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Pas de Quatre http://pasd124.blog.fc2.com/

花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。

読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。

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2017/02/11

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  • 流砂の如く・・・ 165

    俺と美涼が結婚していたことも知らない。西門邸には1度も行ったことがないと山本は言い切った。「彼女があなたと結婚していたことなんて知りませんよ。桜井家とは縁がないのですから」・・・と。山本は美涼との関係を完全否定。それならと、今度は俺ではなく濱崎がカバンからある物を取り出して山本に見せた。それは綿棒のような検体採取キット・・・あの施設にいた山本にはなんのための道具かすぐにわかっただろう。「じゃあ、お前の口...

  • なんでも屋の業務日誌・125

    『今、あんたの会社の駐車場に居るんだ!話があるから出てきて欲しいんだけど!早く!!』「へっ?あ、は、はいっ!すぐに行きますっ!!」いや、ぜんぜんわかんないんだけどっ!!いったい何があったって言うの?!何故こんなに朝っぱらから花沢物産の専務さんが来てんの?!会社はどうしたーーーーーっ!!電話を切ったら社長達に何も言わず、急いで裏の通用口に向かった。そこで勢いよくドアを開けると、白い8000万円が停ま...

  • 流砂の如く・・・ 164

    口切りが終わると宗家は静かになる。年内に大きな茶会はなく、俺たちの仕事はのんびりとしたものに・・・だが親父とお袋は年末に向けて地方支部へ出掛けたり、孝三郎は茶道教室のイベントなんかが増える。だから俺が宗家の仕事を任されることが多かった。この状況下で助かるのは、俺が外出しやすいと言うこと。親父達が不在だから口煩く言われることがない。丁度今日は親父達が不在で、孝三郎も夜の会食までずっと出掛けている。だか...

  • なんでも屋の業務日誌・124

    牧野のクリスマスプレゼントに悶々としながら一夜を過ごし、気がついたら朝になってた。いつもより更に開かない目でダイニングに行くと、朝っぱらからイルミネーションを点灯させたツリーが・・・それに若干イラッとしながら席に着くと、目の前では今日も元気な母さんの甲高い声が・・・「山下部長のところはお孫さんが生まれたらしいわ~~、羨ましい~♪」「香坂本部長の娘さんもご結婚らしいから、お祝いを送らないとな」「生まれたて...

  • 流砂の如く・・・ 163

    口切りの茶事当日、朝から宗家はドタバタしていた。親父と俺は露地の掃除や茶室の確認をし、お袋達は茶懐石の確認、志乃さんは全国の支部から届く祝いの品などを大広間に並べていた。そのお礼をするのも俺たちの役目なので、茶会の前に全員でそれを確認するのが慣例。この茶事に全支部を招くことは無理なので、毎年選ばれた支部長しか招待しないからだ。それに招待したが都合が悪くて欠席する人、昔から懇意にしている取引先などか...

  • なんでも屋の業務日誌・123

    「じゃあクリスマスプレゼント、渡すね♪」「えっ?!」「・・・そんなに驚くこと?」「いや///花沢さんにそんな気遣いがあるとは思わなくって!」・・・なんて失礼な言い方するんだか。確かにクリスマスプレゼントをわざわざ用意したのは初めてだけどさ。今まで椅子の背もたれに隠してた袋を取り出すと、牧野は「え!ずっとそこにあったの?」って目がテン。でも驚くのはまだ早い・・・「俺が作ったんだよ」と言うと、元々大きな口を更に大...

  • 流砂の如く・・・ 162

    ド派手な女物の服が散らかっている部屋、その真ん中に踞った村上にエアガンを押しつける俺。この状態で村上は美涼との取引について話し始めた。驚いたことに、それは俺と美涼が見合いをする前のこと。繁華街のど真ん中で借金取りに脅されている村上に、声をかけて来たのが美涼だと言った。そのまま個室のあるBarに連れて行かれ、そこで故意に事故を起こすような依頼をされたのだとか・・・しかも初めの依頼は孝三郎ではなく・・・「は?...

  • なんでも屋の業務日誌・122

    手首が赤いことに気がつくなんて・・・なんて目敏いの!!普段から無関心なんだから、そこは無視してよーーーーっ!!化繊負けでも静電気でのないの・・・・・・ダニなのよ!!でも花沢さんの前で「これ、ダニに噛まれたんです」って言えないでしょ?!ダニが居る場所から来た女なんてイヤでしょ?!加湿器も要らないし、ローションも必要ないの・・・・・・欲しいのはステロイド外用剤なのよっ!という心の声は置いといて・・・今日の花沢さんはダー...

  • 流砂の如く・・・ 161

    翌日の朝食時、親父とお袋はまだ機嫌が悪そうだった。当然美涼もおとなしくしていて、静かな時間・・・光翔も周りの大人の顔色を窺いながら食っていた。そんな中、孝三郎が少し左手を気にしており、俺が「痛むのか?」と聞くと・・・「昨日の長時間の野点で疲れただけだって・・・寒いときはやっぱり疼くんだよな~~」「そうか・・・無理すんな」「気持ち悪っ!総兄が優しいこと言うとコワいわ~~!」「なんだと?心配してんのに!」「ははっ...

  • なんでも屋の業務日誌・121

    事務所に戻ったのは18時30分・・・その時は全員埃まみれで真っ黒クロスケだった。しかもみんな何処かしらが痒くて、掻きまくって血が出るほど・・・加藤さんなんて首が真っ赤に腫れてて、ダニじゃない害虫にやられたんじゃないかって話にまでなって・・・よくあんな家にお婆ちゃんが1人で住んでたよね?ってか、病気になったのはそのせいじゃないの?!貧乏で古い家だったとしても、掃除だけはしていた私・・・だから今でも外観はとんでもな...

  • 流砂の如く・・・ 160

    山本啓介への疑念を抱いたまま10日間が過ぎた。何も動けなかったのは野点の準備、炉開き、口切りの茶事の打ち合わせが続いたから・・・これも後悔のないように終わらせたかったため、この期間は茶道に集中することにしたのだ。そして少しでも時間があればつくしと一颯のところに行き、穏やかな時間を過ごす・・・つくしには山本の話はしたが、茶事への思いも話していたため、時間が掛かることは納得してもらえた。その間につくしは一颯...

  • なんでも屋の業務日誌・120

    翌日の朝、ダイニングは賑やかだった。いつもなら俺が1人で静かに珈琲を飲むだけなのに、今日は父さんと母さんも居て、朝食のメニューもホテル並み・・・これでもか!ってぐらいの料理が並べられ、それを両親は「美味しいわね~」と言いながら食べてた。「フランスの朝食って甘いでしょ?私は長く住んでるけど、あれはダメなのよね~」「私は毎日同じというのがイヤだな・・・それにタルティーヌは今でも食べられないよ」「・・・シェフが作...

  • 流砂の如く・・・ 159

    「以前、ここで見た手袋の男の事だが・・・」「あぁ、彼のことですか・・・何か気になることでも?」「偶然かもしれないけど、美涼が光翔を生む少し前に病院に手袋をした男が現れたって聞いたんだ。季節的に手袋してても問題ないんだが・・・その男、俺がここに来たときにジッと見てきたってのもあって少し気になるんだけど」「・・・・・・・・・そんなに西門様を見ていたんですか?」「何か言いたいことでもあるのかと思ったぐらいだけど、目を合わ...

  • なんでも屋の業務日誌・119

    ロビーに降りたらすでにそこには部長達が並んでた。いつの時代だ?って思うような出迎えぶりに辟易・・・・・・当然俺はその最前列に立つこととなった。秘書課も全員降りてるし、そんなことで事務所はどうすんの?って感じ・・・でも意見したら藤本に殴られそうだったんで黙っておいた。そうしたら2台のタクシーが到着して、1台目からは父さんとその秘書軍団、もう1台からは母さんとその秘書軍団が降りてきた。途端に緊張感が走り、業務...

  • 流砂の如く・・・ 158

    羽田に着くと先につくしと一颯が到着ロビーから出ていき、俺とは別行動をとった。機内で爆睡だった一颯はぼんやりしていたのでこの状況がわかっておらず、特に泣くこともなく大きなペンギンのぬいぐるみを抱えてつくしに手を引かれていた。俺は振り向かない2人を横目で見送り、少し遅れて空港を後にした。宗家に戻ったのは22時前で、屋敷内はすでにシーンとしていた。離れの部屋に戻ると美涼もすでに自分の部屋にいて、光翔もベ...

  • なんでも屋の業務日誌・118

    月曜日に出勤すると、会社全体がザワザワしていた。それはパリから社長・副社長が来るとの情報が伝わっていたから・・・当然秘書課はアタフタしていた。フランスからも現地秘書が同行してくるが、藤本達には日本本社・秘書課としてのプライドがあるらしい。だからいつにも増して気合いが入ってるし、各役員の第一秘書ではない連中は社長室、および役員フロア、ロビーやエントランスに至るまで総チェックしていた。・・・そんなことするか...

  • 流砂の如く・・・ 157

    「えっ?!ペンギン水族館?」「あぁ、長崎にはペンギン水族館があるんだ。本当ならハウステンボスとかに連れてってやりたいけど、夕方には長崎空港に行かなきゃいけねぇからな」「ペンギンさん、見られるの~~?うわぁ~~い!ぼく、ペンギンさん、だいすき~~~!」つくしの言う通り、3歳児にはグラバー園や大浦天主堂よりもその方が楽しいだろう・・・そう思って長崎ペンギン水族館に行くことにした。ここは展示するペンギンの...

  • なんでも屋の業務日誌・117

    そしてやってきた土曜日。軍資金を手にもってやってきたのは六本木。意気込んで向かったのはメンズもののパジャマを取り扱うお店・・・あれから花沢さんに何が良いかを考えたけど、どうしても「睡眠グッズ」しか思い浮かばなかったんだもん。お金持ちなのは判ってるから持ってないものがないだろうし、ネクタイだって好みがある。ケーキでも作ろうかと思ったけど、これまで見てるとデザート系は全部私に回してたから苦手なんだと思う...

  • 流砂の如く・・・ 156

    美涼の妊娠は人工授精で、計画よりも早くに妊娠できたために俺との行為を急いだ・・・それに引っ掛かった俺のせいで事は上手く進み、彼女の願い通り出産予定日よりも遅くに出産をした。ここまでは美涼でさえ驚くほど順調に進んだし、お袋も親父も騙すことは出来た。協力者は中村祐子・・・彼女が何故あんなに怯えているのかはまだ判らないが、宮崎レディースクリニックを選んだのは中村祐子の医療事故がきっかけだと言うこともわかった。...

  • なんでも屋の業務日誌・116

    石垣島から帰った翌日。花沢トラベラーズの石川から「撮影無事終了」の報告メールが届いた。それを見てカチンときた俺は、藤本の居ない隙を見て、石川に電話することに・・・『あっ、社長、お疲れ様です!先日はご協力いただき、ありがとう・・・』「どうして写真のデータをメールで送った?!俺、現物を郵送か宅配でって言わなかった?!」『えっ?!いや、社長はそんな詳しいことは・・・』ーーカメラマンに頼んで、俺と牧野が写ってる写...

  • 流砂の如く・・・ 155

    産婦人科についたのは午前中の診察が終わる5分前。しかもこんな病院に厳しい顔した男が1人で入ったので、受付は驚いた様子で言葉を掛けることさえ忘れていた。待合室で待っている患者はもう誰もおらず、どうやら中で午前中最後の患者を診察中らしい。パタパタと看護師の足音と共に、医者の話し声が聞こえた。ようやくここで受付に「お見舞いですか?」と聞かれたのだが・・・「東京の西門と申します。ここの先生に息子のことで聞き...

  • なんでも屋の業務日誌・115

    朝食が済んだら10時前にはホテルをチェックアウトした。その時にロビーでは花沢トラベラーズの撮影スタッフ達がいて、彼らは今からもこのホテルの内部撮影をするらしい。「昨日はありがとうございました」なんて石川に言われたけど、それよりも気になったのはカメラマンの横に立つ2人の男。2人とも俺に背中を向けてるけど、その背格好が・・・「・・・・・・・・・・・・」「花沢さん、どうしたの?やっぱり気分が悪い?」「いや、そんな事な...

  • 流砂の如く・・・ 154

    「・・・・・・・・・う~~~~ん・・・・・・」「ママ、もう朝だよ~~~?」「・・・・・・・・・えっ?」「おねぼうしてる~~~♪」火曜日の朝、ホテルのベッドで目が覚めたんだけど、その時間が7時・・・いつもならとっくに起きてる時間なのに、真横で私を覗き込む一颯がいて驚いた。飛び起きたんだけど慌てて確認したのは自分の格好・・・持って来てたパジャマをちゃんと着てたからホッとしたんだけど・・・「おはよう、つくし。もう朝飯が来てるぞ」「ーーー...

  • なんでも屋の業務日誌・114

    正直、当たれば折れるぐらいの腐った木の枝で殴られたんだから大怪我には至らない。確かに衝撃はあったけど、1度両手に当たって威力も半減してたから尚更・・・でも牧野がすごく心配して肩まで貸してくれたから、それに甘えてみようかなって思っただけで・・・だから態と蹌踉けてみたり、痛そうにおでこに手を当てたりしてたんだけど・・・流石に部屋に入れば演技するのも申し訳ないと思い、彼女にも「寝ていいよ」って言ったんだけど・・・「...

  • 流砂の如く・・・ 153

    本文中にR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*細い腰を両手で掴み、弾力のある丸みを見下ろしながら熱り勃つモノを押し込んでいく・・・その時、夜の空気につくしの甘い声が溶け込んでいった。同時に俺も唸るような声が漏れてしまったが、それはつくしの中が想像よりキツかったため・・・つ...

  • なんでも屋の業務日誌・113

    喧嘩ド素人だと思われる2人組・・・もう呆れてしまうほどガタガタ震えてるから、怖くもなんともない。俺自身はそんなに喧嘩をしたことはないけど、司や総二郎のマジな殴り合いを見てきたし。だから躊躇わずに進んでいったんだけど、突然牧野が自分を掴まえてる男の足を蹴ったみたいだった。その呻き声で俺の前にいる男も振り向き、その様子が俺にも見えたんだけど、牧野がそいつの股間を思いっきり蹴って・・・あぁ~~~あ・・・可哀想に・...

  • 流砂の如く・・・ 152

    本文中に微ではありますがR表現を含んだ部分がございます。苦手な方はご遠慮下さい。パスをかけておりませんので閲覧は自己責任でお願い致します。*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*寝る準備だというのに、「パパと遊ぶ!」と言って大騒ぎする一颯・・・総二郎はクスクス笑いながらパジャマに着替えさせられてる一颯を見てたけど、私は違うことを考えてて気持ちがそれどころじゃない。「今日は朝早くから出...

  • なんでも屋の業務日誌・112

    牧野が砂浜から少し離れた、薄暗くて木々が生い茂ってる場所に行くのを砂浜で見ていた。ホントに好奇心旺盛で怖いもの知らずだな~と感心しつつ・・・でもホントにハブだったら不味いから、早くこの場から離れようと思っていたのに・・・「きゃあああぁーーーっ!!」「牧野?!」「う、五月蠅い!」「おおおお、大声出すなよっ!!」牧野が遭遇したのはハブでもヤシガニでもなく、2人組の男?!帽子を目深に被ったヤツが牧野を後ろから...

  • 流砂の如く・・・ 151

    少々乱暴な言い方だったけど、一颯が俺に向かって「パパ」と言ってくれた・・・それだけで嬉しくて、ガラにもなく涙が込み上げてきた。その様子を見て初対面の夫婦がおかしな顔をしていたが、そんなことを気にする余裕もない。俺の目の前で怒ったような、照れたような顔をしている一颯を抱き上げ、すげぇ力で抱き締めてしまった。「いたいってば~~~っ///!!」「一颯、もう1回言ってくれよ~!」「やだよぉ!いいから早くしてよ!...

  • なんでも屋の業務日誌・111

    ホテルの中庭からビーチに行ける道があるようで、真っ暗な中を歩いて行った。と言っても庭園灯はあるから、その部分だけ明るい・・・でも足下は薄暗くて、しかも舗装された道じゃないから危なっかしくて・・・「あれ?ここが道だよね・・・・・・砂利が多いなぁ」「両サイドに植物があるけど、それアダンっていう木だから。細長い葉っぱの側面に棘があるから気をつけて」「そうなの?触らないようにする・・・・・・うわっ!滑りそう~~~💦」「ほら...

  • 流砂の如く・・・ 150

    旅館と言ってたからレトロな温泉旅館かと思ってたのに、実はリゾートホテルに近いコテージ・・・そこに着くとその豪華さにポカンとした・・・・・あぁ、やっぱりこうなるよね、と。4組限定で、その総てが離れてるからまるで一軒家のよう。しかもテラスからは海が見えて、広い芝生の庭にテーブルが置かれ、小さいけど温水プールがある。その横には露天風呂があって、お隣の庭は全く見えない作りになってる。ちなみにペットも泊まれるらしい...

  • なんでも屋の業務日誌・110

    今日のバスタイムはあっという間に終了。花沢さんが使ってたワケでもないし、それよりもこのあとのお散歩のことで頭がいっぱいだった。夜の海辺を2人で散歩・・・もうそれって恋人のすることじゃん///?!さっきもネットで調べたらそう書いてあったもん!夜の海デートはとにかくロマンチックさが魅力🧡2人で花火を楽しんだり、星空を眺めながらまったり過ごすのが◎。夜の海はそれだけで気分が最高潮に盛り上がるため、普段なかなか言...

  • 流砂の如く・・・ 149

    熊本空港の東側に広がる阿蘇山・・・一颯がその山を見て、「けむりがでてる~」って。この子に活火山なんて言ってもわからないだろうから、なんて答えようかなって考えてると、総二郎が運転しながらざっくりと説明してた。「あのな、地面の下のほうにはすげぇ熱いマグマってのがあるんだ。それが上と繋がってるのが火山で、熱いから煙を出してるんだ。今は休んでる火山もたくさんあるけど、阿蘇山は元気がいいんだぞ」「あついってど...

  • なんでも屋の業務日誌・109

    なんとか撮影終了・・・・・・ドレスを脱いで自分の服になった瞬間、シンデレラの気持ちがよくわかった。鏡の中には花嫁さんじゃなくていつもの「牧野つくし」が居るし、メイクも落としたからなんだか淋しい顔しているし。それは花沢さんも同じで、さっきまでのタキシードじゃなくなったので普通の男性に・・・・・・いや、この人は普通の状態でも魔法は解けてない。365日24時間イケメンだった。「疲れたね・・・・・・部屋に行こうか」「そうだ...

  • 流砂の如く・・・ 148

    羽田に着いたら周囲にドキドキしながら搭乗手続きに向かった。一颯は空港が初めてだからキョトンとしてるし、私も久しぶり・・・案内表示を見ながらなんとか手続きを済ませ、一颯の手を握ってゲートに向かった。一颯は間近で飛行機が見られて大はしゃぎで、広い窓の前でキャアキャア言ってる。私は総二郎にメールして、ちゃんと予約した便に乗れることを報告した。とは言え、その時間は総二郎の方が空の上だから返事はない。それでも...

  • なんでも屋の業務日誌・108

    「ラストは社長と牧野さんで撮るってカメラマンが準備しています!!なので急いで庭に来て下さい~~~~!」石川はそう言うと俺の返事も聞かずにどこかに消えた・・・・・・そして俺の横にはメイクスタッフが来ていて、「ブートニアを交換しますね~」って苦笑い。髪の毛も整えられて、「完璧です!」なんて言われたけど・・・・・・牧野と俺でどんな写真が撮れるというのか。お互いモデルじゃないし、笑えと言われて笑えるわけがない。むしろ...

  • 流砂の如く・・・ 147

    「えっ?天草へ旅行?」「・・・あぁ、行く気はあるか?」「来週の初めに・・・ですか?」「何か予定はあるのか?」つくしに相談したあと、一応親父からの提案なので美涼にも聞いてみた。だが返事は想像通り・・・苦笑いで「私となんて行きたくないでしょう?」と。俺は親父が言った言葉をそのまま伝えたが、それでも薄ら笑うだけで「一緒に行こう」という考えにはならなかったようだ。もちろん「行く」と言われた方が困るわけで、それなら...

  • なんでも屋の業務日誌・107

    ふんっ!なによ、デレデレしちゃって!!普段は女性に興味ないって顔してるくせに、実際に美人を目の前にしたら鼻の下伸ばしちゃって!!まったく、イヤらしいったらないわ!あんな風に女性の腰に手を回したり、髪の毛触ったり、後ろから谷間でも眺めてたんでしょ!・・・と不機嫌さMAXでズンズンお庭を歩いていると、カメラマンさんに「行き過ぎ、行き過ぎ!」って止められた。あぁ、撮影だったと思い出して顔をパンパンと叩き、気分...

  • 流砂の如く・・・ 146

    9月後半になると出掛けて行う茶会も増えてくる。だからドタバタしているうちに10月になり、その間に何度か一颯には会えたが遊んでやる時間はあまりなかった。つくしの話だと夜泣きは1週間ほど続いたが、今では随分と落ち着いたよう・・・時々俺について「今度はいつくるの?」なんて聞いてくるらしく、それはそれで嬉しかった。同時に片山の事を聞いてくるのかと尋ねると、それはないらしい。あの子の中で「忘れるべき出来事」と...

  • なんでも屋の業務日誌・106

    チャペル内での撮影が終わったけど、最後の方はどんな顔してたのかも覚えてない・・・。夏目さんにもカメラマンさんにも色々言われた気がするけど、その言葉さえ・・・・・・そして今から2着目のドレスに着替えるんだけど、それよりも気になるのは花沢さん達の撮影。あの色っぽいモデルさんとどんな風に撮るんだろう?花沢さんがリードするとは思えないから、あの女の人がグイグイ行くのかしら・・・・・・うんっ!!何も言わずに引っ張られてい...

  • 流砂の如く・・・ 145

    田園調布での初めての朝・・・・・・私はほぼ寝られなかった。何故なら珍しく一颯の夜泣きが酷かったから。このマンションは防音対策も万全だから隣のことを気にしなくてもいいとは言われたけど、それでも気になって夜泣きの度に抱っこして宥めてた。いつもこんな風に泣く子じゃないけど、流石に色々あったから・・・・・・「・・・おかげで今はまだよく寝てるわ・・・・・・このまま寝かせといた方がいいよね」辛そうな顔で爆睡中の一颯・・・私も疲れてた...

  • なんでも屋の業務日誌・105

    俺の目の前で「離婚」していった2人・・・・・・担当の石川がオロオロしながら「旦那」を追いかけていくと、残ったのは妖艶な「奥さん」。さっきとは違う、スレンダーなウエディングドレスだったけど、デコルテや背中などに透け感のあるイリュージョンレースを使ってるからすごくゴージャスに見えた。・・・・・・もちろん、ボディそのものがゴージャスなんだけど。「ねぇ、私の相手役になってくださるわよね?私はモデルの美里亜🧡あなたも東...

  • 流砂の如く・・・ 144

    宗家に戻ったのは真夜中だった。当然光翔は寝てるし、他の奴らもほとんどが就寝・・・ただ裏口から入ると、志乃さんが出迎えてくれて、小さな声で「一颯君は大丈夫でしたか?」と。「・・・・・・まぁ、理解出来ねぇよな・・・・・・すんげぇ泣かれたわ」「・・・しょうがないですわね」「でもあいつ(片山)のことを”悪いことをした人なのか”って聞いてきたから、それだけでも助かった・・・・・・」「そうですね・・・・・・良い人のままにしてはおけませんから...

  • なんでも屋の業務日誌・104

    控え室をソロソロと出たんだけど、こんなフワフワなドレスは初めてで歩きにくい・・・。グアムのドレスはストンとした感じだったから足に引っ掛かるものはなかったけど、このドレスは中のパニエがモサモサしてるし、裾を踏んで転けそう・・・ちょっと摘まんでるんだけど、それでも危なっかしくて・・・「くすっ・・・」「あっ///、すみません、慣れてないので」「いやいや、初々しくて可愛いなって」「そんなっ///!!」隣の夏目さんがそんな風...

  • 流砂の如く・・・ 143

    役所の時間外受付窓口に離婚届を提出し、3人で田園調布のマンションに戻ったのは18時過ぎ・・・すでに疲れを見せている一颯を俺が抱っこして部屋に入ったが、その時も特に嫌がる様子はなかった。夕食は途中に買ったからつくしが準備する必要はなく、一颯を降ろすとすぐにそれらをテーブルに並べた。俺がグラスを出し、買ってきたお茶をつくしがそれに注いでいたが、一颯は黙ったまま母親の服を掴んで離さない・・・時々振り向いてだれ...

  • なんでも屋の業務日誌・103

    ちょっと待って・・・・・・こんな撮影の時って、そこまで感情移入しなきゃいけないの?!ドラマとか映画とか舞台とかなら判るよ?でもパンフレットの中の「花嫁と花婿」なだけだよね?ぎこちない笑顔を幸せそうに見えるように撮るのがプロのカメラマン、それだけだよね?!私、モデルの代役ってだけだよね?花沢さんが「花嫁の経験豊富ですからなにしてもいいですよ」なんて付け加えてないよね?!「あのモデルさんの2着目のドレスって...

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