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田舎住まい https://blog.goo.ne.jp/onime_001

吸血鬼テーマーの怪奇伝奇小説を書いています。田舎ではスローライフをたのしんでいます。

ソニー・ロリンズは三度カムバックしたといわれています。 アンソニー・ホプキンス主演の「世界最速のインディアン」の二人をめざしています。 ということはだいぶ歳もくたびれていますが、精神には衰えはありません。 なにせ吸血鬼作家ですから。 よろしくご愛読のほど。ズズイットおねがいします

オニメ
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2007/08/13

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  • コンビニのエイトインコーナーにて 麻屋与志夫

    9月30日金曜日コンビニのエイトインコーナーにて天井の照明が大理石まがいの床できらめいていた。五名ほど掛けられるコーナーの横に電子レンジが置かれている。いま労務者ふうの若者が買ってきた弁当を温めている。レンジの下は、Garbagecanに投げ入れられたカップが蓋の部分につかえている。半分開いた黒く見える底からいやな臭いが立ち上ってくる。若者はおいしそうにコンビニ弁当を食べている。食事の住んだ人があたふたとでていく。奥の席の男は卓に顔を伏せて寝てしまっていた。だいぶ疲れているようだ。家庭があるのだろうか。つきあっている彼女はいるのだろうか。男たちはみんな若者だ。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサ...コンビニのエイトインコーナーにて麻屋与志夫

  • 風鈴か思えば金輪こすれあい 麻屋与志夫

    9月29日木曜日風鈴か思えば金輪こすれあい●まだ残暑が厳しい。夏の日差しだ。市役所の新築工事はまだつづいている。若い作業員たちが声を掛け合って働いている。高いところで働く人を「とび職」と今でも言うのだろうか。それともこの言葉は差別用語になるのだろうか。風鈴がなっている。ふとみると工事現場の器具の金輪がなっているのだった。そのままを読んだ句だ。とても俳句になっているとは思えない。わたしの周辺でテレビの夏木さんの影響で俳句を始めた人が大勢いる。わたしも、昔をおもいだして、シッチャカメッチャカ。句作をはじめた。小説でも書けるときはバンバン書く。そのうちに批評眼がついてくると書けなくなる。その時になったら、この書き方で、わたしの小説いいのだろうかと悩めばいい。わたしが俳句の大量生産ができるのは、ビギナーズラックの...風鈴か思えば金輪こすれあい麻屋与志夫

  • このあたり母と香ぎにし菊香かな 麻屋与志夫

    9月27日虫すだく庭で恋猫もつれあい急斜面垂直に立つ曼殊沙華ひと問わば紫式部庭の花菊の香を香箱すわり猫も嗅ぐ菊の香も家それぞれの香りかなこのあたり母と香ぎにし菊香かな麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれてありがとうございます。お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。皆さんの応援でがんばっています。このあたり母と香ぎにし菊香かな麻屋与志夫

  • ●わが膝はいたく痛みて月を恋う 麻屋与志夫

    9月26日月曜日●重力減痛みやわらげ月世界●月住めば膝の痛みは和らぐか●わが膝はいたく痛みて月を恋うこれで俳句になっているのでしょうかね。あまりに膝関節症の痛みが激しくついデスパレートな気分になった。すぐ近所の稲荷さんに詣でる。わずか十数段をのぼるのに苦労した。膝の痛みが恨めしい。ベンチがあったので休む。「ここに土俵があった。年上のソウジさんに勝った時はうれしかった」そうこうして、参拝するのを失念。今日の、三作はやはり俳句にはなっていない。単なる泣き言をならべたにすぎない。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら角川のbookwalkerーにも載っています。今日も遊びに来てくれてありがと...●わが膝はいたく痛みて月を恋う麻屋与志夫

  • 秋の夜長だ。今日は四千字ほど書きたい。麻屋与志夫

    9月25日日曜日●夕刻散歩に出た。忙しい妻を誘った。過日家の前の路地の入口で転倒した。杖をつくことにした。倒れると足が弱っているのでひとりでは立ちあがれない。情けないったらありゃしない。●法蔵寺の塀に沿って歩く。岩本さんの前で折り返した。みちがなんども舗装なおしているので、躓きやすい。喜楽食堂のところで、市営の駐車場のほうにまがり、周囲を一周した。●猫が二匹いた。黒と白のぶち。よく似ている。兄弟なのだろうか。●帰宅してから、朝のうちに二階の書斎で手書きした原稿をタイピング。二千字ほどあった。●何とかなんとか精進して、四千字は書きたい。すこしきつすぎるかな。●夕食ひさしぶりで鳥のささ身。おなかの調子が悪いからとおかゆばかりすすっていると体力が落ちてしまう。●妻が俳句を始めた。ブログに載せた。評判がいいといい...秋の夜長だ。今日は四千字ほど書きたい。麻屋与志夫

  • 秋海棠刺身のつまにそえてみる 麻屋与志夫

    9月25日日曜日●秋海棠刺身のつまにそえてみる刺身のわきに細く切った大根がつまとして置いてある。庭に咲く秋海棠の花を白い大根の細切り添えてみた。淡い秋海棠の花と純白の大根の色がよく調和して見栄えがした。こんなバカげたことをして晩酌を楽しんだときのことを思いだしている。いまは残念ながら、からだ調子が悪いので禁酒。もちろん、色彩をたのしんでいたので、花はだませんでした。秋海棠刺身のつまにそえてみる麻屋与志夫

  • わが庭の彼岸花 麻屋与志夫

    9月23日金曜日彼岸の中日俳句です。●八方に光線はなつ彼岸花●八方に霊波ひからせ彼岸花●八方に赤光めぐらし彼岸花●ゲリラ豪雨いまだやまず。原因がわからないだけに心配だ。ときあたかも、彼岸。お呼びがかかっているのかな。まだ、呼ばないでと仏壇に話しかける。わたしは、これから涼しくなると、仏間でご先祖様の位牌を前にして、小説を書いている。まだ、まだ、がんばらせいください。●写真を載せられないので、俳句でお茶をにごらせます。●わが家の狭い庭に咲く花々は、カミさんのブログ「「猫と亭主とわたし」でごらん頂けます。どうぞご訪問ください。わが庭の彼岸花麻屋与志夫

  • きいて、きいて万葉集797 麻屋与志夫

    9月21日水曜日これから上都賀病院に行く。●悔しかもかく知らませばあをによし国内(くぬち)ことごと見せましものを(五-七九七)●大伴旅人の妻の死にたいして、山上憶良が贈った追悼歌である。●最近、つくづく思う。若い時の情熱にまかせた愛情とちがう。歳を取ってからの情愛は、おもいやり、だと。●百年(ももとせ)に老舌出(おいじたい)でてよよむともわれはいとはじ恋は益(ま)すとも四(七六四)●いいですね。相手を思いやる歌としては、まさに絶唱です。とくにわたしのように老いさらばえてなんの魅力もなくなった老人は、こうした気持を最愛の妻にかけることが唯一の愛情表現のような気がしてなりません。●「おれは膝関節症で思うように歩けない。子どもや孫にどこかへ旅行に連れて行ってもらうといいよ」●紅葉の季節。近場の塩原の龍王峡でもい...きいて、きいて万葉集797麻屋与志夫

  • 風鈴のかそけき音色、きいて、きいて。麻屋与志夫

    9月20日火曜日●短冊をつけてと舌のすり泣き風鈴の中にさがってるのは舌という。糸を通して短冊をさげると涼しい音がする。●短冊をつけて風鈴なりやまず●風鈴に俳句したため風を待つ●風鈴に俳句つるして風を待つ●舌だけを残し風鈴沈黙す軒下の風鈴が風雨にさらされ短冊が落ちてしまっていた。●秋深し隣は風鈴はずす人夏。夜店で買った風鈴。優雅に風に揺れ、涼しげな音色で暑さを和らげてくれた。秋になったから涼しさを呼ぶひつようはなくなった。それは常識。日常的な感覚にとらわれないところに、詩が生まれる。俳句が口をついてでる。舌頭にうかびでることになる。●秋風や風鈴はずす老婆あり五月雨で家の前の用水堀の川音がうるさいとなげいていた老婆だ。拙作あり。かわいそうに、風雅を解さぬままさらに年老いていくだろう。●木枯らしに風鈴の音の鳴り...風鈴のかそけき音色、きいて、きいて。麻屋与志夫

  • 敬老の日。蟹座の男の横歩き人生 麻屋与志夫

    9月19日月曜日敬老の日●昨日。WOWOWシネマで「獅子座」を観た。伯母の遺産をあてにして、盛大なパーティをひらいた。ところが、遺産はすべて従兄の手に。破産した主人公がサンジェルマンデプレを放浪するカット割りの少ないシーンからみた。ヌーベルバーグの記念的作品だ。●わたしが書きたいのは、まったく私的なことだ。最近書き上げた「卒塔婆爺」は故郷の街を尾羽打ち枯らした老人が放浪して歩く話だ。その老人の放浪と獅子座の男が街を歩く心情がよく似ていたので驚いた。●映画のほうは従兄が死に、遺産はすべて彼のものとなったというハッピーエンド。●今日は敬老の日。北斎の享年にあたるがわたしはまだ杖をつかずに歩ける。蟹座のわたしはいつまでも横歩き。向上がない。蟹の横ばい。ぶらりと街にでて、越し方のおもいでに浸ろうと思う。麻屋与志夫...敬老の日。蟹座の男の横歩き人生麻屋与志夫

  • 梔子の青葉青虫食い尽くし 麻屋与志夫

    9月18日日曜日梔子の青葉青虫食い尽くし青虫に食い尽くされて葉影なし茎のみをのこして虫の動き去り胡蝶にもならで小鳥の餌となり青虫に食われ葉形は欠けた月とびあがる猫は目線で蝶捕らえ●あすは敬老の日。松戸に出かけた妻は娘の家族に会ってきた。終日雨。体調が悪くいちにちぼんやり過ごす。今月は小説の方はスランプ。やっぱり、お年ですね。●今回だけは、疲れてしまい、推敲せずに下手な俳句を載せました。9月17日土曜日●そろそろお呼びがかかっているような気がする。彼岸が迫っている。庭の彼岸花が盛りをむかえている。真っ赤な細い花がパッと開いた。円形に広がり庭をうめつくしている。●彼岸が近づいている。向こうにいってしまった友だちや、親族のことを思っているためか、まいにち彼らの夢をみる。ながいこと、確執を極めた父のことも、このご...梔子の青葉青虫食い尽くし麻屋与志夫

  • 「死のうと思った」 麻屋与志夫

    9月17日土曜日●そろそろお呼びがかかっているような気がする。彼岸が迫っている。庭の彼岸花が盛りをむかえている。真っ赤な細い花がパッと開いた。円形に広がり庭をうめつくしている。●彼岸が近づいている。向こうにいてしまった友だちや、親族のことを思っているためか、まいにち彼らの夢をみる。ながいこと、確執を極めた父のことも、このごろ懐かしく思うようになっている。うれしいことだ。●「死のうと思った」太宰の作品で、わたしが唯一好きな「晩年」に入っている「葉」の出だしの冒頭の一行だ。どうしても、太宰だけは一応読んだがその心情が理解できず愛読するにはいらなかった。読むのが早すぎたのかもしれない。太宰は文学青年の憧れの作家だった。15の春に読んだ。すでにそのころわたしは家業である大麻商を継ぐように運命づけられていた。そのた...「死のうと思った」麻屋与志夫

  • 敬老の日のあとに彼岸が来る。麻屋与志夫

    9月15日木曜日●庭の彼岸花が咲きだした。昔は「彼岸花は墓場の花だから、庭に植えては縁起がわるいから、だめ」といわれていた。わたしが子供のころは、土葬がおおかった。死者を埋葬すると動物に掘り返されないようにと、毒のある彼岸花を植えた。球根を土のなかに埋めるのをなんどもみている。だから墓地に行くといたるところに彼岸花が咲いていた。初秋の風物詩のこの花がわたしは好きだ。●千手観音堂の東側の斜面に彼岸花の群生がみられる。曼殊沙華ともこの花はいわれる。●天界に咲く花ともいわれている。ぜひ、検索してこの花の以来を調べてみてください。面白いですよ。●彼岸になる。わが家は昔は栃木の「並塚」に墓所があった。ところが姉が栃木に嫁にいった。富裕な大麻商だった。大麻といっても麻の繊維のことである。墓所が近所だったので、わが家の...敬老の日のあとに彼岸が来る。麻屋与志夫

  • 「敬うのなら、金をくれ」 麻屋与志夫

    9月14日水曜日まず、俳句です。首欠けの野仏野分に身をさらし野仏や立ち去りがたし野趣の村野仏やなにを願うか団子三つ横転し苔むす地蔵時雨かな横臥せし涅槃野仏時雨かな横臥せし野仏涅槃時雨かな野仏や首欠けてなお背に野分旧作です●俳句を考えているときが一番楽しい。緊張しなくてすむ。句作は老後の楽しみにいい、といったのは芭蕉翁だったろうか。●わたしは書道を姉の影響で五歳からはじめた。その後高校生になってからは相沢春洋先生のご子息と書道部で磨きをかけた。硯で墨をする。書を書く。楽しい。●三番目が、英語の本を読んでいるとき。●小説を書いているときは、あまり楽しくない。でも、本業だからしかたない。苦しみのなかに楽しみをみいだしながら、がんばっている。毎日、精進している。はれで、小説が売れれば楽しくなるのだろうな。●まもな...「敬うのなら、金をくれ」麻屋与志夫

  • 老いたものだなあ。 麻屋与志夫

    9月13日火曜日●今朝はゴミ収集日。生ごみのほかに、薔薇の小枝がある。妻が剪定したものだ。剪定した小枝もあるが、根こそぎ切ったものもある。カイガラムシがつきほぼ薔薇は全滅。色々薬を試したが効果なし。●「薔薇はやめようかしら」夕暮せまる庭の片隅でつぶやいている。「半日陰の庭だからなにを育てるのもむずかしいのよ」妻の嘆きはつづいている。●「法王庁の抜け穴」アンドレ・ジッドを読み返している。若い時に二日で読み終わった記憶がある。「狭き門」が必読書であった。高等遊民という言葉がささやかれていた時代のことであり、太宰治とジッドの狭き門はだれもが読んでいた。●とてもではないが、二日どころか、二月かけても読破できそうにない。気力も体力も枯れ果てている。●街を散策していても、30分も歩くとふらふらしてしまう。まだまだ、行...老いたものだなあ。麻屋与志夫

  • 老人よ大望を抱け 麻屋与志夫

    9月12日月曜日●今朝は古賀志山がよくみえる。秋晴れ。二階の書斎の室温22℃。ふとみると、千手山の桜がやや黄ばんで来た。桜の花はもちろんだが、桜紅葉を見るのも好きだ。●世間様はもう孫たちが活躍している時代。長生きしたものだとおもう。この調子であと20年くらいは頑張りたいものだ。●昨夜は思わず飲みすぎ。お酒は慎まなければいけないと自戒。●まいにち、どうやら、同じような生活をするのがいいようだ。だからこの年までいきてこられたので、飲み食いは、なれないものを食べないことだと思った。とくにお酒の飲みすぎはだめ。●いま原点に戻り『デュラス』を再読している。『北の愛人』がいい。●雑誌デビューをはたした60年ほどむかしひどく『Moderatocantabile』に感動した。それいらい私淑しているフランスの作家だ。なにご...老人よ大望を抱け麻屋与志夫

  • 卒塔婆に絡みつきたる蛇衣 麻屋与志夫

    9月10日土曜日一葉食み次に移りし虫太りいつの日か空をとびたし菜虫かな老いぼれて歳ふるのみの秋の暮れ閉ざされし門扉明けたし秋の暮れ烏鳴き人影はなし秋の暮れ色づきて揺られて光る烏瓜片羽をもがれて鳩の千鳥足卒塔婆に絡みつきたる蛇衣蛇のから雷雨に耐えて墓標群墓標群蛇の衣をいかにせん虫の音を乱し空咳とどまらず●散文なら良し悪しはなんとか理解できる。小説なら読者を意識できる。●俳句はいつものとおり、なにがなんだか、わからない。作っていて、たのしければいいじゃないか。句作そのものがたのしい。季題を重んじる。そのほかのことは、まったく、しっちゃかめっちゃか。流れいく爺に、どなたか藁を投げてくださいな。話し相手が欲しいです。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の...卒塔婆に絡みつきたる蛇衣麻屋与志夫

  • 国外勤務の孫が会いに来てくれる。会いたいね。早く会いたい。麻屋与志夫

    9月8日木曜日●朝から雨。というより夜来の雨がまだ降り続いている。「裏のアイスバークが散った」「花に勢いがなくなったから、切ったの」と妻。●朝起きると裏の廊下から外を見るのがわたしの習慣となっている。廊下には四枚のサッシュの引き戸がはいっている。スリガラスになっていて、上部の40センチだけが透明だ。そこから裏庭を眺める。そして塀の外の法蔵寺の屋根、さらに目を転じて古賀志山を眺める。今朝は雨雲に閉ざされて見ることはできなかった。●室温は25℃。涼しくなってきた。肌寒いくらいだ。靴下をはいた。●裏庭で虫が鳴いている。ジジジジと連続して鳴いている。何の虫なのだろうか。知識がないので、虫としか書けないのが悲しい。●こうしてGGの一日にがはじまる。●ロンドン勤務の孫のAが一月に遊びに来たいという。「わたしは、いま会...国外勤務の孫が会いに来てくれる。会いたいね。早く会いたい。麻屋与志夫

  • 笑話 たい焼きはどちらが表なんで、と与太郎が聞く 麻屋与志夫

    9月5日月曜日笑話「たい焼きは、どっちが表なんで」長屋の与太郎がご隠居にききました。「たい焼きはな、畳屋の熊さんがよく焼いている。片面が焼けると畳み針でひっくり返すだろう」「へい、へい」「裏返すというから、針で鉄板にうらがえされて、熱い方が表だ」「さわっても、分からなかったら」「鉄板からはがすときにまた、針をさしてとりだすだろう」「へいへい」「その穴のある方が表だ」「へい、でも、針の孔が見つからなかったら」「そんな、針孔をつつくようなことをきくな」おそまつ。麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。カクヨムサイトはこちら今日も遊びに来てくれてありがとうございます。お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になり...笑話たい焼きはどちらが表なんで、と与太郎が聞く麻屋与志夫

  • 鹿沼 千手観音堂 麻屋与志夫

    9月4日日曜日●朝の室温が24℃になった。温度もだがさわやかになった大気、秋の涼風が庭木の間から吹き込んでくる。上げ下げ窓から虫の鳴く庭を眺めているとルナが寄って来た。珍しくわたしの足元にスリスリ。お腹がすいているのだ。抱きあげて妻の寝床につれていってやった。「ママ、起きて。お腹すいたよって言いなさい」●妻が俳句を始めた。俳句の本を読んでいて『端居』とい言葉に感動した。動機はともかく、やっと同好の志ができた。わたしは子供のころから俳句が好きで今日に至っている。ただ、見事な俳句音痴。上手い下手がわからない。まったくわからない。だから進歩がない。●妻は繊細な美意識を内蔵している。彼女の周囲はすべて清潔で美しいものにとりかこまれている。俳句もよく鑑賞してきた。上達を目指している。すでに、わたしより上級の句をつぎ...鹿沼千手観音堂麻屋与志夫

  • 鋏の音人影しめせ秋の月 麻屋与志夫

    9月3日土曜日●だいぶ秋めいてきた。朝夕は涼しい風が吹くようになった。夕暮れるのもはやくなった。今年の中秋の名月は九日だそうだ。狭小庭園で妻はあいかわらず草木の手入れに励んでいる。藤つるを切る音かすか夕月夜よ●夢中で庭仕事をしているので夕暮れたのにも、妻は気づかない。鋏の音人影しめせ秋の月●剪定する鋏の音はきこえる。でもまだ緑の群葉のしげる庭。狭い庭なのに葉陰で妻の姿が見えない。庭仕事に打ち込める、妻がうらやましい。このところ毎日執筆。夏物のトッリのセエタァを着ている。こんなに暑いのに、おかしいわよ、と妻に笑われる。だが背筋がぞくぞくするのだ。このところ咳がでて、透明な痰がでる。若いときに患った胸膜炎の症状を思いだしてしまった。上都賀病院に四〇日ほど入院した。あのとき毎日のように見舞いに来てくれた恋人がい...鋏の音人影しめせ秋の月麻屋与志夫

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