ギエドレ・シュレキーテは初来日の2021年東京二期会とのモーツァルト《魔笛》のゲネプロで聴いて以来。東京二期会《魔笛》ゲネプロ 演出:宮本亞門 指揮:ギエドレ…
音楽評論家 長谷川京介のブログです。ソニー・ミュージック退職後は、雑誌「音楽の友」や「ショパン」「ぶらあぼ」に、コンサート評や記事を書くとともに、 フリーの音楽プロデューサーとしても活動しています
ソヒエフ指揮N響 郷古廉(ヴァイオリン)(1月30日・サントリーホール)
サントリーホールで聴くソヒエフとN響の演奏は細やかな音から厚みのあるハーモニーまで充実の極み。コンサートマスターは長原幸太。 ムソルグスキー(リャードフ編)/…
イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル(1月29日・サントリーホール)
前半のモーツァルトの3曲アダージョ ロ短調、幻想曲ハ短調、幻想曲ニ短調は、テンポが少し遅いことを除けば、比較的普通の演奏。打鍵の強さ、高音部のきらめきは共通し…
都民芸術フェスティバル 海老原光読響、毛利文香(1月28日・すみだトリフォニーホール)
今年デビュー10周年になる毛利文香(もうり ふみか)だが、これまで聴く機会がなく、今回初めて聴いた。ショスタコーヴィチ「ヴァイオリン協奏曲第1番」という演奏時…
佐渡裕指揮新日本フィル マーラー交響曲第9番 (1月26日・サントリーホール)
ここ10年間、佐渡裕が指揮するコンサートについては辛口ばかり書いてきた。例外は昨年8月のフェスタサマーミューザの兵庫芸術文化センター管弦楽団とのシェーンベルク…
ソヒエフ指揮N響 篠崎史紀N響退団(1月25日・NHKホール)
コンサートマスターは篠崎史紀。3月末で特別コンサートマスターを退任し、N響を退団するマロの最後の定期演奏会出演。このあとN響の全国公演に帯同し、3月11日すみ…
小泉和裕 都響 ミシェル・ダルベルト(ピアノ)(1月24日・東京文化会館)
小泉和裕のフランス音楽は珍しい。2021年6月1日にオネゲル:交響曲第3番《典礼風》とフォーレ:《レクイエム》を聴いて以来。小泉和裕 東京都交響楽団 オネゲル…
阪田知樹 リスト~ピアノ協奏曲の夕べ(1月23日・サントリーホール)
写真©Ayustet リストがこれほど似合うピアニストはいないのでは、と思わせる圧巻の演奏。阪田はプログラム巻頭に、リストの作品と音楽観を研究し魅力を伝えるこ…
昨夜の上岡敏之読響のショスタコーヴィチ:交響曲第11番「1905年」、ポゴレリッチとのショパン:ピアノ協奏曲第2番のレヴューが毎日クラシックナビ「速リポ」に掲…
ソヒエフN響ショスタコーヴィチ《レニングラード》(1月19日・NHKホール)
トゥガン・ソヒエフ指揮によるショスタコーヴィチ「交響曲第7番《レニングラード》」。コンサートマスターは郷古 廉。 ソヒエフが個々の楽員の力量の高さ、アンサンブ…
山田和樹 日本フィル 周防亮介(ヴァイオリン)(1月18日・サントリーホール)
バーミンガム市交響楽団音楽監督を務める山田和樹。イギリス音楽は今後も必須のレパートリー。今日のプログラムは、《威風堂々》第1番以外は、山田にとって初挑戦となる…
高関健 東京シティ・フィル 奥井紫麻(ピアノ)(1月17日・東京オペラシティ)
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番 ト短調を弾いた奥井紫麻(おくい しお)は、今回初めて生演奏に接した。2000年生まれ、今年21歳になる若手だが、素晴らしい…
「毎日クラシックナビが選ぶ2024年開催公演ベスト10」発表!
毎日クラシックナビ「先月のピカイチ 来月のイチオシ」年初恒例の特別企画、毎日クラシックナビが選ぶ「2024年開催公演の年間ベスト10」の集計結果が発表されま…
小林資典 読響 ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)(1月16日・サントリーホール)
ドイツのドルトムント歌劇場音楽総監督代理と第1指揮者(カペルマイスター)を務める小林資典。モーツァルト「交響曲第36番《リンツ》」は、柔らかな響きの堂々とした…
金子鈴太郎(チェロ)&岡田奏(ピアノ) (1月16日・白寿ホール)
白寿ホール 第176回 リクライニング・コンサートJ.ハイドン:バリトン三重奏のためのディヴェルティメント ニ長調 Hob.Ⅺ:113タイトルは三重奏だが、チ…
スラットキン指揮都響 金川真弓(ヴァイオリン)(1月15日・サントリーホール)
レナード・スラットキンと都響の初共演。相性は最高だった。ツートップで、コンサートマスターは山本友重、トップサイドは水谷晃。終演後、ソロ・カーテンコールに現れた…
第22回東京音楽コンクール 優勝者コンサート(1月13日・東京文化会館大ホール)
このコンクールは東京文化会館、読売新聞、花王(株)、東京都の4者が共催。新人演奏家の発掘、育成・支援を目的としている。素晴らしい点は、コンクール後も東京文化会…
1月11日(土)14時開演 東京オペラシティコンサートホール読響は14型。コンサートマスターは戸澤采紀。このホールで読響を聴くのは初めて。2階センター1列目で…
すでに報道のとおり、指揮者の汐澤安彦さんが1月7日肺炎のため、86歳で逝去された。 経歴については新聞、東京音楽大学のサイトに詳しい。指揮者の汐澤安彦さん死去…
ウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤー・コンサート2025
1月8日(水)19時・サントリーホール今年33回目の来日となるウィーン・リング・アンサンブル。ヨハン・シュトラウス2世の生誕200年と言う記念の年でもあり、シ…
樹‐Quintet Itsuki‐ ARDミュンヘン国際音楽コンクール委嘱新曲作品優秀賞受賞記念
(1月6日月曜日19時・杉並公会堂)樹-Quintet Itsuki-は2021年に同世代の管楽器奏者5人によって結成。 ミュンヘン国際音楽コンクール出場を目…
《響の森》Vol.55「ニューイヤーコンサート2025」(1月3日金曜日15時 東京文化会館)
完売満席、補助席までびっしり。ここまで入った光景は初めて見る。指揮はガエタノ・デスピノーサ、オーケストラは東京都交響楽団。コンサートマスターは水谷晃。 ニュー…
2024年のあなたのブログ記事の閲覧数 435661 回 アメブロから年明けに昨年のブログのアクセス数のお知らせがありました。435661回、…
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ギエドレ・シュレキーテは初来日の2021年東京二期会とのモーツァルト《魔笛》のゲネプロで聴いて以来。東京二期会《魔笛》ゲネプロ 演出:宮本亞門 指揮:ギエドレ…
(5月 28日・東京文化会館小ホール)今年で結婚20年を迎えるパスカル・ドゥヴァイヨンと村田理夏子のソロとデュオのリサイタル。今回のリサイタルの副題は「継がれ…
プレコンサートに新日本フィルの若い団員による弦楽四重奏があった。メンバーはヴァイオリン:玉井 元 廣田真理衣 ヴィオラ:濵本実加 チェロ:佐古健一。曲目はメン…
ブルックナー交響曲第9番(コールス校訂版)は、鉄塊を徹底的に鍛え上げたような、締まりに締まった演奏。 過去に尾高指揮大阪フィルの東京公演で聴いた第4番「ロマン…
石上真由子(ヴァイオリン)、中恵菜(ヴィオラ)、佐藤晴真(チェロ)がHakuju Hallで開く演奏会は、これが三回目。石上真由子に言わせると「へんてこりんな…
Kahchun Wong performed Mahler’s Symphony No. 5 in his debut concerts as Chief C…
今日は私にとって今年100回目のコンサート。節目にふさわしい名演に出会うことができた。 前半は服部百音によるシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」。完璧なテクニック…
祝祭を彩る記念の開幕──ミューザに響く楽聖の楽園市制100周年を迎え、輝く未来へ歩みを進める川崎。その節目にふさわしく、創団55周年を飛躍の年とする神奈川フィ…
新国立劇場《蝶々夫人》、栗山民也演出によるこの舞台が、5月17日の公演でついに通算100回を達成。たまたま行ったこの日、最後のカーテンコールで字幕スペースに「…
プレトニョフ編曲によるショパン「ピアノ協奏曲第1番」。ピアノパートにも若干手が加えられているとのことだが、主な改変はオーケストレーションにある。オリジナルの管…
『音楽の友』2025年6月号が発売されました。今月は、以下の記事を執筆しております:・特集記事「ジョナサン・ノット&東京交響楽団 ラスト・シーズンの始まり―…
ウルバンスキと都響の初共演は、プログラムの構成力、演奏の完成度ともにきわめて高水準の一夜となった。コンサートマスターは矢部達哉、トップサイドには山本友重が座る…
ソニー・クラシカルから8枚のCDをリリースしているドイツの新星ラファエラ・グロメスがドヴォルザーク「チェロ協奏曲」で日本デビュー。世界に2台しかない名器ヴェル…
©池上直哉広上淳一が水戸室内管弦楽団を指揮するのは、2000年、2008年、2015年、2021年に続いて今回が5度目。ただし、アルゲリッチとの共演は今回が初…
ユロフスキ指揮ベルリン放送響公演のレヴュー、毎日クラシックナビ・速リポに掲載創立100年の伝統を受け継ぎながら、ユロフスキのもとで情熱と構築性を併せ持つ響き…
合唱指揮者の福島章恭が自費で続けるオーケストラ指揮シリーズ第4回。小学校6年生の時に聴いた《第九》が福島の原点にあり、元々好きだったオーケストラを指揮したいと…
ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2025の初日、東京国際フォーラム ホールCにて、ヤン・ヤン指揮、杭州フィルハーモニー管弦楽団の演奏を聴いた。 杭州フィルは、…
クラシック音楽が日本社会にどう根づき、いかに揺らいでいるかを問いかける本書は、長年音楽の現場でプロデュースや取材に携わってきた著者による、実情に即した報告書と…
現代音楽3作を並べた意欲的なプログラムは、聴衆の期待の高さを反映して完売満席となった。昨年のジョン・アダムズ自作自演でミュージック・ペンクラブ音楽賞現代音楽部…
マーラー「交響曲4番」は、先週の第3番よりもルイージに合っていた。軽やかでよく歌い、色彩感も豊か。イタリアのカラフルで滑らかな絹織物のような感触。オーケストラ…
1999年生まれ、誕生日が来て25歳という若い指揮者、ステファニー・チルドレスの日本デビュー。すらりとした長身、ボーイッシュなルックス。指揮は落ち着いており、…
今年2月6日、成城の自宅で、88歳で逝去された小澤征爾さんが立ち上げから心血を注いだ水戸室内管弦楽団(MCO)の定期演奏会。ラデク・バボラークの指揮のもと、M…
昨日、5月25日組のゲネプロに行ってまいりました。 ヘンデル最後のオペラ!古楽と現代ダンスの融合デイダミーア〈新制作〉オペラ全3幕東京二期会のキャッチフレー…
ルドルフ・ブフビンダーのブラームス「ピアノ協奏曲第1番」は、第1楽章展開部から調子を上げ、豊かな響き、力強いタッチ、瑞々しい情感がより一層顕著に感じられた。N…
昨日のコンサートのレヴューが、毎日クラシックナビ「速リポ」に掲載されました。お読みいただけたらうれしいです。 毎日クラシックナビ 速リポ↓https://cl…
小泉和裕は自著「邂逅の紡ぐハーモニー」(2021年)の中で、「オーケストラと向き合うたびに、お互いどれだけ成長したか厳しく見極めてきたが、近年はその緊張感すら…
新日本フィルとの共演(チャイコフスキー「交響曲第6番《悲愴》」)は都合で聴けず、神奈川フィルとの初共演でやっと聴けた阿部加奈子の指揮。 委嘱されたドイツのオー…
(5月17日・東京オペラシティ)5月12日の武満徹・ベルク・マーラー(サントリーホール)の批評を毎日クラシックナビ、速リポに書いた際、最後をこう締めくくった。…
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団は1840年に創設されたイギリスでもっとも古い歴史を誇るオーケストラだが、現在は機能的な素晴らしいオーケストラ…
昨日(5月12日)のジョナサン・ノット指揮東京交響楽団による武満徹「鳥は星形の庭に降りる」、ベルク「演奏会用アリア”ぶどう酒”」、マーラー「交響曲《大地の歌》…
明日の毎日クラシックナビ、速リポ(ジョナサン・ノット指揮東京交響楽団@サントリーホール)の準備のため、今日の2つのコンサートについては、改めてブログに書きます…
第1楽章は全体としてのまとまりがなく、各セクションや奏者ももうひとつ乗っておらず、この先果たしてどうなっていくのか不安を覚えた。いつものカーチュン・ウォンと日…
(4月30日・トーキョーコンサーツラボ)昨年11月26日日経ホールでのリサイタルを仕事の都合で聴き逃した中島英寿(なかじま ひでかず)のリサイタルをようやく聴…
(4月28日・ミューザ川崎シンフォニーホール)ミューザ川崎らしいエンタテインメント性のあるプログラム。ルロイ・アンダーソン「ピアノ協奏曲 ハ長調」を聴くのは初…
小泉和裕の円熟と充実を示すスケールの大きなシューベルト。16型の都響を思う存分に鳴らし切る。時に過剰なまでダイナミックな響きになるが、バランスがとれており、ぎ…
読響名誉顧問の高円宮妃久子殿下がご臨席されたコンサート。 1曲目はブラームス「大学祝典序曲 作品80」。ヴァイグレ読響は14型。コンサートマスターは林悠介。金…
4月20日NHKホールで聴いたブルックナー「交響曲第7番」では辛口のレヴューを書いたエッシェンバッハN響の演奏だが、今日のオール・シューマン・プログラムは、そ…
風格のある堂々とした演奏。全体にテンポはゆったりとしている。コンサートマスターは川崎洋介。N響の弦はしなやかで、トレモロは渾身の力を込める。ホルンとトランペッ…
アンデルジェフスキの弾き振りによる紀尾井ホール室内管弦楽団デビューは2021年9月の第128回定期演奏会。モーツァルトのピアノ協奏曲第12番イ長調 K.414…
昨晩のサカリ・オラモ指揮東京交響楽団のコンサートのレヴューを「毎日クラシックナビ」速リポに書きました。東響は初共演にしてオラモと恋に落ちたと思います。 この…