chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 自転車の縦横無尽春キャンパス

    キャンパスの広さが日本一という北大。学内を歩いて動くには少し広すぎて、自転車がほぼ必需品だ。四月の入学生を迎えると、一気に自転車の数が増える。一二年生が同時に…

  • 晴れやかに鍵を受け取る新入生

    4月は新入生の時期だ。遠くからやってきた大学の新入生は大学寮に入るか、食事付きの学生会館、学生用のアパートなどに入居する。今でも少しは昔風の下宿屋もあるようだ…

  • 逃げ水と駆けっこするかカバ子カバ

    暖かくなって、道路に逃げ水が見えることがある。特に自動車で郊外の直線道路を走っていると前方に逃げ水が見え、いくら走っても追いつくことはない。蜃気楼には追い付け…

  • 一匹をはさみ二人の月朧

    MLBに挑戦し7年目の大谷翔平選手、世界最高額でドジャースに移籍し、愛犬デコピンに引き続き、結婚した新婦を御披露目したが、それまでの相棒の通訳水原一平氏が違法…

  • 清明の空へ校歌の広がりぬ

    春分の日から15日目、4月の5日ころが24節気の清明に当たるらしい。いよいよ本格的な春となり、空気もさわやか、やる気も満々の季節だ。様々な学校の入学式も盛りと…

  • 春霞薄墨にまた水を差す

    去年の春分の日には、札幌の降雪量は0センチとなっていたが、今年はまだ雪が降り積もっている。春はすぐそこだが、本格的な春には遠い。しかし空気は間違いなく春の到来…

  • 貝塚の見上げる高さ蜆貝

    日本全国の汽水域や淡水域で蜆貝が取れる。調べてみると、淡水域ではマシジミ、汽水域ではヤマトシジミ、琵琶湖では固有種のセタシジミが取れるらしい。縄文時代の昔から…

  • 母恋ふる寺山修司虎落笛

    殯は本葬の前に棺を仮置きする儀式だが、昔はその周りを竹などの籬で囲ったらしい。転じて、その竹などの囲いに寒風が吹きつけ、ぴゅーぴゅー、ヒューヒューなるのを虎落…

  • 春を待つ肩肘の螺子弛めつつ

    たまに大雪も降るが次第に春らしい日差しとなってきた。以前はスキーによく行っていたので、雪が降ると大いに喜んだものだが、寄る年波のせいか雪かきが大儀となり、「春…

  • 三寒は犬四温は猫と遊びけり

    北海道はまだまだ雪の中、二月に入り札幌雪祭りの期間だが、少しずつ春の兆しが感じられる日がある。三寒四温とは言いえて妙だ。まさに、♪犬は喜び庭駆け回り、猫はこた…

  • 豪雪や太郎次郎は耐えるのみ

    今年の札幌の降雪量は、12月中はそれほど多くなかったが、一月に入ってからはよく降り積もり平年並みの量になった。この何年間は節約のために屋根と玄関前のアプローチ…

  • 七草粥がん養生と言い聞かす

    どうもがん体質らしく、この十数年の間に膀胱がん、大腸がん、甲状腺腫、そして胸腺がんにかかってしまった。いずれのがんもほぼ早期発見で外科的に摘出でき、抗ガン剤や…

  • 初詣三社巡りてお札受く

    PCの調子が思わしくなく、画像の取り込みができなかったのでこのブログも中断していましたが、ようやく復活。細々と続けていきます。毎年、初詣には近くの相馬神社に行…

  • 沢庵漬やをら取り出す古ノート

    最近は少しづつ数は減ってきたが、やはり沢庵漬けをつける。洗い大根をすだれ状に紐に縛り壁際に垂らして干す。「への字」くらいにしなるほど乾いたら、いよいよ塩と糠で…

  • 水を抜くそれでお終い冬囲い

    冬囲いは北国の風物詩の一つだ。各家庭でも、自治体などが管理する公園でも、庭木・樹木に冬囲いをするのが通例だ。樹木が寒さに負けないように菰をかけたり、雪の重さで…

  • 街路樹の剪り詰められてそぞろ寒

    札幌の街路樹はニセアカシア、桜、イチョウ、プラタナスナナカマドなど様々な種類の木が植えられているが、冬を迎える前に強めの剪定がされる。雪が積もって枝が折れたり…

  • 音すべて吸い尽くし舞う雪虫よ

    秋も深まり、雪虫(綿虫)が飛び交う季節となった。今年の雪虫の出現はとてつもなく大量で、場所によっては、先が見えなくなるほどの虫、虫、虫、虫。 いったいどこから…

  • 暮れの秋狭庭ちょっぴり狭くなる

    あれほど暑かった夏が去り、一気に秋になったと思えばもう山々には雪が降り、北海道では市街部でも雪が降るとか。一気に秋も深まった。日本の四季のうち春と秋が極端に短…

  • 受け口の小振り秋刀魚のすまし顔

    大衆魚ともてはやされた秋刀魚が今年も不漁のようだ。取れても小型のものが多く、脂ののった大型のものは少なく、焼き秋刀魚が庶民の食卓に上ることも少なくなった。寂し…

  • 散策路旧知のごとき秋の蜂

    あれほど暑かった夏も過ぎ去り、いつの間にか秋となった。大雪山ではもう初雪が降ったとか。元気に飛び回っていた蠅も蜂も次第に勢いを失ってきた。いつもの散歩道を歩い…

  • 赤とんぼよくぞ日本に生まれけり

    日本は蜻蛉が多いせいか、古くは「秋津洲(あきつしま)」と呼ばれていたらしい。赤とんぼは体が赤くなる蜻蛉の総称でアキアカネがその代表だ。アキアカネは体が赤くなる…

  • 大声を上げて抗え敬老日

    長引くコロナ禍で日本人の平均寿命の伸びがすこし鈍ったようだが、それでも男女とも世界でトップの寿命の国であることは間違い。しかし、老人が大事にされているわけでは…

  • 萩の風しなやかに行くレトリバー

    長毛のゴールデンレトリバーは、もともとはその名の通り、狩猟犬で、撃ち落とされた鳥を回収する(レトリーヴする)大型の犬種だ。大変おとなしく主人に忠実、今では盲導…

  • ほどほどの出来で御の字ズッキーニ

    プランターで作っているズッキーニが、今年は好調だ。もともとズッキーニには雄花と雌花があり、初めのころは雌花が咲くが、その時には雄花はなかなか咲かない。だから、…

  • 朝顔の上り詰めたる夢の果て

    今年も朝顔が元気に屋根から降ろした紐に絡みながら上に向かって登っている。適当なところで先端を切ってやらないと、とことん上へ上へと上り詰める。最初咲いていた下の…

  • 竪琴の音やビルマの夏の骨

    今年も8月6日、9日の原爆の日と8月15日の終戦記念日を迎えることとなった。戦後78年たった現在なおいまだ核兵器廃絶はならず、唯一の被爆国である日本政府は建前…

  • 夏の夢冥界を行くオルフェウス

    連日暑い日が続く。これまで地球温暖化という言葉をこれまで繰り返し使ってきたが、今やそれを超えて地球灼熱化の時代に入ったと国連事務総長が言った。そんな寝にくい夜…

  • まくわ瓜手押しポンプに水を差す

    今どきは、ほぼ全国的に上水道が整備されていて、蛇口をひねると水が出るが、以前の日本は都市部を含めて手押しポンプで生活水をくみ上げていた。子供のころは風呂の水を…

  • この夏も来る父母祖父母音もなく

    まだ母が健在のころには、夏になると毎年のように兄弟姉妹が子連れで集まり比較的涼しい北海道で過ごしたものだ。そのために寝具が大量に用意されていたが、母もなくなり…

  • 真夏日や腹で息する犬も猫も

    何度も書くがやはり地球温暖化のせいだろう。西日本での集中豪雨と土石流などの被害が連日のように報道され、さらに全国各地で異常な高温が続いている。昔の北海道では3…

  • 箱入りの氷菓ため込み安堵かな

    夏の子供のおやつの代表として昔からあるアイスキャンディ―。最近ではいろいろな味と風味の商品が開発され、店のアイスボックスに並んでいる。年を取ると、水分補給と栄…

  • 閉塞の地のハンザキは穴を出ず

    ハンザキはオオサンショウウオの別名だ。日本で最大のサンショウウオで、成体は1メートルをこす大型の両生類で、特別天然記念物だ。井伏鱒二の初期の代表作ともいわれる…

  • 夏祭り年に一度の祖母の味

    日本人はお祭りが好きだ。いや日本人だけではなく世界中の人たちが、それぞれのお祭りを楽しむ。日本のいたるところでお祭りがあり、そのお祭りに出店が並ぶ。フーテンの…

  • 梅雨の窓有心無心の墨を擦る

    昨今の異常天気は恐ろしいほどで、以前には見られなかったほどの大雨が降り、いたるところで大洪水や地崩れなどが起こる。やはり地球温暖化が影響しているのだろう。今回…

  • 噴水の止まり騒音戻りけり

    夏の風物詩、噴水が北国の札幌でも動き始め都市空間を潤してくれる。周期的に水の吹き上げ方が変化するタイプが多い。いったん止まった時には都市の騒音が一斉に戻る気が…

  • 平岸を真直に染める花林檎

    札幌の平岸地区はもともとリンゴ園を中心として開墾された地域だ。30年ほど前までは、一帯に大きなリンゴ園が広がり、秋になると道路わきからでも林檎が取れるほどだっ…

  • 野放図な黄色空き家の連翹花

    日本は極端な少子化時代となり、人口減少へまっしぐらだ。年々人口は減り続け、2080年代には8000万人になるという。そこまでは生きていないので、どんな社会にな…

  • 花烟る遥か異国の硝煙も

    北国の春もたけなわ、様々な花が咲き乱れ、その一部は煙るように見える。日本で最も良い季節で、ゴールデンウィークの行楽に皆出かける。今日は憲法記念日、平和憲法のお…

  • 足の爪切りおもむろに衣替え

    昔は足の爪を切ることなど簡単にできたが、体が硬くなったせいか最近はちょっと苦労する。もともと体は固い方で、前屈しても両手が床に届かないほどだったが、足の爪くら…

  • 長き脚持て余し気味春の駒

    馬や羊、ヤギなどの草食動物の仔は、出産直後から立ち上がり、すぐに歩き始める。そうしなければ、肉食獣や大型の鳥など天敵に襲われて生きてはいけない。それに対して肉…

  • 大蒜を刻み朝から空元気

    退職前は、朝から大蒜のにおいの強い食べ物は当然控えていたが最近は朝食後に人に会うこともないので、朝から大蒜を食べても気にならなくなった。ひとかけのニンニクのみ…

  • 大きめの服の緊張入学児

    北海道の桜開花は例年4月末から5月上旬で、小学校の入学式に桜が咲くことはない。昔は一年生の教科書に入学式に桜の下を母親に手を引かれた新入生の絵があったが、北海…

  • 伸びをする猫を真似るや日の永き

    長い北国の冬も終わり周りの雪もすっかりなくなり、一段と春めいてきた。春分を過ぎて日の永さを感じる日々。あれほど興奮したWBCも侍ジャパンの優勝で閉幕、少しのん…

  • 灰色の世に朱を点すや木の芽時

    北海道の長い冬もようやくおわり春らしくなってきた。今の世の中、ロシアによるウクライナ侵略、収束を迎えつつあるとはいえコロナの蔓延、専守防衛の国是をなげうって敵…

  • パンデミック少し収まり鳥帰る

    世界中を襲った新型コロナウイルス感染症も3年を過ぎてようやく収まりが見え出した。世界中の累積の死者数は690万人という膨大なものだ。約10人に一人が感染し、1…

  • 声変わり心変わりや猫の恋

    声変わりをしたのはいつのことやら、遥かな昔だ。心変わりをしたのもいつのことやら。恋猫を見るたびに、聞くたびに若かりし昔のことを思い出す。今思えばずいぶんと無茶…

  • 生きづらさ抱へ母熊穴を出づ

    去年の秋、北海道東で牧場の牛がクマに襲われる事件が相次いだ。そのヒグマはOSO18と名付けられおそれられた。何度も駆除を試みたがいずれも成功せず、いまだ消息が…

  • 年ごとに重たくなりぬスキー靴

    大昔のスキー靴は、革製が多く、少し柔軟性もあり比較的軽かった。その後プラスチック製のスキー靴に替わり、だんだんと固くなり、ビンディングも金属製になって、靴が重…

  • スキー帽脱ぎレジ袋たたみけり

    以前は1シーズンに20日もスキーに行っていたが、寄る年波のせいか、ここ1・2年は全くスキーに行かなくなってしまった。すこしさみしい。スキーもスキーウエアーもし…

  • 歓声の記憶のままに眠る橇

    ずっと以前に孫たちと遊んだプラスチック製の橇。使用されなくなって地下の物置に入れられたまま眠っている。もうそろそろはやりの断捨離に加えなければならない。昔の木…

  • 自販機の健気冬野の無人駅

    北海道の冬野は雪に埋もれた広大な広がりを持った景である。その中にぽつんと立つ無人駅。以前は人の乗り降りも多く見られたが、今や利用客も少なく、待合室には大きな古…

  • 暗き世をでんぐり返す出初式

    昔は、町ごとに消防の出初式が行われていた。何本かのトビ口で支えられた長い梯子の上で、はしご乗りが曲芸みたいな芸を披露する。江戸時代から続いている伝統芸だ。子供…

  • めでたき句敢えて選ぶや初句会

    月二回の句会に通っている。今週の土曜日が初句会だ。どんな句会になるか、今から楽しみだ。 誰も富士詠まんと黙す初句会 福田甲子雄という具合に、めでたい句が…

  • 往路接戦すぐに切る初電話

    正月は、元旦の実業団のニューイヤー駅伝、そして二日・三日は関東学連の箱根駅伝を見るのが常になっている。今年の箱根は、青山学院大の連覇と、駒大の出雲・全日本・箱…

  • 去年今年立てっぱなっしの譜面台

    去年の春ころから両手の指のしびれがひどくなり、それまで続けてきたリコーダーの演奏ができなくなってしまった。いろいろな医者に診てもらったが、「手のひらクリニック…

  • ファイザーの次はモデルナ後は柚子湯

    新型コロナウイルス感染症が始まって以来、ワクチンを5回接種した。ファイザー製が2回、モデルナ制が3回だ。とりあえずは感染は免れているが、果たしてこの後どうなる…

  • 小春日や舌は切らぬと雀らに

    『舌切り雀』の昔話は少し怖い。心優しいおじいさんと意地悪で欲張りなおばあさんの物語。最後には雀からお礼としておじいさんは小さなつづらをもらい、欲張りなおばあさ…

  • 小春日にこそストレッチスクワット

    朝の散歩だけでは体力を維持するのがむつかしくなってきた。年齢相応に筋肉が落ちて、そのせいか以前に比べて寒さを感じる。やはり筋力をつけるための何かしらの運動が必…

  • 白鳥の編隊飛行無言館

    30羽以上もの白鳥が低空飛行で頭上を超えていった。みごとな鉤型の編隊飛行で、茫然として見送った。彼らは南の方角へ飛んで行ったが、今どきは何をしているのだろうか…

  • 初時雨自転車を駆る中高生

    時雨は突然やってくる。歩いていても自転車に乗っていてもそれは突然やってくる。まあ、この季節、傘を用意するのは当たり前かもしれないが、自転車では傘をさすことはむ…

  • 蜻蛉の薄日に命煌めかす

    秋も深まり、夏の間盛んに飛び回っていたトンボの姿を見ることも少なくなった。たまに見かける蜻蛉の翅もすこし傷つき加減で、透明さも増した感じがする。薄日を浴びなが…

  • 木の葉散る薄日に歳を感じつつ

    毎日の散歩コースの天神山緑地の樹木の紅葉もほぼ盛りを過ぎて、木の葉が落ちだした。相馬神社前の大銀杏もすっかり黄色くなり、一部は歩道を敷き詰めている。老化に抗し…

  • 綿虫の浮きつ沈みつ夕薄陽

    綿虫の季節がやってきた。雪の降る前に大量発生するので雪虫とも呼ばれ、少し詩的な言葉では雪蛍ともいう。生物学的にはトドノネネオオワタムシが正式な名前で、名の通り…

  • 鳴きつのる名も無き虫の大炎上

    SNSは現代社会のコミュニケーションツールとして欠かせない存在となっているが、SNSで知り合った者が犯罪に巻き込まれる事件が多発するなど抱える問題も大きい。ま…

  • 木の実踏む地球の痛み思いつつ

    秋になり散歩中に多くの木の実が落ちているのを見かけるようになった。栗、銀杏、栃の実など多様だが団栗の仲間が多いようだ。落ち葉を踏みしめると時として木の実を踏み…

  • 忘らるる定め瓶詰め山葡萄

    山葡萄にはなぜか大量に採れる生り年と、懸命に探してもなかなか採れない不作の年がある。山葡萄はすっぱいし小粒なので生食には適さず、大量の取れたときには葡萄汁を瓶…

  • 秋の蝶透けつ流れつ仙人峡

    秋の蝶はどことなく弱弱しく感じられる。生き生きと飛び回る春の蝶、元気みなぎる夏の蝶に比べると、やはり鱗粉も取れかかり翅が薄く見え、飛ぶ勢いも衰えて風に流される…

  • 蜻蛉と目が合い過去を振り返る

    秋が進むと蜻蛉が目に付くようになる。日本は弥生時代から水田が作られたためか水辺が多く、そのため蜻蛉の種類が多く「秋津洲(トンボの島)と呼ばれた程だ。庭の畑では…

  • 新豆腐固し豊平川迅し

    世の中どんどん柔らかくなって、豆腐も柔らかいのが多くなってきた。昔の木綿豆腐は、縄で結わいて運んでもも崩れなかったイメージがあるが、昨今の豆腐ではとても無理だ…

  • 旧友の親書舐めたる秋の蠅

    急に気温が下がり、めっきり秋めいてきた。秋とはいえ屋外ではトンボやちょうちょ、蜂などが元気に飛んでいるが蠅は少し元気がなくなるようだ。手紙に貼る切手、以前は一…

  • 秋めくや宇宙ますます膨張す

    台風一過の秋晴れ、空気中のほこりやごみなどが一掃されて真っ青な大空が広がる。このところ安倍元首相の国葬問題、元統一教会の政界への浸透など面白くもないニュースば…

  • 主なき南瓜気ままに蔓伸ばす

    日本各地で人口減少が続き、少子化が進行している。特に北海道の人口減が際立っている。札幌はこれまで旧炭鉱の人たちや農村部、漁村部の人たちが集まるの人口集中が進み…

  • 食べるより捥ぐのが嬉しミニトマト

    農家がビニールハウスでトマトやミニトマトを栽培する時には受粉のために花蜂を導入するか、小さな刷毛を使って手で受粉しなければ結実しない。野外では、いろいろな昆虫…

  • 国境は曲・直・破線終戦日

    今年2022年の終戦記念日は、戦後77年目だ。明治維新(1868年)から終戦(1945年)まで77年、終戦から今年まで77年だという。前半の77年は、日清・日…

  • 大地より元気いただく夏野菜

    狭い庭の一部を使ってミニトマト、キュウリ、ズッキーニ、インゲンなどの野菜作りを楽しんでいる。朝どりの新鮮な野菜をいただくのは嬉しいことだが、何といっても収穫の…

  • スーパーの寿司の値札の替わるころ

    ロシアのウクライナ侵略のせいか、このところ物価の高騰が止まらない。世界的に見て原油高、小麦を中心とした食糧不足が続き、日本でもありとあらゆる商品の価格が上がっ…

  • かき氷長蛇の先の至福かな

    やはり夏と言えばかき氷だろう。先日テレビニュースでかき氷屋の前に並ぶ人たちの映像が流れていた。一瞬の涼を求めて多くの人々が列をなして延々と並んでいた。人は並ん…

  • いつの間にワープしたのか蝸牛

    北海道も本格的な夏になり遅まきながら庭のアジサイがようやく咲き出した。アジサイに合う小動物は多分蝸牛だろう。ゆっくりと葉の表面を這っているが気が付くと意外なと…

  • 歯止めなき戦禍と飢饉麦の秋

    ロシアによるウクライナ侵攻から4カ月以上がたった。ウクライナは欧米の支援を受けながら懸命に抵抗しているが、残念ながら東部のドンバス地区はほぼロシアの手に落ちそ…

  • 青と黄の国旗はためく麦の秋

    すべての国の国旗にはそれぞれの国の特徴や象徴をするものを表す図案が使用されている。一番有名なのはフランス国旗か。あの三色旗は自由・博愛・平等をあらわし、米国の…

  • 麦秋や飛び交う鴉禍禍し

    「麦の秋」のイメージは、ゴッホの絵に出てくる麦畑だ。まっ黄色に実った麦畑の上を真っ黒な鴉が飛んでいく。現実では、ロシアのウクライナ侵攻で荒らされた麦畑は鴉の代…

  • にぎやかにバスが吐き出す夏帽子

    猛威を振るったコロナウイルス感染症は、ようやく収束を迎え始めたようで、国も海外からの観光客を迎えるように方向を転換し始めた。厳密な感染対策を施した一部のツアー…

  • 都市機能一旦停止鴨の雛

    鳥の雛が孵化した時に最初に見た動くものをものを親と思いこむ「刷り込み」現象を見つけたコンラート・ローレンツが、ノーベル医学生理学賞を受賞してから来年で50年と…

  • 初郭公ふっと消え去るわだかまり

    以前に比べて札幌で郭公の声を聴くことがすこし減った気がする。初夏の晴れた日,「カッコー」というのどかな声を聴くとなんとなくほっとした気分になる。胸のつかえとい…

  • キャタピラの縦横無尽麦生の地

    ロシア軍のウクライナへの侵攻が続いている。プーチンの妄想に基づく侵略行為だが、まだまだ深刻な事態が続きそうだ。東南部の要衝ナリウポリはほとんどロシア軍によって…

  • 名無しでも声をかければ寄る金魚

    犬や猫などペットには名前を付けてかわいがるのが普通だ。場合によってはインコやカナリアなどの鳥、亀やトカゲなどの爬虫類のペットにも名前を付けることがあるが、金魚…

  • 金魚売り路地もろともに消えにけり

    豆腐売りは、朝夕短調の笛を吹きながら「とーふー・とーふー」と言いながら豆腐や揚げを売り歩き、金魚売りは「きんぎょーい・きんぎょ」、と独特の抑揚をつけて路地を回…

  • 春灯下書架の奥からトルストイ

    ロシア軍によるウクライナ侵攻から二カ月がたった。欧米の軍事援助を受けながらウクライナは必死に抵抗して首都キーウの防衛になんとか成功したようだ。ロシア軍は東部や…

  • 春暁と均衡破る打球音

    去年の大活躍で満票でMVP(最高殊勲選手)となったMJBの大谷翔平選手、今年は労使交渉がもつれて少し開幕が遅れたがようやくはじまった。これまでホームラン3本と…

  • 生と死の不条理前線春よ来い

    ロシア軍のウクライナ侵攻から早くも一カ月以上たつ。初期の目的とされたキーウ(キエフ)陥落・政府の転覆は諦めたようだが、ロシア軍の撤退の後からは、民間人への大量…

  • 肩書を捨ててふくらむ猫柳

    退職してはや15年、すっかり肩書のない生活になじんだ。まあ在職中から肩書をさほど気にはしていなかったので、肩書のない生活に特に戸惑うこともない。むしろ周りの目…

  • 肩の荷を下ろして一歩春を待つ

    多くの大学の合格発表が終わり、それまでの受験生は合格と不合格に分けられた。学齢人口がへり大学の間口が相対的に広くなったとはいえ、全員が志望校へ入れるわけではな…

  • 窓ふさぐ雪の隙間に光あり

    今年の大雪で、二階の窓が完全に埋まってしまった。一階の屋根には2メートル以上もの雪が積もり、家がつぶれないかと心配なほどだ。3月に入りすこし解けたとはいえほと…

  • 自尾を呑む蛇もいるらし冬籠

    自分の尾を呑みこむという「ウロボロスの蛇」は人類が作り出した最も古いシンボルというが、その起源はよくわからないらしい。意味は「完全なるもの」だが、果たして自分…

  • また一人同期の訃報冬の雷

    この年になると周りの人が、一人また一人となくなっていく。それが生き物としてのヒトの宿命だが、やはりすこしさビしいものがある。特に子供のころからの長い付き合いの…

  • 雪の戸に肋浮かせしキタキツネ

    今年の札幌は近年にはないほどの大雪。住民は除雪に大わらわだが、困ったのは狐も同じだ。餌となるネズミがなかなか見つからないらしい。私の家は地下鉄から2分という完…

  • 豆を撒く鬼にはなれず仏にも

    鬼と言えば、童話の「泣いた赤鬼」に出てくる赤鬼・青鬼や登別温泉の鬼を一番先に思いうかべるが、大昔の大学には「鬼仏表」というのがあった。主に一・二年生を担当する…

  • 冬深むペン胼胝固く光りけり

    去年の夏以来手指のしびれがひどくなりいくつかの病院を回った結果「手根管症候群」と診断され、両手の手術を受けた。老年なので神経の再生が悪く、回復までに時間がかか…

  • 着ぶくれて先の見えない列につく

    コロナ禍は3年目に入ったがいまだ収束のめどが立たない。欧米で猛威を振るったオミクロン株にたいしてはかなり徹底した水際対策で臨み国内への流入を防いだが、沖縄の米…

  • ドカ雪を天まで抛る返書なり

    今年の札幌は雪が多く、老人には雪かきが大変だ。玄関前の除雪だけではなく、屋根から大きくせり出した雪庇を落としたり駐車場の屋根に積もった雪を下ろさないと重さで駐…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ちゃみ己堂さんをフォローしませんか?

ハンドル名
ちゃみ己堂さん
ブログタイトル
若原正己の絵手紙日記
フォロー
若原正己の絵手紙日記

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用