
尾高忠明指揮読響 辻井伸行(ピアノ)ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第5番」
(2月27日・サントリーホール)BBCウェールズ・ナショナル管弦楽団との演奏が高く評価されるなど、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」は尾高忠明の十八番。 札響…
チョン・ミョンフン指揮東京フィル ベートーヴェン「三重協奏曲」「英雄」
(2月26日・東京オペラシティ)ヴァイオリンに前田妃奈(2022年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール優勝)、チェロにハン・ジェミン(2021年エネスコ…
川瀬賢太郎指揮名古屋フィル東京公演 マーラー「交響曲第6番《悲劇的》」
(2月25日・東京オペラシティ)川瀬と名フィルによるマーラー《悲劇的》は、竹をスパーンと断ち切るような明快で引き締まった演奏だった。指揮は自信に満ちあふれ、実…
Manami Suzuki Piano Recital (Feb 23rd at Muza)
不定期ですが、今回から翻訳ソフトDeepLによる英訳のブログも始めます。指揮者のレナード・スラットキンが自分のfacebookでブログを紹介してくれ、海外の…
第12回浜松国際ピアノコンクール優勝者 鈴木愛美を迎えて(2月23日・ミューザ川崎)
3年に1度開催される浜松国際ピアノコンクールは、国際音楽コンクール世界連盟に加盟するコンクールであり、これまでアレクサンダー・ガヴリリュク、ラファウ・ブレハッ…
濱田芳通&アントネッロ モンテヴェルディ オペラ『オルフェオ』新制作
(2月22日・神奈川県立音楽堂)1994年結成の濱田芳通&アントネッロのモンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』新制作は、神奈川県立音楽堂、兵庫県立芸術文化セン…
尾高忠明 大阪フィルハーモニー交響楽団 東京公演 ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」
(2月18日・サントリーホール)ブルックナー「交響曲第4番《ロマンティック》」は、これまで聴いた大阪フィルの東京公演の中では、最もバランスのとれた演奏。過去の…
特別演奏会 汐澤安彦氏を偲んで (2月17日・東京オペラシティ)
本来は東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の初代常任指揮者汐澤安彦を迎えての特別演奏会だったが、1月7日汐澤が86歳で逝去。汐澤が名誉指揮者を務めた東京…
沼尻竜典 神奈川フィル 服部百音 佐藤晴真 (2月15日・横浜みなとみらい大ホール)
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲服部百音と佐藤晴真は端正に流麗に演奏しているものの、ガツンと来るものが、少ない。オーケストラももう一つ燃えて…
藤岡幸夫 東京シティ・フィル 伊福部昭:交響頌偈《釈迦》(2月14日・東京オペラシティ)
伊福部昭の交響頌偈《釈迦》(こうきょうじゅげ・しゃか)は1989年小松一彦指揮東京交響楽団により初演された。1997年田中良和札響、2014年大植英次指揮東響…
ポペルカ指揮N響 ニコロフスカ(メゾ・ソプラノ) (2月13日・サントリーホール)
指揮者になって僅か5年で3つのオーケストラの首席指揮者に就任、欧米で旋風を巻き起こすチェコのペトル・ポペルカ。先だってのチェコの音楽に続き、モーツァルトとシュ…
インバル都響 ショスタコーヴィチ《バービイ・ヤール》(2月11日・東京文化会館)
都響は16型。チェロが手前に位置する。コンサートマスターは水谷晃。 ラフマニノフ:交響詩《死の島》は、インバル特有の引き締まった演奏。冒頭の波の動機から分厚く…
ポペルカ指揮N響 バボラーク(ホルン)(2月8日・NHKホール)
3年前マティアス・ピンチャーの代役で初来日、東京交響楽団を指揮して鮮やかな演奏で衝撃を与え、昨年は首席指揮者兼芸術監督を務めるプラハ放送響と来日、スメタナ《わ…
ブルックナーの神髄に迫るツァグロゼク読響の至高の名演(2月7日・サントリーホール)
昨日のツァグロゼク読響によるブルックナー「交響曲第5番」の記事が毎日クラシックナビ、「速リポ」にアップされました。下記速リポのサイトからお読みください。htt…
ラン・ラン ピアノ・リサイタル(2月6日・サントリーホール)
満席の会場。女性比率は80%以上、いや90%かもしれない。ラン・ランの演奏はヴィルトゥオーゾ的な技術とダイナミック、繊細さと歌にも富んでいる。聴き手を楽しませ…
札幌交響楽団 東京公演2025 広上淳一(指揮) 外山啓介(ピアノ)武満徹・伊福部昭・シベリウス
(2月 3日・サントリーホール)本公演に先立ち、1月26日に亡くなった秋山和慶を偲び、広上淳一を先頭に札響の弦全員が入場、モーツァルト「ディヴェルティメントニ…
深淵なるピアニズム 小井土文哉 transit Vol.18 (2月2日・王子ホール)
若い才能や未知のアーティストを紹介する王子ホールのtransitシリーズ18回目は、日本音楽コンクール、ヘイスティングス国際ピアノ協奏曲コンクール(イギリス)…
佐渡裕新日本フィル フォーレ《レクイエム》他(1月31日・すみだトリフォニーホール)
1曲目イベール「室内管弦楽のためのディヴェルティスマン」は演奏後の佐渡裕のトークによると、フランスでもあまり演奏機会がないとのこと。首席指揮者を務めたラムルー…
ツァグロゼク指揮読響 シューマン&モーツァルト(2月1日・東京オペラシティ)
ローター・ツァグロゼクは2019年読響との二度目の共演の際、ブルックナー「交響曲第7番」を聴いた。その時のブログ↓https://ameblo.jp/bayb…
ソヒエフ指揮N響 郷古廉(ヴァイオリン)(1月30日・サントリーホール)
サントリーホールで聴くソヒエフとN響の演奏は細やかな音から厚みのあるハーモニーまで充実の極み。コンサートマスターは長原幸太。 ムソルグスキー(リャードフ編)/…
イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル(1月29日・サントリーホール)
前半のモーツァルトの3曲アダージョ ロ短調、幻想曲ハ短調、幻想曲ニ短調は、テンポが少し遅いことを除けば、比較的普通の演奏。打鍵の強さ、高音部のきらめきは共通し…
都民芸術フェスティバル 海老原光読響、毛利文香(1月28日・すみだトリフォニーホール)
今年デビュー10周年になる毛利文香(もうり ふみか)だが、これまで聴く機会がなく、今回初めて聴いた。ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」という演奏時…
佐渡裕指揮新日本フィル マーラー交響曲第9番 (1月26日・サントリーホール)
ここ10年間、佐渡裕が指揮するコンサートについては辛口ばかり書いてきた。例外は昨年8月のフェスタサマーミューザの兵庫芸術文化センター管弦楽団とのシェーンベルク…
ソヒエフ指揮N響 篠崎史紀N響退団(1月25日・NHKホール)
コンサートマスターは篠崎史紀。3月末で特別コンサートマスターを退任し、N響を退団するマロの最後の定期演奏会出演。このあとN響の全国公演に帯同し、3月11日すみ…
小泉和裕 都響 ミシェル・ダルベルト(ピアノ)(1月24日・東京文化会館)
小泉和裕のフランス音楽は珍しい。2021年6月1日にオネゲル:交響曲第3番《典礼風》とフォーレ:《レクイエム》を聴いて以来。小泉和裕 東京都交響楽団 オネゲル…
阪田知樹 リスト~ピアノ協奏曲の夕べ(1月23日・サントリーホール)
写真©Ayustet リストがこれほど似合うピアニストはいないのでは、と思わせる圧巻の演奏。阪田はプログラム巻頭に、リストの作品と音楽観を研究し魅力を伝えるこ…
昨夜の上岡敏之読響のショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」、ポゴレリッチとのショパン:ピアノ協奏曲第2番のレヴューが毎日クラシックナビ「速リポ」に掲…
ソヒエフN響ショスタコーヴィチ《レニングラード》(1月19日・NHKホール)
トゥガン・ソヒエフ指揮によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番《レニングラード》」。コンサートマスターは郷古 廉。 ソヒエフが個々の楽員の力量の高さ、アンサンブ…
山田和樹 日本フィル 周防亮介(ヴァイオリン)(1月18日・サントリーホール)
バーミンガム市交響楽団音楽監督を務める山田和樹。イギリス音楽は今後も必須のレパートリー。今日のプログラムは、《威風堂々》第1番以外は、山田にとって初挑戦となる…
高関健 東京シティ・フィル 奥井紫麻(ピアノ)(1月17日・東京オペラシティ)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調を弾いた奥井紫麻(おくい しお)は、今回初めて生演奏に接した。2000年生まれ、今年21歳になる若手だが、素晴らしい…
「毎日クラシックナビが選ぶ2024年開催公演ベスト10」発表!
毎日クラシックナビ「先月のピカイチ 来月のイチオシ」年初恒例の特別企画、毎日クラシックナビが選ぶ「2024年開催公演の年間ベスト10」の集計結果が発表されま…
小林資典 読響 ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)(1月16日・サントリーホール)
ドイツのドルトムント歌劇場音楽総監督代理と第1指揮者(カペルマイスター)を務める小林資典。モーツァルト「交響曲第36番《リンツ》」は、柔らかな響きの堂々とした…
金子鈴太郎(チェロ)&岡田奏(ピアノ) (1月16日・白寿ホール)
白寿ホール 第176回 リクライニング・コンサートJ.ハイドン:バリトン三重奏のためのディヴェルティメント ニ長調 Hob.Ⅺ:113タイトルは三重奏だが、チ…
スラットキン指揮都響 金川真弓(ヴァイオリン)(1月15日・サントリーホール)
レナード・スラットキンと都響の初共演。相性は最高だった。ツートップで、コンサートマスターは山本友重、トップサイドは水谷晃。終演後、ソロ・カーテンコールに現れた…
第22回東京音楽コンクール 優勝者コンサート(1月13日・東京文化会館大ホール)
このコンクールは東京文化会館、読売新聞、花王(株)、東京都の4者が共催。新人演奏家の発掘、育成・支援を目的としている。素晴らしい点は、コンクール後も東京文化会…
1月11日(土)14時開演 東京オペラシティコンサートホール読響は14型。コンサートマスターは戸澤采紀。このホールで読響を聴くのは初めて。2階センター1列目で…
すでに報道のとおり、指揮者の汐澤安彦さんが1月7日肺炎のため、86歳で逝去された。 経歴については新聞、東京音楽大学のサイトに詳しい。指揮者の汐澤安彦さん死去…
ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート2025
1月8日(水)19時・サントリーホール今年33回目の来日となるウィーン・リング・アンサンブル。ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年と言う記念の年でもあり、シ…
樹‐Quintet Itsuki‐ ARDミュンヘン国際音楽コンクール委嘱新曲作品優秀賞受賞記念
(1月6日月曜日19時・杉並公会堂)樹-Quintet Itsuki-は2021年に同世代の管楽器奏者5人によって結成。 ミュンヘン国際音楽コンクール出場を目…
《響の森》Vol.55「ニューイヤーコンサート2025」(1月3日金曜日15時 東京文化会館)
完売満席、補助席までびっしり。ここまで入った光景は初めて見る。指揮はガエタノ・デスピノーサ、オーケストラは東京都交響楽団。コンサートマスターは水谷晃。 ニュー…
2024年のあなたのブログ記事の閲覧数 435661 回 アメブロから年明けに昨年のブログのアクセス数のお知らせがありました。435661回、…
2024年は《第九》の初演(1824年5月7日ウィーン)から200年。だからというわけではないが、昨年の倍、6回聴いた。それぞれの公演の印象をまとめてみた。 …
樫本大進&ラファウ・ブレハッチ(12月17日・水戸市民会館グロービスホール)
昨年7月2日にオープンした水戸市民会館グロービスホールに初めて行った。音響設計はミューザ川崎シンフォニーホールやハンブルクのエルプフィルハーモニーなどを手掛け…
サー・アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル 2024(12月16日・東京オペラシティ)
シフのリサイタル。シフは曲目を全て日本語でアナウンスしてから弾いた。プログラムは事前に知らされていない。 この日はバッハのゴルトベルク変奏曲のアリアに始まり、…
ジョナサン・ノット 東京交響楽団 R.シュトラウス「ばらの騎士」(12月15日・ミューザ川崎)
(12月15日・ミューザ川崎)ミューザ川崎での公演。ノットと東京交響楽団はサントリーホールよりもアンサンブルがまとまっていた。第1幕は引き締まり、第3幕も繊細…
ジョナサン・ノット東京交響楽団 R.シュトラウス 「ばらの騎士」(演奏会形式)
(12月13日・サントリーホール)歌手陣が素晴らしい。甲乙がつけられない。オクタヴィアンのカトリオーナ・モリソン(メゾソプラノ)、元帥夫人のミア・パーション(…
イザベル・ファウスト モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全曲演奏会(第2日目)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調 K211イザベル・ファウストとジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコは出だしこそ昨日…
イザベル・ファウスト モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲全曲演奏会 第1日
イザベル・ファウストとジョヴァンニ・アントニーニ指揮、イタリアの古楽アンサンブルのイル・ジャルディーノ・アルモニコによるモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 全曲…
小林愛実 ピアノ・リサイタル2024(12月8日・サントリーホール)
完売満席。驚いたのは入場前の長い行列。六本木通りからエスカレーターを上ったところで折れてなお続いていた。ここまで長い列は初めて見る。 KAJIMOTO恒例のア…
ロバート・トレヴィーノ 都響 伊東裕(チェロ)(12月4日・サントリーホール)
大野和士が頸椎の手術のため、代わってロバート・トレヴィーノが指揮台に立った。11月17日に読響でレスピーギのローマ三部作を指揮、大評判となった。トレヴィーノは…
ジョナサン・ノット 東京交響楽団 アヴァ・バハリ(ヴァイオリン)(12月7日・サントリーホール)
スウェーデン生まれのアヴァ・バハリが日本デビュー。シェーンベルク「ヴァイオリン協奏曲」は柔らかな美音。テクニックは安定しており、素直な演奏は尖ったところがなく…
紀尾井レジデント・シリーズ III青木尚佳(第2回)“Fantasy”(12月6日・紀尾井ホール
昨年の第1回でイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲で大家の風格さえ感じさせる圧巻の演奏を披露した青木尚佳。 今回も後半では、イザイの時をほうふつさせるスケー…
速リポに掲載!鈴木優人読響 ベリオ「シンフォニア」、モーツァルト「レクイエム」
速リポに掲載!「時代を超え響き合う刺激的なベリオとモーツァルト」昨夜の鈴木優人指揮読響によるベリオ「シンフォニア」とモーツァルト「レクイエム」(鈴木優人補筆校…
アレクサンドル・カントロフ ピアノ・リサイタル 2024(11月30日・サントリーホール)
KAJIMOTO恒例のアーティストによるコンサート前のアナウンスメント。カントロフはフランス語に続いて英語で話した。『素晴らしい音響のサントリーホールでのリサ…
新ダヴィッド同盟 スティーヴン・イッサーリスを迎えて (12月1日・紀尾井ホール)
「新ダヴィッド同盟」は2010年吉田秀和・初代水戸芸術館館長の命名により、水戸芸術館の専属楽団として結成。庄司紗矢香を中心に彼女の呼びかけにより、音楽仲間が世…
N響首席ヴィオラ奏者村上淳一郎が企画する新しいシリーズ「ヴィオラ・コレクション」の第1回。安達真理、中恵菜、山本周が加わる4人によるヴィオラづくしのコンサート…
ロッシーニ ウィリアム・テル<新制作>(11月26日・新国立劇場)
日本で初めての原語による舞台上演、ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》。実質上演時間3時間45分の大作だが、充実の舞台に時間が経つのを忘れるほど。 合唱の出番…
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ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
クラシック音楽が日本社会にどう根づき、いかに揺らいでいるかを問いかける本書は、長年音楽の現場でプロデュースや取材に携わってきた著者による、実情に即した報告書と…
現代音楽3作を並べた意欲的なプログラムは、聴衆の期待の高さを反映して完売満席となった。昨年のジョン・アダムズ自作自演でミュージック・ペンクラブ音楽賞現代音楽部…
マーラー「交響曲4番」は、先週の第3番よりもルイージに合っていた。軽やかでよく歌い、色彩感も豊か。イタリアのカラフルで滑らかな絹織物のような感触。オーケストラ…
(4月27日・紀尾井ホール)設立から23年にわたり、日本の作曲家の作品を紹介してきた芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカが、文化支援の助成の激減、譜…
ステージオペラとして、とても良く練り上げられており、高島勲の演出も冴えていた。ステージ奥に組台を置き、その上をステージとし、また舞台前面左右を一段高くしてステ…
ルイージN響のマーラーは2023年に聴いた「交響曲第8番《千人の交響曲》」以来。その時と同じ方向性を持ちつつ、細部まで徹底的に磨かれたアンサンブルと構造的完成…
今発売中の「音楽の友」5月号106pに、5月11日(日)13時半開演、杜のホールはしもとで「福島章恭コンサートシリーズIV」を指揮する福島さんのインタビュー記…
第37回ミュージック・ペンクラブ音楽賞授賞式が、本日4月22日、北とぴあ カナリアホールにて開催されました。各部門の受賞者や代表者、ご関係者の皆様が多数出席…
18日に続き、今度は買ったチケットで行く2日目。座席が1階6列目左端とステージに近く、歌手の声をダイレクトに聴け、行った甲斐があった。 客席が9割以上埋まって…
今日のヤルヴィN響の演奏は、過去聴いた中でも最高レベル、それも一段階も二段階も上だった。先週のレヴューでヤルヴィと近現代音楽との相性の良さを書いたが、それを裏…
ジョナサン・ノット指揮によるJ.シュトラウス2世《こうもり》。歌手陣の歌唱と演技が予想を大きく上回る素晴らしさで、充実した舞台が繰り広げられた。冒頭、アルフレ…
東京春祭《蝶々夫人》で読響と初共演したオクサーナ・リーニフが登場し、ブラームスのピアノ協奏曲第1番とベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮した。 ソリスト…
前半にベルリオーズ《イタリアのハロルド》、後半にプロコフィエフ《交響曲第4番》というプログラム。首席指揮者を2015年から2022年まで務めた(現在は名誉指揮…
イタリア・オペラの序曲・間奏曲とレスピーギ《ローマの松》他というプログラム。これまで、ムーティのカリスマ的な指導のもと、数々の演奏会形式のイタリア・オペラで日…
バイロイト音楽祭で女性初の指揮者を務めたリーニフが、読響と共にプッチーニの名作を鮮烈に再現した。 東京春祭プッチーニ・シリーズ vol.6《蝶々夫人》(演奏会…
(4月9日・東京文化会館大ホール)ピエール・ブーレーズによって1976年にパリで設立されて以来、時代の先端を走り続け、現代音楽のヴィルトゥオーゾ集団としての評…
大野和士指揮・東京都交響楽団による今回の定期公演は、前半にベルク《管弦楽のための3つの小品》、後半にゲルシュタインをソリストに迎えてのブラームス《ピアノ協奏曲…
聴く機会が少なかったため、第8番の初稿版の良さをこれまで十分に認識していなかった。しかし、昨日と今日の2回にわたり、ノットと東響の目を見張るような集中力の高い…
(4月30日・トーキョーコンサーツラボ)昨年11月26日日経ホールでのリサイタルを仕事の都合で聴き逃した中島英寿(なかじま ひでかず)のリサイタルをようやく聴…
(4月28日・ミューザ川崎シンフォニーホール)ミューザ川崎らしいエンタテインメント性のあるプログラム。ルロイ・アンダーソン「ピアノ協奏曲 ハ長調」を聴くのは初…
小泉和裕の円熟と充実を示すスケールの大きなシューベルト。16型の都響を思う存分に鳴らし切る。時に過剰なまでダイナミックな響きになるが、バランスがとれており、ぎ…
読響名誉顧問の高円宮妃久子殿下がご臨席されたコンサート。 1曲目はブラームス「大学祝典序曲 作品80」。ヴァイグレ読響は14型。コンサートマスターは林悠介。金…
4月20日NHKホールで聴いたブルックナー「交響曲第7番」では辛口のレヴューを書いたエッシェンバッハN響の演奏だが、今日のオール・シューマン・プログラムは、そ…
風格のある堂々とした演奏。全体にテンポはゆったりとしている。コンサートマスターは川崎洋介。N響の弦はしなやかで、トレモロは渾身の力を込める。ホルンとトランペッ…
アンデルジェフスキの弾き振りによる紀尾井ホール室内管弦楽団デビューは2021年9月の第128回定期演奏会。モーツァルトのピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414…
昨晩のサカリ・オラモ指揮東京交響楽団のコンサートのレヴューを「毎日クラシックナビ」速リポに書きました。東響は初共演にしてオラモと恋に落ちたと思います。 この…
「音楽の友」5月号が発売されました。私は、「開館20周年ミューザ川崎シンフォニーホールの歩み」(カラー12p-13p)ホールの歴史と将来の方向性、フェスタサマ…
昨日のムーティ《アイーダ》の超名演に続き、今夜はヴァイグレ読響の《エレクトラ》に心底圧倒された。 歌手陣全員とオーケストラがここまで高水準のオペラ公演が実現し…
リッカルド・ムーティの神業のような指揮のもと、歌手、合唱、オーケストラが完全に一体となる破格の超名演。ムーティの意思が出演者全員に完璧に行き渡っており、まるで…
オッカ・フォン・デア・ダメラウは一昨日のブルックナー「ミサ曲第3番」では声が出ておらず心配したが、今日のリサイタルでは問題なく、杞憂に終わってよかった。潤いの…
シューベルト「交響曲第4番《悲劇的》」でのN響は12型。コンサートマスターは東京・春・音楽祭の「トリスタンとイゾルデ」と同じくドレスデン・フィル第1コンサート…
(4月13日・東京文化会館 大ホール)ワーグナー:ジークフリート牧歌 都響は8型。コンサートマスターは山本友重。ローター・ケーニヒスの指揮は誠実、実直。頂点に…
(4月12日・サントリーホール)下野竜也日本フィルのシューベルト「交響曲第3番」は、リズミカルで流れもよく、がっしりとしている。コンサートマスターは木野雅之、…
(4月11日・東京文化会館大ホール)歌手陣が声を全開。これぞイタリアオペラ。ロドルフォのステファン・ポップ(テノール)は力余って怒鳴るように過剰だが、これくら…
東京春祭歌曲シリーズvol.38バスのルネ・パーぺはやわらかく深々として威厳のある声。世界中から引っ張りだこの理由がわかる。舞台に登場したときからオーラを放ち…
(4月7日 [日] ・東京文化会館 大ホール)《ニーベルングの指環》の4つの楽劇の名場面を一度に味わう贅沢なコンサート。ヤノフスキN響は《トリスタンとイゾルデ…
(東京藝術大学奏楽堂・4月6日 [土] 14:00開演、20時終演)3回の休憩を入れて6時間は苦行のようなコンサートだと思ったが、シェーンベルクの独創的で超越…
読響第637回定期演奏会カンブルランが振ると、読響の音は彼が常任だったころに戻る。カラフルな音、しっかりとしたアウフタクトから入り、深く音楽をつかむと、今度は…