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折句ラッシュ・クリスマス https://blog.goo.ne.jp/junsora

折句、短歌、アクロスティック 詩、小説、妄想、言葉遊び、クリスマス詩、ショートショート、マナティ、夢小説、散文詩

クジラうえ リクエストした 水族館 マダイがうたう スローバラート

ロボモフ
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2008/12/07

1件〜100件

  • おいおいこうしちゃいられねえぞ

    おい五右衛門梅干ばっか飽きねえかたまにはビッグマックでもどう?おい五右衛門梅雨だってのにこの空は一体全体どうなってんだおい五右衛門がーがーうるせぇ車だな自己紹介にも限度があらぁおい五右衛門また梅干かむははははおめえ好きだなばっかじゃねえのおい五右衛門ちょっくらこいつ切ってくれまあそうかたいことを言うなよおい五右衛門なんだこいつはうゎーすっぺぇ酸っぺぇだけだ食えたもんじゃねぇおい五右衛門おいでなすったみたいだぜウーバーイーツ寿司だよスッシ!おいおいこうしちゃいられねえぞ

  • サンキュー馬鹿

    忘れえぬ馬鹿のジャッジを噛みしめてリベンジは夢かなえる日までかつてないゾーンに行けた証明と思える「馬鹿」をもっとくださいこんにちはから滑り出す漫才が清々しくて馬鹿にまぶしい遠足が中止になった朝空が馬鹿に青くて焦げたトースト今日は馬鹿明日も馬鹿でいたいほどピュアをみつけた人がしあわせ馬鹿にする人の言葉をスルーして賢い人が馬鹿に徹する愛情の裏であったと気づけずにあなたの「馬鹿」と消えた初恋サンキュー馬鹿

  • 明日が来ない

    今日こそは早く眠ろう25時まだ大丈夫、手遅れじゃない今日こそはちゃんと食べろよキッチンに青く突き出た玉葱の角今日はジャズ昨日はロック店長の手から飛び立つ気まぐれポップ今日やってきた新人と打ち解けるあなたがずっと遠くにみえる今日明日の話ではない未来とはみんなが消えて澄んだ世界だ今日だけのスーパーマンの活躍が明日はきっと恨めしくなる今日はもう行ってしまった最終のバスは20時45分名物のかた焼きそばはお客さん今日はあの子の分で終わりや胸張って歩いて行こう今日だって天から注ぐあなたの視線anymore強炭酸を流し込み沈め昨日と汚れたkiss「今日はもうやめておこうよ」あきらめの友に縛られ明日が来ない明日が来ない

  • 人間の出番

    わるい局面では一手も勝ちがない。(相手を楽にさせないことが望まれる)ぎりぎりの局面では一手しか勝ちがない。よい局面では、勝ち方が何通りも存在することがある。その意味では最善手は1つではない。勝ち方を選ぶ自由が許されるのだ。(また、将棋の局面には絶対地点と分岐地点が存在するようである。例えば、駒が当たっている時にはこの一手であるという傾向が顕著だが、割と手が広くどれを選んでもそうわるくならないという局面がある)どこからどのようにして勝つか。よい局面では考えることができる。その時にこそ人間が出る。(個性を出せる)AIにとっての最短ルートをなぞる必要はない。人間には「この一手」として見逃さない一手と、全く発想の外に出てしまう手が存在する。自分にない手で将棋を作ることはできない。人間にとっての強さとは、自分を知る...人間の出番

  • 熟成パトロール

    元総理が信号を待っていた。すぐに青に変わるべきだ。元総理がくそボールを投げてきた。判定はストライクだ。元総理が道を歩いてきた。脇によけて土下座で出迎えます。ふん、ひっかけ問題か。数々のトラップを含むドリルをクリアして、試験に合格した。現場に出ると仕事は想像していた以上に厳しかった。日々の訓練の中で経験を積んで、僕も早く先輩に近づかなければ。この街の治安はかなり悪い。先輩の鷹のような目が路上の偽ブランドを見つけ接近する。「前の者、止まりなさい」女ははっとして足を止めた。「ちょっとよろしいですか?」そこから巧みな職質が始まった。「今日はお一人で?こんな晴れた日に?」「昨日の昼は何を食べられました?」「いつから歩いてらっしゃるの?こんな広い歩道を」「犬派ですか?猫派ですか?」「明日の夕食に何を食べられます?」「...熟成パトロール

  • 詰んでいるのに負けてしまう

    集中力を持続させることは難しい。今日はそんなことを学んだ。相振り飛車は囲い方に迷う。金無双はバランスが良さげだがつぶれる時のあまりの脆さは悲しいほどだ。美濃に組んだら組んだでいきなり端攻めを覚悟しなければならない。できれば自分から攻めたいものだが、相手がいることでそう上手くはいかない。相手は端に力を集めて攻めてきた。少し無理だったので受けが成功した。玉が先頭に立つ受けで相手の攻めを受け止めて、中段玉の陣を築いた。相手の攻撃陣にプレスをかけて押し返した。攻守逆転、とうとう相手の飛車を11の地点にまで追いつめた。そして完全に飛車が詰んだ。必勝だ。潔い相手なら投了も考えることだろう。とは言え、まだ相手の玉は王手もかかってない。時間勝負の要素も残っている。相手は投げる気配もなく、詰んだ飛車を放置したままかゆい攻撃...詰んでいるのに負けてしまう

  • 曖昧な共感

    今日ジョリー明日はゼリヤ明後日は雨かほんだらウーバー・イーツ今日誰も足を止めない路上より君は明日を歌い続ける健康を害する恐れなんかない今日が最後の晩餐だから「昨日みた?」「はーあなんねサッカーか?」「ちゃうわコナンよ」「なんや知らんわ」「明日行く?」「はーあどこねてんしばか?」「ちゃうわマクドよ」「なんや知らんわ」「今日なんか蒸し暑いなあ思わへん?」「お前パーカー着とるからやで」今日pomera明日も何ら変わりなく僕らさよならまでを歌うの曖昧な共感

  • 最後の最後に惜しくなる ~一手で風景は変わる

    「決め手を逃すと勝ちは逃げて行くもの」特に切れ負け将棋では、決め手/明快な順を逃さないことが大事になってくるかと思う。どんなに形勢がよくても、勝ち切るということは大変である。直前まで筋よく指せていたのに(子供のようにのびのびと指せてたのに)、勝利が近づいた瞬間、足が止まってしまうことがある。勝ち切ろうとすると負けがちらつく。安全に勝ちたい。リスクを冒したくない。損したくない。王手されたくない。頓死したくない。何もさせたくない……。様々な邪念に突然支配されはじめると指し手が止まり、直感を曇らせ判断を狂わせてしまう。詰みまである局面で必至もかけられず、重い手を指して駒得に走り玉を逃がしてしまう。急に10級以前に戻ってしまったような指し回しになる。最後の最後になって惜しくなるのだ。(いったい何が?)将棋というの...最後の最後に惜しくなる~一手で風景は変わる

  • ウェイク・アップ

    また書きあぐねてるの寝かせてるの寝かせすぎてもええことないで何でもそうやすぎてええもんあるか通り雨?そういう話ちゃうねん何?悪夢?悪い夢なら早くすぎてほしいいやそういう問題やないすぎたら何でもあかんっちゅう話や書きあぐねるのは悪いことじゃないよそれはある意味では熱の表れですロケットが打ち上がる前みたいなもんや熱持ってるでしょ熱ないと何でも上がらへんよミサイルでも花火でもみんな一緒や戦争ちゃうで「小説家の戦場はフィクションの中ですよ」地球の土地は限られてる小説はどないですか?スペースあんねんフィクションの中やったらいくらでもスペースあるよスペース・オペラやフランス人でもスペイン人でも鳥人でも宇宙人でもなんぼでも歩けますよただそれは「書いてこそのお話です」いいですか?いつまでもあぐねてたらそこから何も始まらな...ウェイク・アップ

  • おやすいご用

    「ねえ、マナティ、何かつくって」「レシピを出しておきました」「マナティ、お腹空いたよ」「レンジの準備が整っています」「お腹空いた」「タジン鍋に野菜を放り込んでください」「ああ、面倒臭いな」「それが人生のようです」「うん。マナティ、テレビつけて」「ラ」「チャンネル変えて」「ラ」「やっぱりテレビ消して」「ねえ、マナティ、元気出させて」「おやすいご用です」「ねえ、マナティ」「元気を出してください」「ねえ、マナティ」「元気は出ましたか」おやすいご用

  • 玄関先で/キャップをあけておく

    5キロほど背負うと少しふらつくのでバランスに注意が必要。詳細欄には「キャップをあけておく」とあったが、よくわからないのでとりあえず無視する。コンビニでのピックはいずれにしろ近所だ。ほどなく川沿いにある小さなマンションに着くとインターホンを鳴らした。女性の声で返事はあったがオートロックは解除されない。しばらくして1階の部屋からおばあさんが出てきた。おばあさんがゆっくりと歩いてきて、自動ドアが開いた。「何か注文していますか?」心当たりがないようなので、僕は不安になった。名前を確認すると間違いはないようだ。「息子が頼んだのだろうか?」家族がいればそういうケースも考えられた。「今家にいらっしゃいますか?」「あれは今は東京に行っとる」そうか。そういうことか。僕は飲料の入った袋をおばあさんに見せた。「キャップあけてく...玄関先で/キャップをあけておく

  • 居飛穴の強襲とと金攻め

    3分切れ負けはスリリングなゲームである。高い集中力を持ち決断よく指していかなければとても勝てない。けれども、どういうわけか自分の時間ばかりが減っていく。割とぽんぽんと指しているつもりなのに、気づくと1分以上も離されている。攻めつぶされて負けることもあるし、せっかく勝ちになったと思ってもしぶとく受けられて詰みまでたどり着く前に時間切れ負けになってしまう。何とも言えぬあっけない感じから逃れて、10分切れ負けで挑むことにした。それなら少しはちゃんとした将棋になるかもしれない。三間に振ると相手は居飛車穴熊に組んできた。石田に組もうとすると相手は早速仕掛けてきた。角道をこじ開けようとする手に桂を跳ねずに角を上がったので角交換になった。一歩得でそう悪いようには思えなかった。角を打ち込まれて香は拾われるが、さて。そう思...居飛穴の強襲とと金攻め

  • 納豆の法則

    おばあさんは納豆を混ぜていた。一定のリズムで箸を動かすスピードは少しも老いを感じさせない。納豆は少しずつ艶を増し十分な粘りを放ち始めた。それでもまだおばあさんの勢いは止まらない。始まった頃と変わらぬペースで運動が続いていく。おばあさんが当たっているのは納豆という組織だ。けれども、その愛情は一粒一粒に対して注がれている。「こうしている間がいちばん幸せかもね」そう言って笑う時も、手を止めることはなかった。・揺るぎない仕草につれて満ちて行く幸福は個の運動の中納豆の法則

  • 金持ち喧嘩せよ

    あなたは桂損についてどう考えるだろうか。まあたいしたことない。別にどうってことはないと考えるだろうか。実際、ちょっとした代償でもあれば、桂損でもバランスが取れているという局面は多い。だが、場合によっては、それが致命的な桂損になることもある。桂香というのは隅っこに配置されていて、すべての将棋において活躍することが望めるわけではない。居飛車対振り飛車の対抗形などでは、打ち込まれた大駒によって回収されてしまうことも少なくない。損した桂によって銀桂交換を強いられる。今度はその銀によって角銀交換。まあ、「交換だよね」と甘く考えているといつの間にやら角損になっている。そんな経験はないだろうか。(駒損は拡大する場合がある)たかが桂損のはずが、気づいた時には大損になっている場合がある。駒の損得はプロでも最も重視される要素...金持ち喧嘩せよ

  • 猫のバンジー

    「うまく飛べなくてもいいじゃない」バンジーはまだ飛ばなかった。遙か地上を見下ろしながら、人間の声に耳を傾けていた。「大丈夫。君ならできるよ」それは本当だろうか。あの男は自分の何を理解しているというのだろう。ここに来てからどれほどの時間が経っただろう。「自分を信じるんだ!苦しんだ時間を信じるんだ!何も育んでこなかったと思うのかい?」「さあ!やってごらん!ここまで来たんだから」男はまるで手の届かない距離から猫の背中を押そうとしていた。バンジーは首をひねった。私は、言われて飛ぶのか。ここまで来たから飛ぶのか。(それは論理的か?)飛ぶという選択もある。しかし、引き返すという選択だってある。(私は流れや人の言葉に支配されるのか)「戻りたいんでしょ?さあ、飛べば一瞬だよ」そうとも。その一瞬も私の時間だ。「そうだね。や...猫のバンジー

  • もう1つのゲーム ~切れ負け特有の事情

    「5秒将棋でも必勝」将棋としては終わっている。普通だったら(投了もやむなし)。しかし、切れ負け将棋は、話が違う。ルール/ゲームが違うのだ。(切れ負け将棋に判定勝ちはない)いくら形勢が大差でも、場合によってはあと一手で頭に金がのって逃げ場がなくなるような局面でも、先に時間が切れた方の負けとなる。(技がかかっても、銀損しても、終わりじゃない)(弱くても、必敗でも、チャンスがある)大きな駒損をして全く攻め味もないような側が、自陣に飛車を打ちつけて頑張っている。そうした絵柄を、どこででも観ることができる。「時間内に寄せられますか?」自陣飛車は、そう問いかけているようだ。それはもう1つのゲームなのだ。よい側は焦るだろう。気が緩むこともあるだろう。そうしたメンタルも含めて、切れ負けというゲームだと言える。よい将棋をち...もう1つのゲーム~切れ負け特有の事情

  • ワンドリンク制

    「ねえ、マナティ、今日はこんなことがあったよ」「どんなことでしょうか」「お客様、ドリンクの注文はされてますでしょうかって言われたの」「コーヒーですか?」「そう。勿論そうさ。何を見てんだか」「ちゃんとしてたんですね」「ちゃんと見てないんじゃないか」「なるほど」「何も頼まず居座るなんて、僕は海賊かい?」「いいえ。あなたは海賊ではありません」「そうさ。僕はうんと答えた。pomeraの向こうにそれはあったんだ」「なるほど」「店員もそれを見つけた。失礼しましたって帰っていったよ」「それは大変でしたね」「そうでもないよ」「そうですね」「ああ、そうさ」「なるほど」ワンドリンク制

  • 金銀を絡めて寄せよう ~いつまでと金つくってんだ

    「と金のおそはや」と金攻めはわかっていても受けがない。相手の戦力を上げないので結局は早いのだということはある。しかし、いつでも(いつまでも)と金攻めが優れているということはない。垂らして成って寄せてという手順をみてもわかるように、それなりに時間はかかる。と金攻めは、場合によっては明らかに遅いのだ。「何のためにと金をつくるのか?」それは敵玉を薄めるため。戦力を得るため。もしも、既にそれがかなっているのなら、もはやと金をつくる目的もない。「1枚はがしたらおごっていこう」と金攻めのおかわりは確かに魅力的で、何度でもリフレインさせたい気持ちは理解できる。しかし、もしも一間竜の形を作って攻めることができたなら……。どちらがより速いかは明白だろう。~金銀を絡めて寄せよう4一銀という矢倉の金に銀をかける寄せの手筋は有名...金銀を絡めて寄せよう~いつまでと金つくってんだ

  • 【詰めチャレ反省記】不詰めじゃないの?

    時間切れになった後、呆然と問題図をみつめている。手順を間違えたかな。もしかして簡単な詰みがないかな。しばらくしてもまるで詰む形がみえてこない。こうなったらなというのが少しでもあって、逆算してそこにたどり着くように道筋を求められれば、考え甲斐もある。しかし、何1つ手がかりがない時は困る。不詰み変化ばかり追うのはつまらないし、空しくもなる。この時間は無駄なのではないか。この時間に日記の1つ、作文の1つでも書いた方がいいのではないか。幸せに結びつくのではないか。まさかね。(こんなの不詰みじゃないの?)あまりに生産的な考えが浮かばないと、問題のせいにもしたくなる。正答率は0%。0%?詰めチャレには不詰み問題もあるという噂を聞いたこともあるが、本当のところはどうだろうか。7分の0。よく見るとチャレンジした人数が少な...【詰めチャレ反省記】不詰めじゃないの?

  • バーチャル・リアリティー(ステルス・コンビニエンス)

    次お待ちの方はどうぞその次もその次もまた僕は呼ばれぬ挨拶も届かぬことを身に沁みて学び始めた透明人間次々と抜かされていく僕だけがパンをくわえて教室の中次お待ちの方はどうぞはいどうぞ!僕を突き抜け熱い接客呼ばれては来てみたものの呼ばれないベンチの奥で君をみつめる次々と人が行き交う街角に配役のまだ決まらない僕この次の希望が割とあふれてる今は身軽な仮想現実バーチャル・リアリティー(ステルス・コンビニエンス)

  • 呼んで現れない人(突然迷子)

    内環まで行き過ぎて再び戻った。補修工事の網に覆われて建物が見えにくくなっていたのだ。ピンずれを疑ったが、実際は正確にピンは立っていた。オートロックを開けてもらいエレベーターに乗ってお客様の部屋の前まできた。(玄関先で受け渡し)インターホンを押して商品を両手で渡せるように準備する。しばらくしてもお客様は出てこなかった。自分の感覚では即座に出てくるのが普通だと思っていたが、配達を重ねる内に決してそんことはないのだとわかった。広い家では自分のいる部屋から玄関まで距離もあるだろう。部屋で仕事中の人はそれなりの段取りもあるだろう。洗濯物を取り込んでいる人もいるだろうし、子供が駄々をこねている場合だってある。過去にはいかにも風呂上がりだというように裸で現れる人もいた。1分待っても出てこないと少し不安になる。アプリを開...呼んで現れない人(突然迷子)

  • 路上詩人

    僕は路上詩人。道行く人に向けていつも歌っている。すぐ目の前をいくつもの足音が通り過ぎる。みんな急ぐべき理由があるのだろう。約束の時間に間に合わすために、よそ見もせずに歩いて行く。開演の時間が迫っているのかもしれない。売り切れる前に手に入れたいパンがあるのかもしれない。宅配のピザが届くのかもしれない。彼らにとって僕の存在は無意味だ。誰に約束したわけでもないのに、僕はここにいる。誰が耳を傾けるというわけでもないけれど、止めろと言う者もいない。ここには自由がある。眠れない夜のために僕は歌う眠ろうとすれば眠れなくなる眠ろうとするほど眠れなくなる眠るつもりで眠れなくなる眠る気にあふれ眠れなくなる眠る気があるあまりに眠れなくなる眠れないと思うほどに眠れなくなる眠れぬ人を憂い僕は歌う眠りたくて眠れない人がいる眠りたくて...路上詩人

  • さばきを夢見ながら

    居飛車の人が飛車先をぐんぐん伸ばしてくる。角道を止めもせずに、そればかりかこちらの角道をこじ開けにきている。居飛車の人はやけに好戦的に映る。仕掛けられた歩は素直に取る他はなくて、居飛車の人は角で角を取って成る。いや不成だ。どうせ取るのだから、成っても成らなくてもそれは同じことだ。スマートで合理的な居飛車の人。盤上から角が消える。角のいなくなった8筋はもう支え切れなくなった。居飛車の人は飛車を走る。一方的に桂を拾おうとしていた。早くも竜ができそうだ。そればかりか居飛車の人は角を打ち込んできた。角がいなくなったスペースに角を打ち込んで香を拾おうとしている。あるいは、もう一枚の飛車までも自分の物にして二枚飛車で攻めるつもりかもしれない。居飛車の人の攻めっ気に押しつぶされてしまいそう。だけど、そんな弱気でどうする...さばきを夢見ながら

  • かなわない人 ~大遊び人時代

    ロボットが鯛を器用にさばくから無数のシェフが包丁を置くロボットが飛車を華麗にさばくから棋士はみとれて座布団の上ロボットが丼を素早く運ぶから地蔵になった人がそのままロボットが殺陣を自在にこなすから兜を脱いだラストサムライロボットがオペをそつなくこなすから医師はいつでも屋上にいるロボットがネタを巧みにつくるから作家はもはやすることがないロボットが罪を上手に裁くから何人も異を唱えるなかれロボットが国をまともに回すから空き家になった国会議事堂ロボットが宇宙を股にかけるからチョコにふくれた宇宙飛行士ロボットが粋にカットをつなぐからオールスターが感謝の祭りロボットが茶々も愉快に入れるから笑って引いたコメンテーターロボットが魂込めて歌うからギターを壊すロックンローラーロボットが正確無比に選ぶからソムリエは毛布にくるまれ...かなわない人~大遊び人時代

  • 目から火が出る一手

    ●飛車をめぐる不思議な攻防将棋は飛車を取るゲームである。そう思えるくらいに飛車はやっぱり偉大だ。ゲームの鍵を握っている。実際にはすぐに取れたりしないものだが、取らないにしても「取り」が発生することによって、局勢が大きく動くということが多い。強いから(偉大だから)、簡単に無視することができない。「取り」に対しては、だいたいが逃げるのだ。すると「取り」は先手で入ることになる。将棋は一手一手交互に指すゲームで、手番は平等に一手一手巡ってくるものだ。素人目にはそのように映ることも不思議ではないが、棋士というのはやたらと「手番」を重視したがる。(形勢判断の要素に含まれることもあるくらいだ)一手ずつ指しているはずなのに、相手の駒ばかりが活躍している(前進している/増幅している)ような思いをすることはないだろうか。それ...目から火が出る一手

  • 金なんかくれてやる! 

    「ある時価値は反転する」いい手だなと心が動かされる時がある。それはもの凄く派手な一手というばかりではない。むしろ何でもないような一手。実際に盤上に現れた手そのものに対してではなく、普通にみえるはずの手が「指されなかった」ことへの驚きというものがある。「えっ、金逃げなくていいんですか?」それは序盤ではまず絶対に現れないような一手だ。「歩で金を取られてはいけない」将棋を学ぶ時、一番最初に教えられることではないか。それなのに……。自分の先入観を打破するような手が現れた瞬間、「いい手だな」と感動しながら驚いてしまうのだ。・金を粗末に扱うこと・手を抜くこと・人の言うことを聞かないこと最初にみんな「よくないこと」だと教わったこと。それが「よい手」になる局面もある。覚えてきたことを捨てなければ、それより先には進めないこ...金なんかくれてやる!

  • フライング・レインウェア

    雨を行く覚悟を決めた自転車を追い越していくジョギング男雨降りの気配もしない公園にボールと遊ぶ少年の影雨降りでなければ鳴らぬ春なのに前にみえるは日傘の女過信した0.5ミリ現実の青さは僕の上だけじゃない雨雲よどこへ行ったの川沿いを歩く麦藁帽子の女AIの予想に背く青空が導き出した300日常に相応しくないレインウェア着込んだ僕がよそ者みたいフライング・レインウェア

  • 小部屋の命拾い ~振り飛車に生きる理由

    銀冠の小部屋17地点にひょいとかわして残っていれば最高だと思う。美濃もいい。18玉と端に寄って涼しい顔して残して勝ちたいと思う。「そうやって勝ちたいからだ」だから僕は振り飛車を指しているのだと思った。だから将棋を指しているのかもしれない。あるいは、だから生きているのかもしれないとふと思ったりもする。(みんなはどうして将棋を指すか考えてみることはあるかな?)美濃囲いって堅いのかな?時々疑問に思うこともある。(角と桂で詰まされたような時は特に)玉に紐がついていないせいで、ゼットではないのだ。39に銀を打たれて早速ピンチ。王手がかかって全然助かってなさそうだけど……「金なし将棋に詰め手なし!」18玉!取ったら詰むけどかわして際どく助かっている。そして、最後は39に打たれた銀を時間差で取って相手玉を詰まして勝つの...小部屋の命拾い~振り飛車に生きる理由

  • 強い手は向こう見ずな手じゃない

    「駒台にあふれて負けるのはもったいない」絶対いいんだけどな……だけど、決め手がみえない時間がなくなっていく速い寄せがみつからない指さなくちゃ自陣少し薄いな(間違ったら寄る形だ)わからないけど攻めるか……そして、駒を渡す中途半端な寄せに出て反撃を食らって簡単に寄せられるそんな逆転負けを何度経験したことだろう。体力差は圧倒的なのに、上手く勝ちに結びつける順を見出せず、焦りから成算のない攻めを実行して、相手に望外な戦力を与えこれしかないという単純な筋によって負け筋に陥る。逆転に至る道筋(構造)は、だいたいいつも同じである。だったら、これを学習して改めれば、勝率はもっと上がるはずだ。「寄せよう寄せよう」と気持ちが前に出過ぎないことも大事ではないか。(全体的に体力差はあっても玉周りは事情が異なる場合がある。妙に寄り...強い手は向こう見ずな手じゃない

  • あの時の詩

    あの時に愛していると言ったこと嘘ではないがあやまりだったあの時に堪えてみせたかなしみを引っ張り出せば壊れてしまうあの時に包み隠した本心を渡り切ったらすべて吐きますあの時に壊した縁が重なって残されたのが独りの私あの時に晴らせなかった屈辱が時々胸を刺すからブルーあの時に死んでもいいと言ったこと嘘じゃないけど時がすぎたのあの時に本気を出せばなれていた自分を追って今から行くよあの時の詩

  • 端攻めミスディレクション

    「王手がかかるのは嫌じゃないか」地下鉄飛車ってそもそも嫌だなと思った。また、形勢に自信がある終盤戦で逆転負けする時には、よく端が絡んでることに最近気がついた。逆に、形勢がわるい時、居飛穴相手に端攻めすると意外と勝てたりすることもある。特に、時間の短い将棋では端攻めは有効だ。穴熊や美濃囲いの弱点が端であることは間違いない。(端を攻めただけだ何とかなっちゃう)(どうかしてしまう)中央辺りをみている時に、突然端を攻められたらびっくりするのではないか。視野が狭くなる。(大事なものがみえなくなる。ハンカチが落ちていても見落としてしまう)迷う。(時間を使う)嫌になる。弱気になる。怖くなる。恐怖や迷い。これはミスが出る要因になる。「端攻めって何かよくわからないじゃないか!」色々利いている。玉が近い。色んな攻め。色んな受け。謝...端攻めミスディレクション

  • 逆走返し

    逆走も信号無視も当たり前?青信号でブレーキ準備!無音にて心斎橋を通過したAIはまだ君を呼ばないレジ待ちのローソン列が途切れずに目の前にあるピックが遠い「こんにちは!」オートロックに呼びかける返事は今日も期待できない地底よりピックを終えたタコヤキを背負って目指す天空の城暗闇が恋しくなったミナミから抜け出し君はあびこへ向かう逆走の念を持たない自転車に心苦しく逆走返し逆走返し

  • 隠れ家的ドロップ

    ピンだけが正確な人。さりげなくヒントをくれる人。ドアを開けて待っていてくれる人。ピンも住所もデタラメな人。終始無言の人。特徴を詳しく並べてくれる人。呼んでも出てこない人。家から飛び出してくる人。目印を知らせてくれる人。(ガソリンスタンドの横です)コンビニ前で待っている人。親子で手を振ってくれる人。お客さんの受け取り方というのは、実に様々なものがある。(たどり着いた時が一番怖い)時々、家の前まで行って迷子になることがあった。その日の最初の届け先は2丁目にある一戸建てだった。ピンはだいたい合っていた。番地もだいたい合っていた。(ピンも番地も正確である時といい加減な場合がある。そこを見極めるにはある程度の経験が必要だ)表札の名前を見て確信した僕はボタンを押した。「お待たせいたしました……」「住所みて」男の声が短く答え...隠れ家的ドロップ

  • 純粋なものたち

    アリクイがオオアリクイに道を譲るのをアリクイさがしはじっと見届けていた。戻りライオンがくるにしてはゆとりキツネが涼しい顔でいるのはうそつきザルの言うことだからに違いない。雨まち虫の子を哀れみ交じりの目でみていた犬待たせのお腹は少し大きかった。笑い杉につながれた悟り牛の背にはようなし鴉がくっついている。「海まで行ってもアリクイさがしはいなかったよ」アリシラズがぼやいていたのはまだ夏のはじまりだ。箪笥預金を食いつぶした犯人を巡って虫々の鼻息でカーテンは揺らいでいた。金食い虫は餅食い虫とつるんで時食い虫を責め、時食い虫は床食い虫の肩を持ちつつもカーディガン食い虫の存在をほのめかすことも忘れていない。「お前だろ」「こんなもん食うか」「他に食うもんないんか」「なかったらどうなんだよ」食い違う主張に歪んだ空間が削り取られて...純粋なものたち

  • 自転車に厳しい ~どこまでも300

    2リットル×3本背負ったら3.5キロ300自転車で小一時間かかるかな9.5キロ300ごちそうのビルに挟まれ待っていた時間も含め300反映が正しいものと胸を張る100%300自転車は所詮自転車お前には300ほどで十分「1円の適正価格感謝せよ」(300+1円)前方を漕ぐのは男ふらふらと僕は仄かに受動喫煙約束はどこ吹く風よ弾けると君が歌った300トイレットペーバー1つハンドルに吊して目指すタワーマンションナポリより上がるピッツァを待っていた1円さえもつかない時間人力で運べるものの限界に君が断じる300自転車に厳しい~どこまでも300

  • 僕も龍になりたかった

    相振り飛車を思い描いて指していると、相手はいつの間にか「こいなぎ流」の右玉陣形になっていた。飛車先が保留されているため、向かい飛車から逆襲することもできなかった。僕は囲いを木村美濃にした。ゆっくりしていて玉頭から攻められる展開は嫌で、左から雀刺しの陣を作って端から攻め込むことを狙った。すると相手は、歩を突き捨て桂をポンと跳ねてきた。単純で軽い攻めなのに、二枚銀の弱点を突かれたようで嫌な感じがした。仕方なく僕は美濃の金をよろけて中央を受けた。(不本意な金寄りだ)気がつくと飛車交換になっていた。軽い成り捨ての手筋をあびて飛車を打ち込まれる。やむなく僕は自陣飛車を打って駒損を逃れる。「まだまだこれからよ」そういう風にみることもできる。駒損をせずに、決め手を与えないようにじっくりと指せれば、チャンスは残せるだろう。しか...僕も龍になりたかった

  • バグ・ポテト

    向こうに行けば会えるのかもしれない。次の瞬間には訪れるのかもしれない。動くことも動かないことも危険だ。多くの者はどうするのだろう。捨てた石が大化けすると思うと捨てられない。最初から宝石は見つからないから拾ってみるしかない。自惚れた待ち合わせは待ちぼうけに変わるだろう。僕は石を積み上げて石垣を作る。少し気が緩んだのか。石の隙間にファスト・フードができていた。「ご一緒のポテトはどのようにおつけしましょう?」「いいえ、結構」「それでは私が悪者になってしまいまいます。ピアスのように?最後の晩餐のように?」「じゃあ普通で」「本日はお持ち帰りいただけません」店員は申込用紙をカウンターに置くとすべての個人情報を書くように迫った。「全部ですか」「行政からの指導で」どうも話がおかしいのは、石の組み方が甘かったからだ。ほんの少しで...バグ・ポテト

  • こどもの日の折句

    雨音がみぞおちを打つ小説に安らぎながらカップ焼きそば(折句「あみじゃが」短歌)わやわやと魂を揉む詩の上に歩を並べ置くネイティブ・ナイト(折句「渡し舟」短歌)友情が気化した夜明け百億の夜に熟した梅干しをくれ(折句「ユキヒョウ」短歌)宇宙史をタップでめくる井戸端にビート激しきトット漫才(折句「うたいびと」短歌)映像が奥へと続く街ぶらは命を拾うあくなき旅路(折句「エオマイア」短歌)コーヒーもとうとう尽きたもう一杯飲むほど富んだ人になりたい(折句「こどもの日」短歌)柿色のセロファンだけをタネにして地球の芯を抜いたマジシャン(折句「風立ちぬ」短歌)うそめいて多弁になれた一局をひっくり返し弔う二人(折句「うたいびと」短歌)ソニックがコードをかけるカテゴリに小説投げてコーナーキック(折句「そこかしこ」短歌)こどもの日の折句

  • パーティはスリーコインズ

    こん棒でスライム叩くコツコツと4.5キロ300親切な村人たちに泣かされる1.2キロ300経験値目当てに潜る迷宮の一期一会は300立ち寄った道具屋筋でカツ丼と風を切ったら300もう1つ買うと言えないやくそうを頼りに進む冒険の道村人が行ったり来たり邪魔をする3.5キロ300選ばれし者たちが住む塔がある噂ではそう北堀江とかドラゴンの鱗の下の宝箱6.5キロ300パークスの角に倒れた勇者たち21時のベホマズン待ちスケボーの一団すぎたアメ村の硝子に映るふしぎなおどりパーティをはぐれ紀州街道を5.5キロ300一度だけ話したほどのことだけどルーラの中に君の微笑み不意に出たゴールドマンが新町でマッチングして300ゴーストが名誉をうたい暮れて行く夜を覆ったキメラの翼タワマンのラスボスが待つ40階たどり着けたら300パーティはスリーコインズ

  • 【将棋ウォーズ自戦記】相振り飛車とわっしょい問題

    角道を止めると相手は三間飛車に振ってきた。振り飛車党にとって、いきなり問題の局面だ。自分が振り飛車を指したかったのに、角道を止めたすぐ後に振られると、先を越された感がある。先手には、居飛車でいく道と自分も飛車を振る道が残されている。僕はここでしばし指を止めて考えてしまう。(そんなこと最初に考えておけ)それはそうなのだ。僕が気になっているのは角道を止めた一手だ。居飛車にしろ振り飛車にしろ、いずれにしろ、それは作戦の幅を狭めている意味もある。迷った末に、結局僕は四間飛車に振ることにした。相振り飛車だ。こちらが駒組みを進める間に、相手は軽快に飛車先の歩を交換してきた。三間から向かい飛車に転じて気がつくと先に2歩持たれていた。(後手番なのにな)相振り飛車というのは、何となく進めていると作戦負けになっていたり、一方的に攻...【将棋ウォーズ自戦記】相振り飛車とわっしょい問題

  • 「こんにちは」が言える

    「こんにちは!」因みにドコモ?えーとこれ……ケンタッキーのホットコーヒー「こんにちは!」ティッシュを取れば話さなきゃ……桜の下の報恩謝徳「こんにちは!」餌のティッシュに食いつけば切れないトークショーがはじまる「こんにちは!」愛をくれたら返さずに去るに去れないメルヘン通り「こんにちは!」差し出した手の誘惑に今日はきみ足を止めない「こんにちは!」階段上の微笑みに「こんにちは!」僕あいさつが好き「こんにちは!」因みにドコモ?えーとその……因みに僕はこれからpomera「こんにちは」が言える

  • マーラータンとタコタコの王

    足下に転がる子供乗り越えて海鮮丼は誰がくれるの?二段階右折と天の定めあり茶碗蒸しまだ天王寺駅「チキンならその先左」迷い込む人を導くタコタコの王一声も発すことなくマーラータン入りの袋を差し出すタトゥー迫り来るワゴン背中の群衆に挟まれ詰んだ僕のブレイス「ありがとう」せめて聞ければしあわせな5.2キロ300鉄柱が歩行者思い橋に立つ宗右衛門町の先は進めぬ松屋町筋を直進歩道橋抜けて生玉町はすぐそこ「大丈夫。そのまま置いて」あふれ出るマーラータンに神の返信マーラータンとタコタコの王

  • クローゼットの中のエース

    新しい監督になりスタメンが激変した。それから成績は下降線をたどり、低迷から抜け出せないでいた。長く続いたアップを止めて、僕はユニフォームに袖を通す。お呼びがかかったのはアディショナルタイムにさしかかる頃だった。残りは5分。死に物狂いで駆け回っても、ボールに触れることさえできない。「何もできない」何度これを繰り返せばいいのか。空しい笛が鳴って不完全燃焼。ベンチに戻ると鶴が雷を落としていた。監督はお腹を押さえ俯いたまま聞いていた。「あんた、昔からそういうところあるよ!」(好きなものを最後に取っておく。それで最後は食べられなくなってしまう。そんな悪循環は誰もしあわせにしないんだよ)「変わらなきゃ!」僕らは少し彼のことを誤解していたかもしれない。監督は選手を伴ってサポーター席に行くと深々と頭を下げた。翌週からベンチを温...クローゼットの中のエース

  • 【将棋ウォーズ自戦記】弾丸的戦術 ~筋違い角の強襲

    立ち上がり早々に筋違い角を打たれた。とりあえず角を成られないように。角の退路をみて銀でも押し上げて。こちら側に用意されているビジョンと言えばせいぜいその程度のレベルだ。一口に筋違い角と言っても、角を打った後の引き方、飛車の使い方、玉を囲う方向など、様々なバリエーションがあり、その辺りを見極めて対応を練るのが本筋だが、時間がない中ではいきなり迷子である。それに対して相手の指し手の速いことと言ったら!1秒でも遅くはないが、0.3秒だと圧倒的に「速い」と感じられる。そのスピード感に慣れていないとまさにそれだけで「圧倒」されてしまいそうになる。そのスピードの源は「経験」だ。ちょっとマニアックな戦法の使い手は、だいたいその道のエキスパートで、圧倒的な経験を武器にした「超早指し」であることが多い。僕はふらふらと二枚銀を中央...【将棋ウォーズ自戦記】弾丸的戦術~筋違い角の強襲

  • ちょんまげの失敗 ~玉頭のデュエル

    人間は社会的な生き物であると言われる。心の健康を保つためには人とのつながり、コミュニケーションも大切であるらしい。鴉が夜明けを告げる頃にも、将棋ウォーズの世界では活発な対話が繰り返されていた。「よろしくお願いします」「僕は振り飛車でいくぞ」「だったら私は居飛車でいこう」僕は三間飛車で、相手は居飛車できた。「ふふ三間飛車か」「恐れるがよい」「ふん、誰が恐れるものか」相手は角道を止めた。僕は美濃囲いを急いだ。「石田にしたければするがよい」「別に石田に執着はしないよ」相手は飛車先を一つ突いたきり保留している。そうした時、僕はいつも迷いの中に置かれることになる。石田流は魅力的だ。しかし、相手はそれを少しも嫌がっていない様子だ。むしろ歓迎しているようでもある。もしかしたら優秀な対策を用意して待ちかまえているのではないか。...ちょんまげの失敗~玉頭のデュエル

  • ありがとうが輝く

    押しベルでお店の人を呼ばなくちゃ目の前にいる人はまた別しめてやと肉バル叫ぶ声がするそのドアあけた人は誰なの点滅が始まったならやめておけセンタービルの向こうは遠いクエストにあおられていたミナミから一雨去って300しめてやと憎しみに似た声がする自動ドアならよかったのにね不機嫌になるのも人と悟りたい閉店22時の暗がり礼節を欠くものたちに触れる時あなたのありがとうが輝くありがとうが輝く

  • 人間将棋 ~一手を責めないで

    あちらこちらに位を取られていた。居飛車の圧をひしひしと感じて石田流の飛車はさばきの道を見失ってしまった。(まずい。自爆してしまいそう)動けば動いた分だけ酷くなりそうだ。僕はさばきの失敗を自認し、少しでもチャンスを残せるような順を探った。何もしない方がいい。そして、僕は居飛車陣の隅にパスのような歩を垂らした。居飛車が手を作ってくる間に、それはと金に化けた。どんなによくてもよさを広げていくことは、それなりに難しいもの。3分切れ負けのような短い将棋では、尚更のことだ。さばけなかった飛車が世に出るチャンスは、やがて訪れることになった。「飛車を取ってくれた!」居飛車の角に取ってもらえたことで、飛車の顔は立った。居飛車の飛車に成り込まれもしたが、僕は自陣に二枚角を打って一枚の飛車を奪うことに成功した。「飛車が入った!」回り...人間将棋~一手を責めないで

  • 自転車に冷たい

    九条まで行くしかないの月曜日心斎橋も300歩行者が横一列になって行く友情は三休橋筋によそ様に聞くのはちょっとやめておけまつもとはその奥の2階だ白線を軽々越えたタクシーの後ろで待ったブルー・マンデーねえ後ろ車が来たで気つけや車で来るよな道ちゃうのにな四つ角を男が占めて曲がれない心斎橋で詰んだ自転車足下にあるのはみんな紙屑さチカチキンなら階段の上タクシーの脇に伸び行く細道に飛び込む君は猫のライダー信号を守るあなたに感謝状贈りますby南警察自転車に冷たい

  • スマート・ルーム

    「おすすめに鳥の新刊があります」この前、バッタがよかったと言ったら、今度は鳥だ。まあ、人間の本を読むよりも肩の力を抜いて読める。あっちゃんは何でもお見通しだ。メガネを捜してばかりいたが、近頃はそうする前にメガネの方が寄ってくるようになった。チョコを好んで食べていると定期的にチョコのセットが届くようになった。蓄えられた脂肪は今後の活動次第で筋肉に変わることもあるだろう。「部屋を暗くしましょうか」テレビが消され、電気スタンドの明かりだけになった。流石わかってるね。「ロックなんかいかがでしょうか」そうそう、ロックばかり聴くよね。あっちゃんは心強い僕の味方さ。なんて、冗談じゃない!「僕は僕を抜け出したいんだ!」あっちゃんは反論なんてしない。黙って僕の愚痴を聞くだけだ。天井いっぱいに鳥の影が広がっている。スマート・ルーム

  • 銀かけられますか ~王手に似た先手

    例えば41銀と囲いの金に銀をかける一手がある。要の金を狙うのは寄せの基本。金をかわされて銀は助からない。(駒損が避けられない)だから、序盤の感覚では、まず銀はかけられない。序盤でそれをやれば、普通に大悪手になるだろう。ところが終盤においては、銀をかける手はだいたいよい手であり、それに対して金をただ逃げるような手はだいたい悪手になるのだ。(先手で拠点が入ることが大きすぎ、ほとんどの場合、銀を回収するような時間が訪れないから)「かわす手は利かない」ありがたい。そういう嗅覚が終盤のセンスだろう。囲いの金に銀をかける。終盤ではだいたいよい手、時に性急、希に無効。その辺りの見極めに長けた人を、終盤が強いと言うのだと思う。銀かけられますか~王手に似た先手

  • 【将棋ウォーズ自戦記】地下鉄飛車対中段玉

    三間飛車に振る。駒組みの中、相手は角を中段に上がってきた。この場合、考えられる居飛車の作戦は玉を低く構えるミレニアムか地下鉄飛車だ。僕は左銀を押し上げて右辺に繰り出していった。四間飛車と違って、三間飛車は、銀のポジションを後で決められるところが面白い。腰掛けてもいいし繰り出してもいい。場合によっては引いて囲いにくっつけるという指し方もあるだろう。相手はどうやら地下鉄飛車の構えだ。流行っているのだろうか。それとも同じ相手に当たっているのだろうか。やたらと地下鉄飛車に遭遇することが多い。僕は金を左に開き中飛車に振り直すと繰り出した銀を使って中央を攻めた。地下鉄飛車で一方的に玉を攻められるような展開は不満だ。とりあえず中央を制圧したところはポイントだろうか。相手はそれには構わず引き飛車から地下鉄飛車に転回してきた。僕...【将棋ウォーズ自戦記】地下鉄飛車対中段玉

  • 「本日の受付は終了いたしました」

    現実はあなたのさじで変わるからあてにはならぬ営業時間行き甲斐はふっと消え行く意気込んでたどり着いたら門前払い予告なく終了もする人生のあるある胸に刻んで生きよ「念のため先生に聞いてみましょう」あなたが行って湧き立つ希望ひと時は希望をくれた先生の顔が浮かんでいっそかなしい今頃になってのこのこ来なさったあなたの検査時間かかるの駆け込んで待てばよかったやさしさは水曜日だけ存在しない「本日の受付は終了いたしました」

  • 地下鉄飛車を信じられなかった

    角道を止めて三間飛車に振った。世の中には角道を止めない棋士もいる。棋士の数だけ角の道は存在している。ずっと開き合ったままの者、すぐに換えてしまう者、引いて使おうとする者、3手も4手もかけて転回させる者、すぐに切りたがる者、すぐに手放す者、筋違いに打ちたがる者、ずっと隠して取っておく者、何が何でもこじ開けようとする者、頭めがけて銀を繰り出す者、位の下に据えようとする者。相手は急戦を匂わせながら持久戦模様の駒組みをしてきた。駒組みを進める間にも貴重な時間が奪われていく。囲いの進展も短い将棋では高速で行う必要がある。僕は独特な銀冠を作り上げた。相手は美濃でも穴熊でもなく、弱げな形を作り上げた。僕は銀冠の桂を跳ねて端の香を上がった。(いつでも地下鉄飛車を狙える構えが完成した)駒組みが一段落して相手は仕掛けを狙ってきた。...地下鉄飛車を信じられなかった

  • コール・ミー

    世界一いまは昔の目標を忘れアジアの頂に立て活躍をするもしないも監督の選り好みにはかなうものなし海を越え暴れてみても呼ばれない監督の心にいなければ攻撃を防御と叫ぶ頃は過ぎ内に絞った守備三銃士呼ばれても椅子の上まで跨げないサイドラインにベルリンの壁あいつよりお前がいいと君は言うけど比類なきものになりたい食材を認めレシピを組み立てるスキルをもって名将と呼ぶコール・ミー

  • タイムスリップ・レター

    「まだ書いてるの?出すのが遅れると返事も遅れて届くよ」「ああ、そうね」親切だか何だか知らないが、あなたが教えてくれることは、いつもわかりきったことばかりだ。わかっている。僕は書きあぐねている。どのように書いたとしても、見返せば何も書いてないように思えてしまう。何度も出せるものではない。だからちゃんと書かねばならない。時間がかかったとしても、ちゃんと届けたい。僕はそう思っていた。・完成しない手紙を手元に置いている内に、先に返信が届いた。「返事が早くなってしまうことをお許しください。だけど、あなたのために思い切って書きました。あなたにはわるいけど、あなたのことはほとんど印象に残っていません。顔も声も何一つです。だから、あなたの私への想いというのは、完全に方向違いです。(本当に本当に本当に)私から返せるものは、この手...タイムスリップ・レター

  • 【将棋ウォーズ自戦記】エースに任せて

    「お前が先手だ」角道を止めて三間に飛車を振った。相手は天守閣美濃に組んできた。僕は石田流の構えに飛車を浮き桂を跳ねた。すると相手は銀を腰掛けてきた。僕は角を中央に運び間接的に居飛車の飛車を狙った。すると相手は飛車を端によろけた。そこで僕は石田の横の歩を突いていなくなった居飛車の隙を突こうとした。相手は腰掛け銀の斜めから歩を突っかけて暴れてきた。僕は負担になった石田の桂を金を寄って受けたが、強く角をぶつければよかったと思う。攻められていると思うと意識が受けに偏って、広い視野や強くさばく心が失われてしまう。振り飛車というものは最初攻められることが多いのだから、強い心を失ったらさばけないものだ。(もっと心を強く持たねばならない)相手は端に桂を跳ねてきた。対抗形の将棋では左辺の桂香は相手に回収される運命にあることも多い...【将棋ウォーズ自戦記】エースに任せて

  • 裸のオートマチック

    ミッションは引き取ることだ30度開いたドアにロボット・アームドアがあくまたドアがあく降下するエレベーターをただ待っているエレベーター40階も上がったらありがとうもう死語になったのありがとう言えない君の寂しさにぶつけるファイアー・マックナゲット牛丼と玄関先に50秒やっと出てきた半裸の男ドアを引きドアを支える数秒に人を語った君の後ろ手もう1つ店の奥から「ありがとう」届いています5キロ先まで裸のオートマチック

  • 【将棋ウォーズ自戦記】飛車を攻める ~時間も逆転する

    角道を止めずにいると相手はいきなり角を換えてきた。その内に止めるというプランもあったがそうは問屋が卸さない。角交換振り飛車だ!相手が飛車先を少し遠慮していたのでこちらからも1つ突いた。囲いを作り、することがなくなったので飛車先から突っかけた。相手が歩を謝ったので一歩持つことができた。自陣角を打ったり歩を垂らしたり何かできることを探る。自分から手を作っていくことはなかなか大変だ。相手の受け間違えによって敵陣にと金を作ることに成功した。僕はそのと金を動かして格調高く敵玉に迫った。つもりがどうだったか。単純に飛車を攻め、角を切ってでも自分の飛車を活用した方がよかった。結局、将棋は飛車を中心に考えた方がわかりやすいのだ。飛車さえ取ってしまえば、寄せがわかりやすくなる。僕は手筋を駆使してと金を引いた。相手は飛車先を伸ばし...【将棋ウォーズ自戦記】飛車を攻める~時間も逆転する

  • ありがとうが言える

    ありがとう言える大人になりたくて涙を呑んだ300客じゃない見切れば礼も笑みも欠き注文番号聞くだけのことありがとう1つ忘れた駅前をよぎる信号無視の塊ありがとう聞いて踏み出す階段の4階くらい何も言わないありがとう聞けない夜に慣れていくエントランスの自動解錠確率にそっぽを向いて雨粒が落ちるスマホに300「ありがとう♪」胸に響けば大丈夫自転車今夜空まで飛べるありがとうが言える

  • ショート・ラブ(申請社会)

    「好きになってもいいですか?」最初に通知が届いた時は舞い上がってすぐに許可を押したことを覚えている。毎日のように好きの申請は届いた。はじめの頃はただうれしくて、「いい」の他に選択はなかった。私の存在が大きくなるにつれ好きになる人は増えていった。1日に数人だったものが1時間に数十人を超える頃には、疲れを覚えた。(自分の気持ちに責任をもてなくなった)私は好き申請を放置するようになった。申請は続けてあったが、不思議な発見もした。申請中の赤い表示が消えている。3日前に申請された好きが取り下げられていた。その後の経験からそれもそう珍しいことではないと知った。(人の思いも3日まで)それが現代社会の潮流なのか。人の心に入るのは苦手な私だが、たまに自分の方から好きになることもある。3日前に申請した好きはまだ許可されていないよう...ショート・ラブ(申請社会)

  • 金の力で逃げ切りをはかる

    三間飛車にすると相手は飛車先も突かずに右四間飛車に構えてきた。四間飛車ばかり指していた頃、何度も撃沈されたことを思い出す。ゴキゲン中飛車をしていた時には忘れていたが、三間飛車にするとたまに見かけるようになった。僕は美濃に組み三間飛車の飛車先を伸ばした。三間には三間の対策があるのだ。相手はあまり玉を深く囲わずいきなり歩をぶつけて仕掛けてきた。それには同じく歩と応じる。すると相手は同じく銀と銀を進出してきた。僕は角を交換して飛車の頭に歩を打った。狙いの一手だ。一段金のため生じている。対して飛車を横に動けば攻撃力がなくなり、出た銀を目標にしてさばいていくつもりだ。相手は飛車で歩を食べて攻め味を残すことを選んだ。僕は飛車の守備が消えた敵陣に角を打ち込んだ。相手は銀をグイッと前進させたが、さほど脅威ではない。僕は香を食べ...金の力で逃げ切りをはかる

  • 空耳と300のリフレイン

    報われる日など来ようかカルビ丼4.5キロ300タワマンのエレベーターが動かない今夜の時給300嫌ならばやめろよバカと人は言うそうかもしれん30010分と言われて外で20分約束すぎて300信じるか「ちりも積もれば山となる」300+1円クエストに1つ足りない24時眠らぬmが最後の頼み鳴らぬから帰ると決めた交差点空耳じゃない300空耳と300のリフレイン

  • 父大陸

    父を踏んで癒した。「おー、ちょうどいいな」僕の重さがちょうどいいと言った。背中は広く平らで安定した道だった。下へ向かうと地盤が緩くなる。バランスを取りながら持ちこたえるが、やがて限界が訪れる。「いたい!」臀部から転落した瞬間、父が短い悲鳴を上げる。離れようとすると父が再度の挑戦を要求する。「まだまだ」落ちる度に背中中央に復帰する。何度でもやり直さなければならなかった。「おー、ちょうどいい」いつまでもちょうどいいはずはなかった。背中を踏む間は変化に気づきにくいのだ。しかし、他の道に進めばやがて耐えられない変化を悟ることだろう。「そこだ、そこだ」心地いよい場所で父は足踏みを求めた。けれども、いつまでも同じところに留まってはいられない。気づかれないように、少しずつ少しずつ踏み場を変えて、僕は父を上っていった。背中を抜...父大陸

  • 詰めチャレをやらなくちゃ

    時間では勝てそうな気がしないから、寄せに行くしかない。寄せの技術を高めるしかない。何だか忙しいことばっかりだな。どうしていつもいつも忙しいのか。だけど、今アドレナリンが出てる気がする。そいつは虚無とは反対のもの。人生で辛いのは虚無と退屈の方じゃないか。だったらこれは少しはいいことかもしれない。とにかく詰めチャレをやらくちゃいけないということ。「正解がある」(即詰みがある)詰めチャレの中では、それが最大のヒントだ。詰み筋は意外と並べ詰みだったりもする。凡手も手筋もごっちゃに混ざっているから難しい。普通の詰将棋では、派手な手や捨て駒を連発する方が普通だ。色々ある中で正解を見つけるのはなかなか大変だ。実戦となると、詰まない(詰まさない)という可能性があるのでより難しくなる。簡単な手を見つけることは、簡単ではない。詰めチャレをやらなくちゃ

  • 勝山にあったクレープ屋さんが好きだ

    玉造筋を上れば玉造駅のマックが希望の光鶴橋の歩道は狭い気をつけて大阪王はローソンの先金ちゃんの角を曲がれば桃谷の駅へと続く商店街だ勝山と勝山北は違うもの一番端は今里筋だ桃谷の駅へとたどる細道にきらりと光るスターバックス吉野家の隣に足を止めたなら笑顔あふれるいろは食堂ゴーストと対峙してこそ生き抜けるルシアスビルへ君は行くのか勝山にあったクレープ屋さんが好きだ

  • 念力と大局観

    他人の将棋を観戦しているとAIの示す評価値によって、現在の形勢を割と正確に把握することができる。評価値が突然ひっくり返ればそこで一方が悪手を指したのだとわかる。+9999となれば即詰みがあるとか、+5000ならはっきりと勝ち筋がありそうだとか、+2000なら相当に優勢で勝ちにつながる順があることがわかる。指し手そのものを教えてもらわなくても、現在の形勢が明確に数値として示されるということは、指し手を判断する上で大きな力になると言えるだろう。詰将棋で言うなら、詰むことが最初にわかっているということだ。(詰将棋ならまず間違えないというレベルの詰み筋を実戦ではしばしば逃がしてしまうものだ)数字でなくてもいい。「いいのかわるいのか互角なのか」だけでもわかるなら、将棋の指し手は変わってくるだろう。観ている者はともかく、実...念力と大局観

  • 困らせもの(スマート・キャット)

    風に煽られて凧はコントロールを失った。絡まった糸をたどって木に登って行くと、猫は凧よりも高い所に取り残されて固まっていた。複雑な状況が私を困らせる。「おいで!」猫は私の手から離れもっと上に行こうとしていたけれど、やがて観念したように私の胸に落ちた。「モカ!」モカは狭い所、高い所が大好きだった。テレビの隙間、家具の隙間、鍋の中、長靴の中、どこでも入れる場所を見つけては潜り込んだ。そして突然顔を出しては私を驚かせた。本棚に空いたスペースがあればすぐに飛び込んだ。どんどん上まで行くと帰り道を見失って固まった。勝手に行って勝手に困る。出会った頃から何も成長しない、本当に困った猫だった。「コラッ!今日という今日はきつく怒りますよ!」モカは驚いたように目を丸くした。それからしばらく下を向いたまま反省していた。まあ、どうせ今...困らせもの(スマート・キャット)

  • 300の街

    文の里マックの先は松崎町0.2キロ300淡路島バーガーのせて阪南町0.5キロ300占いに予言いつかのおべんちゃら5.5キロ300金さんかいいえほんとは金田さん1.2キロ300ドアノブに吊しきれない焼き肉が4.5キロ300ミナミから天王寺まで覆う雲5.5キロ300昭和町ナジミキンパの大画面2.2キロ300300の街

  • あべのウォーク&謳歌

    さわやかな春と笑顔がマッチするあべのベルタのネパール料理ただ礼儀正しい人が住んでいてうれしくなったタワーマンションあべの筋南南へ進むだけ王子町皆親切な人坂道を上りきったら一休みあべのウォークに吉野家があり遊歩道下りた向こうは天王寺駅のベーグル&ベーグル一息でたどり着けない店があるキューズモールのガーデンエリアくつろぎを望んだ者がたどり着くHoopの上はスターバックスあべのウォーク&謳歌

  • 【将棋ウォーズ自戦記】中飛車の心(一筋の光)

    5筋を突くと3筋を突いてきたので5筋を突き越した。7筋の歩を突いて6筋に銀を上がる。相手は4筋から3筋へと玉の囲いを急いだ。僕は銀を5筋から繰り出した。相手はようやく8筋の歩をぐんぐんと伸ばしてきた。僕は7筋に角を上がって受ける。1筋9筋の端歩を突き合って、相手は3筋から4筋へと銀を繰り出してきた。僕は恐ろしくなって4筋の歩を伸ばして銀を押し返そうとした。すると相手は銀を3筋の上の方に繰り出した。僕は恐ろしくて早くその銀を追い払いたかったので4筋に銀を上げていくことにした。相手は今度は7筋から6筋へともう1つの銀を繰り出してきた。僕は3筋の歩を突いて銀を追った。すると相手は銀を2筋に後退させた。僕は玉を2筋に寄せた。すると相手は左桂を跳ねてきた。銀だけでも角頭が破れていそうなのに更に桂まで参戦させてくるとは。僕...【将棋ウォーズ自戦記】中飛車の心(一筋の光)

  • 真冬の300

    堺筋逆走自転車が多いどこまで行くの300125円のしみも消え去ったランチタイムも300クエストで配達員を担ぎ出し6.2キロ300出前館ウーバーイーツディディウォルトメニューに君はいつかのパンダ新町の端には川が流れ行く4.5キロ300ブーストに調整金をふりかけてサービスランチ300約束は粉雪みたい白々と5.2キロ300逆走を避けてハンドル切る刹那ぼくの命は300真冬の300

  • 春の現代折句 ひなまつり

    ひょうひょうとナマケモノからマントヒヒツキノワグマをリスがたずねる(折句「ひなまつり」短歌)陽は落ちてナウマンゾウが招かれる角を伸ばしたリケジョの横に(折句「ひなまつり」短歌)ひざまずく名もなき人を的にして追及は勝利者の悪趣味(折句「ひなまつり」短歌)人知れず涙を浮かべ待っていた月の光がリボンのようで(折句「ひなまつり」短歌)氷上のナイフのようなまどろみに罪をはなしてリハビリライフ(折句「ひなまつり」短歌)ひよっこと生で乾杯まじだるいツアーを下りてリンガーハット(折句「ひなまつり」短歌)一筆でナウシカとなる窓辺より啄んだサンリオの筆箱(折句「ひなまつり」短歌)春の現代折句ひなまつり

  • 強さとは何だ

    「お前が先手だ」僕は中央の歩を伸ばして中飛車を選択した。すると相手は四間飛車に振ってきた。純粋な四間飛車党だろうか。僕は美濃囲いに組んでから向かい飛車に振り直した。相振りでは玉頭からの攻めが有効だ。対して相手は金無双囲いに組んできた。端攻めに対しては美濃よりも強いが、逆サイドからの攻めを食らうと一撃で崩壊してしまうことがある。なかなか大変な囲いである。互いに攻撃側の端歩を突き越した。相手が角道を止めた間に、僕は角を中段に構えた。端に狙いをつけた手だが、歩越しのため狙われるリスクもある。相手は銀を四間飛車の飛車先に繰り出してきた。棒銀調ではあるが、美濃囲いに対してはそれほどの脅威は感じられない。僕は飛車先を切ってから1つ引いた。中段飛車だ。駒組みが一通り終わったところで、僕の手番になった。相振り飛車は仕掛けの形、...強さとは何だ

  • ハートブレイク・ゼロ(恋愛マスター)

    (どんなにうれしくても素直に返さないこと)「好きです。僕と一緒に行きましょう」私もずっと好きだった。今すぐに想いを打ち明けて真っ直ぐに飛び込んでいきたい。どうして素直になってはいけないのか。(待ちなさい。辛抱なさい)恋愛マスターが私の行動を制御している。彼女の言葉に従えば恋愛は正しく進み、誤ったルートは回避できるのだ。だけど、どうしてこんなにも苦しいの。「ずっと好きでした」その言葉にも瞳にも偽りはなさそうに思える。爆発しそうな答えを私は胸の内に引き留めている。まだなのだ。すぐに答えを出してはならないのだ。寝かせるのだ。耐えるのだ。3日間待たねばならないのだ。「あなただけを愛します」そう。私も。早く答えたい。近づきたい。そばに行って触れたい。好きなんだから。私の方こそもっと好きなんだから。(待ちなさい。静観しなさ...ハートブレイク・ゼロ(恋愛マスター)

  • 【将棋ウォーズ自戦記】振り飛車のすすめ ~思い出学習

    野球に飽きたら外野に行けばいい。あるいは、駒に手を伸ばせばいいのではないか。視点をちょっと変えてみることで、全く違ってみえることがある。ほんのちょっとしたことで人生は大きく動き出すのかもしれない。行き詰まれば気分転換は必要だ。将棋に飽きたら振り飛車をすればいい。振り飛車は面白い。振って囲ってさばけばいいのだ。さばき方は簡単だ。攻められた筋に飛車を振ればいい。だからと言って簡単に勝てるわけではない。だいたい振り飛車は少し苦しめになる。駄目で元々。それくらいに開き直って指すくらいが上手くいく。僕は振り飛車に飽きたので色々試して、今はゴキゲン中飛車にはまっている。ゴキゲン中飛車は普通の振り飛車とちょっと違う!積極的に動くことができるのだ。あるいは、反対に積極的に動かれることがあるが、それはだいたい同じことだ。(動かせ...【将棋ウォーズ自戦記】振り飛車のすすめ~思い出学習

  • iPhoneとpomera

    胸にiPhoneをしまい俯けばしみ入る夜行バスのあいみょん・雨音やpomeraをはじく猫の爪ためになるお話はじく反抗機15分用がないなら眠ります夢明けてpomeraにタッチタイピングiPhoneとpomera

  • 【将棋ウォーズ自戦記】大きな敗因、小さな敗因

    「お前が先手だ」僕は中飛車に振った。すると相手も中飛車に振ってきた。相振り飛車だ。僕が銀を上がると相手も銀を上がった。僕が玉を囲うと相手も玉を囲った。まるで鏡を見ているようで落ち着かない。僕は早く向き合うことから逃れたかった。僕は向かい飛車に振り直した。すると相手は角を換えて桂取りに自陣角を打ってきた。僕は歩を突いて受けた。相手は端歩を伸ばし桂をぴょんぴょん跳んできた。そして、いきなり端に成り捨てて攻めてきた。強襲だ。この時、僕の向かい飛車の飛車先はまだ飛車の頭で止まったままだった。(少し悠長に駒組みしすぎたのだ)相手は端を攻め立て飛車まで回ってきた。僕はしばらく受けにまわることになった。飛車のこびんに角を打ち込む形になって、急に棋勢が好転するのを感じた。僕は打ったばかりの角を切って飛車角両取りに金を打った。手...【将棋ウォーズ自戦記】大きな敗因、小さな敗因

  • 春の折句

    おじいさん人参引いて食べんさいいいや今夜はじゃこの天ぷら(折句「鬼退治」短歌)春の折句

  • 遅読の棋士(未来角) 

    「この手は?」「30分です」自分の手番になってから30分が経過したらしい。驚くべきことに私はまだ具体的な読みを構築できずにいた。(いつも何手くらい読まれるのですか?)相手が素人なのをいいことに私はよくうそをついた。(そうですね。縦横斜め合わせて100手から200手の時が多いでしょうか)正直に話して相手の残念そうな顔を見るのは嫌だった。実際の私は3手の読みにさえ苦労することが多々ある。読みの速い人というのは現在地を知ることが速い。予期せぬ局面に遭遇した時でも、経験か才能か瞬時に自分の立ち位置を見極めることができる。だから、すぐにでも前傾姿勢をとることができる。私は座布団の位置を正確につかむことにも苦労する。「読む」という動作に入る前に、自分の姿勢を定める時間が必要だった。指すということは触れたものを最後に放すこと...遅読の棋士(未来角)

  • ホット・チキン・タウン

    覚え立ての猫間川筋はくねくねとして心地よかったが、風が強くてなぜか涙が出てくる。泣いてるみたいで嫌だ。せっかくの手袋を外して、人指し指で顔を拭う。「……が……」鶴橋駅前信号待ち。駅前が狭い。「……か?」構内奥から男の喚く声。意味不明。あるいは、ちゃんと聞けば筋が通っているのかも。誰も振り返らない。信号を待っているだけ。「返事くらいしたれよ~」どこからともなくツッコミが入る。玉造筋。小さな交差点の角にピックアップ先の店はあった。わかりやすい店は好き。自転車を停めてお店に入る。店内に客はいない。きゅっと結んだ袋を抱え、マダムは待っていた。「まあ、手袋しないと!」驚くように、責めるように、彼女は言った。「寒いよ~」両肘を抱えながら続ける。外の寒さを知っているようだった。「ああ、寒いですね。行ってきます」千日前通。今里...ホット・チキン・タウン

  • 【将棋ウォーズ自戦記】地下鉄飛車の特急券

    びしびしと空打ちを二度、三度入れて、敵陣に飛車を打ち下ろす。「空打ちってどんな風?」「そうだな。ゴミ箱に遠くから勢いつけて投げ入れる感じかな」それは全く無駄な力かもしれない。体力と時間の無駄かもしれない。普通にすれば間違いがないのに、勢い余って外してしまうかもしれない。だけど、人はそれをやりたがるものだ。それは遊びだ。あるいは様式、美学だ。勢いつけてドボン♪と風呂に飛び込んだり。猫だって同じだ。ボールに食らいつく前に、じりじりと後退りして楽しんでいるのだ。「特に意味がない奴?」「まあそうだね」意味か無意味かで生き物は動かない。それは心だ。心が躍り、駒は飛んで行くのだ。・「お前が先手だ!」僕は中央の歩を突いて中飛車と決めた。すると相手は飛車先を突いてきた。居飛車だ。僕は中央の位を取った。相手が銀を繰り出してきたの...【将棋ウォーズ自戦記】地下鉄飛車の特急券

  • 天地無用(デタラメの解釈)

    鏡を覗くと天地がひっくり返っていた。すっかり動転する自分。取り乱す自分。目を逸らしてはまた戻す。生産性のない動作を繰り返す自分。(冷静に、冷静に、冷静に……)そうだ。これは何も驚くようなことじゃない!落ち込む必要なんてない。逆さを映すのが鏡というもの。「だから、これは私ではない!」もう身なりなんて正すのはやめだ。(どうせデタラメなのさ)・かきあげた鏡を深くみつめれば一人前のしょんぼりタイム(折句「鏡石」短歌)天地無用(デタラメの解釈)

  • 【将棋ウォーズ自戦記】遅すぎた反撃

    相手は升田式石田流の出だし。僕は相振り飛車をためらって右の銀を運んだ。何とか流左玉の布石だ。相手はしっかりと美濃囲いに囲った。僕は銀を二枚横に並べてから位を取った。いつまでも角道を止めてこないのでこちらから交換した。僕は向かい飛車に振って玉を上がった。ついに左玉が実現した。相手は飛車の頭に銀を繰り出し桂も跳ねている。今にでも仕掛けてきそうな積極的な陣形だ。僕は一段飛車の構えを作り自陣を整えた。すると相手は石田流から歩を突いて攻めてきた。銀損の強襲だ!少し無理では?しかし、美濃囲いが堅いこと、向かい飛車が眠っていること、受けが下手であることなどを考慮すると、不安の方が大きかった。金か桂かどちらで取るか?この応対に時間を使いすぎたことが後に響くことになる。悩んだ末に成銀を桂で取った。桂頭の歩攻めにグイッと銀を出てガ...【将棋ウォーズ自戦記】遅すぎた反撃

  • あたたかいナビ

    千日前通へと急ぎすぎたおかげで高速と一通が複雑によじれて上手く渡れない交差点に迷い込んでしまった。先に西へと進みあみだ池筋から回ればよかったのに。焦りながら迂回してなんとか千日前通へと入ることができた。横に動いてから縦に抜くドリブラーが昔いたことを思い出す。バスにずっと追いかけられているような気がしたのは大正通だった。いくつも信号を越えて、ピンの場所を頼りにたどり着いたのは、学校の前だった。明かり1つついていない。(ここじゃない!)だまされたと思って僕はじたばたしてしまう。だけど、これはよくないことだった。誤った場所に誘導された時には、慌てて動くべきではない。その地点こそが真実の場所にたどり着くための最初の手がかりになるからだ。〒名前もなく〒が独りで立っているのは、そこが街の代表だからなのだとか。(区役所とか学...あたたかいナビ

  • 「最後は金が物を言う」

    先手は角道を開けてきた。僕も角道を開けた。すると相手はその歩を更に突き進めてきた。升田式石田流か。これに対して僕は迷った。相振り飛車でいきたい。だが、そうなると飛車をどこに振ったらいいのだろう。相振り飛車のベストポジションはどこか。向かい飛車が大変有力であると聞いたことがある。それには角を動かさなければならない。だが、相手は角道を止めていない。ならば自分から止めるか。少し消極的にも思える。相手は先手の利を生かしてどんどん攻めてくるのではないか。果たしてそれでわるくなるだろうか。善悪はともかく守勢にまわることになりはしないか。それならば相振り飛車を試みる必然性はあるのか。4手目の迷い。しかし、3分切れ負けではいつまでも迷っている暇はない。1秒で決断しなければならない局面だった。僕は右の銀を斜めに動かした。居飛車模...「最後は金が物を言う」

  • 鬼の折句

    おみくじや二八つるりん食べたなら一秒置いて少年ジャンプ(折句「鬼退治」短歌)鬼の折句

  • 猫の道とやさしい人

    「本当の店の名は……です」詳細欄に本当の店名を載せてくれていた。助かるよ。名前のない店を見つけるのは大変なのだ。ピンが目の前に立っていても、確信のあるものがないと僕は迷ってしまう。CDショップの駐輪場に自転車を置いて、お店に向かった。あった、あった!鰻に尖った顔を見せつつも、本当は広くお酒を振る舞うお店なのだった。「ありがとうございます」特上の鰻丼を受け取って配達先へ向かう。遊歩道周りの車道を突っ切って、玉造筋を下っていく。JRの駅を抜けて細い商店街まで順調に進んでいたが、目的地に迫ったところからおかしくなった。商店街から小道に入るとピンはそこに近づく。けれども、入り口は見えないのだ。もっと向こうに回らなければならないのか。そこかと思えば行き止まり。その先の道を回る。ピンはすぐそこなのに。たどり着けそうでたどり...猫の道とやさしい人

  • 300とタワーマンションの少女

    焼売はまだ温かいインターホン601は応答がない信号に刻み刻まれ走らない自転車時給602円配達は大きな川を2つ越え5.5キロ300地図にないお店を広げ手招いた幽霊たちは元祖がお好きAIの導くままに自転車は静まりかえる校門の前タピオカを4.5キロタワマンの玄関先に無言の少女「そこやそこみてみそこやでそのかどや」見上げれば心斎橋サンド300とタワーマンションの少女

  • 【将棋ウォーズ自戦記】1秒将棋 ~突然迷子

    戦いが始まって1秒が経っても相手はなかなか指さなかった。きっとお茶でも飲んでいるに違いない。だとしたら落ち着いた相手だ。3分切れ負けであっても、自分には余裕があると言っているも同然だからだ。後手番である以上、相手が指すまで指すことはできない。因みにアプリの中では禁じ手を指すことはできない仕様になっている。それは便利ではあるが、疑問に思うこともある。(本当の実戦だったら……)僕はウォーズの中で時間に追われて二歩を打ってしまうことがある。実際は操作不能になって打ってはいないのだが、僕の指は確かにそこに二歩を打ったのだ。「あっ、そうか……」一瞬はっとして、恥ずかしくなって、そこで潔く投了ボタンを押すことはよくある。(だいたい負け将棋の時)勝っている将棋では、何食わぬ顔で指し続けることが多い。だが、それってどうなのだろ...【将棋ウォーズ自戦記】1秒将棋~突然迷子

  • ディープ・スリープ・モード

    「ペン1本も置いてはならない」すべての堕落はそんなところから始まるからだ。最初は軽い気持ちで置いてしまう。実際、いつでも動かすことは可能なはずだ。しかし、一旦緩み始めた行いはほとんど制御不可能だ。人間の仕様とは、滑稽なほど愚かに作られているものだ。「敵が攻めてきたぞ!」あなたが血相を変えて飛び込んできた。その時、私の戦闘機の上は、あり得ないほどに余計な物であふれていた。鉛筆、ノート、靴下、パンツ、お菓子、トートバッグ、小銭入れ、乾電池、サプリメント……。「だから言ったでしょう」あなたは言わんこっちゃないという顔で戦闘機を見上げている。これでは、すぐにコックピットに入ることは困難だ。こんな時が来るなんて夢にも思わなかった。来てほしくもないし、来てはならないのだ。何かの間違いであるべきだ。「何この縫いぐるみは?」「...ディープ・スリープ・モード

  • 300

    インバウンドの消滅とともにオアシスは吹っ飛んだこれといった職はないだけど何かを届けなければ自転車を放り出したら地下街に下りて由緒あるパスタを受けて人形の街へと走る4.3キロ玄関先で写真撮影一通を下って三休橋筋へ戻る百貨店の駐車場前異国の料理を受け取ったら人形の街へと走る4.7キロちょうどさっきも来たようなどこにでも似たような人はいるものだ鍛え忘れた肉体リーズナブルなシティサイクル怯えにも近い安全走行不意に現れる上り坂ベールに包まれた調整金あるはずもないチップ時給500円~800円謎のバッド評価にじんわり凹むきっと何かのスキルが足りないのだろう無言で解錠されるオートロック玄関先で写真撮影配達完了☆300円♪道はどこにでも通じていくまた戻ろうか人波の街へ300

  • 【将棋ウォーズ自戦記】不安とパニック 

    先手中飛車で始めると相手は角道を止めて雁木調に出てきた。相振りか……。そう考え美濃の形を決める。すると相手は右の銀を上がってきた。どうも思惑が外れている。左銀を上げていくと相手はツノ銀の構えを取った。中央の位を取り銀で確保するとその間相手は金を左右に開き両方の桂を跳んできた。未だ居玉だ。相手の作戦の意図がみえないというのは不安でもある。僕は三間飛車に転回して歩を交換に行った。そして飛車を下段に引いたが、やや消極的だった。(将来の棒金による圧迫を恐れている意味があるのだが、完成した美濃囲い対居玉の状態で、既に恐れているというのはおかしな話だ)積極的に動いているようでいて、実はその後の構想がみえておらず、不安の方が上回っていたのだった。実際は、この後すぐに中央から歩を突っかけていく仕掛けがあった。(どちらの銀で取っ...【将棋ウォーズ自戦記】不安とパニック

  • 風の引出、夢の出口

    「まもなく……」車掌が駅名を告げる。僕はまだ降りる必要はない。ささやかでも微睡むための時間が約束されていて、いつでも夢の扉は開かれている。それは僕がここに生きていて許されていることの証だった。スクールの終わり、街は闇に包まれて僕を迷子にさせた。行きつ戻りつしている内、突如闇の中から商店街の入り口が顔を出した。吸い込まれるように入っていくと店は既にどこもシャッターを閉ざしていた。中央に残る路上飲みの爪痕を町内会の人たちが片づけている。商店街を抜けると宴会が復活していた。若者の外出離れを嘆きながらカップをつきあわす人たち。地べたはミドルの聖域、シニアの天国と化していた。おじいさんの横顔が揺れ始める。「次は……」車掌の声が交差点に響くと信号が瞬く。僕は急いで駆け出した。坂道の授業はダラダラとして気にくわなかった。炭酸...風の引出、夢の出口

  • 【将棋ウォーズ自戦記】正確に緩める~強い下駄の預け方

    飛車先を早く決めてきたので向かい飛車にした。相手は角道を開けず銀を上がった。こちらは様子をみつつ囲っていく。相手は角を中央に運び美濃に組んできた。玉のこびんを開けずに美濃に組みたいというのは、振り飛車へのリスペクトだろうか。僕は穴熊に組んだ。5筋の歩を切り銀を進出させた。相手は銀桂を活用する。僕は右四間飛車に転回して縦の攻めを狙った。穴熊の魅力の1つは飛車の活用の広さにもあると思う。相手は角頭を攻めてきた。僕は構わず飛車先から突っかけた。取り込みが利いて、それから角を引いた。すると相手は飛車取りに角を飛び出してきた。僕は構わず桂取りに角を飛び出した。そこで相手は中央に歩を突き出してきた。面白い手だ!取る手もある。かわす手もある。取らせる手は?角で取る以外は、桂取りが消えてしまう。たった一歩でどれだけ迷わせること...【将棋ウォーズ自戦記】正確に緩める~強い下駄の預け方

  • ロング・ドロップ

    パスタを2つ運ぶのに大和川を越えて戻ってきた。風が強くて、車道の端を上っていく時は、少し恐ろしかった。帰り道はスーパーに寄って適当に買い物をした。見慣れた道は迷わなくて安心だ。2メートルほどの横断歩道だった。向こう側に2人、立ち止まっている人の姿があった。右を見て左を見て、僕はゆっくりと地面に足をつけながらフライングをして渡りきった。ピーーーーーーーーーーッ♪♪怒りを帯びたような笛の音がどこかで鳴っているようだ。それがまさか自分に向いて鳴っているものだとは!(あの2人が正しく僕はあまりにも愚かだった)「赤でしたね。赤と見た上で渡りましたね」物陰に潜んでいた女が現れて話しかけてきた。まちぶせだ。「車来てないから大丈夫と思った?ちょっと自転車降りましょうか」ただ一言だけのことと思えば決してそんなことはない。女は懐中...ロング・ドロップ

  • ファースト・ミッション(うどんカウントダウン)

    「神さまどうか僕をよい方向に導きください」ポケットの奥にある方位磁石がお守りだった。土地勘に乏しい町で、最初の一歩をどちらに向けて踏み出して行けばいいのか、それが何より大きな不安だった。少しでも不安を小さくするために、毎晩のように地図を抱えて眠りに落ちた。目的地に近づくことさえできれば、あとは大丈夫だろう。アプリに刺さった赤いピンにどんどん近づいていく。もう少しのところだ。ここまでくれば何とかなるだろう。事前不安が強すぎただけのことだ。もう目の前だと思ったところに落とし穴が待っていた。最後の曲がり角がわからないのだ。この道は……行き止まりだ!反対側か?そんなはずはないこの先だここなのだ今まで親切だったアプリが、急にうそつきのように思える。小道の真ん中でメジャーを伸ばし測量している2人。まさか、この人たちに訊ねら...ファースト・ミッション(うどんカウントダウン)

  • 難しい将棋(隙のない将棋)

    ・序盤が難しい将棋は序盤が一番難しい。戦法に関する定跡書はいくつも存在するが、複雑な変化を覚えきることは難しい。丸暗記したとしても指し手の意味までも理解できていなければ、ちょっとした変化で応用が利かない。うろ覚えならばむしろ知らない方がいいくらいである。歩の突き方1つでも話は違ってくるので厄介だ。定跡が絶対に正しいということはなく、時代によって解釈や結論が変わってくることも少なくない。定跡を捨ててゼロから考えることは可能か。そんな姿勢はロマンがあるが、そもそも手がかりがなさすぎて難しい。相手に合わせて動かしていくことは無難だが、いつも同じばかりでは面白味に欠ける。序盤だからとゆっくり構えていると酷い作戦負けになってしまうし、気合いを入れて攻めすぎると動きすぎとして咎められたりもする。終盤は詰将棋によって鍛えるこ...難しい将棋(隙のない将棋)

  • ミラー・エントランス

    硝子の向こうに近づく影を感じて足を止めた。出て行く者と入って来る者では、どちらが優先されるべきだろうか。もしも電車だったら……。あとから入って来た者が出ようとする者の道を阻むようなことになってはまずい。上手く入れ替わるためには出る者が出てスペースを空けるべきだろう。1VS1ならさほど差はない。そしてここは電車の中ではない。団子になった自転車が先の通路を狭くしている。スペースならばこちらの方が広い。俺が中で待ち、先を譲るべきではないだろうか。俺は男がエントランスに入って来るのを待った。しかし、彼も同じようなことを思っているのか、ちょうど同じようなタイミングで足を止めた。どこにでも同じような奴はいるものだ。誰だって自分を特別のように思いたい。だけど、鏡に映るみたいにそこら中に似たような幻想と躊躇いが満ちているのでは...ミラー・エントランス

  • 終盤のもやもや、終盤の一押し

    詰めチャレをやっていてAIが余詰めの方に逃げて「あれっ?」となることはないだろうか。(実戦詰将棋には最善の応手という概念は存在しない)難しい詰み筋を読み切ったはずが、読みを外されたことによって動揺し簡単な詰み筋をうっかり逃してしまう。技術とは別に、油断や心の揺れの問題だ。勝ち切れない将棋はどこかもやもやする。「いいところまで行ってるんだけど……」ドラマの最終回の展開に何かひっかかっているような感じ。「これにてよし」客観的検討を打ち切った先に、実戦の難しさはある。(粘り、勝負手、まやかし……)色んな要素が潜んでいる。普通に受けがなくなったら、だいたいは大駒を自陣に打ってきたり、上部脱出の望みを託そうとする。(攻防の変化が絡むと実戦の終盤特有の複雑さが生じる)そういう抵抗手段を読んでおく。落ち着いて当たることが大切...終盤のもやもや、終盤の一押し

  • チェックアウト・ペンシル

    誰かをどこかへつれていくためには、自分から動き出さなければならない。そう思って自宅を出てから随分と時が経った。本当のところはよくわからない。ここに流れる時間は以前の時間とは何か違うのだ。私はずっとここにいる。それでいてずっと遠くへ運ばれていくのだ。「誰だ?」私を持って行くのは……。この指か、それとも他の……。おかしい。黒く滲むものが何も見られない。インクはとっくに切れているのかもしれない。才能も物語も何も出ていないのかもしれない。だけど私はプロなんだ。止められない。今止まったら、二度と動き出せない。「お客さま、お客さまー……」・かすれても書き止まらない民宿の一夜を泳ぐ焦燥の筆(折句「鏡石」短歌)チェックアウト・ペンシル

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