梅干しは、もっとも身近な「食べ物」だった。おやつとして、竹の皮に挟んで吸う。その後で食べる。弁当として、弁当箱の真ん中にあるもの。握り飯に入れるもの。晩飯の食卓の中央に置いて、誰でも箸が届く、家族共通のおかず兼食後のお茶の友。今、「握り飯」はコンビニの代表食品であるが、梅干しには種がないようだ。ごま塩で握ってなく、海苔がついている。海苔は自分で巻いて食べる、新技法でおもしろい。「江戸の町くらし図鑑」江戸人文研究会廣済堂2018年発行梅干し梅干しは昔から身体によいとされてきた食品のひとつです。お弁当に梅干しを入れるのは、黄色ブドウ球菌、0-157の増殖を抑制するからです。梅干しを食べると元気になるのは、クエン酸の効果で、疲れの原因となる乳酸の発生を抑えるからです。疲労物質の乳酸はガンを増殖させる物質でもあり...梅干しを食べる