――猛獣区域 「さすがに猛獣相手は大変です」威嚇して襲ってくる猛獣に典型派も息を切らし疲れていた だだだだだ 左奥からやって来た拘束されてない混ざり数人にイソネとハギがハッとなる「おきまりさんっ 地下の人です!!」「!」猛獣相手をしていたのの子達が振り返り駆け付ける頃、混ざり達はケンタウルスの様な半獣の変化をし法を…
自分が夢想して思い立った物を物語として小説風にしようかなと思ってます。
自慢できるくらい文章能力がありません(汗) 下手の横好きですが自分のペースでやって行こうと思います。 ジャンルとしては ファンタジー、コメディー、等々あり得ない系が特に好きです。ベタなのも何気に好きです。 挿絵もちょこちょこ入れて楽しんでいこうかと思います。
――猛獣区域 「さすがに猛獣相手は大変です」威嚇して襲ってくる猛獣に典型派も息を切らし疲れていた だだだだだ 左奥からやって来た拘束されてない混ざり数人にイソネとハギがハッとなる「おきまりさんっ 地下の人です!!」「!」猛獣相手をしていたのの子達が振り返り駆け付ける頃、混ざり達はケンタウルスの様な半獣の変化をし法を…
「大体捕まったか」 「ええー」「取れない!!」「キィー」 この場にいる全員の捕縛を終えるといざないは大きく一息。身動きできなくなった女達は喚いてパニックになっていた「後はレオが正気に戻れば…」れいり達を見たいざないは、その後ろを見てハッとなる「ソルム!! レオを戻してくれ!!」「お…おい」
「……」三帝柱は目の前で横になる人物を口を引き締め食い入る様にガン見「セリヌル! 忘れたの!? 我が父は『魔性は破滅をもたらす』と言ってた事を!!」「で…でも」「いい事!! まだ眠ってるうちに外に連れてお行き!!」柔らかなベッドに横たわる麗しき姫王子(まいち)。眠りから目を…
又々八つの入口に戻って来たいさい、れいり、ソルムの三人。れいりは前屈みになり呼吸が荒い「嬢ちゃんにはちときつかったなあ」「……はい」 はーはーいさいはれいりを見て困った様に笑う。ソルムは心配している「今の道が爬虫類で入口出口セットだな」 カシャ
「あれ?」れいり達は明るくなった場所に来ると既視感を覚えた「最初の入口に出た…八つの入口…」出てきた入口を見直し立ち竦む 「嬢ちゃん、無事だったか」 「博士! 良かった……ジンホウさんといざないは?」端の方でしゃがんでたいさいに気付き安心するも一人だけいた事に疑問「それが俺だけまた別に落とされて違う場所行ったし」
――王の部屋 天蓋付きの豪華なベッドに周りの家具も高級品で埋め尽くされ、地下であるにも関わらずキラキラと眩い光を放っている(あの混ざり共、おれを王にしてどうする気だ?)ゴロンは三帝柱からこの部屋に連れて来られると、暫くその場で突っ立っていた「ま…まあ、王になる資質はおれにはあるにはあるが…」 うんうん
一行は通路とは違う空間に到着すると眼前を見つめ立ち止まった「これまた多いですね」目の前には整然と並んだ沢山の入口と、端っこには山積みされた小石がある「プリセプス、入口は何個見える?」「……八個だよ?」ソルムに言われ素直に数える「だそうです」 皆同じです「ししょーは…」…
三時間半前 「どこにあるのかのぉ〓」一丁はくんくんと鼻を鳴らしどんどん奥へ進んでいく(あの程はどこまで行くんだ?)進む事を止めない一丁にゴロンはやきもき(何度ここは!?)いつの間にか草が消え洞窟内へと入っていた。その先には入口が沢山あり、一丁は迷う事なく一つの入口へ歩いて行く たたっ 見失うま…
「博士は冒険家と言ってるけど、本当は発明が専門なんだ」「そうなんですか」いざない達が見えるくらいの距離を進むジンホウとれいり「自分に必要な物しか作らないから、今みたいに欲しいと意思表示しないと協力してくれないけどね♪」 〈いざない、ペース落とすし!〉〈これくらいついてこい!〉 「へえ~」「いざない君の眼鏡作ったのも…
「あいつらはここ数日姿を見せなくなった。今までは三日にあげず現れていたが」「……」再度ビイスの所にやって来た五人に広場にいたカウザが伝える「警戒されちまったか…」「次現れるのは当分先になりそうですね」気付かれた事にいざないは厳しい顔「仕方ねぇ、奴らのアジトを見つける方に切り替える。少し経ってから様子見に来るさ」「分…
――マルー 「ししょーには伝えた。俺達は再びビイスの所へ行く事にする」「よろしくお願いします」いざない達は混ざりを捕まえた後マルーに戻り報告していた。次の目的を告げた後それぞれ休憩する為に一旦部屋へと向かうが、ふといざないが足を止め難しそうな顔をする「どうしたのいざない?」「ビイスの所来んのはあと三人だ。その前にジンホウ連れ…
船着き場に到着すると、降りて来た典型派は見知った顔がいた事に気付く 「ミオカさん!」 「イソネか。のの子も久しいな」「べし!」かつてイソネの上司だったミオカは船着き場から降りて行く人達を確認しては眺めていた「警備隊がここまで来ると言う事は何かあったのですか?」「警備隊抜きで自分一人の行動だ」「?」「隣の…
――ウフビスーブテラ(地下都市) 「プロドゥとイクセスはまだ帰って来てないの!!?」程で言えば見た目五十代の女三人が、前に並ぶ若い衆と話し合いをしていた。一人の女は腕組みしキリキリしていたが、他二人は化粧をしたりのほほんとしている「入った所まではいたんだけどね」「ビイスに散り散りにされました」「プロドゥの事だからイクセス連れ…
――二日後の夕方 ザッ 視界がはっきりしない暗闇と薄明りのさなか、頭巾を被った数人が現れビイスの敷地内へと侵入してきた。途中、待ち構えていたビイス達に遭遇。棒を振り下ろされると避けた混ざり達がそれぞれ別れて散っていく「……!」 はっ一人の混ざりがビイスを見てある事に気付いた「まちなさい! …
――五日後「うれしいですねぇ」幻獣の森入口では明るく陽気な声が響いていた「まさかこんな早くに又ビイス君達に会えるとは」「…頼むから邪魔だけはすんなよ」「分かってますって〓」いざないは面倒くさそうにジンホウを見ている「…大丈夫かなぁ。十人くらいいるんでしょ…捕まえられるかな私……」マルーの仕事と聞いていた…
派長室へとやって来たいざないは、扉を開けて入ろうとする人物に目が留まる(のの子?)のの子が室内へ行くのを廊下で待った 「?」のの子は中に入らずドアノブを掴んだまま動かない「どうした? のの…」 「ポンポン頭!?」 むっさ険しい顔で中を見てるのの子の陰からいざないが様子を窺うと、変化世界の若『てんしん くいだ』と他…
「やはり風が出来た当初からいる幻獣はいませんね」「…うん千年も生きてる奴いねーだろ」五つめの幻獣訪問が終わり森を歩く五人がいる。ディックとれいりは陽気にルンルンしているが、いざないはぐったりしていた「これでダメなら一旦止めねーか? 喜んでんのあの二人だけだし」「そうですね。かれこれ二十日ですし、別の方法を考えましょう」 「じ…
濃艶派改め“優美派”が新たに誕生した。能力等考慮の末、選挙で決まった“ヒドウ エダ”を代表リーダーとし、他は今まで同様サブリーダーとして落ち着く事になる 〈幹部集まり会に行けない…〉〈はあ…〉〈まいち様〉 まいち狙いで頑張るも落選した三人はがっかりしてぼやいている。トリ マツリに至ってはとにかく鍛錬なのでどうでも良かったらしい
バチッ! 「え?」 シャッ カチ!! ダイヤと鎖は怒り目になりジンホウの前とソルムの前に位置して睨み合いに。ダイヤは横に整列し、鎖は四角に組み合わせ盾の様になっている「ダイヤ君と鎖どうしたの!?」双方戦闘態勢に入り身構えた「……」 じっ
「大量にあって驚いた……ミヨシかなり置いてったんだ」両手にアイドルグッズを持ち客室へと向かうれいり。同じく客室に来たいざないがれいり達を見かける「ま…明日家に置いてこよ…」「御意」「…ん?」ふと立ち止まり考えた「おソノさんほとんど帰って来ないなら家戻ってもいいんじゃ」 カチャ 「もうしばらくこ…
「いざない! ようやっと出られたか!!」「…お騒がせしたっす」全体派集合室に現れたいざないは、入口で深々とお辞儀した「なに、お前が元気なら何も言う事は無い」部屋の真ん中で一丁は満面笑顔「夕飯は美味い物を食いに行こう!!」「予約してきます」「頼んだ」「最近ずっと外食です。栄養偏りますって」まいち…
胴体部分をガッチリホールドしたれいりは怖い顔で笑う「てめっ 罠に嵌めたな!!」「どうしても捕まんない時はこれが一番だって♪」 アハハハハハ「~~~~」大笑いするれいりに言葉が出ない。れいりはジンホウの助言の元、予め洞の上に立体映像で現れる装置をセットしていた
「お願いね」『キャン!』れいりの装備袋を背中に置いたモコモコは、小さな足を前後に動かし奥へと走って行った 「よし!」 足を肩幅に広げ腕を伸ばしストレッチ。大きく深呼吸すると眼前の森を見据えた わしゃわしゃわしゃ…ボフッ 「…お前等マジでこれ気に入ってんのか!?」 くく…<…
「るうりん!」派長室へ向かう途中、歩くるうりんを見つけたディックがやって来た「又しばらくマルー来られなくなるんだ」「では、探しに…?」「うん」 「れいりは幻獣の森でレオに会う為散策するって」「……いざないさん、そこまで何かを抱えてらしたんですか…」「…そうだね……」眉が下がりしゅんとするディック
――二日後 「れいり君、調子は」「大分良いです」まだ本調子で無いれいりは元気が無いものの、クマを膝上に置き上体を起こしていた「あの……いざない」暗い表情であの日の出来事をジンホウに語り出す「何年かして何もかも忘れる事が出来たら戻って来るって言ってました」「…モルス・トラディスは」「やりました」…
「分かりました。もうしばらくかかると団長には伝えておきます」「すみません。よろしくお願いします」言伝を受け歩いて行くまいちの背を深々とお辞儀してれいりは見送った (いざない、許すまじ!!) 鬼の形相をしたれいりは握り拳に力を込め怒りに満ちている「やはり血筋か。もう一人のプリセプスと似てる所がある」「!?」
ヴォン (よし!)幻獣の森に再びやって来たれいりは、気合を込めて奥へと歩いて行く「パグちゃ…えと…いざない何処にいるか分かるかな?」木の枝に捕まりワチャワチャしていた子レオ達がれいりの声に反応しぴょんと飛び降りると走って行った。れいりは後を付いて行く『くーん』「ありがとう」数匹が片足を浮かせ向こうを差す…
しゅ~ 投影は消えた「…幻獣レオは温厚な性格です。帰りたいと言うと素直に帰してくれる筈ですが」「私はすぐ帰して貰いました」疑問を持つるうりんは右手に頬を当て幻獣レオの性質を語る「ただ彼らは感情を読み取ります。心に傷を負ってたり悩みがある場合は傷が癒えるまでその場から出そうとはしないのです」ディックもるうりんの話に顔を上下する<…
――さらに一週間後 「いただきまーす〓」テーブルの上には良い香りが漂うクッキーが並び、早速ディックは一枚頬張っている「れいり君も大分落ち着いて来ましたね」「はいっ 皆さんのおかげです」ディックの部屋でジンホウ、まいち含め五人のお茶会が催されていた「最大の難所も今ではここまでに♪」 〈ありがとうございます〉
「…」実地終了後の買い物帰り、れいりは部屋のドアノブを掴みながら、ふと隣の部屋を見た(一ヶ月以上なるけど、いざないとこんな長い間顔合わせなかった事ってあったっけ…?) 何かしら会ってたもんなぁ (おソノさんはしょっちゅうだから別にいいんだけど)見かけないいざないを自分なりに推理しドアを開けて部屋に入って行く
れいりとソルムは両手一杯に街で買って来た袋を抱えディックの部屋へと入って行く 「ソルム! 最初はこれとこれとこれね。これはこーして」「…御意」 カチャ 「これからソルムさんの償いですか?」「うん〓」聞きつけてジンホウがやって来た。ディックは拳を作り入口近くでワクワクして待っている「終わったらこっち来て…
「どうぞ」「あ、すみません」まいちがれいりの荷物を持って来て渡す〈ダイヤ君、ありがとう〉 シャッ館内から出る準備をしてる際まいちはれいりの手首を見ている「赤いですね」「あれ…ほんとだ」左手首が擦り傷を負った様で赤くなっていた「床に擦ったみたいです。これくらいならすぐ治…
《百年》 (…今は静かだけど、お昼後かぁ……今のソルム、何でもありだし…どうしよ……)講習が終了してもれいりは席を立たずにソルム対策を考えていた「れいり! これからコスプレコンテスト見に行くけどどう?」「へ?」ミヨシが派手なビラをれいりに見せる「アイドルも誰か分かんないけど参加するんだって〓」「これは行かないとです…
二時間休憩《百六十年》 「では、僕達は陰ながら見守ってますので」「二人共ファイト―」「はい!」二人の応援を受け、れいりは元気よく返事。しかし後方でソルムが近づいている事に気付かない「…やはり掴むのが一番良いか」 ハッ ばっ 気配に気付き急いで距離を取る「あ…あぶな…」「……
ガシ 「戻るぞ!」「今良い所なのにー」ジンホウの腕を掴みぐいぐい引っ張るイン「お前はしばらく自分の目の届く所にいるんだ!」 少し目を離すとこれだインの力に抗えないジンホウは困っている 「外にディックがいるなら問題ない」 ギョッ! ソルムが美しさを保ったまま近づく気配を…
――次の日 「れいり!」 「おはようございます」扉を開けると待ち構えていたディックがニコニコと出迎えた「できたよ!」「……これは、シール?」「うん〓」パッと見ブローチの様な立体感があるが触ると平面になっている異物を受け取った「アクセサリーの陰にでも皮膚に直に貼り付けて」「はい」言わ…
――三日後「ソルム、波長室行っていいかな」「御意」扉を開け、普段着のれいりはふいとソルムを見た 「………~~」ガチコン 五メートル近く距離を取り両手両足を大きく広げ固まってしまう「悪化してますが、どうしたんですか?」「ジンホウさん!」久々にやって来たジンホウがれいりの変さに訊ねている
「ありゃ、観光船か? ずっと止まって煙出してるが大丈夫なのか?」朝の変化界。空を飛行する船を見つけたいさいが双眼鏡で眺めては心配している「おっ 動き出した」 なら良いんだ停止していた船が旋回し動き出したのでホッとした(…あいつらの船か…目立つ動きをしている。一緒にいなくて良かった)同じく上…
ガン! ガンガンガン バキッ ゴオオオオオオオ 何度も足蹴りを繰り返し扉が落下すると、突風が船内に入って来る「ずい分手こずラセタ!」鼻息荒く必死で頑張ったプロパガショネムは、外に出ようと出口際に手を掛けた 「まちやがれ!!」 「と言われて待つ奴がいるか、アホダラ!!」プロパガショネムは笑いながら飛び出し…
ビリビリビリビリビリ 動かなくなったプロパガショネムは纏わり付く痺れを受け俯いていた「僕はふる氏の所へ行きます」「戦人はとんでもねー奴しかいねーな」 えらい目にあった…いざないの眉間に皺が寄る。回復は当分先かもしれない「二人! そいつ見張ってろ、着陸させて来る」「はっ」何でもバ…
軽く痺れる手を押さえ、いざないは何も無い部屋の中を警戒しながら見回している。『カチ』と言う音がしカベのパネルがスライドすると無数の穴が出現した ブシュウウウウ 「!!」穴から大量の煙が噴出しいざないに噴きかかる「ヒャヒャ…」窓で観察してたプロパガショネムは煙で充満した部屋を見て歪んだ笑いをしている「できた…あたしゃ…
ウィン ドサドサ! 後方の大きな音にNo.10は計器を見るのを止めて振り返る「あんたは程…コルチ団だな」見張りとして立っていた暗人が床に倒れいざないと兵がそこにいた「んで、人質か」暗人はアドとオフィによって拘束される「何処に向かってんのか知らねーが、停止だ! 妙な動きしたらあんたも縛る」 ガタッ「…お願いしま…
「……あの………ソルム?」〈えーと……んーと…これって…特訓であったから…あれ? ディックさんで…〉今の状況が飲み込めなくなりこの前の出来事を振り返り始めた 「プリセプスを 失うかと思った」 前の主を失ったソルムにはれいりの大ケガは精神的に大きなダメージを負っていた。ソルムは沈痛な面持ちでれいりをしっかり包みとても辛そうだ …
マルー、夜中 パチ 「れいり、起きた!」「ディックさん…ソルム…」目が覚めたれいりは、側に寄り添うディックとソルムを見る。頭はボーっとしているが、最後の記憶を辿り何故自分が部屋にいるのか考えた「…私…Mさんの前に出て……」「そう! 大ケガして倒れちゃったの」「……」椅子にはれいりの装備袋が乗っ…
「飲んだわね」「ええ」空のグラスをテーブルへ置いた「じゃあ答えなさい、本当にあなたは誰にも言ってないの?」「言ってません」「マルーとの繋がりは?」「仲介者です」「名前は?」「ジンホウ…ジンと言って下さい」尋問に詰まる事なく答えていく「あなたの名前は?」「ベスで良いわ」
数分前「オチデドゥムも行ったか――」上り坂付近の見晴らしの良い場所で、オチデドゥムが暗へ還って行くのを二人は眺めていた「残った暗は収容済み。追って来る前に行きましょ。又違うの考えてね、プロッパ〓」「……」ベスは大きな鳥を腕で支えながら軽い動きで目的地へと走り出す「羽の子達は又どっかで作れば良いし、置いてくわ」
「どうする? れいりこのまま二層連れてく?」『明との会話は疲れる…』と呟き歩くいざないは、サニタ―の一言に動きが止まる「でも、れいりこっちに恋人いるし二層行ったら会えなくなっちゃう」「あ、そうなんだ」サニタ―はディックの言った事を考えた「…ん? じゃ、二十歳なっても二層行けないよ」「あ、本当だ!」「……」
ザッ…ン ドバッ 噴き上がる鮮血にいざないは目を見開く。ディック、るうりん達は戦慄した コテッ れいりは風に吹かれた様に軽く倒れた「れいり!!」 だっディックは急いでれいりに近づき状態を把握する「れいり! れいり!!」「…」「血が凄いよ!! どうしようっ…
「……暗のマモノだ。程に来たのはこれが初めてだが、暗の街を何個か潰している」Мに説明するTは暗く沈んでいた「ねぇ。苦戦してる?」 〈ミング・カピト…〉 「………ああ」Мの出現にディックも躊躇している「私遊んでもいいの?」「……」いざないも困惑しながらT達を眺め、初めてМを見たアドとオフィは心なしか顔が赤…
「プロッパ! 何やってるの!!」 ハッ「久々でつい見続けてシマッタ!」 カベ破壊から延々とソルムを見ていたプロパガショネムは、ベスの一声で箱から飛び降り走り出す。気付いたオフィが攻撃を仕掛けたが、死角から現れた棘武器がオフィを襲い、避けてる間にプロパガショネムとの距離が開く。その間にいざないがプロパガショネムを追いかけた「高…
「粉を振りマケ!!」 バッ バッ 幹部も一斉に動き出すが、待ち構えていた魔物がkch.dを一丁達にばら撒いた。粉が届く前にただおの“ウォル・シルクリ”とまりもの“ウォールバン”がこれを防ぐ「くそ! 動けぬ!!」霧の様に真っ白になった視界を目の前にし、動きが止められた幹部は立ち往生「おきまりさん達もそこから出ないで下さい」
「さて」数時間後、サウム島に到着し地面に降り立つ「僕以外の強者を手に入れて、勝算はあるのでしょうかね」不気味な程静かな島の先には先程映っていた三層の住人がいる。次々と到着する幹部は岸に降り様子を見ながら並び始めた「意図は分からぬ。こちらの戦力を減らし追い打ちを掛けるのかもしれぬ」「T!」最後、全体派を乗せた船が到着…
バン!「ミング・カピトかるうりんいる!?」 「あなたは…」派長室の扉を荒く開き一人の人物がやって来る 「ミイナ!」 「緊急よ! 大変な事が起きたわ!!」入って来たミイナは走って来た様で酷く呼吸が激しい「ミイナさん!? そのままマルーへ来たんですか!?」「だって防衣着る余裕なんて無かった!」ミイ…
「あのー、何始めたんですか?」「言うと思うかアホ面の女あ!」「拷問して良いか?」「丁重に言わさせて頂きますっ!」ソルムの手が動き出したのを知り暗人とれいりはギョッとなる 〈カクカクシカジカ カクカクシカジーカ〉 「彼は暗なのでしょうか…とても美しいですね」「総帥がこの場におられれば…」〈美しいのと冷たさ…
休園となっている植物園の前にれいりは現れる「よし!」キィと軋む鍵の掛かっていない扉を開き、れいりは気合を込め中を進む(いた!!)入り組んだ植物を掻き分け数メートル、さっき見た緑の帽子を発見 「リムさん!!」 驚いて振り向くリム。側にはリムの他数人がリム同様驚いてれいりに視線を向けた
「マラソンって苦手…」 はーはー「お疲れ様です。れいり」 はい最下位で到着したれいりは、前屈みになり太ももに両手を置いて呼吸を整えている。タオルを持ったイソネがれいりに渡し、受け取るといつもいる筈の人物が見当たらない事に気付く「あれ? そう言えばミヨシは…」「あち…
肩をつつかれ皆の方を振り向く 〔今から順番に近づきます〕 「…はい」紙に書いた字を一人のディックが掲げ、右のディックかられいりに近づく(文字表記したのジンホウさんぽいな…)近づいては離れるディック達を見ながられいりなりに推察している 「…何とも無かった」パチパチパチパチパチ 四人はごく自然にれいりとのお…
変化界沿いの川辺を探索していた全体派は、収穫がさっぱり無く皆溜息を吐いていた「だめだ、さっぱりねーわ」「一体副団長の視えた場所は何処にあるのでしょうね」ただおは手を団扇代わりにしパタパタ顔を扇ぐ「隠されてるとは思えねーんだが」「日も傾いた。休む事にしよう」一丁の号令元一度切り上げテントの支度を始める 「団長」
マルー視聴室。集まった幹部の前で夫人がスクリーンに映る人物を指し棒で強調していた「しきさんの話によりますと、キリート・ダイラは能力が高く身のこなしも速い。口から発する大音量で動きを足止めするそうです」スクリーンの布に指し棒がぶつかる度映ったダイラがユラユラ揺れている「ソノと二人がかりなら押さえられたかもしれんな」「ほのをさんは当時しきさ…
――チールコの労働者が仮住まいとする宿舎 〈おや、新入りか?〉〈ああ〉〈よろしくな〉 すれ違うたさいに仕事終わりの労働者が次々声を掛けている「リダさん、新入りだとよ」「飛び込みですか」責任者の所に連れて来られたたさいは、深く帽子を被りサングラスに髭を生やしたリダを見ていた「助かります。今は人手不足なんで…
れいり達が依頼に奮起してた頃、ナリス地域とメリディオ地域の間に位置する山では松明を持った全身完全装備の男達がガーベージウェストの対応をしていた。男が松明の先を押し込むとガーベージは跡形も無く消えていく「とうた! どうだ?」「終わった」「次は北だ。急ぐぞ」「ああ」よく見ると男達の額には動物、昆虫をあしらった模様が施されている
「~~び…びっくりした…」れいりは足元がおぼつかず前のめりに倒れていた「どこもケガしてない?」倒れ込む前にジンホウがれいりを受け止め下敷きに。近距離でジンホウを見たれいりは超驚きジャンピングして後退り ズザザザザ ガン!「~~~!!! だ!!」 後退りしすぎ後ろの木へ背中をぶつける ひゅん バシ! 振動…
(遅ぇ…)部屋では食べるのに満足したのの子が横になり、いざないも離れた所で背を向け横になっている(つーか妙に目が冴えて落ちつかねー…)頭を手で支え顰め面でソワソワし機嫌がよろしくない。いざないは自問自答を繰り返しひたすら迎えが来るのを待っていた(んな所に押し込まれたからか…)ふと、いざないの背後で見下ろす黒い影がゆらりと動き近づいてくる…
〈では、出かけてきます〉全体派が泊まる宿、ただおが夜の会食に誘われ出て行った。おそらくジンホウが令嬢にお願いしたのだろう 「副団ちょ!」 ただおと入れ違いに入って来た典型派がいざないに声を掛ける「んじゃ、行ってくるっす」「ああ、典型派の好意を無駄にするでないぞ」「……うす」 典型派の宿にやって来たいざないは、賑や…
部屋から出たれいりは、出口付近で何やら話し込む二人を見かける「博士、ジンホウさん。おはようございます」「おはよう」「今はいざない仕事でどこか行ってるみたいですけど…」「嬢ちゃん! あんたに頼みがあるし!!」「へ?」いざないに用があるのだろうと考えたれいりだが、いさいはれいりに用があったらしく、れいりの前に立つとある物を見せた<…
一週間後 「はあ…」濃艶派講習部屋では、元気の無いミヨシが机に突っ伏し動かない「ミヨシ、溜息吐いてどうしたの?」「彼氏さんが仕事で忙しくて遊べないそうです」「そっか…」説明するイソネ「始めるよ~」 今日はこれ読むだけにして入って来たサブリーダー達も溜息吐き吐き紙を配っ…
「寸前で解放する事が出来ましたが…」「マルーの嗅ぎ付けは尋常で無い速さです」「…」「総帥、我々が次に打つ手は――」コルチ団が集まる丸窓がある大きな広間には、総帥を筆頭にこれからの事に関しての話し合いがされていた 「そこには能力者がいるンダ。お前らに勝ち目ナイ」 「!」「どこから入って来た!」「普通に入っ…
南西の山奥、メリディオ地域ガド村「リーダー」「ああ」 パシこの地域にある草を受け取ったソノは、大口を開けゴクリと丸飲み。側に座り子供をあやす『しき あざや』は心配してソノを見ている「え…また飲むの? 姉ちゃも何で止めないのさ」「諦めないからだ」草を取ってきたたさいは、仁王立ちし不…
いざないもまいちの後を追い控え室に戻ろうとしたが、ふと考えて立ち止まると女子側をじーっと見、装置を操作していたジンホウに近づいた「おいジンホウ、俺はさっき良い事聞いたんだが」 どんっ! ボチャッ 「!!」 キャ――ジンホウに対面する余裕を与えずいざないはプールに突き落とす。驚いた女子軍は水浸しになったジンホウを見たとたん悲鳴が飛び交った<…
「いざないゴメンねぇ。私ぃ、いざないが恐怖症って知らなくてコンティに味方しちゃったぁ」全体派控え室にやって来たヘレデムは、両手を合わせて食事中のいざないに平謝り「別にいい。あいつに比べりゃかわいいもんだ」 外にも出れねーまだ憤慨中のいざないは、大きな溜息を吐き吐き冷めた紅茶を飲んでいる「ジンを味方に付けちゃえば…
「おい! ヘレデム、正直に答えろ! この依頼の目的はこれか!?」いざないは再び事務所に乗り込み真相を聞き出す為ヘレデムに詰め寄った 「ねえ今の大きい音何…キャッ」 どん どん「キャッ」 どん「わわっ」「ひゃっ」 音に驚きやって来た女子軍が入口に立ってたい…
「お前ら謀りやがったな!!!」だっ 「鬼ごっこですか? ワタクシ得意なの知ってるじゃないですか〓」一目散に逃げ出したいざないに驚く兵達「えー、私は女の子の味方だよぉ」 コンティがんばぁ「まて―――〓」コンティは周りの家具をなぎ倒しいざないを追いかける。コンティの脳内は浜辺で追いかけっこする…
――二日目 「ねえ、一緒にお風呂入ろうよ」「よし! 入るぞ!!」出だし直後に四人に誘われ一丁は走った「シルクリ!」 ビタン!「の゛わ゛っ」 当然ながら阻止される〈こじかちゃーん〉ただおの作った壁に両手を当てズルズルと下に崩れ落ちた。ただおは最初から戦闘モードに入っている様で目元がき…
「あ」屋敷にやって来た全体派幹部を目の前に、責任者は人懐こく近寄ってきた「いざない、お久ぁ~〓」「責任者ってあんたか」「そうだよぉ。ベルムもいたけど研究したいって帰ったぁ」髪を上に束ね白衣を着るそこの責任者は、いざないも良く知る研究所にいたヘレデムだ「いざない、この美しい女性は知り合いか?」〈美しいぃ?〉
――マルー視聴室 「ぬ?」呼び出しを受けた全体派幹部が視聴室の扉を開くと、中心にいた一人の長身な男にいざないの顔が曇り出す「初めまして、ではありませんね。一度フォートゥスでお会いしたかと」 その前もあったかな?ジンホウは四人の顔を見て微笑む。その間ノート一式を持った夫人がジンホウの隣へ並ぶ…
「改めて乾杯――〓」計十二人全員揃い再びグラスのぶつかる音と明るい声が店内に響く「驚いた。マルーってかわいい娘多いね」「え~、そうですかー?」当たり障りの無い褒め言葉に隣に座るまぁ子はご機嫌「君達って何か法使えるの?」「あ、私は水ー」「私も」質問されキャピキャピと挙手するまぁ子とリヨウ「使えな…
――二週間後「え? 合コン?」講習後、あまり聞かない言葉にれいりの目が点「そーなの! リムさんの友達がマルーの女の子紹介して欲しいんだって。顔見せて貰ったら皆イケメンだったよっ」上機嫌のミヨシは身振り手振りでれいりとイソネに説明している「三人確保出来たけど二人足んないからイソネ、れいり! よろしく〓」「!?」「明日…
ガラ 「副団長」「調べもんって」再び戻って来た全体派集合室には、朝と変わらず机に顔を伏せてる一丁がいる「これなんですけど」透明な袋に入った渦を巻き棘が突出している物を見せられた「父の管理する場所で発見されて預かって来たんですが」「…暗の異物だな」「やはりそうですか」眉を顰めじーっと異物を見る
「……何とも無いです」「れいり君が実践しようとした時点でそんな感じはしてました」「…でも、何でだろう」疑問に思うれいり。ディックは子供をあやす様にれいりの頭をナデナデしている「明の血も関係ありそうですね。後はディックさんの性格とか」「なるほど」穏やかに笑い腕組みするジンホウは微笑ましく眺めている「れいり…
「一時はどうなる事かと」食器を洗いながら無難にお食事会が終わった事に安心する「もう一人のプリセプスがいる時は私は逃げねばならぬのか?」「おソノさんしがみつく癖あるからその方がいいかと…」「変わった動きをしたのは最初だけだったか」「多分…」いつもより多い食器をソルムはピカピカになるまで丁寧に拭き上げていく「では次から…
「ちーす…」ある日の午後、幹部集合室にやって来たいざないは、目の前の机に突っ伏し負のオーラを撒き散らす一丁を見て一歩下がった「…ししょー、また何かあったのか?」「ディックがいると聞いたのでオヴァを作った双子の所に連れて行って貰おうと、ソノにも言って派長室に行ったのだが」ぐりんと頭だけをいざないに向け真っ青な顔の一丁は、口を動かすのも辛そうに今まで…
「またのお越しをお待ちしております」 スタッフにお見送りされ、れいり達は高級車へ乗る。数十メートル発進後、静かに後を追う車が現れた バタン その後、大きめの店に降りたれいり達は店内へ。高級車は何処かへ走って行く「この店の関係者か?」「行ってみよう」後を付けてきた車から二人の男が降り、店の中へ入っていく
(出て来やがった) 換金してたいざないは、監視室から出て来たジンホウを見つけ後を追う ぐい! バタン カチャ! 「!」急にジンホウの右腕が引っ張られ部屋に引き摺り込まれた。焦ったいざないは部屋の隣にあるトイレを見つけ入って行く「僕今別件中なんですが、堪えられませんか?」 くすウ…
「いいですね、特二番席の三人。それとなく声掛けましょうか」フロア全体を見渡せる場所で、れいり達を眺めている二人。ステージではショーが始まり食事をしていた客達の視線を集めていた「差し詰めあの人が女主人って感じですね」「…しばらくは自粛しよう。No.9があんな事になり総帥も気を落としておられる」眺めていた二人は支配人のゼン セイムとスタッフでは…
レンタル高級車が到着し、れいり達が降りてくる 「いらっしゃいませ」 入口で待ち受けるスタッフを目の前に、ジンホウがれいりの横で腕を出す「さっ どうぞ」「よろしくお願いします」緊張しながられいりは練習通りにジンホウの腕に手を添えた
いざない&ディックの部屋 カチャ はっ 「着替えましたね」急に部屋に入ってきた二人と声に振り向くいざないは、嫌な予感を覚え一歩下がる「では、髪纏めちゃいましょう〓 暴れるなら抑えて下さいディックさん〓」「うん〓」「~~~!!!」ジンホウの両手には液体やら道具が握られ、これから始まるであろう拘束の宴を匂わせていた。
――外での実地(庭球) 「あ」やって来たボールを打ち返そうと振りかぶるれいりだが、空振ってしまいボールが後ろへ飛んでいく スパーン 「ナイス、イソネ」後ろにいたイソネが切れの良いスマッシュを放ち相手側にボールが入った 「あー、いい汗掻いたぁ」終了後、一般人員は各々タオルで汗を拭き談笑している「イソネ!…
ただおが戻って来て三日後のとある飲み屋 「ただお残留に祝杯だ!!」 『カンパーイ』とグラスに注がれた飲み物を揺らし軽くぶつけ合う。一丁だけアルコール入りで他の皆はジュース類だ「どうしたいざない。冴えん顔だの」「まあ…気分的にヘコむ仕事控えてて…」一人浮かない顔のいざないは、十五日後に大金が飛ぶ事に萎えている「あれ(…
「うーん…どこいいだろ」部屋のリビングでれいりはグルメ本なる物を捲り悩んでいた「でも、こういう所って立派な服着ないとか……持ってないしなぁ」 ま、何とかなるか…一向に決まらず各店の情報を見ては眉を寄せ考える 「ソルム」 れいりはグルメ本を持ち通路にいるソルムに声を掛ける「この本の中で興味あ…
キャ――〈ナツオー!〉〈たつとー〉ワー ワー ワー〈ダイラー〉 アイドルが集まる会場では、ファンの声援が数百メートル先まで聞こえる程大盛況だ「お疲れ」「サンキュ」小休止に入りバックヤードに入ったアイドルにスタッフが飲み物を渡す「お前も手伝いしてないでデビューすればいいのに。ミヅトも育てたいって言…
「モンタニさんには説得して(れいり勧誘)帰って貰いました。私は一旦家へ行きます」「分かった。祝勝会を何処でするか考えておく!」「…はい」全ての試験が終わり、全体派は後片付けを始めた * 「…酷い目にあった」着替えが終わったれいりはぐったり状態で会場から外に出てくる『プリセプスが一位になるのは従者と…
「お待たせしました」るうりんの後ろを歩いてくるれいりは、大判のタオルを巻き左手に装備袋、頭にパグを乗せている。やる気をほとんど無くし気怠そう「何とも言えぬ色気!」 ええのぉええのぉ一人、一丁だけが喜んでいる 「コンタクトは」「していません」 気まずそうに部屋から出るただお。
――一時間後 「一体誰が勝ち続けてる?」四人は勝敗を記録してある場所まで行き、ずらりと並ぶ数字を見たとたん一丁が目を逸らす「嬢、五勝してんじゃん」「え!?」五勝したモンタニ リオの名前が緑色に点滅していた「誰かが五勝しねーとヤベーぞ………ん?」勝った数だけ色分けされる画面に、いざないは違う色の名前が無いか探し出す
「あのっ ありがとうございました」裏口に出た三人。れいりはまいちを前にペコペコと何度もお辞儀している。ソルムはその間姿を消した「何かお礼したいのですが…」「いりません」「え…でも…何か申し訳無いです…」「………では」慈善的行動であったまいちは何も考えていなかった。肩に掛かったタオルに手を寄せれいりを見つ…
「明日に備えて休みたいけど…」 だっしゅ「張る!!」 〈いってらー〉目の色を変えた女子は夕食後マジ顔で男風呂を目指す。れいりは手を振り苦笑いしながら見送った「れいりは行かないんですか?」「うん…動きすぎて疲れちゃって」待ちの姿勢を取るれいりに走りかけのイソネが尋ねる「~~あ…でも少し散歩してく…
「六の試験はギミックボディとの対戦です」 「!」広場中央に被されていた布が捲れると、中から六体の人型ロボットが現れた。体、胴体、頭等は丸い風船の形をし表面は滑らかで艶もある 「それぞれ弱点が違います。より正確に弱点を見つけ壊し、倒すまでの時間を計ります。弱点は二ヶ所です。ギミックも攻撃をしますがぶつかっても痛くありません。弾力があるので遠くまで飛…
「ブログリーダー」を活用して、蒼都 未雨さんをフォローしませんか?
――猛獣区域 「さすがに猛獣相手は大変です」威嚇して襲ってくる猛獣に典型派も息を切らし疲れていた だだだだだ 左奥からやって来た拘束されてない混ざり数人にイソネとハギがハッとなる「おきまりさんっ 地下の人です!!」「!」猛獣相手をしていたのの子達が振り返り駆け付ける頃、混ざり達はケンタウルスの様な半獣の変化をし法を…
「大体捕まったか」 「ええー」「取れない!!」「キィー」 この場にいる全員の捕縛を終えるといざないは大きく一息。身動きできなくなった女達は喚いてパニックになっていた「後はレオが正気に戻れば…」れいり達を見たいざないは、その後ろを見てハッとなる「ソルム!! レオを戻してくれ!!」「お…おい」
「……」三帝柱は目の前で横になる人物を口を引き締め食い入る様にガン見「セリヌル! 忘れたの!? 我が父は『魔性は破滅をもたらす』と言ってた事を!!」「で…でも」「いい事!! まだ眠ってるうちに外に連れてお行き!!」柔らかなベッドに横たわる麗しき姫王子(まいち)。眠りから目を…
又々八つの入口に戻って来たいさい、れいり、ソルムの三人。れいりは前屈みになり呼吸が荒い「嬢ちゃんにはちときつかったなあ」「……はい」 はーはーいさいはれいりを見て困った様に笑う。ソルムは心配している「今の道が爬虫類で入口出口セットだな」 カシャ
「あれ?」れいり達は明るくなった場所に来ると既視感を覚えた「最初の入口に出た…八つの入口…」出てきた入口を見直し立ち竦む 「嬢ちゃん、無事だったか」 「博士! 良かった……ジンホウさんといざないは?」端の方でしゃがんでたいさいに気付き安心するも一人だけいた事に疑問「それが俺だけまた別に落とされて違う場所行ったし」
――王の部屋 天蓋付きの豪華なベッドに周りの家具も高級品で埋め尽くされ、地下であるにも関わらずキラキラと眩い光を放っている(あの混ざり共、おれを王にしてどうする気だ?)ゴロンは三帝柱からこの部屋に連れて来られると、暫くその場で突っ立っていた「ま…まあ、王になる資質はおれにはあるにはあるが…」 うんうん
一行は通路とは違う空間に到着すると眼前を見つめ立ち止まった「これまた多いですね」目の前には整然と並んだ沢山の入口と、端っこには山積みされた小石がある「プリセプス、入口は何個見える?」「……八個だよ?」ソルムに言われ素直に数える「だそうです」 皆同じです「ししょーは…」…
三時間半前 「どこにあるのかのぉ〓」一丁はくんくんと鼻を鳴らしどんどん奥へ進んでいく(あの程はどこまで行くんだ?)進む事を止めない一丁にゴロンはやきもき(何度ここは!?)いつの間にか草が消え洞窟内へと入っていた。その先には入口が沢山あり、一丁は迷う事なく一つの入口へ歩いて行く たたっ 見失うま…
「博士は冒険家と言ってるけど、本当は発明が専門なんだ」「そうなんですか」いざない達が見えるくらいの距離を進むジンホウとれいり「自分に必要な物しか作らないから、今みたいに欲しいと意思表示しないと協力してくれないけどね♪」 〈いざない、ペース落とすし!〉〈これくらいついてこい!〉 「へえ~」「いざない君の眼鏡作ったのも…
「あいつらはここ数日姿を見せなくなった。今までは三日にあげず現れていたが」「……」再度ビイスの所にやって来た五人に広場にいたカウザが伝える「警戒されちまったか…」「次現れるのは当分先になりそうですね」気付かれた事にいざないは厳しい顔「仕方ねぇ、奴らのアジトを見つける方に切り替える。少し経ってから様子見に来るさ」「分…
――マルー 「ししょーには伝えた。俺達は再びビイスの所へ行く事にする」「よろしくお願いします」いざない達は混ざりを捕まえた後マルーに戻り報告していた。次の目的を告げた後それぞれ休憩する為に一旦部屋へと向かうが、ふといざないが足を止め難しそうな顔をする「どうしたのいざない?」「ビイスの所来んのはあと三人だ。その前にジンホウ連れ…
船着き場に到着すると、降りて来た典型派は見知った顔がいた事に気付く 「ミオカさん!」 「イソネか。のの子も久しいな」「べし!」かつてイソネの上司だったミオカは船着き場から降りて行く人達を確認しては眺めていた「警備隊がここまで来ると言う事は何かあったのですか?」「警備隊抜きで自分一人の行動だ」「?」「隣の…
――ウフビスーブテラ(地下都市) 「プロドゥとイクセスはまだ帰って来てないの!!?」程で言えば見た目五十代の女三人が、前に並ぶ若い衆と話し合いをしていた。一人の女は腕組みしキリキリしていたが、他二人は化粧をしたりのほほんとしている「入った所まではいたんだけどね」「ビイスに散り散りにされました」「プロドゥの事だからイクセス連れ…
――二日後の夕方 ザッ 視界がはっきりしない暗闇と薄明りのさなか、頭巾を被った数人が現れビイスの敷地内へと侵入してきた。途中、待ち構えていたビイス達に遭遇。棒を振り下ろされると避けた混ざり達がそれぞれ別れて散っていく「……!」 はっ一人の混ざりがビイスを見てある事に気付いた「まちなさい! …
――五日後「うれしいですねぇ」幻獣の森入口では明るく陽気な声が響いていた「まさかこんな早くに又ビイス君達に会えるとは」「…頼むから邪魔だけはすんなよ」「分かってますって〓」いざないは面倒くさそうにジンホウを見ている「…大丈夫かなぁ。十人くらいいるんでしょ…捕まえられるかな私……」マルーの仕事と聞いていた…
派長室へとやって来たいざないは、扉を開けて入ろうとする人物に目が留まる(のの子?)のの子が室内へ行くのを廊下で待った 「?」のの子は中に入らずドアノブを掴んだまま動かない「どうした? のの…」 「ポンポン頭!?」 むっさ険しい顔で中を見てるのの子の陰からいざないが様子を窺うと、変化世界の若『てんしん くいだ』と他…
「やはり風が出来た当初からいる幻獣はいませんね」「…うん千年も生きてる奴いねーだろ」五つめの幻獣訪問が終わり森を歩く五人がいる。ディックとれいりは陽気にルンルンしているが、いざないはぐったりしていた「これでダメなら一旦止めねーか? 喜んでんのあの二人だけだし」「そうですね。かれこれ二十日ですし、別の方法を考えましょう」 「じ…
濃艶派改め“優美派”が新たに誕生した。能力等考慮の末、選挙で決まった“ヒドウ エダ”を代表リーダーとし、他は今まで同様サブリーダーとして落ち着く事になる 〈幹部集まり会に行けない…〉〈はあ…〉〈まいち様〉 まいち狙いで頑張るも落選した三人はがっかりしてぼやいている。トリ マツリに至ってはとにかく鍛錬なのでどうでも良かったらしい
バチッ! 「え?」 シャッ カチ!! ダイヤと鎖は怒り目になりジンホウの前とソルムの前に位置して睨み合いに。ダイヤは横に整列し、鎖は四角に組み合わせ盾の様になっている「ダイヤ君と鎖どうしたの!?」双方戦闘態勢に入り身構えた「……」 じっ
「さて」数時間後、サウム島に到着し地面に降り立つ「僕以外の強者を手に入れて、勝算はあるのでしょうかね」不気味な程静かな島の先には先程映っていた三層の住人がいる。次々と到着する幹部は岸に降り様子を見ながら並び始めた「意図は分からぬ。こちらの戦力を減らし追い打ちを掛けるのかもしれぬ」「T!」最後、全体派を乗せた船が到着…
バン!「ミング・カピトかるうりんいる!?」 「あなたは…」派長室の扉を荒く開き一人の人物がやって来る 「ミイナ!」 「緊急よ! 大変な事が起きたわ!!」入って来たミイナは走って来た様で酷く呼吸が激しい「ミイナさん!? そのままマルーへ来たんですか!?」「だって防衣着る余裕なんて無かった!」ミイ…
「あのー、何始めたんですか?」「言うと思うかアホ面の女あ!」「拷問して良いか?」「丁重に言わさせて頂きますっ!」ソルムの手が動き出したのを知り暗人とれいりはギョッとなる 〈カクカクシカジカ カクカクシカジーカ〉 「彼は暗なのでしょうか…とても美しいですね」「総帥がこの場におられれば…」〈美しいのと冷たさ…
休園となっている植物園の前にれいりは現れる「よし!」キィと軋む鍵の掛かっていない扉を開き、れいりは気合を込め中を進む(いた!!)入り組んだ植物を掻き分け数メートル、さっき見た緑の帽子を発見 「リムさん!!」 驚いて振り向くリム。側にはリムの他数人がリム同様驚いてれいりに視線を向けた
「マラソンって苦手…」 はーはー「お疲れ様です。れいり」 はい最下位で到着したれいりは、前屈みになり太ももに両手を置いて呼吸を整えている。タオルを持ったイソネがれいりに渡し、受け取るといつもいる筈の人物が見当たらない事に気付く「あれ? そう言えばミヨシは…」「あち…
肩をつつかれ皆の方を振り向く 〔今から順番に近づきます〕 「…はい」紙に書いた字を一人のディックが掲げ、右のディックかられいりに近づく(文字表記したのジンホウさんぽいな…)近づいては離れるディック達を見ながられいりなりに推察している 「…何とも無かった」パチパチパチパチパチ 四人はごく自然にれいりとのお…
変化界沿いの川辺を探索していた全体派は、収穫がさっぱり無く皆溜息を吐いていた「だめだ、さっぱりねーわ」「一体副団長の視えた場所は何処にあるのでしょうね」ただおは手を団扇代わりにしパタパタ顔を扇ぐ「隠されてるとは思えねーんだが」「日も傾いた。休む事にしよう」一丁の号令元一度切り上げテントの支度を始める 「団長」
マルー視聴室。集まった幹部の前で夫人がスクリーンに映る人物を指し棒で強調していた「しきさんの話によりますと、キリート・ダイラは能力が高く身のこなしも速い。口から発する大音量で動きを足止めするそうです」スクリーンの布に指し棒がぶつかる度映ったダイラがユラユラ揺れている「ソノと二人がかりなら押さえられたかもしれんな」「ほのをさんは当時しきさ…
――チールコの労働者が仮住まいとする宿舎 〈おや、新入りか?〉〈ああ〉〈よろしくな〉 すれ違うたさいに仕事終わりの労働者が次々声を掛けている「リダさん、新入りだとよ」「飛び込みですか」責任者の所に連れて来られたたさいは、深く帽子を被りサングラスに髭を生やしたリダを見ていた「助かります。今は人手不足なんで…
れいり達が依頼に奮起してた頃、ナリス地域とメリディオ地域の間に位置する山では松明を持った全身完全装備の男達がガーベージウェストの対応をしていた。男が松明の先を押し込むとガーベージは跡形も無く消えていく「とうた! どうだ?」「終わった」「次は北だ。急ぐぞ」「ああ」よく見ると男達の額には動物、昆虫をあしらった模様が施されている
「~~び…びっくりした…」れいりは足元がおぼつかず前のめりに倒れていた「どこもケガしてない?」倒れ込む前にジンホウがれいりを受け止め下敷きに。近距離でジンホウを見たれいりは超驚きジャンピングして後退り ズザザザザ ガン!「~~~!!! だ!!」 後退りしすぎ後ろの木へ背中をぶつける ひゅん バシ! 振動…
(遅ぇ…)部屋では食べるのに満足したのの子が横になり、いざないも離れた所で背を向け横になっている(つーか妙に目が冴えて落ちつかねー…)頭を手で支え顰め面でソワソワし機嫌がよろしくない。いざないは自問自答を繰り返しひたすら迎えが来るのを待っていた(んな所に押し込まれたからか…)ふと、いざないの背後で見下ろす黒い影がゆらりと動き近づいてくる…
〈では、出かけてきます〉全体派が泊まる宿、ただおが夜の会食に誘われ出て行った。おそらくジンホウが令嬢にお願いしたのだろう 「副団ちょ!」 ただおと入れ違いに入って来た典型派がいざないに声を掛ける「んじゃ、行ってくるっす」「ああ、典型派の好意を無駄にするでないぞ」「……うす」 典型派の宿にやって来たいざないは、賑や…
部屋から出たれいりは、出口付近で何やら話し込む二人を見かける「博士、ジンホウさん。おはようございます」「おはよう」「今はいざない仕事でどこか行ってるみたいですけど…」「嬢ちゃん! あんたに頼みがあるし!!」「へ?」いざないに用があるのだろうと考えたれいりだが、いさいはれいりに用があったらしく、れいりの前に立つとある物を見せた<…
一週間後 「はあ…」濃艶派講習部屋では、元気の無いミヨシが机に突っ伏し動かない「ミヨシ、溜息吐いてどうしたの?」「彼氏さんが仕事で忙しくて遊べないそうです」「そっか…」説明するイソネ「始めるよ~」 今日はこれ読むだけにして入って来たサブリーダー達も溜息吐き吐き紙を配っ…
「寸前で解放する事が出来ましたが…」「マルーの嗅ぎ付けは尋常で無い速さです」「…」「総帥、我々が次に打つ手は――」コルチ団が集まる丸窓がある大きな広間には、総帥を筆頭にこれからの事に関しての話し合いがされていた 「そこには能力者がいるンダ。お前らに勝ち目ナイ」 「!」「どこから入って来た!」「普通に入っ…
南西の山奥、メリディオ地域ガド村「リーダー」「ああ」 パシこの地域にある草を受け取ったソノは、大口を開けゴクリと丸飲み。側に座り子供をあやす『しき あざや』は心配してソノを見ている「え…また飲むの? 姉ちゃも何で止めないのさ」「諦めないからだ」草を取ってきたたさいは、仁王立ちし不…
いざないもまいちの後を追い控え室に戻ろうとしたが、ふと考えて立ち止まると女子側をじーっと見、装置を操作していたジンホウに近づいた「おいジンホウ、俺はさっき良い事聞いたんだが」 どんっ! ボチャッ 「!!」 キャ――ジンホウに対面する余裕を与えずいざないはプールに突き落とす。驚いた女子軍は水浸しになったジンホウを見たとたん悲鳴が飛び交った<…
「いざないゴメンねぇ。私ぃ、いざないが恐怖症って知らなくてコンティに味方しちゃったぁ」全体派控え室にやって来たヘレデムは、両手を合わせて食事中のいざないに平謝り「別にいい。あいつに比べりゃかわいいもんだ」 外にも出れねーまだ憤慨中のいざないは、大きな溜息を吐き吐き冷めた紅茶を飲んでいる「ジンを味方に付けちゃえば…