今野敏『半夏生』を読む
今野敏著『半夏生(はんげしょう)東京湾臨海署安積班』(ハルキ文庫こ3-25、角川春樹事務所2009年2月28日発行)を読んだ。裏表紙にはこうある。東京お台場のビルの狭間で、アラブ系と思われる外国人男性が倒れているのが発見された。事件性の疑いはないと考えられたが、男性は原因不明の高熱を発し、間もなく死亡。それを機に、東京湾臨海署の安積班にただならぬ空気が流れはじめる——本庁公安部が動きだしたのだ。海外からウイルスを持ち込んだバイオテロなのか?地域・道路封鎖に奔走する安積たちの不安をよそに、事態はさらに悪化の気配を見せはじめた!大好評長篇警察小説、待望の文庫化。(解説・関口苑生)舞台は灰色で無味乾燥な人口の島・お台場。円形広場でアラブ系の男が倒れた。地味な背広にポロシャツの中年男・原田が白バイ隊員に手を振って...今野敏『半夏生』を読む
2024/02/29 05:00