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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版) https://blog.goo.ne.jp/disinfectant1953

このサイトは "Creative Writing" の個人的なワークショップです。テキストは過去に遡り、随時補筆・改訂を行うため、いずれも『未定稿』です。

みなさんに感謝: アラン・ロブ=グリエ アルベール・カミュ 伊藤整 岩科小一郎 エリック・ホッファー 尾崎喜八 金子光晴 クロード・シモン ジャック・ケルアック 田村隆一 辻邦生 辻村伊助 永井荷風 久生十蘭 フィリップ・ソレルス 船知慧 ブルース・チャトウィン ポール・ヴァレリー ミシェル・ビュトール 森鷗外 森茉莉 吉田健一 ル・クレジオ ロラン・バルト

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2022/04/07

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  • かつての暖かい日々

      寒い日には、かつての暖かい日々の思い出が役立つ。(op.20241031/Studio31,TOKYO)  かつての暖かい日々

  • 佐々木久子

      今どきは日本酒の評論家でもない限り、蔵書の中に佐々木久子の著作があったりすると、誤魔化しても歳が知れてしまう。ところで、ネット時代の今は、ほとんどのコンテンツが『百聞は一見にしかず』でテキストを書くのもラクだが、昔の文筆家は、若干の写真やイラストと活字のみで勝負せざるを得なく、文章表現力が不十分だと内容が読者に伝わりにくかった。この雑誌編集主幹兼文筆家の佐々木久子は、昭和2年生まれという古くて熟練の文筆家だから、雑誌に掲載された酒にまつわるエッセーとは言っても、それに留まらない読み応え十分な文章力を見せる。  <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmur...佐々木久子

  • 時間

      人生を手慣れてくると、時間を多少は有効に使えるようになる。  <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>時間

  • インスタ映え

      『上等な掛け軸』ではないが、床の間に掛けると何故か映えるモノがある、と谷崎が『陰翳礼讃』に書いている。これは、『インスタ映え』ならぬ『床の間映え』と言うそうだ。ということで、『インスタ映え』は、今更ながらの造語や新語ではないのがわかった。 【SatelliteLovers-BestFriend】 インスタ映え

  • アメリカで作られた和製ポップス

      ドン・コスタが商用で日本に出張したとき、ホテルのテレビで当時のアイドル歌手が出演していた歌番組を観て、アメリカではほとんど見られないコード進行の曲が溢れていて大変興味をもった。さすがに音楽家だけあって、自分でも作ってみたいと1曲作り、幼い娘に歌わせたのが、この"FirstLove"。日本語で歌われていないのが不思議なほどに和製ポップス風のメロディである。 【NikkaCosta-FirstLove】 アメリカで作られた和製ポップス

  • カレッジ・ライフ

    カレッジ・ライフの秋。(op.20200921/Studio31,TOKYO)  【MobyGrape-ComeInTheMorning】 カレッジ・ライフ

  • 人間のクズ

      切り口を変えて見ると人には二種類あって、無理なく下方修正できる人とそれを受け入れられず、病気になる(抗うつ剤を服用するようになる)人。『石の上にも三年』と昔はよく言ったが、時代が変わったせいか、最近は耳にしなくなった。巷に心療内科医も増えた。毎年梅雨入り頃になると、新入社員で抗うつ剤を飲む人が増え始めるが、会社の新入社員教育の質が悪いのか本人に耐久力がないのかは不明。ほとんどは複合的な理由だろう。かつては人間のクズのように言われた『適当なヤツ』がいいのかも知れない。 <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user...人間のクズ

  • 何も見えていなかった

    大切なものが何も見えていなかったことに、実は今、やっと気が付いた。【NoelGallagherandGemArcher(Oasis)-StrawberryFieldsForever】  何も見えていなかった

  • 例えばポップアップ式のトースター - サザエさんの時代は『電気パン焼き器』と言ったらしい

    世の中には大筋の性能が——改良の余地がほとんどないほど——ほぼ最終型(決定版)に達しているものが少なからずある。例えばトースター(サザエさんの時代は『電気パン焼き器』と言ったらしい)。オーブン式ではなくポップアップ式のものは、1960年代にはすでにその最終型に至っており、他のものを例に引く場合でも、非の打ちどころがないほど完成度の高いものを『トースターのように完璧だ』といった台詞がアメリカだかイギリスだかのミステリーにあった——いじれるとすれば、あとは販売価格とデザインくらいのものだ。*さて、男女の愛となるとどうだろう。年月を経るなかで、日々、改良に改良を重ね、果たして行き着く果てにトースターのような改善の余地がほとんどない状況・状態は待ち受けているのだろうか。 【NoelGallagherandGemA...例えばポップアップ式のトースター-サザエさんの時代は『電気パン焼き器』と言ったらしい

  • 海まで200メートルに住む

      海辺に住めば当たり前だが、『日常の風雨で車が錆びる』。対処するには、小マメに洗車するしかない。面倒この上ないが、それでも高級外車に乗る人達はいて、そういう人達でも普段着は普段着だから、風体からは判別しにくい。ただ、中途半端なお金持ちでないことは確か。 【TheBeachBoys-LittleDeuceCoupe】 海まで200メートルに住む

  • 好みと資質次第

      世の中には『創る楽しみ』と『鑑賞する楽しみ』がある。どちらを人生を楽しみの主体とするかは、個人の『好みと資質次第』。 【TheLadyShelters-MaggieMay】 好みと資質次第

  • 水口イチ子の納得のいく説

      欧米の古今東西、大作家の蔵書数を調べると、たった五百冊から七百冊くらいの人が散見されて意外だと水口イチ子が言う。蔵書の多寡で計れるのは、その人の財力であって知識量じゃない。もっと言えば蔵書の一冊を無作為に選んで、その内容を記憶から要約できなければ、それは読んでないのと同じでゴミ屋敷のゴミのようなモノじゃない?ゴミの量を誇ってどうしようって言うの?——とからかいたいようだ。日本人の美徳『もったいない』も事と次第に寄るということのようだ。読書のプロの『五百冊から七百冊くらいの蔵書』の内容は、再読するたびに幸せになれるか、読むたびに新しい発見のある『現在も消化中』のものか、いずれにせよ何回も何回も読み返しているはずで、七百冊×三十再読と仮定すれば二万冊くらいに相当するんじゃないかしら、と納得のいく説であった...水口イチ子の納得のいく説

  • ドーヴィル、オフシーズンのビーチハウス

      フランス・ノルマンディー。カルヴァドス県ドーヴィル。オフシーズンのビーチハウス。(op.20241026/Studio31,TOKYO)  <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>ドーヴィル、オフシーズンのビーチハウス

  • 明日から夏休み

      休暇中の計画は、言わずもがなの日々——考えること、すること全部きみと一緒。 【TheYardbirds-MostLikelyYouGoYourWay(andI'llGoMine)】  明日から夏休み

  • 夢のハワイ

      ノースショアへ行く途中にあるワヒアワの町は、ワイキキと比べるとだいぶ地味だが、オアフ島内では日本移民が百年以上かけて作った町として有名で、日本からの旅行者が長期滞在するには良いところだ。最早、日本語はほとんど通じない。 【TheBeachBoys-Hawaii】 夢のハワイ

  • ほら、またすぐそうやって...

      ほら、またすぐそうやって決め付ける!  ほら、またすぐそうやって...

  • カーテンのレース越しに

    昼。カーテンのレース越しに薄日映す窓辺。 霜降(そうこう)も近い秋のいち日。 カーテンのレース越しに

  • 1977年8月16日の臨時ニュース

    ラスベガスで休暇を過ごしたあとの帰り道、15号線をロスへ向けてレンタカーをぶっ飛ばしていた夕方、カーラジオを聞いていた。臨時ニュースでエルヴィス・プレスリーが亡くなったと言っている。だからそれは1977年8月16日、バーストウの街を過ぎてヴィクターヴィルまでの間、モハビ・フリーウェイを南下していたときのことであった。【ElvisPresley-Shoppin'Around】 1977年8月16日の臨時ニュース

  • 『解りにくく』説明するならば

    その夜、きみは『かかとが痛い』としか言わなかった。【TheWalkerBrothers-MyShipIsComingIn】  『解りにくく』説明するならば

  • 遙々旅して来たのだったが...

    椰子林の先に広がる、カルタゴから吹く夏の風に曝される海を、リゾートホテルの高い窓から見下ろしている。色付きガラスを敷き詰めたような色彩の遊歩道が岬へと続き、歩く娘達の原色の水着が砕けた虹のようだ。あの夏の日盛り、パステル・カラーのプールサイドで手を振ったきみの幻に出逢えるかもしれないと、遙々旅して来たのだったが...。【RickMathews-Don'tStopBelievin'】  遙々旅して来たのだったが...

  • パステル画のよう

      この夏には、この夏だけの思い出。パステル画のようでもあり、なつかしい呼び声のようでもある。(op.20241022/Studio31,TOKYO) 【AgnethaFältskog-Whenyouwalkintheroom】 パステル画のよう

  • 遠く聞こえる

    途中下車。潮騒が遠く聞こえる駅。 【ToriHolub-We'veOnlyJustBegun】 遠く聞こえる

  • カーディガン

      今朝、起きると急に季節が進んでいて、思わずカーディガンを重ね着した。それでも暑いよりは寒い方が好きだ。 【POCO-ConsequentlySoLong】 カーディガン

  • 仕方のないこと

    人生を多少生きてくると、もっとうまくやれたかも知れないと思うことが、過去に呆れるほど沢山あるのに気付きます。今更気付いても仕方のないことなのですが...。 仕方のないこと

  • 世界は混乱する

      創造することは、経験を思い出す能力に近いらしい。だから、それには年齢が大いに関わってくる。稀にArthurRimbaudのように大人の経験値から詩作できる十代がいたりするから世界は混乱する。例えば田村隆一が、晩年の作品をランボーのように十代で書いたと想像してみるといい——あり得ないことだ。  世界は混乱する

  • 華氏85度のクリスマス

    フランス語が聞こえる島——でも、カリブ海じゃない。ここは南太平洋、ポリネシア。もうすぐ、熱帯のクリスマス。【JoschoStephanTrio-TillThereWasYou】 華氏85度のクリスマス

  • そろそろ閉めようと思っていた

      バーは、もう他に客のいない時間になっていた。午前二時をまわってこの店に来たのは今夜が初めてかも知れない。「何時閉店だっけ?」そろそろ閉めようと思っていたと馴染みの店主テリー・Kが答えた。「エヴァン・ウィリアムスの12年をショットで...。それとチェイサーにグラスでビール」ぼくは、ポケットから糸綴じの小さなノオトを取り出し、書きかけの頁を開く。テリー・Kがぼくの手元を見て言う。「それ、めずらしい色のインクですね」彼はコースターに載せたショット・グラスをカウンター越しにこちらへ押してよこした。「ターコイズ・ブルー。うん、確かに少しめずらしいかも。よくブルーのインクを水で薄めたのかって聞かれることがある。正式な文書には使えないけど、プライベートでパープルやセピアなんて色のインクを使う仲間もいるよ」「パープル...そろそろ閉めようと思っていた

  • 『パリの馬肉屋』の話

    イチ子さんより少し遅く起きて、まだ薄暗い階段を上がり、キッチンへのドアを押すと、彼女がいつも切らさぬように注意を払っているチキン・ブイヨンの匂いが既に食堂を満たしていた。やがて、短く切ってオーブンで温められたパン、ドリップしたての珈琲とミルクが食卓にのぼる。いつもと同じ朝だ。しかし、今朝の話題は、まさか昨日に続き『パリの(食用)馬肉屋』の話ではあるまいな、と思うのだが...。<ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>『パリの馬肉屋』の話

  • 欧州の秋、焼き栗の季節

      取材旅行に行く水口イチ子を成田まで車で送り、別れたのが昨日の夜。十八時間後の今、遅い夕飯を済ませると彼女からメールが来ていた。「ローマ着。これからホテルにチェック・インして、夕食までひと眠り」と言う。今日はパリのはずじゃなかったかとスケジュールに当たってみると『ニューデリー、ハンブルク経由ローマ』。ぼくの勘違いだったようだ。*欧州の秋。公園や道端で商う焼き栗屋は、今頃、きっと繁盛していることだろう。  欧州の秋、焼き栗の季節

  • ショートカットと黄色い靴

    イチ子さんと新宿へ出かけた。目的の場所へは大通りを行くより百貨店の中を横切った方がショートカットだという。ところがイチ子さんが売場の一隅に、好みの『踵がバーミリオンの黄色い靴』を見つけて足を止めた。「どこまでも歩いて行けそうな靴じゃない?」と欲しそうな素振り。とんだショートカットになった。  【CarleneCarter-IFellInLove】  ショートカットと黄色い靴

  • あの天才バーナード・ショウにも

    「あの天才バーナード・ショウにも、手紙だけで交際していた女性がいたんですって」(op.20241018-3/Studio31,TOKYO)【Haircut100-MilkFilm】  あの天才バーナード・ショウにも

  • うんと小さいとき

     「この前来たのって、いつ?」「子供の頃かな。うんと小さいとき」 (op.20241018-2/Studio31,TOKYO) うんと小さいとき

  • まだ、本当のことは言えない

    まだ、本当のことは言えない。(op.20241018/Studio31,TOKYO)【下町ノ夏-夏の旅路】まだ、本当のことは言えない

  • 願わないことは決して実現することはないのだから...

    自作のスカートを見ながら、「そろそろこれも季節外れね」と水口イチ子が言う。それはこの夏、きみに一番似合っていた。「家の中ならまだ平気だよ」とぼく。「それとも、こんなのを一年中着ていられるような暖かい国で暮らすとか...」とイチ子。それはなかなかいいアイデアだと思った。少なくとも、願わないことは決して実現することはないのだから...。朝からの曇り空が次第に明るくなる気配。ぼくはイチ子を誘って、腰越か稲村ヶ崎までサイクリングに行こうかと思いはじめていた。【TheLeftBanke-WalkAwayRenee】 願わないことは決して実現することはないのだから...

  • やる気を起こさせる一冊

      沖仲仕は戦後日本では、あるメジャーな暴力団の出自となったせいで、呼称に差別的要素はないにも関わらず禁句で、港湾労働者と言い替えないとならなくなった。当時は、沖仲仕とヤクザのイメージが連結し、差別視されたのだろう。健康で体力さえあれば誰にでもできる仕事ゆえ、巷では足を踏み外したような気性の荒い人達も多く集まり、社会的には不運な職業となった。その後、港は機械化され、当時の沖仲仕と同一内容の仕事は今は無い。しかし、この職業は高収入で、贅沢を望まなければ、芸術家など創作の時間を必要とする者には都合が良く、月の半分を働き、半分を創作に当てることが出来た。<fontcolor="#ff9900">*</font>ぼくの若い頃からの愛読書のひとつがこの一冊。アメリカでは『沖仲仕の哲学者』などと今も語られるエリック・...やる気を起こさせる一冊

  • シャンパーニュへ巴里から150km

    「シャンパーニュ地方って美味しいシャンペンができるのに、どうして美味しい白ワインの話を聞かないのかしら」とイチ子。続けて、「だってシャンペンが発泡する前って白ワインでしょ?」「そりゃあ、その前の段階の白ワインが美味しければ、そのままマーケットに出すんだろうけど、シャンパーニュって実は美味しいワインができるような風土じゃないらしいよ。それで、手間をかけて発泡させてみたら、奇跡的に上手いこと化けたってのが事の真相のようだよ」とぼく。「へー、そうなんだ。それって神様のおかげ?それとも偶然?」「人の努力かもしれないけれど、神様とか先祖のおかげとかにしておいた方が無難かもしれないね」【廣田龍人-YouLikeMeTooMuch】シャンパーニュへ巴里から150km

  • 自分のために書く言葉

    Whyarethewordswewriteforourselves,alwayssomuchbetterthanthosewewriteforothers?——WilliamForrester誰か他の人のために書く文章より、自分のために書くそれの方が、いつも遙かに巧く書けるのはなぜだろう?——ウィリアム・フォレスター【FindingForrester-Howtowrite】 自分のために書く言葉

  • 彼独特の表記法とタイプライターの癖

    JackKerouacの書いた『現代の散文のための信念と技術』と題された一文——スーザン・プライスが朗読している。彼女の綺麗な発音のお陰で、聞き取れる人も少なくないだろう。加えて、その都度、画面を止めて読むと彼独特の表記法とタイプライターの癖が分かって面白い。【SusanBarrettPrice-JackKerouac:現代の散文のための信念と技術】 <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>彼独特の表記法とタイプライターの癖

  • 本棚の片隅で

    『夏の後ろ姿も見えなくなった、この神無月の朝、村の至る所で金木犀の蕾がほころび始めた』と例年ならとっくにここに書いているところだ。ところが今年は暑い夏が続いたので、植物学の理論どおり、金木犀は開花時期が随分遅れている。*ところで今朝、イチ子さんが台所でメモしている日々の献立帳の頁を繰って、去年の今頃は何を食べていたか調べてみた。余白に走り書きを見つけた。『昔、調香を仕事にしていた後輩が、金木犀の香りを香水にしてくれたことがあった。その透明な滴壜に詰められた香りは、もったいなくて使わずにいたら、いつの間にか揮発してしまったけれど、時折、本棚の片隅で埃をかぶったその空き壜に目が留まると、あの眠りを誘うような甘い香りが思い出されるのだった。』【PhilOchs-Changes】  本棚の片隅で

  • 朝からダイアモンド

      気分は、朝からダイアモンド。(op.20241015/Studio31,TOKYO) 【Hichees-待ってろベイビー】 朝からダイアモンド

  • 減らず口

    好きだとか愛しているだとかを頻繁に口にすればする程、その価値は下がる——それは当初、彼女の持論と理解していた。しかし、時を経て、彼女をより深く知ると、次第にその真意があぶり出されてきた。彼女は自らが気恥ずかしい場面に遭遇し、狼狽すると、その負けず嫌いな性格から、その場の会話を咄嗟に否定するのだった。*彼女は過去に、『好きだ』とか『愛している』だとかを減らず口の如く容易に口にする男とは、どうやら付き合いが薄かったのではないかとぼくには思えるのだったが...。【BillyStrings-I'llCryInstead】減らず口

  • 普遍的なもの

      大人になっても個人に関わる価値判断は、子供の頃によくしていたように自分ひとりで決めたい。しかし、それが普遍的なものではないことは予め考慮しておく必要がある。  【JohnRenbourn-SouthWind】  普遍的なもの

  • 上には上がいる

      芸術系の学校で学んだことのある人なら、『偶然隣り合わせた知らない学生の提出課題を見て』、自分より格段に巧い制作技術に気付き、愕然としたことがあるだろう。どんなものにも上には上がいるということだ。そもそもそういう学校に来ている者は、自分のテクニックが平均より劣っているとは考えていないだけに、そのショックは尋常ではない。それがトラウマになって不登校になる不運もある。 【KirstyMacColl-SohoSquare】  上には上がいる

  • 楽しい人生

      いったい何が楽しい人生なんだ? 【GratefulDead-GoodLovin'】 楽しい人生

  • ニューヨークの屋台焼きそば

      日曜日の昼時。「ランチは焼きそばでいい?」イチ子さんが聞く。「ソース味?」「まだ、決めてないけど、多少はお好みに添えるかと...」「じゃあ、昔、ニューヨークで食べた、屋台のチャーミェーンみたいなの出来る?」イチ子さんがキッチンで小さく笑うのが聞こえる。それから十数分後、ニューヨークのテイクアウト風、つまり、フォークで食べ易いように麺がコテで五センチ程の長さに寸断された五目餡かけ中華焼きそば——それが底の深い器に盛られテーブルに載る。「刻んだ焼きそばって初めて見たとき、ビックリしたよね」とイチ子さんが笑う。  ニューヨークの屋台焼きそば

  • 芭蕉翁逝く

      本日、時雨月十二日は、俳聖芭蕉翁の命日だとイチ子さんが教えてくれる。十六時頃に亡くなったという。享年五十歳。存命だったら今年三百八十歳。長旅のあとに体調を崩し、最期は衰弱と下痢で苦しんだとか。合掌。  芭蕉翁逝く

  • いわゆる散歩日和なのに

      晴れて、穏やかな、良くある平凡な土曜日の様相。いわゆる散歩日和。なのにイチ子さんは、いつもの旅行雑誌から頼まれた原稿を書くのに忙しい、と昨日から部屋にお籠もり中。時折、気分転換に、お茶しに顔を見せるくらい。 【BrooklynDreams-IWon'tLetGo】 いわゆる散歩日和なのに

  • フランス辺りの節約レシピ

      間引いた巨峰やシャインマスカット、林檎やキウイを初めから小さくカットしたものが安価で売られているらしい。用途は、ヨーグルトなどに混ぜて使うようだ。イチ子さんはパッケージに書かれてあったとおり、それらとヨーグルトを混ぜ、砕いたビスケットをトッピング。最後に蜂蜜をかけ、午後のお茶の時間のテーブルに載せた。フランス辺りの節約レシピにあるデザートだという。ぼくは、先日、イチ子さんを茅ヶ崎の海で撮った写真を整理しながら食べた。二十枚ほど撮った中で気に入ったのは一枚だけだった。  【KimSuyoung-StillILoveYou】  フランス辺りの節約レシピ

  • 今とは違ったもの

      『背伸びせず、自分が置かれた環境の中で一番を目指せばいい』という教育を生まれてこのかた為されていたら、果たして人生は変わっていただろうか。出会う人も思い出も、すべて今とは違ったものだったろうか。【中川イサト-TheWeight】  今とは違ったもの

  • トウキョウ・ジャイアンツ!

      車を走らせ、イチ子とクーパーズタウンへ遊びに行ってきた。日本ではバッティングセンターは少なくなってしまったが、ここには1972年創業という古いバッティングセンターがあって、久し振りに百球ほど打ってヘトヘトになった。バッティングセンターは、本場アメリカではBattingRange(バティング・レインジ/試し打ち場)と呼ばれ、今もなかなかの繁盛振り。国技の一翼を担うだけあって、日本とは違ってファン層がより厚く、その質も異なる。アメリカの家庭では子供が生まれると物心がつく頃から父親が自分の得意なスポーツを子供に仕込むことも多く、言わば英才教育が為されるのがその違いの大きな理由になろう。ところで、日本は自販機系の機械には現行硬貨を使うことが多いが、諸外国ではトーケンという代用硬貨——日本語的には、なんのデザイ...トウキョウ・ジャイアンツ!

  • 東京ワンダーホテル

    ここ二十年、懐具合に合わせてオフィスを何ヶ所か移動した。その度にメディアや本を整理して身軽になった。それでも手放さずに携えてきたものはあって、今夜はそんな中から、2004年当時、深夜ドラマだったこともあり視聴者はそれ程多くはなかったろうが、製作者・CM業界人の間で空前の話題になった『東京ワンダーホテル』のDVDを引っ張り出してきた。全四話。春夏秋冬、各季節ごとに一回の放映で、完結したのは4クール後。『CMがドラマの筋立てに埋め込まれている』ため、著作権の関係から再放送はない。今、観られるのは、当時のVかDVDを持っている人だけ。【佐藤竹善-トーキョー・シティ・セレナーデ】  東京ワンダーホテル

  • 大潮

      10月6日、日曜。この日、大潮。昼過ぎに干潮を迎え、沖の烏帽子岩が浮上した潜水艦のように見える。 【TimePools-SheKnowsMeTooWell】 大潮

  • ひと休み

    嘉手納基地のメイン・ゲートへと続く大通りを横道に反れ、迷い込んだ裏通りの商店街。とあるカフェで見つけた『ひと休み』のサイン。(op.20241009/Studio31,TOKYO)  【TheVacels-CanYouPleaseCrawlOutYourWindow】  ひと休み

  • オクトウバア

      草原が黄金色に染めあがるオクトウバアこの秋をきみは静かに穏やかに過ごそうとは思わないか? 【TheLovettes-OneFineDay】 オクトウバア

  • 『きみ』と呼ぶとき

      ぼくが『きみ』と呼ぶとき、それは、きみのこと。  【TheEverlyBrothers-CryingintheRain】  『きみ』と呼ぶとき

  • ポルト

      ポルト、ポルト酒、日本ではポートワインとも。デザートワインを甘くて嫌だと敬遠するなかれ、デザートの多くは甘い。例えばアイスクリームも...。(op.20241008/Studio31,TOKYO) <ahref="https://blogmura.com/profiles/11138716?p_cid=11138716"><imgsrc="https://blogparts.blogmura.com/parts_image/user/pv11138716.gif"alt="PVアクセスランキングにほんブログ村"/></a>ポルト

  • 晩餐のプレリュード

      曇る十月の夕暮れ、にわかに空腹が忍び寄る時間。自家製パン食べ放題——サインボードが目をひくレストランの窓。 【TheHollies-YesIWill】  晩餐のプレリュード

  • 夕食後や就寝前に適度にお湯割りにして飲んでいることがある

      オレンジのリキュール『コアントロー』は歴史あるリキュールだが、日本での用途は、主にカクテルの部品かケーキのフレーバーとして添加する程度。生産地では食後酒としてストレートでも飲むが、日本では、なかなかそういう飲み方をされない。荷風散人永井壮吉は、フランスへの洋行時に覚えたのか、戦前戦中も常備して風邪をひくと30mlほどを加熱して飲んで寝る、と断腸亭日乗に書いている。冬になると水口イチ子は、この40度の酒を、夕食後や就寝前に適度にお湯割りにして飲んでいることがある。 【RoseIwanaga&TheAvengers-WillYouStillLoveMeTomorrow】 夕食後や就寝前に適度にお湯割りにして飲んでいることがある

  • 台風が遠ざかっていった日の午后

      台風が遠ざかっていった日の午后。波はまだ高い。イチ子さんには、この夏最後のいち日か?袖なしのスウェットでは、もう風が冷たい。 【P.F.Sloan-FromADistance】 台風が遠ざかっていった日の午后

  • さて、秋は、どっちから来る?

      早く涼しくならないかと思っていたこの夏だが、やっと秋が来そうな気配がしてきた。この夏の猛暑日続きを思えば、この冬がどんなに寒くても、早く夏が来ないかなんて思うのは止めよう。さて、秋は、どっちから来る?  【Everybody'sTalking-Everybody'sTalking】  さて、秋は、どっちから来る?

  • タイミングが間違ってる

      そこは、美味しい珈琲を飲ませるサーフショップなのか、それともサーフィンの相談も出来る珈琲屋なのか。「温かいツユもの、汁もの、珈琲、紅茶も、七十二、三度くらいから飲み始めて、六十度以下になる前に飲みきっちゃうのが美味しい味わい方だって。フーフーしても、ひと口飲んで口の中の皮がズルッと剥けちゃうような熱いのは、飲むタイミングが間違ってるんだってマスターが言ってた」 【Poco-GrandJunction】  タイミングが間違ってる

  • 珈琲

      いまだ夏日が続く茅ヶ崎の海。遠く、真鶴岬が霞んで見える。帰りに珈琲を飲もうとイチ子を誘う。イチ子が言うには、タウン誌のライターをしている友人からの情報では、珈琲専門店は、湘南エリアに七十軒ほどあるらしい。確かに街中では他より珈琲の文字をよく見かける。  【ThunderclapNewman-SomethingInTheAir】 珈琲

  • で、どこの学校行ってるの?

      いじればいじるほど悪化した好例。突っ込みどころ満載。計画して撮れない(撮らない)写真。良いところ無し。「で、どこの学校行ってるの?」「こらッ!」 【HumanNature-Uptight(Everything'sAlright)】  で、どこの学校行ってるの?

  • シャトーラフィットロートシュルト1986

    気の合う近所の仲間を呼んだ先週末のパーティーに、横浜でワイン商をしている米国人のケビンが持ってきた『シャトーラフィットロートシュルト1986』を見て驚いた——こんなに高価なワインを持ってくることはなかったのにとぼくは言った。「いやいや、デッド・ストック。心配いらない」と彼。確かにエチケット(ラベル)の右下の角がスレて折れてる。それだけで価値が何万円も下がる話を聞いたことがある。それならと、ぼくは冷凍しておいた北海道産の鹿肉をソテーして、そのワイン独特のチョコレートのようなフレーバー(不思議な味だ)に合わせてチョコレートでソースを作った。今度はケビンが驚く番だった。「ワインに合わせた料理——これはグッド・チョイスだ」彼が誉めてくれる。他のメンバーが、思いがけないチョコレート風味の応酬に言葉を失っているのを見...シャトーラフィットロートシュルト1986

  • 観覧車とチューインガム

      大観覧車の一周は凡そ四分半。乗る前に水口イチ子が噛みはじめたガムは、観覧車がひと回りする頃には早くも二枚目に取って代わられようとしている。「同じチューインガムを長く噛んでいられる人って不思議...」とイチ子。週日は乗る人も少ないながら、観覧車は、蒼穹を背景に休まず回り続けている。  【RickMathews-Movin'OnUp】  観覧車とチューインガム

  • グレープフルーツの滴りがささくれに染みたら嫌だ

      目覚まし時計より先に体内時計で目が覚めた。薄目を開けて時計のデジタル表示を見ると6:25。あと五分で目覚ましが鳴るな...。いや、待てよ、今日は日曜日だから鳴らない設定だ。そうか、まだ起きなくていいのか...。<fontcolor="#ff9900">*</font>目覚める直前に見ていた夢の記憶が微かに残る。遠く、湘南らしい穏やかな海が見える高台の庭先。藤棚の下。長方形の大きな木製のガーデン・テーブルに若い女と並んで腰掛けている。水口イチ子か。恐らくイチ子だろう。気候は温かく、ふたりとも夏服だ。藤棚に花はなく、葉だけが茂っているところを見ると五月の終りか六月の初め。いや、夏服を着ているから季節はもう少し下った頃かもしれない。テーブルの上にふたつに切ったグレープフルーツ。受け皿はなく、錆色の付きかけた...グレープフルーツの滴りがささくれに染みたら嫌だ

  • 今すぐ逢いたい!

      忘れたいことがあるとき、読書して忘れようなんて、所詮無理な話。今すぐ逢いたい! 【ちさのとみらい-Help!】 今すぐ逢いたい!

  • 一番欲しいもの

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きみの靴の中の砂 (サヨナラ —— 旧goo blog版)
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