長女と結婚した義兄が「カーコちゃんとお義母さんは一卵性親子だね」良くそう言っていたが、 当時の私にはサッパリ意味が分からなかった。 それから30年以上経った今なら色々思い当たる節だらけだ。 昨日書き忘れたが、母は戦後勤めていた教員を辞め結婚し専業主婦になっていた。長女を溺愛する母は、 とにかく長女は特別だった。何故そこまで長女に肩入れするのかは、母なりの事情がある様だが、 それは割愛。 「カーコは凄いね-、カーコは偉いねー」いつもいつも母と子供三人が集まるとこんな話だ。 当時、高度経済成長直前で休日は日曜だけ。サラリーマンの父は忙しく働き、家庭と言えば子供三人と 母親だけの閉ざされた世界だ。 「カーコは凄いねー」母は長女の教育には慎重で頭ごなしに叱るのは我慢していた..