六代目菊之助・八代目菊五郎同時襲名の二月目です。演目團十郎さんによる『暫』豪華メンバーに支えられ、大きな大きな鎌倉権五郎景政でした。続いて『口上』今日も團十郎さんの新菊五郎との思い出話がさえていました。先月は17日間、違うネタだったそうです。続いて新菊之助・菊五郎が格調高く[連獅子』松緑と萬壽さんの『芝浜の革財布』11才の新菊五郎君の役者魂に深く深く感銘を受けました。今月も見応えがあり大満足です。24日観by風呼六月の歌舞伎座夜の部
先週昼の部に続き夜の部です。まずは若手による「南総里見八犬伝」八人が出会う場面をだんまり(暗闇を手探りで動く)で歌昇・種之介・児太郎・染五郎・左近・橋之助・米吉・巳之助が初々しく演じます。私は結構だんまり好きです。次は「山姥(やまんば)山姥に時蔵改め萬壽さん。坂田の金時に新梅枝くん。立派に長丁場を演じ切られました。菊五郎さんの口上で襲名披露のご挨拶。最後は獅童さんの「魚屋宗五郎」女房おはまの七之助さんと息の合った夫婦ぶりです。最近若中堅どころの成長が目覚ましい。獅童さんの子息二人が陽喜(はるき)夏幹(なつき)で初舞台。前日に獅童さん一家が出演のTV番組を見ていたのではらはらドキドキものでしたが立派に務められましたよ。それにしても夏幹くんの小ささにびっくり。ややや・・・あんなに小さいのに走ってる!!夜の部も...六月歌舞伎座夜の部
六月の歌舞伎座は中村萬壽・時蔵・梅枝三代の襲名公演です。午前の部、まずは『上州土産百両首』幼馴染の正太郎(獅童)と牙次郎(菊之助)が偶然再会します。再会を喜んだのはいいが互いに財布を盗んでしまう。反省した二人は10年後に堅気になってここで又会おうと約束します。ちょっとトロイ役の菊之助さん。先月の「先代萩」の立派な政岡と同人物とは思えない。小さくてドジな牙次郎そのものです。こんな風にも演じられるのですね。原作はオー・ヘンリーだそうです。いいお話でした。二幕目は舞踊で『義経千本桜』より。又五郎の義経、白拍子の孝太郎に種之介・染五郎・左近・児太郎・米吉が若々しく爽やか。午前の部最後は六代目中村時蔵襲名披露狂言の『妹背山女庭訓より三笠山御殿』です。時蔵襲名は代々このお三輪さんだそうです。お三輪さんが手にしているの...六月歌舞伎座午前の部
この公演をもって宝塚を退団される月城かなとさんを見に行きました。『ETERNALVOICE消え残る想い』時は19世紀末、ヴィクトリア女王の時代のイギリス。スコットランドのメリー女王が身に着けていたというネックレスを巡って交霊会があったりキリスト教のプロテスタントとカトリックの対立があったり。私は華麗なるギャッツビーという物語が大好きでそれをやるというので久々に宝塚に行きすっかり後ろ姿で哀愁を感じさせる月城さんのファンになった次第。日向薫さん以来かな。正統派の宝塚の二枚目だと思います。この公演で相手役の海乃美月さんともども引退されます。『応天の門』と合わせ三作しか見ていないので少し残念です。コロナ禍を乗り越え110年だそうです。ロケットは何時みても可愛らしくて好きです。花月雪星宙6月10日観by風呼月城かなとさん東京宝塚劇場
大雨の日にアマゾンに頼んだ物が置き配で来るという二つ注文のうち一つは本なので郵便受けかも知れない濡れたらかわいそうと何度ものぞきに行ったずぶ濡れになりながらないなあ~暗くなってきたのでパソコンで配達状況を確認したら玄関に置き配済みと写メが添えてあり配達完了となっているよおく見ると写メの玄関ドアは左開き我が家の玄関は右開き完全なる誤配パソコンでどうやってもアマゾンの誤配連絡先にたどり着かないので似たような玄関ドアのある近所に確認に行ったずぶ濡れになりながらこんな夜更けに怪しい奴だ帰宅し途方に暮れているとぴんぽ~んあっきっと誤配に気づいたアマゾンさんだ!一軒隣りのご主人が傘をさしてもいてもずぶ濡れで「家の前にありました」一軒隣りは大きな家なので同じ作りの玄関とは夢にも思わなかったのだありがとうございますお礼の...置き配誤配送
飯(まま)炊きで有名な先代萩を初めて見ました。主人公政岡は茶道のお点前をするのでなかなかの難役です。菊之助さんは以前、鏡獅子で見事な袱紗捌きをされていました。この舞台でも若君とわが子を見守りつつ見事な所作でお茶を点てられました。命を狙われている若君の為にこの部屋にある茶道具の釜でご飯を炊くのですが待ち時間が長く、わが子は「腹が減ってもひもじゅうない」と言う。今まで見たことのない菊之助さんです。政岡になり切られています。江戸初期に起こった伊達騒動。伽羅(めいぼく)とはきゃらのこと、先代は仙台、萩は仙台を象徴する花。若君の父が家臣の二木弾正の陰謀により吉原通いに嵌り吉原に行くときに履いて行った下駄が伽羅で出来ていたことからこの題名になったそう。夜の部もう一つの演目は『四千両小判梅葉(こばんのうめのは)』こちら...伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)於・歌舞伎座
残念ながら昨深夜で終わってしまいましたが「怪奇ルポルタージュ」というTV東京の番組が面白かった。ネットビームという番組を偶然見て、面白い!と思いました。司会の佐久間宣行さん、呂布カルマさん始めのゲストも番組にぴったりで私には未知のジャンルでしたが三回分面白く見ました。「ヤングケアラー」では平成ノブシコブシの徳井健太さんが自身の介護体験を語られ、すさんでしまった自分を変えてくれた恩人の話をされました。最後の昨夜は京都アニメーション放火殺人事件の犯人の全身97%に及ぶ火傷を治癒した医師の話。独得の動画とともに興味津々、楽しめました。呂布カルマさん他、ゲストとの(私は全く知らない方達ですが)独得の感性の会話も解った気がしました。単発でいいので又やって欲しいです。by風呼『怪奇ルポルタージュ』テレビ東京
ほぼ20年ぶりにボウリングに行ったラウンドワンというアミューズメントビル8日前からの予約という人気ゲームになっているらしい初チャレンジのサウスポーの4年生を連れて行ったのだがなんとサウスポー用に5ポンドと6ポンドに5つ穴のボールがあり彼は大喜びで5ポンドを選んだこれが曲がる曲がる左ガーターすれすれから右ガーター奥に落ちるほどにつまり点数にはならないのだが一つ間違えばストライクだ5ポンドで。ボウリングの投球は抱えて両手でもOKと緩いのが嬉しい指穴は5つまで2個でも4個でもいいらしい20年ぶりの私は2ゲーム目に3スペア、1ストライクで110点台が出た上出来ではないかでも健闘のわりに点数が低いな~ストライクでないとスコアが伸びない厳しい現実by風呼(5月5日)5指穴のボウリングのボール
お染久松の出てこない「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」です。土手のお六(玉三郎)と鬼門の喜兵衛(仁左衛門)という夫婦の悪だくみが未遂に終わる。夫婦がゆすりに行った質屋に久松が奉公していてそこの娘がお染という設定。が、二人の名前は全く出てこない。すれっからしだが悪党に成り切れない夫婦をご両人はこれ以上はない間合いで演じられます。続いての幕もご両人。鳶頭と芸者で舞踊「神田祭」うっとりする男っぷり女っぷり。見たぞ~満足満足。最後は舞踊で四季。孝太郎さんの秋「砧」では箏と唄は八人全員女性、遠国に出かけ帰らぬ夫を待つ切ない女心がひしひしと伝わってきました。唄の意味を知りたいと思いました。砧とは布を柔らかくするために使う道具(石の台に槌)今月の公演は昼も夜も素晴らしかった。終演後、正面玄関に服装(洋...仁左衛門と玉三郎四月歌舞伎座夜の部
夕暮れの郊外駅前の交差点。エメラルド色の信号が進め進めと急かせるけれどもう少しここにいよう眺めよう冬を耐えた木々たちの年に一度のパフォーマンスさくら桜。坂道登り桜さくら足止め桜。希望ばかりの春はなくどん底から始まる春もある小さな風に揺れ散るはなびら大きな風に咢ごと落ちる・・・・・・花。さくら夜ざくら寄り道ざくらさくら咲くさく白いやみ。by風呼桜並木で。
4月からEテレで始まった人形劇です。月曜夜10時50分~11時30分、と11時30分~12時10分までとの2話づつの放送。冒頭の真ん中が清盛です。1993年から1995年まで断続的に放送された物の再放送だそうですが叡山の僧兵クオリティの高さにびっくりです。声優さんにも驚かされます。原作吉川英治人形川本喜八郎翌火曜の昼間にも放送されます。是非ご覧あれby風呼大人の人形劇『平家物語』Eテレ
三月にひき続き菊之助との競演です。先月の演目「寺子屋」で瞠目した存在感はますます輝きを帯びて。博多座での「~浪速鑑」を始めとしての2024年度の演技に関して文部科学大臣賞を受賞されました。浪花の侠客団七九郎兵衛が恩人の窮地を救うべく義理の父を殺してしまうまでの話です。殺しの場面は息を呑みますがその他にも団七が出牢早々喧嘩するも恩人が同じとするのを知って盟友となる徳兵衛の女房を二役で務めるお辰役も秀逸。二時間に及ぶ舞台でしたが見どころ続きで長いと感じませんでした。愛之助さん次の仁左衛門にならないかな。4月6日観by風呼『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)於・歌舞伎座
先日の大風でTVアンテナが壊れた支柱が切れてぶら下がっているJ:COMと契約しているしアンテナは不要なので取り除くことにしたがはた何処に撤去を頼べばいいのだろうそうだ自治会から配られた町内細地図の広告から電気屋さんを探してみよう一軒見つけ電話したが今は使われていない地図は2019年版コロナ前だいつも買う大型家電店に電話すると業者の斡旋だけ規則でそれに3日かかりその後見積りなんだそうまた大風が吹いたらひとたまりもなく落下二次災害になりかねないネットで検索一番初めに出てきた業者も二番目に出てきた業者も音声対応でしかも両方とも突然電話が切れてしまった順番に掛けていたら肉声の対応があったので事情を話し担当者に訊くと取り敢えず見てからでないと対応できないという大まかの費用を聞くとネットで検索し思っていたよりも高いの...町の電気屋さんや~い
『 御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)』 三月歌舞伎座
時は元禄十五年三月、そう赤穂浪士討ち入り前,甲府宰相綱豊卿の浜手屋敷(後の浜離宮)で恒例のお浜遊びが行なわれていた。跡取りのいない四代将軍家綱の後継者選びから目を逸らすためでした。愛妾の兄、赤穂浪士の富森助左衛門が見物に来ていると知り綱豊は面会する。内蔵助は自分のように世間の目を欺いているのか。赤穂家のお家再興を望むのか仇討という本懐を遂げたいのか測りたかったのだ。町人に化けた助左衛門は能を舞うという上野介の容貌を確かめたかった。舞台に向かう能装束の綱豊を上野介と間違え槍で襲った助左衛門を綱豊は諫める。歌舞伎座で売っているトランプです。四十七士も描かれている。これが富森助左衛門。御浜御殿で遊興に耽る内蔵助の本心を質そうとする綱豊に「浪士の一味はすでに箍(たが)の外れた桶同然である」と答えたところから桶を持...『御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)』三月歌舞伎座
今日のEテレ『100分で名著』、一回限り、25分の放送でしたが詩人の石垣りんさんでした。私は30年前から17年間ほど詩人の新川和江に師事していました。授業の中で石垣りんさんのお話も度々出てきていて大変なご苦労をされた方と存じていました。石垣りんさん、1920年生まれ新川和江師、1929年生まれ。身体を壊した父親を始め家族全員を14才から養っていた。実母を早くに失くした。父親は働けないのにその後三回も結婚し弟・妹たちが生まれその生活もかかっていた。その中でうまれた詩。次々と変わる父と妻との性を匂わせる作品もあるなど。84才で亡くなられるのですが葬儀には車いすの弟さんがいた等々。幸せのイメージからほど遠い人だと思っていました。こんなに美しい人だったんですね。良かった。by風呼石垣りんさんEテレ『100分で名著』
MARTYという新横浜を拠点とするバレエスタジオが主催するバレエガラコンサートです。28回目だそう。関東に留まらず全国でも開催されている模様。予約は必要ですが無料です。幾つかのバレエスタジオと提携しているようですが、オーデションでも出演出来るようです。プログラムは3部に分かれていて第一部は世田谷を拠点とするバレエスタジオJEWELSの人たちがメイン。第二部はスタジオMARTYの面々が主。第三部はプロで活躍する人と受賞歴のあるジュニア。それぞれ小さな大人の貫禄です。私の推しは下右から2人目、確かな技術の上にプリマドンナだけが持つ妖精の粉を振りまいて。いい物を見せて貰いました。by風呼カルッツかわさきホール自治体は素敵なホールを沢山作っているんですね。久し振りのバレエ
5年に一度ポーランドで開かれるショパンピアノコンクールの2005年度の優勝者、ラファウ・ブレハッチのショパンの曲だけを弾く公演に行ってきました。ミューザ川崎は始めてですが立派なパイプオルガンがあり、サントリーホールと見まがうばかり。客席数2000弱。サントリーホール、2100強。こんな立派なホールだったなんて知りませんでした。演奏されたのは「葬送」以外はポーランド庶民の民族舞踊のマズルカ。作品番号でしか記されていないので素人の私に分かるのか不安でしたが初めの音から魅了されました。「4つのマズルカop.17変ロ長調。時に腕が3本にも4本にも見える途切れない音たち指がひと度鍵盤に乗るとたちまち30本に増えるらしピアノだけなのにオーケストラを従えてまだ青年と呼べるピアニスト鎮かに魂を葬(おく)る時は老人の貌だ曲...ブレハッチピアノ・リサイタル於・ミューザ川崎
『 籠鶴瓶花街酔醒 (かごつるべさとのえいざめ)』 於・歌舞伎座
猿若祭二月歌舞伎の昼の部はまず鶴松さんのお光で「野崎村」奉公先を追われ失意で戻ってきた兄にあたる養子の久松と祝言を挙げる直前に奉公先の主人の娘お染に横取りされる、久松の未来を思って出家して身をひくいじらしさを切々と演じられました。堂々と久松を奪っていくお染役は児太郎さん。金持ちの傲慢さが満々。金も力もなかりけりの久松に七之助さん。次は狂言から「釣女」女に縁のない大名と太郎冠者、大名が縁結びの戎神社で見た夢のとおり釣り竿で美しい上臈を釣り上げると負けじと太郎冠者も真似るが掛かったのは醜女(しこめ)。太郎冠者と醜女の掛け合いが面白い。太郎冠者に獅童さん、醜女に芝翫さん。(まったく誰だかわからない)最後に待ってました「籠鶴瓶花街酔醒」最初に舞台上に花魁道中が三組も登場する、華やかさが大好きです。三組目の花魁八つ...『籠鶴瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』於・歌舞伎座
二月は早いものですね十八世中村勘三郎さんの十三回忌になります。夜の部は『猿若江戸の初櫓』勘太郎くん初の主役でしたが体調不良のため7・8両日は父の勘九郎さんが代役を務められました。9日から復帰。大事に至らず良かったですね。福助さんが福富屋女房のふく役で後ろに介添え付でしたが短い科白もあり2,3歩歩かれました。猿若座は後の中村座だそうです。二幕目はご存じいがみの権太の『義経千本桜よりすし屋』芝翫さんの権太はいがみのまんま。内に秘めた平家に対する思いや老親への孝行心のみじんも感じられない。なりゆきでこうなっちゃった~,父親に殺されて当たり前~と思わせる。今まで見てきた権太には哀れを感じていたんだけど。もしかして憎々しいまんまのこっちが正解?最後は勘九郎・長三郎父息子の『連獅子』長三郎くん大健闘。小さな体で大迫力...中村勘三郎さん十三回忌於・歌舞伎座
戦前は海軍が戦後はGHQが使用し、昭和29年からホテルとして営業していた多くの文豪に愛された山の上ホテルが2月11日をもって閉館されます。以前からここでお茶したいねと話していた千賀子ちゃんと昨日7日に行ってきました。JRお茶の水駅で降り、明治大学の隣の坂道を登ってすぐ。閉館のイベントもやっていて訪れる人は多い。どの飲食店も最後の日まで予約でいっぱいで残念ながらお茶はできませんでした。アールデコという建て方だそう。アールヌーボーを簡素化した建物らしい。銀座7丁目のライオンビアホールもこの様式らしい。建てられて89年、老朽化に伴い建て替えられるらしい。お茶は空振りに終わったが、ふらっと入った古書店で千賀子ちゃんが探していた本を発見!しかも著者のサイン入り!著者の名をよく見ると何と千賀子ちゃんの(多分もう故人)...東京お茶の水山の上ホテル閉館
少女の恰好をし、赤ん坊の心を持った成熟した女性ベラが冒頭の明らかに犬と鶏を継ぎ換えたような動物たちが走りまわる広い庭園で遊んでいる。ここは天才外科医と呼ばれる教授の大邸宅。ベラは橋から身を投げて死んだのを教授が臨月近い彼女の胎児を脳に移植して蘇らせたのだった。外科医自身も狂気の父親によって体を実験台として切り刻まれていた。彼女の成長ぶりを記録させるために一人の優秀な助手をつける。助手はたちまち不思議な彼女の魅力のとりこなる。時代は設定されていないが移動は馬車のころ。性に目覚め始めた彼女は外の世界を知りたがり教授を訪れた遊び人の弁護士と駆け落ちする。実はこれは教授の謀りごとだった。ロンドンからリスボン、アレキサンドリアからパリへの船旅。老婦人に連れられた黒人の青年に社会の仕組み等を学び。船中のカジノで大儲け...『哀れなるものたちPOORTHINGS』
支払い専用の口座を作りに銀行へ行ったいつも使っている銀行では3つ目は出来ないと言われたのですぐ傍の他行へここで口座を開くのは初めてだったので上記のように通帳のない印鑑も要らないアプリ口座を勧められたどうせ支払い専用だし手続きが簡単だというのでやってみたところがまずマイナンバーカードが読み取れないおっと行員さんレンズの位置がカードの上ですよ次は自写メ撮りやっとOK次はゆっくり瞬きしてもう一度自写メなかなかOKが出ないと何故か自写メ撮りからやり直しとなったおかしいですね~行員さんがスマホを持ってみたり背景を変えてみたり分かる人を連れてきます助っ人さんが来る間にマイナカードの写真は眼鏡なしだけどかけていてもいいと聞いた気がしたので良く画面を見ようとかけて写メしたら両方とも一発でOK住所を書いたり電話番号を書いた...銀行に口座を開きに行ったら
夜の部は四部です。まずは謡曲より舞踊で『鶴亀』女帝に福助さん、立ち上がって舞われました。愛らしい満面の笑みでした。完全復活も真近?続いてはやはり縁起物の『壽曽我対面』歌舞伎に登場する人物型が出揃うのが縁起物たる所以だそう。三番目の演目は高麗屋三代の三人だけの出演の『息子』です。火の番の老爺に白鷗さん、親を探す訳ありに幸四郎、お尋ね者を追う捕吏に染五郎。幸四郎さんが巧い。昼の部の狐狸狐狸話と同じ人とは思えない。役の人物にしか見えない。夜の部最後は右近さんの『京鹿子娘道成寺』姿(しな)のない力強い白拍子です。新しい形の花子、肉食系とでも言いましょうか。1月26日観by風呼壽初春大歌舞伎夜の部於・歌舞伎座
2022年に初演、数々の賞を受賞した原作講談の再演です。初演時、堀部安兵衛役は猿之助でしたが今回は中車さん、他は同じキャスト。松平隠岐守の面前で平伏したまま殆ど顔を上げない十太夫の松緑さんの体中から発せられる静かな緊張感。隠岐守役は坂東亀蔵さん。この方の清潔感は役にぴったりです。昼の部最初は若さ溢れる五人三番叟熟練の英獅子(はなぶさしし)と二つの舞踊。最後は幸四郎さんが達者な狐狸狐狸(こりこり)ばなし。染五郎さんのおばかさん振りも傑作です。新春、どの演目も面白かった。掛け声が一切なくちょっと淋しかったかな。1月20日観by風呼”荒川十太夫”於・歌舞伎座
1月12日の鵠沼海岸寒中見舞い暮れに不幸があり賀状を欠礼した会う機会のあった人には口頭でその旨伝えたが賀状を頂いた人に寒中見舞いを書きながら思ったはて毎年元旦に来ている賀状が何枚も抜けているあちら方にも同じような事情があったのだろうか来年からは双方きっと賀状を控えてずっと会っていない仲は終わるのだろう70才を期に賀状を止めるという人が何人もいて敢えて?と訝しんだものだがなあんだこうやって自然に無くなる関係があるのならなりゆき任せでいいのかもby風呼寒中見舞い
今年の国立劇場公演は初台の新国立劇場です。ちょっと小ぶりの中劇場ですが多分何処からも見やすいと思います。菊之助さんのご存じ『梶原平三誉石切』、梅枝さんの安倍晴明誕生話葛の葉『芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)と新春勢揃い美しい時蔵さんの『勢獅子門出初台(初台は新国立劇場の所在地)』石切の義太夫が素晴らしい。なんと竹本義太夫さんでした。菊之助は何を演じても菊之助さんなのですが今回の平三役は時折、吉右衛門さんを彷彿とさせた。岳父を本当に尊敬されていたのですね。葛の葉の梅枝さんが素晴らしい。門出初台で菊五郎さんの達者を確認。弱冠10才の丑之助さんに大器の片りんを見ました。それにしても新国立劇場は階段だらけ。京王新線も分かりにくく素敵な劇場なのに行きにくい。1月6日観by風呼初春歌舞伎公演於・新国立劇場
今年の観劇の〆は天守物語です。観劇の前日にTVで放映された中村屋ファミリーも先日Eテレで姫路での公演も見ていたので余り期待はしていなかったのですが見事に裏切られました。姫路での公演では七之助さんは玉三郎さんの完コピーの様でしたが今回は全く違う。完全に七之助の富姫でした。今公演は玉三郎さんが亀姫。何と美しい!冒頭の写真の様にうっとりする姉妹ぶり。七之助さんは姉に見える。虎之介さんの図書之介も中村屋~の放送とは見違えるように素晴らしくすっかり物語に惹きこまれました。あっぱれ虎之介さん。より以上にあっぱれ玉三郎さん。獅童さんの朱の盤坊もよくもう満足満足です。来年は特別会員になります。宜しくね歌舞伎座さん。12月23日観by風呼『天守物語』於・歌舞伎座
コンビニのレジでおたおたしている老婦人に♪気にしなくていいよ~とラップで今時兄ちゃん達が言うCMがあったが今どきの若者のぺいぺいだの楽天だのの携帯をいじりながらの決済は時間がかかる迷惑をかけないよう気遣っている年寄りはカードかおつりなし(もしくは最小)の現金を用意してレジ待ちほうら一瞬で終わった手間暇かけているのにポイントがつくなんて理解できないだけなんですけどねby風呼ケータイ決済
12月の歌舞伎座は三部制です。第二部のはじめは舞踊の爪王。村を荒らす狐退治に鷹が駆り出されます。狐に勘九郎。鷹に七之助。一度は谷底に落ちた鷹が甦って狐を退治。七之助の鷹がきりっと美しい。二演目目は忠臣蔵外伝『俵星玄番』槍の名手の玄番(松緑)がひいきのそば屋が赤穂浪士の杉野十平次と知り討ち入りの日、吉良に加勢に来た輩を食い止める。三部制は疲れなくていいがせせこましい。休憩も20分の一回だけ。又そこそこ硬いのに冷たくないアイスもなかを食べ損ねた。12月20日観by風呼『爪王』於・歌舞伎座
『 ジャンヌ・ダルク 』 於・Brillia Hall(池袋)
lNHKの番組『透明な揺りかご』や『蛍草』で当時高校生だった清原果耶さんに心奪われ注目していました。満を持しての舞台初主演です。知っているようで良くは知らないジャンヌ・ダルク。1337年から1453年までの王位をめぐるフランスの内紛に乗じてイングランドが侵略の100年戦争が舞台。図紫が当時のイングランド領。1412年生まれのジャンヌが13才の時神の宣託を受け生まれ故郷のドムレミ(図右端)からオルレアン(図中央)に赴き兵士たちを鼓舞、勝利してシノンでシャルル7世を王位につける。その後イングランドに通じていたブルゴーニュ軍に敗れイングランドに身柄を移され19才で火刑死します。ジャンヌは旗を振っていただけなんですけどね。劇団☆新感線の座付き作家中島かずき氏の脚本はジャンヌとシャルル7世は実は異父兄妹との設定です...『ジャンヌ・ダルク』於・BrilliaHall(池袋)
3部制の12月の歌舞伎座、しょっぱなは巳之助さんの化け猫です。巳之助さんのこんな役は初めて見ます。冒頭の後方ハンドスプリングはこの場面の後方にいる村娘。普通に村娘を演じていたのに化け猫に操られこの扮装のままトンボをきったり大活躍。なのにチラシには役名すら出ていません。多分、坂東やゑ亮さん。コロナ禍の休演中もひたすら軽業の練習をされていたそうです。いやーぁ、面白かったです。もうひと演目は『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』獅童さんと初音ミクの共演。千年咲かない花を佐藤忠信となった白狐と初音ミクが満開にするお話です。ペンライトを振っての観劇。といってもペンライトは別売りで色を変えられるのは結構高いし(4,5千円するらしい)売り切れ。役者さんの色が決まっているが覚えられない。のは私だけではないらしい。...[旅噂岡崎猫』於・歌舞伎座
インドが舞台なので迦楼奈(かるな菊之助)とか阿龍樹雷(あるじゅら隼人)とか登場人物の名前だけでもくらくらしたので話に入っていけるか心配でしたが想像以上に面白かったです。幕が上がるといきなり金きらきんの神々が現れ乱世を憂える。上段真ん中が菊五郎の那羅延天(ならえんてん)。太陽神(前列左弥十郎)が心清き娘、汲手(くんてい)姫に平和を司る子を、帝釈天(前列右彦三郎)も又、汲手姫に力で支配する子を授けると宣言します。神様の子だからすぐに産まれます。時が経ち成人した両人は対決することになります。盲目ゆえに王に成れなかった先帝の兄の子も加え象の国の王権争いが始まります。なかなかの迫力。汲手姫の米吉さんの母親役は初めて見ました。感無量良かったです。めでたし目出度し。上段真ん中小さいのはガネーシャ神の丑之助さん。睨みが尋...『マハーバーラタ』於・歌舞伎座
今日来た新聞読み終わったら新聞紙。その日の内にただの資源ごみ。私には去年からの新聞紙が日付順に積んである積み上げた人にとって記事を切り抜くまではずっと新聞。穴あきになったらきっと新聞紙by風呼新聞紙
10月の歌舞伎座の演目は『天竺徳兵衛韓(いこく)噺』と『文七元結物語』です。冒頭は松緑演じる徳兵衛が父親伝授の妖術で蝦蟇を操るところ。ガマの迫力が凄い!お目当ては山田洋次さんの演出の『文七元結(ぶんしちもっとい)』です。駄目親父がなさぬ仲の母親を困らせてばかりいるので自ら吉原に身を売りに行き50両を工面しようとするお久をめぐりてんやわんや。獅童の駄目親父ぶりが本当、こんな人いるかもと思わせる。貫禄と人情味溢れる遊郭のおかみは孝太郎さん。今回の大目玉、寺島しのぶさんはお人よしのおかみさんを普通に演じておられました。まず、舞台装置にびっくり。写真上部はお久の家、下部は回り舞台の裏、遊郭のおかみの部屋。後は文七が身を投げようとする橋。単純なのに風情あり。10月19日観by風呼10月の歌舞伎座
『 妹背山女庭訓 第二部 』(いもせやまおんなていきん) 於・国立劇場
とうとう国立劇場建替え前の最後の歌舞伎公演になってしまいました。菊五郎さんが出演されるというので楽しみにしていたのですが体調不良により休演、急遽時蔵さんが二役での代役になりそれはこれはで応援に行かなくてはと出掛けました。隣家の求女(もとめ)に恋したお三輪は彼が何者である突き止めようと苧環(おだまき糸巻)の糸を彼の袖に縫い付け後を追います。求女は恋仲になった橘姫が何者であるかを知るためにやはり苧環を姫の袖に縫い付けて後を追います。実は橘姫の兄蘇我入鹿と求女の父藤原鎌足は敵対する仲でした。時蔵さんの元々の役も出番が少なく代役の鎌足も大団円に登場するだけなので思った程の負担ではなさそうです。それにしてもこの短い出番でも出演できない菊五郎さんのお身体が心配です。菊之助さんがそれはそれは素晴らしく他の追随を許さぬ圧...『妹背山女庭訓第二部』(いもせやまおんなていきん)於・国立劇場
毎年9月になっても暑いので何時まで続くのかと思っていると突然9月中旬に秋の気配がしてきて暑さ寒さも彼岸までって本当だなとつくづく思っていましたがおっと今年は彼岸入りしてもまだ暑いでも彼岸中日に突然澄んだ風が吹いておそまきながら秋の気配昨日、25日夕暮れこんないわし雲が出ましたby風呼9月25日のいわし雲
九月歌舞伎座秀山祭二幕後の休憩ロビーで友人と偶然会ったらしい男性が「妹背山(いもせやま)から来ました」とご挨拶国立劇場の歌舞伎公演では今月と来月本当にさよなら公演で妹背山女庭訓(いもせやまおんなていきん)を公演中彼は歌舞伎を梯子したのねもう一人梯子した人がいて次の演目「一本刀土俵入り」のお蔦の旦那さん役の松緑さん「妹背山」での好演(との噂)の後歌舞伎座に駆け付け瞳きらりと粋に決めた大変妹背山も見に行かなくちゃ忙しい忙しい風呼でした「妹背山から来ました」歌舞伎座幕間のロビーにて
9月の歌舞伎座の夜の部、お目当ては菊之助・丑之助父子の「連獅子」でした。端正な菊之助の父獅子、本気の見え始めた丑之助ちゃんの子獅子も良かったけれどおまけのつもりで見た「一本刀土俵入り」が詩情あふれる舞台装置とともにとても良かった。線の細い幸四郎さんに相撲取りはどうかなと危惧していましたが吉右衛門・白鸚よりも現実感があり親しめました。先月の「水滸伝」でも思ったのですが最近の幸四郎さんは気負いがなく役になり切っておられるよう。これは昼の部の「土蜘蛛」も見らねばならぬ。吉右衛門さん三回忌の追善の演目です。親獅子菊之助さん、さすが台座に両足揃えて跳び乗った。もう一つの演目は「車引き」久し振りに歌舞伎だわ~by風呼大化け中?幸四郎『秀山祭』於歌舞伎座
仲良しの千賀子ちゃんと半蔵門へお出かけ目的を果たし「どこでお茶する?」思いっきりおしゃれが見たいので銀座へ行くことに何処へ行くにも”新宿”を経ていた私たち昭和の人間は何回乗っても地下鉄が苦手取り敢えず永田町へ出ようほうら銀座線はこちらってあれそっちじゃないこちらこんなに広々とした地下道なのに誰も歩いていないこんなに長い地下道なのに階段ばかり遠いね銀座線ああやっと銀座線のホームに着いたら駅名が”赤坂見附”だった新お茶の水、小川町、淡路町も繋がっているらしい上野広小路、上野御徒町、仲御徒町も繋がっているらしい渋谷も東京駅も地下は凄いことになっているしいいのかなこんなに地下道ばかりでこんなに掘ってばかりで昭和の人間は無駄に敏感ですby風呼地下鉄半蔵門から銀座へ
「水滸伝」は登場人物が多く読み切れていない物語だったので内容を理解する糸口が欲しいと思って見に行きました。先月に続き、シス・カンパニーの名バイプレイヤーの浅野和之さんが出演されていてそれも見たかったからです。12世紀の中国、兵学校の教官でもあった林冲(りんちゅう)は国の高官の高きゅうの不正を知ったため数々の悪業の罪を着せられ牢に繋がれています。まさに頸を刎ねられそうになった時、梁山泊の棟梁に助けられます。愛する妻の死を知った林冲は酒浸りの無気力な日々を送っていましたが、執拗に命を狙う狡猾な高きゅうに梁山泊の仲間と共に戦いを挑みます。林冲を演じる中村隼人さんは清潔感に溢れ立ち回りが美しい。浅野和之さんは敵の高きゅう役で出演。歌舞伎を楽しんでおられるよう。市川團子さんの一途な若者役は胸を打たれます。三代目猿之...『新・水滸伝』於・歌舞伎座
アンリ・マティスは1869年に北フランスに生まれました。法律家を目指しますが病弱の為画家に方向転換。宗教画を得意とするギュスターブ・モローに師事。1895年作のこの『読書する女性』が国家買い上げとなります。南仏が気に入り度々訪れるうちに色彩に目覚める。1904年作『豪奢、静寂、逸楽』『コリウールのフランス窓』1914年。第一次世界大戦を逃れてこの頃南仏に移り住みます。この窓は大戦前の1904年に『コリウールの開いた窓』として描かれていました。1921年『赤いキュロットのオダリスク』オダリスクとはイスラムの君主のハレムで奉仕する女奴隷のこと。1935年『夢』1942年『女性の顔(星柄のヴェール)L5』度重なる大病により絵筆が持てなくなったマティスは切紙絵に挑戦します。1947年『ジャズ』1948年、ヴァンス...マティス展東京都美術館
きくのえんつきのしらなみと読みます。浅野和之さんというシス・カンパニーの名バイプレイヤーが出演されているので観にいってきました。歌舞伎には以前にも出演されているそうです。主人公斧定九郎の父親役、普通に歌舞伎のお爺さんでした。あまり話題になりませんでした主人公の中車さん、無事に看板をまっとうされたようで良かったです。皺しわの大きな顔の白塗りは大衆演劇のメイクのように滑稽で付け板の音に合わせて見えを切ってばかりでしたがそれなりに面白かったです。11日観by風呼『菊宴月白浪』於・歌舞伎座
グッチ銀座ギャラリーが6月にオープンしました。オープニングを飾るのは羽生結弦くんの写真です。床にも映っています。事前予約制なのでギャラリーも少なくこんな写メも撮れました。BOSSの旗艦店も同じ通りにあり大谷翔平くんの等身大のパネルが飾ってありました。こっちのスーツは上下で14万円くらいだそうです。グッチは50万円は下らない。8月20日まで要予約。by風呼グッチを着た結弦くん
先日歌舞伎座の一階売店にこんなパンフレットが置いてありました。七月の夜の部の最初の演目、『神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)』は新田義貞の次男で勇猛果敢で後醍醐天皇の信頼の篤かった新田義興の弟の義峰を巡るお話です。新田義興はだまし討ちに逢い多摩川で射られて死にました。その遺体が流れ着いたのがこの矢口で御霊が祭られているのが新田神社です。それにしても大リーグ、エンジェルスの大谷選手が提供したホームラン兜によく似ています。江戸時代に作られた黒塗漆練革札歯朶かわ威銅丸具足(くろうるしぬりかわざねしだかわおどしどうまるぐそく)にも似ています。こちらの鍬形の真ん中は兎です。きっと何気にオオタニサンの兜は新田義興の兜がモデルですよと教えてくれているのかも。歌舞伎は意外とミーハーでお茶目です。新田神社には入ると祟られ...新田義興の兜
團十郎の七役早変わりです。ぼたんちゃん、新之助くんもそれぞれ三役の妖怪を演じます。最後はこれぼたんちゃん今月も大健闘。幕も健闘をたたえています。その他、児太郎さんの目を瞠る「神霊矢口の渡」のお舟さん。團十郎・右團次の「め組の喧嘩」10月の歌舞伎座の「文七元結」に寺島しのぶさんが出演されるそうです。50才になられるそう。窮地の歌舞伎の救世主になれるのでしょうか。覚悟のあるしのぶさんならやってくれるでしょう。ぼたんちゃんも何時まで出られるか。見守っていきたいと思います。11日観by風呼『鎌倉八幡宮静の法楽舞』歌舞伎座7月夜の部
人気のオンラインゲームを尾上松也さんが企画演出された新作歌舞伎です。私はゲームの事は全く知りませんでしたので物語についていけるか心配でしたがところどころに説明が入り、科白も明瞭で聞きやすく楽しめました。2205年の近未来、歴史を変えるべく時間遡行軍(じかんそこうぐん)が出撃。目的は足利13代将軍義輝の命を狙う松永弾正の殺害。足利の世が続けば戦国時代はないものになる。名刀に宿る付喪神(つくもがみ)が刀剣男子となり過去の歴史を変えてはならぬとそれを阻止するべく送り出された。冒頭写真左から「土蜘蛛」にも出てくる膝丸平安中期源義仲所有上村芳太郎髭切同義仲所有曽我兄弟を彷彿とされる膝丸の兄中村莟玉小狐丸一条天皇蔵尾上右近三日月宗近足利義輝蔵尾上松也同田貫正国(どうだぬきまさくに)加藤清正所有中村鷹之資小烏丸平維盛が...『刀剣乱舞』於・新橋演舞場
10年前給湯器を取り換えてお風呂に湯を張ったら明るい声でもうすぐお風呂が沸きます~とかお風呂が沸きました~とか言うのに驚いたが最新のガスコンロにもびっくりさせられる高熱になったので火を弱めますとか火を強くしますとかお粥が炊けましたとかも言う20語弱の言葉を発するらしい次はどんな言葉が聞かれるかタイマーが切れたり勝手に火が消える時はピィピィうるさい。夫婦二人だけになり静かになってしまった家だから賑やかでまあいいかby風呼お喋りなガスコンロ
ずっと一ヶ月間ぐらいこんな硬い蕾のままでした。強い者だけが生き残れる我が家の花壇植えた覚えもないのに大きく大きく育ちましたその蕾が昨日急にほころび始め低学年の小学生の顔くらい今日こんなに大きく花開きましたなかなか殻が開かないハマグリとともに百合が貞操の証とされるのもむべなるかな何もしないのに毎年咲く花に吃ってしまうと書いた詩人がいましたが見事な咲きっぷりに私は言葉を失ってしまいましたby風呼花壇に咲いた百合の花
なぜか突然、町田店が6月で閉店となりました。インストラクターも5月に知らされたそうです。私はコロナで2年間ジムを休み、去年4月にティップネス下北沢に復帰したのですがその下北沢店は建物の老朽化により去年6月をもって閉店、地元の町田に通うようにしたばかりでした。2か月間どのティップネスにも無料で通える手続きをしたのですが、電車に乗らないと行けません。一ヶ月以内なら町田のどのスポーツクラブでも入会金無料で登録できます。取り敢えず来週はティップネスの他店舗に行きますが、近いがいいか悩むところです。今日で私の町田でのレッスンはおしまい。大好きなヒップホップに続いて【MOVEBODY】FIGHT30の面々このレッスン、なかなか気に入っていたのです。by風呼さようならティップネス町田閉店
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六代目菊之助・八代目菊五郎同時襲名の二月目です。演目團十郎さんによる『暫』豪華メンバーに支えられ、大きな大きな鎌倉権五郎景政でした。続いて『口上』今日も團十郎さんの新菊五郎との思い出話がさえていました。先月は17日間、違うネタだったそうです。続いて新菊之助・菊五郎が格調高く[連獅子』松緑と萬壽さんの『芝浜の革財布』11才の新菊五郎君の役者魂に深く深く感銘を受けました。今月も見応えがあり大満足です。24日観by風呼六月の歌舞伎座夜の部
ここ数年殆ど生えてこなかった我が家の裏庭のどくだみが今年はこんなにはびこりたくさんの花を咲かせた。ドクダミには薬効があるそうだ。その薬功はコロナと戦ってくれていたので葉を茂らせ花を咲かせる余裕がなかったのかも。今年こんなに咲いているのはいよいよコロナとの戦いが終わったからかもしれない。by風呼どくだみの花
桜丸吉太郎松王丸鷹之助梅王丸菊之助『車引』の三人です。9才の種太郎君も松王丸の付き人、杉王丸で出演、何とも可愛らしい舞台でした。6月の歌舞伎座も菊之助・菊五郎の襲名披露公演です。昼の部は尾上右近さんと隼人さんの『元禄花見踊り』上記の『車引』『寺子屋』『お祭り』『お祭り』では尾上右近さんが清元で加わり鳶頭仁左衛門、芸者孝太郎、鳶の者に彦三郎・坂東亀蔵・隼人・歌之助。手古舞に壱太郎・種之介・米吉・児太郎という襲名披露ならではの豪華さ。目移りしてあっという間に終わってしまいました。夜の部も楽しみです。by風呼菊之助の梅王丸於・歌舞伎座
歌舞伎を題材にしているとあっては見に行かざるを得ない。原作吉田修一、監督李相日(リサンイル)とあっては見に行かなきゃ後悔する。歌舞伎観劇歴40年の私、ちょっぴり意地悪な視点も抱いて行ってきました。最近私が見た映画の上映は一日一回とか二回とかが多かったのですが連日、続けて一日5回上映です。私が行ったMOVIXだけではなくどの上映館もそのようです。映画として大変面白かったです。歌舞伎として見るのはちょっと酷、でも吉沢亮くん、横浜流星くん、その少年時代を演じた黒川想矢くん・越山敬達くんそれぞれ大健闘だと思ます。家柄・血筋が最優先の歌舞伎界に少年時代に引き取られその家の同い年の御曹司と切磋琢磨で育ち翻弄され堕ちて這い上がっていく喜久雄の歌舞伎あるある、いやここまでは無いかなの物語。原作者の吉田修一さんはこの作品を...『国宝』映画
海を背景にステージが拵えられフラダンス、インドのボリウッド、吉本の芸人さん6組の漫才の後、総勢350人による老若男女の迫力ある大合唱があり大合唱にも負けないドラマーは島村武人氏レーザー光との競演2日は寒すぎず暑すぎず海風の心地よい日でした。by風呼横浜開港祭フィナーレの花火6月2日
雪組のトップお披露目公演だそうです。12世紀のイングランド、十字軍に従軍していた父を反逆の罪で殺されたロビンはシャーウッドの森に逃れ、義賊の一員となって父の仇を討つ時を待つ。新トップは朝美絢さんと仰る方だそう。なかなかの美形です。舞台は転換が速すぎるしせっかくの生演奏なのに俳優さんのマイクの音声は悪く音がうるさい。女性役も男役も背がみんな同じくらいで区別がつかない。でなかなか物語に入り込みませんでした。序曲という意味らしい。ジャズ、ポピュラー、ロックにクラッシック・・・様々な音楽にのって踊ります。何が始まるのでしょうか。次の雪組公演で明らかになるのでしょうか。幕間に売店で買ったクッキーを食べました。リンゴチップスが入っていてなかなか美味しかった。りんご?ああそうなのかと一緒に行った友人と納得したのですがリ...[ROBINTHEHERO』東京宝塚劇場
1907年生まれ。20才でヴォーグ誌のトップモデルとなりシュルレアリズムの女王と呼ばれるようになるも22才の時写真家マン・レイに師事、モデル兼愛人の座に満足できず独立、紆余曲折を経て戦場カメラマンとなる。映画は30才の時に夫となるローランド・ベンローズと出会うところから始まる。1940年、ヴォーグ社の記者の名目で戦場カメラマンになり戦地に赴きことごとく女性ゆえに拒否されるも女性ならではの視点で惨状を撮り続ける。が、ファッション雑誌のヴォーグ誌にはほとんど掲載されない。ミュンヘンのヒットラーのアパートに忍び込み浴室にヒットラーの写真を飾り撮ったこちらは映画からこちらは実際のものアルコール依存と鬱に苦しみ70才で死去。死後、屋根裏からダッハウの虐殺を始め大量の戦場写真が見つかり、リーの息子は初めて母の職業を知...戦場カメラマン『リー・ミラー』
五月の歌舞伎座夜の部はご存じ弁天小僧です。八代目菊五郎さんの男とばれた後の気風の良さと言ったら。松也さんの南郷力丸もなかなか。遠慮がなくなったら更に見ごたえのある舞台になるでしょう。團十郎さんの日本駄衛門も迫力満点。極楽寺山門での見栄は観客も満足満足です。左から日本駄右衛門(新之助)南郷力丸(眞秀)赤星十三郎(梅枝)忠信利平(亀三郎)弁天小僧(六代目菊之助)9才から12才の五人男もそれぞれ立派でした。想像よりもさらに良かった襲名披露公演でした。20日観by風呼團菊祭襲名披露公演『弁天娘女男白波』於・歌舞伎座
歌舞伎座の五月六月は尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助の同時襲名披露です。今日は昼の部に行ってきました。まずは『寿式三番叟』松也・歌昇・萬太郎・尾上右近・種之介の三番叟が豪快に祝います。次は團十郎の弁慶、梅玉の義経、八代目菊五郎の富樫の『勧進帳』松也、尾上右近、鷹之助、男女蔵の四天王。後見は右團次さんという襲名ならではの豪華版。続いて待ってました!時蔵さんのお嬢吉三、彦三郎さんのお坊吉三、錦之助さんの和尚吉三で『三人吉三』夜鷹は莟玉さん。最後は玉三郎・新菊五郎・新菊之助の三人花子で『京鹿子娘道成寺』彦三郎さん、坂東亀蔵さん、新悟さん、児太郎さん等18名の所化(しょげ)も賑わいます。美しい白拍子花子が三人も踊ってくれます。反りが丁寧な11才の菊之助くん大健闘です。襲名の幕。終演後...團菊祭五月大歌舞伎昼の部於・歌舞伎座
本場所を見たいのですがチケットが全く手に入らないので横浜アリーナでの巡業に行ってきました。このチケットも入手困難だそう。さる部屋の後援会に入っている人に取ってもらいました。序二段、三段目、幕下の取り組みの後、湘南乃海をモデルの髪結実演、6人の力士による相撲甚句、初切(しょっきり相撲を面白おかしくみせる)、豊昇龍の綱締実演,呼び出しさんによる櫓太鼓打分と続きます。中入りの後はいつもTV中継で見ている土俵入り、豊昇龍の横綱土俵入り、幕内の取り組みと続きます。東の二階席から。お目当ての宇良関と玉鷲関。宇良関への声援はダントツのナンバーワンです。勝負は玉鷲の勝ち。私は宇良席のTシャツが欲しかったのですがグッズ売り場が見つかりません。隣席の宇良タオルを持っていらっしゃる方に訊いたら前日両国国技館の隣のグッズ売り場に...初めての相撲観戦於・横浜アリーナ
4月の歌舞伎座昼の部はまず新作で「木挽町のあだ討ち」下男の作兵衛(中車)に父を殺された伊納菊之助(染五郎)が仇討ちをせんと逃げた作兵衛を追って江戸に出て歌舞伎座に身を寄せる。逃げた作兵衛は菊之助に仇を討たせようと探していたので二人はたやすく出会う。作兵衛には殺した主人から託されたことがあった・・・座付きの脚本家の篠田金治(幸四郎)の筋書き通りに仇討ちが行なわれることになり森田座の前で派手な斬りあいが行なわれ見事菊之助は本懐を遂げますが・・・作之助を演じられた中車さんが情感溢れ物語に惹きこまれます。中車さんは夜の部の「無筆の出世」の中間(ちゅうげん)役の松緑に読み書きを教える人格者の主人役もとても良かった。様々な試練を乗り越えられた中車さん、いよいよその実力が歌舞伎においても発揮され始められた?その名演に胸...市川中車さん『木挽町のあだ討ち』於・歌舞伎座
去年、講談からとられた松緑さんの『荒川十太夫』に続き今年も講談からの『無筆の出世』、今年は人間国宝の神田松鯉(しょうり)さんが出演されるというのでとても楽しみにしていました。ところが月曜(14日)午後の部から客席の椅子に不具合が生じたとかで急遽17日まで点検修理のため休演。15日に行くはずだった私はがっかり。でも家族が取った19日のチケットが一枚余っていたので実は二回見ることになっていたのです。休演の間に去年の荒川十太夫で松緑さんの日本芸術院賞受賞が発表され何ともいいタイミングです。始めに松鯉さんが舞台中央のセリで上がられ物語の発端を語られます。その後も2,3回登場。生で講談を聞くのは初めてなのですが扇も使われずむしろソフトな語り口に名人とはこういうものかと感嘆しました。その他はお正月に国立新劇場で通しで...『無筆の出世』歌舞伎座夜の部
カトリックの最高指導者が急死した。新教皇を決めるため全世界から108人の枢機卿が集められた。この108人の中から三分の二の支持を得るものが新教皇になる。72人以上の賛同者が現れるまで選挙は続く。采配を振るうのはローレンス首席枢機卿。投票が進むうち4人の有力候補者はそれぞれ脛に傷があることが判明。ローレンス枢機卿に票が集まるのか?彼は信仰に揺らぎを持ち始めていてそれは避けたいと思っているのだが。巷ではテロが横行しコンクラーベの行なわれているシスティーナ礼拝堂にも車の爆破による瓦礫が飛び込む。権力争いのコンクラーベではなく真の教皇を。最初は誰も想像さえしなかった者が選ばれた。気晴らしにと数年ぶりに映画館に来ましたが画面は暗いしシスターは軽視されているし作品を間違っちゃたと思ったのですが、物語は重苦しい宗教観を...『教皇選挙CONCLAVE』
今年で17回目だそうです。小学生から高校生まで、11月からはぼ16回人間国宝もおられるプロ中のプロの指導を受けて舞台に上がります。謡・仕舞・狂言・三味線・箏・小鼓・篠笛・尺八・日本舞踊。司会は古典芸能に明るい元NHKアナウンサーの葛西聖司さん何と豪華な。初めは正座も出来ない子もいたそうです。どの子もどの子も素晴らしく感動しました。私は2を見たのですが能楽堂での1も、翌日の3も見たいと思いました。東京都が協賛しているようです。ブラボーちなみに美術の授業は東京都と長崎県だけが専門の先生が指導するそうです。小池さん、やるね。3月27日観by風呼『キッズ伝統芸能体験発表会』於・浅草公会堂
藤原定家(1162年生まれ)の後白河院三女式子内親王(1149年生まれ)への恋心を軸に宝塚110年の和ものと言われる公演の中から選りすぐった愛を歌います。沖田総司だったり義経、特攻隊、慶長若衆に琉球踊り・・・定家は十代で麻疹と天然痘を患い顔に跡が残っていたとみられる。20才くらいで内親王に出会い13才年上にも拘わらず一方的に恋をした。内親王が死の床にある時も頻繁に訪れていた。その愛は執拗とも思われ内親王の墓に絡みついた葛は定家蔦と呼ばれた。第二部は『RAZZLEDAZZLE]スターを夢見る田舎娘のシンデレラストーリー。宝塚らしい華やかなステージでした。いつもロケットには心弾まされます。3月23日観by風呼『宝塚110年恋の歌』他於・宝塚劇場
能力もありもっと働きたい人はいっぱいいるのに政府は人手不足なので海外に労力を頼るという招致し教育するのにも予算は相当必要でしょうに年収103万円まで無税が178万円までになると国の税収が7~8兆円減ると財務省は言うけれど差額の75万円もどうせ103万円未満の枠に頼っているのだからあくまで試算であまり変わらないのではないかと私は思うのですが個人の収入が増えれば消費も増えるだろうし多少とも経済は活性化するのではないかと老婆心。例えば客の私、商品知識のない店員から物は買いたくない。by風呼103万円の壁
今月の歌舞伎座は配役を昼夜ともA・Bに分けて上演。大星を仁左衛門と松緑・愛之助がそれぞれ昼と夜に務めるバージョンです。私は昼夜共に仁左衛門の回に行きました。ややこしくて切符を取るのに難儀しました。「五段目」山崎街道の場です。お軽(七之助)の里で猟師になった勘平(勘九郎)が猪と誤って人を撃ってしまう。「六段目」勘平を何とか武士に戻したいとお軽は身を売って金を工面する。自分が撃ったのは義父だったのかと思い込んで切腹する勘平。勘九郎さん四段目の塩冶判官に次いで二度目の切腹だわ。「七段目」一力茶屋での由良助(仁左衛門)の遊興。お軽と仇討に加わりたいその兄寺岡平右衛門(松也)とのやり取りが絶妙。「十一段目」雪の中の討ち入り。本懐を遂げて主君の菩提寺に向かう浪士たちの前に旗本服部逸郎(菊五郎)が現れ、皆を労います。菊...『仮名手本忠臣蔵』五段目・六段目・七段目・十一段目於・歌舞伎座
「ドン・キホーテ」上野水香築50年を迎え4月から建て替えに入る県民ホールの3月のさよなら公演の一環です。上野水香さんプロヂュース。映像で練習風景をスクリーンに映してから踊りに入るので解りやすかった。新作からクラッシックまで東京バレエのプリンシパル級の見事なバレエです。一部の圧巻は新作初演の「春の祭典」モーリス・ベジャール振付の水香さんによる「ルナ」聞きしに勝るとはこのことです。舞台の立ち位置が計算されつくした水香さんの独創の世界です。二部の目玉は何とゲストに元宝塚トップスターの柚希礼音さん。宝塚劇場ではありえないオーケストラボックスのない前から4番目のほぼ中央の席、本当にこの写真の近さで見た夢のようなひと時を過ごしました。二部の「ドン・キホーテ」では東京バレエの男性プリンシバル級、4人がかわるがわるジャン...『ジュエルズ・フロム・ミズカ2025』於・神奈川県民ホール
三月の歌舞伎座は忠臣蔵の通しです。今日は昼の部を見てきました。「大序」鎌倉鶴岡八幡宮、新田義貞の兜改めが尊氏の弟・足利直義(扇雀)によって行われ塩冶判官(勘九郎)の妻、顔世御前(孝太郎)が呼ばれます。その顔世に高師直(松緑)は横恋慕。「三段目」顔世御前に振られた師直は塩冶判官に八つ当たり。腹に据えかねた判官は師直に斬りかかる。松の廊下です。「四段目」判官切腹の場。辛うじて駆け付けた大星由良助(仁左衛門)。「道行」主君の一大事にお軽(七之助)との逢瀬で駆けつけ損ねた早野勘平(隼人)はその身を恥じてお軽の里へ共に逃避行。昼の部、夜の部と配役がA・Bと二種類あって今日の昼の部はAの仁左衛門さんの大星由良助です。愛之助さん・松緑さんの回もあり、ややこしい。久し振りに緊張して歌舞伎を見ました。(道行以外)3月6日観...『仮名手本忠臣蔵』大序三段目四段目道行於・歌舞伎座
故(三笠宮)寛仁親王の長女彬子女王のオックスフォード留学記です。学習院大学に在学中の2001年9月からの一年間、皇室の子女が良くなさる短期留学をされた彬子女王は再びここで博士号を取りたいと思われます。学習院大学を卒業され、2004年から5年間渡英され見事合格され念願の赤と青のガウンを召されるまでの物語です。本はこの「百川学海(ひゃくせんがっかい)」をはじめとする「大信不約(たいしんふやく)」「苦学力行(くがくりっこう)」「日常坐臥(にちじょうざが)」「合縁奇縁(あいえんきえん)」「一期一会(いちごいちえ)」「千載一遇(せんざいいちぐう)」「危機一髪」「多事多難」「奇貨可居(きかおくべし)」「五角六帳(ごかくろくちょう)」「一念通天」「日常茶飯」「骨肉の親」「前途多難」「一以貫之(いつをもってこれをつらぬく...『赤と青のガウン』彬子女王著
先週昼の部に続き夜の部です。まずは若手による「南総里見八犬伝」八人が出会う場面をだんまり(暗闇を手探りで動く)で歌昇・種之介・児太郎・染五郎・左近・橋之助・米吉・巳之助が初々しく演じます。私は結構だんまり好きです。次は「山姥(やまんば)山姥に時蔵改め萬壽さん。坂田の金時に新梅枝くん。立派に長丁場を演じ切られました。菊五郎さんの口上で襲名披露のご挨拶。最後は獅童さんの「魚屋宗五郎」女房おはまの七之助さんと息の合った夫婦ぶりです。最近若中堅どころの成長が目覚ましい。獅童さんの子息二人が陽喜(はるき)夏幹(なつき)で初舞台。前日に獅童さん一家が出演のTV番組を見ていたのではらはらドキドキものでしたが立派に務められましたよ。それにしても夏幹くんの小ささにびっくり。ややや・・・あんなに小さいのに走ってる!!夜の部も...六月歌舞伎座夜の部
六月の歌舞伎座は中村萬壽・時蔵・梅枝三代の襲名公演です。午前の部、まずは『上州土産百両首』幼馴染の正太郎(獅童)と牙次郎(菊之助)が偶然再会します。再会を喜んだのはいいが互いに財布を盗んでしまう。反省した二人は10年後に堅気になってここで又会おうと約束します。ちょっとトロイ役の菊之助さん。先月の「先代萩」の立派な政岡と同人物とは思えない。小さくてドジな牙次郎そのものです。こんな風にも演じられるのですね。原作はオー・ヘンリーだそうです。いいお話でした。二幕目は舞踊で『義経千本桜』より。又五郎の義経、白拍子の孝太郎に種之介・染五郎・左近・児太郎・米吉が若々しく爽やか。午前の部最後は六代目中村時蔵襲名披露狂言の『妹背山女庭訓より三笠山御殿』です。時蔵襲名は代々このお三輪さんだそうです。お三輪さんが手にしているの...六月歌舞伎座午前の部
この公演をもって宝塚を退団される月城かなとさんを見に行きました。『ETERNALVOICE消え残る想い』時は19世紀末、ヴィクトリア女王の時代のイギリス。スコットランドのメリー女王が身に着けていたというネックレスを巡って交霊会があったりキリスト教のプロテスタントとカトリックの対立があったり。私は華麗なるギャッツビーという物語が大好きでそれをやるというので久々に宝塚に行きすっかり後ろ姿で哀愁を感じさせる月城さんのファンになった次第。日向薫さん以来かな。正統派の宝塚の二枚目だと思います。この公演で相手役の海乃美月さんともども引退されます。『応天の門』と合わせ三作しか見ていないので少し残念です。コロナ禍を乗り越え110年だそうです。ロケットは何時みても可愛らしくて好きです。花月雪星宙6月10日観by風呼月城かなとさん東京宝塚劇場
大雨の日にアマゾンに頼んだ物が置き配で来るという二つ注文のうち一つは本なので郵便受けかも知れない濡れたらかわいそうと何度ものぞきに行ったずぶ濡れになりながらないなあ~暗くなってきたのでパソコンで配達状況を確認したら玄関に置き配済みと写メが添えてあり配達完了となっているよおく見ると写メの玄関ドアは左開き我が家の玄関は右開き完全なる誤配パソコンでどうやってもアマゾンの誤配連絡先にたどり着かないので似たような玄関ドアのある近所に確認に行ったずぶ濡れになりながらこんな夜更けに怪しい奴だ帰宅し途方に暮れているとぴんぽ~んあっきっと誤配に気づいたアマゾンさんだ!一軒隣りのご主人が傘をさしてもいてもずぶ濡れで「家の前にありました」一軒隣りは大きな家なので同じ作りの玄関とは夢にも思わなかったのだありがとうございますお礼の...置き配誤配送
飯(まま)炊きで有名な先代萩を初めて見ました。主人公政岡は茶道のお点前をするのでなかなかの難役です。菊之助さんは以前、鏡獅子で見事な袱紗捌きをされていました。この舞台でも若君とわが子を見守りつつ見事な所作でお茶を点てられました。命を狙われている若君の為にこの部屋にある茶道具の釜でご飯を炊くのですが待ち時間が長く、わが子は「腹が減ってもひもじゅうない」と言う。今まで見たことのない菊之助さんです。政岡になり切られています。江戸初期に起こった伊達騒動。伽羅(めいぼく)とはきゃらのこと、先代は仙台、萩は仙台を象徴する花。若君の父が家臣の二木弾正の陰謀により吉原通いに嵌り吉原に行くときに履いて行った下駄が伽羅で出来ていたことからこの題名になったそう。夜の部もう一つの演目は『四千両小判梅葉(こばんのうめのは)』こちら...伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)於・歌舞伎座
残念ながら昨深夜で終わってしまいましたが「怪奇ルポルタージュ」というTV東京の番組が面白かった。ネットビームという番組を偶然見て、面白い!と思いました。司会の佐久間宣行さん、呂布カルマさん始めのゲストも番組にぴったりで私には未知のジャンルでしたが三回分面白く見ました。「ヤングケアラー」では平成ノブシコブシの徳井健太さんが自身の介護体験を語られ、すさんでしまった自分を変えてくれた恩人の話をされました。最後の昨夜は京都アニメーション放火殺人事件の犯人の全身97%に及ぶ火傷を治癒した医師の話。独得の動画とともに興味津々、楽しめました。呂布カルマさん他、ゲストとの(私は全く知らない方達ですが)独得の感性の会話も解った気がしました。単発でいいので又やって欲しいです。by風呼『怪奇ルポルタージュ』テレビ東京
ほぼ20年ぶりにボウリングに行ったラウンドワンというアミューズメントビル8日前からの予約という人気ゲームになっているらしい初チャレンジのサウスポーの4年生を連れて行ったのだがなんとサウスポー用に5ポンドと6ポンドに5つ穴のボールがあり彼は大喜びで5ポンドを選んだこれが曲がる曲がる左ガーターすれすれから右ガーター奥に落ちるほどにつまり点数にはならないのだが一つ間違えばストライクだ5ポンドで。ボウリングの投球は抱えて両手でもOKと緩いのが嬉しい指穴は5つまで2個でも4個でもいいらしい20年ぶりの私は2ゲーム目に3スペア、1ストライクで110点台が出た上出来ではないかでも健闘のわりに点数が低いな~ストライクでないとスコアが伸びない厳しい現実by風呼(5月5日)5指穴のボウリングのボール
お染久松の出てこない「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」です。土手のお六(玉三郎)と鬼門の喜兵衛(仁左衛門)という夫婦の悪だくみが未遂に終わる。夫婦がゆすりに行った質屋に久松が奉公していてそこの娘がお染という設定。が、二人の名前は全く出てこない。すれっからしだが悪党に成り切れない夫婦をご両人はこれ以上はない間合いで演じられます。続いての幕もご両人。鳶頭と芸者で舞踊「神田祭」うっとりする男っぷり女っぷり。見たぞ~満足満足。最後は舞踊で四季。孝太郎さんの秋「砧」では箏と唄は八人全員女性、遠国に出かけ帰らぬ夫を待つ切ない女心がひしひしと伝わってきました。唄の意味を知りたいと思いました。砧とは布を柔らかくするために使う道具(石の台に槌)今月の公演は昼も夜も素晴らしかった。終演後、正面玄関に服装(洋...仁左衛門と玉三郎四月歌舞伎座夜の部
夕暮れの郊外駅前の交差点。エメラルド色の信号が進め進めと急かせるけれどもう少しここにいよう眺めよう冬を耐えた木々たちの年に一度のパフォーマンスさくら桜。坂道登り桜さくら足止め桜。希望ばかりの春はなくどん底から始まる春もある小さな風に揺れ散るはなびら大きな風に咢ごと落ちる・・・・・・花。さくら夜ざくら寄り道ざくらさくら咲くさく白いやみ。by風呼桜並木で。
4月からEテレで始まった人形劇です。月曜夜10時50分~11時30分、と11時30分~12時10分までとの2話づつの放送。冒頭の真ん中が清盛です。1993年から1995年まで断続的に放送された物の再放送だそうですが叡山の僧兵クオリティの高さにびっくりです。声優さんにも驚かされます。原作吉川英治人形川本喜八郎翌火曜の昼間にも放送されます。是非ご覧あれby風呼大人の人形劇『平家物語』Eテレ
三月にひき続き菊之助との競演です。先月の演目「寺子屋」で瞠目した存在感はますます輝きを帯びて。博多座での「~浪速鑑」を始めとしての2024年度の演技に関して文部科学大臣賞を受賞されました。浪花の侠客団七九郎兵衛が恩人の窮地を救うべく義理の父を殺してしまうまでの話です。殺しの場面は息を呑みますがその他にも団七が出牢早々喧嘩するも恩人が同じとするのを知って盟友となる徳兵衛の女房を二役で務めるお辰役も秀逸。二時間に及ぶ舞台でしたが見どころ続きで長いと感じませんでした。愛之助さん次の仁左衛門にならないかな。4月6日観by風呼『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)於・歌舞伎座
先日の大風でTVアンテナが壊れた支柱が切れてぶら下がっているJ:COMと契約しているしアンテナは不要なので取り除くことにしたがはた何処に撤去を頼べばいいのだろうそうだ自治会から配られた町内細地図の広告から電気屋さんを探してみよう一軒見つけ電話したが今は使われていない地図は2019年版コロナ前だいつも買う大型家電店に電話すると業者の斡旋だけ規則でそれに3日かかりその後見積りなんだそうまた大風が吹いたらひとたまりもなく落下二次災害になりかねないネットで検索一番初めに出てきた業者も二番目に出てきた業者も音声対応でしかも両方とも突然電話が切れてしまった順番に掛けていたら肉声の対応があったので事情を話し担当者に訊くと取り敢えず見てからでないと対応できないという大まかの費用を聞くとネットで検索し思っていたよりも高いの...町の電気屋さんや~い
時は元禄十五年三月、そう赤穂浪士討ち入り前,甲府宰相綱豊卿の浜手屋敷(後の浜離宮)で恒例のお浜遊びが行なわれていた。跡取りのいない四代将軍家綱の後継者選びから目を逸らすためでした。愛妾の兄、赤穂浪士の富森助左衛門が見物に来ていると知り綱豊は面会する。内蔵助は自分のように世間の目を欺いているのか。赤穂家のお家再興を望むのか仇討という本懐を遂げたいのか測りたかったのだ。町人に化けた助左衛門は能を舞うという上野介の容貌を確かめたかった。舞台に向かう能装束の綱豊を上野介と間違え槍で襲った助左衛門を綱豊は諫める。歌舞伎座で売っているトランプです。四十七士も描かれている。これが富森助左衛門。御浜御殿で遊興に耽る内蔵助の本心を質そうとする綱豊に「浪士の一味はすでに箍(たが)の外れた桶同然である」と答えたところから桶を持...『御浜御殿綱豊卿(おはまごてんつなとよきょう)』三月歌舞伎座
今日のEテレ『100分で名著』、一回限り、25分の放送でしたが詩人の石垣りんさんでした。私は30年前から17年間ほど詩人の新川和江に師事していました。授業の中で石垣りんさんのお話も度々出てきていて大変なご苦労をされた方と存じていました。石垣りんさん、1920年生まれ新川和江師、1929年生まれ。身体を壊した父親を始め家族全員を14才から養っていた。実母を早くに失くした。父親は働けないのにその後三回も結婚し弟・妹たちが生まれその生活もかかっていた。その中でうまれた詩。次々と変わる父と妻との性を匂わせる作品もあるなど。84才で亡くなられるのですが葬儀には車いすの弟さんがいた等々。幸せのイメージからほど遠い人だと思っていました。こんなに美しい人だったんですね。良かった。by風呼石垣りんさんEテレ『100分で名著』
MARTYという新横浜を拠点とするバレエスタジオが主催するバレエガラコンサートです。28回目だそう。関東に留まらず全国でも開催されている模様。予約は必要ですが無料です。幾つかのバレエスタジオと提携しているようですが、オーデションでも出演出来るようです。プログラムは3部に分かれていて第一部は世田谷を拠点とするバレエスタジオJEWELSの人たちがメイン。第二部はスタジオMARTYの面々が主。第三部はプロで活躍する人と受賞歴のあるジュニア。それぞれ小さな大人の貫禄です。私の推しは下右から2人目、確かな技術の上にプリマドンナだけが持つ妖精の粉を振りまいて。いい物を見せて貰いました。by風呼カルッツかわさきホール自治体は素敵なホールを沢山作っているんですね。久し振りのバレエ
5年に一度ポーランドで開かれるショパンピアノコンクールの2005年度の優勝者、ラファウ・ブレハッチのショパンの曲だけを弾く公演に行ってきました。ミューザ川崎は始めてですが立派なパイプオルガンがあり、サントリーホールと見まがうばかり。客席数2000弱。サントリーホール、2100強。こんな立派なホールだったなんて知りませんでした。演奏されたのは「葬送」以外はポーランド庶民の民族舞踊のマズルカ。作品番号でしか記されていないので素人の私に分かるのか不安でしたが初めの音から魅了されました。「4つのマズルカop.17変ロ長調。時に腕が3本にも4本にも見える途切れない音たち指がひと度鍵盤に乗るとたちまち30本に増えるらしピアノだけなのにオーケストラを従えてまだ青年と呼べるピアニスト鎮かに魂を葬(おく)る時は老人の貌だ曲...ブレハッチピアノ・リサイタル於・ミューザ川崎
猿若祭二月歌舞伎の昼の部はまず鶴松さんのお光で「野崎村」奉公先を追われ失意で戻ってきた兄にあたる養子の久松と祝言を挙げる直前に奉公先の主人の娘お染に横取りされる、久松の未来を思って出家して身をひくいじらしさを切々と演じられました。堂々と久松を奪っていくお染役は児太郎さん。金持ちの傲慢さが満々。金も力もなかりけりの久松に七之助さん。次は狂言から「釣女」女に縁のない大名と太郎冠者、大名が縁結びの戎神社で見た夢のとおり釣り竿で美しい上臈を釣り上げると負けじと太郎冠者も真似るが掛かったのは醜女(しこめ)。太郎冠者と醜女の掛け合いが面白い。太郎冠者に獅童さん、醜女に芝翫さん。(まったく誰だかわからない)最後に待ってました「籠鶴瓶花街酔醒」最初に舞台上に花魁道中が三組も登場する、華やかさが大好きです。三組目の花魁八つ...『籠鶴瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』於・歌舞伎座
二月は早いものですね十八世中村勘三郎さんの十三回忌になります。夜の部は『猿若江戸の初櫓』勘太郎くん初の主役でしたが体調不良のため7・8両日は父の勘九郎さんが代役を務められました。9日から復帰。大事に至らず良かったですね。福助さんが福富屋女房のふく役で後ろに介添え付でしたが短い科白もあり2,3歩歩かれました。猿若座は後の中村座だそうです。二幕目はご存じいがみの権太の『義経千本桜よりすし屋』芝翫さんの権太はいがみのまんま。内に秘めた平家に対する思いや老親への孝行心のみじんも感じられない。なりゆきでこうなっちゃった~,父親に殺されて当たり前~と思わせる。今まで見てきた権太には哀れを感じていたんだけど。もしかして憎々しいまんまのこっちが正解?最後は勘九郎・長三郎父息子の『連獅子』長三郎くん大健闘。小さな体で大迫力...中村勘三郎さん十三回忌於・歌舞伎座
戦前は海軍が戦後はGHQが使用し、昭和29年からホテルとして営業していた多くの文豪に愛された山の上ホテルが2月11日をもって閉館されます。以前からここでお茶したいねと話していた千賀子ちゃんと昨日7日に行ってきました。JRお茶の水駅で降り、明治大学の隣の坂道を登ってすぐ。閉館のイベントもやっていて訪れる人は多い。どの飲食店も最後の日まで予約でいっぱいで残念ながらお茶はできませんでした。アールデコという建て方だそう。アールヌーボーを簡素化した建物らしい。銀座7丁目のライオンビアホールもこの様式らしい。建てられて89年、老朽化に伴い建て替えられるらしい。お茶は空振りに終わったが、ふらっと入った古書店で千賀子ちゃんが探していた本を発見!しかも著者のサイン入り!著者の名をよく見ると何と千賀子ちゃんの(多分もう故人)...東京お茶の水山の上ホテル閉館
少女の恰好をし、赤ん坊の心を持った成熟した女性ベラが冒頭の明らかに犬と鶏を継ぎ換えたような動物たちが走りまわる広い庭園で遊んでいる。ここは天才外科医と呼ばれる教授の大邸宅。ベラは橋から身を投げて死んだのを教授が臨月近い彼女の胎児を脳に移植して蘇らせたのだった。外科医自身も狂気の父親によって体を実験台として切り刻まれていた。彼女の成長ぶりを記録させるために一人の優秀な助手をつける。助手はたちまち不思議な彼女の魅力のとりこなる。時代は設定されていないが移動は馬車のころ。性に目覚め始めた彼女は外の世界を知りたがり教授を訪れた遊び人の弁護士と駆け落ちする。実はこれは教授の謀りごとだった。ロンドンからリスボン、アレキサンドリアからパリへの船旅。老婦人に連れられた黒人の青年に社会の仕組み等を学び。船中のカジノで大儲け...『哀れなるものたちPOORTHINGS』