chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel

1件〜100件

  • 蜻蛉と目が合い過去を振り返る

    秋が進むと蜻蛉が目に付くようになる。日本は弥生時代から水田が作られたためか水辺が多く、そのため蜻蛉の種類が多く「秋津洲(トンボの島)と呼ばれた程だ。庭の畑では…

  • 新豆腐固し豊平川迅し

    世の中どんどん柔らかくなって、豆腐も柔らかいのが多くなってきた。昔の木綿豆腐は、縄で結わいて運んでもも崩れなかったイメージがあるが、昨今の豆腐ではとても無理だ…

  • 旧友の親書舐めたる秋の蠅

    急に気温が下がり、めっきり秋めいてきた。秋とはいえ屋外ではトンボやちょうちょ、蜂などが元気に飛んでいるが蠅は少し元気がなくなるようだ。手紙に貼る切手、以前は一…

  • 秋めくや宇宙ますます膨張す

    台風一過の秋晴れ、空気中のほこりやごみなどが一掃されて真っ青な大空が広がる。このところ安倍元首相の国葬問題、元統一教会の政界への浸透など面白くもないニュースば…

  • 主なき南瓜気ままに蔓伸ばす

    日本各地で人口減少が続き、少子化が進行している。特に北海道の人口減が際立っている。札幌はこれまで旧炭鉱の人たちや農村部、漁村部の人たちが集まるの人口集中が進み…

  • 食べるより捥ぐのが嬉しミニトマト

    農家がビニールハウスでトマトやミニトマトを栽培する時には受粉のために花蜂を導入するか、小さな刷毛を使って手で受粉しなければ結実しない。野外では、いろいろな昆虫…

  • 国境は曲・直・破線終戦日

    今年2022年の終戦記念日は、戦後77年目だ。明治維新(1868年)から終戦(1945年)まで77年、終戦から今年まで77年だという。前半の77年は、日清・日…

  • 大地より元気いただく夏野菜

    狭い庭の一部を使ってミニトマト、キュウリ、ズッキーニ、インゲンなどの野菜作りを楽しんでいる。朝どりの新鮮な野菜をいただくのは嬉しいことだが、何といっても収穫の…

  • スーパーの寿司の値札の替わるころ

    ロシアのウクライナ侵略のせいか、このところ物価の高騰が止まらない。世界的に見て原油高、小麦を中心とした食糧不足が続き、日本でもありとあらゆる商品の価格が上がっ…

  • かき氷長蛇の先の至福かな

    やはり夏と言えばかき氷だろう。先日テレビニュースでかき氷屋の前に並ぶ人たちの映像が流れていた。一瞬の涼を求めて多くの人々が列をなして延々と並んでいた。人は並ん…

  • いつの間にワープしたのか蝸牛

    北海道も本格的な夏になり遅まきながら庭のアジサイがようやく咲き出した。アジサイに合う小動物は多分蝸牛だろう。ゆっくりと葉の表面を這っているが気が付くと意外なと…

  • 歯止めなき戦禍と飢饉麦の秋

    ロシアによるウクライナ侵攻から4カ月以上がたった。ウクライナは欧米の支援を受けながら懸命に抵抗しているが、残念ながら東部のドンバス地区はほぼロシアの手に落ちそ…

  • 青と黄の国旗はためく麦の秋

    すべての国の国旗にはそれぞれの国の特徴や象徴をするものを表す図案が使用されている。一番有名なのはフランス国旗か。あの三色旗は自由・博愛・平等をあらわし、米国の…

  • 麦秋や飛び交う鴉禍禍し

    「麦の秋」のイメージは、ゴッホの絵に出てくる麦畑だ。まっ黄色に実った麦畑の上を真っ黒な鴉が飛んでいく。現実では、ロシアのウクライナ侵攻で荒らされた麦畑は鴉の代…

  • にぎやかにバスが吐き出す夏帽子

    猛威を振るったコロナウイルス感染症は、ようやく収束を迎え始めたようで、国も海外からの観光客を迎えるように方向を転換し始めた。厳密な感染対策を施した一部のツアー…

  • 都市機能一旦停止鴨の雛

    鳥の雛が孵化した時に最初に見た動くものをものを親と思いこむ「刷り込み」現象を見つけたコンラート・ローレンツが、ノーベル医学生理学賞を受賞してから来年で50年と…

  • 初郭公ふっと消え去るわだかまり

    以前に比べて札幌で郭公の声を聴くことがすこし減った気がする。初夏の晴れた日,「カッコー」というのどかな声を聴くとなんとなくほっとした気分になる。胸のつかえとい…

  • キャタピラの縦横無尽麦生の地

    ロシア軍のウクライナへの侵攻が続いている。プーチンの妄想に基づく侵略行為だが、まだまだ深刻な事態が続きそうだ。東南部の要衝ナリウポリはほとんどロシア軍によって…

  • 名無しでも声をかければ寄る金魚

    犬や猫などペットには名前を付けてかわいがるのが普通だ。場合によってはインコやカナリアなどの鳥、亀やトカゲなどの爬虫類のペットにも名前を付けることがあるが、金魚…

  • 金魚売り路地もろともに消えにけり

    豆腐売りは、朝夕短調の笛を吹きながら「とーふー・とーふー」と言いながら豆腐や揚げを売り歩き、金魚売りは「きんぎょーい・きんぎょ」、と独特の抑揚をつけて路地を回…

  • 春灯下書架の奥からトルストイ

    ロシア軍によるウクライナ侵攻から二カ月がたった。欧米の軍事援助を受けながらウクライナは必死に抵抗して首都キーウの防衛になんとか成功したようだ。ロシア軍は東部や…

  • 春暁と均衡破る打球音

    去年の大活躍で満票でMVP(最高殊勲選手)となったMJBの大谷翔平選手、今年は労使交渉がもつれて少し開幕が遅れたがようやくはじまった。これまでホームラン3本と…

  • 生と死の不条理前線春よ来い

    ロシア軍のウクライナ侵攻から早くも一カ月以上たつ。初期の目的とされたキーウ(キエフ)陥落・政府の転覆は諦めたようだが、ロシア軍の撤退の後からは、民間人への大量…

  • 肩書を捨ててふくらむ猫柳

    退職してはや15年、すっかり肩書のない生活になじんだ。まあ在職中から肩書をさほど気にはしていなかったので、肩書のない生活に特に戸惑うこともない。むしろ周りの目…

  • 肩の荷を下ろして一歩春を待つ

    多くの大学の合格発表が終わり、それまでの受験生は合格と不合格に分けられた。学齢人口がへり大学の間口が相対的に広くなったとはいえ、全員が志望校へ入れるわけではな…

  • 窓ふさぐ雪の隙間に光あり

    今年の大雪で、二階の窓が完全に埋まってしまった。一階の屋根には2メートル以上もの雪が積もり、家がつぶれないかと心配なほどだ。3月に入りすこし解けたとはいえほと…

  • 自尾を呑む蛇もいるらし冬籠

    自分の尾を呑みこむという「ウロボロスの蛇」は人類が作り出した最も古いシンボルというが、その起源はよくわからないらしい。意味は「完全なるもの」だが、果たして自分…

  • また一人同期の訃報冬の雷

    この年になると周りの人が、一人また一人となくなっていく。それが生き物としてのヒトの宿命だが、やはりすこしさビしいものがある。特に子供のころからの長い付き合いの…

  • 雪の戸に肋浮かせしキタキツネ

    今年の札幌は近年にはないほどの大雪。住民は除雪に大わらわだが、困ったのは狐も同じだ。餌となるネズミがなかなか見つからないらしい。私の家は地下鉄から2分という完…

  • 豆を撒く鬼にはなれず仏にも

    鬼と言えば、童話の「泣いた赤鬼」に出てくる赤鬼・青鬼や登別温泉の鬼を一番先に思いうかべるが、大昔の大学には「鬼仏表」というのがあった。主に一・二年生を担当する…

  • 冬深むペン胼胝固く光りけり

    去年の夏以来手指のしびれがひどくなりいくつかの病院を回った結果「手根管症候群」と診断され、両手の手術を受けた。老年なので神経の再生が悪く、回復までに時間がかか…

  • 着ぶくれて先の見えない列につく

    コロナ禍は3年目に入ったがいまだ収束のめどが立たない。欧米で猛威を振るったオミクロン株にたいしてはかなり徹底した水際対策で臨み国内への流入を防いだが、沖縄の米…

  • ドカ雪を天まで抛る返書なり

    今年の札幌は雪が多く、老人には雪かきが大変だ。玄関前の除雪だけではなく、屋根から大きくせり出した雪庇を落としたり駐車場の屋根に積もった雪を下ろさないと重さで駐…

  • 大寒の両掌で包むマグカップ

    気象は純粋に地球物理学的な現象だから、すべて物質の運動で決まるはずだ。しかしそれに関与する要因が膨大なので、複雑怪奇、簡単に予想することはむつかしい。 大寒は…

  • 忘れる字思い出す顔去年今年

    近年ますます漢字が書けなくなってきた。PCを使うためだけではなく、間違いなく老化だろう。さらにいえば人の名前がなかなか出てこない。間違いなく顔だけははっきりと…

  • 灯油高昭和懐かしちゃんちゃんこ

    厳寒期を迎えても灯油高が収まらない。産油国の減産、コロナから回復しつつある米国の好景気、などが背景にあるらしいが、北国の生活を直撃している。庶民の防衛策は暖房…

  • 連なりて瞬くコーン夕時雨

    道路工事や歩行者の誘導、駐車禁止などの標識に使われる三角コーン、場所や目的によってさまざまな色や柄があるが、多くは赤いコーンだ。やはり目につきやすいことが条件…

  • 落葉して固き蕾が天を衝く

    庭の大きなつつじの木が大きくなり、そのままだと大雪で枝が折れてしまうので雪つりをする。話に聞くと有名な金沢兼六園の雪つりは、温暖化のせいか大雪も少なくなり、今…

  • 神の留守見かけぬ鳥の集いけり

    神無月には多くの神様が出雲に集まるので、ほかの地域では神様が不在となる。現代人にとって、神があたりにいてもいなくてもあまり関係ないが、ふと気が付くと庭の木に普…

  • 冬支度雀狭庭に遊ばせて

    北国では雪が降る前に庭木に縄をかけたり、蓆を巻いたりして、防雪・防寒対策を施す。遅くなると、みぞれ模様の中、つらい作業になるが、小春日には周りに雀を遊ばせて、…

  • 杜鵑草ニ三残して秋惜しむ

    杜鵑草(ほととぎす)はユリ科の多年草で日本固有種らしい。花弁の斑点が鳥の杜鵑の胸にある斑点に似ているためほととぎすと呼ばれたらしい。秋に咲いて雪が降るまで健気…

  • 顔彩にない色ばかり末枯るる

    11月に入り、庭の草花もほぼ終わりを迎えた。多くの草花は刈り取って冬支度を始めたが、ギボウシの葉が何とも良い色に末枯れるので毎年雪が降るまで刈らずにおいておく…

  • 団栗や帽子被る子被らぬ子

    散歩コースの神社に何本かの栗の木と何種類かの団栗がなる木、多分ナラ、コナラ、カシだろう、が生えている。落ちた時は全部の団栗が帽子をかぶっているがそのうち雨風に…

  • リーダーのいない椋鳥右往左往

    都会でもムクドリの大群が一面の空を覆いつくし、夜になると駅前や公園の樹木にねぐらを求めてやってくるのがみられるようになった。うるさいし、糞を撒き散らし不潔なの…

  • ちょこまかとする間の老化四十雀

    孔子によれば、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳従、七十而従心所欲不踰、とは言うが、時の立つのは早いもので、あっという間に70歳を超え傘寿が近い年になってしま…

  • 駄句捨てる日々の重なり紫蘇は実に

    畑の隅に撒いた紫蘇も気が付かぬうちに大きく葉を広げ、小さな花を咲かせて実になってしまう。いつの間にか日は移ろっていく。特に秋は日の立つのが早い。 紫蘇の葉は香…

  • 不動心の不知火型や九月場所

    令和3年の大相撲九月場所は新横綱照ノ富士の優勝で幕を閉じた。部屋でコロナ感染が出たため東の横綱白鵬は休場、新横綱でしかも一人横綱というプレッシャーの中での優勝…

  • きりぎりす世俗睨んで潜みおり

    子供のころ夏の終わりによくとったキリギリス、いつも大きな目でこちらを睨んでいた。キリギリスの複眼はとても大きく頭部に密着しているので、目を動かしてあちこちを見…

  • いやいやと首振る雨の秋桜

    コスモスは風に吹かれてゆらゆらと揺れているのが風情だ。一面に広がるコスモス畑にさわやかな秋風が吹くと一斉に揺れるさまは何とも言えない。ところが雨はコスモスは似…

  • 秋の蚊は影ただよわす音もなく

    夏の間はイエ蚊、やぶ蚊に悩まされる。ブーンと言って飛んできては血を吸おうとするが、秋になって飛ぶ蚊はどちらかと言えば弱弱しく、飛び方も心もとないしまいかけた蚊…

  • 二百十日過ぎて暦に丸を書く

    大昔から二百十日(立春から数えて210日目、9月1日くらい)には台風が来るといわてきた。しかし、近年は毎年のように7月、8月から大型台風がやってきて、各地に被…

  • 残照の海坂藩に雁渡る

    海坂藩は言わずと知れた藤沢周平の時代小説に登場する架空の藩。江戸から120里(480km)、東南西の三方を山に囲まれ北は海に臨む、7万石の小藩だ。現在の山形県…

  • 球拾いだけで終わりぬ子の盛夏

    去年から引き続くコロナ禍で十分な部活動ができなかった子供たちも多い。多くの国民の反対を押し切って2020東京五輪が強行されたが、五輪は開催するなか、国民への一…

  • 気が付けばテヅルモヅルの胡瓜棚

    今年の札幌は真夏日が二週間以上も続き、雨が全くふらなかった。胡瓜は水が必要な作物なので連日の水やりが大変だったが、高温が続いたせいか胡瓜の生り年となった。専門…

  • あと一日我慢してもぐミニトマト

    毎年庭でミニトマトやキュウリを育てているが、同じ種類の苗を買うわけではないので、年によって出来具合や味が異なる。今年のミニトマトは去年に比べて甘みがすこし足り…

  • 先ず麦茶たっぷり作る日の始め

    近年の地球温暖化のせいだろう、北海道の気温がどんどん高くなり、札幌でも連日30度超えが続く。子供のころはひと夏に1日か二日ほど30度を超す日があったが、今年の…

  • 曝さるる良書悪書の区別なく

    和綴じの本以外でも、長いこと本棚に放置するとシミに食われたりするので、たまには虫干しをするとよいらしい。おろした本を読まずにただただ曝すのが時間の無駄遣いにな…

  • テント張るぞそれしか言わぬ山男

    大学の先輩の一人で山岳部に所属し、山登りにのめりこんだ山男がいる。実に寡黙な人で、山に入って言う言葉は、「食うぞ」、「寝るぞ」、「出るぞ」、の三つの言葉しか発…

  • 意気込んで漬けし梅酒の棚ざらし

    春に咲いた梅が実を結び、梅酒や梅干しつくりの季節となった。公園で拾ってきた青梅がたくさんあったのである年には意気込んで梅酒づくりに励んだ。漬けてた後時間が経つ…

  • 新茶汲む色も香りも等分に

    朝食後、おいしい日本茶の一服は何物にも代えがたい。少し多めのお茶に少し冷ました湯を注ぎ、少したってから茶碗にそそぐ。ゆったりとした時間が流れる。すべて「すこし…

  • 初郭公はて昼飯を食べたやら

    郭公は托卵をする鳥として有名だ。オオヨシキリなどの巣に目をつけ、親の目を盗んで自分の卵を産み付ける。托卵された側の親は郭公の卵とも知らずに抱卵し続けるが、郭公…

  • 豌豆もぐ指の形は親譲り

    メンデルが遺伝の法則を発見したのは。修道院で豌豆を育てたことに始まる。豆の形が丸かしわか、色が黄色か緑かなどの表現型を決めている因子があることを明らかにした。…

  • 校則も宿題もなしメダカの子

    ♪めだかの学校は川の中、誰が生徒か先生か♪と歌われたメダカ。めだかの学校にはブラックな校則もなく宿題もない。自由気ままにすいすいと泳いでいる。 メダカは日本の…

  • 触れるもの揺れるものみな緑なる

    日本中がコロナ禍に覆われていても季節は間違いなくすすみ、北国では新緑の季節を迎えた。庭の木々も、草花も新鮮な葉をどんどん伸ばし、トマトやキュウリの苗も勢い良く…

  • 揚げ雲雀ガラスの天井破らんか

    男女同権が叫ばれて久しく、男女共同参画社会の掛け声と法整備は進むが、現実の女性の社会進出の度合いが世界的にも低い日本。国会議員、地方議員等の政治家の数、企業の…

  • バードウィーク外を眺めるばかりなり

    五月になりサッポロも良い天気となった。10日からの一週間は愛鳥週間(バードウィーク)だったが、去年以来のコロナ禍は収まらず、外出も思うようにいかない。 頼みの…

  • 代替りせし薬売り紙風船

    昔は毎年のように「富山の薬売り」がやってきて、置き薬を点検し、不足分を補ったり詰め替えをやっていた。子供心には薬よりも薬屋さんが持ってくる紙風船が楽しみだった…

  • 平岸のもとはピラキシ林檎咲く

    北海道の地名の多くはアイヌ語がもとになってつけられているものが多い。札幌(サトホロ=乾いた大きい川)、豊平(トイピラ=崩れた崖)、平岸(ピラキシ=崖の尻)とい…

  • 指折れど句想溶けゆく目借り時

    「春眠暁を覚えず」という言葉があるが、春はなぜか眠い。朝方眠いのが「春眠暁・・」のことだが、昼過ぎすぎになっても眠いのが蛙の目借り時だ。昔の人はうまい表現を思…

  • 春泥を踏めばはるけし母校かな

    子供のころは幹線道路以外は舗装された道などはなく、生活道路は春になると泥道だった。学校には背中に泥をはね上げて通ったものだ。ところがヒトによってはほとんど泥を…

  • 虚子忌とは一歩踏み出す日なりけり

    4月8日は俳人高浜虚子の忌日だ。昭和34年4月8日、お釈迦様の誕生日(仏生会)になくなった。大正・昭和期に実に多くの俳人を育てた俳壇の巨匠だ。多くの句を残して…

  • 血圧計ぐぐぐぐスーと春ぬくし

    もともと血圧は低い方で、普通は上が110から115くらい、下が90から100程度だ。高血圧は生活習慣病の代表的なものだから、血圧が低いのは安心材料の一つだ。し…

  • 春暖や歩幅五センチ伸びにけり

    今年の札幌は比較的雪が少なかったが、少し北の岩見沢、もっと北の朱鞠内などでは、近年にないほどの大雪だった。その雪も次第に解け、春らしくなって朝の散歩の足取りも…

  • 年古りて肩を寄せ合う内裏雛

    もう三月三日のひな祭りはとっくに済んでしまった。「ひな祭りの後にもまだお雛様を飾っているとお嫁に行くのが遅れる」という言い伝えも多分すたれてしまったようだが、…

  • 残雪のくすみや今朝の雪化粧

    冬も終わりに近づくと、これまで積もった雪も解けだし、道路のわきで黒く汚れてくる。山の残雪は見た目にもきれいでそれだけでも風情があるが町の残雪はくすんでも見える…

  • 春寒しアマビエの護符ちぢまりぬ

    去年以来の新型コロナウィルス感染症のパンデミック。世界で一億人の感染者を出してもまだ収束のめどが立たない。切り札となるはずのワクチンも不足気味で、日本人にくま…

  • 雪祭り自由の女神いま一度

    今から70年前、札幌雪祭りが始まったころは自衛隊による大雪像は無く、高校生や市民が中心となって雪像を作っていた。その時に見た自由の女神像が忘れられない。自由の…

  • 雪祭り中止佇む砂箱よ

    去年の札幌のコロナ感染症は雪まつりをきっかけとして一気に拡大した。中国からの観光客によって持ち込まれたらしい。その後、第二波、第三波と次第に大波に包まれていき…

  • 古句千句写して背伸び春隣

    芭蕉、蕪村、一茶だけではなく、江戸時代の古い俳句を読むと、いろいろ勉強になる。あまり決まりごとに縛られずにおおらかに詠んでいるところが良い。      新藁の…

  • 人の出のめっきり減りぬ寒鴉

    引き続く新型コロナ感染症の拡大。なかなか収まりを見せず、世界中ではついに感染者が1億人を超えた。ざっと平均すると75人に一人が感染したことになる。中でもトラン…

  • 冬うらら雀眺める肥満猫

    今年は結構寒い日が続き、札幌以外では大雪に悩まされている。しかし寒さの後に日差しの強い穏やかな日が来ることもある。庭には雀が遊び、それを眺めながら太った猫が日…

  • キタキツネよろとよぎりて横を向く

    散歩コースの天神山公園にはキタキツネが住み着いているらしく、朝の散歩時によく出会う。冬になり雪が積もるとその出会いの回数が増えるような気がする。餌を求めて野ネ…

  • 着ぶくれたペンギンばかり朝の道

    コロナ自粛が続く中でも早朝の散歩は続けている。近くの公園にはあまり人はいないのでマスクをしなくても安心だ。寒くなってきたので皆厚着で足元に気を付けながら歩いて…

  • 両の掌で茶碗を包む寒さかな

    年のせいか、はたまた以前手術した時の全身麻酔の際に脊髄がすこし傷ついたせいか、どうも右手が冷える。また小指と薬指がすこししびれる感じで動きが悪い。 リコーダー…

  • マスクしても開けぬ句会漱石忌

    12月9日は夏目漱石の忌日だ。漱石は正岡子規の高弟として高浜虚子と並ぶが、片や小説家として大成し、片や子規を継いで近代俳句の立役者となった。子規の句に   漱…

  • 貼るカイロ斜めに背負う護符のごと

    昔は白金カイロなどといってベンジンなどを触媒でゆっくり燃や(酸化)して発熱する懐炉が主流だったが、いつのころからか使い捨てのカイロが出始め、衣服に張り付けるタ…

  • 2Bの鉛筆削り冬ごもり

    入学試験のマークシートに使う鉛筆はHBに限られているようだが、個人的にはHBは固すぎて手になじまない。年を取ったせいか2Bの柔らかさが好きだ。 こまかい文字を…

  • 木漏れ日の淡きまんだら落ち葉道

    秋が深まり落葉樹の葉が散ると木漏れ日が少し大きくなる。夏の間の木漏れ日はきらきらと輝くようだが、深秋の木漏れ日は淡いまんだら模様となる。曼荼羅は仏教の経典に基…

  • おんこの実雀せわしく枝移る

    前にも書いたが、おんことはイチイのこと。北海道ではよく使うがより一般的にはアララギともいう。秋になると赤い実が甘く実り、子供のころはよく食べたものだ。 おんこ…

  • 灰は灰に塵は塵に枯れ葉舞う

    映画などでは神父が「灰は灰に、塵は塵に。。。。。」などと言って棺を墓に収めるのをよく見る。旧約聖書の創世記にあるアダムとイブの挿話に出てくる表現をもとにしてい…

  • 力まずに包丁を研ぐ秋の朝

    このところ毎週一回、早朝に包丁を研いでいる。料理人は毎日研ぐようだが、素人は週一で何とか大丈夫だ。研ぐコツは力を入れないことだろう。研ぎあがった包丁はすっぱり…

  • 割れるまで胡桃を落とす鴉かな

    鴉の頭の良さはいろいろ言われているが、その一つに固い胡桃を上空から落として割るという知恵だ。場合によっては車道に落とし、車に引引かせて割る手法まで実施する鴉も…

  • 満月を盃に満たして飲み干せる

    今年の9月の満月は二回あったが札幌では曇りや雨で、一番きれいに見えたのが9月末の十四夜月だった。待宵月、小望月ともいうが、ほとんど満月に近くきれいなものだ。浩…

  • 雁の棹一羽離れて魚となる

    以前  渡り鳥棹ともならず三羽五羽という俳句を作ったが、多くの雁は棹となり鉤となり飛んでいく。その一羽が離れて魚となるイメージはエッシャーのだまし絵からだ。田…

  • 人に添い花を愛でるや秋の蜂

    秋になりだんだん日が短くなって気温がさがると昆虫の動きも次第に少なくなる。秋の蚊も弱弱しい感じで、以前の活発さがなくなる。庭の花をめぐる蜂も、以前のせわしなさ…

  • くりくりの目玉次々台風禍

    9月に入って台風9号、10号と大型の台風が日本の南部を襲った。予報では瞬間最大風速が80メートルという想像を絶するほどの超大型台風で、沖縄や九州各地に被害をも…

  • 閉校舎二年二組のダリア咲く

    日本の人口減少が続き、各地で学校が合併されたり廃校になっていっる。過疎地ではもちろんだが、都市部でも同じだ。このまま推移すると日本の人口が一億人を割るのもすぐ…

  • 鉢巻で顔拭く漁師秋刀魚不漁

    長いこと秋の庶民の味方だった秋刀魚が不漁だ。去年も少なかったが今年はもっと深刻な状態だという。以前から魚種交代といってその年に大量に取れる魚種が次第に変化して…

  • 日照草焼き場へ向かう人もなく

    日照草とは松葉牡丹の異称.子供のころにはにはつめ切り草ともいった。故郷の火葬場への道端に松葉牡丹が植えられていて、炎天下に咲くその光景が今でも懐かしく思い出さ…

  • 風鈴や乗客はみな下を向く

    サッポロの地下鉄車両には夏の間風鈴がつけられていた。窓も開けられ風通しが良いので涼しげな音を響かせていたが、近年その音がうるさいという乗客がいるらしく、せっか…

ブログリーダー」を活用して、ちゃみ己堂さんをフォローしませんか?

ハンドル名
ちゃみ己堂さん
ブログタイトル
若原正己の絵手紙日記
フォロー
若原正己の絵手紙日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用