遠からぬこと思ひつつ毛布掛く 父や母が80歳を過ぎた頃、一緒にいられるのもせいぜいあと7、8年だ
野分めく母より逃ぐる二メートル 珍しく母が怒った。機嫌の悪い日はあっても、他人に対して激しい口調
虹出でて老母の便も出でにけり 母の便が出ると、機嫌が直る。母ではなく私の。介護生活の喜・怒・哀・
菓子握りしめたる老母桃の花 母は糖尿病である。毎日私がインスリン注射をうつ。当然、医者からは「甘
寒卵老母の糧の限られて いまの母は、肉と魚はほとんど食べない。うまく飲み込めないらしく、たいてい
子規の忌のもう一献は律さんへ もし子規の時代に介護ベッドがあったら……。あるいは車椅子があったら
ようこそ、俳介護のページへ ご訪問いただき、ありがとうございます。 本サイトは、老母を介護する日
老母まだおとぎの国に合歓の花 母が寝言をつぶやいている。その顔が笑っている。きっと楽しい夢を見て
やはらかな目覚めの顔で「幸彦か……」とつぶやく母よこの人が好きだ 幸せよりも幸いがいい。もちろん
春曙エンドレスなる母の問ひ 主語も目的語もない。曙に目覚めた母が、「1にしたらどうなる?」と問い
雪女出でぬか母狂へるいま とは言え雪女にも都合はあろうが、母をどう宥めても収まらない日などは、い
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