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  • 『浴室』/ジャン=フィリップ・トゥーサン

    『浴室』の物語は、ある日突然、主人公の青年が浴室に引きこもってしまう、というところからはじまる。なるほど、胎内回帰願望のメタファーとしての浴室、とかそういう感じなのかな、などとおもって読み進めていくと、数ページ後には彼はあっさりと浴室を出て、引きこもり生活をやめてしまう。同居している恋人とか、家にやってくるポーランド人たちともふつうに――それなりにふつうに――コミュニケーションをとっていたりする。やがて、主人公はこれまた突然イタリアに旅発ち、現地で医師の夫婦と仲良くなったりもするが、結局また家に帰る。…こんな風に書いてもぜんぜん意味がわからないのだけれど、でもじっさいそういう展開の小説なのだ。

  • 『誰がために鐘は鳴る』/アーネスト・ヘミングウェイ

    ヘミングウェイの長編。1930年代のスペイン内戦を舞台に、共和国側の義勇兵としてゲリラ部隊を率いるアメリカ人、ロバート・ジョーダンの4日間を描く。ジョーダンの任務はグアダラマ山脈にある橋の爆破だけれど、頼りにできるのは10名にも満たない地元のスペイン人ゲリラのみ。作戦の成功確率は相当に低そうだと言わざるを得ない。そんななか、ジョーダンはかつて反乱軍に囚われていたという若い娘、マリアと出会い、たちまち恋に落ちるのだが…!

  • 『砂の女』/安部公房

    主人公の男は、昆虫採集のために休暇をとって人里離れた砂丘に向かう。そこには砂に埋もれかけた小さな村があり、男は一夜の宿を求めてある家を訪れる。家には女がひとり暮らしているのだが、なにしろそこは砂穴の底に位置する家、放っておけばたちまち砂に埋れてしまうので、その女がすることはといえば、降り積もる砂をひたすら掻き出し、家が潰れないようにするというただそれだけである。翌朝、男が旅経とうとすると、家を出るための縄梯子がなくなっている。村人に騙され、砂穴の底に軟禁されてしまったのだ。男は砂穴から脱出しようとあらゆる手段を試みるが、ことごとく失敗し、女とともに砂を掻き出す生活を続けることになる…!

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