翌朝、アラームの音と同時に目が覚めた。と言うか・・・殆ど寝られなかった///。「お、起きなきゃ・・・」今日も西門さん・・・総二郎のところに朝食を持っていかないといけない。昨日、あんな事があったからすごく気不味いんだけど・・・でも心の何処かでワクワクドキドキしていた。「可愛い下着にしなきゃ・・・」いやいやいや、今は何も起こらないって!だって仕事に行くんだもん、なにも可愛い下着じゃなくても・・・と言いながら何気にチェック...
花より男子の二次小説サイトになります。特に類と 総二郎が大好きですべてハッピーエンドなります。
読むだけでもの足らず、とうとう自分で書いてしまいました。自己満足の表現不足とは思いますが、楽しんでいただけたらと思います。
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「「「まぁ君、お誕生日、おめでとう~~~!!」」」「うわぁ~~~い、ありがと~~♪」町田のマンションでは真音の誕生日会が始まった。まずは食事で、つくしの作った料理が並べられている。中央にはケーキ型の寿司が置かれ、それには本郷も美来も驚いていた。それにおかずも豪華に飾り付けられ、真音は手を叩いて喜んだ。「それがね、作ってたら和洋中みたいになって・・・お寿司なのに中華スープだし、ハンバーグに唐揚げって・・・...
唇が離れた瞬間・・・私は何が起きたのかさっぱり判んなかった。でも目の前には西門さんが笑ってるし、まだ身体はホールドされてるし・・・・・・でも意識が戻った瞬間、「ちょっとーーーーっ///!!何すんのよーーーっ!!」「えっ?!そんな反応かよ💢!!」「言葉よりも先に行動なんてズルいーーーっ!!」「いや、お前の返事がトロいからだろうが!!その前に静かにしろ!お袋が飛んでくるぞ?」「ーーーーーーっ!!」私が両手で口を押...
11時20分・・・そろそろ黒田夫妻と瑛翔が来る時間になった。類は面倒くさそうというよりも無関心といった感じで、どうせ数時間経てば終わることだ、ぐらいの感覚だ。が、美央の方はどんどん緊張が増していく。その表情が強張っており、類もそれには気がついていた。だが今更中止というわけにもいかず、美央に何かを話し掛けても「大丈夫」という言葉しか返って来ないのも判っている。「そろそろ降りようか・・・」「え?えぇ・・・そう...
翌朝、アラームの音と同時に目が覚めた。と言うか・・・殆ど寝られなかった///。「お、起きなきゃ・・・」今日も西門さん・・・総二郎のところに朝食を持っていかないといけない。昨日、あんな事があったからすごく気不味いんだけど・・・でも心の何処かでワクワクドキドキしていた。「可愛い下着にしなきゃ・・・」いやいやいや、今は何も起こらないって!だって仕事に行くんだもん、なにも可愛い下着じゃなくても・・・と言いながら何気にチェック...
「「「まぁ君、お誕生日、おめでとう~~~!!」」」「うわぁ~~~い、ありがと~~♪」町田のマンションでは真音の誕生日会が始まった。まずは食事で、つくしの作った料理が並べられている。中央にはケーキ型の寿司が置かれ、それには本郷も美来も驚いていた。それにおかずも豪華に飾り付けられ、真音は手を叩いて喜んだ。「それがね、作ってたら和洋中みたいになって・・・お寿司なのに中華スープだし、ハンバーグに唐揚げって・・・...
唇が離れた瞬間・・・私は何が起きたのかさっぱり判んなかった。でも目の前には西門さんが笑ってるし、まだ身体はホールドされてるし・・・・・・でも意識が戻った瞬間、「ちょっとーーーーっ///!!何すんのよーーーっ!!」「えっ?!そんな反応かよ💢!!」「言葉よりも先に行動なんてズルいーーーっ!!」「いや、お前の返事がトロいからだろうが!!その前に静かにしろ!お袋が飛んでくるぞ?」「ーーーーーーっ!!」私が両手で口を押...
11時20分・・・そろそろ黒田夫妻と瑛翔が来る時間になった。類は面倒くさそうというよりも無関心といった感じで、どうせ数時間経てば終わることだ、ぐらいの感覚だ。が、美央の方はどんどん緊張が増していく。その表情が強張っており、類もそれには気がついていた。だが今更中止というわけにもいかず、美央に何かを話し掛けても「大丈夫」という言葉しか返って来ないのも判っている。「そろそろ降りようか・・・」「え?えぇ・・・そう...
お稽古が終わって、このままお互いの部屋に戻るんだと思ったのに・・・何故か西門さんが私の部屋に来たので吃驚。でもここは西門さんの家なので、「入るな」とは言えない。もう21時過ぎてるし、こんな事は初めてと言うか・・・いつも分かれ道(廊下)でバイバイするのに、今日はいいのかな?と思っていたら、彼の方が先に部屋の中に入った。しかも極自然に・・・・・・居候とは言え、一応女の子の部屋ですが?!「えっと・・・何か忘れ物?」「...
12月24日になった。今日は真利愛と真音の誕生日・・・つくし達と花沢家では、それぞれ祝いの準備が進んでいた。「おはよう~、真音!お誕生日、おめでとう~~~!」「うんっ!ぼく、3さい~~~♪」「真音、おめでとう」「まぁ君、おたんじょうびおめでとう~~~~!あとでプレゼント、あげるからね~」朝1番、つくし達は真音に祝いの言葉をかけた。それから普通に朝食を食べたが、つくしはすぐに昼と夜の御馳走の準備に取り掛...
冷め過ぎたお弁当はあんまり美味しくない。でもお腹が空いていたからゆっくり食べて・・・その時に西門さんが立ち上がって、ここのミニキッチンでお茶を入れてくれた。その湯呑みを受け取り、彼もひと口・・・私達は部屋の真ん中のラグに座り、西門さんは胡座かいて真剣な顔してた。ホントに悲しそうでも辛そうでもない。そして、今度は聞いてもないのに自分の結婚が決まった時の事を教えてくれた。西門さんの婚約話は今から1年半前で、...
23日の土曜日・・・明日は真音の誕生日なのでその為のパーティーをする予定だ。だが美来が昨日から風邪気味なので、本郷が午前中に病院に連れて行き、つくしと真音は留守番。そして午後にはつくし1人が買い物に行くことになった。それに本郷にはつくしの部屋に置くユニット家具を組み立てるという仕事があったので、子ども達と家に居ることにしたのだ。「拓篤さん、ホントにごめんね。そのタンス、なかなか組み立てが難しくて・・・」...
「牧野様、お帰りなさいませ~~~~」「・・・志乃さん、ただいまです・・・」「どうなさったのです?お顔の色が悪うございますけど」「・・・ははは、なんでもありません。あの、ごめんなさい・・・今日のお弁当、食べられなくて・・・」「えっ?!」「ホントにごめんなさい・・・」鞄の中からお弁当箱を出して志乃さんにそう言うと、この人は目がテン・・・でもこれを夕ご飯にしても大丈夫だと思い、「部屋で食べますから」って言うと、そのお弁当箱...
類は浦田からのメールを見て黙り込んだ。町田市相原のマンション、そこの607号室・・・そしてその前に送られていた画像にも気が付き、美央に見えないところでそれを開いた。保育園の門から出てくるつくしと真音と女の子、そして真音をチャイルドシートに座らせている場面、つくしが運転席に乗り込む時にははっきりとその顔が見えた。別れた時は出産直後だったため、つくしは少しふっくらしていたし、身体も元には戻っていなかった...
本日17時過ぎ・・・私がお仕事をしていましたら、突然LINEが♪と。開いてみると、なんと空色様からのお話がっ!!あなたは類つくじゃなかったのか?!やっぱり隠れ総つく、いやいや、もう立派な総つくじゃないかっ(笑)!!とは言え、送っていただいたからには公開するしかないっ!ってことで、空色様のお話をどうぞ~~~♥◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆頑張れ!アレクサ 総二郎Ver.桜の盛りは思いの外短い。開花宣言から1週間程...
「西門さんって奥さんがいたんですね♪あ、ご心配なく~、今は独身だそうですよ?牧野さんと一緒ですね!」・・・・・・えっ?今、なんて・・・・・・奥さんって・・・・・・誰のこと?「何処かのお嬢様だったみたいですけど、どうして離婚したんですかねぇ?牧野さん、その理由を聞いてきて下さいよ~~~♪私、彼を狙ってるんで参考にしたいんですけどぉ~!」・・・何処かのお嬢様?離婚の理由って・・・そんなの言われても・・・・・・だって、私何も聞いてな・・...
木曜日、浦田は朝早くに本郷のマンション近くに来ていた。車は近くのパーキングに止め、マンションが見える喫茶店での朝食・・・そして監視しているのは当然マンションの入り口で、手にはカメラを持っていた。浦田は類に報告したあと、昨夜のうちにマンションに入り下調べをしていた。幸か不幸か、このマンションはかなり古かったためにオートロックではない。だから住人以外も出入り自由だったし、監視カメラも入り口に1台設置され...
<side龍崎麻衣>「ここか・・・・・・すんごい古臭い家だなぁ!てか、どんだけ長いの、この塀!しかも中が全然見えないし!」ネットで調べたら出て来た「茶道・西門流」。わざわざ仮病使って会社を休み、その住所に来てみたんだけど、どう見ても武家屋敷・・・クソ長い白い壁に囲まれてて、デッカい木の門がある。塀の向こうには松の木があるのは見えるけど、家なんて全然見えない。人の声も聞こえないし、何と静かな・・・と言うか、不気味な...
水曜日、つくしはすっかり元通りになった。昨夜から真音もつくしの部屋で寝ており、風邪もうつらなかった様子・・・それにはつくしが1番ホッとしていた。次の日曜日は真音の誕生日のお祝いだし、その時に熱を出してしまったら可哀想だから。「今日は今度働く会社に行って、入社に関する書類とかもらってくるの」「そうなんだ・・・初出勤が年明けって不思議な感じがするよね」「ふふっ、初めましてよりも先に、明けましておめでとうござ...
「なんだって?!龍崎さんが休んだぁ~~~っ?!」「つくし・・・声がデカい」「牧野さん、落ち着いて・・・」次の日、会社に行ったら涼子に言われたひと言・・・朝1番に当番で来ていた子が、かかってきた電話をとると龍崎さんが元気な声で・・・『あ、すみませ~~~ん!今日、お腹が痛くて立てないので会社休みま~~す!』と言ったそう・・・。当番の子が「病院に行ってね」と言ったらしいが、それを言い終わる前に電話を切られたとか・・・あの...
火曜日の午後、今日も真利愛は冷たい風を気にもせず、庭で若い使用人相手に遊んでいた。その様子をリビングから見ていた加代と美央が「子どもは元気ですよね~」とか、「恵子さんの方が風邪引かないかしら」などと話し合いながらティータイムを楽しんでいた。本来加代は使用人なので主家のお茶になど付き合わないのだが、美央が1人だと飲みにくいとのことで、時々一緒にその時間を過ごすことがあった。「美央様、24日ですけれど...
なんだか1日中私に敵対心ぶつけてきた龍崎さん・・・一体なんでそんなに悪態つくの?って疑問だけど、イチイチ聞くのも面倒臭い。教育係も2ヶ月間だし、それが過ぎれば普通の先輩後輩で、私の責任も軽くなるってもんだし。それまで辞めずに頑張るかさえもわかんない子だったから、気にしないようにした。それよりも今日もお稽古だろうか・・・とブツブツ言いながら着替えていた。当然その横には龍崎さんもいて、彼女は私を無視して背中...
おはようございます。本日ブログの不具合が起きているようで、更新が出来ません。原因もわかりませんので、復旧しましたら更新いたします。よろしくお願いいたします。...
15時30分になったら本郷は車のキーを持ち、「迎えに行くね」とつくしの部屋を覗いた。その頃のつくしは熱が引き、身体は幾分楽になっていたので玄関まで見送りに行き、買い物の追加も頼んだ。本郷はそのメモを持ち、戯けたような笑顔で「任せて」と言ってドアを閉める・・・それは何度も謝るつくしを気遣ってのことだろう。そして保育園に着くと美来が「パパ~!」と大喜びで出て来たが、真音はションボリしたままだ。それについ...
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翌朝、アラームの音と同時に目が覚めた。と言うか・・・殆ど寝られなかった///。「お、起きなきゃ・・・」今日も西門さん・・・総二郎のところに朝食を持っていかないといけない。昨日、あんな事があったからすごく気不味いんだけど・・・でも心の何処かでワクワクドキドキしていた。「可愛い下着にしなきゃ・・・」いやいやいや、今は何も起こらないって!だって仕事に行くんだもん、なにも可愛い下着じゃなくても・・・と言いながら何気にチェック...
「「「まぁ君、お誕生日、おめでとう~~~!!」」」「うわぁ~~~い、ありがと~~♪」町田のマンションでは真音の誕生日会が始まった。まずは食事で、つくしの作った料理が並べられている。中央にはケーキ型の寿司が置かれ、それには本郷も美来も驚いていた。それにおかずも豪華に飾り付けられ、真音は手を叩いて喜んだ。「それがね、作ってたら和洋中みたいになって・・・お寿司なのに中華スープだし、ハンバーグに唐揚げって・・・...
唇が離れた瞬間・・・私は何が起きたのかさっぱり判んなかった。でも目の前には西門さんが笑ってるし、まだ身体はホールドされてるし・・・・・・でも意識が戻った瞬間、「ちょっとーーーーっ///!!何すんのよーーーっ!!」「えっ?!そんな反応かよ💢!!」「言葉よりも先に行動なんてズルいーーーっ!!」「いや、お前の返事がトロいからだろうが!!その前に静かにしろ!お袋が飛んでくるぞ?」「ーーーーーーっ!!」私が両手で口を押...
11時20分・・・そろそろ黒田夫妻と瑛翔が来る時間になった。類は面倒くさそうというよりも無関心といった感じで、どうせ数時間経てば終わることだ、ぐらいの感覚だ。が、美央の方はどんどん緊張が増していく。その表情が強張っており、類もそれには気がついていた。だが今更中止というわけにもいかず、美央に何かを話し掛けても「大丈夫」という言葉しか返って来ないのも判っている。「そろそろ降りようか・・・」「え?えぇ・・・そう...
お稽古が終わって、このままお互いの部屋に戻るんだと思ったのに・・・何故か西門さんが私の部屋に来たので吃驚。でもここは西門さんの家なので、「入るな」とは言えない。もう21時過ぎてるし、こんな事は初めてと言うか・・・いつも分かれ道(廊下)でバイバイするのに、今日はいいのかな?と思っていたら、彼の方が先に部屋の中に入った。しかも極自然に・・・・・・居候とは言え、一応女の子の部屋ですが?!「えっと・・・何か忘れ物?」「...
12月24日になった。今日は真利愛と真音の誕生日・・・つくし達と花沢家では、それぞれ祝いの準備が進んでいた。「おはよう~、真音!お誕生日、おめでとう~~~!」「うんっ!ぼく、3さい~~~♪」「真音、おめでとう」「まぁ君、おたんじょうびおめでとう~~~~!あとでプレゼント、あげるからね~」朝1番、つくし達は真音に祝いの言葉をかけた。それから普通に朝食を食べたが、つくしはすぐに昼と夜の御馳走の準備に取り掛...
冷め過ぎたお弁当はあんまり美味しくない。でもお腹が空いていたからゆっくり食べて・・・その時に西門さんが立ち上がって、ここのミニキッチンでお茶を入れてくれた。その湯呑みを受け取り、彼もひと口・・・私達は部屋の真ん中のラグに座り、西門さんは胡座かいて真剣な顔してた。ホントに悲しそうでも辛そうでもない。そして、今度は聞いてもないのに自分の結婚が決まった時の事を教えてくれた。西門さんの婚約話は今から1年半前で、...
23日の土曜日・・・明日は真音の誕生日なのでその為のパーティーをする予定だ。だが美来が昨日から風邪気味なので、本郷が午前中に病院に連れて行き、つくしと真音は留守番。そして午後にはつくし1人が買い物に行くことになった。それに本郷にはつくしの部屋に置くユニット家具を組み立てるという仕事があったので、子ども達と家に居ることにしたのだ。「拓篤さん、ホントにごめんね。そのタンス、なかなか組み立てが難しくて・・・」...
「牧野様、お帰りなさいませ~~~~」「・・・志乃さん、ただいまです・・・」「どうなさったのです?お顔の色が悪うございますけど」「・・・ははは、なんでもありません。あの、ごめんなさい・・・今日のお弁当、食べられなくて・・・」「えっ?!」「ホントにごめんなさい・・・」鞄の中からお弁当箱を出して志乃さんにそう言うと、この人は目がテン・・・でもこれを夕ご飯にしても大丈夫だと思い、「部屋で食べますから」って言うと、そのお弁当箱...
類は浦田からのメールを見て黙り込んだ。町田市相原のマンション、そこの607号室・・・そしてその前に送られていた画像にも気が付き、美央に見えないところでそれを開いた。保育園の門から出てくるつくしと真音と女の子、そして真音をチャイルドシートに座らせている場面、つくしが運転席に乗り込む時にははっきりとその顔が見えた。別れた時は出産直後だったため、つくしは少しふっくらしていたし、身体も元には戻っていなかった...
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木曜日、浦田は朝早くに本郷のマンション近くに来ていた。車は近くのパーキングに止め、マンションが見える喫茶店での朝食・・・そして監視しているのは当然マンションの入り口で、手にはカメラを持っていた。浦田は類に報告したあと、昨夜のうちにマンションに入り下調べをしていた。幸か不幸か、このマンションはかなり古かったためにオートロックではない。だから住人以外も出入り自由だったし、監視カメラも入り口に1台設置され...
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水曜日、つくしはすっかり元通りになった。昨夜から真音もつくしの部屋で寝ており、風邪もうつらなかった様子・・・それにはつくしが1番ホッとしていた。次の日曜日は真音の誕生日のお祝いだし、その時に熱を出してしまったら可哀想だから。「今日は今度働く会社に行って、入社に関する書類とかもらってくるの」「そうなんだ・・・初出勤が年明けって不思議な感じがするよね」「ふふっ、初めましてよりも先に、明けましておめでとうござ...
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火曜日の午後、今日も真利愛は冷たい風を気にもせず、庭で若い使用人相手に遊んでいた。その様子をリビングから見ていた加代と美央が「子どもは元気ですよね~」とか、「恵子さんの方が風邪引かないかしら」などと話し合いながらティータイムを楽しんでいた。本来加代は使用人なので主家のお茶になど付き合わないのだが、美央が1人だと飲みにくいとのことで、時々一緒にその時間を過ごすことがあった。「美央様、24日ですけれど...
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15時30分になったら本郷は車のキーを持ち、「迎えに行くね」とつくしの部屋を覗いた。その頃のつくしは熱が引き、身体は幾分楽になっていたので玄関まで見送りに行き、買い物の追加も頼んだ。本郷はそのメモを持ち、戯けたような笑顔で「任せて」と言ってドアを閉める・・・それは何度も謝るつくしを気遣ってのことだろう。そして保育園に着くと美来が「パパ~!」と大喜びで出て来たが、真音はションボリしたままだ。それについ...
花沢さんが景気よくカードでお支払い・・・私はその時、店員さんが抱えてきた高級そうな長い箱を眺めていた。しかも私の買い物だって特大の袋に4つ分で、それがあの車に乗せられるのかと・・・そうしたらあの日に配達してくれた人がすっ飛んで来て、「本日もお運びします!」って。・・・うん、確かに花沢さんの車は大きいけど前だけがびょんと長いだけだし、二人乗り出し、後ろが狭すぎて入りそうにないんだけどさ。「ちょっ・・・なんでそん...
引っ越し業者に頼むほどの量もない・・・そんな牧野の引っ越しは俺1人でやった。まだまだフラつくあいつには荷物の片付けだけさせて、俺は借りていたワンボックスへの積み込み作業で汗だくになった。常日頃大事にしている手だが、あちこちに小さな傷が出来る。それを牧野に見せないように隠しながら、俺は段ボールを運び出した。大半は不用品回収業者が持っていくから、僅かな食器類と、メインは衣類・・・牧野はそれを段ボールに詰めな...
花沢物産に入社して数日後、初めての土曜日が来た。仕事が休みで、このマンションでは初めての休日・・・・・・空気はまだ冷たいけど、小鳥の声も聞こえてサイコー!!そしてめっちゃ天気がいい♪光合成できたらいいのに~って感じ♪「・・・とは言え、お布団が干せないのよね・・・あぁ、この日差しが勿体ない!!」バルコニーに出て眩しい朝日を見上げ、そんな言葉を吐き出した。お隣との境は高く、覗いて見ることも出来ない・・・一体どんな風に...
羽田に着いて西門さんの顔を見た瞬間、それまで張り詰めていたものがプツッと切れた気がした。それは自分でも驚く程に・・・全身の力が抜けてしまった。悲しいというよりは心底疲れたって感じで・・・西門さんが支えてくれる手に甘えてしまった。帰国する時、向こうで買ったものは全部置いてきたから小さな鞄だけ・・・それさえも鉛のように感じていたから、西門さんがヒョイッと持ってくれたときには嬉しくて・・・駐車場は遠かったけど、そこ...
「うわああぁっ!すっごい豪華な海鮮ちらしのお弁当~~~~っ!!」「うん、美味しそうですね♪」「そう言ってもらえてなにより・・・」「じゃあ専務、遠慮無くいただきます。では、私がお茶を煎れましょうか」「あぁ、この弁当には玉露が付いてるよ」「きゃあ♥至れり尽くせりですねっ♪」昨日と同じようにマンション前で待ち合わせ、花沢さんが到着したら3人で部屋に戻った。そして手渡されたお弁当の蓋を取って、1人で大はしゃぎし...
正月になっても牧野から連絡はなく、今頃何処で、どうしているのか・・・それを確かめる立場にない俺は、ただ悶々とした冬を過ごした。近年になく大雪が降った庭を眺めては・・・アメリカで大きな事件が起きたとのニュースを見ては・・・殺風景な庭に紅梅が咲いたときには、その小さな花があいつに見えて・・・この感覚はなんだろうと自分に問うてみたが判らなかった。半袖薄着だった牧野・・・空港でそんなあいつを見送ってから半年近く。NYの真...
「一体どういう神経をしてるんだ?!男子トイレに潜んだ挙句、そんな質問をするなんて・・・・・・信じられないんだけど!!」専務執務室に戻ってから自分のデスクをバン!と叩きながら叫んだ瞬間、戻ってきた藤本に「どうかしたんですか?」と言われ・・・俺はさっきの牧野の言葉を伝えた。そうしたら藤本も「えっ?」と軽く驚き・・・その後、額を抱えた。「そんなに人のトイレ事情が気になる?確かに女性から見れば男のそういうのは疑問かも...
庭の木で蝉が喧しく鳴く・・・・・・それを聞きながら思い出すのは、1週間前に渡米した牧野の顔だった。痩せ我慢がバレバレの笑顔で、引き攣りながら手を振って・・・ちゃんと会えたって言うメール以降、なんの連絡もなかった。牧野には言わなかったが、西田を頼らなくても司の居場所を知る手段は・・・あるっちゃある。俺の立場では難しいが、あきらや類を使えば簡単に情報は入手できる。そう思ってあきらにそれを依頼した。当然あきらは理由...
写真の選別が終わると私の仕事はなくなり、1人で秘書室に戻って入社書類を改めて提出。それ以外はどうしていいのか判らないから、藤本さんに言われたように社内規定でも読んでおこうと、そのファイルを手に持ってデスクにもどった。その1枚目は.基本経営・・・定款とか企業理念ってやつ。読んでもちんぷんかんぷんで、日本語が摩訶不思議な記号に見えるぐらい。次に組織規程・組織図を見たけど、細かすぎて目が痛かった。関係会社管...
アッパー・イースト・サイドにあるマンションに行くと、そこは昨日のホテルほどの豪華さはなく、急いで住めるようにしてくれたって感じだった。それでもそんなに素早く、すべての家具家電が手配出来るものなのだろうかと不思議・・・というか流石だと思った。でもそれを聞くと、この部屋は元々道明寺が日本から来た幹部社員のために用意していた部屋だそうだ。だから寝具を替えただけで、後は少し前まで誰かが使っていたらしい。「ハ...
「この前田さんの写真、見落としてたけど一緒にいるのは徳川さんじゃないですか?斜め後ろ姿だからわかりにくいけど、この髪型とか体形、徳川さんに似てません?」「・・・・・・・・・・・・」私がそう言って一枚の写真を差し出すと、それを見た花沢さんが沈黙&凝視・・・どうしたのかと思ったら、急に立ち上がって執務室の方に向かって走って行った。そしてすぐに藤本さんを連れて戻ってきて、彼は「なんですか、仕事に専念して下さい!」と言...
スマホを握り締めてるけど、道明寺からの電話もメッセージもない。ホテルの部屋から出るなと言われ・・・でもお腹が空いた。思い返すと、今朝は珈琲しか飲んでない・・・緊張で身体がガチガチだったから。それに今頃時差ボケが始まったのか、頭が痛くて・・・でも、ジッとしていると嫌な想像ばかりしてしまう。少しぐらいなら出掛けてもいいかと思い、ここではガイドブックを見てもいいよね?と、それを広げた。パラパラと捲っていると、グ...
昼休みが終わって、1度秘書室に戻った。そこで藤本さんが課長に、「牧野さんは資料室で自習してもらいますので」と・・・それに対して課長は、私が居ると揉め事が起きるからなのか、あっさり了承してくれた。そして如何にも勉強するかのように大きなファイルを持って、藤本さんの後ろを歩いてさっきの応接室へ・・・その時には受付のお姉さんが戻ってきてたけど、藤本さんは至極普通に「お疲れ様です」と言って通過。相手が藤本さんだか...
「総二郎様、野点の道具類の片付け、すべて終了いたしました」「・・・あぁ、ご苦労さん」「次は葵の茶会ですねぇ。今年は暑いという予報ですし、あっという間に夏が来そうですね~」「そうだな・・・・・・」西門の庭で咲く桜・・・今年は例年になく桜の開花が早かった。今は遅咲きの桜が満開で、それ以外の花は散ってしまった。これを見ると思い出す・・・・・・牧野がアメリカから帰って来た日の事を。痩せこけて、真っ青で、笑顔もない。まるで魂...
若干赤味が残った顔・・・ドアと大喧嘩したとはいえ、骨折なんてしてるわけもなく、目にも鼻にも異常なし。そんなことよりも、本当に藤本さんがメイク直しを依頼して、2人いた看護師さんは快くOKしてくれたことに吃驚した。ついでに「最近流行のメイク術」ってのも教えてもらい・・・とは言え、自分で出来るかどうかは判らない。スマホで「メイク術」も学べると言われ、そんな動画を見せてもらったりして、初めてこんなガールズトークみ...
また桜が散る季節が来た・・・・・・・・・交差点の信号待ち、会社近くの公園を見て溜息が漏れた。私はこの季節が好きじゃない。あいつとの別れを思い出すから・・・・・・昔は淡いピンク色のこの花が咲くとワクワクしたのに、今じゃ見るのも苦しいと思うほどだ。それほどあの時は辛かった。魅惑的なマンハッタンの街が巨大な怪物に見えて、暑さで汗が止まらないのか、寒さで震えが止まらないのかも判らなかった。勉強したはずの英語ですら意味不...
昨日と同じところで降ろされ、花沢さんはまたあっさり発進・・・あっという間に見えなくなってしまった。そして後ろから「おはようございます」と藤本さんの声がして、クルッと振り向いてから「昨日は遅くまでお疲れさまでした」と・・・そうしたら少しだけ眉間に縦皺寄せて、「昨夜のことは口に出さないでください」と言われてしまった。回りには誰もいないのに、と左右を見てると・・・「何処で誰が聞いてるかなんて判らないものです。特...
11時を少し回った・・・この時間が合格発表だと知っていたから、俺はソワソワ・・・そうしたら、15分ほど経ってつくしから電話があった。メッセージだと思っていた俺はビクッとしたが、万が一不合格でも人生が終わるわけじゃねぇ。だから自分に「落ち着け~~」と言いながら、その電話に出ると・・・『総二郎~~~~っ!!合格したよ~~~♪』『マジか!!』『マジマジ!!午後には免許証もってそこに行くね~~~!!』「良かったな、...
お風呂の準備をしてる間に台所用品の片付けをした。引き出しは沢山あるけど本当に使った事がないらしく、そこに私が初めて物を入れていくという緊張感・・・花沢さんが使うことはないのかもしれないから、自分の好きなように入れていった。こんな高級なシステムキッチンはもちろん初めてで、調理器具は何処に入れていいのやら。今までだとシンクの上に壊れかけの棚があって、そこにボウルとか置いてたのに。「あぁ、この下が調理器具...
「は?一昨日卒業検定受けたのに、もう来週の月曜日に本試験に行くのか?」「行く!!頭が覚えてるうちに行かなきゃ忘れちゃう!」「・・・・・・・・・そうか」「だから合格するまでベッドは別だから」「えっ?!!」えっ?!と言われても、そう決めたんだもん!だってその次の土曜日には引っ越し、日曜日は桜の茶会・・・だから今のうちに試験を受けて、絶対合格して運転免許をこの手に持つんだもん♪そう言ったらガクッとしている総二郎・・・で...