尊敬する主君豊臣秀長の死により一旦は牢人したが、秀吉そして家康に接近する。戦働きだけでなく、防諜や築城などの特技によって、家康から絶大な信用を受ける。
ミステリーを始めとして、私の趣味で勝手にジャンルをくくって作品20を選びました。書評のブログがたくさんあるので、私独自の感想を書くことを目標にしています。当面は毎週月曜・水曜・金曜と定期刊行(?)を目指します。
20 スティーブ・ジョブズ ウォルター・アイザックソン (2011)
カウンターカルチャーの時代に育ったスティーブ・ジョブズはプログラミングの天才ウォズニアックと出会い、Apple社を設立し、間もなく世界を席巻する。
在日三世として、貧しい家庭くで生れた安本(孫)正義。恵まれた頭脳と旺盛な事業欲を武器にアメリカで成功して日本に舞戻り、ソフトバンクグループを創設する。
日本のリース業界を1人で切り開いた加藤愛一郎。多角化してグループを巨大化し、政治にも介入していく姿は、「和製ハゲタカ」に他ならなかった。
14歳の時に姉の夫である松下幸之助の元で働き、松下電器成長の動力源となった井植歳男。公職追放により退社するも、三洋電機を巨大メーカーに押し上げる。
16 もう、きみには頼まない(石坂泰三) 城山 三郎 (1995)
通信省に入省した石坂泰三だが、第一生命に転職し、戦後は東芝の激しい労働争議をまとめあげた。その後経団連会長となり「財界総理」と呼ばれる。
東京帝大で学業が振るわい正力松太郎は、警視庁に入省して頭角を現わすも、虎ノ門事件で懲戒免官となる。その後読売新聞を買収して野望を果たそうとする。
五島慶太お金を貯めて東大に入学し農商務省に入省、その後鉄道院に移る。しかし官界での出世に見切りをつけて実業界に飛び込み、東急グループを拡大していく。
13 まかり通る(電力の鬼 松永安左ェ門) 小島 直記 (2003)
慶應義塾に入るも病気で卒業できなかった松永安左ェ衛は、傲岸不遜な性格から社会に出ても失敗ばかり。しかし玉石混淆の電力業界に入ると、その実力を発揮する。
12 日産コンツェルンを作った男(鮎川義介) 堀 雅昭 (2016)
鮎川義介は長州閥で東大卒ながら、身分を隠して職工として基礎技術を学ぶ。やがて実業家の道を歩むと、日産や日立などを傘下に収めたグループを築く。
三井銀行に就職した池田成彬は豊富な知識から、出世街道を歩み、三井財閥のリーダーとなる。その後日銀総裁や大蔵大臣も務めるが、軍部と対立することになる。
両替商の父を継いだ野村徳七は、強気の勝負勘と共に、情報収集を重視。また会社組織もいち早く近代化に努めて、野村財閥を築き上げるも、敗戦直前に財閥解体をおびえながら死去する。
9 時代の十歩先が見えた男(小林一三) 北 康利(2014)
三井銀行に就職した小林一三だが固い仕事が性に合わず会社を退職。鉄道会社の専務に就任すると、今までにないアイディアで鉄道会社を中心に地域を発展させるシナジー効果を生み出す。
8 わしの眼は十年先が見える: 大原孫三郎の生涯 城山 三郎(1994)
学生時代に放蕩生活を送った大原孫一郎は、倉敷紡績を承継すると、利益は社員と会社に還元する方針で経営。また文化事業などにも惜しげもなくお金を出して、世界有数の会社に成長させた。
大工の息子に生まれた豊田佐吉は持ち前の器用さで発明家の道を志す。見学と研究に没頭し、織機機械を中心に数多くの特許を得ると、支援者や番頭にも恵まれて事業は拡大する。
富山の足軽出身の安田善次郎は、江戸で商売で身を立てる決意をする。両替商から独立した善次郎は、幕末の乱世で誰もが尻込みするリスクを負って勝ち続け、遂には安田財閥を築き上げる。
新潟県の質屋の息子に産まれた大倉喜八郎は、持ち前の才覚で幕末に武器商人として立身する。徒手空拳から始めて、持ち前のウィットと交渉術で新政府に食い込み、大倉財閥を築き上げる。
伊庭貞剛は、幕末に志士と交流した縁で新政府に出仕するも幻滅し、叔父の広瀬宰平が総理事を務める住友に入社する。強引なやり口を改め地域との対話に努めて、住友グループの礎を築く。
頭脳は明晰だが下級武士出身で鬱積していた岩崎弥太郎は、ひょんなことから認められて土佐藩で出世していく。維新後は独立して菱商会を設立し、商売で覇権を握ろうとする。
天領の庄屋の息子に産まれた渋沢栄一は、奇縁から一橋慶喜の知遇を得て持ち前の才覚から頭角を現わす。維新後は明治新政府に出仕するも下野し、民間から日本経済の基礎を築き上げる。
小栗上野介から知遇を得ていた金平糖売りの利八は、幕末の金銀の交換比率による改鋳を聞きつけて金を買い占めて巨額の富を得ることに成功した。そして三井両替店に入店する。
小説で読む戦後日本経済史⑦ リーマンショックとアベノミクス(2009年~)
リーマンショックから世界規模での不況が進行、日本経済はそんな中東日本大震災を迎えた。アベノミクスによって大胆な経済再建策を打ち出すも、コロナにより経済構造に大きな断層が生じた。
戦争を切り抜けた藤田敏雄は、堅実な商売を続け、華やかなライバルとは違ってスーパーマーケットの事業を地道に拡大していく。そんな中部下の大木は本場でコンビニエンスストアに出会う。
日本最大の広告代理店「連広」城田毅は、野望を確固たるものにするため、強引なやり口でオリンピック、プロスポーツや博覧会、そして選挙など、様々な事業に介入して指揮を執る。
人口15万人の天草地方に85億円の天草空港をつくることに対し、無駄な公共事業として大バッシングを受けた。そんな中熊本県は自前で航空会社を立ち上げる無謀な決断を下す。
日本新報記者である南康祐は、誤報事件を引き起こし、社長室へと異動させられた。経営危機に陥った新聞社の中、南は新里社長のもとで反対が渦巻くAMC社との売却交渉を担当する。
世界最大の公共放送局の地域限定要員として採用された西悟は、ドキュメンタリーの制作を夢見る。44歳になった西は、『チャレンジX』のチーフ・プロデューサーとなる。
加治川英人は失業して妻子にも見放され1人暮らし。絶望して亡き母に連れて行ってもらった鈴膳デパートに忍び込む。閉店後のデパートには、様々な事情を抱えた人たちが集まってくる。
山里香純41歳。後輩の結婚退職をきっかけにり転職。そこで創業家に気に入られ、31歳で「玉の輿」結婚となるも結局離婚。仕事を続けるもクライアントの広報社員と新たな展開が。
メガバング支店長の河原崎は、ローカル線の試運転列車の事故に遭遇する。そのローカル線は2年後に拝しが決まっているが、河原崎は何とか路線を存続させたいと願い、動き出す。
吉野公啓は商社の物流部門でロジスティクスの可能性を見出し転職、新規事業を立ち上げて結果を出すも、管理職としては失格と見做されて左遷の憂き目に。そこから新たな事業を立ち上げる。
東京ディズニーランドでアルバイトをすることになった21歳の後藤大輔。しかしいざ働いてみると裏方に「夢」はなかった。正社員と準社員との明らかな格差に悩む中、事件は起きる。
関東テレビのエース、小林昭介は局の看板ニュース番組のプロデューサーに任命される。小林はPとして、使命感を持って問題を取り除き、知恵を絞って順調に視聴率を取り戻していく。
御堂信太郎が就職先に選んだ総合商社の国際交易には、六大学のエース、池上唯史がいた。親交を深めるも1人の女性を争い、部長、役員と出世するとライバルとして意識するようになる。
8 メタル・トレーダー(「スクウィーズ」改題) 徳本 栄一郎 (1997)
住倉物産の上杉健二は国際銅市場に君臨していたが、簿外取引で2000億円は超えるであろう巨額の損失が発覚。しかしこの事件については「マーケットの暗部」が真相を握っていた。
フリーの岡坂神策は、偶然見かけたクラッシックギター演奏者、香華ハルナに強く惹かれた。大手メーカーのイメージキャラクターに推薦して見事選ばれるが、そこから妨害が始まる。
江副浩正は東京大学新聞社に、最初から広告営業を目的として加入、そこで企業広告の未来性を感じた江副は起業を決意する。二坪半の事務所でスタートし、1960年に大学広告を設立する。
コンピューターによって新聞から活字がなくなる。日本経済新聞はリスクを恐れず社を挙げて取り組んでいく。そして朝日新聞、読売新聞、毎日新聞とそれぞれの決断に迫られる。
高度経済成長を牽引して我武者羅に働いた商社マンたちが、構造不況の時代に退職の日を迎える。社内でも活躍した同期4人汲みも、会社でも家庭でも居場所がなくなる悲哀を味わう。
一流銀行員の香嶋良介は、従兄からの誘いに応じて地方都市のスーパーマーケットに転職を決意する。スーパー業界は全くの素人だったが、不正を暴き、売り場に輝きをもたらそうとする。
終戦を迎えた高島浩二は商社に就職して出世街道を驀進する。ライバル商社と商戦が繰り広げられる中、友人との友情も犠牲となり、「闇の金」も取り扱う危険な仕事が待ち構えていた。
陸軍大本営の作戦参謀を務めた壱岐正は、戦後11年、戦犯としてシベリアに抑留される。過酷な環境から解放されると、軍隊で培われた知識を商戦に鷹揚され、出世していく。
小説で読む戦後日本経済史⑥ ITバブルと構造改革(2000~2008年)
2001年には小泉内閣の構造改革が始まり、竹中金融行政に迫られ都市銀行は3大メガバンクに統合し、不良債権問題の処理は進んだ。一方でITバブルが発生し、格差社会が話題になる。
住友銀行に入行することになった西川善文。出世する度に焦げ付き債権の処理に追われてついたあだ名が「不良債権と寝た男」。その後の金融自由化でも裏に隠れず堂々と対応した。
新人弁護士のもとへ、事故死した夫の損害賠償を求める妻が訪れる。フリーのトレーダーで、逸失利益は跳ね上がり、請求する賠償金の額は2000億円。しかし財産は全く持っていない。
東大の入学式前日に路頭に迷った荒木大河が働いたバーのマスターは、NYで「伝説のディーラー」と言われた男だった。NYでの活躍の舞台が用意され、「連戦連勝」の伝説の幕を開ける。
兄は銀行に恨みを道金融庁で検査官となる。弟は兄の支援で東大法学部に進学するが、兄が嫌う五輪銀行に就職して、エリート街道を突き進む。その兄弟が金融庁検査で対決する。
右近祐介は大淀銀行を退職後、投資銀行を開業した。そこへ大淀銀行が貸し込みを行なった債務者が貸付無効の訴訟を起こす。しかし大淀銀行は責任を右近に全てなすりつけていた。
日銀金融記者の宮島裕は、スクープ記事をものにする。しかしその反動で仲間が自殺。宮島は復讐を誓うが、その狙いは、日本銀行をデフォルト(債務不履行)に追い込むこと。
蒲田に工場を持つアルファ社は、確かな技術で黒字経営を維持している。受注増加より資金調達が必要になるが、「貸しはがし」の中、銀行の様々な思惑が絡み、難しい舵取りに迫られる。
邦和銀行副頭取の大浜和孝は、世界経済を実質牛耳っていたテーラー一族に対して復讐を企てる。希少金属を軸に計画を進めるが、金融危機の状況の中、大浜は厳しい舵取りを迫られる。
バブル期に入行した半沢直樹は、入行して16年目、融資課長になって働いていた。但しバブル崩壊後で支店の業績は悪化。支店長も出世指向の強い浅野に代わり、無理難題を押しつける。
千駄木の事業主が銀行の貸しはがしに会い、自殺する。お客様サービス室に勤める島津は心を痛めるが、自分の立場でできることは何かを見つめ、少しずつ周囲を変えていこうとする。
大手生保・清和生命はバブル崩壊により、それまでの積極経営のツケが回されて破綻の危機に瀕していた。同期の各務裕之と中根亮介は社長の命を受け最後の大きな賭に打って出る。
有力販売代理店社長の息子が、保険に入る前に運転して、死亡事故を起こした。販売店支社長は事故前に保険加入をしたとする「アフロス」を試みるため、豊栄火災に契約を依頼した。
日本不動産金融銀行の経営悪化を認める蔵相の失言により金融パニックが波及する。答弁書が何者かによって差し替えられており、問題発言は作為的な陰謀であることが判明する。
山一證券は損失の隠蔽を行い、メイン行や大蔵省からも見限られ、最後通牒を突き付けられ、ついに11月24日、役員会で自主廃業を決議する。
巨額の不良債権に喘ぎ、自首債権が見込めない、仙台市の三徳シティ銀行。蔵省は銀行を潰さない方針で、山形県の山形恒産銀行、岩手県の岩手中央銀行との三行による広域合併を画策する。
「Dファンド」は派手な動きでディールを重ねては勝ち続ける。謎のファンドのボスは、かつて米国系銀行で辣腕をふるうも、突如として姿を消した43歳の日本人女性、高城智子だった。
小桧山誠造が一代で築いた光和相互銀行は、死後ファミリーを中心に利権にむらがり、経営は乱脈を三輪メル。ついには貸付金の50%が不良債権となり。自力での再建が不可能になった。
3 ザ・ハウス・オブ・ノムラ アル・アレツハウザー (1991)
創業者・野村徳七が徒手空拳から、証券会社を中心として巨大な財閥を形成した。徳七の死後、戦後は灰燼の中から復活し、ついに「ガリバー」に成長していく姿を描く。
都市銀行東西銀行法人営業部の次長を務める大森四郎は、出世競争の先頭集団にいる。不良債権の問題が権力争いに影響し、役員も、そしてその部下たちもその渦に巻き込まれていく。
かつては「相場」の中心であった大阪・北浜は、今は見る影もない。天王寺証券の東京支店長、五代信一郎は、東京で大手証券会社の妨害に対しながら、北浜市場の再興を目指す。
小説で読む戦後日本経済史⑤ バブル崩壊と「失われた10年」(1990~2000年)
バブル経済に対して、日本銀行は矢継ぎ早に公定歩合引き上げを行ない、大蔵省は総量規制を行なうことで、株価と不動産は暴落、バブル崩壊となり経済は急速に冷え込んでいった。
20 病巣 巨大電機産業が消滅する日 江上 剛 (2017)
芝河電機においてPC部門ので実績から社長に就任した南は、会長になってからも会社に君臨する。若手の瀬川大輔は、社内ルール無視の会計処理に異議を唱え、経営監査部勤務に左遷される。
家電の神様【電子書籍】[ 江上剛 ]価格: 814 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 大手家電メーカーで働く轟雷太(とどろき らいた)は、経営不振の影響で入社3年目にリストラされてしまう。長引く不況で転職活動を諦め、母が経営する店を継ぐ決意をする。そこは昔ながらの「街の電気屋さん」。こちらも大手家電量販店に客を奪われ、店の将来は暗い。限られた中で店員たちが頭を絞り、どうすればお客さまを満足してもらうか、を考えて商売に取り組んでいく。 【感想】 以前松下電器を始め、大手家電が通った道。昔は「街の電気屋さん」のネットワークを広げて販路拡大して共存共栄をしていたが、大手スーパーの発展により、大きなロ…
パソコンを動かすことで、自分の能力と可能性を感じていた堀江貴文は、東京に出るために東大を受験し見事合格。競馬と麻雀の毎日に溺れるも、次第にインターネットに魅せられていく。
日本の電子産業が急速に衰退している。電子立国とまで讃えられたのに、なぜここまで凋落してしまったのか。多面的な視点で、凋落の本当の原因を解き明かしていくノンフィクション。
16 グーグル ネット覇者の真実 スティーブン・レヴィ (2011)
スタンフォード大学のペイジとブリンが検索エンジンの開発を着手する。そして2000年には検索されたキーワードと関係のある広告を表示するサービスを開始し、快進撃が始まる。
東京電器に勤めMBAを取得する高見龍平は、管轄する研究部門が撤退して日本に帰国する。そして同族企業の経営閥に属する同期に苦言を弄する高見は過酷な現場へと追いやられる。
造り酒屋に生まれた盛田昭夫は、大学で技術を学ぶ一方、実家では経営手腕を父の教えで磨かれていた。終戦の翌年には井深とソニーの前身である東京通信工業を設立する。
インターネットの黎明期から現在の形に至るまでを描く。国防省を中心に使われていたネットワークは、様々な技術革新を経て、産・学・官でそれぞれに思惑を抱えながら発展していった。
大学時代から起業を目指し、26歳で上場企業の最年少社長となったサイバーエージェントの藤田晋を中心に、IT黎明期における若き企業リーダーの群像を描くドキュメントノベル。
真野馨は、コンピュータの西暦2000年問題の対策に追われて、土日もなくはたき、その合間を縫って上司との不倫を重ねていた。そんな中、馨が出勤すると不倫相手の死体を発見する。
Amazonより(中央公論社) 【あらすじ】 東洋新聞社の記者井伏洋介は謀略に巻き込まれていた。身に覚えのない大麻所持で逮捕されて、犯行を否認したまま2年半、容疑否認のまま公判が続いている。社内では好奇心の視線にさらされて、肩身の狭い立場で事実上の左遷となっている。そんな中、町工場を経営して蒲田から長野に移転した父から、新たに立ち上げるプロジェクトの取材を依頼されて工場に赴く。しかし、そこは父が殺害された現場だった。 前歴もあり、父殺害の容疑者とされる洋介。自身の潔白を証明するためにも自ら調査を進めるが、そこで父の協力者から「プロジェクト・AKIKO」という次世代型PDA(携帯情報端末)を開発…
9 覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年 立石 泰則 (1993)
コンピュータの黎明期から、IBMが業界を支配していた40年間。日本だけだ唯一IBMの支配から逃れて国産メーカーが生き残った。そんな日本独自の事情を描くノンフィクション。
「アメリカの物真似」と非難された日本の半導体技術だが、物真似だけではない、日本独自の技術と「モノづくり」の精神が技術者の中に脈々と息づいている様子が強く感じられる。
W杯で寝不足気味の私でしたが、青空の下で薬師寺東塔を見ることができたのは大満足。その後京都へと移り下鴨神社と上賀茂神社を周り、翌日はあべのハルカスに寄って無事帰宅しました。
アメリカの大手半導体メーカーが倒産した。原因を日本企業によるカルテルとして、アメリカの反トラスト法による「3倍額賠償」の請求を準備しているという情報が通産省に入る。
京都は度々訪れましたが、奈良は修学旅行以来ご無沙汰。数々の国宝にも心ひかれ、コロナ禍の行動制限もなくなり、配偶者はシカに興味を持ち、奈良へと行くことにしました。
大手電機メーカー、日成電産の社員がおとり捜査によって産業スパイ容疑でFBIに逮捕された。アメリカ側は組織ぐるみの犯行と見なし、会社に巨額の賠償金を求める姿勢を見せる。
まずご報告ですが、このたび以下の2つの投稿を削除させていただきました。 1 2022.11.18 投稿「【コラム】 コラムの反省」 2 2022. 2.26 投稿「【コラム】 プーチン大統領が描く「天下三分の計」」 削除するきっかけは、ある読者さんから、この2つの投稿に使った言葉について、本来の意味と異なるとのご指摘を受けたことです。 確認すると、確かに私が理解していた言葉の意味は、本来持つ意味とは反対になっていました。 ところが私の心中では、その言葉は2022.2.26投稿記事のテーマと「かけことば」になると安直に思って、この言葉を構成の軸の1つとして「敢えて」使用したため、訂正すると、投稿…
コンピューターの黎明期、富士通の池田敏雄はその天才的な頭脳から、日本の業界を牽引していた。世界制覇を目指すIBMに対して日本のコンピューター業界を守り抜いた人生を描く。
個人では限界があります、というのは逃げ口上ですが、それを押して言います。マスコミも、政治家も、そして国家も、率直に反省をした上で、未来に向かって語って欲しいものです。
遠沢加須子は、夫の遺したレンズ製造会社を長野県の諏訪で経営している美貌の未亡人。親会社の倒産で苦境にたった時、ハイランド光学の弓島専務は加須子に好条件の取引を申し出る。
感受性が豊かな井深大は小説と機械いじりが趣味。当時は違法であったアマチュア無線を自宅でこっそりと行うようになる。無線に熱中したおかげで、帝国大学への進路は断たれる。
松下幸之助の一代記。徒手空拳、九歳で若山の農村から出た松下幸之助は、大阪・船場の自転車店で働き、商売を身体にたたき込んだ。やがて自ら考案した改良ソケットの工場を創業する。
1 IBM の息子 トーマス・J・ワトソン・JR (1991)
IBMを巨人にした偉大な父に対して悪戯好きなジュニア。当時は黎明期であったコンピュータの将来性を見据えて先行投資を行い、IBMをコンピュータ業界の「巨人」に成長させる。
小説で読む戦後日本経済史④ プラザ合意とバブル経済(1985~1991年)
1980年代、安価で高品質のブランドによって輸出が激増。「Japan as No.1」とまで言われる。貿易摩擦を回避するためにとった内需拡大政策は、バブル経済を生んで、日本を歪めていく。
田谷毅一は上京したい一心で、高校卒業後にツテを頼って東京・神田の小さな婦人服メーカー、オリエント・レディに入社する。80年以上に渡るファッション業界のドラマを描く。
前半の好青年の印象から「真っ黒」に寄せて描かれる主人公の北条義時。兄宗時が義時に告げた「坂東武者の世の頂点に、北条が立つ」思いを、今後どのように吐露させるのでしょうか。
トヨトミ自動車の中で、販売部門に入社した武田剛平、社長である豊臣新太郎に認められて遂に社長にまで上り詰め、国内シェア40%突破の悲願を達成する。そしてついに禁断の扉を開く。
富士祥夫は東工大で原子核工学を専攻し、日本最大の電力会社に就職する。執行役員兼福島の原発所長へと出世の駒を進めた主人公を襲ったのは3・11の巨大津波と全電源喪失だった。
昨年の文化の日には、「好きな日本の国宝10選を掲載させていただきました。今年は「国宝展」に合わせて国立立博物館の国宝89の中から、私の選んだ10作品を紹介します。
現場を担当してきた富島平太は突然、「談合課」への異動を命じられる。平太は談合がなければ建設業界は立ち行かないため談合は「必要悪」であることを聞かされる。
新入社員の江口リツコは、ビスコと呼ばれている。そんな彼女が就職したお菓子メーカーで広報部に配属されるが、評価は「戦力外」。給料ドロボーと呼ばれ、泣かされる毎日が続く。
赤松徳郎は自社のトラックがタイヤ脱落事故を起こし、死傷者を出してしまったことを知る。「容疑者」と決め付けられ、会社も信用を失い、倒産寸前の状態に追い込まれてしまう。
コロナ禍で舞台観劇がご無沙汰となりましたが、阿部寛主演、吉田鋼太郎助演の「ヘンリー8世」が宮城に来て、久しぶりに観劇することになりました。
外資系投資ファンド会社に勤務する野上妙子が休暇を終えて出社すると、所属部署が消滅していた。そして妙子は地熱発電の会社「日本地熱開発」の再生を命じられた。
山根梨央30歳は、酔っぱらった勢いで建設現場によじ上った所、トビ職の田所徹男に助けられて一目惚れ、勢いで工務店に就職するが、ド素人社長が何もわからずパニックになっていた。
12 バクテリア・ハザード(「ペトロバグ」改題) 高嶋 哲夫 (2002)
山之内明が発明した石油を精製する細菌「ペトロバグ」。世界の石油市場を根本から覆す脅威を感じた石油メジャーとOPECの双方から、山之内殺害とペトロバグ略奪の指令が出された。
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尊敬する主君豊臣秀長の死により一旦は牢人したが、秀吉そして家康に接近する。戦働きだけでなく、防諜や築城などの特技によって、家康から絶大な信用を受ける。
浅井の家来だった藤堂高虎は、巨漢を生かして戦で活躍するも、主君には恵まれない。そこに羽柴秀長の誘いを受け、槍働きだけではない仕事の重要性を教えられる。
森家は兄たちが全て若くして亡くなり、六男の忠政が後を継ぐ。兄長可の無念を旧領で圧政を引く。しかし信濃から美作に転封となると、新たに国作りを行った。
本多正信の次男として生まれた本多政重は、兄正純とは違った武勇者。ひょんなことから徳川家を出奔し、福島、宇喜多、上杉、そして前田と外様大名を渡り歩く。
大友家の忠臣高橋紹運の嫡子ながら、猛将立花道雪に強いられて養子となった立花宗茂。家風が合わず妻の誾千代からは蔑まれる中、自らを鍛え勇将に成長していく。
平将門を祖とする相馬家。当主義胤は伊達政宗との対立、秀吉への臣従、関ヶ原で徳川と敵対など、幾多の滅亡の危機を乗り越えたが、大津波が領地を呑み込んでしまう。
島津家は九州の覇業、対秀吉戦、朝鮮の役、そして内乱が続き国力が疲弊する。兄義久の後を継いだ島津義弘は、そんな中で秀吉亡き後の行く末を定める必要があった。
元就の後を継いだ毛利輝元は、関ヶ原で西軍の旗頭でありながら家康にも誼を通じて戦いに敗れ、大減封を命じられる。輝元の本当の戦いは、ここから始まった。
秀吉が薨去すると、天下の趨勢は徳川家康に移るが、石田三成はその流れを食い止めようとする。家康は天下人になるために知恵を絞るが、最後は決断に迫られる。
今川家から祖父、父と誅殺された井伊直政。幼い時から苦労を重ね、徳川家康の家来になる常に自分を厳しく律し戦場で働き、若くして四天王の一人と認められた。
三河を統一した家康。三方ヶ原の戦で敗れるも、大久保忠世と忠佐の兄弟は徳川の意地を見せた。そんな大久保家だが、家康の天下になると、冬の時代が訪れる。
今川家の人質となった松平元康を、祖父の代から支える大久保忠俊。戦の達人として長らく戦場で活躍したが、一向一揆の決着を機に、総帥の座を甥の忠世に託す。
最近トキメキを感じなくなった私ですが、ミニチュアは大好き。先日「ミニチュアアートフェスみやぎ」に行ってきて、久しぶりに楽しめました。
お大は家康を産む時、四天王に守られる夢を見る。家臣からは家康を守る、酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政という「四天王」が現われ、覇業を支えていく。
吐月峰で拾われた広親は、今川家臣の娘、瀬名姫に仕える。瀬名は三河の人質だった松平元康に嫁ぐことになり平和に暮していた。ところが桶狭間で様相は一変する。
このブログも、昨日で3周年を迎えました。当初はPVが全く伸びず展望も見えないときもありましたが、皆さまと交流することで、ここまで続けることができました。
秀吉に出生は不明ですがが、ここではハンパ者から始まったとしています。朝鮮出兵から中国支配と構想はあったようですが、それが維持できたのか疑問が残ります。
秀吉の母のいとこの子に生れた加藤清正は、文武に活躍する。関ヶ原の戦いの後は徳川家と豊臣家の間に立って汗を流すが、家康と秀頼の対面後に発病し生涯を閉じる。
石田三成は武勇は恵まれないが、才覚で主君の秀吉から認められる。秀吉は天下人となると抑えが効かなくなるが、それでも三成は己を捨てて豊臣を支えようとする。
大谷吉継は敵方に捉えられて土牢に入れられた影響で、顔や身体が崩れ始め、人生を悲観する。しかし秀吉や黒田官兵衛の支えもあり、誠実に秀吉に仕え認められる。
カウンターカルチャーの時代に育ったスティーブ・ジョブズはプログラミングの天才ウォズニアックと出会い、Apple社を設立し、間もなく世界を席巻する。
在日三世として、貧しい家庭くで生れた安本(孫)正義。恵まれた頭脳と旺盛な事業欲を武器にアメリカで成功して日本に舞戻り、ソフトバンクグループを創設する。
日本のリース業界を1人で切り開いた加藤愛一郎。多角化してグループを巨大化し、政治にも介入していく姿は、「和製ハゲタカ」に他ならなかった。
14歳の時に姉の夫である松下幸之助の元で働き、松下電器成長の動力源となった井植歳男。公職追放により退社するも、三洋電機を巨大メーカーに押し上げる。
通信省に入省した石坂泰三だが、第一生命に転職し、戦後は東芝の激しい労働争議をまとめあげた。その後経団連会長となり「財界総理」と呼ばれる。
東京帝大で学業が振るわい正力松太郎は、警視庁に入省して頭角を現わすも、虎ノ門事件で懲戒免官となる。その後読売新聞を買収して野望を果たそうとする。
五島慶太お金を貯めて東大に入学し農商務省に入省、その後鉄道院に移る。しかし官界での出世に見切りをつけて実業界に飛び込み、東急グループを拡大していく。
慶應義塾に入るも病気で卒業できなかった松永安左ェ衛は、傲岸不遜な性格から社会に出ても失敗ばかり。しかし玉石混淆の電力業界に入ると、その実力を発揮する。
鮎川義介は長州閥で東大卒ながら、身分を隠して職工として基礎技術を学ぶ。やがて実業家の道を歩むと、日産や日立などを傘下に収めたグループを築く。
三井銀行に就職した池田成彬は豊富な知識から、出世街道を歩み、三井財閥のリーダーとなる。その後日銀総裁や大蔵大臣も務めるが、軍部と対立することになる。
両替商の父を継いだ野村徳七は、強気の勝負勘と共に、情報収集を重視。また会社組織もいち早く近代化に努めて、野村財閥を築き上げるも、敗戦直前に財閥解体をおびえながら死去する。
三井銀行に就職した小林一三だが固い仕事が性に合わず会社を退職。鉄道会社の専務に就任すると、今までにないアイディアで鉄道会社を中心に地域を発展させるシナジー効果を生み出す。
学生時代に放蕩生活を送った大原孫一郎は、倉敷紡績を承継すると、利益は社員と会社に還元する方針で経営。また文化事業などにも惜しげもなくお金を出して、世界有数の会社に成長させた。
大工の息子に生まれた豊田佐吉は持ち前の器用さで発明家の道を志す。見学と研究に没頭し、織機機械を中心に数多くの特許を得ると、支援者や番頭にも恵まれて事業は拡大する。
富山の足軽出身の安田善次郎は、江戸で商売で身を立てる決意をする。両替商から独立した善次郎は、幕末の乱世で誰もが尻込みするリスクを負って勝ち続け、遂には安田財閥を築き上げる。
新潟県の質屋の息子に産まれた大倉喜八郎は、持ち前の才覚で幕末に武器商人として立身する。徒手空拳から始めて、持ち前のウィットと交渉術で新政府に食い込み、大倉財閥を築き上げる。
伊庭貞剛は、幕末に志士と交流した縁で新政府に出仕するも幻滅し、叔父の広瀬宰平が総理事を務める住友に入社する。強引なやり口を改め地域との対話に努めて、住友グループの礎を築く。
頭脳は明晰だが下級武士出身で鬱積していた岩崎弥太郎は、ひょんなことから認められて土佐藩で出世していく。維新後は独立して菱商会を設立し、商売で覇権を握ろうとする。
天領の庄屋の息子に産まれた渋沢栄一は、奇縁から一橋慶喜の知遇を得て持ち前の才覚から頭角を現わす。維新後は明治新政府に出仕するも下野し、民間から日本経済の基礎を築き上げる。
小栗上野介から知遇を得ていた金平糖売りの利八は、幕末の金銀の交換比率による改鋳を聞きつけて金を買い占めて巨額の富を得ることに成功した。そして三井両替店に入店する。