chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
岸上達朗
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/06/11

arrow_drop_down
  • 島唄(105)For Your Love~銀座クラブの処女~

      その晩、風車の閉店メッセージを知った長年来の常連客であるコメディアンS田氏は最後の宴を愉しむべく秘書を連れてやって来た。一年先のスケジュールまでに拘束され…

  • 島唄(104)コメディアン

      その頃から、秋一は毎晩のように妙な夢をみるようになった。スキーのジャンプ台に立つ夢である。多くの人がジャンプ台に立つまで順番待ちをしている。自分もその内の…

  • 島唄(103)人生に乾杯

      精神力が体力を凌ぐというのにも限界がある。二月の中旬に入ると倦怠感に襲われることが多くなり、食欲不振から益々瘦せ衰えてきた。しかし、抗がん剤治療を始めとす…

  • 島唄(102)週刊誌

      一月下旬の寒い夜、閉店のお知らせメールを受信した光の会の内田理事長と羽根女史とが更に数人の仲間を連れてすっ飛んで来た。真面目なゲイとビアン同士は基本相性が…

  • 島唄(101)故郷は遠きにありて思うもの

      翌日、秋一は病院で担当医に対して三月いっぱいまで働き、後はがんと闘うことだけに専念したいと相談した。担当医としては秋一の仕事内容を知っているだけに渋い顔を…

  • 島唄(100)最古の常連客、ユリちゃんの秘密

      八丈島の母親や姉家族、それに直美には退院直後に少しだけ事情を説明したのであるが、やはり医師からの余命一年という宣告については話せなかった。とりわけ高齢だが…

  • 島唄(99)復活

      営業再開の初日、店明けと同時、早い時間帯から涼子が仲間の和美を連れてやって来た。和美というのは涼子の友人であり、風車で偶然隣り合わせたノンケの男性と数年前…

  • 島唄(98)神との取引

      武田さんの余命は節制して一年です、担当医師が放った言葉が暗いワンルームマンションの天井に響く。数週間前、お見舞いに来てくれた涼子に病院で語った我が半世記、…

  • 第4部 島唄(97)スキルス性胃がん

      錦繍の時季であり、院内廊下の広いガラス窓の向こうには紅葉の高木が目に眩しかった。陽の光が輪のように木々を結んでいるような感じがした。  白い廊下の両側にあ…

  • 島唄(96)入院

      七月下旬の熱帯夜、仕事中、どういうわけか胃に激痛を感じた。酒に対する節制は昔からしていたのであるが、緊急事態宣言以降、自宅にいることが多くなってから酒量が…

  • 島唄(95)緊急事態宣言

      下田旅行から帰って来て、秋一は風車二号店についての最終調整段階に入っていた。物件は新宿御苑前駅近くの裏道に飲食店が連なる路地があり、かつてアレナの名物お父…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、岸上達朗さんをフォローしませんか?

ハンドル名
岸上達朗さん
ブログタイトル
法律学における理解の足跡
フォロー
法律学における理解の足跡

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用