『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
新・時代小説が書きたい! 作者:鈴木輝一郎 河出書房新社 Amazon 『新・時代小説が書きたい!』(鈴木輝一郎 河出書房新社)を読了した。特に「第二章 時代小説家 投資と資料と勉強と年齢と」(67ページ)は、参考になった。私はほとんど時代小説を読んだことがない(司馬遼太郎は読んだことがあるが……)。歴史・時代小説は書いたことがないし、書く気ももちろんない。時代小説は想像以上に資料を集め、読み込み、本当に面倒くさいなあ……、と実感した。
何がなんでも長編小説が書きたい! ; 進撃! 作家への道! 作者:鈴木輝一郎 河出書房新社 Amazon 『何がなんでも長編小説が書きたい! 進撃! 作家への道!』(鈴木輝一郎 河出書房新社)を読了した。著者は鈴木輝一郎さんだが、好き嫌いがあるかもしれない。私は長編小説を書いたことはないが、やはり長編小説を書くのは難しいのだろう。長編小説が書きたい人は、おすすめだ。
印税稼いで三十年 作者:鈴木輝一郎 本の雑誌社 Amazon 『印税稼いで三十年』(鈴木輝一郎 本の雑誌社)を読了した。裏話が面白くて、最後まで一気に読んでしまった。私は時代小説に興味はなく、残念ながら著者の小説は読んだことがない(ミステリーは好きなのだが……)。果たして小説を書くのは、いいことなのだろうか? おそらく精神衛生上よくないのだろう。とりあえず小説家志望は必読だろう。
日本の路地を旅する (文春文庫) 作者:上原 善広 文藝春秋 Amazon 『日本の路地を旅する』(上原善広 文藝春秋)を読了した。文庫ではなく、単行本で読んだ。主に「実話ナックルズ」に連載していたもの(+「新潮」に掲載されたもの)だ。「プロローグ――和歌山県新宮」(6ページ)から読み始めたが、テーマがテーマなだけに、気分は重い。それにしても「引用・参考文献一覧」(321ページ)は、すごい! 本当によく調べているなあ……、と感心する。良質なノンフィクションだと思う。やはりテレビばかり視聴してはいけない、本を読まなければならない。
放っておいても明日は来る― 就職しないで生きる9つの方法 作者:高野 秀行,二村 聡,下関 崇子,井手 裕一,金澤 聖太,モモコモーション,黒田 信一,野々山 富雄,姜 炳赫 本の雑誌社 Amazon 『放っておいても明日は来る ~就職しないで生きる9つの方法~』(高野秀行 本の雑誌社)を読了した。就職できずにニートになる人、ひきこもりになる人もいるが、会社を辞めても、世の中をサバイバルできる人もいる。この本に出てくるゲストは、バイタリティーのある人ばかりだ。もちろん著者も例外ではない。就活をしている人が読むと、元気が出るだろう。
仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン (小学館文庫) 作者:横田増生 小学館 Amazon 『仁義なき宅配 ヤマトvs佐川vs日本郵便vsアマゾン』(横田増生 小学館)を読了した。私は文庫ではなく、単行本で読んだ。「第二章 佐川「下請けドライバー」同乗ルポ」(71ページ)・「第七章 ヤマト「羽田クロノゲート」潜入記」(231ページ)が興味深かった。横田増生さんはジャーナリストの鏡だろう。物流業界に関心がある人は一読の価値はあるので、読んでみたらどうだろう。
潜入ルポ amazon帝国 作者:横田増生 小学館 Amazon 『潜入ルポ amazon帝国』(横田増生 小学館)を読了した。ネットを使っていて、アマゾンのサービスを利用していない人は、珍しいだろう。もちろん私も、「アマゾンプライム」・「キンドル」などを利用している。この本は、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(横田増生 朝日文庫)の続編になるのだろうか? 著者は相変わらず潜入し、体当たり取材だ。本当のジャーナリストだと思うし、頭が下がる。秘密のベールに包まれたアマゾンについて知りたい人は、読んでみてはどうだろう。
『潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影 躍進するIT企業 階層化する労働現場』
アマゾン・ドット・コムの光と影 作者:横田増生 情報センター出版局 Amazon 『潜入ルポ アマゾン・ドット・コムの光と影 躍進するIT企業 階層化する労働現場』(情報センター出版局 横田増夫)は、やはり著者が得意とする潜入ルポである。アマゾンでアルバイトしてみようと考えている人は、もしかしたら必読かもしれない。作業現場で働くアルバイトは、プロレタリアートなのだろうか? しかしすでにアマゾンなしには、本のネット販売などは成り立たなくなっている。消費者にとっては便利なのだが、誰かがツケを払わされているのだろう。思わず鎌田慧の『自動車絶望工場』も読みたくなった。やはり資本主義が悪いのかもしれない…
ユニクロ帝国の光と影 作者:横田増生 文藝春秋 Amazon 『ユニクロ帝国の光と影』(横田増生 文春文庫)を読了した。この本を読めば、ユニクロについて理解できるだろう。横田増生さんはフリーランスだが、ジャーナリスト魂がある。ユニクロに就職しようと考えている人、アルバイトしようと思っている人は、迷わず必読だろう。「文庫版新章 東京地裁は〝真実〟と」(315ページ)も、必読である。書店で文庫を購入するか、もしくは電子書籍で読むのがいいかもしれない。
世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫) 作者:高野 秀行 集英社 Amazon 『世にも奇妙なマラソン大会』(高野秀行 本の雑誌社)を読了した。文庫ではなく、単行本で読んだ。高野秀行さんの作品を読むのは初めてだが、とにかく行動力がすごいなあ……、と感心した。見習いたいものだ。個人的には、「名前変更物語」(131ページ)・「人体実験バイト」(215ページ)が面白かった。高野秀行さんのその他の著作も読んでみよう、と思う。
暮らしてわかった!年収100万円生活術 (講談社+α文庫) 作者:横田濱夫 講談社 Amazon 『明るく賢く暮らす年収100万円安心!生活術』(横田濱夫 経済界)を読了した。単行本は2002年発行なので、古い本になる。しかし内容は今でも通用すると思う。『暮らしてわかった!年収100万円生活術』(横田濱夫 講談社+α文庫)も、以前持っていた。今手元にはないが、以前読んだ記憶がある。文庫も書店には売っていないと思うので、電子書籍で読むのがいいだろう。
負債論 貨幣と暴力の5000年 作者:デヴィッド・グレーバー 以文社 Amazon 『負債論 貨幣と暴力の5000年』(デヴィッド・グレーバー 酒井隆史監訳 高祖岩三郎 佐々木夏子訳 以文社)を読了した。とにかく分厚い本で、実物を目にするとやはり驚く。いざとなれば人を殺せる凶器になるかもしれない。本体6000円+税と値段もすごい。デヴィッド・グレーバーが好きだから、とりあえず挑戦してみた。どうにか読むことができたが、内容はもちろん理解できていない。見た目に圧倒されてしまう。
私の財産告白 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 私の生活流儀 (実業之日本社文庫) 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 人生計画の立て方 (実業之日本社文庫) 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 『人生と財産――私の財産告白』(本多静六 日本経営合理化協会出版局)を読了した。この本には「私の財産告白」・「私の生活流儀」、そして「人生設計の秘訣」が収録されていた。「人生設計の秘訣」と「人生計画の立て方」は、たぶん同じだと思うが、もしかしたら違うかもしれない。「私の生活流儀」は以前読んだので、本多静六のことはもちろん知っていた。
よしりん辻説法5 恋愛論 作者:小林 よしのり 光文社 Amazon 『よしりん辻説法5 恋愛論』(小林よしのり 光文社)を読了した。この本を買うためにあちこち探したが、どこにも売っていなくて困った。しかたなくアマゾンで取り寄せようか? と考えたが、どうにか売っている書店を見つけた。「よしりん辻説法」は、「FLASH」で読んでいる(コンビニで立ち読みだが……)。漫画だし、肩が凝らない。気晴らしになるのでよい。
ユニクロ潜入一年 (文春文庫) 作者:横田 増生 文藝春秋 Amazon 『ユニクロ潜入一年』(横田増生 文藝春秋)を読了した。文庫本ではなく、単行本で読んだ。テレビばかり視聴していると、企業にとって都合のいい情報しか流れてこない。スポンサーなのだから当然だろう。この本は著者がユニクロへ潜入し、体当たり取材するのだが、これこそジャーナリストだろう。しかし大企業に立ち向かうには、リスクがありすぎるのかもしれない。『ユニクロ帝国の光と影』も読んでみようと思う。
アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源 作者:エディス・シェファー 光文社 Amazon 『アスペルガー医師とナチス 発達障害の一つの起源』(エディス・シェファー 山田美明訳 光文社)を読了した。この本は前から読みたいと思っていた。自閉症といえば、レオ・カナー、ハンス・アスペルガー、ローナ・ウィングだろう。果たしてハンス・アスペルガーは、ナチスに協力したのだろうか? ナチス精神医学は恐ろしいものだ。しかしそもそも精神医学がいかがわしいのかもしれない。
猫に教わる 作者:南木 佳士 文藝春秋 Amazon 『猫に教わる』(南木佳士 文藝春秋)を書店で買って読んだ。私は南木佳士さんが好きだ。著者は長野県佐久市に住んでいるが、羨ましい。エンターテインメントの本は、わざわざ買おうという気がおきない。図書館で借りるか、文庫になってから読めばいいや、と思ってしまう。しかしこういう本は、やはり手元に置いておきたくなる。別に見栄ではない。
つくられた格差 不公平税制が生んだ所得の不平等 作者:エマニュエル・サエズ,ガブリエル・ズックマン 光文社 Amazon 『つくられた格差 不公平税制が生んだ所得の不平等』(エマニュエル・サエズ/ガブリエル・ズックマン著 山田美明訳 光文社)を読了した。公平な税制はもちろん大切だが、問題はどうやって実現するかだ。「第七章 富裕層に課税する」(193ページ)を読み、ぜひ実現してほしいと感じた。内容はそこまで難しくない。文章も読みやすい。
浪費するアメリカ人―なぜ要らないものまで欲しがるか 作者:ジュリエット・B. ショア 岩波書店 Amazon 『浪費するアメリカ人』(ジュリエット B.ショア 森岡孝二監訳 岩波書店)を読了した。資本主義社会では消費者は、なるべく消費しなければならない。たくさんのお金を得るためには、長時間労働が当たり前になる。労働者はどうしても働きすぎになってしまう。すでに狂っている社会なのかもしれない。日本はどうなのだろう。「日本語版のための用語解説・索引」が面白い。
『お役所とのトラブル解決法』(大塚喜一編著 自由国民社)を読了した。初版は1994年、改訂版は1997年に発行されているので、古い本だ。以前よりは、役所で嫌な目に遭うことも少なくなった。日本人は権力に屈するのが当然だと思っているのだろうか? 支配されたり、服従するのが好きな国民なのかもしれない。役所とのトラブル解決法を知りたい人にはおすすめです。
一九八四年 (ハヤカワepi文庫) 作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久 早川書房 Amazon 『一九八四年 [新訳版]』(ジョージ・オーウェル 高橋和久訳 早川書房)を読了した。『一九八四年』([新訳版]ではない)は、以前読んだことがある。日本はファシズムではないが、すでに管理社会になっている。防犯カメラがあちこちに設置され、車にはドライブレコーダー、スマートフォンを誰もが持っている。おそらくビッグ・ブラザーはいないのだろう。今の日本は生きていても窮屈だし、閉塞感がある社会かもしれない。だから自殺する人もいるし、少子化が進む。
華氏451度〔新訳版〕 作者:レイ ブラッドベリ 早川書房 Amazon 『華氏451度 新訳版』(レイ・ブラッドベリ 伊藤典夫訳 早川書房)を読了した。『華氏451度』(新訳版ではない)は、以前読んだことはある。新訳版は今回初めて読んだ。映画も見たことがある。『幼年期の終わり』・『一九八四年』など、いわゆるディストピアものが好きでよく読んでいるが、この作品も面白い。本が好きな人におすすめです。
『お金のプロに相談してみた! 息子、娘が中高年ひきこもりでもどうにかなるって本当ですか?』
お金のプロに相談してみた! 息子、娘が中高年ひきこもりでも どうにかなるって本当ですか?: 親亡き後、子どもが「孤独」と「貧困」にならない生活設計 作者:畠中 雅子 時事通信出版局 Amazon 『お金のプロに相談してみた! 息子、娘が中高年ひきこもりでもどうにかなるって本当ですか?』(畠中雅子 時事通信社)を読了した。ひきこもりというよりFIREの参考になるかも? と思い、書店で購入した。「サバイバルプラン」は共通するところがあり、勉強になった。ファイナンシャルプランナーはすごいと思うが、おそらく著者が優秀なのだろう。FIREのイメージは明るいが、中高年ひきこもりのイメージは暗い。働かなくて…
Y字橋 作者:佐藤 洋二郎 鳥影社 Amazon 『Y字橋』(佐藤洋二郎 鳥影社)を読了した。鳥影社という出版社は聞いたことがないが、出版不況なのにどのくらい刷っているのだろう。つい気になってしまう。「瀞」・「光」・「虹」は、『群像』で読んだ記憶がある。私小説が好きな人にはおすすめだ。よい作品集です。
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)・(中)・(下)』
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫) 作者:富野 由悠季,美樹本 晴彦 KADOKAWA Amazon 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(中) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫) 作者:富野 由悠季,美樹本 晴彦 KADOKAWA Amazon 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(下) 機動戦士ガンダム閃光のハサウェイ (角川スニーカー文庫) 作者:富野 由悠季,美樹本 晴彦 KADOKAWA Amazon 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)・(中)・(下)』(富野由悠季 角川スニーカー文庫)を読了し…
新薬の罠 子宮頸がん、認知症…10兆円の闇 (文春e-book) 作者:鳥集徹 文藝春秋 Amazon 『新薬の罠 子宮頸がん、認知症…10兆円の闇』(鳥集徹 文藝春秋)を読了した。医師と製薬会社の関係を知りたい人にはおすすめ。結局、資本主義社会だからしょうがない、という気もする。自分で判断せず、医師を盲目的に信用したり、テレビのCMなどのプロパガンダにだまされる患者も悪いのかもしれない。病院に行って安易に薬を処方してもらうのはやめよう、と思った。「参考図表」(233ページ)も参考になる。
奴隷の国家 作者:ヒレア ベロック 太田出版 Amazon 『奴隷の国家』(ヒレア・ベロック 関曠野訳・解説 太田出版)を読了した。ヒレア・ベロックのことは知らなかった。「訳者解説」(203ページ)にページを割いており、よく理解できた。こちらから先に読んでもいいと思う。私はいつも自分のことを労働者階級だし、奴隷だなあ……、と感じている。マルクス主義にアレルギーがある人でも、抵抗なく読めるかもしれない。
新装版 2人で、おうちで、しごとです。 k.m.p.の、またまたシリーズ (ホビー書籍部) 作者:k.m.p.,なかがわ みどり,ムラマツ エリコ KADOKAWA Amazon 『2人で、おうちちで、しごとです。』(k.m.p ムラマツエリコ なかがわみどり 幻冬舎)を読んだ。残念ながら新装版(エンターブレイン)では、読んでいない。この本の158ページによると、k.m.p.とは、「k.m.p.(金、もーけ、プロジェクト)」のことだそうです。とにかく不思議な本ですが、面白いです。
『権力と闘うための法津知識 必携・反弾圧!』(反弾圧・反権力連絡会議編 三・一新書 三・一書房)を読了した。1979年発行となっているので、古い本だ。欲しい人は古書店で探すしかないだろう。もちろん今はネットがあるが。「第一章 日常弾圧と捜査への反撃」(13ページ)・「第四章 監獄との闘い」(255ページ)は、参考になると思う。情報はさすがに古いが、やむを得ない。
私の生活流儀 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 『私の生活流儀〈新装版〉』(本多静六 実業之日本社)を読了した。「【附】だれにもできる平凡利殖法」(193ページ)は、参考になった。しかしいかんせん著者の価値観が古すぎて、合わなかったのも事実だ。『私の財産告白』(本多静六 実業之日本社)・『人生計画の立て方』(本多静六 実業之日本社)も、読んでみようと思う。
よくわかるスッキリ! Windows 10 作者:富士通エフ・オー・エム株式会社 FOM出版 Amazon 『よくわかるスッキリ! Windows10』(著作/制作 富士通エフ・オー・エム株式会社 FOM出版)を読んだ。初心者向けなので、残念ながら私には参考にならなかった。しかし本体1000円(税別)は安いし、情報量も内容も十分だ。「ご購入特典 電子書籍」も付いているし、お得なのではないか。
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『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。