風雪に耐えて美し桜花気高くあるもかくも優しい 3月に詠んだ歌(後半) まだ寒い鶯の声字足らずや字余りあって調子が出ない すれ違うそのたびごとに「こんにちは」声かけてきた屋久島の子たち 早春の八甲田山にへばりつく温泉宿のお湯は真っ白 春なれば水に親しみ山このむ知者と仁者に我はなりきる 春休みの学生寮に鳴り響く青春の日の”微笑みがえし” 夜白み鳥啼きだして朝が来る昨日と違う自分始まる 前栽に並んで笑う水仙の待ちわびた春にぎやかに来る 春なれば水に親しみ山このむ知者と仁者に我はなりきる 好きなこと先に済ませば調子づく嫌いなこともついでにできる おかげさま春が来ましたおかげさま私の家族もみな元気です …
笑顔なくただ真剣にひたむきな若い女将の髪がほつれる 3月に詠んだ歌(前半) 春告げる八甲田山のふきのとう地面を飾る黄緑眩し 部下たちは東大京大一橋上司の我はほんの駅弁 どこまでも時間があると思ってた浪費ばかりの若かりし頃 冬と春どちらつかずの移ろいに地球の鼓動ただに感じる アルバムを開いてみれば兄を真似ピースサインに挑む次男よ 生きる場所を選べなかった草花の黙ったままの命輝く 卒業を迎えた子らの背を眺め生まれきた日をふと思い出す 葬儀終え主なき庭眺めむれば咲いたばかりの水仙哀れ 「春宵」より「春はあけぼの」と言い切った清少納言は早起きだった 細やかにリズムを刻み感性がほとばしり来る女流のピアノ…
中二の姪自分変えると剣道部今は優しき救命ナース ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
ぎっしりと並んですするラーメンの湯気立ち込める博多の屋台 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
いるだけでただいるだけで価値のある花の如くに我はなりたし ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
春暁の光を浴びてあの山の向こうの山の向こうにも山 春めいてぽかぽかと暖かい陽気に誘われて、ちょっと高台に上ると、はるか彼方にぼんやりと山々がかすんで見えます。その後ろにも山、そのまた後ろにも山。それらの不規則で柔らかな曲線が、とても楽しくあります。ああいうのも、私たちの心を癒してくれる「1/fゆらぎ」の造形の一つなのでしょう。 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中短歌
おかげさま春が来ましたおかげさま私の家族もみな元気です あの人の言葉 (言葉を)探すというか、出てくるのを待つんですよ。自分でも、なんでこんなのが出てきたの?という言葉が面白い。 ~谷川俊太郎 ランキング参加中はてな文芸部ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
好きなこと先に済ませば調子づく嫌いなこともついでにできる とはいうものの、好きなことをあとに残せば、むしろ楽しみができて、先にやる嫌なことも捗るということもありますからね。これがもし、仕事ではなく食べ物だったら、私は好きなものはあとに取っておくタイプなのです。 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
春なれば水に親しみ山このむ知者と仁者に我はなりきる 『論語』には「知者は水を楽(この)み、仁者は山を楽(この)む」とあります。不肖私も、仁者と知者の両方の行動にあやかりたく、大いに自然の水に親しみ、心の底から山を楽しみたく思います。 論語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 (角川ソフィア文庫) 作者:加地 伸行 KADOKAWA Amazon ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中短歌
前栽に並んで笑う水仙の待ちわびた春にぎやかに来る ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
夜白み鳥啼きだして朝が来る昨日と違う自分を始む ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
春休みの学生寮に鳴り響く青春の日の”微笑みがえし” ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
近く見る力士はただのデブでないまるでぽんぽん跳ねるゴム毬 大相撲の大阪場所を観に行ったことがあります。枡席の非人間的な狭さに閉口して、ぶらぶらと館内を歩き回り、舞台裏というか、出番を待つ力士たちが控えている場所にやって来ました。鬢付油のせいでしょうか、辺り一帯、とてもよい匂いがします。見れば、屈伸運動やら何やらで体を動かしています。間近に力士を見るのは初めてでしたから、興味深く見ていましたら、躍動する彼らの体の何と柔らかいこと。そして、当たっただけでボーンと弾き返されそうな充満したゴム毬のよう。決して単なるデブではない。あの素晴らしい体は、厳しい鍛錬の成果だと、深く感じ入った次第です。 ランキ…
早春の八甲田山にへばりつく温泉宿のお湯は真っ白 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ
すれ違うそのたびごとに「こんにちは」声かけてきた屋久島の子たち 学生時代、サイクリング部に所属していて、春休みに屋久島を旅した時の思い出です。まだ世界自然遺産になる前のころのことです。一日かけて島を一周しまして、そのあと、縄文杉を目指してトロッコ道を辿ったり、モッチョム岳に登ったりました。異境ともいえる自然の景色は大変素晴らしかったのですが、それより何より、道で行き交う登下校途中の小学生の子供たちが、出会うたびに必ず「こんにちは」と声をかけてくるのに感動しました。学校でそのように指導されていたのかもしれません。ずいぶん昔のことですが、今でも屋久島の子たちは、道で出会う人ごとに「こんにちは」と挨…
まだ寒い鶯(うぐいす)の声字足らずや字余りあって調子が出ない まだ寒い初春のころのウグイスの鳴き始め。ホーホケキョではなく、ホーホキョだったりホーホケキョクだったりで、たどたどしくて声も小さい。でも、どれも可愛い。早く暖かくなれ。 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中短歌
あのころのカセットテープ巻き戻す時間かかるもワクワクしつつ カセットテープの思い出 レコードを買ってきたら、もっぱらカセットテープにダビングして聴いていた。レコードが磨り減るのが嫌だからという貧乏根性による。 レコードの初回ではなく2回目の再生のときが、針が馴染んでよい音がするというので、必ず2回目にダビングしていた。 カセットデッキのメーターの針をじーっと見ながら、慎重に音量調整していた。 録音時間は当然ながら演奏時間と同じだけ要した。 もっぱらTDKのテープを愛用していた。時たま日立マクセル。 金属のような筐体のメタルテープの高級感に酔いしれた。音もすこぶる良かった。 120分テープは、テ…
生け花はきれいだけれど私には植物の半殺しに見える 生け花を愛好なさっている方々にはたいへん不遜な物言いで申し訳ありません。でも、ガーデニングが好きでいろんな植物を愛でて育てている身としては、正直な感想なんです。 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中創作家達の集いの場
早春の風が和らぐ街路樹は今か今かと芽吹く時待つ ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
四年間集いし日々を懐かしみ友を見送るフェリー岸壁 もう何十年も前の思い出です。大学の卒業式を終えると、三々五々、同級生たちが下宿を引き払い、故郷へ帰って行きます。私は地元通学でしたので、ずっとみんなを見送る側でした。新幹線だったり、フェリーだったり・・・。夢のように過ぎ去った素敵な四年間でした。 あの人の言葉 言葉って、生き延びていく言葉と、今しかない言葉がある。 ~町田康 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中 その日 あった事・感じた事の記録 (日々の出来事保管場所 )
公園で「わしの砂場じゃけえ、どいてーや」広島弁の子の頼もしき 広島弁は、たとえ幼児の言葉であっても、ドスが効いてて強そうです。なお、しばしば、メディアなどで「・・・じゃけん」と表現されますが、「・・・じゃけぇ」というのが正当です。そのほか、ちょっと分かりにくい広島弁にこんなのがありますので、ご参考まで。 いたしい ⇒ 難しい いなげな ⇒ 変な、妙な えーたい ⇒ いつも、大体 ことわりを言う ⇒ 謝る、謝罪する そがいに ⇒ そんなに たう ⇒ 届く はぶてる ⇒ 拗ねる、ふくれる ふうが悪い ⇒ 体裁が悪い みてる ⇒ 無くなる みやすい ⇒ 簡単な、容易な めぐ ⇒ 壊す やねこい ⇒ …
始発駅朝の車内でほっとするいつもの席のいつもの顔に 出目金がこっちを向いて欠伸する何だかちょっと腹が立つなり やわらかな響きの名でも本当はとっても強い「のぞみ」という君 赤猪子が御召しを待った八十年乙女心の純真哀れ あの人がやらかした大きなミスに必死のパッチの真心こもる 効かないぞ全身麻酔ヤバいよと思っていたら手術済んでた あのころは深夜ラジオが友だった今とは違う時間があった 早起きは朝の美人に出会うため大輪咲きの命短し しっぽりとキタの新地の夜は更けて酒と笑いと男と女 我々は花を見ている花たちはずっとずっと空を見ている 打ち寄せる無数の蟹をつかまえて茹でて食ったり能登の砂浜 スコップにくっつ…
細やかにリズムを刻み感性がほとばしり来る女流のピアノ 「女流演奏家」を愛してやまなかった、故・宇野功芳先生。その理由は「男性の場合は頭脳ばかり使って演奏するから、皆同じような演奏になり、つまらない」というものでした。決して女性が頭脳を使っていないはずはないんですが、それより何より、その人の「感性」が直截的に音色や響きに表れる。このあたりは、やっぱり女流ならではの魅力だと感じますね。 だから、私が持っている独奏曲や協奏曲のディスクも、ピアノにしろヴァイオリンにしろ、圧倒的に女流のものが多いです。男性演奏家とは、とにかく何かが違う! まーもちろん、私は男ですので、単純に「女性が好き」というスケベ心…
「春宵」より「春はあけぼの」と言い切った清少納言は早起きだった 中国・北宋の蘇軾(そしょく)が「春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)」と詩に詠んだように、不肖私も春の一日の中では、宵の頃がもっとも好きな時間帯ですが、清少納言の姉さまはそうは感じなかったのでしょうか。もっとも、当時は明るい照明などなかった時代ですから、夜明けとともに起きて、日没とともに寝るというような生活がふつうだったのでしょうね。あるいはどんどん暗くなっていく不安しかなかったのかもしれない。 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫) 作者:角川書店 KADOKAWA Amazon あの…
葬儀終え主なき庭眺めむれば咲いたばかりの水仙哀れ ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中短歌
卒業を迎えた子らの背を眺め生まれきた日をふと思い出す あの人の言葉 三十一の際に実相のことわりきはまれり。・・・和歌の三十一文字から作られる世界に、すべての存在の真実の道理は表現し尽くされるものである。 ~後鳥羽院 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
生きる場所を選べなかった草花の黙ったままの命輝く あの人の言葉 歌はひろく見、とほくきく道にあらず。心よりいでて、みづからさとる物なり。・・・歌の道は、様々な書物から知識を集めたり、遠くにいる人に教えを求めても上達するわけではない。おのれの内面に発して、みずから悟り知るほかないものだ。 ~藤原定家『近代秀歌』 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
アルバムを開いてみれば兄を真似ピースサインに挑む次男よ ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち
冬と春どちらつかずの移ろいに地球の鼓動ただに感じる 「三寒四温」とかいいますけど、春の訪れはなぜこうも思わせぶりなのでしょう。夏や冬など、ほかの季節は割とすんなりやって来ますのにね。 あの人の言葉 駄句は捨てずに書きとめておかねばならない。自分のつくった句を粗末にして書きとめておかぬひとは、とてものこと、一流の作者にはなれない。 ~正岡子規 ランキング参加中はてな文芸部 ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ
どこまでも時間があると思ってた浪費ばかりの若かりし頃
部下たちは東大京大一橋上司の我はほんの駅弁 ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中【公式】2024年開設ブログ
春告げる八甲田山のふきのとう地面を飾る黄緑眩し ランキング参加中言葉を紡ぐ人たち ランキング参加中短歌
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