靴の泥を掃って玄関に揃え、浴室に籠ってシャワーを浴び続けた、筋肉が完全に弛緩するまでじっとして、それから全身を洗い、髭を剃った、手のひらで感触を確かめ、まあいいと片付けた、それでようやく、自分自身の息の仕方を思い出すことが出来た、ジョン・メレンキャンプのアルバムを聴きながら、椅子に身体を預けて時々うとうとしたり、思考を遊ばせたりしてそれから、思いついたフレーズを指が止まるまでメモした、楽に書くときと息巻いて書くときがある、どうやら俺は、詩までが分裂し始めたようだ、まあそんなことはどうだっていい、誰がどんな風に書いたかなんて、読む側にしてみたらまるで関係の無いことだ、目的を忘れちゃいけない…初めて歩く道をマッピングするようなものだ、どんな歩き方でもかまわない、要は、その時こうするのが大事だと思うことをするこ...心が騒ぐままに