『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
『「人口減少」社会とマルクス経済学』(友寄英隆 新日本出版社)を読了した。マルクス経済学に興味があり、読んだが、人口減少にはあまり関心がない。しかしどう考えても、人口が減少していく日本の未来は、暗いだろう。人口減少するのも悪くないかもしれない、と思っていたが、もしかしたら資本主義が終わるのかも……。しかし社会主義国にはならないだろう。この本は著者の力作だが、個人的にはテーマに、あまり興味が湧かなかった。日本共産党の中央委員には、さすがに優れた人がいるのだなあ……、と感心した。
資本論を読破する [ 鎌倉 孝夫 ]価格: 7700 円楽天で詳細を見る 『資本論を読破する』(鎌倉孝夫 佐藤優 文藝春秋)を読了した。やたら分厚い本で、驚いてしまう。本当に読めるのだろうか? と心配になるが、内容は思っているよりも平易だし、読みやすいと思う。文藝春秋が発行しているのは意外かもしれない。本体7000円+税は、やっぱり高いだろう。個人的には鎌倉孝夫先生が好きなので。『資本論』について勉強したい人はどうぞ。
現代用語の基礎知識 2024 [ 小泉 悠 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『現代用語の基礎知識2024』(編集・発行 自由国民社)を読了した。私は『現代用語の基礎知識』を毎年購入している。今年は購入しようかどうか迷っていたが、結局書店で購入した。個人的には、以前の分厚い『現代用語の基礎知識』のほうがよかったような気がする。値段は高くてもいいのだが……。「科学・医療」(209ページ)、「情報・社会」(242ページ)あたりは、よく読む。
【文庫版】ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05 (扶桑社文庫) [ 小林よしのり ]価格: 935 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論05Final』(小林よしのり 扶桑社文庫)を読了した。単行本は購入していたが、文庫になったので、改めて購入した。コンパクトになって、読みやすいのはよい。「第11章 製薬会社の闇1」(219ページ)、「第12章 製薬会社の闇2」(229ページ)は、読んで怖くなったが、納得した。まだ購入していないが、『ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論総括編 コロナと敗戦/失敗の本質』(小林よしのり 扶桑社)も、機会があれば読んでみよう。
日没 (岩波現代文庫 文芸352) [ 桐野 夏生 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『日没』(桐野夏生 岩波現代文庫 文芸352)を読了した。単行本は購入したが、文庫になったので購入した。この本はディストピア小説らしいが、いかにも岩波書店らしい、と観じてしまうのは私だけだろうか? 主人公はマッツ夢井という作家だが、療養所に収容されてしまう。それにしても「文化文芸倫理向上委員会」というのは、すごい名称だ。岩波現代文庫のラインナップにあるべき作品だろう。
同和のドン 上田藤兵衞 「人権」と「暴力」の戦後史 [ 伊藤 博敏 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『同和のドン 上田藤兵衛「人権」と「暴力」の戦後史』(伊藤博敏 講談社)を読了した。めちゃくちゃ面白い本なので、ぜひ読んでみてほしい。情報量も圧倒的だし、著者の取材力はすごい。上田藤兵衛は、部落解放同盟ではなく、自由同和会の人間だ。いわゆる「同和のドン」と呼ばれている。とはいえ、差別を解消しようとしているのは間違いなく、否定できないのではないか? もちろん同和利権の問題もある。同和問題について、嫌でも考えさせられてしまう。
ブラック支援 狙われるひきこもり (角川新書) [ 高橋 淳 ]価格: 1034 円楽天で詳細を見る 『ブラック支援 狙われるひきこもり』(高橋淳 角川新書)を読了した。「8050問題」は社会問題だが、やはり引き出し業者は利用しないほうが安全だ。あまりテレビ番組は、信用しないほうがいいのだろう。ひきこもり支援もビジネスなのだろう。ひきこもりは、かもとして狙われているのかもしれない。結局、資本主義社会ということなのか?
負けへんで! 東証一部上場企業社長vs地検特捜部 [ 山岸 忍 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『負けへんで! 東証一部上場企業社長 VS 地検特捜部』(山岸忍 文藝春秋)を読了した。やはり検察は恐ろしい。著者はプレサンスコーポレーションの創業者だが、そもそも東証一部上場の社長でないと、優秀な弁護団も結成できないし、地検特捜部に対抗できないだろう。一般人だと、免罪を晴らすことができないのではないか? この本を読むと、拘置所がつらいこともよく分かるだろう。当たり前だが、弁護士を信用することが大事だ。
被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件 [ 黒川 みどり ]価格: 2750 円楽天で詳細を見る 『被差別部落に生まれて 石川一雄が語る狭山事件』(黒川みどり 岩波書店)を読了した。思わず3回も読んでしまった。私は狭山事件のことは、ほとんど知らなかった。マスコミは、表面的なことしか伝えていないと思う。石川一雄さん冤罪なのだが、32年も獄中生活を送ることになる。原因には部落差別があり、国家権力の恐ろしさを思い知らされる。抗うためには、やはり部落解放同盟、部落解放運動も必要なのだろう。著者の黒川みどりさんは、すごいと思う。
マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門 (犀の教室) [ 田上孝一 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『犀の教室 マルクスの名言力 パンチラインで読むマルクス入門』(田上孝一 晶文社)を読了した。マルクス入門として最適だろう。20節のマルクスの言葉が掲載されている。「9 哲学者たちは世界を様々に解釈してきただけだが、大切なのはそれを変えることである。『フォイエルバッハ・テーゼ』」(129ページ)は、あまりにも有名な言葉だが、やはり格好いい。『共産党宣言』、『資本論』、『経済学・哲学草稿』などの著作から、マルクスの名言が引用されており、解説されている。『99%のためのマルクス入門…
神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX [ 石田 衣良 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『池袋ウエストゲートパーク19 神の呪われた子』(石田衣良 文藝春秋)を読了した。「大塚ウヰスキーバブル」、「〈私生〉流出」、「フェイスタトゥーの男」、「神の呪われた子」が収録されている。表題作は、おそらく旧統一教会のいわゆる宗教2世の問題がモチーフなのだろう。相変わらず文体はスタイリッシュで、読みやすいのはよい。しかし単行本だと間が持たないので、コスパが悪いと感じてしまう。それでも石田衣良さんの作品で、「池袋ウエストゲートパーク」シリーズだけは、これからも読むのだろう。
「ひきこもり」の30年を振り返る (岩波ブックレット 1081) [ 石川 良子 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 『「ひきこもり」の30年を振り返る』岩波ブックレットNo.1081(石川良子・林恭子・齋藤環 岩波書店)を読了した。ひきこもりについてよくまとめてある。岩波ブックレットは薄いので、すぐに読めるだろう。個人的には、「第1章 「ひきこもり」の三〇年を振り返る」「1 「ひきこもり」史を振り返る 林恭子」(6ページ)が、マニアックでよかった。「不登校・「ひきこもり」の年表」も、30年を振り返ることができるので、役立つだろう。
私の夢はスイスで安楽死 [ くらんけ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『私の夢はスイスで安楽死 難病に侵された私が死に救いを求めた三十年』(くらんけ著 彩図社)を読了した。この本の著者・くらんけさんは、CIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)だが、もし自分がくらんけさんだったら、どうするだろう? と、考えてしまう。個人的には、人間には死ぬ権利はあると思うし、安楽死は悪くないのではないか? 「父のことば」(172ページ)、「母のことば」(189ページ)は、涙なくしては読めないだろう。
甦る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻 [ 内田 樹 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 「蘇る『資本論』 若者よ、マルクスを読もう 最終巻」(内田樹 石川康宏 かもがわ出版)を読了した。この本で、『若者よ、マルクスを読もう』は、最終巻だ。『若者よ、マルクスを読もう』(『若マル』)の1、2、3冊目と番外編も、読んでみようと思う。この本には、内田樹さんと石川康宏さんの往復書簡が収録されている。この本を読んで、『共産党宣言』、『資本論』などの本を、ぜひ読んでほしい。しかしマルクシアン、もしくはマルキストを名乗るのは、勇気がいる。
もっと悪い妻 [ 桐野 夏生 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 『もっと悪い妻』(桐野夏生 文藝春秋)を読了した。この本には、「悪い妻」、「武蔵野線」、「みなしご」、「残念」、「オールドボーイズ」、「もっと悪い妻」、が収録されている。桐野さんのファンは、『OUT』、『柔らかな頬』などの、短編ではない作品が好きなのかもしれない。個人的には桐野さんの作品は、やはり長編が好きだ。ファンなら読んでみてもいいかもしれない。
六十一歳、免許をとって山暮らし [ 平野 恵理子 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『六十一歳、免許をとって山暮らし』(平野恵理子 亜紀書房)を読了した。『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(平野恵理子 亜紀書房)の続編だ。平野さんはイラストレーター、エッセイストであり、山暮らししている。とうとう自動車運転免許を取得したようだ。イラストも素敵だし、エッセイも面白い。山暮らしに憧れる人は、読んでみたらいいと思う。リアルな山の暮らしが分かるだろう。
フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ [ 市田 良彦 ]価格: 5940 円楽天で詳細を見る 『フーコーの〈哲学〉 真理の政治史へ』(市田良彦 岩波書店)を読了した。フーコーに興味があり、挑戦してみたが、あまりにも難しすぎる……。難解すぎて、ほとんど理解できなかった。ミシェル・フーコーは、やっぱり入門書から読まねばならないのかもしれない。とりあえず『ミシェル・フーコー ―自己から脱け出すための哲学―』(慎改康之 岩波新書)を、読んでみようと思う。
「寝た子」はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別 [ 川口 泰司 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『寝た子はネットで起こされる!? ネット人権侵害と部落差別』(川口泰司 公益社団法人福岡県人権研究所)を読了した。この本を読めば、部落差別の実態を知ることができるだろう。インターネット上の差別について、考えさせられるのではないか? 部落差別解消推進法ができたが、インタ-ネットによる人権侵害はひどいものがある。やっぱり信頼できる本を読むことが大事なのだろう。
ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録 (集英社新書) [ 松原 文枝 ]価格: 1056 円楽天で詳細を見る 『ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録』(松原文枝 集英社新書)を読了した。どうしても「ハマのドン」藤木幸夫さんに、魅せられてしまう。人格の陶冶など、死語かもしれないが、藤木さんには人間的魅力があるし、読書家でもある。なぜカジノ阻止にこだわるのか? 菅官房長官との闘いなど、興味がある人はぜひ一読してほしい。「第三章 藤木幸夫とは何者か?」(117ページ)が、個人的には興味深かった。私はテレビ朝日で放送された「テレメンタリー」、「民教協スペシャル」は、視聴しておらず、ぜひ…
真珠とダイヤモンド 下 [ 桐野 夏生 ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『真珠とダイヤモンド 下』(桐野夏生 毎日新聞出版)を読了した。「第三章 ドリーム」(5ページ)、「第四章 フェイク」(141ページ)、「エピローグ」(274ページ)という構成だ。望月、佳那、須藤、山鼻、水矢子などの登場人物は、バブルの時代を生き、人生を狂わされてしまう。「それがよか。証券会社は男の世界ばい。女の出る幕はなかとよ」(11ページ)、という浅尾瞳の言葉が印象的だ。この作品は、テレビドラマに向いているかもしれない。最近の桐野夏生さんの作品の中では、抜群に面白かった。
いちからわかる!FIRE入門 積立投資で目指す 早期リタイア術 (いちからわかる!シリーズ) [ 頼藤太希 ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『いちからわかる!FIRE入門 積立投資で目指す早期リタイア術 お金に縛られない!自由な生き方を手堅く目指す!』(監修:頼藤太希 インプレス)を読了した。FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」 のことらしい。この本は入門なだけあり、基礎知識から得られるし、初心者向けだろう。「経済的自立」と「早期リタイア」を目指す人は、読んでみてはどうだろう。mookだからページ数も少ないし、読書が苦手な人でも読み…
新しい歯の教科書 口内環境は、全身の健康につながる [ 東京医科歯科大学 最先端口腔科学研究推進プロジェクト ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『新しい歯の教科書 口内環境は、全身の健康につながる』(監修 東京医科歯科大学最先端口腔科学研究推進プロジェクト 池田書店)を読了した。歯医者さんには定期的に通っているが、歯の知識がないので、興味があり、とりあえず読んでみた。むし歯、歯周病などにならないため、オーラルケアが大事だと思い知らされる。口臭も気になる人が多いだろうし、やはり口腔ケアは大切なのだろう。ブラッシングや歯医者さんとの付き合い方も、学べるだろう。タイトル通り、「歯の教科書」だと…
メグさんの男の子のからだとこころQ&A [ メグ・ヒックリング ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『メグさんの 男の子のからだとこころQ&A』(著:メグ・ヒックリング 訳:三輪妙子 築地書館)を読了した。男の子にも、むしろ男の子だからこそ、性教育は必要なのだろう。セックス、性感染症だけでなく、妊娠・出産など、コンパクトにまとめられている。「第5章 男の子も性被害にあうんだよ」(67ページ)という章があるが、驚いた。革新的だろう。「第6章 ほかにももっと聞きたいこと」(75ページ)では、ゲイの説明があり、LGBTの人たちを理解するためにもよいだろう。この本は2004年発行だが、本当によい本…
毎日がうまくいく! 働く女子の わたしらしく「書く」習慣 [ 亀山 ルカ ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『毎日がうまくいく! 働く女子のわたしらしく「書く」習慣』(亀山ルカ KADOKAWA)を読了した。この本は、フリーランスで働く亀山ルカさんの本なのだが、『アフィリエイトで夢を叶えた元OLブロガーが教える 本気で稼げるアフィリエイトブログ』(亀山ルカ ソーテック社)も、もちろん読んでいる。「CHAPTER1 整理するために書く」(17ページ)、「CHAPTER2 叶えるために書く」(75ページ)は、残念ながらあまり興味が持てなかった。しかし「CHAPTER3 伝えるために書く」(1…
まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。 [ 森下 えみこ ]価格: 1430 円楽天で詳細を見る 『まんが 子どものいない私たちの生き方 おひとりさまでも、結婚してても。』(まんが 森下えみこ 漫画原案コラム くどうみやこ 小学館)を読了した。時折書店で見かけて、立ち読みしていた。私は男性なのでしょせん他人事なのかもしれないが、この本を読み、共感できたのは確かだ。薄い本だし、まんがもあり、すぐに読めると思う。子どものいない女性は悩んでいるのだなあ……、ということは理解できた。あまりにも家族イデオロギーに支配されているような気がした。子なしvs.子ありの対立は、分…
学校では教えてくれない生活保護 (14歳の世渡り術) [ 雨宮 処凛 ]価格: 1562 円楽天で詳細を見る 『学校では教えてくれない生活保護』(雨宮処凜 河出書房新社)、を読了した。生活保護制度について知りたい人は、とりあえず「第2章 生活保護ってどんなもの? ―――生活保護問題に取り組む弁護士 小久保哲郎さんに聞く」(63ページ)から、読み始めるといいだろう。「巻末資料」(224ページ)、「全国の相談先・情報サイト」(226ページ)も掲載されており、読者に親切だし、よい。著者の雨宮処凜さんは好感がもてるし、「14歳の世渡り術」のシリーズは、役に立つと思う。生活保護制度についての正確な知識は…
あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない [ クリステン・R・ゴドシー ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない』(クリステン・R・ゴドシー 高橋璃子訳 河出書房新社)を読了した。必ずしも資本主義が善であり、社会主義が悪いわけでもないのだろう。女性の経済的自立にとっては、どちらの政治体制がいいのだろう、と考えてしまう。資本主義システムに生きる我々も、プロパガンダに踊らされているのかもしれない。女性問題だけでなく、これはもしかしたら資本主義のせいではないか? と疑ってみるのも大事なのだと思う。個人的には、ローザ・ルクセ…
58歳から日々を大切に小さく暮らす [ ショコラ ]価格: 1430 円楽天で詳細を見る 『58歳から日々を大切に小さく暮らす』(ショコラ すばる舎)を読了した。ショコラさんのライフスタイルは参考になる。ショコラさんはブログを書き、ヤフオクの利用するなど、ネットリテラシーも高いので感心する。ブロガーでもあり、尊敬してしまう。離婚しても大丈夫だし、60代になっても大丈夫なのだろう。お金は月12万でやりくりしているし、一人暮らしでも幸福な生活できる。ミニマリストになるかどうかは個人の選択だと思うが、老前整理の必要性もよく分かる。ショコラさんの本だけでなく、ブログも読みたいと思う。
重度精神障害を生きる 精神病とは何だったのか 僕のケースで考える (PP選書) [ 高見元博 ]価格: 1980 円楽天で詳細を見る 『重度精神障害を生きる 精神病とは何だったのか 僕のケースで考える』(高見元博 PP選書)を読了した。著者は郵便配達の仕事をしていたが、精神障害を理由に解雇されてしまう。結局最高裁で敗訴したが、そこまで闘ったのはすごいと思う。この本を読めば、著者が障害者運動を闘ってきた、と理解できるだろう。高見さんは、「僕の立脚点は、「精神障害者であるマルクス主義者」だ。」(212ページより引用)、と言っている。「第三章 差別の構造・資本主義社会と障害者差別」(105ページ)か…
誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課 [ 篠原匡 ]価格: 1870 円楽天で詳細を見る 『誰も断らない こちら神奈川県座間市生活援護課』(篠原匡 朝日新聞出版)を読了した。座間市生活援護課のケースワーカーは情熱があり、正直言って羨ましい。生活保護の利用者は一筋縄では行かず、やはり大変なのだろう。ケースワーカーには精神的な負担もあり、大変な仕事である。生活困窮者に対して無駄な税金が使われている、と思う人もいるだろう。しかしやはり困った人に手を差し伸べることは、必要なのではないか? ケースワーカーはさぞかしストレスがたまるだろう。チーム座間は本当に素晴らしい。
主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 [ チョン・アウン ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 『主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら 15冊から読み解く家事労働と資本主義の過去・現在・未来 』(チョン・アウン著 生田美保訳 DU BOOKS)を読了した。著者であるチョン・アウン氏はもちろん女性だが、女性問題については日本も韓国もあまり変わらない、と感じる。ソースタイン・ヴェブレン『有閑階級の理論』(29ページ)、カール・マルクス『資本論』(72ページ)などを読み、資本主義、家父長制というテーマについて、考察している。ジ…
新しい「田舎生活」のすすめーー「移住立国あやべ」で見つけた、ワクワクのヒント41 [ 蒲田正樹 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『新しい「田舎生活」のすすめ 「移住立国あやべ」で見つけた、ワクワクのヒント41』(蒲田正樹 育鵬社)を読了した。たまたま書店で見かけて、一度読んでみようと思った。京都府綾部市に暮らしてみるのも、面白いのかもしれない。やっぱり田舎生活は憧れてしまう。この本は第1章~第5章で構成されているが、41のヒントからいろいろ学べるかもしれない。閉鎖的な村社会など、田舎の悪い点も書いてほしかった気もする。田舎生活したい人にはおすすめだろう。『半農半Xという生き方』(塩見直…
ゴーマニズム宣言SPECIAL ウクライナ戦争論2 [ 小林よしのり ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『ゴーマニズム宣言SPECIAL ウクライナ戦争論2』(小林よしのり 扶桑社)を読了した。前作『ゴーマニズム宣言SPECIAL ウクライナ戦争論』も、もちろん読んだ。「第5章 30年前からの反日カルトの侵略」(53ページ)は、以前読んだ記憶がある。再び読む日が来るとは思わなかった。「「テロに屈するな」という幼稚な標語」(73ページ)、「戦前のテロに対する考察」(83ページ)は、テロの勉強になるだろう。漫画だが読み応えがある。
真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 (講談社現代新書) [ 池上 彰 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 『真説日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960』(池上彰 佐藤優 講談社現代新書)を読了した。私は左翼史について無知だが、恥ずかしくなってしまった。新書なので読みやすく、面白くて一気に読んだ。この本は池上さんと佐藤さんの対談だが、左翼の知識のない人は、マニアックかもしれない。しかし左翼の歴史を勉強するのもよいだろう。本体900円(税別)だが、新書はいつの間にこんなに高くなったのだろう。高すぎるのではないか?
偽りだらけ歴史の闇 [ 佐藤 洋二郎 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『偽りだらけ 歴史の闇』(佐藤洋二郎 WAC)を読了した。個人的には歴史にさして興味がなく、勉強したくもない。己の無知を実感する。この本を読み、高校で習った日本史は一体何だったのだろう? という気分になった。歴史とは、為政者によるプロパガンダなのかもしれない。天皇についても考えさせられてしまう。特に「第三章 アメリカは戦後の日本に何をしたのか」(79ページ)が、面白かった。日本は民主主義になって、よかったのだと思う。結局、歴史の真実なんて分からない。
燕は戻ってこない [ 桐野 夏生 ]価格: 2090 円楽天で詳細を見る 『燕は戻ってこない』(桐野夏生 集英社)を読了した。桐野さんの作品では、久しぶりに面白いと思った。一気に読んでしまった。テーマは代理出産なのだろうが、資本主義における格差もあるのだろう。エッグドナーのバイトをすることになる主人公・リキは不遇なのだが、強く逞しい気もした。リキは搾取されているのだろうか? 案外代理母も、社会に浸透していくのかもしれない。第一章が「ボイルドエッグ」というのは、ストレートだと思う。卵子を提供するのもビジネスになるのが、資本主義社会なのだろう。家族制度についても考えさせられる。
賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ [ 今野晴貴 ]価格: 2420 円楽天で詳細を見る 『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ』(今野晴貴 青土社)を読了した。著者はNPO法人POSSE代表だ。資本主義社会では、やはり資本家と労働者は敵なのだろうか? 階級闘争も必要なのかもしれない。終身雇用や年功序列は、日本型雇用の特徴だ。しかしブラック業や過労死など、日本の労働環境は悪い。やはり労働組合も大事だし、ストライキを打つのも必要なのだろう。労働法も、学校では勉強させないようしているのかもしれない。この本を読み、賃労働について見直していてはどうだろう。
敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント (Highly Sensitive Person (HSP) ) (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ) [ イルセ・サン ]価格: 1650 円楽天で詳細を見る 『敏感な人や内向的な人がラクに生きるヒント』(イルセ・サン 枇谷玲子訳 ディスカヴァー・トゥエンティワン)を読了した。世間では内向的な人は損しがちで、外向的な人は得をする、と認識されているような気がする。私も内向的な性格だが、この本を読んで、自分の性格について知ることができた。HSPなど、自分の性格で悩んでいる人は、この本を読んでみてほしい。「プロローグ」を読めば、内向的な人について…
百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉 [ 佐藤 洋二郎 ]価格: 1540 円楽天で詳細を見る 『百歳の陽気なおばあちゃんが人生でつかんだ言葉』(佐藤洋二郎 鳥影社)を読了した。以前『Y字橋』も購入したが、こちらは読み応えがあった。本当に大人の小説という気がした。しかしこの本は人を選ぶかもしれない。年配者や保守的な人には、いいかもしれない。しかし若者はどうだろう。「⑭ 別れないこつは、どんなことがあっても別れないと決心すること。」(67ページ)は、疑問が残った。例えば女性がDV被害を受けていても、離婚してはいけないのだろうか? もちろん悪くはない作品なのは、確かである。佐藤洋二郎さんの…
日々我人間3 [ 桜 玉吉 ]価格: 1100 円楽天で詳細を見る 『日々我人間3』(桜玉吉 文藝春秋)を読了した。さすがに本体1000円+税は高いと思うが、しょうがなのだろうか? 伊豆の山奥で暮らしている漫画家・桜玉吉さんだが、無性に羨ましくなってしまう。おそらく隠遁生活に対して憧れがあるからだろう。伊豆はリタイアして住むにはうってつけだと思うが、どうなのだろう。『週刊文春』で連載されているようなので、時折読んでみよう。マニアックな漫画だが、桜玉吉さんのファンにはおすすめだ。