虹
雨音が落ちると虹色はざわめく葉に留まる雫は音もなく冷たい土へと翳り君がついたため息が寂しさに熟れる 何故逝ってしまうの約束した淡い瞳が私を見つめた逝くのではない還るのだと繰り返し君にそう寄んだ 君の… 優しく温かい手が頬に触れるたび私はトパーズ色に染まった星の彼方に鬱ろう 人が行き交う森へは潤う涙が降りつもる辛い別れに心を痛め恋しさを胸に秘める 雨上がり… 空を飾る七色の虹君は唇をそっと噛んでまた涙する私が傍にいることも気づかず 君が残した愛は私の胸に眠る永遠私が残した愛は君を守る思い出 君の髪をそっと撫でいつか必ず会えるときっと会えると 私は… 繰り返し君にそう寄んだ 幸せをありがとう 繰り…
2020/09/22 07:32