窓
まだ寒い外の空気を入れてみる春の気配がそこに居ぬかと 2月に詠んだ歌(後半) 光る君父と男の狭間にて玉鬘への懸想は哀し 臆病で内気な心おし隠し夕化粧して恋を疑う さりげないあの一言が離れないあれは一体どんな意味なの? 遠目には厳かに見え近づけば穏やかだけど言葉厳しく 誰とでも繋がっている高校生大事にしろよ一人の時間 物憂いになお混沌の曲を聴く心の糸がほどけて消える 改札を抜けて踏み出す人々の覚悟それぞれ街に溶けだす 妹が飼ってる猫は潔癖症トイレ終えたら尻拭けという 表情は変わらなくても人形はいつも何かを考えている 恋すれば人は人らしく恋せずば翡翠の杯の底無しの如 片栗の花がうつむく初恋の伝えき…
2025/02/28 00:00