アリー my love_メモ◎007「魔性の女」[The Attitude]
この回は、まず1つ目、ルームメイトのレネの機転で、アリーはイケメン検事ジェイソン氏とデートをすることになる。 2つ目、ユダヤ教のラビと交渉をするという仕事がアリーに舞い込む。 夫が植物人間になってしまった奥さんからの依頼で、法的には離婚が成立しているのだが宗教的には教会の承認が必要で、信者としてはそれがないと再婚できないとのこと。そのためアリーはユダヤの教会へ赴くのだが、ラビが堅物で交渉が決裂。アリーはつい、ユダヤ教に対する暴言を吐いてしまう。 そして3つ目、アリーの元恋人ビリーの奥さんのジョージアは、別の事務所で弁護士をしているが、その事務所で彼女は突如、訴訟部門から他の部署への移動を命じら…
アリー my love_メモ◎006「婚約」[The Promise]
アイスクリーム会社の商標登録のトラブルの裁判。アリーは相手側の太った弁護士ピピン氏と対決する。裁判の後、ピピン氏は突然ぶっ倒れ、アリーのマウス・トゥ・マウスの人工呼吸で一命を取り留める。 ピピン氏は間も無く幼馴染との結婚式を控えていた。ピピン氏の彼女がアリーの元に訪れ、お礼を述べる。 お相手の彼女もピピン氏と同じく太った女性だった。 元気になったピピン氏もアリーの元を訪れる。彼はアリーへの恋心を告白。人工呼吸のキスが忘れられない、婚約を破棄する、と言う。そもそも婚約者の彼女とは友達同士であり、お互いに太っていて、ほかに選択肢が無いだけで、トキメク相手では無いという。 驚いたアリーは、もちろん婚…
萩尾望都小学館文庫2012年10月18日初版発行657円+税 短編漫画の傑作を数多く生み出している萩尾望都先生なので、短編集が数多く出版されている。なかでも小学館からは、文庫という形でたくさん出ている。 「10月の少女たち」も、そんな一冊。 この本は2012年という、比較的最近になって編まれた短編集であるから、絶版になって手軽に読めなくなっていた「精霊狩り」シリーズ3作、SFの傑作「あそび玉」などを収録しようというのが、その主眼だったのではないか。 そのためか、収められた作品の発表年はバラバラ(1971年~1984年)で、ジャンルもバラエティに富んだ作品集である、といえば聞こえは良いが、悪くい…
アリー my love_メモ◎005「涙の数だけ」[One Hundred Tears Away]
冒頭、スーパーマーケットでオバさんとポテトチップスの奪い合いとなり、暴力を振るったとして逮捕されるアリー・マクビール。テンポの良いコミカルな展開が可笑しい。 その後、暴行事件だけでなく、避妊ゼリーの万引き容疑まで加わり、アリーは弁護士としての資質を問われ、業務停止命令の危機に瀕する。彼女に対する聴問会が開かれることとなる。 その聴問会では過去のエピソードが蒸し返される。 第1話において、道で軽くぶつかったオジサンたちに理不尽な悪態をついていたこと。さらに、第4話のドーソン教授葬儀における不適切な弔辞の件。 そして、アリーの精神的不安定に関する証人として、事務所のおせっかい秘書でトラブルメーカー…
「人生は五十一から」小林信彦文春文庫2002年4月10日初版発行 初出誌 週刊文春単行本 1999年6月 2021年7月、いつものように地元の図書館で「週刊文春」最新号を読んでいたら、小林信彦のコラムが最終回とあり、驚いた。 よく考えれば小林氏は高齢だし、数年前に脳梗塞で長く入院されていたし、連載終了は納得できるのだが、週刊文春を開くと小林信彦のコラムが載っているというのが当たり前だと思っていたので、かなり寂しい気持ちになった。 そういえば先日、いつものように筒井康隆のネット日記「笑犬楼大通り」を読んでいたら、その日記を止めるつもりだ、と書いてあった。筒井氏と小林氏は同年代の作家であり、仕事を…
アリー my love_メモ◎004「ラブ・アフェア」[The Affair]
大学時代の先生が死去した、とアリーはフィッシュから聞かされる。その先生、ドーソン教授とアリーは、一時期不倫関係にあった! というわけで、原題の「The Affair」とは情事という意味らしい。ズバリ「不倫」についての回。 さて、教授の奥さんから弔辞を依頼されたアリーはパニック状態に! どうやら奥さんは、アリーと教授の不倫を知らなかったようだけど、しかし罪悪感いっぱいのアリーは、たびたびビリーの部屋へ行き、相談をすることに。かつての恋人同士との距離がぐっと縮まったので、ビリーの妻のジョージアも嫉妬気味。 さらに、前回揉めたロナルド氏とよりを戻したアリーだが、ビリーとの急接近が原因となり、再びフラ…
モーさま上京一年目1971年の傑作群「11月のギムナジウム」
萩尾望都小学館文庫1976年4月20日初版発行 昔々、長く愛され名作と呼ばれるような本は文庫本となり、安価で広く流通されている、と思っていた時代があった。現在は、そうではなく、「あ、これ文庫になっている!」と見つけた瞬間に買っておかないと、あっという間に絶版になっていて驚く、というくらいのものである。 そういったわけで、70年代中ごろのことだから、大昔といってよいと思うが、このころはまだ名作を文庫にして残す、といった神話が有効性を持っていて、だから名作マンガを文庫にしようという出版社が現われ、白土三平「忍者武芸帳」とか、つげ義春「ねじ式」とか、石森章太郎「サイボーグ009」とかを文庫版で出した…
アリー my love_メモ◎003「恋愛方程式」[The Kiss]
2話目に登場した「ケイジ&フィッシュ法律事務所」のクライアント候補でイケメンのロナルド・チーニー氏とアリーとのデートのお話がこの回のメイン。 というわけで、アリーはイケメンのドナルド氏とのデートに臨み、別れ際ロナルド氏はアリーのほっぺにキスをする。 大人の男女がデート終わりでほっぺにチュ?! というのは違うだろう、そんなの男じゃないだろう! とアリーの不満が大爆発して…… というのが全編にわたり主張される。 もうひとつは「ケイジ&フィッシュ法律事務所」が抱えた裁判の話。 こちらはテレビ局を解雇された女性キャスターが、その解雇は不当だとしてテレビ局を訴えるという裁判。 アリーはビリーの妻ジョージ…
アリー my love_メモ◎002「愛は妥協から」[Compromising Positions]
「アリー」第2話目は、なんといってもジョン・ケイジ登場の回ということで記憶されるべきである。 「アリー my love」の舞台となる法律事務所「ケイジ&フィッシュ法律事務所」の共同経営者であるジョン・ケイジ。シリーズを通して重要人物の一人だが、シーズン最初はレギュラーというより、ゲスト的な扱いだったようだ。この2話目に登場した後は、6話目まで登場しなくなる。 ジョン・ケイジとは、高名な現代音楽家と名前が同じだ。おそらく偶然ではないのだろう。 私は現代音楽に関する知識など一切ないが、昔、ジャズピアニスト山下洋輔の面白エッセーを読んでいたからジョン・ケイジの名前を知っていた。最も有名な「4分33秒…
アリー my love_メモ◎001「めぐりあい」[Pilot]
そんなわけで、1997年から5シーズンにわたって続く「アリー my love」第一回目を見直してのメモ。 主人公は女性弁護士であるアリー・マクビールで、このドラマはキャリアウーマンが数々の困難にめげず仕事も恋も一生懸命頑張るコメディ、といった理解でよいのでしょうか(違うような気がする)。 物語はアリーの心の声、ナレーションからはじまる。初期「アリー my love」にはアリーのナレーションが多用されている。久しぶりに第一回目を見ると、このアリーのナレーションに違和感を感じてしまう。というのは、シリーズが進んでいくのにしたがい、ナレーションが無くなっていくから。 さて、ドラマではまず、アリーのこ…
1997年からアメリカで放映されたドラマ「アリー my love(原題:Ally McBeal)」。日本でもNHKで放送されて大人気だった。 私も2000年頃からこのドラマにハマってしまい、現在は、全話のDVDを揃えてしまった始末。作られてから、もう20年以上が経っているのだなあ。主演キャリスタ・フロックハートは、現在、ハリソン・フォード夫人である。 というわけで、これから少しづつ「アリー my love」を見直して、感想をメモ的備忘録として綴ろうと思います。 今見ても、胸キュン!(←死語?)」するのだろうか。
「堤清二 罪と業 最後の『告白』」児玉博文春文庫2021年6月10日初版発行 単行本 2016年 文藝春秋刊 1980年代、私は20代で、東京に住んでいた。だから、いわゆる〈セゾン文化〉に様々影響を受けた。西武百貨店の一連の広告も好きだった。 その当時は景気が良く、若者リゾート文化みたいなものが流行り始める。スキーブームってのがあり、ホイチョイプロダクションが「モテるためにはこんなスポーツをして、こんな風に振舞うのだ」みたいなことを文章にし、我々はたいしてお金も持っていないのに、スキー場の食堂であまり旨くもない高いカレーライスとかを食べることになる。そんなわけで、日本経済の動向や財界などといっ…
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