1474年、蓮如は吉崎御坊を去り、二度と北陸には足を向けなかった。前シリーズでは蓮如の動向をメインに紹介していたため、その後の北陸がどうなったかを紹介していなかった。 そこでこのシリーズでは、北陸の門徒たちがその後どうなったか、そして最終的に如何にして加賀の一向一揆が成功して、「百姓ノ持タル国」が成立したか?を追ってみることにしたい。一部内容が過去の記事と重複すると思うが、ご容赦を。 シリーズ第一弾であるこの記事では、プロローグとして加賀ではなくその隣国、越中にて1481年に発生した「越中砺波一向一揆」を取り上げてみよう。 さて1474年に本願寺門徒の力を借りた富樫政親は、弟の幸千代を駆逐する…