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eterna http://storiaeterna.blog10.fc2.com/blog-entry-1.html

糖度高めなオリジナルBL小説(短篇~長篇)を扱っています。 ドイツ人広告代理店社長×イタリア人家具デザイナーが美味しいもの食べたり困難を乗り越えたりいちゃついたりする日々の物語。 #溺愛攻め #トラウマ持ち受け

受け溺愛主義かつ強火担の攻めが何が何でもハピエンにします。

あざさ
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2011/01/01

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  • Carol

    「おかえりなさい」いつもと変わらない笑顔、いつもと変わらない言葉と声音。いつもと変わらない様子で出迎えたアルフレードに僅かな違和感を覚えたのは、一瞬のことで。気のせいか、とハインリヒは促されるままリビングに向かった。どうせクリーニングに出すのだからと脱ぎ捨てようとしたジャケットとネクタイはアルフレードに回収され、ダイニングチェアの背に丁寧に掛けられる。そのテーブルの上に置かれているのは、明日の朝食...

  • Old Pal

    疑似的だとしても。気休めにすらならないとしても。理不尽に奪われ、不条理に失ってしまったものを少しでもその手に戻してやれるならば何だってしたい。それが独り善がりだとしても、と微苦笑を口端に乗せたまま肩を竦めた息子の姿を思い出しながら、マリアンネは隣でじゃがいもの皮を手慣れた様子で剥いているアルフレードを見やった。柔らかな金糸の髪が映える滑らかな白い肌と長い睫に縁取られた穏やかな瞳を持つこの青年のこと...

  • Gimlet

    「何か迷っていることがあるんですか?」どこか確信を持った穏やかなその声音にグラースは息を飲んだ。真っ直ぐな眼差しは優しく、しかし、何もかもを見透かすような力強さがある。ビスクドールのような端正な容貌に人間らしい温度を与えるその鳶色の瞳から視線を逸らせるはずがなかった。何故、この青年には分かってしまうのか。己の上司であるハインリヒが「彼には一生敵わない」と言っていたが、つくづく頷くしかない。許すよう...

  • エンジェルラダーの下で

    見上げた先には、鈍色の雲。畑の畝のようにいくつも折り重なり、その向こう側にあるはずの青空を覆い隠している。大きな雲を千切って散りばめたようにひとつひとつの雲の境界線は曖昧で、メリハリがないためか重たそうにも見えた。思わず口端から零れたため息も暗く、足元に落ちて転がる。それを目敏く見つけたハインリヒは手にしていたカップをソーサーに戻し、その手をアルフレードの薄い肩に伸ばした。「どうした、アル」「今日...

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