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足立区役所に俳句展示(美遊展)
足立連盟主催の「俳句大会」に投句された396句の中から、参加者ひとり一句ずつの短冊を俳連理事が分担して書き終えた。(写真上)投句者本人ではなく理事10名で分担して筆で書いたもので、足立文化団体連合会主催の「美遊展」の参加作品として、20日(月)か
2024/05/20 22:47
伝統行事と動物虐待
おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉 芭蕉コロナ以来、数年ぶりに日本の伝統行事である鵜飼いが復活するという。俳句にもしばしば登場する行事なので、一度は見てみたいと思っているものの一つ。最近、こうした伝統行事に「動物虐待」の批判が起きることがあ
2024/05/18 23:27
キャッシュレス時代
古い人間なので、近年の「キャッシュレス時代」になかなか付いていけない。様々なカードを使い分けて生活している人たちの頭の構造は一体どうなっているのだろう。どのカードを使えば、どれだけ得なのかが瞬時に判断できる能力には恐れ入ってしまう。また、すべ
2024/05/17 12:59
冷し中華
「冷し中華」が無性に恋しくなる時期である。 うずたかく冷し中華を活けにけり 十志夫先日とある句会に投句したが、まったく理解されなかった。滝つぼに活けるのが「滝」なら-ば、冷し中華も皿に活けるのである。毎日、料理を担当している人間にしかピンと
2024/05/15 09:47
山廬吟行
5/12~5/13、句友の結社が企画した飯田蛇笏、龍太親子の「山廬」を訪ねる吟行にゲスト参加してきた。結社「雲母」の本陣で、以前から一度は出掛けたいと思っていた場所だ。結社主宰5人を含めて、総勢16名。前日に「石和温泉」に到着し、チェックインまで
2024/05/13 23:43
大串章「百鳥」主宰の抒情
「俳句界」5月号に掲載されている「百鳥」創刊30周年に関する特集記事を興味深く読ませていただいた。誌面では、多くの俳友によって大串章主宰の「俳句との関わり、俳句観」が語られていて、たびたび「抒情」「恒心」というフレイズが登場してくる。大串主宰が一番
2024/05/11 12:28
久し振りの新宿
来週予定している「山廬庵」吟行でいく「石和温泉」までの特急列車の確認と予約のために新宿まで出掛けてきた。緑の窓口には外国人が列をなしていて、言葉の問題もあってなのか、通訳担当者がいるものの、なかなか窓口が進まない。オーバーツーリズムの影響がこんなと
2024/05/09 20:24
自然詠と人事(生活)詠
日々忙しくなってきて、吟行の機会が減ってくると身の回りの生活関連ばかりに句材を求めるようになってしまう。また、そうした身の回りのテーマに対し、写生というより主観的な表現やアイロニカルな視点で作る句が多くなってくる。こうした傾向は、只事俳句を避けるための
2024/05/09 05:21
複眼の視点
人体冷えて東北白い花盛り 金子兜太 (『蜿蜿』(1968)所収)この兜太の代表句に対する清水哲男氏の評がある。(増殖する俳句歳時記)「(中略)ここには春とは名のみの寒さにかじかんでいる主情的な自分と、そんな自分を含めた
2024/05/07 20:15
第149回 足立俳句連盟・春季俳句大会
5月5日、恒例の足立俳句連盟主催の俳句大会が開催された。昭和25年にスタート。以後、富安風生、西東三鬼、中村草田男ら、錚々たる選者を迎えて、春秋年2回開催されてきている。今回の特別選者はNHKの俳句番組でおなじみの櫂未知子さん。そのネームバリュ
2024/05/06 00:35
人体冷えて東北白い花盛り 金子兜太 (『蜿蜿』(1968)所収)この兜太の代表句に対する清水哲男氏の評がある。 (増殖する俳句歳時記)「(中略)ここには春とは名のみの寒さにかじかんでい
2024/05/04 20:00
俳句の共通性
伊藤強一句集「枯野」を紹介したこのblog(4/28)を読んだ人から、句集を注文するにはどうしたらいいか、という問い合わせがきた。定年退職後に俳句を始めたという点。 家族を詠む句が多いという点。自然句より生活句が好みだという点。言われてみれば、その
2024/05/03 07:38
カタカナ俳句の是非
昭和の時代のメーデーの舞台は日比谷公園。壇上に立った革新政党の党首が鉢巻をして大声で賃上げを要求する。 そしてその後は、旗を掲げてシュプレヒコールの中をデモ行進するというスタイルだった。いつの頃からか、そんな深刻さが消えて、GW恒例の儀式(イベント)とな
2024/05/01 04:29
昭和の日
4月29日の祝日の変遷が複雑なので、wikipediaで調べてみる。昭和前半まで天皇誕生日は「天長節」と呼ばれていた。「天は長く地は久し」(老子)からとった言葉で、天地が永久であるように天皇の治世も続くようにという意味が込められているのだとか。そのため天長節は、明治
2024/04/29 14:00
「伊藤強一句集」(俳句アトラス・刊)
「伊藤強一句集」(俳句アトラス・刊)を送っていただいた。感想を記して御礼とさせていただく。★ ★ ★ ★ ★「伊藤強一句集」(俳句アトラス・刊)定年を機に俳句を始められる人は多い。作者もその一人で半世紀近く勤めた信金を退職引退した67歳
2024/04/28 18:13
たかが選、されど選
今月の「細道句会(早稲田句会)」は、遠方(栃木県)からの出席者がいたため久し振りの賑わいだった。ただし個人的には、自分では分かるだろうと思って出した句が、意外と理解されず無点のオンパレードだった。投句7句のうち、選を頂いたのは一句のみという体たらく。俳句
2024/04/27 21:54
仕事としての俳句
あだち俳句連盟の理事が集まり、投句一覧表の校正(写真左)、大会入賞者の賞品の準備(写真右)、当日の役割確認をした。思えば、還暦を前にして「すべての仕事から引退し、俳句三昧の生活に入りたいけれど、いいか?」と、Yに申し出た時、「そうしてもいいけれ
2024/04/26 18:16
大谷依存症
水原通訳の件でギャンブル依存症が話題になった。勝った時に味わう快感(ドーパミン)から抜けられずに嵌り込んでしまうという病い。その延長上に、「スマホ依存症」「ゲーム依存症」「ドラマ依存症」まであるという。そうした罠から抜け出るには、他に別な楽しみを持つこと
2024/04/24 23:35
快眠枕
最近、眠りが浅く2~3時間でいったん覚めてしまう。ふたたび眠りにつくのだか、やはり2~3時間しか眠れない。そんな具合だから、どうも目覚めがよくない。通販で「枕」を買った。ウレタン製で首にぴったりフィットして快眠出来るという触れ込みにつられた。カバーを
2024/04/22 20:41
春の西新井大師
桜と同様に牡丹も年々見ごろが早くなってきている。金曜日に西新井大師をのぞくと、第1から第5まである牡丹園が真っ盛りで、すでに散りかかっているものもあった。花吹雪伽藍の鴟尾をかすめゆく一木より百畳の藤ひろごれり鯉群れて顔より大き口寄せ来鯉の口吸うて吐きだ
2024/04/21 09:08
八重桜
満開だつたソメイヨシノが散って、八重桜が見頃になってきた。これまでの儚いイメージの桜とは違って、もっこりとした感じ。青空を借りてふくらむ八重桜 十志夫 西新井大師の牡丹園はどうなっているのだろう。午後にでも出かけてみようかと。
2024/04/21 09:04
共学の是非
埼玉の公立高校で、男子、女子別学を共学とすべしという議論が盛り上がっているというニュース報道。以前は別学も多かったが、少子化や性への差別化廃止という時代の要請もあって、全国的には共学化への動きが加速しているとか。減少しつつある公立高校の男女別学だが、何故
2024/04/19 11:52
俳壇老齢化の影響
担当する第149回足立俳句大会の入力作業が佳境に入っている。特別選者の櫂未知子さんの魅力もあり、例年より投句者がだいぶ多く、すでに300句を超えた。締め切りまでに、まだ数日あるので更に増えそう。当日は、幹事10名で作業を分担して運営するが、私も司
2024/04/15 08:53
同人の意味するもの(採録)
西新井大師に限らず、「弘法大師・空海」や「お遍路」と関係する場所では「同行二人」という言葉をときどき目にする。 「お遍路」は一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを受けているとされる。また、遍路に使われる杖には弘法大師が宿っていると言われて
2024/04/13 20:25
スポーツと俳句
大谷のホームラン速報が楽しみな朝が続いているが、今日からマスターズが始まり、楽しみが一つ加わった。深夜1時頃に就寝し、5時ごろにいったん目覚めて、それぞれの結果を確認するという毎日。大谷選手は好調を維持していて、今朝、賭博事件に関する身の潔白が証明された
2024/04/12 09:53
『全国・俳枕の旅』(俳句四季出版)
畏友の広渡敬雄氏の近刊『全国・俳枕の旅』(俳句四季出版)が出版社から送られてきた。 (1) 吉野と大峯あきら (2) 大磯鴫立庵と草間時彦 (3) 葛飾と岡本眸 ・・・ (13) 広島と西東三鬼 (14) お茶の水と川崎展宏 ・・・ (34) 鎌倉と星
2024/04/10 21:30
物忘れという病
ある程度の歳になると物忘れが進んでくるのは致し方ないことなのかもしれないが、このところの症状のひどさは俳句作りにも悪い影響で出てきている。あえて「呆け」と呼ぶが、自分に限らず、周辺にそうした人が増えてきているように思える。「あの、あの人、誰だ
2024/04/09 22:34
都市農業公園吟行
8年ぶりに都市農業公園(足立区鹿浜)での吟行を「あだち野」の有志17名で楽しんできた。春寒と雨の間の快晴にめぐまれて、絶好の吟行日和。園内は、一斉に家から出てきた花見客でにぎわっていた。 蟻穴を出づ満席の都営バス 十志夫 園内全体に開花の遅
2024/04/07 23:05
カタカナ俳句の是非(再録)
、俵万智「サラダ記念日」(1987年)「スマホ」 「ケータイ」 「デパ地下」 「コンビニ」「デジカメ」といった略語のカタカナ言葉が俳句に登場し始めたのは、いつごろからだろうか?口語体や「 」付きの会話表記に鷹揚な短歌の世界のほうが先だったと思う。それ
2024/04/06 21:21
夢のあはひ
ヘンな夢を見た。もともと「夢」とは脈略のない内容が多いものだが、今回のもそうした種類のもの。どうした経緯でそうなったかは分からないが、オリンピックのプロモーション(紹介)冊子の制作を依頼されることになった。世界中の話題集めから開始して、レイアウ
2024/04/05 17:36
俳句の4パターン
【主観(認識)】 ↑ A l B【生活(人事)】←------------→【自然(山川草木
2024/04/04 06:24
主夫の厨房俳句
今なお現役で働いているYに代わって、夕飯作りは私が担当している。現在、二人家族なので、調理時間の軽減と食品ロスを防ぐためには、半調理してある冷凍ものを使わざるをえないことも多い。スープなども始めから作るのが大変なので、パッケージに入ったインスタ
2024/04/02 15:47
番組再編の季節
4月は様々な放送局の番組が変わる時期である。35年続いた「サンデーモーニング」の司会を関口宏さんが降りることになった。80歳になり、残りの人生をのんびりしたくなったのかもしれない。わからないではない。「あっぱれ」という番組恒例の掛け声がスタッ
2024/04/01 09:06
幸せな俳句
能登地震でスタートした今年も、早3か月が過ぎた。今年も大谷のホームランで朝が明ける楽しい毎日を期待していたのに、イヤなことばかりが起こる。一般的にマスコミが取り上げる話題のなかで「幸せな事柄」は注目を集めにくい。人間には、「他人の不幸は蜜の味」
2024/03/31 07:13
開花宣言
桜の開花は、2月が寒く、3月に一気に暖かくなると開花が早くなる。今年は、2月が暖冬で3月が春寒の日が続く、という逆の現象だったために開花が遅くなったらしい。そんな中、東京では靖国神社の標本木の桜が11輪咲いたとかで、役人による開花宣言がようやく発せら
2024/03/29 09:28
嘘と真実と
大きな二つのスキャンダルについて、それぞれの当事者からコメントがあった。一つは、「大谷選手」にかかわる違法賭博に関するもの。もう一つは「ダウンタウンの松本氏」の性加害に関するもの。いずれも、否定会見(否定コメント)であった。人の発する言葉には、心の奥底に
2024/03/26 10:57
句会のレベル
現在「あだち野」では、5か所で句会が開かれている。俳歴十数年のグループもあれば、2~3年が中心の初心者句会もある。ちなみに、長い(力のある)順にA、B、Cとしてみると、AとBの混じった句会、BとCの句会、中には、AとCの句会もある。 レベルが均
2024/03/25 23:10
細道句会
「春寒」の中、早稲田大学の施設で月一回開かれる超結社句会「細道句会」に参加してきた。(写真は句会場近くの穴八幡神社)さまざまな結社の主宰やベテラン俳人10数名が集う句会で、毎回刺激をうける句会だ。 今回は、欠席投句の人もいるが、7句投句17
2024/03/23 19:01
スポーツ花盛り
20度を超える日があったかと思うと、霙模様の寒さに逆戻り。「女こごろと秋のそら」ならぬ気まぐれな「春のそら」である。そんな中で、いよいよ、MLBがスタートした。韓国でのオープニング試合は、日本人の選手がそれぞれのポジションで大活躍だった。大相撲も大詰
2024/03/21 07:12
孫の夢
孫のMが中学卒業の時に描いた自画像が出てきた。その絵の中に将来の「夢」が書き添えられている。幼少の頃から取り組んできた新体操を生かして、「舞台の上での仕事がしたい」と。その彼女が大学を卒業して就職した先は、劇団「四季」だった。とはいっても舞台
2024/03/18 22:12
モーロク俳句
俳句を詠むうえで、キャリアを積めばつむほど「冒険」ができなくなってくる。いわゆる「置きに行く俳句」が多くなってしまう。原因は、経験とともに批評眼が発達してきて、知らぬ間に自句にダメ出しをしてしまうからである。破調、句またがり、字余りを避けて、無難
2024/03/17 09:03
blogの責任
「俳句四季」3月号手元に届いた『俳句四季』最新号を読んでいて、「俳人の矢作十志夫氏のBlogによると・・・」という文章が目に飛び込んできてびっくりする。新・創刊された結社誌を紹介している「特集記事」の中に、だいぶ以前にBlogに載せた自分の「結社についての考
2024/03/14 18:39
俳句と若者
検査を受ける貴花田と若花田大相撲の3月場所は新弟子の入門が多い時期なので、別名「就職場所」と言われている。かつては100名を超える入門希望者があったというが、今場所の合格者は27名だったとか。少子化の影響もあるけれど、稽古の激しさ、上下関係が根強い世界を嫌う昨
2024/03/13 07:51
平和ボケ
昨日、大阪で大相撲春場所が幕を開けた。昔から「荒れる春場所」と言われているが、初日早々、横綱、2大関が負けるという大波乱の展開となった。いずれにせよ、これで朝は大リーグ、夕方は大相撲と1日中が楽しめることに。しかし、今尚、世界中で苦しむ人たち
2024/03/11 08:35
青井支部句会
今年は、気候に恵まれない句会や吟行(イベント)が多い。全体的には暖冬なのに、各種行事の時にかぎって、ピンポイントで悪天候になってしまう。25周年記念を兼ねた新春吟行も寒風の中だったし、先日の湯島天神での探梅行も雨にたたられた。 「俳句に生憎は
2024/03/08 18:47
俳句のありよう
今日、足立俳句連盟の理事会が開催されて、5月の俳句大会の投句を募る募集要項の発送を行った。今回は、知名度の高い櫂未知子さんに特別選者をお願いしたので、いつもより投句者が増えると予測しているし、そうなれば運営的にもマイナスとならないので有難い。
2024/03/07 07:49
春の季語
「春」には、「卒業」「入学」「新社員」など出立に関連する季語が多い。名を呼べば視線まつすぐ入学児 鷹羽狩行朝礼や指の先まで一年生 村井栄子「巣立」もそのひとつ。それに関連して「小鳥の巣」、「巣箱」などの傍題もある。巣立鳥その影
2024/03/05 08:13
女子会
あだち野の月例句会の日。 「夕飯は各自で」とYとの連絡黒板に書いておいたら、それを見たYが、こちらの居ない時間を狙って(?)女子会を開くことにしたらしい。長女、次女に声をかけ、近くに住む義妹を交えた総勢4名で、雛人形を囲んで、チラシ寿司や桜餅などを食すら
2024/03/03 19:39
「俳句界」レポートページ
1月に実施した「あだち野」創刊25周年記念を兼ねた新春吟行の紹介記事が「俳句界」3月号に掲載されている。楽しかった新年会の雰囲気が伝わってくるレポートページ。こうした催事は、機会を作って毎年やりたいと思う。隣のページには、一昨年まで参加していた写真俳句「写
2024/03/01 23:52
大谷翔平選手が結婚‼
大谷翔平選手が結婚したというSNSにびっくり。日本人としか発表されていないが、羽生結弦の時のように大騒ぎして変なコトにならないようにしてほしい。しばらくはそっとしてあげて‼
2024/02/29 18:04
球春
昨年は、早朝の大谷翔平のホームランで目覚め、昼のニュースで何度も何度も再現VTRを見て楽しんだものだ。今年もその時期がやってきた。昨日、ドジャース移籍後の最初のオープン戦で早速ホームランを打った。アメリカで言われるように、やはり、彼は「ユニコーン」である。そ
2024/02/29 08:45
調理定年
食事作りの時間を少なくする人が増えているらしい。昨今の主婦(主夫)はコンビニ、スーパーなどで総菜を買って弁当、夕飯に応用するのだという。名付けて「調理定年」の世代と呼んでいる。データでも、そのコトが証明されていて、一年間で買う総菜の金額を表す棒グラフがあ
2024/02/27 17:09
湯島「探梅」吟行
鉄板の醤油饒舌春しぐれ 十志夫 撫牛や足裏に下りてくる余寒 見上げたる梅のかたむき男坂今日は「湯島天神」で探梅吟行を実施してきた。あだち野のメンバーに加え、「鷹」「銀漢」「好日」など他結社の人たちが加わり、充実した時間を過ごすことができた。あい
2024/02/25 18:39
細道(早稲田)句会
をちこちに命のかたち木の根明く 十志夫超結社の「細道句会」に参加してきた。いつもの如く、アフターが楽しく勉強になる。 明日は「湯島天神」での探梅吟行。天気が心配だが、昼までは持ちそう。 鷽替にいつもの顔のならびをり 十志夫「鷽替え」の
2024/02/24 19:11
探梅行
来週、湯島天神での探梅吟行を予定している。昨年は寒風で、しかも十分に咲き切らない中での吟行だったので、わざわざ一週ずらせて実施日を決定したのだ。何とか春の陽気になってほしいが、どうも予想では雨模様らしい。雨だと年配者の参加率が激減してしまうので
2024/02/22 08:48
やぶ椿と侘助
ふつふつと色ふくらみぬ藪椿 十志夫句友から頂いた椿のつぼみが開き始めた。食卓におくと、その場までが和んでくる。今日は、「侘助」を頂いた。藪椿よりはもすこしばかり蕊の色味が豪華である。Yの茶室にふさわしいかもしれない。 侘助をほめて
2024/02/20 01:52
支部句会の運営
島根句会 昨年4月からスタートした「島根句会」が、昨日で10回目の開催となった。メンバーの力量も、それぞれの句柄もだいぶ分かってきて、指導がやりやすくなった。1月に実施した25周年記念をかねた「新春吟行」も、メンバーが一堂に会したこともあり、貴重な体験
2024/02/18 10:31
田口紅子・第五句集「金声」 その2
「金声」(本阿弥書店)今回収録された371句の中から共鳴句を上げて御礼とさせていただく。うすらひのみづとなりゆくひかりかな 朝日の中で固体から流体に移りゆく景。翼たたむごとくに降りて半仙戯 鳥のように漕いでいて、静かに降り立つ。破れ蓮茎に気骨のごときもの
2024/02/16 08:30
田口紅子・第五句集「金声」 その1
「金声」(本阿弥書店)田口紅子さん(「香雨」白雨集同人)から、第五句集「金声」を頂戴した。飯田龍太、鷹羽狩行の両名に師事し、「狩」に創刊入会。2018年の「狩」終刊に伴い、「香雨」に入会し、現在「白雨集」同人。半世紀にわたる俳句とのかかわりの中、198
2024/02/16 08:28
エッセイ「わが半生」
5日に97歳で亡くなられたM氏のご自宅に伺い、ご焼香をしてきた。アンソロジーに掲載されたM氏の近詠と3篇のエッセイをコピーしてご遺族にお渡しする。(その一部を紹介する) 厭ふ身に病は遠し秋ざくら 初暦背筋伸ばして吊るしけり とろろ汁妻の小言を流し込
2024/02/14 18:07
再び「渋柿」のこと
あだち野の俳句理念と近いということで、1月24日に紹介した「渋柿」安原谿游主宰の新作と自選句が「俳句四季」2月号に載っていた。 空の上に空あり祖谷の揚雲雀 朱鷺そつと追ひやる佐渡の田植かな 漁火を波間に佐渡の冬銀河 高杉家桂家訪へば松手入吟行
2024/02/12 19:42
庭は人柄
椿切るハサミの音の一度きり 長島衣伊子俳句の仲間のお宅に伺った折、庭に咲いていた「椿」を頂いてきてそれを部屋に飾った。まだほとんどが蕾なので、しばらくは楽しめそう。 ふつふつと色ふくらみぬ藪椿 十志夫「少し、早いですが・・・」と義理チ
2024/02/11 07:36
俳句誌「湧」
「円周率」 矢作十志夫 笹鳴やフルーツサンドの断面図 駄菓子屋を囲む更地や寒雀 知らざりし祖母の旧姓かまど猫 凍鶴や円周率の真ん中に 訃を聴けば歳を訊く癖かいつぶり 上記の5句は「俳壇」からの依頼で、新年号「俳壇プ
2024/02/09 16:59
木の根明く
「俳句四季」2月号より地貌季語のひとつに「木の根明く」というものがある。 木の根明く胎児はなにを見てをるや 宮坂 静生歳時記によっては載っていないものもあり、比較的新しく収録された季語である。写真にあるように北国の春先の景だが、先日の東京の雪の際にも
2024/02/08 13:53
「俳句命」の人
あだち野の最長老のM氏が、2月5日の朝に亡くなったとの報が届く。昭和元年生まれの98歳。前日(2/4)の昼にお会いしたときには矍鑠としておられた。その15時間後の訃報である。他にも、亡くなる直前にスーパーで会ったという人、電話で話しをしたという人もいる。
2024/02/07 09:35
雪中雛
いつものことながら、都会は「雪」に弱い。昨夜も大混乱だった。未明には雷鳴も轟いて驚かされる。朝起きたら雪の重みで庭の木の枝が折れていた。(写真・右)そんな中、我が家では春らしい行事がスタートとする。Yは三姉妹の長女。 我が家の二人の子供は共に女子。結婚
2024/02/06 08:10
昭和の人たち
またひとりテロップ逝けり寒の雨 十志夫昨年末から年初にかけて、多くの歌手、俳優たちの訃報に接した。谷村新司、八代亜紀、大橋純子、もんたよしのり・・・といった人たちは、70歳前後と世代的にも近いので、臨時ニュースとして流されるテロップ(字
2024/02/04 09:56
支部句会
竹ノ塚の本部例会に加えて、現在3か所ある支部句会に、この3月より新しい句会が一つ加わり4か所になることになった。亡くなった足立俳句連盟会長が担当していた「青井住区センター」の俳句教室である。環七を東に(千葉県寄りに)向かった場所で、我が家からは車で出かけ
2024/02/02 14:15
骨密度
早いもので、1月が終わってしまった。昨日は、足立俳句連盟会長が急逝されたとの一報であたふたした1日。残った幹事で、いろいろなコトを分担担当しなければならないと確認する。昨年のK副会長に続いての訃報である。つくづく「人間の一生」なんて儚いものだと思う。しか
2024/02/01 17:25
訃報
本日、今年最初の足立俳句連盟・理事会が開かれた。昨年の会計報告、各事業別の担当者決め、5月の俳句大会の準備などを話し合うための招集だったが、現会長が急逝されたとの一報が入り、急遽、今後の役割分担が話し合いの最大のテーマになる。昨年のK副会長、そし
2024/01/31 16:29
有難い読者
本日、四国の香川県の知らない方からお便りが届く。このblogを毎回読んでいただいているらしく、私が書いた俳句理念としての「コト俳句とモノ俳句の融合」について解説しているものがあれば送ってほしい、とのことだった。丁寧に切手まで同封してあった。今年のアンソロジー1
2024/01/30 22:19
講演録
あだち野の創刊の頃から活躍しているMさんから「俳人協会」の60周年の記念で刊行された「歴代会長の講演録」を頂戴した。中村草田男、水原秋櫻子、大野林火、安住敦、沢木欣一、松崎鉄之助、鷹羽狩行、大串章氏という錚々たる8名。一人一人聴いて、先人の俳句に対す
2024/01/29 14:25
無点句が秀句に
ここ1週間ほど腰痛が続いているが、今年最初の「細道(早稲田)句会」に参加してきた。ベテラン俳人19名による超結社句会である。7句出し。東北、関西など遠方の方もいるので、句座に集まれるのは在京のメンバーが中心。今日は10名の参加だった。残りの方は「夏雲シス
2024/01/27 20:41
年初の細道句会
これから、超結社句会「細道句会」に出掛けてきます。ご報告は帰宅してから。
2024/01/27 08:04
内なる読者
俳句を書いていると、頭のうしろのほうから呟きが聞こえてくる。「このままでいいのか? 独りよがりの句になっていないか?」「季題のたんなる説明に終わっていないか?」「似たような句を以前出したことがないか?」という問いかけである。いうならば、「内なる読者」から
2024/01/25 20:39
結社「渋柿」のこと
「俳句界」2月号に結社「渋柿」の紹介記事が載っていた。同結社は、松根東洋城によって大正4年に創刊され、現存の結社としては日本で2番目に歴史ある結社(109年目)である。因みに一番古い結社は「ホトトギス」(127年目)。「渋柿」という結社名は、大正天皇に「
2024/01/24 08:09
鍋の季節
白菜などがだいぶ安くなってきたこともあって、夕飯を鍋にすることが多くなった。個人的には、すき焼きやキムチ鍋などが好みだが、Yは水炊き風のものが好きなので、今夜はタラと野菜をたっぷり入れた薄味のアッサリとした鍋にする。 ZIPPOの揺れて鰭酒点しけり 十志夫
2024/01/22 19:38
光陰矢のごとし
今日は、16日の新年吟行を含めると、今年になって3回目の月例句会だ。 マフラーをぐるぐる巻きにして自由 折原れつ子 玉子焼ほめて始まる女正月 天野みつ子 新年会酔へば始まるエピソード 岡田みさ子 あやふやの記憶をただ
2024/01/21 18:17
歌会始めの儀
厳かな雰囲気の中で「歌会始め」の儀が執り行われた。お題「吾」で、全国から寄せられた1万5000首の中から選ばれた10首が読み上げられた後、皇室関係者の歌が紹介され、最後に皇后、天皇の歌が紹介された。事前の選のために、能登の災害に触れた歌はないのは致し方な
2024/01/19 11:56
夫婦円満
「お茶をどうぞ」パソコンに向かっていると、Yが点てた抹茶を持ってきてくれた。珍しいことで、どうした風の吹きまわしか。 冬うらら一服の茶に仲直り 中山 玲(ZOOM句会)先日のZOOM句会で、「一服のお茶」というと、抹茶のイメージだが、「ほうじ茶」や「煎茶」で使
2024/01/18 07:56
25周年記念・新春吟行
平成9年に一枝伸主宰によって創刊された「あだち野」は、今年で27年目を迎える。令和2年に一枝主宰が勇退したあと、私が継承して今年で4年目になる。本日1月16日、コロナ禍で実施できなかった「25周年祝賀会」を兼ねた新春吟行句会を西新井大師でおこなった。今回初
2024/01/16 20:19
マスコミとしての矜持
だいぶ昔のことになるが、雑誌編集にかかわっていた経験から売れる「週刊誌」と売れない「週刊誌」のことについてblogで触れたことがある。人間がいだく「興味」の種類を身体の例えると、「頭」「腹」「下半身」の3つに分かれる。「頭」は知的欲求。「腹」は経済、金儲け。
2024/01/15 18:35
能登大震災の今後
きのうは初雪(霙)が降ったものの、今年は暖冬という予報の通り、東京では「寒の入」してからも、それほど寒くない日が続いている。それは恵まれた気象環境の中の話であって、能登の避難所生活の人たちにとっては、かなり堪える寒さであろう。乳幼児、高齢者、障害
2024/01/13 22:31
プレバト冬麗戦
プレバトの冬麗戦をみた。お題は、「大笑い」する様子を詠むというもの。夏井いつきさんの選による上位10句は以下のとおり。★1 1月の笑いの外にひとりいた 春風亭昇吉 2 残業の鍋焼M-1の出囃子 キスマイ・横尾 3 初笑い
2024/01/12 09:14
初稽古
先週末、Yの指導する茶道教室の初稽古があった。彼女が茶道を趣味としてから50年ほどになるだろうか。教職に就いていた縁もあって、近隣の小学校から授業としての指導を依頼されることもある。句会で茶道用語が登場することもあるが、一般の男性より理解できることが有難
2024/01/10 09:04
松過ぎて
人日7日、今年最初の句会では、食に関するものが多かった。 健啖の箸のためらふ節料理 高野 敏男 家紋入りの朱の椀そろふ雑煮かな 阿部 真弓 松の内は、お節料理で済ませてきていたので食材が切れていたことを思い出し、句会後にスーパーに立ち
2024/01/08 10:05
さて、今年は?
それらしく暮れてゆくなり松の内 宇多喜代子令和6年は、能登大地震、羽田航空機事故という散々な幕開けで、目出度さも中くらいということになってしまった。「あだち野」にとって、そして私自身にとつて、今年はどんな年にになるのだろうか。明日(1/7
2024/01/06 19:43
呪われた正月
なんという正月だろう。北陸の大地震と津波騒動がひと段落したと思ったら、今度は日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突炎上というニュース。乗客と乗務員の総数376名が無事脱出できたというのは奇跡的ではあるが、海上保安庁側の乗組員5人が亡くなったという。今
2024/01/03 00:03
忘れられない元旦
北陸地方を襲った震度7の地震は、元旦ということもあったし、日本海側の広範囲にわたる揺れだったこともあり、さまざまなところに影響が出た。東京でも震度3を記録して、はっきりと体に感じた揺れだった。すぐに津波注意報が出され、TVの各局が一斉に「5mの津波が襲って
2024/01/02 17:47
初blog
あけましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします 2024年 元旦
2024/01/01 00:21
年越し蕎麦
大晦日といえば、「紅白歌合戦」と相場が決まっていたのは昔のこと。かつて50%を超えた視聴率も、今はどのくらいなのだろうか。Adoとanoの区別がつかない身にとっては、今の流行り歌にはまったく興味がわかない。今年は元・ジャニーズ所属タレントの出場がな
2023/12/31 19:06
竹内まりやと松任谷由実
大好きな歌の一つに竹内まりやの「駅」という曲がある。 見覚えのあるレインコート/黄昏の駅で胸が震えた ♬で始まるストーリー性のある曲。作詞作曲とも竹内本人だが、中森明菜がカバーしてから広く知られるようになった。「プラスティックラブ」「恋の嵐」
2023/12/30 07:59
塔の会
「塔の会」のメンバーである畏友から合同句集(11)を頂いた。同会は、昭和43年に草間時彦、星野麥丘人、磯貝碧蹄館、清崎敏郎、鷹羽狩行氏らによってスタートした超結社の句会で、会員の死去、退会を重ねながらも今年で発足55年目を迎える。現在の会員数は2
2023/12/29 14:04
記憶の溝
先日、結社の細道句会に先立ち、久しぶりに母校のキャンパスを巡った。ところどころ手が加えられているが、大隈重信像、大講堂、演劇博物館など、全体的には半世紀前と少しも変わらない。時を超えて、ゼミの仲間、所属クラブ・・当時のいろいろなことが思い起されて
2023/12/28 16:17
俳句の型
元関脇の寺尾関が亡くなったという報道。60歳という年齢は、いかにも若すぎる。その取り口は徹底的に突いて突きまくる若々しいもので、弟子の阿炎が受け継いでいる。大相撲では、前みつを取って前に出る千代の富士、受けて立ち徐々に自分の得意の形にもっていく大鵬など
2023/12/26 22:43
140字の小説
SNSを通して「140字の小説」が話題になっている。作者の冬野夜空さんが、この短編(極少)の小説をSNS上で執筆を始めたところ、多くの若者がそのストーリーをTikTokで画像にして拡散したことで一気に知れ渡り、それに注目した出版社が一冊の本にまとめたというのが
2023/12/24 09:59
巻頭エッセイ (その3)
あだち野アンソロジー誌上で、毎回話題となるのが巻頭のエッセイである。第11号は、 櫂未知子「群青」共同主宰、 吉田千嘉子「たかんな」主宰、北大路翼「りぼん句会」代表のお三方にお願いした。いずれも興味深い内容なので、3回にわたって転載紹介させていただく。★ ★
2023/12/22 14:20
巻頭エッセイ (その2)
あだち野アンソロジー誌上で、毎回話題となるのが巻頭のエッセイである。第11号は、櫂未知子「群青」共同主宰、吉田千嘉子「たかんな」主宰、北大路翼「りぼん句会」代表のお三方にお願いした。いずれも興味深い内容なので、3回にわたって転載紹介させていただく。★ ★ ★
2023/12/20 11:41
巻頭エッセイ (その1)
2023/12/18 10:36
俳句「日めくり暦」
とある知人から、アンソロジーの返礼として365日分の俳句が収録された「日めくりカレンダー」(神野紗希さん監修)が送られてきた。1月1日は、「稲畑汀子さん」、大晦日は、「鈴木真砂女さん」。 幸せの待ち居る如く初暦 稲畑汀子 去年今年いのち一
2023/12/16 10:24
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