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クッカバラの囀り http://kookaburra-coo.blogspot.com/

クッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら嬉しいです。快い囀りと響きますように。

学生時代、車窓からのぞく青く輝く稲穂に願いをし、三つ目の願い叶って故郷を離れ、海外で家庭を築くも気がついたら一人。3匹のバッタ達も、次々に高校を卒業し、進学と同時に家を出て行きました。そこに新たな相棒トンカを迎え入れ、人生を謳歌しようじゃないか、との境地に至っています。そんなクッカバラの囀りを皆さんにお届けし、思いを共感、共有できたら幸いです。

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2011/09/20

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  • 一陣涼風

      猛暑が続いていて、特に日中はへばってしまっている。さすがのトンカも、外に遊びに行きたいとねだるので庭に出してあげても、すぐに家の中に戻ってくる。こう暑くては、どうしようもない。 そんな時は、贅沢にレモンを使って、爽やかなドリンクを作ろう。 レモンは薄いくし切りにし、大きめのグ...

  • 仙人の落とし物

    トンカと森の奥で散歩をしていた時、木の枝に鍵が引っかかっていることに気が付いた。見たところ家の鍵で、門扉用と思われるリモコンキーも付いていた。この辺はマウンテンバイクに乗ったサイクリストがいるので、彼らの一人が落としてしまったのだろうか。或いは、散歩やジョギングをしている時に誰か...

  • クロケットおじさん

      トンカと森を散策していると、色々な人に出会う。そのうちの一人が、クロケットおじさん。おじさんといっても、サンタクロースの様な白髪と見事な髭をたくわえているので、ご隠居されていると思われるが、クロケットお爺さんではゴロが悪いし、ニックネームなどはぱっと閃く類のものなので、クロケ...

  • 怪我の功名

      音楽家の友人に誘われて訪れた、近所のホームコンサートからの帰り道、音楽ってやっぱりいいよね、と酔いしれていたところ、トンカの散歩仲間、漆黒の毛並みが美しいラブラドールの2歳のラムセスからメッセージが届く。「これから散歩するけど、一緒にどう?」勿論、書き手はラムセスの飼い主。 ...

  • お隣さん

      バッタ達と同年代のお子さんがいたお隣さんが、旦那の仕事で英国に引っ越すことになり、家を売ろうと試みるも買い手が現れず、結局貸家にすることにしたところ、未就園児の男の子ふたりを抱えるカナダ人の家族が入居することになった。 まあ、にぎやか、にぎやか。大家の家族も、旦那がアメリカ人...

  • 割れない、ぷるるんとしたスフレチーズケーキ初挑戦

      冷蔵庫の片隅に鎮座している生クリームの存在が、このところずっと気になっていた。いつ、何のために購入したのだろうか。封が切られていないので、取り敢えずは悪くはなっていまいが、これまで何度青カビちゃん発生で捨てただろうか。 生クリームを使ったケーキといえば、チーズケーキだろうか。...

  • 手作り味噌

      昨年暮れに作って、風呂敷に包んでベースメントに保管していた 味噌 の出来具合を確かめようと、思い切って封印を解くことに。さあさあ、お立合い、お立合い。 ガラス瓶なので、外側から様子を見ることが出来るが、どうやらいい塩梅に色付いてきているように思われる。蓋を開けてみると、思った...

  • 蓬団子ならぬイラクサ団子

      日本で作った色鮮やかな 蓬団子 をフランスでも、との思いを抱えながら、トンカと散歩をしていた時に、元気良く育っているオーティ、すなわちイラクサに目がいった。もしかしたら、もしかすると、そう思って、いつだって携帯しているナイロン袋にオーティの葉を摘んで入れた。棘があるので、でき...

  • 笹団子ならぬ蓬団子

      日本にて新緑まばゆい山道を散策していた時のこと。もう少し早い時期なら蕗の薹や土筆が楽しめたのにと思っていると、やわらかな蓬を発見。周りには熊笹が繁っているし、これは笹団子を作れとの自然界からの仰せに違いないとばかりに、蓬の葉をせっせと摘んだことがあった。一方熊笹といえば、葉自...

  • 願わくは

      目次 男 其の壱 « 覚醒 » 女 其の壱 « 記憶の断片 » 男 其の弐 « 確信» 女 其の弐 « 記憶の選別 » 男 其の参 « 願望 » 女 其の参 « 真実 » 男 其の肆 « 再生» 女 其の肆 « 渦潮» 男 其の伍 « 懐古 » 女 其の伍 « AI vs ...

  • 女 其の陸 « 解放 »

      思った通り、男からはすぐに返事がきた。小切手についての明確な回答はなかったが、「また友達になりたいと思っている。これまでの人生で君ほどの友人には巡り合えていない。昔の様に連絡を取り合いたい。」と書いてあって、そこに男の孤独を読み取り、彼女は暫し呆然としてしまった。 いかに...

  • 男 其の陸 « 実体 »

    小鳥の囀りに導かれるかのように、毎日の日課になっている散歩に出た男は、考え事をしていたので、気が付くと森の入り口まで来ていた。時間に束縛される日々は、もう遠い過去のこと。特に予定があるわけではない。先日の雨で土はぬかるんでいるかもしれないが、とりとめもなく湧き出てくる思考が漸く...

  • 女 其の伍 « AI vs 人間 »

      今年の三月は、気温が早朝に氷点下に落ち込むといった、例年になく寒い日が続いていた。それが4月になる頃には急に暖かくなり、気が付いて見ると春爛漫となっていた。いつもなら、クロッカス、連翹、そして水仙など、先ずは黄色が春の訪れを告げ始め、次第にヒヤシンスが甘美な芳香を運びこみ、...

  • 男 其の伍 « 懐古 »

      明け方に入ってから霧のように細かい雨が降ったのだろうか。地面はしっとりとしていて、原っぱの芝生は柔らかく濡れそぼっていた。雨は音を消し、痕跡を消し去る。男の家に泥棒が入った日も雨降りの夜だった。同時に雨には独特のにおいがある、そう男は思った。地下鉄に乗っている時に、停車駅で...

  • 女 其の肆 « 渦潮»

      彼女はおもむろに席を立って、戸棚からとっておきの珈琲豆の袋を出した。数年前に行ったブラジルでの珈琲が美味しくて、馥郁たる香りを楽しみながら、当時の思い出も蘇り、心豊かな時間が持てることからも、今でも購入する珈琲豆はできるだけ原産地をブラジルとしていた。珈琲の何が一番好きかと...

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