chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
名無し
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2022/06/11

  • 恋と才能(19)恋と芸術と・・・。

      由貴子の話はさらに続く。  「一流のピアニストってね、有名音大をトップの成績で卒業して留学して著名なコンクールでいっぱい賞をとってさ。そこまでだって限られ…

  • 恋と才能(18)由貴子とピアノ

      レストランフロアは日曜日の夕食時とあってか混雑していたが、イタリアンレストランの通路側が一席だけ空いており、達郎と由貴子は早速ワインで乾杯した。  「初め…

  • 恋と才能(17)妖気

      暦の上では立冬となったが、天候は定まり穏やかな日が続いていた。  昨年の11月中旬、紅葉の街路樹を眺めることもなく、達朗は久々に急ぎ足で京王線調布駅から市…

  • 恋と才能(16)相談

      昨年の十月、達郎の精神状態は最悪であった。  学校とか会社に通わねばならない状況であったら、おそらく鬱の病が侵食していたに違いなかったが、何もしないニート…

  • 恋と才能(15)都営バス

      悲しいことがあると達朗は、いつも高校時代の帰りの都営バスを想い出す。  これはおそらく今後幾つになっても変わらないことだろうと思っている。  彼が通った高…

  • 恋と才能(14)失恋以前

      居酒屋から帰宅し、いつものように自室で二次会をやろうと焼酎の瓶と肴をコンビニのレジ袋から取り出した達朗である。  毎度のことながら眠たげな瞳は最近コンサー…

  • 恋と才能(13)Gメール

      由貴子との長い夜の電話を終え、達朗はなんとなく満ち足りたものが胸に浸潤していくのを感じた。  不思議な感情だった。生まれて初めて肉親以外と者と交わした心の…

  • 次回更新予定

      できれば明日の夜にしたいのですが、三日の連休初日になりそうです(^^♪  今年の連休は執筆に明け暮れそうです。

  • 恋と才能(12)師弟不二

      その晩は駅前の居酒屋には顔を出さず、自室で眞露のボトルをウーロン茶とともに味わっていた。  達朗は、先程来、由貴子から届いたメール内容に対して、どう返信し…

  • 恋と才能(11)アスペルガーの恋

      横浜でカウフマン先生からチェスの指導を受けた翌日、達朗はいつものように昼過ぎにベッドで目覚めた。  ヘッドボードの目覚まし時計は殆ど用をなさなくなって久し…

  • 恋と才能(10)心の鍵盤

      横浜市の大倉山駅から大倉精神文化研究所の方面へ向かって坂道を歩き、長閑な住宅街の一角にこじんまりとした白い地域公民館はあった。  駅前のドトールで時間をつ…

  • 恋と才能(9)職業

      達朗が大学に一切通わなくなり、モグラのように自室にこもり、酒と空想の世界に耽溺するようになったのは、昨年の秋口、10月の半ばからであるが、それ以前から十分…

  • 5月中には・・・。

      この小説、諸般の事情からとにかく5月中にはいったんの完成を目指しているところです。  それから約二か月で推敲をなして、なんとかまともな小説へと育て上げたい…

  • 恋と才能(8)不完全燃焼

      昨年の真夏日から、達朗は毎月の第四日曜日、自宅から二時間もかけて京王線調布駅から少し歩いた先の調布市民会館まで通うことになった。  彼のチェスの師匠、山澤…

  • 次回の更新予定

      過去に書いた作品を再アップしているのではなく、リアルタイムで執筆しているだけに、なかなか筆が進まず腐心しています。  次回アップ分は6割位完成したかな。 …

  • 恋と才能(7)フレンチ・ディフェンス

      昨年五月の連休時、高田馬場に所在するチェスセンターで出逢った達朗と山澤由貴子が、その師弟関係を一層親密にしていくのに時間はかからなかった。  ネットではな…

  • 今後の更新予定

      リアルタイムですが、原稿用紙200枚以上を目指した人生初の長編小説、まさに試行実験的に書き続けています。  意外にアクセス数が多く、驚いており、同時に嬉し…

  • 恋と才能(6)師匠

      昨年の5月の連休、達朗は高田馬場にあるジャパン・チェス協会が主宰するチェスセンターを初めて訪れた。  チェスセンターというからには、きっと大きな建物である…

  • 恋と才能(5)ネットフリックス

      池袋サンシャインシティ最上階の懐石料理屋で、達朗が佐伯教授や母の由美子に語った休学希望に、チェスの話を持ち出したのは後付けに過ぎないところがあった。  本…

  • 恋と才能(4)休学理由

      連休明けからしばらく経った5月の下旬、達朗は久々に昼間から外出し湘南新宿ラインで池袋へと向かった。  青空には白く大きな入道雲が巨大なソフトクリームのよう…

  • 恋と才能(3)コンサータ

      岸上達朗の一日は遅くから始まるというか始まりに明確さがなかった。  一日のうちで最も日が高い時間帯にベッドで目覚め、そのままベッドの外に跳躍することはでき…

  • 恋と才能(2)奇妙な趣味

      岸上達朗、英和商科大学2年生、先月4月に21歳になったばかりであるが、単位の取得不足から三年次には進級できなかった。  大学側に原因を知らされていないが、…

  • 恋と才能(1)広汎性発達障害

      英和商科大学はJR大宮駅を降り、さいたま新都心駅方面にバスを乗り継ぎ数駅目に位置する社会科学系の振興大学である。  バス停を降りると、大通りを挟んだ向かい…

  • 新小説

      来週から新小説をアップします(^^)/

  • アスペルガーとスッポン(最終話)自我の受け入れ

      箱根の日帰りデート旅行は、恵理子を十分に満足させることができたか、冷静に振り返って、上手くいったとは言えないが、まあまあ普通だった、恵理子もそれなりに楽し…

  • アスペルガーとスッポン(11)ロマンスカー

      結局、事前に一人箱根日帰り旅行を実現してみることにした達朗だ。  新宿西口地下に存する伊豆・箱根限定のツアー会社で、まず小田急ロマンスカー・チケットの電子…

  • アスペルガーとスッポン(10)箱 根

      いつものように、まず階下の母の様子を伺ってから自室へと上がる。  部屋に入って、まずバスルームを覗いたのは、先日ゲットしたスッポンの様子を見るためであり、…

  • アスペルガーとスッポン(9)日帰り旅行

      土曜日の昼下がり、銀座の数寄屋橋交番で待ち合わせることになった。  地下鉄を上がると、都心の交通量が音になって達朗の耳朶を打ち、排気の匂いが鼻腔を刺激する…

  • アスペルガーとスッポン(8)成 婚

      それから数日後のこと。  夜、自宅のマンションで缶ビール片手に、ぼんやりとしていたら、スマホの着信音が鳴った。  誰かと思ったら、近々には退会手続きに伺お…

  • アスペルガーとスッポン(7)意味不明な人

      一人スッポンパーティーをおこなった翌々日の月曜日、仕事帰りに霞が関の官庁街から地下鉄を乗り継ぎ、渋谷のブライダル東京へと歩を進めた達朗だった。  JR渋谷…

  • お知らせ

      次回の更新予定日は、明日か明後日になりそうです(^^)/   人気ブログランキング - にほんブログ村にほんブログ村の人気ブログランキングは数多くの人気ブ…

  • アスペルガーとスッポン(6)小 説

    恵理子の方から、清水さんを通してお見合いの希望連絡がきた。  7割気に入れば十分だ結婚しろ、これは達朗の亡き父やその世代の先輩たちが見合い結婚について、達…

  • お知らせ

      小説は難しいですね。  まして、発達障害をテーマとしたものとなると・・・。  やっと半分に進んだところです。  数日後には続きをアップしますので、乞うご期…

  • アスペルガーとスッポン(5)恵理子

      清水さんが主宰する結婚相談所は、渋谷のセルリアンタワーホテル裏側のビル街にあった。  抱えている婚活会員は男女合わせて30人弱、清水さん自身が50代の紳士…

  • お知らせ

      次回の更新は、明日か明後日の夜になりそうです。  乞うご期待ください(^^)/ 人気ブログランキング人気ブログランキング - にほんブログ村にほんブログ村…

  • アスペルガーとスッポン(4)結婚相談所

      達朗の容貌を一言でいえば、中肉中背な、のび太君そのものだ。  温暖な薫風が漂う達朗は、美男子ではないが身なりがきちんとしていて、若い時分から女性と恋に落ち…

  • アスペルガーとスッポン(3)知能指数

      最近、少し恵理子との間ですれ違いのようなものを感じることが多い。  メールに返信がないことがあるのも、昨年の10月に知り合ったのだから、まだ一年にも満たな…

  • お知らせ

      小説は現在全力で書きかけ中です。  今夜か明日夜にはアップします(^_-)-☆  人気ブログランキング人気ブログランキング - にほんブログ村にほんブログ…

  • アスペルガーとスッポン(2)タイム・スリップ

      アスペルガー障害という名称は、現在の精神医学においては使われなくなったが、それまでは自閉症、広汎性発達障害などと混同的にいろいろな名称で呼ばれていたもので…

  • アスペルガーとスッポン(1)奇妙な趣味

      待ち望んでいた立夏の時期が近づくと、達朗は週半ばの平日の夜が待ち遠しくてならなかった。  真冬の時期が、嘘のように日は長くなる。  その晩も、夜のとばりに…

ブログリーダー」を活用して、名無しさんをフォローしませんか?

ハンドル名
名無しさん
ブログタイトル
創作練習帳
フォロー
創作練習帳

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用