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田舎住まい https://blog.goo.ne.jp/onime_001

吸血鬼テーマーの怪奇伝奇小説を書いています。田舎ではスローライフをたのしんでいます。

ソニー・ロリンズは三度カムバックしたといわれています。 アンソニー・ホプキンス主演の「世界最速のインディアン」の二人をめざしています。 ということはだいぶ歳もくたびれていますが、精神には衰えはありません。 なにせ吸血鬼作家ですから。 よろしくご愛読のほど。ズズイットおねがいします

オニメ
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2007/08/13

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  • 1 天気輪

    11月25日超短編小説2「書くことがなかったら、おれたちのことを書けばよい」standbymeより。1天気輪ぼくらは十二歳だった。その年の夏戦争がおわっていて。十二歳だったぼくは、すでに中津博君と友だちになっていた。戦争のはじまった年から彼を知っていた。父親が工事現場の事故で重傷という知らせをうけた彼が校門から走り去る後ろ姿が、一番古い彼との思い出だ。小学校の二年生のときだったと記憶している。戦争が終わった年にはぼくらは小学校の最上級生になっていた。戦争がおわってよかったことがぼくには一つだけあった。体操の時間がなくなった。いや、時間はあったのだが鉄棒はもちろん教練とよんでいた剣道や空手や竹やりで米兵を刺し殺す訓練はしなくなっていた。とくに、鉄棒による体力強化の時間がまったくなくなったのが噓のようだった。...1天気輪

  • 悪霊に憑かれた。ペンをもつ死出の旅路の杖として 麻屋与志夫

    11月19日土曜日紅をさす死化粧までもおのが手でペンをもつ死出の旅路の杖として悪霊に憑かれた。昨日は奇怪なことばかり、死に直面するようなことが起きた。黒本会計事務所の前でたたずんでいた。黒服の男が寄って来た。「だいじょうぶですか、送ってあげますか」もちろん、ことわった。ていねいに、お礼をいいことわっが、なにをいわれたのかわからない。男は事務所の駐車場にかえっていった。タクシーの運転手らしかった。それを確かめずに喜楽食堂の前を左折した。さらに歩く。天神町の信号機のある横断歩道。緑だ。行く手には交通整理のひとが三人もいた。歩道工事をしているからだ。キュと急停車の音。わたしにすれすれで車が止まっている。どうして歩行者が渡っているのに車が接近してくるのだ。危うくひかれるところだった。信号のない横断歩道で車が止まる...悪霊に憑かれた。ペンをもつ死出の旅路の杖として麻屋与志夫

  • もみもみし毛布けば立つ夜寒かな 麻屋与志夫

    2022、11、18もみもみし毛布けば立つ夜寒かなルナは冬になって妻の寝床にはもぐりこまない。毛布をもみももみしている。はやくわかれてしまった母猫のオッパイを想って妻の足元に眠っている。寒いだろうと毛布を折ってかぶせてやるのだが、どんな夢を見ているのだろうか。もみもみし毛布けば立つ夜寒かな麻屋与志夫

  • 冬鴉鷹に迫りて高くとぶ 麻屋与志夫

    11月17日木曜日内視鏡告知おそれて寒きたる告知され寒さにふるえ寒椿蔦しげるこの家に住みしひといずこ初恋のひとをたずねて蔦の家廃屋に住みにしひとや年の暮れ哀憐の果ては廃屋星月夜靴重し卒寿の道は落ち葉道冬鴉鷹に迫りて高くとぶ寒鴉鷹をめざして高く飛ぶ作意。廊下から遥かに古賀志山を望む。冬空高く鷹がとんでいる。カラスがまねて鷹のように飛翔している。追いつけば食い殺されるのに。そんなことは知らないから必死で追いかけている。どうせカラスは鷹にはなれないのに。自嘲。藤蔓のもつれてなおも空めざす麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれて...冬鴉鷹に迫りて高くとぶ麻屋与志夫

  • ホテルに宿泊する夢をみた 麻屋与志夫

    11月13日夢見るGGの夢占い31●ホテルに宿泊する夢をみた。フロントで100番の部屋番号のキーを渡された。わたしの隣では若い男が101番のキーを渡されている。チラッと見るとそれまでロビイにいたういういしい女性がいつのまにか、彼によりそっている。●カチッと解錠するかすかな音を残してふたりはドアの向こう側に消えた。わたしは隣の部屋だ。キーを差し込んだが開かない。よく見ると真鍮の表面のナンバーがちがう。●ソレカラガタイヘンダッタ。ひろい廊下を、無機質なドアを交互に確かめながら、歩いた。夜遅く無人の廊下がつづく。●結局、夜っぴてホテルの廊下をさまよった。●チェックアウトしようと、フロントにいくと大騒ぎ。101の部屋で死体でお客が発見された。ひとりで宿泊した若い男性だった。●あの女はこの世のものではなかっか。●わ...ホテルに宿泊する夢をみた麻屋与志夫

  • 思いで小路を今日も散歩 麻屋与志夫

    11月11日金曜日●またしても蜂谷柿を追加購入したくなった妻のお供で「思い出の小路」を歩くことになったのはよろこばしいことなのだが、あいかわらず足が苦痛を訴えて、彼女の歩みについていけない。●長年連れ添った妻なのだから、いまさら体裁をとりつくろう必要はない「待ってくれ、いますこしゆっくり歩いてくれ」と彼女にせがみ、懇願すればいいのだが、あまりたびたびおなじ言葉を彼女になげかけるのはやはり遠慮したい。●「わたしは早く歩かないと、おなかの贅肉をおとせないのよ」と冷淡な口調でいわれることを危惧してそれができない。●はじめて彼女と手をつなぎ宇都宮の「二荒さん」の前から作新学院のある三ノ沢まで、焼けるような戦慄を体感しながら歩いた、記憶の奥底に重なり合っている一片を白昼の元に引き出して、うすら寒い幻惑感に現在さいな...思いで小路を今日も散歩麻屋与志夫

  • 思い出の小道 麻屋与志夫

    11月10日木曜日思い出の小路●ひとは誰しも思い出の小路がある。わたしの場合、ふるさと今宮神社の東側の小道だ。西側はいま建築がつづいている市役所になっている。●この東側の細く車も入ってこられない、もじどおり蛇行する日のあたらない小道がいまもかわらずのこっていることは奇跡にちかい。なんでもかんでも壊して新しくするのが好きなこの街にしてはめずらしいことだ。●昨日、わたしは妻と「まちの駅新鹿沼宿」に干し柿にする蜂谷柿を買いにこの道を歩いてとぼとぼとでかけた。とぼとぼというのは、寒くなってきたので、宿痾ともいうべきてい足の痛みにたえきれず、常に前向きに歩いてきたが、その歩みは遅々たるものになっている。立ち止まっては、もうおわりだ。歩きつづけている。いたわりながら歩く足元で赤さび色の枯れ葉がかさかさと寂しそうな音を...思い出の小道麻屋与志夫

  • 体が縮む

    11月8日火曜日体が縮む●体が縮む。といっても「ミクロの決死隊」の話ではない。寒くなってくると、冬着に衣替え。●驚く。セーターの裾が長すぎる。胴回りもやせ細ってきているので、底辺が尾てい骨までとどく。これは、よろこばしいことだ。ジャンバーからはみ出している。いまの、スソダシルック。流行にかなっているようでうれしい。●「あら、あのオジイチャンしゃれてるネ」それはない、ナイ。道行く女性は路傍の石を見るような視線をなげかけてくる。●ズボンの裾もおりかえさないと、床とキスしてしまう。ベルトの穴だって今年も一つ減じている。85キロあった体重もいまは、65キロ。●この冬は、脚がしびれて膝がガクガクして歩けなくなるようなことが起きないといいな。それこそ、身も心も萎えて、デスぺレート(desperate)な気分になってし...体が縮む

  • 小説は晴。俳句は曇天。 麻屋与志夫

    11月6日日曜日●朝起きて、裏の縁側に立つ。ここから古賀志山が見えれば今日は一日晴。●このところ、予期していたように、俳句がまったくうかばない。こういうことは、小説を書くときにもある。簡単に考えればスランプだ。●俳句でも小説でも鑑賞する能力がついてくると自作がつまらなく感じる。●観賞する力と自分の作品が一致しているときには、どんどん筆が進む。こうしたことを繰り返す波がなんども訪れる。そのつど、悩み、苦労して成長していく。●悩んでは書き、書いては悲嘆にくれる。じぶんの才能のなさに、もう作品をかくのはやめようかとなんど思ったことか。●俳句の方はさておき、小説の方はもっか好調。●いつも結末で息切れしてしまい、上手くいかない。終わり良ければ総て良し。とはいかないのがいままでの作品だ。このところ、じぶんでも、小説技...小説は晴。俳句は曇天。麻屋与志夫

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