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  • 鬼嫁と化した公明に自民は

    ダメ亭主からの復縁話に応じることを決めた古女房・公明、自民党の規制法改革案に賛成する方針を打ち出した公明、ーーその公明党に対して、野党からの反発は激しかった。公明党の支持母体である創価学会の反発は、もっと激しかったのだろう。反発は予想されたこととはいえ、その激しさ、とりわけ創価学会の反発の激しさは予想外だったようだ。この事態に直面して、公明党はダメ亭主からの復縁話に応じる条件のハードルを再び上げはじめた。きょうの朝日新聞は次のように報じている。「公明は自民が29日に示した修正法案のうち、政治資金パーティー券購入者の公開基準額を20万円超から10万円超に引き下げる案について、5万円超にするよう再修正を要求。岸田文雄首相は公明の主張の受け入れも含め、トップ会談で決着させる構えだ。公明は30日に自民案への賛成を...鬼嫁と化した公明に自民は

  • 台湾有事と日本有事

    「台湾有事は日本有事」とする見方がある。台湾有事の可能性が現実のものになりつつある今、この見方の意味を考えてみることもあながち無駄にはならないだろう。台湾有事は、一体なぜ日本有事なのか。台湾有事はいかにして日本有事につながるのか。この問いについて考えるために、今、中国が台湾への軍事侵攻を実行しようとしていると想定してみよう。中国軍はどう動くのか。軍隊というものは作戦を遂行する際、最もシビアな事態を想定して動く。中国軍が念頭におくのは、当然、「米軍が介入する可能性」である。その際、中国軍は「米軍を攻撃すれば、自衛隊が米軍を支援し、自衛隊が反撃する可能性がある」と予想するから、当然、自衛隊も中国軍の攻撃の対象になる。こうして日本有事は、必然的に台湾有事に組み込まれることになるのだが、台湾有事と日本有事との関係...台湾有事と日本有事

  • 自民と公明 その腐れ縁は

    長らく自民党の「下駄の雪」だった公明党。その公明党が(泥舟と化した)自民党を見限った事情については、すでに書いた(5月12日《「下駄の雪」に見放された自民党は》)。この両党の関係は、ダメ亭主とその女房の関係を見ているようで、(野次馬的な)興味が尽きない。きょうの朝日新聞に、以下のような記事がのっていた。「自民党の派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党は28日、自民が単独提出した改正案の修正を条件に、賛成する方針を固めた。連立を組む与党として、今国会での確実な成立を優先し、譲歩すべきだとの判断に傾いた。」(朝日新聞5月29日)ダメ亭主を一旦は見限った公明党だが、この古女房はダメ亭主から復縁を迫られ、ついふらふらと縒りを戻してしまったようだ。「ついふらふらと」と書いたが、公明党がこの復縁話を飲んだ...自民と公明その腐れ縁は

  • 日中韓が「仲良しクラブ」を

    話せばわかる。よくそんなふうに言うが、これはどこまでホントなのだろうか。こんなニュースを聞いた。「およそ4年半ぶりとなる日中韓3か国の首脳会議が27日ソウルで開かれ、先ほど終了しました。このあと3首脳はそろって共同記者発表に臨み、議長国を務める韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は3首脳が共同宣言を採択したことを明らかにし『宣言には、3か国が地域の平和と繁栄のため緊密に協力していく意思が盛り込まれた』と述べました。」(NHKNEWSWEB5月27日配信)ここでいう「3か国が地域の平和と繁栄のため緊密に協力していく意思」なるものは、どこまでホントなのか。殊更こんなことを問題にせざるを得ないのは、日中韓3カ国の首脳が、それぞれドス(武力)を懐に忍ばせながら物を言っているからである。どういうことか。4日ほど前...日中韓が「仲良しクラブ」を

  • 「北の国から」雑感

    このところドラマ『北の国から』にハマっている。毎晩、ベッドに横になってから、スマホで「アマゾン・プライム」の動画サイトを開き、このドラマを見るのだが、なかなか見終わらない。見終えたらこのドラマにおさらばしよう、と思っているのだが、なかなか見終わらない。何しろ全体がシーズン1(1981年)からシーズン9(2002年)まで、9シーズンもある。シーズン1は全話が25話、1話あたり45分である。シーズン2は1話だけだが、1話あたり90分といった具合なのだ。昨夜はやっとシーズン6まで見終えた。このドラマが始まった1981年、父(田中邦衛)に連れられ父の故郷である北海道・富良野に移住した純(吉岡秀隆)は、まだ小学低学年の児童だったが、シーズン6(1992年)になると、富良野から東京の夜間高校に進み、ガールフレンドを妊...「北の国から」雑感

  • 最近のAI事情に

    これは凄いことなのだろう。たぶん凄いことなのだろう。きょうの朝日新聞は、第1面と第2面を丸々使い、こんな記事をのせていた。見出しには「(新世AI)スパコン使いこなすAI未公開の研究提案に『驚き』」(第1面)「(新世AI)AI、科学者を揺さぶるノーベル賞級、日常になるかも」(第2面)とある。記事によれば、生成AI(人工知能)がスパコンを使いこなし、科学の研究や実験を自ら行うようになってきたという。科学の研究や実験は、これまでは人間にしかできないと思われてきた分野だが、AIはこんな分野にまで手を伸ばし、これを手中に収めたというのである。驚きはそれだけではない。生成AIは、スパコンを動かすプログラムのコードを書くこともできるという。記事によれば、AIを使い、科学研究を加速させようという「AIforScience...最近のAI事情に

  • 政治改革法案をめぐる 立憲民主党のイマイチ

    政治の舞台には、政局が表立つ場面と、理念が表立つ場面がある。政局を左右するのは政治力学であるが、理念を左右するのは、その理念が(人々を行動に駆り立てる)力を持つかどうかだといえよう。今、注目をあびる与野党の政治改革論議では、立憲民主党が政治資金パーティーの全面禁止法案を提出したことが、何かと物議をかもしている。この法案に対して、小沢一郎氏が激しく批判していることは、先日のブログでとりあげた。立憲民主党が提案する通りに政治資金パーティーを全面禁止にすれば、「大金持ちでなければ政治ができなくなる」という歪(いびつ)な現実が生じ、これでは日本国憲法が謳う平等主義の理念に反することになる。小沢氏の批判は、立憲民主党が提出した改革法案の、その理念上の問題点を突くものだが、この法案はその他にもう一つの問題点をかかえて...政治改革法案をめぐる立憲民主党のイマイチ

  • 孫の誕生に寄せて

    東京に住む息子の家に、子供が生まれた。女の子だという。妻の携帯に報告があったとかで、私はデイサから帰ってすぐ、そのことを妻から知らされた。無事生まれたとのこと、まずはめでたい。さっそくLINEで息子に「おめでとう」と祝福のメールを送った。わざわざこんなことを書くのは、このブログが備忘録を兼ねているからである。記念すべき孫の誕生日。いくらボケたからとはいえ、忘れるわけにはいかない。これまでをふりかえってみたい。♫思えば遠くへ来たもんだ♫あんなに小さく、母親べったりの甘えん坊だった我が子が、小、中、高と進み、大学では1年留年したものの、なんとか卒業にこぎつけ、無事、正規社員として就職した。そして今度は子供の親になるというのだから、月日の経つのは早いものだ。その親である私が、そして妻が、年老いるのもむべなるかな...孫の誕生に寄せて

  • 「壊し屋」の正論 その真意はどこに

    卓見である。「壊し屋」の異名をとる小沢一郎氏が、政治資金規制法の改正に関して、「たしかにそうだ!」と思わせる卓抜な正論を吐いている。こんなニュースを聞いた。「政治資金規正法の改正をめぐり、立憲民主党の小沢一郎衆議院議員は、党が掲げる政治資金パーティーや企業・団体献金の禁止に反対するとしたうえで、政治資金の公開を徹底すべきだという認識を示しました。(中略)小沢議員は21日、記者団に対し『規制強化ばかりでは自縄自縛になり、どうしようもなくなる。政治資金パーティーもダメ、企業・団体献金もダメと何でもダメにすると、お金については潜りに潜って裏の話になってしまう』と指摘しました。そのうえで『政治にカネがかかることは変わらず、このままでは大金持ちでなければ政治ができなくなる。解決策は政治資金を全部オープンにするしかな...「壊し屋」の正論その真意はどこに

  • 泥舟自民党の今後は

    哀れな自民党のその後について、きょうの朝日新聞は次のように伝えている。「自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正をめぐり、自民が水面下で進めていた日本維新の会との交渉が頓挫した。岸田文雄首相が訴える今国会中の成立のためには、いったんは決裂した公明党との交渉に回帰し、譲歩するしかないとの見方も浮上している。」(朝日新聞5月22日)公明党に見限られた哀れな自民党は、案の定、「スペア」の日本維新の会にすり寄ったようだが、これも案の定というべきか、日本維新の会にも袖にされたというお粗末である。それはそうだろう。維新(日本維新の会)からすれば、いくらよだれが出るほど欲しい政権の座でも、自民の改革案に同調したのでは、国民から見放され、元も子もない。「我々と手を組みたいのなら、まずはまともな改革案を作ってから出直して...泥舟自民党の今後は

  • 北の国から

    このところ(1981年に放映された)ドラマ「北の国から」にハマっている。毎晩、アマゾンプライムの動画サイトを開き、1話ずつ見るのだが、最近はこれが眠れない夜の慰めというか、ある種ルーチンのようなものになっている。きっかけは、何日か前に(2005年に放映された)映画「always三丁目の夕日」を見たことである。デイサの女性OT(作業療法士)さんにその話をし、その映画に「売れない作家」役で登場したボサボサ頭の吉岡秀隆が実に好い、ーー「Dr.コトー診療所」の吉岡も好きだが、自分は「寅さん」シリーズに少年の「満男」役で出演した頃から、この俳優のファンなのだと言ったら、ドラマ「北の国から」では、もっと小さかった頃の子役の吉岡が見られると(そのOTさんに)教えられ、俳優・吉岡に誘われるようにして、このドラマを見はじめ...北の国から

  • 「核持ち込み」の密約をめぐって

    きのうの朝日新聞には、第1面にデカデカと次の見出しが打たれていた。「核搭載艦、日本寄港容認の文書60年安保改定、米『事前協議なしに』米公文書、専門家が精査」記事本文には、こうある。「1960年の日米安全保障条約改定をめぐる交渉で、核兵器を積んだ米軍艦の日本寄港を事前協議なく認める密約を両政府が交わしていたことを示す米公文書が見つかった。」(朝日新聞5月19日)この記事を読んだとき、私は「さもありなん」と思ったが、「1960年の当時、世間がこの密約の事実を知ったら、大変なことになっていただろうな」と想像した。1960年といえば、「60年安保」の争乱の年である。学生たちの「アンポ反対!」の運動が盛り上がり、デモ隊が国会に乱入して「樺美智子さんの死亡」という痛ましい事件を起こしている。日米安保条約の、その改定に...「核持ち込み」の密約をめぐって

  • カナダの難民受け入れと、泥舟自民党のさまよえる面々

    そうか、日本で差別され、迫害を受けている人々は・・・。きょうの朝日新聞に次の見出しを見て、私はこう独りごちた。「日本人女性カップル、カナダで難民認定『日本で差別逃れられない』指摘」そうか、日本で差別され、迫害を受けている人々は、カナダ政府が難民として受け入れてくれるのか・・・。有難い話だ。私の頭に浮かんだのは、日本の会社で正規雇用されず、将来の見通しがたたない若者たちのことだった。この若者たちも、学歴や何かで差別され、迫害を受けていると言えなくもない。彼らこそ犯罪に走る前に、カナダに難民申請をすればよいのではないか・・・。そんなことを考えながらテレビをつけると、6CHの「サンモニ(サンデーモーニング)」で、政治資金規正法がらみで自民党の泥舟ぶりがしきりに喧伝されていた。私は、きのうのブログで槍玉にあげた石...カナダの難民受け入れと、泥舟自民党のさまよえる面々

  • 泥舟とネズミたちのあたふた

    泥舟とネズミたちの生態に関して、おもしろい話を聞いた。「17日の自民党総務会。党として改正案を最終決定する場で、一人の閣僚経験者が声を上げ続けた。『こんな案では国民の納得が得られるわけがない。党が大変なことになる』。石破茂元幹事長がなだめるように言った。『どんな案にしても批判はある。ただ全額公開なんて言ったら困る議員もいる』。法案は了承されたが、党内の不安は消えない。」(朝日新聞5月18日)「こんな案では国民の納得が得られるわけがない。党が大変なことになる」。これは実にうがった物の見方である。発言の主は「一人の閣僚経験者」とあるが、このような人物(=まともな感覚の持ち主)が17日の党総務会を主導していれば、自民党の泥舟化は避けられたかもしれない。ところが、そうは問屋が卸さないのが、今の自民党である。「どん...泥舟とネズミたちのあたふた

  • 気象工学は希望の星か

    耳寄りな話を聞いた。きょう読んだ新聞記事の中で、私が注目した記事のタイトルは、「(科学とみらい)気候工学、温暖化対策の特効薬か微粒子まき日射阻む、環境への影響懸念も」というものである。記事本文にはこう書かれている。「遠くない将来、さらなる気温上昇によって干ばつが特定地域で数年続くなどの重大な影響が表れた場合にどうしたらいいのか。一つの対応策として期待されるのが、比較的低コストで気温を一時的に下げられる可能性のある気候工学だ。」「気候工学(ジオエンジニアリング)」。聞き慣れない言葉だが、これは記事によれば、「人工的にまいた化学物質や粉末で日射をはね返す技術の総称」だという。この技術は「比較的低コストで気温を一時的に下げられる可能性」を持つため、今、地球温暖化対策の有力候補として注目されているというのだ。原理...気象工学は希望の星か

  • 泥舟自民に2匹目のネズミが

    泥舟が沈みはじめると、ネズミが逃げ出す。沈没が必至の自民党から、公明党が逃げ出した事情については、すでに書いた(5月12日《「下駄の雪」に見放された自民党は》)。ネズミは1匹とは限らない。泥舟から逃げ出したネズミがもう1匹いた。国民民主党である。きのうの朝日新聞に、次のような記事がのっていた。「ともに旧民主党を源流とする立憲民主党と国民民主党が、再接近している。政治資金規正法改正案の共同提出に向けた協議が大詰めを迎えており、次期衆院選の候補者調整も視野に入れる。(中略)再接近のきっかけは、昨年12月に発覚した自民党派閥の裏金事件だ。自民に世論の批判が集中するなか、国民民主が与党寄りの路線から転換した。さらに4月の衆院3補選で立憲が全勝。政治改革が後半国会の最重要テーマとなるなか、国民民主は野党寄りの路線を...泥舟自民に2匹目のネズミが

  • 斎藤幸平著『人新世の「資本論」』から

    最近はデイサの隙間時間に、斎藤幸平著『人新世の「資本論」』(集英社新書)を読んでいる。この本は、論理の組み立てが緻密な上に、400頁もある大部の本なので、なかなか読み終わらない。新書ということもあるし、ベストセラーだと聞いていたので、すぐに読み終えるだろうと思っていたが、とんでもない。デイサの喧騒の中で読むのにはちょっとハードルが高すぎたきらいがある。きのうデイサでこの本を読んでいたら、こんな文章に出会った。「資本がその支配を完成させる、もう一つの人工希少性がある。それが『負債』によって引き起こされる貨幣の希少性の増大である。無限に欲望をかき立てる資本主義のもとでの消費の過程で、人々は豊かになるところか借金を背負うのである。そして、負債を背負うことで、人々は従順な労働者として、つまり資本主義の駒として仕え...斎藤幸平著『人新世の「資本論」』から

  • 孤立した自民は

    憶測と妄想によって書いたブログ記事が、物事の核心をズバリ突いているとわかったら、嬉しくないわけがない。2日前、私はブログ記事《「下駄の雪」に見放された自民党は》を書いたが、これとほぼ同じ内容の記事がきょうの朝日新聞にのっていた。「つれない公明、『自民離れ』自民、裏金対策協議で孤立も」という見出しで、次のように書かれている。「自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党が自民と距離を置き始めている。自民は改正案で両党に残る溝を埋め、与党案を固めた上で野党と協議に臨みたい意向だが、公明がつれない。今後、自民が孤立する可能性もある。」(朝日新聞5月14日)裏金事件で泥舟と化した自民党を、これまで「(どこまでも付いて行きます)下駄の雪」だった公明党が見限りはじめたということである。その結果、「自民が孤立す...孤立した自民は

  • ヘタレのバイデン

    アメリカのバイデン大統領は相当なヘタレだと知った。こんなニュースを読んだのは、つい先日のことである。「バイデン米大統領は8日、避難民が集中するパレスチナ自治区ガザ南部ラファでイスラエルが大規模な軍事作戦を強行すれば、武器や砲弾の提供を制限すると表明した。米政権として従来より踏み込んだ形で、イスラエルに対して政治的な警告を発した。」(朝日新聞5月10日)イスラエルの執拗で残虐なパレスチナ人虐殺。その気狂いじみた非人道的な振る舞いに憤りを覚えていた私は、この記事を読んだとき、「おお、さすがアメリカの政治家は違うな。立派なものだ!」と感激したものだが、残念ながら、これは見込み違いだった。思い違いに気づいたのは、きょうの朝日新聞(休刊日のため、号外)に、こんな記事がのっていたからである。「米紙ワシントン・ポストは...ヘタレのバイデン

  • 「下駄の雪」に見放された自民党は

    自民党はもう完全に「オワコン」だな。次の選挙では間違いなくボロ負けし、政権の座から転落するに違いない。ーーそう確信したのは、次のニュースを目にしたときである。「政治資金規正法の改正をめぐり、公明党の山口代表は、9日にまとめた与党案の概要で、自民党との間で溝が埋まっていない点について、野党の意見も聴きながら合意形成を図りたいという考えを示しました。政治資金規正法の改正に向けて、自民・公明両党は9日、与党案の概要をまとめましたが、党から議員に支給される『政策活動費』の透明性を向上させる具体策や、パーティー券の購入者などを公開する基準額については溝が埋まっていません。」(NHKNEWSWEB5月11日配信)このニュースからわかるのは、公明党が自民党の「下駄の雪」であることをやめたという事実である。「どこまでも(...「下駄の雪」に見放された自民党は

  • 玄海町 町長の発言を深読み

    原子力発電で出るいわゆる「核のごみ」の、その最終処分場の選定をめぐって、佐賀県玄海町の町長が、第1段階となる「文献調査」を受け入れる考えを表明したという。NHKは次のように伝えている。「玄海町では第1段階にあたる『文献調査』をめぐって4月、調査の受け入れを求める請願が町議会で採択され、今月1日には国が調査の実施を町に申し入れていました。こうした中、玄海町の脇山町長は記者会見を開き『町議会での議論や国からの申し入れを受け熟考した結果、文献調査を受け入れる決断をした』と述べ、調査を受け入れる考えを表明しました。その上で『全国で議論が高まり、取り組みが進む一石となればと思っている。なし崩し的に最終処分場になることはないと考えていて、お金目的で調査を受け入れるものではない』と自らの考えを説明しました。文献調査の受...玄海町町長の発言を深読み

  • 円安のメリットが

    こんなニュースを聞いたのは、おとといのことだったろうか。「トヨタ自動車が発表した昨年度(2023年度)1年間のグループ全体の決算で、本業のもうけを示す営業利益が5兆3500億円余りとなり、日本の上場企業で初めて5兆円を超えました。ハイブリッド車を中心に販売が好調だったことや、円安で利益が押し上げられたことが主な要因です。」(NHKNEWSWEB5月8日配信)経済音痴の私だが、このニュースを聞いて、こう思った。トヨタの業績好調の原因の一つは、そうか、円安だったのか。まあ、たしかに、そういうこともあるだろう。円安なら日本車はアメリカで安く売れるから、売上は確実に上向くに違いない。ということは、あれだな、トヨタに限らず、日本の自動車業界はほとんどの会社が円安の恩恵を受けているということだな。いやいや、それだけで...円安のメリットが

  • 中国と悪いヤ*ザ

    私が大学生だった頃、つまり今は昔のことだが、その頃は任侠映画の全盛期だった。健さん(高倉健)が主演の「網走番外地」や、藤純子(富司純子)が主演の「緋牡丹博徒」のシリーズを見たさに、私は毎週、池袋にある「文芸地下」のオールナイト上映に通ったものだ。健さんは「良いヤクザ」に所属する律儀者。はじめは「悪いヤクザ」の嫌がらせに必死で耐えるのだが、最後には耐えきれなくなって「悪いヤクザ」の組事務所に単身、ドスを片手に殴り込みをかける。そのシーンになると、映画館の暗い場内から「イヨッ、健さん!」といくつも野太い声が上がった。当時、学生運動で名を馳せていた過激派セクトの活動家たちもこの映画を見にきていた。彼らは「良いヤクザ」に自分たちのセクトをダブらせ、ヒロイズムに酔っているようだった。こんなことを書いたのは、他でもな...中国と悪いヤ*ザ

  • 岸田自民 衆院補選惨敗の頓珍漢

    きょうの朝日新聞にこんな記事がのっていた。「自民党の裏金事件を受けた『政治とカネ』の改革に向け、自民、公明両党は7日、実務者による協議を開き、政党から議員個人に渡される『政策活動費』の使途を公開する方針を確認した。(中略)政党が議員個人に配って使い道を明らかにしないで済む政策活動費をめぐっては、公明は使途公開を主張してきた。一方、岸田文雄首相は国会答弁で『政治活動の自由とも密接に関わる』と述べるなど、公開に否定的だった」(朝日新聞5月8日)この記事を読んで、私は、岸田首相の頓珍漢ぶりを改めて思い知らされた。「政策活動費」の使途を公開すると、「政治活動の自由」が損なわれる、ーー岸田首相はそう言いたいようだが、ここで彼が考えている「政治活動の自由」とは、「知られると困ることをする自由」のことである。今、公明党...岸田自民衆院補選惨敗の頓珍漢

  • 雑感 朝日新聞の記事から

    きのう、おとといと朝日新聞の記事にかこつけ、私は本ブログで思いの丈を書き綴ってきた。きのうの《ローテク兵器を侮るなロシ−ウク戦争の教訓》では、記事への共感の思いを、おとといの《大学進学の男と女》では、記事への批判的な思いを書き綴った。朝日新聞の記事に対しては、どちらかというといちゃもんをつけたくなることが多いが、逆に蒙を開かれることもしばしばであり、それはそれ、是々非々の対応で行きたい。きょうは気になる記事がいくつかあった。それについて、見出しから触発された私の感想を書くことにしよう。「身寄りなき老後、国が支援制度日常生活から死後対応まで、試行へ」頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題を解決しようと、政府が新制度の検討を始めたという。病院や施設に入る際の保証人や手続き、葬儀や遺品整理などは、これまでは家...雑感朝日新聞の記事から

  • ローテク兵器を侮るな ロシ−ウク戦争の教訓

    いいことを聞いたぞ。これは憶えておくことにしよう。きっと役立つときがくるに違いない。「ウクライナ、生命線は砲弾『ローテク兵器』生産急ぐ米国」きょうの朝日新聞の第1面にかかげられていた見出しである。ウクライナとロシアとの泥沼の戦争。その勝敗を決定するのは、AIを搭載した精密誘導弾のような「ハイテク兵器」ではなく、砲弾(155ミリ砲弾)のような「ローテク兵器」なのだという。ホントかな?と思ったが、なるほどロシアは核保有国でありながら、いまだにこの「核兵器」を使えないでいる。不毛の泥沼に引きずり込まれながら、ロシアがこの「最終兵器」を使えないのは、なぜなのか。それはこの兵器が、「それを使っちゃあ、お終えよ」という意味での最終兵器であり、それを使うことには「人類の滅亡」という決定的なリスクが伴うからである。ロシア...ローテク兵器を侮るなロシ−ウク戦争の教訓

  • 大学進学の男と女

    「『女の子なんだから』浪人許されず」、「女性の進学、消えない壁弟は浪人していいの?」きょうの朝日新聞である。第1面、第2面にでかでかと打たれたこれらの見出しを見て、私は強い違和感をおぼえないわけにかいかなかった。この記事は、大学進学に関わる「男女の格差」について何かを言おうとしているようなのだが、記事本文を読んでみると、進学を控えた「女の子」に対して「男女の格差」のプレッシャーをかけているのは、社会的な制度などではなく、両親、特に母親なのだという。この記事は、たしかに「男女の格差」のプレッシャーが壁のように立ちはだかる不合理な現実を指摘し、この現実に「それはおかしい!」と異議を申し立てているのだが、この主張をでは一体、だれに対して投げかけているのかというと、「読者一般」という社会に対してではなく、特殊個人...大学進学の男と女

  • 外交の岸田⁉

    凄い人だと思う。先の衆院補選ではあれほどずたぼろに惨敗しながら、打ちひしがれた様子は微塵もない。それどころか、いけしゃあしゃあと、またしても外国歴訪の旅である。国外逃亡の旅ではない。苦境からの逃避ではなく、あくまでも日本国の代表として、日本国を印象づけるためにと、勇んで出ていく。悔しまぎれのポーズではなく、喜々として外交の場に躍り出ていくのだから、この人は凄い人だと思う。凄いというより、私の理解を超えるという意味で、この人はアンビリーバボーな存在である。言わずと知れた岸田首相のことである。きょうの朝日新聞は、この人の動静を次のように伝えている。「岸田文雄首相は3日午前(日本時間3日夜)、ブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談した。両政府は戦略的グローバルパートナーシップの強化に関する共同声明を出し、気...外交の岸田⁉

  • 許される暴力と、許されない暴力

    さながら燎原の火のように、イスラエルと米政府への抗議デモがアメリカ各地の大学へと広がっている。次のようなニュースがある。「アメリカでは、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルへの抗議活動が各地の大学に広がっていて、このうち、西部カリフォルニア州にあるUCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校では2日未明、デモ隊が占拠していた広場を数百人の警察官などが取り囲み、バリケードやテントを撤去しました。こうした中、バイデン大統領は2日、ホワイトハウスで演説し『暴力的な抗議は保護されない。保護されるのは平和的な抗議だ。抗議する権利はあるが、混乱を引き起こす権利はない』と述べ、デモ隊による破壊活動や大学を閉鎖に追い込む行為などを批判しました。また、ユダヤ系の学生に対する脅迫やイスラム教徒への差別など、人種差別的な言動や暴力...許される暴力と、許されない暴力

  • アメリカの大学生たちに同意!

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「アメリカ・ニューヨークにあるコロンビア大学で、イスラエルによるガザ地区への攻撃に抗議して建物を占拠していたデモの参加者を警察が強制排除しました。(中略)現地の30日夜、日本時間の5月1日午前、大学側の要請を受けて大勢の警察官が窓などから建物内に入り、占拠していたデモの参加者の強制排除に乗り出しました。」(NHKNEWSWEB5月1日配信)このニュースを聞いて、私は「おお、頑張れよ!」と膝を打った。イスラエルによるガザ地区への執拗な、あまりにも非人道的な攻撃には、私もかなりの義憤を感じていたからである。私はコロンビア大学の学生たちに強い共感をおぼえると同時に、どこか懐かしさを感じた。大学の建物を占拠する学生たちの姿には、奇妙な既視感があった。私の脳裏によみがえった...アメリカの大学生たちに同意!

  • 琉球王国の宝物が

    きのう夕餉の食卓で、興味深いニュースを聞いた。琉球王国の宝物が沖縄戦のどさくさで米兵に持ち去られ、その後は長らく行方不明になっていたが、このほどそれがアメリカ当局から沖縄県に返還されたという。これをあす(つまり、きょう)のブログのネタにしようと思い立ち、正確を期すためにとネットのニュースサイト「NHKニュース防災」を開いたが、このニュースは載っていなかった。やむなくGoogleに「沖縄宝物返還NHK」と打ち込んで検索すると、今度はいきなり4つのニュース記事が現れた。重複している部分が多いが、それらを整理し、事の顛末を以下に記すことにしよう。***************************79年前の4月、アメリカ軍が沖縄本島に上陸し、地上戦が本格化した。多くの命や暮らしとともに失われたのが、貴重な文化...琉球王国の宝物が

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