昨日今日明日あさって。(大乱)261
箱馬車が伯爵家の馬車寄せに止まった。先に執事のダンカンが降りた。次に執事見習いのスチュワート。そしてメイドのドリス。ドリスはメイド服ではなく、今日はドレス姿。パートナーのいない俺の為にドレスを着てくれた。そのドリスのエスコートで俺が降りた。俺は誂えたばかりの礼服を着せられていた。首元に違和感。気慣れていないからだ。着ているのは児童用なのだが、値段は大人用と大差がない上、今の調子で俺が順調に育てば、これは一年後は着られない俺がそれを屋敷で零したら、皆に窘められた。「そういう事は表で口にしないで下さい。不満でもグッと我慢して下さい。痩せても枯れても子爵様です」もっとも、俺よりドリスの方が高価な者を身に付けていた。ドレスだけでなくネックレス、指輪、イヤリングも女性にとっては必需品。漏れなく装備していた。怖くて値段が聞...昨日今日明日あさって。(大乱)261
2022/03/27 13:48