息子も孫も亡くした「おじいちゃん」は何を思うのか。 〜三覚院
こんにちは。今回は草加市青柳にある三覚院に参拝してきました。 今回といっても実際に伺ったのは梅の季節。寺院などの日本伝統の建築に梅は相性がよく、好きです。よく手入れされた素敵な梅でした。 三覚院(さんがくいん)は新義真言宗豊山派に属し、本山は奈良の長谷寺である。昔は三蔵院と称し、『武蔵国郡村誌』には、慶長10年(1605)ころの創建で、開山は俊賢法印と記されている。明治41年12月、東覚寺と併合して青柳山三覚院と改称した。今の本堂は文化8年(1811)に建立されたものと伝えられ、間口16•2メートル、奥行10•8メートル、欅材を豊富に使った豪華な建物である。向拝部分には、後藤桂林の彫刻を配し、…
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草加宿を中心に草加で活躍した人に思いを馳せることができる場所 〜草加 東福寺④
こんにちは。 草加市・東福寺にある石碑をまとめて紹介していきます。 東福寺 本尊:お不動様 大川図書 参道と山門 三鈷の松 境内に立つ石碑 落語中興の祖 石井宗叔 茶道師範 小泉栄作 其月庵社中 歌碑 亀甲屋幸助 追善碑 柳剛斎先生碑 アクセス まずは、東福寺の紹介から。 東福寺 新編武蔵風土記稿 南草加村の項に 真義真言宗。原村密蔵院末。松寿山不動院と号す。本尊不動を安す。慶長年中の草創にて。開山賢宥。元和5年12月28日寂せり。開基大川図書は。則当宿を開きし人なり。卒年詳ならず。 『草加市史.資料編 地誌』p 442より とあります。 密蔵院とは川口市安行原にある密蔵院のこと。 レトロでか…
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こんにちは。 さて、今回も引き続き東福寺の碑を見ていきます。 写真だと何書いてあるか全く読めませんね。 慶応元年(1864年)の碑になります。 内容は其月庵というおそらく華道のグループ(社中という)の中で歌を読んでまとめた歌碑だと思われます。 前文では 予若きより活花を好むの癖あり 同窓の友をあつめて四時の消閑ををしみ風月にあこがれしも今年七十二歳に及びければ とあります。 いけばなを好んできたとありますので、華道だろうと予測しました。 一年中ヒマを惜しで自然に憧れていたというなんとも風流な前文です。 ここには9人の歌が述べられています。 花に脊をあげるや雨後の登り鯉 一僊居士匂ふ霸(露?)の…
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落語中興の祖 石井宗叔 その碑文もユーモアに満ちている。 〜草加 東福寺
こんにちは。 さて、前回の続きで今回も草加市の東福寺の境内碑を見ていきます。 東都落語元祖 石井宗叔墓 落語中興の祖、石井宗叔の碑。1代目の方の碑になります。 石井宗叔は江戸中期の医師で、水魚魯石の号で狂歌や俳句を作っていました。また、落語(江戸小咄)を好み、石井宗叔の芸名で演じ、小咄から長咄に転じたため「長咄」の元祖とされ、江戸落語の中興の祖といわれています。 『草加の史跡・伝説案内』p26より お墓の名の脇に小さく、俳句が添えてあります。 「もろ鳥も囀る春の手向かな」 鳥も一緒に旅のはなむけを言ってくれている春。といった感じでしょうか。 誰の句かは書いていませんが、石井宗叔は俳句も得意とし…
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こんにちは。 今回からは草加町の時代からお寺といえばここという歴史のある「東福寺」の碑について回を分けて追っていきます。 第1回目は不動堂の脇にある「仏説聖不動経之碑」です。 篆額は萩原秋巌。碑文は中山桑林。 この二人の組み合わせは草加市内問わず結構な数を見ることができます。 sekihijunyu.hatenablog.com 過去記事では同神社内に額と碑があるという関係でした。今回は碑額と本文という関係。 今は巻菱湖の弟子として有名ですが、萩原秋巌は当時日本中に名の知られた書家で、相当数の碑があるようです。こうして見ると師弟関係にあったのではと思えてくるのですが、中山桑林も川口市内に道場を…
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