ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
音楽評論家 長谷川京介のブログです。ソニー・ミュージック退職後は、雑誌「音楽の友」や「ショパン」「ぶらあぼ」に、コンサート評や記事を書くとともに、 フリーの音楽プロデューサーとしても活動しています
ソヒエフ指揮N響 郷古廉(ヴァイオリン)(1月30日・サントリーホール)
サントリーホールで聴くソヒエフとN響の演奏は細やかな音から厚みのあるハーモニーまで充実の極み。コンサートマスターは長原幸太。 ムソルグスキー(リャードフ編)/…
イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル(1月29日・サントリーホール)
前半のモーツァルトの3曲アダージョ ロ短調、幻想曲ハ短調、幻想曲ニ短調は、テンポが少し遅いことを除けば、比較的普通の演奏。打鍵の強さ、高音部のきらめきは共通し…
都民芸術フェスティバル 海老原光読響、毛利文香(1月28日・すみだトリフォニーホール)
今年デビュー10周年になる毛利文香(もうり ふみか)だが、これまで聴く機会がなく、今回初めて聴いた。ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」という演奏時…
佐渡裕指揮新日本フィル マーラー交響曲第9番 (1月26日・サントリーホール)
ここ10年間、佐渡裕が指揮するコンサートについては辛口ばかり書いてきた。例外は昨年8月のフェスタサマーミューザの兵庫芸術文化センター管弦楽団とのシェーンベルク…
ソヒエフ指揮N響 篠崎史紀N響退団(1月25日・NHKホール)
コンサートマスターは篠崎史紀。3月末で特別コンサートマスターを退任し、N響を退団するマロの最後の定期演奏会出演。このあとN響の全国公演に帯同し、3月11日すみ…
小泉和裕 都響 ミシェル・ダルベルト(ピアノ)(1月24日・東京文化会館)
小泉和裕のフランス音楽は珍しい。2021年6月1日にオネゲル:交響曲第3番《典礼風》とフォーレ:《レクイエム》を聴いて以来。小泉和裕 東京都交響楽団 オネゲル…
阪田知樹 リスト~ピアノ協奏曲の夕べ(1月23日・サントリーホール)
写真©Ayustet リストがこれほど似合うピアニストはいないのでは、と思わせる圧巻の演奏。阪田はプログラム巻頭に、リストの作品と音楽観を研究し魅力を伝えるこ…
昨夜の上岡敏之読響のショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」、ポゴレリッチとのショパン:ピアノ協奏曲第2番のレヴューが毎日クラシックナビ「速リポ」に掲…
ソヒエフN響ショスタコーヴィチ《レニングラード》(1月19日・NHKホール)
トゥガン・ソヒエフ指揮によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番《レニングラード》」。コンサートマスターは郷古 廉。 ソヒエフが個々の楽員の力量の高さ、アンサンブ…
山田和樹 日本フィル 周防亮介(ヴァイオリン)(1月18日・サントリーホール)
バーミンガム市交響楽団音楽監督を務める山田和樹。イギリス音楽は今後も必須のレパートリー。今日のプログラムは、《威風堂々》第1番以外は、山田にとって初挑戦となる…
高関健 東京シティ・フィル 奥井紫麻(ピアノ)(1月17日・東京オペラシティ)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調を弾いた奥井紫麻(おくい しお)は、今回初めて生演奏に接した。2000年生まれ、今年21歳になる若手だが、素晴らしい…
「毎日クラシックナビが選ぶ2024年開催公演ベスト10」発表!
毎日クラシックナビ「先月のピカイチ 来月のイチオシ」年初恒例の特別企画、毎日クラシックナビが選ぶ「2024年開催公演の年間ベスト10」の集計結果が発表されま…
小林資典 読響 ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)(1月16日・サントリーホール)
ドイツのドルトムント歌劇場音楽総監督代理と第1指揮者(カペルマイスター)を務める小林資典。モーツァルト「交響曲第36番《リンツ》」は、柔らかな響きの堂々とした…
金子鈴太郎(チェロ)&岡田奏(ピアノ) (1月16日・白寿ホール)
白寿ホール 第176回 リクライニング・コンサートJ.ハイドン:バリトン三重奏のためのディヴェルティメント ニ長調 Hob.Ⅺ:113タイトルは三重奏だが、チ…
スラットキン指揮都響 金川真弓(ヴァイオリン)(1月15日・サントリーホール)
レナード・スラットキンと都響の初共演。相性は最高だった。ツートップで、コンサートマスターは山本友重、トップサイドは水谷晃。終演後、ソロ・カーテンコールに現れた…
第22回東京音楽コンクール 優勝者コンサート(1月13日・東京文化会館大ホール)
このコンクールは東京文化会館、読売新聞、花王(株)、東京都の4者が共催。新人演奏家の発掘、育成・支援を目的としている。素晴らしい点は、コンクール後も東京文化会…
1月11日(土)14時開演 東京オペラシティコンサートホール読響は14型。コンサートマスターは戸澤采紀。このホールで読響を聴くのは初めて。2階センター1列目で…
すでに報道のとおり、指揮者の汐澤安彦さんが1月7日肺炎のため、86歳で逝去された。 経歴については新聞、東京音楽大学のサイトに詳しい。指揮者の汐澤安彦さん死去…
ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート2025
1月8日(水)19時・サントリーホール今年33回目の来日となるウィーン・リング・アンサンブル。ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年と言う記念の年でもあり、シ…
樹‐Quintet Itsuki‐ ARDミュンヘン国際音楽コンクール委嘱新曲作品優秀賞受賞記念
(1月6日月曜日19時・杉並公会堂)樹-Quintet Itsuki-は2021年に同世代の管楽器奏者5人によって結成。 ミュンヘン国際音楽コンクール出場を目…
《響の森》Vol.55「ニューイヤーコンサート2025」(1月3日金曜日15時 東京文化会館)
完売満席、補助席までびっしり。ここまで入った光景は初めて見る。指揮はガエタノ・デスピノーサ、オーケストラは東京都交響楽団。コンサートマスターは水谷晃。 ニュー…
2024年のあなたのブログ記事の閲覧数 435661 回 アメブロから年明けに昨年のブログのアクセス数のお知らせがありました。435661回、…
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ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
クラシック音楽が日本社会にどう根づき、いかに揺らいでいるかを問いかける本書は、長年音楽の現場でプロデュースや取材に携わってきた著者による、実情に即した報告書と…
現代音楽3作を並べた意欲的なプログラムは、聴衆の期待の高さを反映して完売満席となった。昨年のジョン・アダムズ自作自演でミュージック・ペンクラブ音楽賞現代音楽部…
マーラー「交響曲4番」は、先週の第3番よりもルイージに合っていた。軽やかでよく歌い、色彩感も豊か。イタリアのカラフルで滑らかな絹織物のような感触。オーケストラ…
(4月27日・紀尾井ホール)設立から23年にわたり、日本の作曲家の作品を紹介してきた芥川也寸志メモリアル オーケストラ・ニッポニカが、文化支援の助成の激減、譜…
ステージオペラとして、とても良く練り上げられており、高島勲の演出も冴えていた。ステージ奥に組台を置き、その上をステージとし、また舞台前面左右を一段高くしてステ…
ルイージN響のマーラーは2023年に聴いた「交響曲第8番《千人の交響曲》」以来。その時と同じ方向性を持ちつつ、細部まで徹底的に磨かれたアンサンブルと構造的完成…
今発売中の「音楽の友」5月号106pに、5月11日(日)13時半開演、杜のホールはしもとで「福島章恭コンサートシリーズIV」を指揮する福島さんのインタビュー記…
第37回ミュージック・ペンクラブ音楽賞授賞式が、本日4月22日、北とぴあ カナリアホールにて開催されました。各部門の受賞者や代表者、ご関係者の皆様が多数出席…
18日に続き、今度は買ったチケットで行く2日目。座席が1階6列目左端とステージに近く、歌手の声をダイレクトに聴け、行った甲斐があった。 客席が9割以上埋まって…
今日のヤルヴィN響の演奏は、過去聴いた中でも最高レベル、それも一段階も二段階も上だった。先週のレヴューでヤルヴィと近現代音楽との相性の良さを書いたが、それを裏…
ジョナサン・ノット指揮によるJ.シュトラウス2世《こうもり》。歌手陣の歌唱と演技が予想を大きく上回る素晴らしさで、充実した舞台が繰り広げられた。冒頭、アルフレ…
東京春祭《蝶々夫人》で読響と初共演したオクサーナ・リーニフが登場し、ブラームスのピアノ協奏曲第1番とベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮した。 ソリスト…
前半にベルリオーズ《イタリアのハロルド》、後半にプロコフィエフ《交響曲第4番》というプログラム。首席指揮者を2015年から2022年まで務めた(現在は名誉指揮…
イタリア・オペラの序曲・間奏曲とレスピーギ《ローマの松》他というプログラム。これまで、ムーティのカリスマ的な指導のもと、数々の演奏会形式のイタリア・オペラで日…
バイロイト音楽祭で女性初の指揮者を務めたリーニフが、読響と共にプッチーニの名作を鮮烈に再現した。 東京春祭プッチーニ・シリーズ vol.6《蝶々夫人》(演奏会…
(4月9日・東京文化会館大ホール)ピエール・ブーレーズによって1976年にパリで設立されて以来、時代の先端を走り続け、現代音楽のヴィルトゥオーゾ集団としての評…
大野和士指揮・東京都交響楽団による今回の定期公演は、前半にベルク《管弦楽のための3つの小品》、後半にゲルシュタインをソリストに迎えてのブラームス《ピアノ協奏曲…
聴く機会が少なかったため、第8番の初稿版の良さをこれまで十分に認識していなかった。しかし、昨日と今日の2回にわたり、ノットと東響の目を見張るような集中力の高い…
(4月30日・トーキョーコンサーツラボ)昨年11月26日日経ホールでのリサイタルを仕事の都合で聴き逃した中島英寿(なかじま ひでかず)のリサイタルをようやく聴…
(4月28日・ミューザ川崎シンフォニーホール)ミューザ川崎らしいエンタテインメント性のあるプログラム。ルロイ・アンダーソン「ピアノ協奏曲 ハ長調」を聴くのは初…
小泉和裕の円熟と充実を示すスケールの大きなシューベルト。16型の都響を思う存分に鳴らし切る。時に過剰なまでダイナミックな響きになるが、バランスがとれており、ぎ…
読響名誉顧問の高円宮妃久子殿下がご臨席されたコンサート。 1曲目はブラームス「大学祝典序曲 作品80」。ヴァイグレ読響は14型。コンサートマスターは林悠介。金…
4月20日NHKホールで聴いたブルックナー「交響曲第7番」では辛口のレヴューを書いたエッシェンバッハN響の演奏だが、今日のオール・シューマン・プログラムは、そ…
風格のある堂々とした演奏。全体にテンポはゆったりとしている。コンサートマスターは川崎洋介。N響の弦はしなやかで、トレモロは渾身の力を込める。ホルンとトランペッ…
アンデルジェフスキの弾き振りによる紀尾井ホール室内管弦楽団デビューは2021年9月の第128回定期演奏会。モーツァルトのピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414…
昨晩のサカリ・オラモ指揮東京交響楽団のコンサートのレヴューを「毎日クラシックナビ」速リポに書きました。東響は初共演にしてオラモと恋に落ちたと思います。 この…
「音楽の友」5月号が発売されました。私は、「開館20周年ミューザ川崎シンフォニーホールの歩み」(カラー12p-13p)ホールの歴史と将来の方向性、フェスタサマ…
昨日のムーティ《アイーダ》の超名演に続き、今夜はヴァイグレ読響の《エレクトラ》に心底圧倒された。 歌手陣全員とオーケストラがここまで高水準のオペラ公演が実現し…
リッカルド・ムーティの神業のような指揮のもと、歌手、合唱、オーケストラが完全に一体となる破格の超名演。ムーティの意思が出演者全員に完璧に行き渡っており、まるで…
オッカ・フォン・デア・ダメラウは一昨日のブルックナー「ミサ曲第3番」では声が出ておらず心配したが、今日のリサイタルでは問題なく、杞憂に終わってよかった。潤いの…
シューベルト「交響曲第4番《悲劇的》」でのN響は12型。コンサートマスターは東京・春・音楽祭の「トリスタンとイゾルデ」と同じくドレスデン・フィル第1コンサート…
(4月13日・東京文化会館 大ホール)ワーグナー:ジークフリート牧歌 都響は8型。コンサートマスターは山本友重。ローター・ケーニヒスの指揮は誠実、実直。頂点に…
(4月12日・サントリーホール)下野竜也日本フィルのシューベルト「交響曲第3番」は、リズミカルで流れもよく、がっしりとしている。コンサートマスターは木野雅之、…
(4月11日・東京文化会館大ホール)歌手陣が声を全開。これぞイタリアオペラ。ロドルフォのステファン・ポップ(テノール)は力余って怒鳴るように過剰だが、これくら…
東京春祭歌曲シリーズvol.38バスのルネ・パーぺはやわらかく深々として威厳のある声。世界中から引っ張りだこの理由がわかる。舞台に登場したときからオーラを放ち…
(4月7日 [日] ・東京文化会館 大ホール)《ニーベルングの指環》の4つの楽劇の名場面を一度に味わう贅沢なコンサート。ヤノフスキN響は《トリスタンとイゾルデ…
(東京藝術大学奏楽堂・4月6日 [土] 14:00開演、20時終演)3回の休憩を入れて6時間は苦行のようなコンサートだと思ったが、シェーンベルクの独創的で超越…
読響第637回定期演奏会カンブルランが振ると、読響の音は彼が常任だったころに戻る。カラフルな音、しっかりとしたアウフタクトから入り、深く音楽をつかむと、今度は…