場所・岡山県玉野市日比無くなった日・2026年3月(現在・解体撤去工事中)撮影日・2015年10月18日日比は岡山県を代表するハゲ山の町だった。江戸時代から明治の初め、塩田の薪のため、山の木々は採取された。塩田は石炭使用に変ったが、大正時代には精錬所が出来た。精錬所の煙突から出るばい煙は、ハゲ山に残った樹々を一層に枯れさせた。岡山県内でも雨量が少ない玉野市は、乾燥した山を山火事が襲った。いろんな条件が重なって、日比の山に緑の山はなく、はげ山の山頂には精錬所の巨大なエントツが建っていた。昭和40年代の終わりごろから道路脇に夾竹桃が植えられ、道には紅い花が咲くようになった。はげ山にも、木が植林され、見苦しかった風景は次第に緑が増えていった。・・・【山陽新聞】(備前欄)2025年6月26日「太郎煙突」お別れ近ず...日比の大煙突