樟若葉(くすわかば)...
「夏潮」所属の俳人。平成23年5月、第一句集『ラフマニノフ』を上梓。惜春の心ラフマニノフの歌
初めての俳句(俳句の作り方)、1998年以降の句帳の清書、句集鑑賞、吟行記、旅行記、ゴルフ、小林研一郎、読売日響を中心にオーケストラ鑑賞記などなど。
「沖」3月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 火の方へ掃き寄せてゆく落椿 能村研三 大根干すつくづく土に生かされて 森岡正作...
煮凝がごはんで溶けてゆくかをり 「煮凝」が季題で冬。魚などを煮た汁が固まったものを言います。わざわざ固めた料理も「煮凝」ですが、この句の場合は昨晩の残りを朝食にしている感じでしょうか。ご飯は炊きたてで、煮魚の残りを冷たいまま載せて食べようとしているのです。ご飯にのせたところから煮凝が溶けてきて、食欲をそそる香りが漂ってきます。食べ物の俳句は、おいしそうに詠めとはよく言われることですが、やや無...
薔薇の名となりてより幸薄かりき 「薔薇」が季題で夏。薔薇の名前には、人名をそのままとったものも多くあります。亡くなってから薔薇の名となる場合もありますが、この句の場合には、生前に自らの名前を冠した薔薇の新品種を捧げられたわけです。作者がその薔薇の前に立ったとき、既にその人は故人となっています。振り返ってみると、薔薇の名となった頃がその人の絶頂期で、その後は幸せとは言えない人生だったと思われたの...
昨日、『稲畑汀子俳句集成』読書会に参加してきました。「育」のテーマで選んだ10句を持ち寄って、鑑賞しました。私は、そのまま子育て俳句から選びましたが、「育」を幅広く捉えて選んだ方もいて、面白い話になりました。皆様、お世話になりました。...
オンラインで、八千代句会がありました。 下萌や生徒の来ない二週間※今月5回目、今年13回目。...
遅ればせながら、本井英先生の第六句集『守る』(2023年9月、ふらんす堂刊)から、20句抽出したものを順に鑑賞していきます。 とめどなき湯玉めでたし福沸 「福沸」が季題で冬。現在は、若水を沸かすことを言い、お雑煮にしたりします。鍋で湯を沸かすだけのことですが、そこに淑気を感じて出来た季題と言えます。この句の場合には、鍋の底から湯玉が次々に浮かんでくる様に、めでたさを感じています。直接「めでたし」とも...
近隣の俳句愛好家との交流を深めていただくため、どなたでも参加可能な市民俳句大会を開催します。13時受付開始、13時30分投句締切当季雑詠3句。開催日 2024年3月30日(土)時間 13時~16時場所 八千代市市民会館 第4会議室料金 1000円事前申し込み 不要主催 八千代市俳句協会https://www2.chiicomi.com/event/2039728/...
母校の新棟建設にあたって、同期で寄付を集めました。その達成記念で飲み会をしました。...
6月1日 文学特論(は)薫風や午後の授業にパンかじり 6月2日 アジサシの会麦の秋みどりの丘につらなりて特大の緑の機械麦を刈る阿寒湖へ百二十キロ麦の秋 6月3日 八千代句会食卓を拭きて涼しき風入れて家々の顔かがやける西日かな 6月6日 (6月7日 夏潮池袋句会)蝶よりも蛾ににて未央柳かな 6月7日 黒羽(6月16日 働き方改革吟行会)城ありし町のなくなり蜘蛛の網武茂川と書きてむもがは鴨足草 6月8日 ゴルフ部・...
「卯浪」金波集、今回の特選句評には以下の5句を取り上げました。 むき出しの噴水装置冬ざるる 寄鍋を囲み還暦祝ひたり 冷たさの芯あるままの洗濯物 手のひらに少し目覚めて冬の蜂 懐に青い鳥をり日向ぼこ...
冬帝の遣はしめなるはたた神 「冬帝」が季題で冬。まるで冬帝の使いのように雷の鳴ることよ、という俳句です。日本海側の「雪起こし」「鰤起こし」を思わせます。雷に続いて、今度は雪を伴って「冬帝」本体がやってくるのでしょう。「冬帝」も「はたた神」も気象を神になぞらえた言葉ですが、ここではそれが実感とともに捉えられています。 権五郎神社暫く日向ぼこ 息白く開園前の飼育員 数へ日の鴫立庵の昨日今日 ...
オンラインで働き方改革吟行会、リアルで夏潮新年会がありました。 少しづつ白ずれてをり犬ふぐり※今月3、4回目、今年11、12回目。...
今日は、国際俳句シンポジウムがありました。第1部のお三方の事例も興味深かったですし、第2部で堀田季何さんから紹介された俳句が既に地球規模に広がっていることを示すデータには、俳句についての認識を新たにしました。リモート参加でしたが、とても勉強になりました。https://haiku.jp/news/17008/...
「いぶき」第23号をいただきました。ありがとうございます。共同代表のお二人の御句を紹介させていただきます。 母が好きその耳が好き木の実降る 今井豊 本井英さん 龍の玉こゑうしなひしひとおもふ 中岡毅雄...
『WEP俳句通信』138号、特集〈現在の俳句界と俳句について〉に寄稿しました。難しいお題でしたが、「俳句界のオンライン化」という題で書きました。...
来週末、標記の読書会に参加します。オンライン配信を無料で視聴できますので、よろしければご覧下さい。第7回2024年2月25日(日)17時スタートテーマ 「育」ホスト 西村和子(知音代表)ゲスト北大路翼福田若之(群青・オルガン)星野沙奈(麒麟)前北かおる(夏潮)今井肖子(ホトトギス)https://www.nowakekai.com/teiko...
『俳壇』3月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
久々のホームコースでした。スタート3ホールで21打も叩いてしまいましたが、その後はぼちぼちの調子でした。アイアンは冴えていました。スコアは、54の47で101でした。...
「あらうみ」1月号をいただきました。ありがとうございます。西田梅女代表の近詠から1句紹介させていただきます。 めくるめく光に乗りて神の旅 西田梅女...
「-BLOG俳句新空間-」第219号の「令和五年夏興帖、第十二」に3句、載せていただきました。http://haiku-new-space-haikucho.blogspot.com/2024/02/blog-post.html...
今日は、お世話になっている「俳壇」のパーティーに出席してきました。楽しく飲みました。 ...
「沖」2月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 裸木の朴に留守居を頼みけり 能村研三 掃き集められて姦し柿落葉 森岡正作...
「晨」1月号を送っていただきました。ありがとうございます。中村雅樹代表の作品から1句紹介させていただきます。 干満のうしほを前に松手入 中村雅樹...
「花鳥諷詠」2月号、「風報」に選者を務めた関東支部大会の報告が掲載されました。...
「舞」No.123を送っていただきました。ありがとうございます。山西雅子主宰の作品から1句紹介させていただきます。 日に晒す寒天に藁吹かれ乗り...
週末は、2つのオンライン句会に参加しました。 荒川に沿うて中川日脚伸ぶ※今月1、2回目、今年9、10回目。...
首席客演指揮者としては今月が最後の登場となる山田和樹の指揮。最後に演奏された「ラ・ヴァルス」が良かったです。緩急自在の演奏で、フレーズの入りや合いの手のニュアンスが絶妙でした。前半のハイドンも、フルサイズのオーケストラによる堂々とした演奏でありながら、そういった遊び心がありました。「ラ・ヴァルス」の前に演奏されたカプースチンのサクソフォン協奏曲も、ジャズの要素を取り入れた素敵な曲でした。...
「春月」2月号をいただきました。ありがとうございます。戸恒東人主宰の「侃々集」から5句、紹介させていただきます。 借家にも書生下女部屋紅葉忌 栴檀の実の風に鳴り風に落つ そこまでは飛礫届かずかいつぶり 泥の田の底探りつつ蓮根掘る 柴漬を小舟傾け抱き上ぐる...
「鳰の子」第64号をいただきました。ありがとうございます。柴田多鶴子主宰の作品から1句紹介させていただきます。 枯るる中ライフジャケット舟に積む 柴田多鶴子...
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樟若葉(くすわかば)...
今日は、選択授業の句会がありました。 火の字にも不の字にも見え若楓※今月13、14回目、今年55、56回目。...
新しい首席客演指揮者ヴァルチュハを迎えて、マーラーの3番。出だしのスケール感に乗りきれなかったのですが、その後の室内楽的なニュアンスが抜群でした。第4楽章のメゾソプラノも、天啓のような歌唱で素晴らしかったです。じっくり歌ったフィナーレの集中力も見事でした。...
今日は、選択授業の句会と放課後の句会を行いました。田んぼも苗が届くのを待つばかりになりました。 まだ濡れてゐるやうに照り柿若葉※今月11、12回目、今年53、54回目。...
欠席した俳人協会千葉県支部俳句大会の作品集を送っていただきました。ありがとうございます。 乾燥機並んで回るうららかな※4月17回目、今年52回目。...
「いぶき」第24号をいただきました。ありがとうございます。共同代表のお二人の御句を紹介させていただきます。 野火を消さんと竹箒叩きつけ 中岡毅雄 涅槃図の猫涅槃図の前の猫 今井豊...
田んぼの整備が一段落して、選択授業の句会を再開しました。 午後からは茶道の授業柿若葉※今月10回目、今年51回目。...
楝の花(おうちのはな=あふちのはな)、樗の花(おうちのはな=あふちのはな)、栴檀の花(せんだんのはな)...
「卯浪」金波集、今回が最終回です。特選句評には以下の5句を取り上げました。 りん打てば花菜ほろほろ零れけり 手をつなぐやうにセーター干されあり 胼薬ぬりて一日終へにけり 裏庭の閂あけて西行忌 田畑の売買話春炬燵...
『俳壇』6月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
うすら日に浮き上がりくる雪景色 「雪景色」が季題で冬。未明から暁に向かう時間帯とも考えられますが、私は靄に閉ざされていた眺めに日が差してきたところを想像しました。それまでは半径5メートル、10メートルしか見えていなかったのでしょう。風が靄を吹き払うのにつれて日が差してきて、雪景色が浮き上がってきたという俳句です。どういう景色かは言っていませんから、山の中でも、雪国の街でも良いと思いますが、白い帳...
オンラインで八千代句会を行いました。浜松で詠んだ俳句を出しました。 祭人空のリヤカー曳いてゆく※今月9回目、今年50回目。...
今週の研修旅行で詠んだ俳句で句会をしました。 上陸の記念の錨クローバー※今月7、8回目、今年48、49回目。...
「沖」5月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 天窓のあかりの中に雛飾る 能村研三 遠足のみな山羊の子に触れたがる 森岡正作...
横須賀美術館で開催中の「鈴木敏夫とジブリ展」を観てきました。『アニメージュ』や映画の制作に関わるメモなど、膨大な資料が展示されていて、面白かったです。...
オンラインで夏潮WEB句会(仮)がありました。 下駄箱の上の造花に蜘蛛の網※今月6回目、今年47回目。...
海棠(かいどう=かいだう)...
忍冬の花(すいかずらのはな=すいかづらのはな)、にんどうの花(にんどうのはな)...
今日は、夏潮名古屋句会にお邪魔しました。浜松の弁天島を吟行しました。 目と鼻の先の干潟へ渡し舟※今月5回目、今年46回目。...
オンラインでアジサシの会がありました。 蓮の鉢しづめてありぬ蛙の子※今月4回目、今年45回目。...
身の内にひそむ病魔も春を待つ 「春を待つ」が季題で冬。まだ表立って症状が出ているわけではない病気が、検査の結果あきらかになったのでしょう。それを抱えながらも春を待つことだ、という俳句です。「も」の後には、「あるが」のような言葉が省略されていると解しました。つまり、病気の不安はあるが、やがて来る春とともに快方へ向かうことを願っているという理解です。「春を待つ」気持ちは切実だと思いますが、同時に治...
今日は、ご縁あってドルトン東京学園中等部にお邪魔して、俳句の授業をしてきました。走り梅雨の一日を楽しく過ごせました。...
『新房総吟行案内』(2023年4月、俳人協会刊)が完成しました。私も編集委員として少しだけお手伝いしました。俳句もたくさん載せていただきました。近所にも知らないスポットがたくさんあって、これから訪ねてみたいと思っています。...
今日は、千葉県俳句作家協会の通常総会・新緑交流俳句会がありました。公式の懇親会は行いませんでしたが、場所を移しての二次会はできるようになりました。また、オンラインで八千代句会も行いました。 ねつとりと雨の雫や蜘蛛の網※今月14、15回目、今年67、68回目。...
音楽監督ジョナサン・ノットの指揮でマーラーの6番。ピアノ独奏のリゲティ「ムジカ・リチェルカータ」第2番に続ける形で演奏されました。今日はステージ横の席で、目の前にハンマー。分厚いオーケストラの奥に見るのとは違って、迫力がありました。演奏も緻密にしてエネルギッシュという感じで素晴らしかったです。...
『俳句四季』6月号、「ある日の俳人」のコーナーに出させていただきました。ありがとうございます。...
先週から今週にかけて、先日の研修旅行中に詠んだ俳句で句会をしていました。 日焼して谷の生命を守るべく※今月8、9、10、11、12、13回目、今年61、62、63、64、65、66回目。...
7月29日(土)、愛知県の刈谷市産業振興センターで開催される講座にうかがいます。「校舎を飛び出せ!俳諧師」というとんでもない演題でお話しさせていただきます。近隣の皆様、是非お運びください。...
『俳壇』6月号に、「十二か月添削教室」を掲載していただいております。...
「沖」5月号を送っていただきました。ありがとうございます。能村研三主宰、森岡正作副主宰の作品から1句ずつ紹介させていただきます。 いとも容易く雪吊のはづさるる 能村研三 染卵紅茶カップに金の縁 森岡正作...
「いぶき」第20号をいただきました。ありがとうございます。共同代表のお二人の御句を紹介させていただきます。 虚子の句を以てはじまる初暦 中岡毅雄 ともに生きともに薄氷踏みにけり 今井豊...
「春月」5月号をいただきました。ありがとうございます。戸恒東人主宰の「侃々集」から5句、紹介させていただきます。 初蝶の濡れ羽煽ぎて飛び立ちぬ つれづれに野蒜を摘んで老二人 店蔵の上がり框に鉢の梅 梅東風や砂の零るる築地塀 梅が香や寺から寺へ切通し...
「花鳥諷詠」5月号「一頁の鑑賞」に寄稿しています。『ホトトギス雑詠選集』から以下の二句を取り上げました。 新緑の此国われの住むに耐ゆ 森脇襄治 辻々に売る休戦の花ポピー 甲山小百合...
今日は、選択授業の句会がありました。 十薬やコンクリートを覆ふ苔※今月7回目、今年60回目。...
「晨」5月号、「招待席―晨集より―」に寄稿しました。以下の5句を鑑賞させていただきました。 猪罠の米糠雨に流れをり 中村雅樹 とも綱の石蓴をつつく小鳥かな 天野桃花 杣道にこぼれてゐたる古巣かな 中山世一 鹿垣の中に暮らせる一家あり 山内繭彦 お鏡の梔子色や子の机 山中綾...
久々に、八景島シーパラダイスに行きました。イルカのショーが素敵でした。...
「真木」第205号が出来上がりました。色々と立て込んでいる時期の作業でしたが、何とかスケジュール通り発行できました。次は7月発行予定です。...
ゴールデンウィーク中もたくさんの句会に参加しました。 昼飯の前に苗籠洗ひきり※今月2、3、4、5、6回目、今年55、56、57、58、59回目。...
先月、今月と2回にわたって標題の講座が開かれました。今回も、裏方を担当しました。次は7月9日、8月6日の2回シリーズになります。...
今日は、久慈川で遊んで、帰ってきました。 ...