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鬼の夏休み15
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み15 BL小説 「フン、同類やん」 千雪がここぞとばかりに言い放つ。 「喜ばないでください。料理と言えば、宇都宮さんもできるんですよ、てきぱきとアクアパッツァとか」 「へえ、てか、宇都宮さんとそない親しいん?」 「え、いや、ドラマの合間に、宇都宮さんちで鍋やったんです。ひとみさ
2023/08/03 11:27
夏を抱きしめて21
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて21 BL小説 「俺が、誰といちゃつこうと、てめーの知ったことかよ!」 元気が声をあげると同時に、バン! と豪がまた叩くと、それが合図のようにエレベーターのドアが開く。 豪は言葉もなく、元気の腕を掴むと中に引っ張り込んだ。 「おい……」 エレベーターのドアが閉まるのと、何ご
2023/08/03 11:16
霞に月の17
月夜の猫-BL小説です 霞に月の17 BL小説 キスくらい幾度もしているけれど、良太は未だにこれ現実だよなとか、疑ってしまう。 一度離れたあとまたすぐに口づけられて、良太は少し震えた。 何だよ、まるで恋人のキスみたいじゃん。 キスは次第に深くなり、目を閉じた良太の脳内は次第に白濁していく。 唇が離れて良太は目を
2023/08/03 11:05
鬼の夏休み14
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み14 BL小説 ノースリーブのフレアーワンピースはシンプルな紺色だが、小夜子が着ると華やかでゴージャスに見えるから不思議だ。 ふわりとした可愛らしい雰囲気の女性だが、仕事はきっちりこなす、なかなか芯はしっかりしている。 さらに千雪の従姉にあたり、よく似た美女である。 「お忙しい
2023/08/02 21:15
夏を抱きしめて20
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて20 BL小説 「それより、幻のなんちゃらって、いったいなんだよ? みっちゃんはどうしたよ?」 元気は話題を無理やり変えた。 「フン、お前が冬に俺らとじゃねぇとこで、ギターなんか弾くからだろ」 一平が吐き捨てるように言う。 「まさか、ちょっと飛び入りしたくらいで、こんなこと
2023/08/02 21:09
霞に月の16
月夜の猫-BL小説です 霞に月の16 BL小説 「来年は前もって、平さんも誘っときましょうよ」 工藤は苦笑しながらグラスを持ってきてソファに座ると、ボトルを開けて酒をグラスに注いだ。 「軽井沢の桜はまだこれからですよね?」 良太は昨年の遅い春に、たまたま平造がぎっくり腰で入院したために急遽軽井沢に行くことにな
2023/08/02 06:29
鬼の夏休み13
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み13 BL小説 「顔だけ出してくれと言われてる」 にこりともせずに工藤は答えた。 「ええ? 俺、これかあとジャージかいつものくたびれたスーツしか持って来てないですけど、俺は遠慮してもいいですよね?」 良太は言外に嫌だと目いっぱい訴えた。 「明日も店は開いてるぞ」 事も無げに言う
2023/08/02 03:35
夏を抱きしめて19
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて19 BL小説 総ガラス張りのバーはビルの八階にあって、BGMも気づけば流れている程度に静かな店である。 「将清もこういう店に足を運ぶほどには大人になったか?」 きらびやかな夜の街を見下ろしながら元気は笑みを浮かべる。 「言ってろ。夜景も酒も折り紙つきだ」 「カップルばっか」
2023/08/02 03:28
かぜをいたみ46
月夜の猫-BL小説です かぜをいたみ46 BL小説 綾小路家で食事会が行われたのは七月の最終土曜日のことだった。 夕方京助の車で綾小路に向かった千雪は、母屋のエントランスで車を降りた。 「いらっしゃいませ」 いつもながら慇懃無礼にこの家の執事藤原が千雪を出迎えた。 「お招きいただいてありがとうございます」 一応
2023/08/01 14:23
鬼の夏休み12
月夜の猫-BL小説です 鬼の夏休み12 BL小説 駐車場で車のトランクにワインやプリンの袋を入れていると、「あ、良太やないか、と工藤さん」という声がして、振り返ると犬連れの小林千雪が立っていた。 「千雪さん、奇遇ですね」 案の定だと良太は笑う。 「狭い街で、大抵行くとこ決まっとおるし、そう奇遇でもないわな」
2023/08/01 08:35
夏を抱きしめて18
月夜の猫-BL小説です 夏を抱きしめて18 BL小説 すっかり夜のとばりがおりた湾岸線を一台の古いチェロキーが猛スピードで飛ばしていた。 今夜も関東地方は熱帯夜の連続記録を更新したらしい。 夜空は晴れ渡り、月はまだ熱の覚めやらぬ街を煌々と照らし出している。 雑誌に月イチで持っているページの撮影で、豪は四時頃から横
2023/08/01 08:25
霞に月の15
月夜の猫-BL小説です 霞に月の15 BL小説 「あ、はい」 戸外での夜宴で遅くまで騒いで、立ち並ぶマンションの住人など、周囲の迷惑にならないように配慮はしなくてはならない。 十一時前にはお開きにすると、タクシーを数台呼んで良太はみんなを送り出した。 既に奈々は十時を過ぎる頃にはもう谷川がタクシーで八王子の実家
2023/08/01 00:58
2023年8月 (101件〜200件)
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