「絶唱」葬婚歌 (鳥取県桝水高原)
日本レコード大賞歌唱賞「絶唱」の歌詞は、詩人西條八十さんでないとありえない、という程に小説を短い言葉であらわしている。〽愛おしい山鳩は山こえてどこの空名さえはかない淡雪の娘よなぜ死んだああ小雪・・・旅の場所・鳥取県西伯郡伯耆町・桝水高原旅の日・2020年10月27日書名・絶唱著者・大江賢次発行・河出書房新社2204年発行・・・順吉はシベリアに拘留されていた。順吉はラーゲリで2年間を過ごしていた。第三章葬婚歌終戦の翌々年になっても、待ちに待った園田順吉は復員して来なかった。小雪がついに寝ついたのはその夏だった。その秋、園田惣兵衛が脳出血で、突然亡くなった。主人の急死にあって、山番の老夫婦ははじめて小雪を見舞った。それまで律義でもの堅い山番は主家をおもんばかって動じなかった。いま、その封建の扉がやっとひらかれ...「絶唱」葬婚歌(鳥取県桝水高原)
2024/06/29 05:36