『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
千代田区一番一号のラビリンス [ 森達也 ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 『千代田区一番一号のラビリンス』(森達也 現代書館)、を読了した。この作品はフィクションなのだが、天皇が登場しており、タブーに挑戦しているのだろう。しかししょせん著者の想像なので、正直言ってあまり面白くなかった。必然性はあったのだろうか? もちろん話題性はあるのだろうが……。著者である森達也さんの私小説なのではないか? というシーンもあり、ドキュメンタリータッチで楽しめた。個人的には森達也さんは、ドキュメンタリーのほうがいいと思う。しかし気になる人は、この本を読んでみてもいいかもしれない。
はたちの時代 [ 重信 房子 ]価格: 2860 円楽天で詳細を見る 『はたちの時代 60年代と私』(重信房子 太田出版)、を読了した。報道のせいもあり、重信房子さんには、よくないイメージを抱いている人も多いだろう。しかし正しい、間違っているという判断は、なかなかできないのではないか? カリスマ性があり、行動力もあり、もし学生運動をしていなければ、一角の人物になっていた可能性もある。例えば政治家とか経営者とか……。明治大学に入学→社会主義学生同盟に加盟→共産主義者同盟赤軍派へ参加、と数奇な運命にもてあそばれことになるが、60年代だったからかもしれない。重信房子さんは悪かもしれないが、悪になるの…
ゼロからの『資本論』 (NHK出版新書 690) [ 斎藤 幸平 ]価格: 1023 円楽天で詳細を見る 『ゼロからの『資本論』』(斎藤幸平 NHK出版新書690)、を読了した。『NHK100分de名著 カール・マルクス『資本論』 蘇る、実践の書』(斎藤幸平 2021 1月)を読んでいたので、再読したような気分になった。やっぱり新書は読みやすい。「第1章 「商品」に振り回される私たち」(17ページ)、「第2章 なぜ過労死はなくならないのか」(57ページ)、「第3章 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む」(89ページ)までは、納得した。『資本論』の入門書としては、よいのだろう。私もグロ…
発達障害フリーランス 属さない働き方のすすめ [ 銀河 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『発達障害フリーランス 属さない働き方のすすめ』(銀河著 翔泳社)、を読了した。著者は上智大学を卒業し、不動産等投資をするなど、優秀なのだろう。ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害の人は、会社勤めではなく、フリ-ランスを目指してはどうだろう? という本だ。発達障害でなくても、フリーランスに興味のある人は、読んでみてもいいだろう。しかし会社に所属しないというのはやはり不安定だし、フリーランスになっても、順調にお金を稼げるとは限らない。当たり前だが……。
『黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867-1945』
黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867-1945 (講談社現代新書) [ 池上 彰 ]価格: 1012 円楽天で詳細を見る 『黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867-1945』(池上彰 佐藤優 講談社現代新書2712)、を読了した。池上さんと佐藤さんの対談形式だが、あまり対談形式は好きではない。どうしても新書らしくない、と思ってしまう。私が古いのかもしれないが……。それにしても2人の左翼運動の圧倒的な知識には、感嘆してしまう。この本を読むと、左派のマニアックな知識を得ることができるだろう。こだわりがある人は、この本から読み始めて、『真説 日本左翼史』、『激動 日本左翼史…
ぼんぼん彩句 [ 宮部 みゆき ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『ぼんぼん彩句』(宮部みゆき 角川書店)を読了した。宮部みゆきのミステリー、SFは好きなので読んでいるが、歴史小説、時代小説は、あまり好きではないので読んでいない。現代の小説が好きなので、『ぼんぼん彩句』は、とりあえず読んでみた。この本には、短編小説が12作、収められている。俳句をモチーフにしている物語が収録されている。「あとがき」(318ページ~320ページ)が、面白い。個人的には、やっぱり『ソロモンの偽証』のようなミステリーを読みたいのだが……。
『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』
FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド [ クリスティー・シェン ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド』(クリスティ-・シェン&ブライス・リャン 岩本正明訳 ダイヤモンド社)を読了した。FIRE(Financial Independence Retire Early)のバイブルなのだろう。著者のクリスティ-・シェンとブライス・リャンの肩書は、「早期退職者」だ。結局賢い人は、働かなくてもお金に困らなくなる、ということだろう。お金持ちになるためには、お金のことを知ることが大事で、お金をコント…
『Re Series なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか? 『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた』
なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか?『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた [ 佐藤優 ]価格: 1589 円楽天で詳細を見る 『Re Series なぜ格差は広がり、どんどん貧しくなるのか? 『資本論』について佐藤優先生に聞いてみた』(佐藤優監修 Gakken)を読了した。正直言って、簡単すぎるかな……、という印象を受けた。初心者の人にはいいのかもしれない。コンパクトにまとめられている。資本主義のシステムに興味のある人は、読んでみてはどうだろう。
銃を置け、戦争を終わらせよう 未踏の破局における思索 [ 高村 薫 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『銃を置け、戦争を終わらせよう 未踏の破局における思索』(髙村薫 毎日新聞出版)を読了した。髙村薫さんの作品は、『マークスの山』など、おおむね読んでいる。しかしやはり小説が読みたい気もする。個人的には、『我らが少女A』のような物語を読みたいのだが……。『時代へ、世界へ、理想へ 同時代クロニクル2019→2020』から、もちろん読んでいる。この時評も読んでみたが、悪くはない。しかし本体1900円(税別)は、高く感じてしまうのも事実だ。
炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク107 (文春文庫) [ 石田 衣良 ]価格: 803 円楽天で詳細を見る 『炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク17』(石田衣良 文春文庫)を読了した。単行本も読んでいたが、文庫化されたので、再度読んだ。IWGPシリーズは食傷気味なのだが、やっぱり面白い。IWGPシリーズだけは読み続けている。第17弾は、「P活地獄篇」、「グローバルリングのぶつかり男」、「巣鴨トリプルワーカー」、「炎上フェニックス」が収録されている。マッチング・サイト、ぶつかり男、フードデリバリー、ネット上での炎上など、相変わらず世相を反映している。マコト、タカシの活躍を読みた…
宇垣美里のコスメ愛 BEAUTY BOOK [ 宇垣 美里 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『宇垣美里のコスメ愛 / BEAUTY BOOK』(宇垣美里 小学館)を読了した。宇垣さんの顔が好きなのもあるが、メイクの資料になるかも? と思い、読んでみた。奥付を見ると、「STAFF」には、「人物撮影・静物撮影・ヘア&メイク・スタイリスト・撮影協力・デザイン・編集」など、たくさんの人が関わっていると分かる。「衣装クレジット」(142ページ)、「SHOP LIST」(143ページ)なども、掲載されている。興味のある人は、参考になるかもしれない。
農協のフィクサー [ 千本木 啓文 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『農協のフィクサー』(千本木啓文 講談社)を読了した。中川泰宏氏のことは知らなかったが、フィクサーにまで成り上がることができたのは、資質に恵まれたからだろう。中川泰宏氏は、足に障害があったり、動物好きだったり、個人的にはシンパシーを感じてしまう。ビジネスで成功するには、「清濁併せ呑む」ことも必要なのだろう。野中広務との権力闘争も、すさまじい。権力者に負けない著者は、記者魂があるし、ダイヤモンド社も立派だ。講談社も、さすがにいい本を出版する。
MR(上) (幻冬舎文庫) [ 久坂部 羊 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る 『MR』(上)(久坂部羊 幻冬舎文庫)を読了した。MR(Medical Representative)とは、医薬情報担当者のことだ。この物語を読めば、MRの世界を、垣間見ることができるかもしれない。著者の久坂部羊さんは、医師なのだが、なぜMRのことを書けるのだろう? 主人公は、天保薬品・紀尾中だが、おそらくフィクションの中にしかいないのだろう。この本を読み、医師が嫌いになったので、病院に行きたくなくなった。MRも嫌いになり、なるべく薬を飲まないようにしよう、と思った。もちろん良心的な医師も、MRもいるのだろう。い…
『TJMOOK これで安心! スマホのセキュリティ&パスワード管理術』
これで安心! スマホのセキュリティ&パスワード管理術 (TJMOOK)価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『TJMOOK これで安心! スマホのセキュリティ&パスワード管理術』(宝島社)を読了した。書店でいいかも? と思い、購入した。セキュリティの本は少なく、本で知識を得るのは難しい。上級者向けではなく、初心者向けの本だが、案外いいかもしれない。ムックだから薄い本だし、定価1100円は高いと感じる人も多いだろう。情報も少ないから、物足りない人もいるだろう。しかしセキュリティの本は少ないから、重宝するのではないか? 「パスワード管理ノート」も付録だし、損はしないだろう。
学生街の殺人 (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]価格: 946 円楽天で詳細を見る 『学生街の殺人』(東野圭吾 講談社文庫)を読了した。東野圭吾作品は、正直言ってあまり読まない。『卒業』(東野圭吾 講談社文庫)、くらいしか読んでいない。『卒業』・『学生街の殺人』は、20代のときに繰り返し読んだ記憶はある。しかしネットで新古書店に売却した。この物語の主人公は光平だが、大学卒業後、企業に就職していない。光平はフリーターになるのだろうか? いわばモラトリアムだ。広美という恋人がいる。『学生街の殺人』を再度読みたくなったのは、光平に対して、郷愁を覚えたからだろう。
今、「資本論」をともに読む [ 石川康宏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『今、「資本論」をともに読む』(石川康宏 関野秀明 萩原伸次郎 山口富男 新日本出版社)を読了した。この本は、「第Ⅰ部 マルクスはなぜ面白いのか」(7ページ)と、「第Ⅱ部 座談会 新版『資本論』の完結によせて」(109ページ)から構成されている。「第1章 『資本論』の旅とこの社会 石川康弘」(8ページ)と、「第4章 新版『資本論』の刊行と今日の世界 山口富男」(92ページ)は、分かりやすく、初心者向きだろう。『資本論』の勉強ができるのではないか?
芝浦屠場千夜一夜 [ 山脇史子 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『芝浦屠場千夜一夜』(山脇史子 青月社)を読了した。なぜこの本を読み始めたのだろう。自分でもよく分からない。この本の舞台は、芝浦屠場だ。屠場に対する偏見や差別があり、気分が重くなってしまう。屠場のことはタブーだし、おそらく社会が覆い隠しているのだろう。著者は実際に芝浦で働き、根性があるし、感心してしまう。労働運動や部落解放運動のことも、勉強できるだろう。「組合事務所 ~宿題」(175ページ)を読んで、月並みだが感心した。一読してほしい。
note完全マニュアル[第2版] [ 八木重和 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『note完全マニュアル[第2版]』(八木重和著 秀和システム)を読了した。[第1版](というのだろうか?)は持っているが、正直言ってあまり違いはよく分からなかった。もっとnoteを使いこなしたいと思い、とりあえず読んでみた。このシリーズは解説が丁寧だし、分かりやすい。個人的には、「SPECIAL」(287ページ)は、必要なのだろうか? と感じた。本当に「完全マニュアル」だと思う。
MR(下) (幻冬舎文庫) [ 久坂部 羊 ]価格: 825 円楽天で詳細を見る 『MR(下)』(久坂部羊 幻冬舎文庫)を読了した。実は上巻を読んでいないので、ストーリーがよく分からない。そのうち上巻も読んでみよう、と思う。久坂部羊さんの作品は、初めて読んだ。MRとは医薬情報担当者のことだ。この物語はもちろんフィクションだが、MRの仕事の内容が分かるかもしれない。医薬業界の実情も、理解できるだろう。主人公・気尾中のようなMRは、いるのだろうか?
漫画 サピエンス全史 人類の誕生編 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『漫画サピエンス全史 人類の誕生編』(原案・脚本ユヴァル・ノア・ハラリ ダヴィッド・ヴァンデルムーレン:脚本 ダニエル・カザナヴ:漫画 安原和見:訳 河出書房新社)を読了した。とにかく分厚い本だが、中身は漫画なので、読むのにあまり時間はかからないと思う。漫画なのだが、ダニエル・カザナヴのイラストがおしゃれだし、読むのに苦にならないのでは? 子供にもこの本をを薦めることができる。ユヴァル・ノア・ハラリ著の『サピエンス全史』は、やはり読まないといけない。本体1900円(税別)は、内容の割には安い…
アナーキズム 政治思想史的考察 [ 森政稔 ]価格: 2970 円楽天で詳細を見る 『アナーキズム 政治思想史的考察』(森政稔 作品社)を読了した。個人的にアナーキズムに興味があり、読んでみた。アナーキストは、大杉栄、バクーニンくらいは知っている。この本はなかなか難しい。「Ⅱ 先駆者たち」(79)では、W・ゴドウィン、M・シュティルナー、「Ⅲ マルクス、プルードン、フランス社会主義」(177)では、マルクス、プルードンが 紹介されており、学習できるだろう。「註」(299)、「索引」(ⅰ)も、きちんとしている。しかし定価:本体2700円(税別)は、安くはない。
漫画 サピエンス全史 文明の正体編 [ ユヴァル・ノア・ハラリ ] 価格: 2640 円 楽天で詳細を見る 『漫画サピエンス全史 文明の正体編』(原案・脚本ユヴァル・ノア・ハラリ ダヴィッド・ヴァンデルムーレン:脚本 ダニエル・カザナヴ:漫画 梶山あゆみ:訳 河出書房新社)を読了した。やはり漫画は読みやすい。「グラフィック・ノベル」と言うらしい。『漫画サピエンス全史 人類の誕生編』も、読むつもりだ。ホモ・サピエンスは、農業革命しないほうがよかったのかも? 小麦は賢い。やっぱりユヴァル・ノア・ハラリの本は、よい。『サピエンス全史』も、読んでみよう。大きくて分厚い本だが、2640円(10%税込)は…
『はじめてでも今すぐできる! 50代からのLINE超入門 超最新版』
はじめてでも今すぐできる!50代からのLINE超入門 超最新版 (メディアックスMOOK)価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『はじめてでも今すぐできる! 50代からのLINE超入門 超最新版』(メディアックス)、を読了した。書店にはLINEの入門書はたくさんあったが、この本が一番見やすく、分かりやすかったので、購入した。「2023年7月31日発行」となっているので、情報も古くないはずだ。値段も定価1100円は高くないし、本の大きさも、ちょうどいい。LINEをまだ使っていない人には、なかなかよいのではないか。これ1冊で、一通りLINEの使い方を習得できるだろう。
『月5万円を安定的に稼げる 55歳からの副業アフィリエイト』
月5万円を安定的に稼げる 55歳からの副業アフィリエイト [ Teresaさくま かずこ ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『月5万円を安定的に稼げる 55歳からの副業アフィリエイト』(Teresaさくまかずこ著 染谷昌利監修 日本実業出版社)を読了した。アフィリエイトについてはハウツー本をたくさん読んだ。著者の略歴が書いてあるが、格好つけておらず、なかなか面白い。この本はさして真新しくないが、アフィリエイトに挑戦してみようという人にはおすすめかも? しかし内容が、あまりにも楽観的すぎるような気がするが、どうだろう。実際には、アフィリエイトで月5万円を稼ぐのも、相当大変なのだが……。
今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義 (講談社現代新書) [ 白井 聡 ]価格: 880 円楽天で詳細を見る 『今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義』(白井聡 講談社現代新書)を読了した。この本は、「第一章 思想家マルクスの誕生」(13ページ)、「第二章 『資本論』の世界」(49ページ)、「第三章 「包摂」の概念、「包摂」の現在」(99ページ)から構成されている。以前、『武器としての「資本論」』(白井聡 東洋経済新報社)を読んだ。私は改めて復習するつもりで読んだが、物足りなかった。しかしマルクスを学ぶ初心者にはよいだろう。
マンガでわかる!うつの人が見ている世界 [ 大野裕 ]価格: 1738 円楽天で詳細を見る 『マンガでわかる! うつの人が見ている世界』(大野裕監修 NPO法人地域精神保健福祉機構監修 工藤ぶちマンガ 文響社)、を読了した。漫画なので、さすがに読みやすい。うつ病のことがよく理解できるだろう。工藤ぶちさんの漫画が、かわいいのでよい。この本は「第1章 うつの人が見ている世界」(17ページ)と「第2章 うつの人の世界に寄り添うコツ」(131ページ)、から構成されている。私にもうつのような症状があり、もしかしたら私もうつかもしれない……、と不安になった。
よしりん辻説法6 恋愛論・完 [ 小林よしのり ]価格: 1400 円楽天で詳細を見る 『よしりん辻説法⑥ 恋愛論・完』(小林よしのり 光文社)を読了した。買う気はなかったのだが、書店で見つけたので、購入した。「よしりん辻説法」は、「FLASH」に掲載されており、時折読んでいた。漫画なのですぐに読めるが、文字は多い漫画かもしれない。値段は高くはないが、¥1400-(税込)は、最近はなぜか高いと感じてしまう。
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『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。