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Pas de Quatre http://pasd124.blog.fc2.com/

花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。

読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。

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2017/02/11

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  • 流砂の如く・・・ 190

    「あの人と違って祐子だったら一緒に飯食って一緒に寝てくれると思うから、そうしたら淋しいとか思わねぇだろ!俺と総兄が光翔にしっかり話してさ、それでいて光翔を一番大事にしてくれる人がそこにいれば・・・それって今よりも幸せなんじゃね?ってこと///!」孝三郎さんの話を聞いた2人がポカンとしてる。私はこの人とさっき見た女の人・・・美涼さんの付き人だったって言う中村祐子さんの関係を知らないから反応も出来なかった。で...

  • なんでも屋の業務日誌・番外編~Newlyweds・3~

    「・・・・・・はい、出来ましたよ。本当にお綺麗ですわ~~、このドレス🧡」「・・・・・・あはははは、ありがとうございます」綺麗なのはドレスだけかいっ!!な~~~んてツッコミは入れないけど、少々眉間に皺が寄った。今日は私達の結婚式だ🧡梅雨入りしたけど今日は爽やかな晴れの日で、ガーデンウエディングにはピッタリ♪類はすでに着替えてお父様達と何処かに行ったし、牧野家はビビって家族控え室から出てこない。今、私は1人でドレス...

  • なんでも屋の業務日誌・番外編~Newlyweds・2~

    「うえええぇ~~~~~💦」「・・・大丈夫?つくし」「だいじょ・・・・・・うえええぇ💦」「可哀想に・・・代わってあげられなくてごめん・・・」「平気だよ・・・ちょっと疲れが・・・おえええぇ~💦」災害とも言える母さんの帰国で振り回される毎日、部屋の引っ越し、ドタバタしながら婚姻届を書き、それをつくしと母さんが提出しにいくという想定外の出来事。そして写真撮影もあの人が監督みたいになってて、やっと終わって渡仏。その翌日からつくしの...

  • なんでも屋の業務日誌・番外編~Newlyweds・1~

    HappyBirthday 類君🧡今日は類君のお誕生日ですねっ!今年はイベントがないので残念ですが、連載をお休みしてコソッとお話をアップします。内容は前話の「なんでも屋」の続きです。数話だけのお話ですが、その後の2人を楽しんでくださいね♪◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆『なんですって?!それ、本当なの、類!!』「うん、間違いないみたい♪つくしがちゃんとエコー写真見せてくれたから♪今日は俺の誕・・・」『すぐに帰国するわ!じゃ...

  • 流砂の如く・・・ 189

    「つくしさんにはこんなややこしい家のことを覚えろと言わなきゃならんが、皆でサポートするが・・・考えてはくれないか?孝三郎は中心に居るよりサポートするほうが力を発揮できる男だと思うし、総二郎は皆を纏める力があると思っている。血の繋がりなどこの際二の次じゃないか?先代も納得して下さるだろうし、もうお亡くなりの先々代達もお許し下さると思うがな・・・・・・」家元の言葉は素直に嬉しかった。総二郎は頑なにこの家を出る...

  • TIME TRAVELER 6

    花沢の主治医が来たのは30分後。当然その時俺はゲストルームから出され、食事をしながら処置が終わるのを待ってた。それにしても・・・今時の若い子が「無礼者」とか言う?その前に何歳だ?俺の予想では15歳ぐらいだと思うんだけど・・・・・・でも15歳だったらうちで働かないよね?うちで働くなら加代が面接だけど、最近そんな話も聞かないし、雇うのなら最終的には俺の許可が必要だし。住み込みの場合、未成年が応募したら断ってる...

  • 流砂の如く・・・ 188

    「家元、総二郎です。牧野つくしさんと一颯を連れてきました」「・・・入りなさい」「失礼いたします」親に会うのにこんなややこしい手順を踏む・・・それが西門家だ。判っていたけど、いざ目の前にするとやっぱり恐怖でしかない。総二郎がここに残り、私達も一緒にって言葉は嬉しかったけど、これまで自由に育ってきた一颯にここでの暮らしは無理・・・そんなことを考えながら総二郎の後ろをついて入った。その部屋は何畳あるのかわかんな...

  • TIME TRAVELER 5

    ーーーつくし姫様、どこにおられるのです?ーー・・・・・・あぁ、桜子が探してるわ。早く戻らなきゃ・・・帝を待たせたらお父様の首が危ないし、私だって追い出されちゃう・・・・・・そろそろ日も暮れただろうし、私だって身支度整えないと・・・それにもう1回桜子に寝屋でのアレコレを聞かなきゃ不安だわ・・・・・・ーーあぁ、こんなところにいらしたのですか?まぁ、そんなに濡れて汚して・・・どうするつもりなのです?!ーー私のせいじゃないのよ、桜子...

  • 流砂の如く・・・ 187

    一颯の服も、私の服も髪も取り繕う時間もない。とにかく可能な限り品良くして、急いでメイクも始めた。その時、総二郎はデリバリーを頼むと言って一颯とメニューを見ながらワイワイやってる・・・それを若干ムカつきながら横目で見て、真新しいストッキングを探してた。そんな感じでドタバタしてると20分なんてあっという間に過ぎ、届いたのは一颯の決めたピザ・・・こんな気分でピザ?!とガクッとしたけど、そんなことも言ってられな...

  • TIME TRAVELER 4

    「あなた、梅壺の更衣の女房でしょう?」「いいのよ、そんなに身分が高い人でもないし、そこの女房ならいなくなっても誰も探さないわ」「ちょっ・・・!」「「「あなたが悪いのよ!私達でさえお話し出来ないのに、左近衛大将様のお手に触れるなんて!!」」」井戸を覗き込んでいた私の背中をグイグイ押すもんだから、慌てて縁を手で握って踏ん張った。でも相手は3人だし、唐衣裳は動きにくい・・・しかも誰か私の袴を踏んでる?それなら...

  • 流砂の如く・・・ 186

    日曜の朝、いつものように起きると光翔の部屋に向かった。光翔は母親がいなくなった夜もぐずることなく独りで寝て、起こしたときもいつもと変わらない。ただ「母さまは~?」と目を擦りながら聞いたので、「ここにはいないぞ」と言うと・・・・・・「・・・え?」「昨日話しただろ?母様はもうここには戻らないんだ」「・・・あぁ、そうだったっけ・・・・・・」「淋しいか?」「・・・ううん、そんなことはないけど・・・・・・母さまのほうがさみしくないか...

  • TIME TRAVELER 3

    「・・・よし!誰もいないわね・・・・・・それじゃあ失礼して・・・・・・とりゃあああああぁっ!!」袴の裾を持ち上げ、廊下の欄干に手をかけてヒョイッとそれを飛び越えた♪こんなの実家にいたときにはよくやってたし、怖くもなんともない。桜子にはド叱られされたけど、そんなの気にしちゃいないし~。いつものように上手く庭の白砂の上に着地して、落とした扇を拾った瞬間、廊下の真下の空間にユラリと動くものが・・・ハッとしてそっちに目をや...

  • 流砂の如く・・・ 185

    クリスマスツリーの組み立てが終わり、オーナメントもイルミネーションランプも取り付けた。電源を入れるとそれが美しく光り、光翔は手を叩いて喜んでいた。ここで部屋に戻した中村祐子を呼び、光翔の着替えを頼むことに。彼女はこれまでもこの子の世話をしているから、着替えがどこにあるのか知っているからだ。ダイニングに入ってきた祐子は元気がなかったが、光翔も彼女には慣れているため、すぐに「ゆうこちゃん!」と言って抱...

  • TIME TRAVELER 2

    私が入内して数日後・・・・・・まだ1度も帝には呼ばれてない。それも全く気にならないから、暢気に過ごしてた。・・・と、言うのも実家から連れてきた女房の桜子と入れ替わってるから♪更衣だったら勝手にウロウロ出来ないけど、女房だったら内裏の庭や廊下、帝の住まわれる清涼殿に近づいたりしなければ歩くぐらいは問題ない。女御様の女房達に出会っても、端に避けて頭下げてりゃ文句言われないし、部屋ばかりの暮らしよりはマシだもんね...

  • 流砂の如く・・・ 184

    「ママ、ご飯まぁだ?」「・・・・・・・・・・・・うん・・・」「ねぇ、サンタさんってここにも来てくれるかなぁ?」「・・・・・・・・・・・・うん・・・」「ぼくね、ひこうきのおもちゃがほしいっておてがみ書いたんだ~」「・・・・・・・・・・・・うん・・・」「・・・ママ、聞いてる?」「えっ?あぁ・・・・・・ご飯だよね・・・えっ!もう12時回ってるじゃん!!」総二郎が家元達に全部を話すと言った日・・・私は朝からソワソワして落ち着かなかった。調査したことは私も全部聞かさ...

  • TIME TRAVELER 1

    平安京・・・それは摂関家の娘と天皇との婚姻により、外祖父の藤原氏の女系が重視される女性の時代。平仮名・片仮名も生まれ、『枕草子』や『源氏物語』に代表される和歌・貴族生活の日記・恋愛物語の女流貴族文学が繁栄し、貴族文化が誕生した時代。この頃、ある貴族のお屋敷に、1人の姫がおりました。名前を「つくし」と言い、この時代の女性にしてはおおらかで元気が良く、窮屈な屋敷住まいにウンザリしているのです。今日も姫に...

  • 流砂の如く・・・ 183

    親父が光翔とこの先の約束をする・・・それを聞いていると箸が止まった。志乃さんも戸惑いを隠せないようで、時々俺に視線を送ってくる。「おじいちゃま、クリスマスってしってる~~?」「あぁ、知っとるよ。光翔の部屋にはツリーを飾っていないのか?」「そんなのないけどぉ~、お外にはいっぱいあるよ?ぼくもほしい~~♪」「そうか・・・じゃあ買いに行くか?」「親父・・・・・・あのさ、さっきの話だけど・・・」俺としてはすぐにでも・・・い...

  • 流砂の如く・・・ 182

    俺の父親は神楽木直也・・・でも、すでにこの世にはいない。そして俺が何度か会った神楽木裕也は、実の父親の双子の弟だっただなんて・・・あの人は俺が自分の甥だと知っていて、それであんな言葉を言ったのか・・・『茶道家になって、幸せですかな?いや、失礼・・・・・・立派な家元におなりなさいね』それが直也氏の残した言葉だったから・・・俺が感じた不思議なものも、血の繋がりがあったからなのか・・・・・・美涼がいなくなったこのタイミングで、...

  • 流砂の如く・・・ 181

    「最後の質問だ。お袋・・・俺の本当の父親は誰なのか、教えてくれないか?」お袋の表情が変わった。そして親父も横目でお袋を見て、深い溜息を漏らしていた・・・。親父も美涼の母親、真理子との関係を知られたので文句など言えない。だからこの場で俺も聞いたのだが、お袋はなかなか言おうとしなかった。すると親父の方から「もう責めるつもりはないし、私も申し訳なかったと思っている」と・・・「・・・私は裏切るつもりはなかった・・・と言...

  • 流砂の如く・・・ 180

    美涼のしてきたことは粗方判った。あとは細かい疑問を問い質すと、どうでもいいと言った感じで淡々と答えていた。村上への報酬1200万やその借金の肩代わりにに使った金の出所は何処なのか・・・それは美涼の爺様が亡くなったときに遺贈としてもらった土地を売却して得た3000万から出したと言った。西門家に嫁ぐ気満々だった美涼にとって、3000万は大した金額じゃなかったんだろう。村上への接触は偶然だったのか・・・美涼は...

  • なんでも屋の業務日誌・最終話

    式場が決まったら招待客を決めたり、料理についての打ち合わせが続いた。招待客といっても私の方は三毛猫の手の社員全員と家族だけ・・・友達は数人いるんだけど、就職してからはそんなに付き合いがなかったからだ。そんな友達に「花沢物産の御曹司との結婚」なんて、説明する方が面倒くさかった。しかも花沢家の方に招待客が多すぎる・・・その式場に入れる最大限の人数のうち、95%が会社関連だもん。それは類が選ぶのではなく、ご両親...

  • 流砂の如く・・・ 179

    「総二郎様はその人と親子ではない・・・本当の子どもは私の方なんですよ。私、孝三郎さんとは腹違いの姉になるんです・・・・・・ねぇ、お父様」美涼の言葉に一同固まった。さっきまで怯えていたお袋もこの時は親父を睨み、孝三郎は目も口も見開いて「姉」と言った美涼を見ている・・・これは俺も想定外だったが、さっきの親父の態度を思い出したら・・・俺が親父の子じゃないと言った時にもそこまで驚かなかった・・・と言うか、お袋に対して怒りを...

  • なんでも屋の業務日誌・139

    年が明けるとお父様達はフランスに戻ることに。その時には私と類とで空港まで見送ったけど、同行してる秘書さん達もいるから賑やかと言うか華やかというか・・・淋しいとか悲しいって気分はゼロ。しかも来月にはまた帰国して、今度はドレスの採寸をするとか言うし・・・「ドレス・・・ですか?」「そうよ、ウエディングドレス🧡私、義理の娘のドレスを作るのが夢だったの~~」「えっ、もうウエディングドレス?!」「当たり前じゃないの、春...

  • 流砂の如く・・・ 178

    泣きじゃくる祐子に孝三郎がハンカチを差し出し、彼女はそれで涙を拭いていた。俺は義兄のしたことにムカついたが、今更それをどうにか出来るわけでもなく・・・中村祐子が「そのことはもういい」と言うし、不同意性交等罪の公訴時効は15年だが、それも訴えないとのこと。俺は力になると言ったが、「美涼のしたことを黙認してきた罪があるので」と断られた。すると、それを聞いていた美涼が吐き捨てるように・・・「そりゃ訴えないでしょ...

  • なんでも屋の業務日誌・138

    「・・・・・・これでよしっと!」翌年、3月の最終金曜日・・・私は数年間使っていたデスクを綺麗に片付けた。今日は私の最後の出勤日、そして類の27歳の誕生日だ。私の代わりに事務をしてくれることになった夏美ちゃんへの引き継ぎも終わり、彼女には真新しい業務日誌を渡した。「牧野さん、本当にあの花沢物産の専務さんと結婚するんですか?」「えへへ///そうなの。6月のお式にはみんな呼ぶからさ、夏美ちゃんも来てね♪」「行って良...

  • 流砂の如く・・・ 177

    親父の様子は気になったが、今は美涼のしてきたことを話すのが先。そう思って俺は見合い後の美涼の脅迫の内容を話した。この時すでに俺が家元の息子でないことを知っていたこと・・・それを話さない代わりに自分との結婚を承諾しろと言ったこと・・・それに再びお袋が驚き、「どうしてあなたがそんなことを?」と呟いた。相変わらず親父は黙ったまま・・・美涼は何か否定したかったようだが、さっきの光翔のことで動揺したのか、こっちも何...

  • なんでも屋の業務日誌・137

    ご両親に挨拶できないのが気になったけど、加代さん曰く「今晩もこちらにお戻りでしょう?」って・・・それなら夕方にお詫びを言えばいいかと思って類の車に急いだ。その時、類は車の中で誰かに電話中・・・だから外で待ってると、指でチョイチョイって合図されたからドアを開けて助手席に座った。「電話、誰と?」「秘書の藤本。今日は少し遅れるって話しただけ」「類が会社に遅れるのなら、私はタクシーで行くよ?」「そんなことさせな...

  • 流砂の如く・・・ 176

    「本日付で俺は美涼と離婚する。そして西門流の次期家元を降り、孝三郎にその座を譲ろうと思う」その言葉に場がシーンとなった。だがすぐに大声を上げたのは美涼。親父達の前なのに表情を激変させ、キッと俺を睨み、膝の上で重ねていた手をワナワナと震わせ・・・「総二郎様、何を言い出すのです!正気ですか!!」「あぁ、正気だ。お前とは離婚する」「光翔だって居るのですよ!あの子はあなたの跡継ぎではありませんか!」「大きな...

  • なんでも屋の業務日誌・136

    「・・・・・・・・・・・・・・・う~~~ん」身体が重い・・・・・・・・・何かにグルグル巻きにされてる感じ・・・それに暑い・・・・・・と言うか、くすぐったい?それなのに良い香りがして、自然と大きく息を吸い・・・・・・・・・ハッと目を開けると、目の前に人肌が。しかも肩と腰に長いものが巻き付いてて、それがどうやら息苦しさの原因のよう。暑いのは単純にこの長いもののせいで、くすぐったいのはフワフワのお布団のせい。そのお布団が直接肌に当たってて・・・・・・...

  • 流砂の如く・・・ 175

    総二郎はラグの上にコロンと横になり、目を閉じで何かを考えていた。「総二郎・・・私、お風呂に入ってくるね」「あぁ・・・・・・」「もう少し居るんでしょ?」「あぁ・・・・・・」私の言葉なんて聞いてるんだか・・・・・・でも、この人の心情を慮るとそんな言葉は出せない。我が子と信じて育ててきた子どもを手放すんだもの・・・たとえ本当の息子と暮らせると言っても、その子ども達は「同じ」じゃない。一颯に向けられる愛情と、光翔君に向けられる愛...

  • なんでも屋の業務日誌・135

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*フワモコのパジャマのボタンが外されていく・・・俺の真下で真っ赤になったつくしが両手で目を覆ってる。そんな仕草に笑いながらパジャマをずらしたら、可愛らしい膨らみを隠してるのは白いレースたっぷりのブラ。今まで何度か見たことあるの...

  • 流砂の如く・・・ 174

    12月の中旬・・・このマンションのエントランスにはクリスマスツリーが飾られていた。それを見ると一颯のテンションもあがり、今週の土曜日は保育園のクリスマス会本番だ。総二郎が来ないことに残念がってたけど、「ちゃんととって、パパに見せてよ?」と張り切ってた。今日も保育園に迎えに行き、買い物をしてマンションに戻ったんだけど、入り口でコンシェルジュさんに呼び止められ・・・「えっ?大型の荷物ですか?」「はい、こちら...

  • なんでも屋の業務日誌・134

    いつもシャワーで済ませてるから、俺も久しぶりのバスタブ・・・それなのに、まさか1人じゃないなんて。さっきまで綺麗に結ってた髪を解いて無造作に括り、恥ずかしそうに俯いてるつくしが隣にいるなんて。しかもすでに顔が真っ赤・・・。今日は逆上せないでよ?と思いながらつつっと横移動してつくしの肩と触れ合うところまで行った。そうしたらビクッとして顔を俺の方に向け、今までになく困った顔してる。「・・・そんなに怯えなくても...

  • 流砂の如く・・・ 173

    「父さま、たーーーっくさん子どもがいたんだよ♪」「そうか・・・楽しかったか?」「うん!あのね、すべり台があってね、おっきなボールもあってね」「落ち着いて話せって。志乃さんに迷惑かけなかったか?」「かけてないよぉ~~」「ほほほ、大丈夫ですわ。東京にも似たような場所があるので、また行きましょうね~」「それでね、それでね、あのね!」夕方遅く、別邸に戻ってきた光翔は大興奮。俺の前で遊びに行った室内公園での出来...

  • なんでも屋の業務日誌・133

    類のお部屋でのクリスマス・・・窓を背中にしてソファーに座り、部屋の真ん中にあるツリーを眺めながらの二次会♪ワインは飲みやすいものだったのでチビチビと。それよりもオードブルの美味しいこと🧡ちなみに日本では、パーティなどで出される酒のつまみや軽食類を盛り合わせたものをオードブルという。サークルトレーに並べられてるのが一般的だけど、ここでは綺麗なお皿にカラフルで小さなお料理がちょこっと乗ってるだけ。まぁ、す...

  • 流砂の如く・・・ 172

    話の続きで俺が出したのは、スマホの画像・・・・・・天草で撮った、つくしと一颯の写真だ。それを見た2人はしばらく沈黙していたが、その様子を見て察したのか、お互いに目を合わせていた。「光翔のことは後でお話しします。まず、この写真に写っている子どもは、この女性と俺の間に出来た息子で、一颯と言います。今・・・3歳半です」「・・・なに?!」「でも光翔も3歳半じゃないの?」「一颯の方が4月生まれ、光翔はその1ヶ月前に生ま...

  • なんでも屋の業務日誌・132

    怒鳴り合う類とお母様の向こうにクリスマスツリーが見える・・・こんなクリスマスパーティーなんてあるんだろうか。しかも、私はこのためにこんなドレスアップして、いったい誰と闘ってるのか・・・見えてきたのは類よりもご両親の方が一枚上手だということで、この数ヶ月間、私達はこの2人の手のひらの上で転がされていた・・・と?しかもあのグアム行きまでもが花沢家の陰謀だったなんて・・・せめてもの救いはお爺ちゃんが何も知らなかった...

  • 流砂の如く・・・ 171

    この一乗寺の別邸は家元の隠居後の居住まいで、ここで茶会なども行われている。造りは東京の本邸の半分ほどだが、それでも庭も屋敷も一般住宅とは比べものにならないぐらい広い。そして当然植木・花木も多く、池もあるし、石組みもある。違うのは裏手が山であることと、若い人間が少ないということ。森田事務長の他には使用人も数人だし、若弟子は1人も居ない。居るのは爺様に昔から仕えている古弟子の大谷さんと小山さんだけだ。...

  • なんでも屋の業務日誌・131

    「どういうつもり?昨日と話が違うよね・・・・・・・・・仕組んだの?!息子を騙してそんなに面白いの?!」「えぇ、騙したわよ?」「「・・・・・・・・・・・・」」俺がテーブルまで叩いて意気込んでみたのに、騙したことをあっさり認めた・・・・・・しかも父さんまで「今まで気がつかなかったのか?」って・・・・・・呆気にとられて言葉も出ない。そんな俺の隣で、つくしの方が「騙してたってどういう意味ですか?」って身を乗り出して聞いていた。それに対し...

  • 流砂の如く・・・ 170

    12月10日、今日は光翔を連れて京都に行く日だ。光翔はこの話を聞いてから毎日楽しみにしていたので、昨日の夜はワクワクして寝られなかったぐらい。そのせいで熱でも出さないかと心配したが、元気よく起きて朝食も完食。今は中村祐子に身支度を整えてもらっていた。その時には一応美涼も側に居て、「ご挨拶は丁寧にね」とか「お行儀良くするのよ」と声をかけていたが、表情を見るとどうでも良さそうな感じだ。光翔が粗相をする...

  • なんでも屋の業務日誌・130

    勇気振り絞って叫んだのに、母さんと父さんの、向こう側にいるのは両親と同じ年ぐらいのご婦人4人。その後ろに娘でも居るのかと思ったけど、どう見てもその人達しかいなくて、俺は意味が判らずポカンとしてしまった。「今の言葉、よく聞き取れなかったわ♪もう1度紹介して下さる?」「そうだな。さぁさぁ、皆様、私達も座りましょう!」『『『『Oui♪』』』』「何を突っ立ってるの?ほら、類達はそこの席よ。牧野さん・・・だったかし...

  • 流砂の如く・・・ 169

    「まっかなおはなのぉ~~、トナカイさんはぁ~~♪」キッチンで夕飯の準備をしていると、リビングから聞こえてくる一颯の声。新しい保育園でのクリスマス会で歌を歌うらしいので、その練習をしていた。見に行くのは私だけ・・・でもちゃんと録画して総二郎に見せなきゃいけないから、私はそっちの方が心配だった。ブレてたらすっごく怒られそう・・・だから早く行って良い席を確保しなきゃ、とか。「ママ、ごはんできたぁ?」「まだだよ...

  • なんでも屋の業務日誌・129

    まさか、このパジャマがプロポースのきっけかになるなんて・・・・・・まさか、恋人関係すっ飛ばして婚約者になるなんて・・・・・・まさか、花沢さんが私のこと好きだなんて🧡プロポーズにYESの返事をしたら彼が優しく抱き締めてくれて、私もうっとりしてその腕の中に埋もれてたんだけど、その時に窓の外で車の音が・・・・・・「やばっ!!今何時?!」「えっ?えっと・・・・・・18時20分・・・だけど?「父さんと母さんが戻ってきたんだ!牧野、身支度...

  • 流砂の如く・・・ 168

    山本のところに行ってから2日後、書斎で仕事中に西村事務長から「口切りで祝いをくれた人達への礼状の発送が終わった」との報告を受けた。その時、「あの方はどうしますか?」と言われたので手を止めると・・・「あの方?」「総二郎様がご自分でお礼を言いたいと言われた神楽木様ですよ」「・・・あぁ、親父の友人の・・・」「はい。ですからお礼状は出していませんが、ゆっくりしてるとすぐに日が経ちますので・・・」「そうだったな・・・住所...

  • なんでも屋の業務日誌・128

    「これ、どういうつもりでプレゼントしてくれたの?」「どういうつもり・・・とは・・・・・・ああああああぁーーーーっ!!」そう・・・俺が牧野に聞きたかったのはペアのルームウエア(パジャマ)のこと。どうしてこんなものを「家で見ろ」と言って渡したのか・・・実は俺に恋人がいると思って渡したのだとしたら、俺の朝の発言が超絶恥ずかしいことになる。でも牧野は俺にそんな相手がいないことを知ってるはずだし、全く意味が判らない。同サ...

  • 流砂の如く・・・ 167

    山本のマンションを出て鑑定施設に戻ったのは16時。そこに車を駐めていたからで、濱崎の車が戻った事に気がついた市村が外に出て来た。そこで俺ではなく、濱崎が山本の証言を掻い摘まんで説明し、市村は20年近く前の検定結果が外部に漏らされたことを聞いて驚いていた。同時にそれがあきら経由で俺が依頼した、自分の父子鑑定であることも知ることになり・・・「・・・そうなんですか?私はそのころからここにいましたが、責任者では...

  • なんでも屋の業務日誌・127

    牧野が着替え終わって出てきたのは17時。これまでに何度もドレスアップした姿を見てきたから驚くことはなかったけど、今日のは一段と可愛く見えた。両サイドから編み込んだ髪をふんわり纏め、そこにパールのピンをいくつか挿してる。メイクはピンク系、ヒラヒラしたデザインの袖から白い腕が出てて、裾に鏤められたラメレースがキラキラして・・・「類様、こんな感じに仕上げましたけど、いかがでしょう・・・?」「・・・うん、素敵だと...

  • 流砂の如く・・・ 166

    まさか、この男が美涼に俺の出自の秘密を伝えていたとは・・・俺の知らないうちに検体を取られ、それと照合されていたとは思わなかった。濱崎もこのことは知らなかったので驚いた顔をしていたが、今更知られても問題はない。それにこの人は信用できるので、「今はまだ誰にも言わないでくれ」と囁くと、それに軽く頷いてくれた。それからまた山本の説明は続いた。「・・・子どものデータが西門様なら、もうひとつは家元になる。それが親子...

  • なんでも屋の業務日誌・126

    三毛猫の手に寄ってから会社に行ったんだけど、その途中頭が真っ白だった。牧野に何を言ったのか・・・もちろん全部覚えてる。牧野の驚いた顔・・・信じてなかったみたいだけど、俺、ちゃんと本気だって言ったよね?牧野が何か言ってたけど、何だったっけ・・・・・・何かが違うみたいなことを・・・そんなことを考えていたら会社に着いて、俺は急いで執務室に向かった。この時も社員達から何か言われたけど返事もせず、正面にいた社員が飛び退い...

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