昨日今日明日あさって。(大乱)257
俺の傍にシェリル京極が歩み寄って来た。囁かれた。「あの二人、目的は達したみたいね」「あの二人って」いない事になっていた。ここに存在しない事になっていた。「アンタって時々、固くなるわね。それじゃあ、もてないわよ」「そういう性格なので」背中に平手が飛んで来た。バシーン、痛い。筋肉系の貴族令嬢は手加減を知らない。たぶん、俺にだけは。「カトリーヌ明石少佐様は随分な出世ね。門の出入記録にまで干渉できるのね」「今回は事情が事情だからね」「そうね、でも興味があるわね」「僕は、出来れば関わりたくないな。大人達の政争絡みだろう」「ふんっ、本当は興味津々な癖に」☆王妃・ベティは書状を受け取ると二人を労った。「ご苦労様、確かに受け取りました」固まって、ぎこちない二人。それを見てベティは優しく微笑む。「貴女達はクラリス吉川侯爵の仕事を...昨日今日明日あさって。(大乱)257
2022/02/27 11:10