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金色銀色茜色 https://blog.goo.ne.jp/knjaskmstkzk

ごめんなさい。 新しい物語になっています。 和洋折中の時代を舞台にしました。

渡良瀬ワタル
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日南市
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2008/05/30

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  • 昨日今日明日あさって。(大乱)261

    箱馬車が伯爵家の馬車寄せに止まった。先に執事のダンカンが降りた。次に執事見習いのスチュワート。そしてメイドのドリス。ドリスはメイド服ではなく、今日はドレス姿。パートナーのいない俺の為にドレスを着てくれた。そのドリスのエスコートで俺が降りた。俺は誂えたばかりの礼服を着せられていた。首元に違和感。気慣れていないからだ。着ているのは児童用なのだが、値段は大人用と大差がない上、今の調子で俺が順調に育てば、これは一年後は着られない俺がそれを屋敷で零したら、皆に窘められた。「そういう事は表で口にしないで下さい。不満でもグッと我慢して下さい。痩せても枯れても子爵様です」もっとも、俺よりドリスの方が高価な者を身に付けていた。ドレスだけでなくネックレス、指輪、イヤリングも女性にとっては必需品。漏れなく装備していた。怖くて値段が聞...昨日今日明日あさって。(大乱)261

  • 昨日今日明日あさって。(大乱)260

    俺は横目で仲間を見た。シェリル京極は一匹目を倒し、二匹目に挑もうとしていた。その身体捌きから、日頃の鍛錬が分かった。キャロル達も押されながらも手順通りに動いていた。余裕こそ窺えないが、退く気配はない。万一に備えて控えている大人組は余裕の表情。目の前の戦いだけでなく、周囲にも目を配っていた。俺はシェリルに討伐数で負ける訳には行かない。男児と言えども男。ここはちょっと頑張らなければ、ねっ。二匹目に向かった。相手は体躯に似合わぬ長剣を振り翳していた。その剛腕振りが窺い知れる剣捌き。これは楽しめそうだ。相手は上段から威力のある袈裟懸けで来た。左斜めに振り下ろした。それを丸盾でしっかり受けた、流した。相手の態勢を崩した。ところが、相手は素早く態勢を整えた。それはそれで構わない。俺は更に歩を進めて、丸盾でもって相手の利き腕...昨日今日明日あさって。(大乱)260

  • 昨日今日明日あさって。(大乱)259

    ルクスに見送られた。「毎度ありがとうございました」「それじゃ、追加情報は屋敷に届けて」商人ギルドを出た俺の足取りは重い。仕入れた反乱関連情報のお陰で不安が増しただけ。幸いなのは戦場が遠方である事くらいか。相談したいカールは代官として木曽に赴任中。そこで屋敷に戻った俺は執務室に彼等彼女等を呼んだ。執事・ダンカン。執事見習い・コリン。執事見習い・兼従者のスチュワート。メイド長・バーバラ。メイド・ドリスとジューン。料理長・ハミルトン。庭師長・モーリス。屋敷警備担当・ウィリアム小隊長。何れも役目柄、街中の者に接触し、交渉・商談等を行う。その際に前置きで、街中で起きたことや兎角の噂を仕入れている筈だ。一生徒でしかない俺より情報量が多いと思う。俺は彼等彼女等に商人ギルドで仕入れた情報を開示した。まずは情報の共有。その上で尋...昨日今日明日あさって。(大乱)259

  • 昨日今日明日あさって。(大乱)258

    確認の意味でも、最新の情報が必要だ。手に入れるには・・・、俺は屋敷へは真っ直ぐ戻らず、とある個所に立ち寄る事にした。南区画の中央通りにある商人ギルド。時刻柄か、来客が少ない。手空きの受付嬢が俺に気付いた。二度見すると受付カウンター脇のスイングドアから出て来た。「子爵様、何かご用ですか」耳元に囁き、頭を下げた。躾が行き届いている様だ。これなら要望に応えてくれるだろう。俺も彼女の耳元に囁き返した。「越後の情報を買いたい」受付嬢が商談室の一つに案内してくれた。淹れられたお茶を飲みながら、待つこと暫し。現れたのは顔馴染みの職員。当家の領地・木曽、そこの開発担当者だ。彼は書類を手にしていた。「お久しぶりです」「そうだね」彼は俺に頭を下げ、対面のソファーに腰を下ろし、書類をテーブルに置いた。俺は彼に尋ねた。「ルクス、木曽で...昨日今日明日あさって。(大乱)258

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