踏切の幽霊 高野和明 文藝春秋 2022年12月10日初版発行 踏切に出現する幽霊の話であり、だから『踏切の幽霊』というタイトルの小説で、このタイトルが良いのか悪いのか。あまりにそのままで地味といえば地味。でもまあ、その地味さやカバーデザインのシンプルさを含め、良いといえば良い。 この小説を読もうと思ったのは「帯」に「『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの長編」とあったからだ。 友達から薦められ、なんの予備知識もないまま読んだ『ジェノサイド』、実に面白かった。「人類絶滅の危機 アフリカに新種の生物出現」という情報がアメリカ大統領にもたらされるというのがプロローグ(あまりの情報に大統領は「なにこれ…