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  • 暑い、暑い!

    暑い、暑い!うだるような暑さだ。テレビのニュース番組を見ても、「暑い、暑い!」の話題尽くし。たしかに、これは異常だ。やはり地球は温暖化(warming)を越えて、沸騰化(boiling)しつつあるのではないか。昨夜などは暑い、暑い!でろくに眠れなかった。仕方がないので、スマホを取りだし、アマゾンの動画サイトで昔のテレビドラマ「恋に落ちたおひとりさま〜スタンダールの恋愛論〜」、「ごめんね青春!」を見た。感想の一つでも書きたいところだが、暑さのために完全思考停止。ブログのアップも、同じく断念せざるを得ない。ネタが降ってこないのに、無理矢理ひねりだそうとするのは愚かだ。ましてきょうは午後からデイサ通い。ブログ書きの時間が限られているとなれば、なおさらである。ふう〜、それにしても、暑い、暑い!熱中症対策を心掛けね...暑い、暑い!

  • フュージョンエネルギー

    きょうの朝日新聞を読んで、「フュージョンエネルギー」という夢のようなエネルギー技術があることを知った。「フュージョンとは核融合。海水にも含まれる重水素を燃料として核融合発電できれば、二酸化炭素を排出せず、原発のような高レベル放射性廃棄物も出ない。エネルギーや環境課題に朗報となる。」(朝日新聞6月24日)重水素を燃料として核融合を起こし、発電を行う。この発電技術が実現すれば、「二酸化炭素を排出せず、原発のような高レベル放射性廃棄物も出ない」というのだから、地球温暖化の抑止に役立ち、エネルギー問題の解決にも役立つのだから、願ったり叶ったりではないか。問題は、この技術の安全性である。フクシマのような大事故を起こす可能性があるのでは、元も子もない。ネットで調べてみた。次のような記事が見つかった。「原子炉と比較した...フュージョンエネルギー

  • 国を守る

    国家とは、領土と、そこに暮らす国民であり、国家を守るとは、基本的にその領土を保全することにほかならない。それは隙を狙って襲いかかる隣国・敵国の、その侵略行為をはねのけようとする日々の軍事的攻防から成り立っている。国家の領土は、何もせずに保全されるといった、確固不動のものではないのである。そのことを今更のように思い知ったのは、次のニュースを聞いたからである。「フィリピンが南シナ海で実効支配するセカンド・トーマス礁の海域では、今月17日、フィリピン軍の船が軍の拠点へ補給活動を行った際、中国側に妨害を受けて海警局の船と衝突し兵士1人が大けがをしました。中国側は違法な運搬を取り締まったなどと主張し非難の応酬となり、フィリピンと中国の緊張が一段と高まっています。」(NHKNEWSWEB6月22日配信)国家防衛の活動...国を守る

  • 人生いろいろ

    なんでそんなことを考えたのか、自分でもよく解らない。先日、デイサであの爺さんと談笑したからだろうか。この爺さん、これまで同じテーブルで何度となく顔を合わせてはいたが、談笑したのはこの日が初めてだった。爺さんが語る与太話を聞きながら、私は、「この爺さん、ボケてはいるが、只者ではなさそうだぞ。この人はどんな人生を歩んできて、今、ここにいるのだろう?」と考えたのだった。昨夜は昨夜で、以前テレビで放映されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」をアマゾンの動画サイトで久々に見た。色恋とは無縁そうな主人公・平匡(星野源)の姿に、私は自分を重ね合わせ、そして思ったのである。「その気になれば、自分にもこんな人生があったのかもしれないなあ・・・」そんな心の経験がどれだけ影響しているのか、自分でもよく解らない。私は久々に高校時代...人生いろいろ

  • 岸田自民と公明党の末路

    「改正政治資金規正法は与党として合意形成に努力し、野党の主張を可能なかぎり取り入れながら成立を図った上、ほかの重要な法案も着実に成立させており、不信任を問われるいわれはない。岸田総理大臣も『今は先送りできない課題に着実に取り組むことしか考えていない』という明確な意思を示しており、内閣不信任決議案は否決すべきだ。」これは、立憲民主党が提出した内閣不信任決議案に対して、反対の意見を述べたものである。発言の主は自民党議員ではない。な、なんと公明党の山口代表なのである。この発言は、きのうの「NHKニュース7」で大きく取り上げられた。その映像を見て、私は、「ああ、公明党はもう終りだな」と思ったのである。なにしろ岸田自民党は、今や転覆しつつある泥舟も同然。都知事選で再選をねらう小池おばさんですらが「自民党の応援はあり...岸田自民と公明党の末路

  • ロ朝と中国 その化学反応のゆくえ

    社会の爪弾き者同士が手を結び、結束を固めようとする、ーーこれを一種の心理現象とみるべきなのか、それとも物理的な化学反応とみるべきなのだろうか。きょうの朝日新聞に、次のような記事がのっていた。「ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記が19日、平壌で会談し、安全保障や経済など幅広い分野で協力する条約に署名した。プーチン氏は、一方が攻撃を受けた場合の『相互支援』の規定があると強調。核・ミサイル開発を進める北朝鮮との軍事面での協力強化をさらに加速させる構えだ。」(朝日新聞6月20日)ウクライナ侵攻で国際社会を敵にまわしたプーチンのロシアと、国際社会の孤児ともいえる金正恩の北朝鮮。この二国が手を結ぶのは、ある意味必然だったといえるだろう。問題は、ロ朝のこの「協力強化」のセレモニーが、次にどの...ロ朝と中国その化学反応のゆくえ

  • 「父の日」は「ウナギの日」

    「父の日のプレゼント、送ったよ。」東京に住む娘からのLINEで、6月16日は「父の日」だと知った。毎年、6月の第3日曜日は「父の日」なのだという。「父の日」はなぜ6月の第3日曜日なのかーー。そういう疑問をいだくのは、デイサで毎回行われる「脳トレクイズ」がその類のものばかりだからである。「母の日」はいつか、とか、「母の日」の由来はどうか、とか・・・。その類のクイズに、これまで私は正しく答えられた例(ためし)がない。さて、「父の日」はなぜ6月の第3日曜日なのか。その答えはネットで調べると、簡単にわかる。ネットにこんな記述が見つかった。「父の日は、母の日と同じくアメリカ発祥の祝日です。誕生したきっかけは、ソノラ・スマート・ドッドという女性の嘆願によるもの。ソノラの父親は軍人で、南北戦争から復員した後に男手ひとつ...「父の日」は「ウナギの日」

  • 生ゴミから都市ガス⁉

    この記事を新聞で見たとき、「むむ、こういつは素晴らしい!」と思った。だが、この記事に何度か目を通すうち、私の中に「う〜む、実際はどうなのだろうなあ」と迷う気持ちが芽生えはじめた。「こいつは案外、食わせものなのかもしれない・・・」。その記事には、こんな見出しが付けられていた。「燃やすのに脱炭素?生ゴミから都市ガスメタン合成、大阪ガスが万博隣接の設備」(朝日新聞6月18日)この見出しがいうように、問題の技術は、生ゴミ(バイオマス)から(そこに含まれる水素とCO2を合成して)都市ガスと同じ成分の「e―メタン」を製造する技術である。言ってみれば「地産地消型」のエネルギー製造の技術である。都市ガスを燃やせばCO2が排出されるが、それと同量のCO2が「e―メタン」の合成過程で使われるから、排出CO2は使用CO2と相殺...生ゴミから都市ガス⁉

  • 少子化と夢の世界

    少子化の危機が叫ばれて久しい。その影響がこんなところにまで及んでいるときょうの新聞で知り、自分の無知に愕然とした。「5月9日の参院外交防衛委員会。元陸上自衛官の佐藤正久氏(自民)は海上自衛官から届いた勤務環境改善を求める手紙を読み上げ、『人的有事だ』と語気を強めた。『防衛力の抜本強化と言っても人がいないと、骨太ではなく骨細の自衛隊になりかねない』答弁に立った木原稔防衛相は『あらゆる産業で深刻な人手不足社会を迎え、人材獲得競争は熾烈(しれつ)』と現状の厳しさを認めた上で『隊員確保に尽力する』と答えた。」(朝日新聞6月17日)少子化の影響で、深刻な人手不足に陥っている自衛隊。人手不足の現状では、国防体制の弱体化は免れない。その窮状を乗り越えるには、ではどうすればよいのか。同じく少子化に悩む欧州では、「徴兵制の...少子化と夢の世界

  • 原発の増設だって⁉

    この国の政府は、一体何を考えているのか。フクシマの原発事故以来、政府は「原発依存度を可能な限り低減する」との方針をかかげ、しばらくは原発の再稼働や増設に慎重な姿勢をとり続けてきた。ところがこのたびの「エネルギー基本計画」の改定では、原子力を最大限活用するとし、「次世代革新炉の開発・建設に取り組む」と記すとともに、原発の増設を認める検討に入ったという。「国のエネルギー政策の方向性を示す『エネルギー基本計画(エネ基)』の改定にあたり、経済産業省は、原発の増設を認める検討に入った。老朽原発の廃炉を条件に、その分だけ別の原発でも原子炉を増やせるようにする。国内の原発の総数は増えないという理屈だが、これまでのエネ基では『原発依存度を可能な限り低減する』との方針を掲げており、整合性が問われる。」(朝日新聞6月16日)...原発の増設だって⁉

  • 医師と働き方改革

    最近はニュースを聞くとき、(別のことを考えながら)漫然とアナウンサーの言葉を聞き流していることが多い。きのうがそうだった。NHKの「ニュース7」をつけながら、夕飯をとっていると、「そんなことになったら、外科のお医者さんなんか、どうするのかしら」妻が言う。「え?」と、上の空の私。「働き方改革の話よ。病院が働き方改革を導入したら、外科のお医者さんは困るのではないかしら。手術を途中で止めるわけにはいかないわけだし・・・」「うむ。困るのは医者というより、患者のほうではないのかな。『時間ですので、私はこれで帰らなければなりません』などとオペの途中で言われたら、目も当てられない」答えながら、私は去年の正月のことを思い出していた。東京で保険会社に勤めている長男が、半年ぶりに帰省したときのことである。「*男が正月に帰って...医師と働き方改革

  • たかがヒグマ、されど・・・

    デイサから帰宅し、チューハイで喉を潤しながらテレビをつけると、夕方のニュース番組が次のように伝えた。ヒグマの目撃が相次ぐ町で、クマが出没しても町が猟友会に連絡をしない異例の事態が続いています。このニュースを上の空で聞きがら、私は「ははあ、あれだな」と思った。町の当局者はきっと動物保護団体の抗議を恐れて、猟友会への連絡を控えたのだろう。ヒグマが住民を襲えば、大変なことになる。それを知っていながら、人命よりもヒグマの命を優先するなんて、本末転倒もはなはだしい。アホらしい話だ。私は腹が立って、チャンネルを切り替えた。チャンネルを切り替えたあとで、「待てよ、こんな話でも、あしたのブログのネタにはなるかもしれない」と思い直した。問題の町は、北海道にある「奈井江町」だという。さっそくネットで事の顛末を調べてみた。こん...たかがヒグマ、されど・・・

  • エシカル就活について

    「エシカル就活」という言葉をご存知だろうか。「エシカル」は、英語で「倫理的」を意味する。これが「就活」と結びつくと、「企業の規模や知名度ではなく、環境問題や社会問題への取り組み、自分と企業の価値観がどれだけ合致するかなどを重視した企業選びのスタイルを指す造語」になるという(NHKNEWSWEB6月7日配信)。なるほど、今の「就活生」は、大企業かどうか、安定企業かどうかではなく、その企業が環境問題に取り組んでいるかどうか、社会問題に取り組み、社会に役立っているかどうか等々で就職先を決める傾向があるらしいのだ。悪いことではない。自分の安定した暮らしよりも、「地球環境のため」とか、「社会のため」を優先する生き方は、むしろ素晴らしいことだと言えるだろう。ーーと、まあ、ここまではよいのだが、考えなければならないのは...エシカル就活について

  • 地球沸騰化⁉

    暑い!きょうは朝から途轍もなく暑い。暑さにやられて頭がくらくらと機能停止を起こしているときに、次のニュースを聞いた。朝ドラが始まる前の「おはよう日本」の時間である。「夏の全国高校野球の地方大会の日程が各地で発表され、このうち千葉では暑さへの対策として、午後から始まる第3試合を原則として開催しないことになりました。(中略)暑さ対策を巡っては、甲子園球場で行われる夏の全国高校野球でも、開幕から3日間、試合を午前と夕方に分けて行う2部制がことし初めて導入されることになっています。」(NHKNEWSWEB6月12日配信)とにかく暑い!肌で暑さを直に感じていると、機能停止を起こした頭でも「地球は温暖化しているのではないか、ーーいや、沸騰化しているのではないか?warmingではなく、boilingなのではないのか?...地球沸騰化⁉

  • イスラエルの人質救出作戦と米軍の関与

    目的のためには手段を選ばず。それが相も変わらぬ米軍の性(さが)なのだろうか。それとも、〈軍〉という戦闘組織は、しょせんそういう性を持っているのだろうか。きのうの朝日新聞は、イスラエルの人質救出作戦に米軍が関与していたと報じている。この作戦によって救出された人質は4人、対してガザ地区の一般市民の犠牲者は274人に上ったという。4人の救出のために、274人の住民の命を奪うことを厭わない、ーーこれでは、米軍が戦争に勝つために、ヒロシマ、ナガサキに原爆を落として14万人の日本人住民の命を奪ったのと変わらないではないか。イスラエルの人質救出作戦に米軍が関与したとの衝撃的な情報は、きのうの朝日新聞によるものだが、きのうはあいにく新聞休刊日。「号外」にのせられた情報に基づいている。きょうの朝日には、もっと詳しい情報が出...イスラエルの人質救出作戦と米軍の関与

  • 洪水の記憶

    去年7月、記録的な大雨による土石流で3人が亡くなるなど大きな被害を受けた佐賀県唐津市のある地区では、大雨に備えて住民たちが取るべき防災行動を時系列でまとめた「タイムライン」が完成し、これをもとに8日、住民たちが避難のタイミングなどを確認したという。私に関係があるのは、さしずめ「ステージ3」だろうか。「『ステージ3』は、大雨警報や線状降水帯の半日前の予測、高齢者等避難の情報のいずれかが発表された場合で、災害時に支援が必要な障害者や高齢者などの『要支援者』は避難を始めるほか、それ以外の人たちも避難の準備を始めます。」(NHKNEWSWEB6月9日配信)いや、そんなことはどうでもいい。私の住まいは水害などとはおよそ無縁の高台の平地にある。NHKの「ニュース7」で流されたこの話を、私は夕餉の食卓に座り、ご飯を口に...洪水の記憶

  • 「虎に翼」と戦争は

    毎朝、NHKの朝ドラ「虎に翼」を興味深く見ている。これまでに二度、印象深いシーンが出てきた。傷痍軍人が道端に座り、ハモニカを吹いている姿である。私は小学生の頃、不具になった軍人たちのそういう姿を実際に見たことがある。小学4年生か5年生だった頃、学校で上野動物園に遠足に行ったとき、私はそういう傷痍軍人たちの痛ましい姿を見たのだった。朝ドラ「虎に翼」を見て、このシーンが印象に残ったのは、その後の私の著述活動と関係がある。ある本の執筆段階で、私はこの(傷痍軍人の痛ましい姿を見た)体験について書いたのだが、その箇所は編集者によって削除するように要求された。察するにこの「傷痍軍人」という言葉は、「屠殺場」や「養老院」といった言葉と同様、「公にするのは不適切」とされたのだろう。敗戦後50年あまりが経ち、だれもが忘れた...「虎に翼」と戦争は

  • イスラエルとアメリカ 戦争犯罪の責任はどうなのか

    きのうの夕食時、NHKの「ニュース7」を見ていた。テレビの画面には、瓦礫の中で呆然とたたずむ少年の姿が映され、アナウンサーのこんなナレーションが続いた。「イスラエルとイスラム組織ハマスがガザ地区で戦闘を始めてから7日で8か月です。イスラエル軍は新たに大勢の住民が避難していた学校を空爆し、子どもを含む多数の死傷者が出ていて、停戦と人質解放に向けた交渉についても、依然進展は見通せない状況です。」(NHKNEWSWEB6月7日配信)このニュースを聞きながら、私はふと80年前の東京大空襲の惨事を思い浮かべた。この空襲では、26万7000戸の家屋が全焼し、約8万4,000人の死者が出たとされている。私は思った。イスラエル軍のガザ地区攻撃が国際法を蹂躙する重大な戦争犯罪なら、アメリカ軍による東京大空襲も重大な戦争犯罪...イスラエルとアメリカ戦争犯罪の責任はどうなのか

  • 規制法改革案 自民党の末路を見た

    きょうの朝日新聞は、いってみれば「規制法改革案」祭り。自民党が提出し、衆院を通過した「規制法改革案」関連の記事が第1面、第2面を大きく占めている。記事を貫いているのは、この改革案が「抜け穴」だらけで、「改革」とは名ばかり、この問題に対する自民党の後ろ向きの姿勢が際立っているとの見立てである。私が今、問題にしたいのは、この改正案を提出することにより、岸田首相がとろうとしている政権延命のための「自分中」の姿勢についてである。岸田首相はこの法案を国会で通すことが政権維持の必須要件と考え、そのために公明、維新を取り込みにかかった。取り込むために、両党の要求を丸飲みし、「パー券購入者の公開基準額」を「5万円超」に引き下げるとともに、政策活動費について「10年後の領収書の公開」を盛り込んだ。これらの条件、とりわけ「5...規制法改革案自民党の末路を見た

  • 母に会いに行く

    備忘のために書いておく。きのうは母が入所している有料老人ホームに出かけた。私が住むT市から、車で40分ほどのI市にある。妻が運転する車に乗って出かけた。コロナ禍もあり、母とは長らく会っていなかったが、「もうそろそろかも」と妻が言う。きのうのことである。その老人ホームの看護師さんから妻の携帯に電話があり、「胃ろうの食事が残るようになってきている」と報告を受けたという。母は99歳。生物には寿命というものがある。仕方のないことだ。母もいよいよ、ということなのだろう。母は最近、眠っていることが多く、ほとんどの時間、意思の疎通がとれない状態だということだったが、最後にひと目だけでも、という思いから、私は出かけたのである。母の居室に入ったとき、母はベッドに横になり、身体を丸めて眠っていた。「**さ〜ん、息子さんですよ...母に会いに行く

  • 60年安保とは何だったのか

    録画しておいたNHKの番組「バタフライエフェクト安保闘争燃え盛った政治の季節」(6月3日放送)を見た。1950年生まれの私にとって、「60年安保」は伝説上の神話のような出来事だが、この番組を見て、この神話に対する私の印象はがらりと変わり、疑問符の「?」だけが残った。なぜ「?」なのか。日米安全保障条約は1951年、当時の首相・吉田茂が署名した片務条約だった。これによって日本は米軍に基地を提供する義務を負うが、米軍は日本を防衛する義務を負わない。そういう不公平な(占領状態に等しい)状態を是正すべく、当時の首相・岸信介が1960年に結んだのが、(新)安保条約だった。この新条約の締結に対して、全国民を巻き込む激しい反対運動が巻き起こった。それが「60年安保」の政治状況である。今考えてみて、そうした反対運動が巻き起...60年安保とは何だったのか

  • 石破氏の発言を理解しようとすれば

    物事を理解しようとする場合、我々はそれを別の物事に喩えて理解することが多い。たとえば、満身創痍の最近の自民党を、私は、沈没しかかった「泥舟」に喩えた。そういうふうにイメージの補助線を引いたほうが、物事は理解しやすくなる。もっとも、物事を何に喩えるかによって理解は異なる。喩え方を間違えれば、我々はその物事を誤解することになるから、注意が必要だ。たとえば、政治資金規正法の改正案について喧々諤々の議論がなされた去る5月17日の自民党総務会で、石破茂元幹事長は次のような意見を吐いたという。「どんな案にしても批判はある。ただ全額公開なんて言ったら困る議員もいる」(=意見A)。(朝日新聞5月18日)この意見を私は、改革のやる気を殺ぐ後ろ向きの意見ととらえたが、このような理解が正しかったのかどうか、今の私は迷いはじめて...石破氏の発言を理解しようとすれば

  • シャングリラ・ダイアローグ 「対話」の難しさ

    シャングリラ・ダイアローグ。ダイアローグ(対話)を通して地域の軍事的緊張を緩和し、平和を実現しようとする試みである。その思いは解らないではないが、これが実現には程遠い、ある意味、虚しく不毛な企てであることを、きょうの朝日新聞の記事は伝えている。「(シャングリラ・ダイアローグ2024)中国、埋めがたい溝国防相、司会者遮り台湾問題繰り返すシンガポールで開かれた『アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)』で2日、中国の董軍国防相が初めて演説し、台湾統一に向けた中国の立場を一方的に主張した。台湾の民進党政権や米国を念頭に『台湾独立分子』『外国勢力』と繰り返し、会議に参加した国との埋めがたい溝が際立った。『中国の国防政策は、和をもって貴しとなすだ』。董氏は34分間の演説で、台湾や南シナ海などの問題で中国の立...シャングリラ・ダイアローグ「対話」の難しさ

  • シャングリラ・ダイアローグ その意味はいかに

    今、シンガポールのシャングリラホテルで「アジア安全保障会議」が開かれている。この会議は開催されるホテルの名にちなみ、「シャングリラ・ダイアローグ」と呼ばれる。ダイアローグ(対話)を通して、アジア太平洋地域の緊張緩和をはかろうとする試みである。我が国からは、木原防衛相が参加している。この企てに参加するため、シンガポールを訪れた我が木原防衛相は、さっそく韓国のシン・ウォンシク国防相や、中国の董軍国防相と会談し、ダイアローグ(対話)の実践に取りかかった。韓国の国防相との間では、6年前の自衛隊機へのレーダー照射問題をめぐって対話が交わされ、その再発防止策を検討することで意見の一致をみた。中国の国防相との間では、木原防衛相が沖縄県の尖閣諸島など東シナ海での中国の海洋進出に対して懸念を伝えた。その一方で両者は、防衛当...シャングリラ・ダイアローグその意味はいかに

  • 泥舟自民の沈没なのか

    「正義はなされよ、たとえ世界は滅ぶとも」という(西洋由来の)格言がある。岸田首相は、この格言に従おうとしたのだろうか。きょうの朝日新聞は、次のように伝えている。「首相は首相官邸で公明の山口那津男代表と会談。政治資金パーティー券購入者の公開基準額について、自民案の『10万円超』から、公明が求める『5万円超』へ引き下げる意向を伝えた。会談後、山口氏は『我々の考え方がほぼ実現する見通しが立ったことを多としたい。大きな決断を示してもらった』と記者団に語った。首相は、維新の馬場伸幸代表とも会談。現在は公開義務のない政策活動費について、大まかな項目で使途を公開する自民案に加え、維新が要求する『10年後の領収書公開』を盛り込む方向で合意した。馬場氏も記者団に、賛成する考えを示した。」(朝日新聞6月1日)岸田首相は、大胆...泥舟自民の沈没なのか

  • 鬼嫁と化した公明に自民は

    ダメ亭主からの復縁話に応じることを決めた古女房・公明、自民党の規制法改革案に賛成する方針を打ち出した公明、ーーその公明党に対して、野党からの反発は激しかった。公明党の支持母体である創価学会の反発は、もっと激しかったのだろう。反発は予想されたこととはいえ、その激しさ、とりわけ創価学会の反発の激しさは予想外だったようだ。この事態に直面して、公明党はダメ亭主からの復縁話に応じる条件のハードルを再び上げはじめた。きょうの朝日新聞は次のように報じている。「公明は自民が29日に示した修正法案のうち、政治資金パーティー券購入者の公開基準額を20万円超から10万円超に引き下げる案について、5万円超にするよう再修正を要求。岸田文雄首相は公明の主張の受け入れも含め、トップ会談で決着させる構えだ。公明は30日に自民案への賛成を...鬼嫁と化した公明に自民は

  • 台湾有事と日本有事

    「台湾有事は日本有事」とする見方がある。台湾有事の可能性が現実のものになりつつある今、この見方の意味を考えてみることもあながち無駄にはならないだろう。台湾有事は、一体なぜ日本有事なのか。台湾有事はいかにして日本有事につながるのか。この問いについて考えるために、今、中国が台湾への軍事侵攻を実行しようとしていると想定してみよう。中国軍はどう動くのか。軍隊というものは作戦を遂行する際、最もシビアな事態を想定して動く。中国軍が念頭におくのは、当然、「米軍が介入する可能性」である。その際、中国軍は「米軍を攻撃すれば、自衛隊が米軍を支援し、自衛隊が反撃する可能性がある」と予想するから、当然、自衛隊も中国軍の攻撃の対象になる。こうして日本有事は、必然的に台湾有事に組み込まれることになるのだが、台湾有事と日本有事との関係...台湾有事と日本有事

  • 自民と公明 その腐れ縁は

    長らく自民党の「下駄の雪」だった公明党。その公明党が(泥舟と化した)自民党を見限った事情については、すでに書いた(5月12日《「下駄の雪」に見放された自民党は》)。この両党の関係は、ダメ亭主とその女房の関係を見ているようで、(野次馬的な)興味が尽きない。きょうの朝日新聞に、以下のような記事がのっていた。「自民党の派閥の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党は28日、自民が単独提出した改正案の修正を条件に、賛成する方針を固めた。連立を組む与党として、今国会での確実な成立を優先し、譲歩すべきだとの判断に傾いた。」(朝日新聞5月29日)ダメ亭主を一旦は見限った公明党だが、この古女房はダメ亭主から復縁を迫られ、ついふらふらと縒りを戻してしまったようだ。「ついふらふらと」と書いたが、公明党がこの復縁話を飲んだ...自民と公明その腐れ縁は

  • 日中韓が「仲良しクラブ」を

    話せばわかる。よくそんなふうに言うが、これはどこまでホントなのだろうか。こんなニュースを聞いた。「およそ4年半ぶりとなる日中韓3か国の首脳会議が27日ソウルで開かれ、先ほど終了しました。このあと3首脳はそろって共同記者発表に臨み、議長国を務める韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は3首脳が共同宣言を採択したことを明らかにし『宣言には、3か国が地域の平和と繁栄のため緊密に協力していく意思が盛り込まれた』と述べました。」(NHKNEWSWEB5月27日配信)ここでいう「3か国が地域の平和と繁栄のため緊密に協力していく意思」なるものは、どこまでホントなのか。殊更こんなことを問題にせざるを得ないのは、日中韓3カ国の首脳が、それぞれドス(武力)を懐に忍ばせながら物を言っているからである。どういうことか。4日ほど前...日中韓が「仲良しクラブ」を

  • 「北の国から」雑感

    このところドラマ『北の国から』にハマっている。毎晩、ベッドに横になってから、スマホで「アマゾン・プライム」の動画サイトを開き、このドラマを見るのだが、なかなか見終わらない。見終えたらこのドラマにおさらばしよう、と思っているのだが、なかなか見終わらない。何しろ全体がシーズン1(1981年)からシーズン9(2002年)まで、9シーズンもある。シーズン1は全話が25話、1話あたり45分である。シーズン2は1話だけだが、1話あたり90分といった具合なのだ。昨夜はやっとシーズン6まで見終えた。このドラマが始まった1981年、父(田中邦衛)に連れられ父の故郷である北海道・富良野に移住した純(吉岡秀隆)は、まだ小学低学年の児童だったが、シーズン6(1992年)になると、富良野から東京の夜間高校に進み、ガールフレンドを妊...「北の国から」雑感

  • 最近のAI事情に

    これは凄いことなのだろう。たぶん凄いことなのだろう。きょうの朝日新聞は、第1面と第2面を丸々使い、こんな記事をのせていた。見出しには「(新世AI)スパコン使いこなすAI未公開の研究提案に『驚き』」(第1面)「(新世AI)AI、科学者を揺さぶるノーベル賞級、日常になるかも」(第2面)とある。記事によれば、生成AI(人工知能)がスパコンを使いこなし、科学の研究や実験を自ら行うようになってきたという。科学の研究や実験は、これまでは人間にしかできないと思われてきた分野だが、AIはこんな分野にまで手を伸ばし、これを手中に収めたというのである。驚きはそれだけではない。生成AIは、スパコンを動かすプログラムのコードを書くこともできるという。記事によれば、AIを使い、科学研究を加速させようという「AIforScience...最近のAI事情に

  • 政治改革法案をめぐる 立憲民主党のイマイチ

    政治の舞台には、政局が表立つ場面と、理念が表立つ場面がある。政局を左右するのは政治力学であるが、理念を左右するのは、その理念が(人々を行動に駆り立てる)力を持つかどうかだといえよう。今、注目をあびる与野党の政治改革論議では、立憲民主党が政治資金パーティーの全面禁止法案を提出したことが、何かと物議をかもしている。この法案に対して、小沢一郎氏が激しく批判していることは、先日のブログでとりあげた。立憲民主党が提案する通りに政治資金パーティーを全面禁止にすれば、「大金持ちでなければ政治ができなくなる」という歪(いびつ)な現実が生じ、これでは日本国憲法が謳う平等主義の理念に反することになる。小沢氏の批判は、立憲民主党が提出した改革法案の、その理念上の問題点を突くものだが、この法案はその他にもう一つの問題点をかかえて...政治改革法案をめぐる立憲民主党のイマイチ

  • 孫の誕生に寄せて

    東京に住む息子の家に、子供が生まれた。女の子だという。妻の携帯に報告があったとかで、私はデイサから帰ってすぐ、そのことを妻から知らされた。無事生まれたとのこと、まずはめでたい。さっそくLINEで息子に「おめでとう」と祝福のメールを送った。わざわざこんなことを書くのは、このブログが備忘録を兼ねているからである。記念すべき孫の誕生日。いくらボケたからとはいえ、忘れるわけにはいかない。これまでをふりかえってみたい。♫思えば遠くへ来たもんだ♫あんなに小さく、母親べったりの甘えん坊だった我が子が、小、中、高と進み、大学では1年留年したものの、なんとか卒業にこぎつけ、無事、正規社員として就職した。そして今度は子供の親になるというのだから、月日の経つのは早いものだ。その親である私が、そして妻が、年老いるのもむべなるかな...孫の誕生に寄せて

  • 「壊し屋」の正論 その真意はどこに

    卓見である。「壊し屋」の異名をとる小沢一郎氏が、政治資金規制法の改正に関して、「たしかにそうだ!」と思わせる卓抜な正論を吐いている。こんなニュースを聞いた。「政治資金規正法の改正をめぐり、立憲民主党の小沢一郎衆議院議員は、党が掲げる政治資金パーティーや企業・団体献金の禁止に反対するとしたうえで、政治資金の公開を徹底すべきだという認識を示しました。(中略)小沢議員は21日、記者団に対し『規制強化ばかりでは自縄自縛になり、どうしようもなくなる。政治資金パーティーもダメ、企業・団体献金もダメと何でもダメにすると、お金については潜りに潜って裏の話になってしまう』と指摘しました。そのうえで『政治にカネがかかることは変わらず、このままでは大金持ちでなければ政治ができなくなる。解決策は政治資金を全部オープンにするしかな...「壊し屋」の正論その真意はどこに

  • 泥舟自民党の今後は

    哀れな自民党のその後について、きょうの朝日新聞は次のように伝えている。「自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正をめぐり、自民が水面下で進めていた日本維新の会との交渉が頓挫した。岸田文雄首相が訴える今国会中の成立のためには、いったんは決裂した公明党との交渉に回帰し、譲歩するしかないとの見方も浮上している。」(朝日新聞5月22日)公明党に見限られた哀れな自民党は、案の定、「スペア」の日本維新の会にすり寄ったようだが、これも案の定というべきか、日本維新の会にも袖にされたというお粗末である。それはそうだろう。維新(日本維新の会)からすれば、いくらよだれが出るほど欲しい政権の座でも、自民の改革案に同調したのでは、国民から見放され、元も子もない。「我々と手を組みたいのなら、まずはまともな改革案を作ってから出直して...泥舟自民党の今後は

  • 北の国から

    このところ(1981年に放映された)ドラマ「北の国から」にハマっている。毎晩、アマゾンプライムの動画サイトを開き、1話ずつ見るのだが、最近はこれが眠れない夜の慰めというか、ある種ルーチンのようなものになっている。きっかけは、何日か前に(2005年に放映された)映画「always三丁目の夕日」を見たことである。デイサの女性OT(作業療法士)さんにその話をし、その映画に「売れない作家」役で登場したボサボサ頭の吉岡秀隆が実に好い、ーー「Dr.コトー診療所」の吉岡も好きだが、自分は「寅さん」シリーズに少年の「満男」役で出演した頃から、この俳優のファンなのだと言ったら、ドラマ「北の国から」では、もっと小さかった頃の子役の吉岡が見られると(そのOTさんに)教えられ、俳優・吉岡に誘われるようにして、このドラマを見はじめ...北の国から

  • 「核持ち込み」の密約をめぐって

    きのうの朝日新聞には、第1面にデカデカと次の見出しが打たれていた。「核搭載艦、日本寄港容認の文書60年安保改定、米『事前協議なしに』米公文書、専門家が精査」記事本文には、こうある。「1960年の日米安全保障条約改定をめぐる交渉で、核兵器を積んだ米軍艦の日本寄港を事前協議なく認める密約を両政府が交わしていたことを示す米公文書が見つかった。」(朝日新聞5月19日)この記事を読んだとき、私は「さもありなん」と思ったが、「1960年の当時、世間がこの密約の事実を知ったら、大変なことになっていただろうな」と想像した。1960年といえば、「60年安保」の争乱の年である。学生たちの「アンポ反対!」の運動が盛り上がり、デモ隊が国会に乱入して「樺美智子さんの死亡」という痛ましい事件を起こしている。日米安保条約の、その改定に...「核持ち込み」の密約をめぐって

  • カナダの難民受け入れと、泥舟自民党のさまよえる面々

    そうか、日本で差別され、迫害を受けている人々は・・・。きょうの朝日新聞に次の見出しを見て、私はこう独りごちた。「日本人女性カップル、カナダで難民認定『日本で差別逃れられない』指摘」そうか、日本で差別され、迫害を受けている人々は、カナダ政府が難民として受け入れてくれるのか・・・。有難い話だ。私の頭に浮かんだのは、日本の会社で正規雇用されず、将来の見通しがたたない若者たちのことだった。この若者たちも、学歴や何かで差別され、迫害を受けていると言えなくもない。彼らこそ犯罪に走る前に、カナダに難民申請をすればよいのではないか・・・。そんなことを考えながらテレビをつけると、6CHの「サンモニ(サンデーモーニング)」で、政治資金規正法がらみで自民党の泥舟ぶりがしきりに喧伝されていた。私は、きのうのブログで槍玉にあげた石...カナダの難民受け入れと、泥舟自民党のさまよえる面々

  • 泥舟とネズミたちのあたふた

    泥舟とネズミたちの生態に関して、おもしろい話を聞いた。「17日の自民党総務会。党として改正案を最終決定する場で、一人の閣僚経験者が声を上げ続けた。『こんな案では国民の納得が得られるわけがない。党が大変なことになる』。石破茂元幹事長がなだめるように言った。『どんな案にしても批判はある。ただ全額公開なんて言ったら困る議員もいる』。法案は了承されたが、党内の不安は消えない。」(朝日新聞5月18日)「こんな案では国民の納得が得られるわけがない。党が大変なことになる」。これは実にうがった物の見方である。発言の主は「一人の閣僚経験者」とあるが、このような人物(=まともな感覚の持ち主)が17日の党総務会を主導していれば、自民党の泥舟化は避けられたかもしれない。ところが、そうは問屋が卸さないのが、今の自民党である。「どん...泥舟とネズミたちのあたふた

  • 気象工学は希望の星か

    耳寄りな話を聞いた。きょう読んだ新聞記事の中で、私が注目した記事のタイトルは、「(科学とみらい)気候工学、温暖化対策の特効薬か微粒子まき日射阻む、環境への影響懸念も」というものである。記事本文にはこう書かれている。「遠くない将来、さらなる気温上昇によって干ばつが特定地域で数年続くなどの重大な影響が表れた場合にどうしたらいいのか。一つの対応策として期待されるのが、比較的低コストで気温を一時的に下げられる可能性のある気候工学だ。」「気候工学(ジオエンジニアリング)」。聞き慣れない言葉だが、これは記事によれば、「人工的にまいた化学物質や粉末で日射をはね返す技術の総称」だという。この技術は「比較的低コストで気温を一時的に下げられる可能性」を持つため、今、地球温暖化対策の有力候補として注目されているというのだ。原理...気象工学は希望の星か

  • 泥舟自民に2匹目のネズミが

    泥舟が沈みはじめると、ネズミが逃げ出す。沈没が必至の自民党から、公明党が逃げ出した事情については、すでに書いた(5月12日《「下駄の雪」に見放された自民党は》)。ネズミは1匹とは限らない。泥舟から逃げ出したネズミがもう1匹いた。国民民主党である。きのうの朝日新聞に、次のような記事がのっていた。「ともに旧民主党を源流とする立憲民主党と国民民主党が、再接近している。政治資金規正法改正案の共同提出に向けた協議が大詰めを迎えており、次期衆院選の候補者調整も視野に入れる。(中略)再接近のきっかけは、昨年12月に発覚した自民党派閥の裏金事件だ。自民に世論の批判が集中するなか、国民民主が与党寄りの路線から転換した。さらに4月の衆院3補選で立憲が全勝。政治改革が後半国会の最重要テーマとなるなか、国民民主は野党寄りの路線を...泥舟自民に2匹目のネズミが

  • 斎藤幸平著『人新世の「資本論」』から

    最近はデイサの隙間時間に、斎藤幸平著『人新世の「資本論」』(集英社新書)を読んでいる。この本は、論理の組み立てが緻密な上に、400頁もある大部の本なので、なかなか読み終わらない。新書ということもあるし、ベストセラーだと聞いていたので、すぐに読み終えるだろうと思っていたが、とんでもない。デイサの喧騒の中で読むのにはちょっとハードルが高すぎたきらいがある。きのうデイサでこの本を読んでいたら、こんな文章に出会った。「資本がその支配を完成させる、もう一つの人工希少性がある。それが『負債』によって引き起こされる貨幣の希少性の増大である。無限に欲望をかき立てる資本主義のもとでの消費の過程で、人々は豊かになるところか借金を背負うのである。そして、負債を背負うことで、人々は従順な労働者として、つまり資本主義の駒として仕え...斎藤幸平著『人新世の「資本論」』から

  • 孤立した自民は

    憶測と妄想によって書いたブログ記事が、物事の核心をズバリ突いているとわかったら、嬉しくないわけがない。2日前、私はブログ記事《「下駄の雪」に見放された自民党は》を書いたが、これとほぼ同じ内容の記事がきょうの朝日新聞にのっていた。「つれない公明、『自民離れ』自民、裏金対策協議で孤立も」という見出しで、次のように書かれている。「自民党の裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、公明党が自民と距離を置き始めている。自民は改正案で両党に残る溝を埋め、与党案を固めた上で野党と協議に臨みたい意向だが、公明がつれない。今後、自民が孤立する可能性もある。」(朝日新聞5月14日)裏金事件で泥舟と化した自民党を、これまで「(どこまでも付いて行きます)下駄の雪」だった公明党が見限りはじめたということである。その結果、「自民が孤立す...孤立した自民は

  • ヘタレのバイデン

    アメリカのバイデン大統領は相当なヘタレだと知った。こんなニュースを読んだのは、つい先日のことである。「バイデン米大統領は8日、避難民が集中するパレスチナ自治区ガザ南部ラファでイスラエルが大規模な軍事作戦を強行すれば、武器や砲弾の提供を制限すると表明した。米政権として従来より踏み込んだ形で、イスラエルに対して政治的な警告を発した。」(朝日新聞5月10日)イスラエルの執拗で残虐なパレスチナ人虐殺。その気狂いじみた非人道的な振る舞いに憤りを覚えていた私は、この記事を読んだとき、「おお、さすがアメリカの政治家は違うな。立派なものだ!」と感激したものだが、残念ながら、これは見込み違いだった。思い違いに気づいたのは、きょうの朝日新聞(休刊日のため、号外)に、こんな記事がのっていたからである。「米紙ワシントン・ポストは...ヘタレのバイデン

  • 「下駄の雪」に見放された自民党は

    自民党はもう完全に「オワコン」だな。次の選挙では間違いなくボロ負けし、政権の座から転落するに違いない。ーーそう確信したのは、次のニュースを目にしたときである。「政治資金規正法の改正をめぐり、公明党の山口代表は、9日にまとめた与党案の概要で、自民党との間で溝が埋まっていない点について、野党の意見も聴きながら合意形成を図りたいという考えを示しました。政治資金規正法の改正に向けて、自民・公明両党は9日、与党案の概要をまとめましたが、党から議員に支給される『政策活動費』の透明性を向上させる具体策や、パーティー券の購入者などを公開する基準額については溝が埋まっていません。」(NHKNEWSWEB5月11日配信)このニュースからわかるのは、公明党が自民党の「下駄の雪」であることをやめたという事実である。「どこまでも(...「下駄の雪」に見放された自民党は

  • 玄海町 町長の発言を深読み

    原子力発電で出るいわゆる「核のごみ」の、その最終処分場の選定をめぐって、佐賀県玄海町の町長が、第1段階となる「文献調査」を受け入れる考えを表明したという。NHKは次のように伝えている。「玄海町では第1段階にあたる『文献調査』をめぐって4月、調査の受け入れを求める請願が町議会で採択され、今月1日には国が調査の実施を町に申し入れていました。こうした中、玄海町の脇山町長は記者会見を開き『町議会での議論や国からの申し入れを受け熟考した結果、文献調査を受け入れる決断をした』と述べ、調査を受け入れる考えを表明しました。その上で『全国で議論が高まり、取り組みが進む一石となればと思っている。なし崩し的に最終処分場になることはないと考えていて、お金目的で調査を受け入れるものではない』と自らの考えを説明しました。文献調査の受...玄海町町長の発言を深読み

  • 円安のメリットが

    こんなニュースを聞いたのは、おとといのことだったろうか。「トヨタ自動車が発表した昨年度(2023年度)1年間のグループ全体の決算で、本業のもうけを示す営業利益が5兆3500億円余りとなり、日本の上場企業で初めて5兆円を超えました。ハイブリッド車を中心に販売が好調だったことや、円安で利益が押し上げられたことが主な要因です。」(NHKNEWSWEB5月8日配信)経済音痴の私だが、このニュースを聞いて、こう思った。トヨタの業績好調の原因の一つは、そうか、円安だったのか。まあ、たしかに、そういうこともあるだろう。円安なら日本車はアメリカで安く売れるから、売上は確実に上向くに違いない。ということは、あれだな、トヨタに限らず、日本の自動車業界はほとんどの会社が円安の恩恵を受けているということだな。いやいや、それだけで...円安のメリットが

  • 中国と悪いヤ*ザ

    私が大学生だった頃、つまり今は昔のことだが、その頃は任侠映画の全盛期だった。健さん(高倉健)が主演の「網走番外地」や、藤純子(富司純子)が主演の「緋牡丹博徒」のシリーズを見たさに、私は毎週、池袋にある「文芸地下」のオールナイト上映に通ったものだ。健さんは「良いヤクザ」に所属する律儀者。はじめは「悪いヤクザ」の嫌がらせに必死で耐えるのだが、最後には耐えきれなくなって「悪いヤクザ」の組事務所に単身、ドスを片手に殴り込みをかける。そのシーンになると、映画館の暗い場内から「イヨッ、健さん!」といくつも野太い声が上がった。当時、学生運動で名を馳せていた過激派セクトの活動家たちもこの映画を見にきていた。彼らは「良いヤクザ」に自分たちのセクトをダブらせ、ヒロイズムに酔っているようだった。こんなことを書いたのは、他でもな...中国と悪いヤ*ザ

  • 岸田自民 衆院補選惨敗の頓珍漢

    きょうの朝日新聞にこんな記事がのっていた。「自民党の裏金事件を受けた『政治とカネ』の改革に向け、自民、公明両党は7日、実務者による協議を開き、政党から議員個人に渡される『政策活動費』の使途を公開する方針を確認した。(中略)政党が議員個人に配って使い道を明らかにしないで済む政策活動費をめぐっては、公明は使途公開を主張してきた。一方、岸田文雄首相は国会答弁で『政治活動の自由とも密接に関わる』と述べるなど、公開に否定的だった」(朝日新聞5月8日)この記事を読んで、私は、岸田首相の頓珍漢ぶりを改めて思い知らされた。「政策活動費」の使途を公開すると、「政治活動の自由」が損なわれる、ーー岸田首相はそう言いたいようだが、ここで彼が考えている「政治活動の自由」とは、「知られると困ることをする自由」のことである。今、公明党...岸田自民衆院補選惨敗の頓珍漢

  • 雑感 朝日新聞の記事から

    きのう、おとといと朝日新聞の記事にかこつけ、私は本ブログで思いの丈を書き綴ってきた。きのうの《ローテク兵器を侮るなロシ−ウク戦争の教訓》では、記事への共感の思いを、おとといの《大学進学の男と女》では、記事への批判的な思いを書き綴った。朝日新聞の記事に対しては、どちらかというといちゃもんをつけたくなることが多いが、逆に蒙を開かれることもしばしばであり、それはそれ、是々非々の対応で行きたい。きょうは気になる記事がいくつかあった。それについて、見出しから触発された私の感想を書くことにしよう。「身寄りなき老後、国が支援制度日常生活から死後対応まで、試行へ」頼れる身寄りのいない高齢者が直面する課題を解決しようと、政府が新制度の検討を始めたという。病院や施設に入る際の保証人や手続き、葬儀や遺品整理などは、これまでは家...雑感朝日新聞の記事から

  • ローテク兵器を侮るな ロシ−ウク戦争の教訓

    いいことを聞いたぞ。これは憶えておくことにしよう。きっと役立つときがくるに違いない。「ウクライナ、生命線は砲弾『ローテク兵器』生産急ぐ米国」きょうの朝日新聞の第1面にかかげられていた見出しである。ウクライナとロシアとの泥沼の戦争。その勝敗を決定するのは、AIを搭載した精密誘導弾のような「ハイテク兵器」ではなく、砲弾(155ミリ砲弾)のような「ローテク兵器」なのだという。ホントかな?と思ったが、なるほどロシアは核保有国でありながら、いまだにこの「核兵器」を使えないでいる。不毛の泥沼に引きずり込まれながら、ロシアがこの「最終兵器」を使えないのは、なぜなのか。それはこの兵器が、「それを使っちゃあ、お終えよ」という意味での最終兵器であり、それを使うことには「人類の滅亡」という決定的なリスクが伴うからである。ロシア...ローテク兵器を侮るなロシ−ウク戦争の教訓

  • 大学進学の男と女

    「『女の子なんだから』浪人許されず」、「女性の進学、消えない壁弟は浪人していいの?」きょうの朝日新聞である。第1面、第2面にでかでかと打たれたこれらの見出しを見て、私は強い違和感をおぼえないわけにかいかなかった。この記事は、大学進学に関わる「男女の格差」について何かを言おうとしているようなのだが、記事本文を読んでみると、進学を控えた「女の子」に対して「男女の格差」のプレッシャーをかけているのは、社会的な制度などではなく、両親、特に母親なのだという。この記事は、たしかに「男女の格差」のプレッシャーが壁のように立ちはだかる不合理な現実を指摘し、この現実に「それはおかしい!」と異議を申し立てているのだが、この主張をでは一体、だれに対して投げかけているのかというと、「読者一般」という社会に対してではなく、特殊個人...大学進学の男と女

  • 外交の岸田⁉

    凄い人だと思う。先の衆院補選ではあれほどずたぼろに惨敗しながら、打ちひしがれた様子は微塵もない。それどころか、いけしゃあしゃあと、またしても外国歴訪の旅である。国外逃亡の旅ではない。苦境からの逃避ではなく、あくまでも日本国の代表として、日本国を印象づけるためにと、勇んで出ていく。悔しまぎれのポーズではなく、喜々として外交の場に躍り出ていくのだから、この人は凄い人だと思う。凄いというより、私の理解を超えるという意味で、この人はアンビリーバボーな存在である。言わずと知れた岸田首相のことである。きょうの朝日新聞は、この人の動静を次のように伝えている。「岸田文雄首相は3日午前(日本時間3日夜)、ブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談した。両政府は戦略的グローバルパートナーシップの強化に関する共同声明を出し、気...外交の岸田⁉

  • 許される暴力と、許されない暴力

    さながら燎原の火のように、イスラエルと米政府への抗議デモがアメリカ各地の大学へと広がっている。次のようなニュースがある。「アメリカでは、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルへの抗議活動が各地の大学に広がっていて、このうち、西部カリフォルニア州にあるUCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校では2日未明、デモ隊が占拠していた広場を数百人の警察官などが取り囲み、バリケードやテントを撤去しました。こうした中、バイデン大統領は2日、ホワイトハウスで演説し『暴力的な抗議は保護されない。保護されるのは平和的な抗議だ。抗議する権利はあるが、混乱を引き起こす権利はない』と述べ、デモ隊による破壊活動や大学を閉鎖に追い込む行為などを批判しました。また、ユダヤ系の学生に対する脅迫やイスラム教徒への差別など、人種差別的な言動や暴力...許される暴力と、許されない暴力

  • アメリカの大学生たちに同意!

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「アメリカ・ニューヨークにあるコロンビア大学で、イスラエルによるガザ地区への攻撃に抗議して建物を占拠していたデモの参加者を警察が強制排除しました。(中略)現地の30日夜、日本時間の5月1日午前、大学側の要請を受けて大勢の警察官が窓などから建物内に入り、占拠していたデモの参加者の強制排除に乗り出しました。」(NHKNEWSWEB5月1日配信)このニュースを聞いて、私は「おお、頑張れよ!」と膝を打った。イスラエルによるガザ地区への執拗な、あまりにも非人道的な攻撃には、私もかなりの義憤を感じていたからである。私はコロンビア大学の学生たちに強い共感をおぼえると同時に、どこか懐かしさを感じた。大学の建物を占拠する学生たちの姿には、奇妙な既視感があった。私の脳裏によみがえった...アメリカの大学生たちに同意!

  • 琉球王国の宝物が

    きのう夕餉の食卓で、興味深いニュースを聞いた。琉球王国の宝物が沖縄戦のどさくさで米兵に持ち去られ、その後は長らく行方不明になっていたが、このほどそれがアメリカ当局から沖縄県に返還されたという。これをあす(つまり、きょう)のブログのネタにしようと思い立ち、正確を期すためにとネットのニュースサイト「NHKニュース防災」を開いたが、このニュースは載っていなかった。やむなくGoogleに「沖縄宝物返還NHK」と打ち込んで検索すると、今度はいきなり4つのニュース記事が現れた。重複している部分が多いが、それらを整理し、事の顛末を以下に記すことにしよう。***************************79年前の4月、アメリカ軍が沖縄本島に上陸し、地上戦が本格化した。多くの命や暮らしとともに失われたのが、貴重な文化...琉球王国の宝物が

  • 大型連休とデイサ

    世は大型連休だというのに、私はきょうはこれからデイサに「出勤」しなければならず、送迎車のお迎えがくるまでにブログをひとつやっつけなければならない。念を押すまでもないが、私はべつにこれを嘆いて言っているわけではない。世は大型連休だが、それを言うなら、私などは常日頃、大型も大型、超大型連休の毎日である。自慢ではないが、リタイアした私は、毎日が日曜日、「サンデー毎日」の、砂を噛むような閑古鳥状態の日々を送っている。そんな私にとって、週に2度のデイサ通いが楽しくないわけがない。いや、特段楽しいわけではないのだが、「サンデーが毎日」の平々凡々たる我が境遇には、週に2度のデイサ通いが程よい刺激になっている。ワサビというか、七味唐辛子というか、そういう薬味の類があるお陰で、私の日常には程よくメリハリがつき、ヒマを持て余...大型連休とデイサ

  • 衆院補選に思う

    選挙結果はゆうべにテレビを見て知っていた。だからけさの新聞を見ても、特段の驚きはなかった。朝日新聞には大小のこんな見出しが踊っていた。「衆院補選、自民が全敗立憲3勝東京・島根・長崎」「解散慎重論、強まる総裁再選へ道のり険しく」「全敗、揺らぐ自民『無敗』の島根も、想像以上の逆風衆院補選」「首相へ広がる疑心暗鬼」「全勝でも、悩む立憲次の衆院選、他党との調整に不安」「自民一党優位体制、崩壊の予兆」「裏金『重視』、6割が立憲へ『重視せず』4割も衆院補選島根1区朝日新聞社出口調査」「(社説)自民補選全敗裏金対応信を得られず」「(記者解説)問われる保守本流理念なき政権維持、『道』示せぬ自民党」「再生は『政治とカネ』から」ーーこう見てくると、新聞に占める「見出し」のポジションの大きさに気づかされ、びっくりする。一々がも...衆院補選に思う

  • 大型連休雑感

    世の中はいつの間にか大型連休だそうである。デイサといい、訪看さんといい、私の身の回りではそんな気配はまるで感じられないが、観光地はどこもコロナ明けとあって、すごい人出だそうだ。テレビのニュースでは、新幹線や高速道路は混雑、成田空港や羽田空港も海外旅行に出かける人々でごった返しているという。海外旅行といえば、問題になるのは、このところのひどい円安である。旅行先で食事をすると馬鹿にならないので、困っていると親子連れの母親が嘆いていた。人混みといい、余計な出費といい、そんなことなら行かなければいいのに、ーーどうしても旅行がしたいのなら、国内の近場で済ませればいいのにと、私などは思うが、(安近短ならぬ)高遠長を望む海外旅行組は、そうは行かないらしい。若い頃から人混みが苦手だった私には、到底理解できない感覚である。...大型連休雑感

  • 玄海町問題続報

    きょうの朝日新聞に「玄海町問題」の続報ともいうべき記事がのっていた。「玄海町問題」とは、佐賀県玄海町の町議会が、原発から出る高レベルの放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定をめぐり、選定に向けた第1段階に当たる「文献調査」への応募を町に求める請願を、賛成多数で採択した問題である。朝日新聞は次のように報じている。「(玄海町議会が)町内に九州電力玄海原発があることを踏まえ、文献調査を「(原発がある)自治体の責務」としている点について、他の首長から否定的な意見が相次いだ。」(朝日新聞4月27日)玄海町の町議会は、「文献調査への応募は、(原発がある)自治体の責務である。ゆえに玄海町は文献調査に名乗りを上げるべきだ」と主張したのだろう。ところがこの意見に対して、他の首長らは「いやいや、そんなことはない」と、こぞっ...玄海町問題続報

  • 消滅可能性自治体 背に腹は

    きのう夕餉の食卓で次のニュースを聞いた。「佐賀県玄海町の議会は25日に開いた特別委員会で、いわゆる『核のごみ』の処分地選定に向けた第一段階の調査にあたる、『文献調査』への応募を町に働きかけるよう求める請願を、賛成多数で可決しました。」(NHKNEWSWEB4月25日配信)うむ、これはまずいぞ。ーー以前なら、私はそう考えたに違いなかった。核のゴミ、いわゆる核廃棄物の半減期は数万年だという。ネットで調べると、次のような説明が見つかった。「放射性物質は放射線を放出しながら、時間が経つにしたがってその強さを減少させていきます(放射能の減衰)。製造直後のガラス固化体表面の放射線量は約1,500Sv/hと極めて高レベルであり、1000年を経た後も、約20mSv/hのレベルです。その後は半減期の長い核種による放射能が残...消滅可能性自治体背に腹は

  • ヒロシマ、ナガサキをなくすには

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「広島の原爆投下で被爆した92歳の男性が、ロシアによるウクライナ侵攻などを受けて、今月新たに広島市の『被爆体験証言者』となり、24日初めて、原爆資料館で核兵器の悲惨さを訴えました。広島市の才木幹夫さん(92)は、旧制広島第一中学校の2年生の時、爆心地から2.2キロの自宅で被爆しました。」(NHKNEWSWEB4月24日配信)広島や長崎の原爆体験に関連したニュースを聞くとき、私はいつもこう思う。「この悪魔のような爆弾を投下して、たくさんの日本人を殺害したのは、アメリカだ。このことに触れようとしない今の日本の報道機関の姿勢は、けしからん!」そんな私の思いをおきざりにして、ニュースは次のように続いた。「才木さんによりますと『証言者』となったのは、ロシアによるウクライナ侵...ヒロシマ、ナガサキをなくすには

  • 政治資金規正法 その改正に向けた自民案

    政治資金規正法。その改正に向けた独自案を、自民党がやっと公表した。そう、やっとである。主要6与野党の中で、一番最後の公表だった。難産の末の未熟児の出産を思わせる。難産だったその理由は、はっきりしている。法の抜け穴をーーちょっと見にはそれとはわからないような抜け穴をーー仕込むのに時間がかかったのだろう。私が注目した点は2つある。1つは連座制の問題。もう1つは「政策活動費」の問題である。きょうの朝日新聞が伝えるところでは、前者に関する自民庵の骨子は、次のようなものである。「<代表者(政治家)の責任の強化>・代表者は、会計責任者が法律に基づいて収支報告書を作成している旨の確認書を交付。会計責任者は収支報告書と確認書を併せて提出しなければならない・会計責任者が不記載・虚偽記載で処罰された場合、代表者が収支報告書を...政治資金規正法その改正に向けた自民案

  • やる気がないキシダくん

    情けない話である。内弁慶のキシダくんの本性を見たと思った。アメリカではウケねらいが当たり、面目躍如の岸田首相だったが、帰国すると一転して窮地に立たされ、嬉々としたその姿はすっかり鳴りを潜めた。きのうの衆院予算委員会の席で、岸田首相は森元首相への聞き取り結果について問われ、こう答えたという。「うわさの域を越えて森元総理大臣の関与を確認できる発言はなく、追加の聴き取り調査でも確認できませんでした。」(NHKNEWSWEB4月22日配信)この発言は、訪米前の4月4日に記者団に語った自分の発言を、ただリピートしたに過ぎない。「今般、一連の聴き取り調査を行った上で私の判断で森元総理大臣についても私が直接電話をかける形で事情をお聴きした。しかしながら引き続き森元総理大臣の具体的な関与については確認できていない。多くの...やる気がないキシダくん

  • 海自のヘリコプター事故 命を落とした防人たちを悼む

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「20日夜、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落し、隊員1人が死亡、7人が行方不明になっている事故で、海上自衛隊トップの酒井良海上幕僚長は21日午後に会見を開き、事故調査委員会を設置したうえで、原因の究明と7人の捜索を急ぐ考えを示しました。(中略)事故当時、2機はほかのヘリコプターも含めて合わせて3機で海上自衛隊の潜水艦を目標に潜水艦を探知する訓練を行っていたということで、2機が著しく近接していたことを示すデータがあったことなどから、空中で衝突した可能性が高いとしています。(中略)酒井海上幕僚長は『このような状況になり無念でならない。国民の皆様に大変なご心配をおかけし心からおわびを申し上げる』と述べ陳謝しました。」(NHKNEWSWEB4月21日...海自のヘリコプター事故命を落とした防人たちを悼む

  • イランとイスラエル 報復合戦の真実

    イランとイスラエルとの報復合戦。その全貌がしだいに明らかになってきた。以下、簡単に事の経緯をふりかえっておこう。事の発端は、イスラエルがシリアにあるイラン大使館を空爆し、イラン革命防衛隊の准将ら7人を殺害した事件(4月1日)にある。では、イスラエルはなぜイラン大使館を攻撃したのか。唐突に見えるが、イスラエルからすれば、これは「さもありなん」の展開だった。イスラエルはそれまで、ガザ地区へ非人道的な攻撃を執拗に続けたことで、国際社会から爪弾きにされ、激しい非難の的になっていた。後ろ盾だったアメリカまでが「いい加減にしろ!」と言い出す始末。そこでイスラエルは、この非難の目を外に逸らすべく、シリアのイラン大使館を攻撃したと考えられるのである。イスラエルのネタニヤフ首相はこう考えたはずだ。我が軍がイランの大使館を攻...イランとイスラエル報復合戦の真実

  • イランとイスラエル 核戦争の可能性はないのか

    きょうの朝日新聞を読んで、私はひとまずほっと胸をなでおろした。イランとイスラエルとの報復合戦は、大掛かりな核戦争にまでは発展しないだろうと思えたからである。朝日新聞は次のように報じている。「米国のブリンケン国務長官は19日会見で『米国はいかなる攻撃作戦にも関与していない。主要7カ国(G7)全体として事態のエスカレートに歯止めをかけることに注力している』と話した。ロイター通信によると、イラン政府高官はイランが即座に報復する予定はないと話したという。今回の攻撃の規模は限定的とみられ、イスラエルがイランに対し、警告する意味合いが強いとの見方が広がっている。」(朝日新聞4月20日)記事によると、アメリカは今回の(イスラエルによるイランへの)攻撃には、全く関与していないという。のみならず、他のG7諸国と協力して、事...イランとイスラエル核戦争の可能性はないのか

  • イランとイスラエル 核戦争の可能性

    二、三日前のことになる。テレビのワイドショーで、イランとイスラエルとの間の戦争の可能性が話題として取り上げられていた。イランの攻撃に対して、イスラエルは報復の反撃を行うのかどうか、行うとすれば、それはどういうものになるのか。ひょっとすると、イスラエルはイランの核施設を狙うのではないか。実際、これまでもイスラエルは何度かイランの核施設を攻撃したり、核開発に携わる科学者を殺害したりした前歴がある、ーーそういう話だった。昼の番組だったが、そういう話を聞くうち、私の中に一つの妄想が浮かんできた。(自慢ではないが、妄想を膨らませるのが私の特技であり、趣味でもある。)私の中に浮かんだ妄想、それは次のようなものだった。イスラエルがイランの核施設を攻撃するとすれば、それは、イスラエルがそうするように、アメリカが裏で糸を引...イランとイスラエル核戦争の可能性

  • イランとイスラエル 二重基準と遠近法

    今、中東がきな臭い。イランとイスラエルが一触即発の状態にある。にらみ合うこの二国のうち、正しいのはどっちなのか。我々はどっちの国を非難すべきなのか。そういう問題意識から、きょうの新聞に目を通してみたが、よけいに解らなくなってきた。思惑がらみの非難が飛び交い、さながら各国の思惑と非難の応酬といった趣きがある。今朝の新聞には、「ロシアのネベンジャ国連大使は14日の国連安全保障理事会の緊急会合で、『西側は偽善と二重基準のオンパレードだ』と批判した」(朝日新聞4月18日)とする記事がのっていた。記事によれば、「イスラエルがイランへの反撃を検討するなか、日米欧は報復の連鎖を懸念し、イスラエルに自制を促す動きを強めている。一方で、イランの報復攻撃の原因となったイスラエルによるとみられる、シリアのイラン大使館への空爆は...イランとイスラエル二重基準と遠近法

  • 日本と二重基準(ダブルスタンダード)

    新聞記事は事実を伝えるだけでなく、価値評価を含んでいる。価値評価をそのまま伝える記事も多い。その価値評価をめぐっては、「うん、なるほど、もっともだ」と首肯できるものもあれば、「いや、ちょっと違うのではないか」と首を傾げたくなるものもある。「うん、もっともだ。自分もそう思う」と首肯できる見解でも、それが世の多数派の意見であれば、それは(少なくとも私の)ブログのネタにはならない。「激しく同意!」と書いたところで、そんなものは平凡で陳腐なブログ記事にしかならないだろう。新聞記事には、この他にも「むむ、どういうことだ?」と思わせる記事もある。首を傾げるというより、内容がうまく飲み込めない記事である。そんな記事に出会うと、自分の理解力が不足しているのかと思ってしまう。オレもとうとう焼きが回ったのか、と・・・。きょう...日本と二重基準(ダブルスタンダード)

  • ショーヘイ問題の真実

    読者諸賢は(競馬の)馬券を買ったことがおありだろうか。話を簡単にするために「単勝」の馬券を買うことを想定してみよう。「単勝」とは、1着の馬を当てるものだが、1着になりそうな馬は人気が高く、この馬の馬券を買う人も多いから、私がこの馬の馬券を買い、予想が的中してこの馬が1着になったとしても、私が手にできる払戻金は高が知れている。これとは逆に、1着になりそうにない馬は人気がないから、この馬の馬券を買う人は少なく、この馬が1着になったときの払戻金も高額になる。いわゆる「大穴」のケースである。私は大学生だった頃、友人に誘われて何度か馬券を買ったことがある。1度も勝ったことはなかった。理由ははっきりしている。私はいつも「大穴」ばかり狙っていたのである。人気のある馬の馬券を買えば、当たる確率は高くなるが、当たっても手に...ショーヘイ問題の真実

  • イランのイスラエル攻撃と日本

    やっぱりなあ。自分の危惧の念が的中したことにドギマギしながら、私は今、危惧の念をいっそう募らせている。イランがイスラエルへ報復攻撃を行った、ーーそういうニュースを聞いたからである。「イランは現地時間14日未明、イスラエルに向けてドローンやミサイルを発射した。シリア・ダマスカスのイラン公館が4月1日に攻撃されたことへの反撃が、近く起きると予想されていた。イランが自国内からイスラエルを直接攻撃するのは、今回が初めて。イスラエルとイランの直接対決から中東全域を巻き込む地域戦争に拡大する危険が、広く懸念されている。」(BBCNEWSJAPAN4月14日配信)以前、私はブログで次のように書いた。「そうまでしてアメリカとの同盟関係(=主従関係)を維持することに、どんな意味があるのだろうか。このまま突っ走って、日本は果...イランのイスラエル攻撃と日本

  • デイサと歌と私

    このところ眠れない夜が続いている。花粉症のクスリのせいかもしれない。「就寝前に服用」とあるので、ベットに入る前に錠剤を1錠飲む。すると、たしかに眠くなり、うとうとはする。だが1時間もすると目が覚めてしまって、それからは目が冴えてしまうのである。眠くないと眠れるわけがないので、私はスマホをいじり始める。するとますます目が冴えてしまう。そんなときはTVerやアマゾンの動画サイトを見ることが多いが、ゆうべはYouTubeを見て過ごした。私が大学生の頃に流行っていたフォークソングや、小説家になることを夢見てぶらついていた時期に聞いて、衝撃を受けた井上陽水などの曲である。聞いているうちに昔が懐かしくなり、高校生の頃に流行っていたGS(グループサウンズ)の曲にまで足(耳?)を伸ばすことになった。YouTubeはまるで...デイサと歌と私

  • 日米関係に見る「主人と奴隷の弁証法」

    ヘーゲルに「主人と奴隷(下僕)の弁証法」と呼ばれる考え方がある。ざっくり言えば、主人が奴隷に転化し、奴隷が主人に転化する、何とも皮肉な逆転のプロセスを示そうとしたものである。マルクスはこれを、労働者が資本階級を打ち倒す革命の論理とみなしたが、私はきょう、朝日新聞の記事の中に、この弁証法論理の現実的な展開を見たと思ったのである。問題の記事は、「米国は独りではない。日本は共にある――寄り添う首相、言葉の裏に米議会演説」とタイトルが付けられている。「『Youarenotalone.Wearewithyou!(米国は独りではない。日本は米国と共にある)』。この日一番の声量で首相が訴えると、議場内は万雷の拍手に包まれた。首相は笑みを浮かべ、満足そうに議場を見渡した。この言葉こそ、首相が最も伝えたいメッセージだった。...日米関係に見る「主人と奴隷の弁証法」

  • 日米首脳会談とイスラエル問題(その2)

    日本がアメリカとの「グローバルパートナーシップ」を維持していこうとすると、イスラエル問題への対処が難題としてたち現れる。それはなぜかというと、石油資源の有無が無視できない壁として立ちはだかるからである。アメリカは世界有数の石油産出国だが、日本はそのほとんどをサウジアラビア、アラブ首長国連邦など、中東地域からの輸入に頼っている。去年の11月4日付のブログ記事《上川外相のイスラエル訪問再び日本の外交姿勢を問う》で述べたように、我が日本の上川陽子外相は去年、(a)イスラエルを訪れてコーヘン外相と会談し、「イスラエルの方々との連帯の意」を表明した。同時に上川外相は、(b)パレスチナ暫定自治政府のマリキ外相と会談し、「およそ6500万ドル規模の人道支援」を行うと表明した。このことは何を意味しているのか。(a)は日本...日米首脳会談とイスラエル問題(その2)

  • 日米首脳会談とイスラエル問題

    日米首脳会談は日本時間のきのう深夜に行われた。その詳細は、きょうの新聞朝刊で明らかになるはずだ。私はけさの起きがけにスマホを取りだし、ワクワクしながら「朝日新聞紙面ビューワー」を開いた。今回の日米首脳会談で、両国同盟の関係強化が謳われることはわかっていた。「グローバルパートナーシップの重要性」が前面に押し出されることだろう。私が知りたかったのは、この「グローバルパートナーシップ」の旗印の下で、イスラエル−パレスチナ問題に岸田首相がどういう対処方針を掲げるか、ということだった。周知のように、バイデン大統領は基本的にはイスラエルを支持しつつも、ガザ地区で軍事作戦を続けるイスラエル・ネタニヤフ首相の対応について「彼のしていることは間違いだ。彼のやり方には賛成できない」と批判している。どうにも中途半端なバイデン大...日米首脳会談とイスラエル問題

  • 「国立大学の法人化」を振り返る

    きょう朝日新聞の社説を読んだとき、昔の悪い記憶がよみがえった気がした。きょうの社説のタイトルは、「国立大学政策失敗を直視し見直す時」今から20年前に行われた、文科省主導の「国立大学の法人化」の政策を取りあげている。朝日新聞はこの政策を「失敗」だったと断じ、その「見直し」を訴えている。この社説を読んだとき、なぜ私のなかに悪い記憶がよみがえったのか。それは20年前のその当時、私は国立大学の教員として、「国立大学の法人化」の議題について、教育組織(私が勤務する大学では、それを「学類」と称していた)の会議で同僚たちが喧々諤々の議論を戦わせているのを横目で眺めていたからである。横目で眺めていた、と私は書いたが、当時の私は、この(アホらしい)議題に熱心に関わりあう気にはなれなかった。この「法人化」の試みの意図は明らか...「国立大学の法人化」を振り返る

  • 豚もおだてりゃ

    豚もおだてりゃ木に登る。きょうの朝日新聞の記事を読んで、そんな諺が頭に浮かんだ。「バイデン氏は、岸田氏が防衛費を国内総生産(GDP)比で『2%』へと大幅増額する方針を決めたことを高く評価し、国賓待遇を決めた」(朝日新聞4月9日)とある。我が岸田首相はきのう、日米首脳会談に臨むため、政府専用機で米ワシントンへと出発した。今回の首相訪米は2015年の安倍元首相以来、9年ぶりの国賓待遇になる。岸田首相は米議会上下両院で演説し、初の日米比首脳会談に臨むという。バイデン大統領からすれば、岸田首相に対してこういう最上級のおもてなしをすれば、この単純な男はますます「アメリカのポチぶり」を発揮し、国防費をさらに増額するとともに、自衛隊を米中戦争の尖兵にするなど、軍拡路線の木に登るはずだ。そう期待できるというわけである。我...豚もおだてりゃ

  • 隗より始めよ 自民党改革

    何かと問題の多い政治資金規正法である。その問題点を解消すべく、このザル法の抜け穴をふさぐ修復の手立てが急務となっている。この課題に対する自民党の取り組みについては、以下の記事が簡潔にまとめている。「自民党は、政治資金規正法を改正し、国会議員などの政治家に対する罰則を強化する方針を固めた。派閥による規正法違反事件を受けたもので、政治団体の会計責任者に重大な違反があれば、政治家も責任を負い、公民権停止などの罰則の適用対象とする仕組みの導入を検討している。」(読売新聞オンライン1月18日配信)これまで自民党は、何か問題が起こると、「秘書が・・・」、「会計担当者が・・・」と言い逃れをし、トカゲのシッポ切りで急場をしのいできた。これからはそうは問屋が卸しませんぜ、国民が納得しませんから、ということである。さて、問題...隗より始めよ自民党改革

  • ブラタモリをぶらぶら

    NHKのテレビ番組「ブラタモリ」が近々、終了の運びだという。私はほぼ毎週、この番組を楽しみに見ていた。その私からすれば、番組の終了は名残(なごり)惜しい気がする。しかし、案内役のタモさんもすでに78歳、寄る年波に勝てる人はいない。番組の終了も、まあ、仕方がないのだろう。それに、私はこの番組のことさら熱烈なファンだったわけではない。地質学関連の知識を披露するタモさんを見て、「タモさんて、意外と博識なんだなぁ」と感心させられたりする程度で、それよりも、その土地その土地の風土をーー特にその土地の歴史や生活形態と、地形や地質の関連をーー解き明かそうとするこの番組のコンセプトがおもしろかった。どうしてこんなことをわざわざ書くのかというと、きょうの朝日新聞の社説欄で、ブラタモリのことが取り上げられていたからである。社...ブラタモリをぶらぶら

  • 大わらわの岸田首相を

    表情は「意馬心猿」に見えますがきょうの「朝日川柳」に載っていた一句である。選者の評は「口は明鏡止水」とある。意馬心猿とは、初めて知った四字熟語である。意馬心猿:馬が奔走し猿が騒ぎたてるのを止めがたいように、煩悩・妄念などが起こって心が乱れ、抑えがたいこと(デジタル大辞泉)それに対して、こちらはよく聞く四字熟語である。明鏡止水:曇りのない鏡と静かな水。なんのわだかまりもなく、澄みきって静かな心の状態をいう(同前)「意馬心猿」と「明鏡止水」とは対義語のようだが、はて、口は明鏡止水、表情は意馬心猿とは、これいかに。なんとも捉えどころのない模糊とした川柳だが、川柳であるからには、かのキシダくんのことを揶揄した一句であるに違いない。というのも、かのキシダくん、弁舌は実にさわやかで流暢。「党として、すぐに取りかかれる...大わらわの岸田首相を

  • 天使が二人

    きのうの昼前、天使二人が我が家にやってきた。孫たち、つまり、嫁いで東京に住んでいる娘の、その子どもたちである。上は小3の女の子、下の男の子は5歳になる。きのうの朝、妻が東京まで出向き、孫たちをその母親から受けとって、そのまま3人でTX(つくばエクスプレス)に乗って、T市にある我が家まで連れてきた。上の子は小学校に通っているが、新学期が始まるのは4月8日で、今は春休みだという。下の子は保育園だが、お休みをしたようだ。孫たちにとっては、自分たちだけで「ばばたんのお家」に初めてのお泊まり、胸踊る小さな冒険旅行といったところか。母親(私の娘)にしてみれば、「可愛い子には旅をさせよ」の心境だったに違いない。このイベントがどういう経緯(いきさつ)で実現の運びとなったのか、私はまったく知らない。おとといの夜、妻から「あ...天使が二人

  • 不適切にもほどがある

    クドカンがシナリオを書いたテレビドラマ「不適切にもほどがある」が何かと話題になったためか、この「不適切」という言葉が独り歩きをしている感がある。「川勝知事辞職決意の理由”不適切発言とリニア“と説明」、「不適切投稿の判事、罷免表現行為めぐり初弾劾裁判」、等々。川勝静岡県知事の件についていえば、この人の辞任の理由となった発言は、言われるほど「不適切」なものではないと私は考えている。報道によれば、この人は「1日に新人職員への訓示の中で『県庁というのは別のことばで言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたりするのとは違って、基本的に皆さんは知性が高い方たちです』と発言した」(NHKNEWSWEB4月3日配信)ということだが、この発言に職業差別の意図はなかったと私は思う。これも報道によれば、この人は...不適切にもほどがある

  • 食傷気味のショーヘイ・ネタ

    どんなに美味な料理でも、毎日食べれば飽きがくる。それでもさらに食べ続ければ、うんざりして、食べたくなくなってくる。ショーヘイ関連の記事はもう書き飽きた。これ以上書くのはやめにしよう。私はそう思っていた。にもかかわらず、こうしてまたきょうもショーヘイ・ネタで書きはじめたのは、以下の記事を目にしてしまったからである。知ってしまった以上、頬かむりをするわけにもいくまい。その記事は、次のようなものである。「3月30日公開元通訳違法賭博問題の記事に関するおことわり3月30日に公開した『違法賭博問題検事“送金は扱う犯罪に該当せず”米メディア』というタイトルの記事で、大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳が違法賭博に関わっていたとされる問題をめぐり、ロサンゼルス・タイムズの記事を引用する形で、検事が大谷選手の弁護士...食傷気味のショーヘイ・ネタ

  • 文明は暴走列車なのか

    きのうの朝日新聞に次のような記事がのっていた。「電気『昼がお得』各社PR余る太陽光、再エネの有効活用に家庭で電気を使う時間を夜から昼にずらした方が得になる『昼シフト』の取り組みが大手電力会社で相次いでいる。太陽光発電の昼間の余剰電力を無駄なく使うためだ。『電気は夜が安い』をアピールしてきた姿勢を転換させつつある。」(朝日新聞4月1日)電力が余っている。その余剰電力を消費者にどんどん使ってもらおうと、「昼がお得」の「昼シフト」を導入する電力会社が相次いでいるのだという。誤解を避けるために補足しておくと、余っているのは「太陽光」によって生み出される「再エネ(再生可能エネルギー)」だけでなく、その他の(原発や火発が生み出す)電力も含めた、電力一般である。(朝日新聞の記事は、「太陽光」によって生み出される「再エネ...文明は暴走列車なのか

  • ショーヘイにシロの判定

    ビッグニュースが飛び込んできた。「ドジャース大谷翔平の〝潔白〟が証明されたと言えそうだ。米『ロサンゼルス・タイムズ』は28日付の記事で、捜査を担当する検事が大谷の弁護士に対し、違法なブックメーカーへの送金は連邦捜査機関が扱う犯罪に該当しないという見解を裁判所を通じて示したと報じた。当局が捜査しているのは、あくまで違法なスポーツ賭博組織であり、大谷は〝捜査対象外〟ということ。NHKも30日に同記事を引用する形で伝えた。」(gooニュース3月31日配信)つまり、我がショーヘイは(法律的に)シロと判定されたということである。私は3月28日付のブログ記事《ショーヘイのウソ!?》で、2つの仮説を提示したが、アメリカの捜査当局はこのうちの(1)の仮説を事実認定したことになる。仮説(1)とは、「違法賭博にのめり込み、4...ショーヘイにシロの判定

  • 佐伯啓思と真理相対主義

    私は佐伯啓思なる論客を高く評価している。きのうの朝日新聞で、この人が「トランプ現象と民主主義」というタイトルの論考を書いていた。なかなか興味深い論考である。以下、この論考について書いてみたい。彼は次のように述べている。「私が関心をもつのは、『フェイク』と民主主義の関係である。『フェイク』とは捏造(ねつぞう)することだ。ある言説が『フェイク』か否かは、『事実』に照らせばわかるであろう。だが、何でも事実によって検証できるわけではない。(中略)ここで問題となっているのは『事実』ではなく『価値』だからである。客観的事項ではなく、主観的意見の対立なのである。」たとえば、トランプ米元大統領は「中国からの輸入が米国経済に打撃を与えている」と主張し、「移民が米国労働者の仕事を奪っている」とも主張する。だが、このトランプの...佐伯啓思と真理相対主義

  • コメントへのリプライ

    枯葉さんへコメント欄に貴重なご意見、ありがとうございました。ご意見に対し、私なりのお答えをさせていただきたいと思います。その前に、枯葉さんからのご意見を紹介させていただきます。「記事拝見しました。アメリカでは、アジア人の大谷が活躍していることを快く思っていない、所謂人種差別感のようなものがあるそうです。私は大谷の会見を大変良かったと思っています。大谷の今までの行動や金銭感覚、生活態度などを見ていると、その類稀な人柄が見えます。それに引き換え、水原は学歴詐称、交通違反、他問題行動のある自ら「ギャンブル依存症」と認めている、その水原本人の言を信じないという事でしょうか?ギャンブル依存症の主だった症状に「嘘をつく」という項目があるそうです。お金に頓着しないので有名な大谷選手、1,000億ものお金を「ドジャースの...コメントへのリプライ

  • かの党のジレンマ

    裏金と利権なくせば党が消えなんとも痛快な川柳ではないか。きょうの「朝日川柳」にのっていた一句である。何が痛快かといって、この川柳は、かの「党」がかかえこんだジレンマをみごとに言い当てている。裏金と利権にまみれたこの党は、そのダークな腐りきった体質のために、国民からすっかり見放されている。積年の膿を出し切るために、この党の暗部をーー闇の部分をーー国民の前にさらけ出せ、と迫る声がかまびすしい。だが、この声に押されて、この党の総裁たるキシダくんが党の暗部を明るみに出したら、一体どうなるのか。それによって党は裏金にも利権にもありつけなくなり、この党は資金源を断たれて、すぐにでも消滅するだろう。かといってその暗部を隠しおおそうとすれば、この党はますます国民の支持を失い、政権の座から転落して、凋落と衰退・消滅の道をた...かの党のジレンマ

  • ショーヘイのウソ⁉

    ショーヘイの違法賭博問題。その真相をどう見るべきなのか。おととい、ショーヘイは記者たちの前で事情説明をおこなったが、どうにも釈然としない思いが残る。私のなかに芽ばえた疑念は、この会見を聞いて却って大きくなったような気がする。これまでの(私のなかでの)事の次第を整理しておこう。大きく2つの仮説があった。(1)違法賭博にのめり込み、450億ドルの負債をかかえこんだ通訳のイッペイが、大金持ちのショーヘイに泣きつき、借金返済の肩代わりしてもらった。イッペイはブックメーカーへの送金の操作を、ショーヘイの承諾を得ておこなった。(2)違法賭博にのめり込み、450億ドルの負債をかかえこんだ通訳のイッペイが、ショーヘイの資産に目をつけ、これをちょろまかして借金の返済に充てようとした。イッペイはブックメーカーへの送金の操作を...ショーヘイのウソ⁉

  • 老いぼれ二階氏にエールを

    二階俊博自民党元幹事長が政界引退の記者会見をおこなった。自らが会長を努める派閥(志帥会)の政治資金問題で、政治不信を招いた責任をとり、次の衆議院選挙には出馬しないという。これだけなら、何の変哲もない記者会見で、ことさらあげつらうまでもないが、私の印象に残ったのは、二階氏が記者の質問に突如色をなし、怒りにまかせて「ばかやろう」とつぶやいた場面である。この場面をメディアは次のように伝えている。「不出馬の理由が裏金問題か、それとも年齢なのかを尋ねた記者に(二階氏は)『年齢の制限があるか?おまえもその歳が来るんだよ』と答えた後、小声で『バカ野郎』と吐き捨てた。」(YAHOO!ニュース3月25日配信)二階氏といえば、もはや御年85歳。権勢を誇った幹事長時代の迫力はすでになく、死期が近づいた「老いぼれジジイ」の印象が...老いぼれ二階氏にエールを

  • ここにも 戦争の影響が

    きょうも戦争の話をしたい。戦争は関連するテクノロジーを発達させ、全く新しい形の武器(=攻撃用装備品)を生み出す。AIによってコントロールされる無人飛行機(ドローン)などがそれであり、これはすでにロ−ウク戦争で実際に使われている。これを私は(きのうのブログで)「戦争の新しい形」と呼んだのだが、戦争の新しい形はなにも攻撃技術の面に限った話ではない。風が吹けば桶屋が儲かるではないが、耳を疑うような、意外なニュースを耳にした。「ヨーロッパでは、ウクライナ産の農産物に対する支援などEU=ヨーロッパ連合の農業政策に不満を持つ農家の抗議活動が各地で相次ぎ、EUが対応を迫られる事態となっていて、専門家からは、今後のウクライナ支援にも影響しかねないという指摘が出ています。ヨーロッパではここ数年、農薬の使用や家畜の飼育などを...ここにも戦争の影響が

  • 戦争の新しい形に

    きょうの朝日新聞第1面のトップ記事は、次のようなタイトルだった。「(新世AI)変わる戦場、まるで『ゲーム』薄れる抵抗感、広がる犠牲」記事本文には、こうあった。「AIは軍事分野に深く浸透し、AI兵器の誕生は火薬や核兵器に次ぐ、『戦争における第3の革命』とも呼ばれている。『AI戦争の実験場』とも指摘されるウクライナは、ロシア軍の侵攻後、欧米の支援も受けてAI兵器を戦闘に本格投入し、新興技術の積極活用が大国にあらがう原動力にもなっている。」(朝日新聞3月25日)AI兵器を使うのは、なにもウクライナ軍だけではない。AI兵器を使う点ではロシア軍も引けをとらない。記事は次のように続く。「昨年、前線の東部バフムート近郊などでウクライナ軍に従軍し、アフガニスタンなど25年近く戦地を取材してきた戦場カメラマンの横田徹氏は『...戦争の新しい形に

  • ショーヘイの謎

    ウソをつくのはよくない。ウソをつくことは道徳的に許されない行為だ。逆にいえば、正直であることは道徳的に美徳とされ、多くの場合は称賛の対象になる。だが、そうでない場合もある。「嘘も方便」と言われるように、ウソをついたほうが却って物事が円滑に進み、他人を傷つけないで済むこともある。「あなたのお子さんは膵臓がんで、余命はあと半年です」と医者から告知を受けたあなたは、「お父さん、お医者さんは何て言っていたの?」と息子から問われたとき、正直にそのまま医者の言葉を伝えるだろうか。「うん、大丈夫だよ。すぐに治るから、心配はいらないって」とウソをついたほうが、あなたの息子は心穏やに残された時間を過ごせるだろう。こういう場合に正直にふるまうことは、愚かなふるまいとされ、「馬鹿正直な奴」と軽蔑されることになる。処世の面から見...ショーヘイの謎

  • ショーヘイの真実

    ショーヘイが気になっている。通訳のイッペイが違法賭博にのめり込み、かかえこんだ450億ドルの負債が、ショーヘイの口座から賄われていた問題との関わりである。この問題をめぐって、私は「ショーヘイの真実」を見たと思っている。私はテレビはあまり見るほうではない。だからテレビではこの(だれにでもわかる明々白々な)「ショーヘイの真実」はすでに散々論じ尽くされていて、私が知らないだけなのかもしれないが、以下、簡単に私見を述べることにしよう。まず事実関係をおさえておく。NHKは次のように伝えている。「アメリカのスポーツ専門チャンネル、ESPNは水原氏が違法賭博で多額の借金を抱え、大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対して450万ドル、日本円でおよそ6億8000万円が送金されていたと伝えています。そしてESP...ショーヘイの真実

  • ロ−ウク戦争のゆくえ

    私が今気がかりなこと、それは、ショーヘイであり、老いであり、そして戦争である。なかでも戦争は、私には今は直接関わりのない対岸の火事とはいえ、とても気になる。戦争はこの世でのリアルな〈悪〉の最たるものと言え、それはいつ我が身に振りかかってくるかも知れないからである。その戦争について、きのうこんな情報を目にした。「ポーランドのシコルスキ外相は、独DPA通信が20日に報じたインタビューで、西側諸国の兵士がウクライナにいることは『公然の秘密』だと述べた。ウクライナに配備した長距離巡航ミサイルの運用に英仏の兵士が関与しているとほのめかしたドイツのショルツ首相の発言を追認した形で、波紋を広げそうだ。」(毎日新聞3月21日配信)いや〜、知らなかった。ちょっとした驚きである。「公然の秘密」というからには、この戦争(ロ−ウ...ロ−ウク戦争のゆくえ

  • 〈老い〉を受け入れる

    けさネットの森を散策していたら、素晴らしい言葉が落ちていた。落ちていたのは、ブログ「犀のように歩め」の林の中である。この言葉は、私がこのところ直面している問題に真っ向から答えるものであり、それだけに私の胸にぐさりとき突き刺さった。このところ私が直面している問題、それは他ならぬ〈老い〉の問題である。長寿を幸福のシンボルであるかのようにみなす考え方があるが、私がこの考え方に疑問を持つようになって、すでに久しい。馬齢を加えれば、だれでも身体のあちこちにガタが出て、不調に悩むことが多くなる。(悩み・痛みの多い)長い人生よりは、そうなる前にピンピンコロリとおさらばしたほうが良いのではないか、ーー毎朝、ベッドから起き出すときの腰の激痛に耐えながら、そう思ったりするこの頃なのである。さて、ブログ「犀のように歩め」の林の...〈老い〉を受け入れる

  • ショーヘイの魅力

    私はなぜショーヘイが気になるのだろう。もっと言えば、なぜショーヘイは私の心をとらえるのか。ショーヘイの所属球団ドジャースが韓国に遠征し、韓国代表チームと対戦(エキシビションマッチ)をした一昨夜、私はその模様をテレビ中継で見た。もちろん、お目当てはショーヘイのホームランである。残念ながら、ショーヘイは全打席ノーヒットに終わった。それはともかく、ショーヘイは韓国でもえらい人気だという。あの韓国でこの人気とは、一体どういうことなのか。はじめ私は、この現象の意味をあまり深くは考えていなかった。韓国では若者たちの間で、日本のマンガ・スラムダンクがけっこうな人気だと聞く。ショーヘイ人気も、これと同じレベルだろうと私は漠然と考えていた。シニア世代の(政治レベルの)反日感情と、ジュニア世代の(文化レベルの)親日感情は、全...ショーヘイの魅力

  • 日本とロシアの政治的現状について

    きょうの朝日新聞の第1面には、対照的な2つの見出しが打たれていた。(1)「岸田内閣、不支持67%政権復帰後最高に朝日新聞社世論調査」(2)「プーチン大統領、通算5選」(1)の世論調査からすれば、日本の岸田内閣はすでに国民の支持を失い、政権維持が危ぶまれる状況にある。次の国政選挙では、現与党の自民党は大敗して、政権の座から転げ落ちる可能性がある。他方、(2)が伝えるロシア大統領選挙の結果は、「プーチン大統領が約87%の得票率で、通算5選を決めた」とあり、一人勝ちの圧勝である。プーチン政権は盤石で、今後当分はプーチンが大統領の座に座り続ける可能性が大きい。と、まあ、(1)と(2)は、2つの国の選挙について、対照的な可能性を指し示している。これについては、次のような意見があるに違いない。「な〜に、選挙制度が違う...日本とロシアの政治的現状について

  • 茶番のICC そのトップに日本人女性が

    きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。「オランダ・ハーグにあるICC=国際刑事裁判所の新たな所長に、赤根智子裁判官が選出されました。国際刑事裁判所の所長に日本人が選出されたのは初めてです。」(NHKNEWSWEB3月12日配信)まさに快挙である。国際的な司法機関のトップに、日本人が、しかも日本人の女性が選ばれ、活躍の場を与えられたことは、実に喜ばしい。赤根氏は函館地方検察庁の検事正や最高検察庁の検事などを経て、6年前からICCの裁判官を務めているという。ずっと法曹畑を歩いてきた人物のようだが、法曹として特に目立った偉業をなしとげたわけでもなさそうだから、これを「快挙」と呼べるかどうかは怪しいが、とにかく、国際的な舞台で日本人女性に白羽の矢が立ったことはめでたいことだ。一応、これを寿(ことほ)ぎたい。一...茶番のICCそのトップに日本人女性が

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