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ある整形外科医のつぶやき hirochinn.work

整形外科外来と患者さんとの壁を取り除くためのブログです。 整形外科医として30年以上の経験をもとにできるだけわかり易くお伝えします。どうかよろしくお願いいたします。

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2020/11/22

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  • COVID-19症状のない人からのSARS-CoV-2感染

    JAMA Network Open誌2021年1月7日号に掲載された論文です。 マイケル・A・ヨハンソン博士1,2; タリア・M・クアンデラシー、博士号、MPH1; サラ・カダ博士1; et al JAMAネットワークオープン。2021; 4(1):e2035057。doi:10.1001 / jamanetworkopen.2020.35057 概要 調査結果: 感染期間の複数のシナリオとCOVID-19症状を一度も持たない個人からの感染の割合を評価するこの決定分析モデルでは、無症候性の個人からの感染が全感染の半分以上を占めると推定されました。 意味: この研究の結果は、症候性COVID-1…

  • Moderna COVID-19ワクチンの初回投与を受けた後のアナフィラキシーを含むアレルギー反応

    BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine Pfizer/BioNTech 社製のmRNAワクチン mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine Moderna社/NIAID製のmRNAワクチン Oxford–AstraZeneca COVID-19 vaccine AstraZenecaー Oxford(英)ウイルスベクターワクチン 以上が今後日本で使われる可能性のある、3つの新型コロナワクチンですが、今まで3つのワクチンの臨床試験データとPfizer/BioNTech 社製のmRNAワクチンの接種開始後のデータをご紹介してきました。 drhirochinn.w…

  • 反ワクチン報道

    医療が医療従事者と患者の共同作業として定着し、それが社会的に認知されるためには、医療に関連する様々な知識や医療の現状が常識として広く社会に共有されることが重要です。そのために、医師は医学や病気に関する専門的知識のみならず、現在の医療制度や医療が置かれている状況について、様々な形で社会に対して教育啓蒙活動を行う必要があります。 また高度に発達した情報社会の中にあって報道機関の役割もますます重要となっており、医師はこうした分野の人々と協力して、各メディアを通じて患者をはじめ社会一般の人たちに正しい医療情報を提供することが非常に大切です。 医師が医学的知識を公衆に対し伝達し説明する際には、学問的に十…

  • SARS-CoV-2 ワクチンの安全性 2

    drhirochinn.work jamanetwork.com 1月16日の記事にて、Pfizer/BioNTech 社製のmRNAワクチンとModerna社/NIAID製のmRNAワクチンの臨床試験の結果をお伝えしましたが、その後実際に接種が始まり上記の論文の時点で約190万人に接種した後のデータが出ました。 Pfizer/BioNTech 社製のmRNAワクチンの初回投与後の重篤な有害事象の報告です。 できるだけ忠実に論文をご紹介します。 「 ワクチン接種後の重度のアレルギー反応とアナフィラキシーの疑いの通知と報告は、予防接種後の有害事象の全国的な受動的監視(自発的報告)システムであるワ…

  • もう一つのワクチン AZD1222

    AZD1222は、オックスフォード大学とそのスピンアウト企業Vaccitechによって共同で発明され、英国アストラゼネカ社が販売のワクチンです。このワクチンは、複製できないように処理をした弱毒化されたチンパンジー由来の風邪のアデノウイルスに、SARS-CoV-2ウイルススパイクタンパク質の遺伝物質を含んだものです。ワクチン接種後、表面スパイクタンパク質が産生され、免疫系を刺激して、後で体が感染した場合にSARS-CoV-2ウイルスを攻撃します。 drhirochinn.work アストラゼネカ社ーオックスフォード大(英)ウイルスベクターワクチン: 2020年5月から英で第Ⅱ/Ⅲ相試験の実施。2…

  • アナフィラキシー

    [drhirochinn.work] 今回の記事で皆さんが混乱されると全く本意ではありませんので、あらかじめお断りしておきますが、これから始まるワクチンによって集団免疫が得られればコロナ感染症は終息します。よって私は強くお勧めいたしますが、特にアレルギーをお持ちのかたはやめておいた方がよいかもしれません。 インフルエンザのワクチンもそうですが、我々の態度としてワクチンはおすすめしますが決して強制は致しません。国民の七割に免疫が得られればいいそうなので全員がワクチンを受ける必要はないわけです。 しかし長い私の医者生活で記憶しているだけでも、10人前後のアナフィラキシーショックを起こした患者さんの…

  • サイトカインストーム

    drhirochinn.work 前回に続き今回も免疫、特に C O V I D -19における免疫異常に関して勉強していきたいと思います。 今回のテーマは、サイトカイン。 サイトカイン(Cytokine)とは、低分子量で分泌型のたんぱく質であり、細胞間シグナル伝達物質の総称です。 産生細胞と標的細胞との間で作用し、細胞の機能を変化させます。 サイトカインのうち、白血球を遊走させる働きをもつものをケモカイン( Chemokine)と呼びます。 サイトカインとサイトカイン受容体の結合は特異的であり、インターロイキン(IL)、インターフェロン(IFN)、腫瘍壊死因子(TNF)など免疫・炎症の場で働…

  • 免疫のしくみ

    自然免疫と獲得免疫 【出典元】 www.tyojyu.or.jp 最近、新型コロナウイルスのワクチンの話題が増えるのに伴い「免疫」、「抗体」、「サイトカイン」などの単語が報道にのる機会が増えてきました。膨大な数の研究者と彼らが費やした時間の成果として「免疫系のしくみ」が飛躍的かつ詳細に解明されてきています。 筆者がかつて大学で勉強した内容とは比べ物にならないほど進化・発展してきており、コロナ関連の報道の中の「免疫」の話が少しでも理解しやすいように、私自身の勉強も兼ねて今週の記事を書かせていただきます。 免疫系は機能や分布が異なる様々な白血球や体液成分が協調して働き、「自己」と「非自己」の識別を…

  • SARS-CoV-2 ワクチンの安全性

    最近 the NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE で同時期に発表された三つの論文を見ることができましたので、自分の勉強もかねて内容、特に副作用に注目してお伝えしたいと思います。 まず一つ目は、 1)Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine Fernando P. Polack, M.D., Stephen J. Thomas, M.D., Nicholas Kitchin, M.D., Judith Absalon, M.D., Alejandra Gurtman, M.D., Stephen…

  • 最近は、ますますコロナ感染者が増えており、まさに感染爆発の様相を呈しております。いつ自分が感染するかわからない状況です。もしか(万が一ではなく) 感染した時に慌てないようにするために今から準備をしておきましょう。 入院や宿泊療養はいっぱいで不可能でしょうから自宅療養に備えてあらかじめ、イメージだけでも持っておいた方がよいでしょう。 というわけで色々調べてみました。 東京都福祉保健局のホームページを見てみました。 www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp ○ 自宅療養の期間について □ 療養期間は、厚生労働省の通知に基づき、発症日(無症状の方又は発症日が明ら かでない…

  • 新型コロナウイルス感染症の後遺症

    【JAMA 2020;324:603-605 より引用】 イタリアからの報告(上記のグラフ)では、コロナウイルス感染症の症状出現後約60日の段階で、少なくとも一つ以上の症状が残存している患者は、87.4%にのぼり、症状としては、倦怠感が53.1%、呼吸困難感が43.4%、関節痛が27.3%、胸痛が21.7%に認められ、その他咳嗽、嗅覚脱失、目や口の乾燥、鼻炎、眼球充血、味覚障害、頭痛、喀痰、食思不振、咽頭痛、めまい、筋肉痛、下痢など様々な症状が認められたとのことです。32.2%の患者で1~2つの症状があり、55.2%の患者で3つ以上の症状を認めたとのことです。また44.1%の患者では、罹患後6…

  • パルスオキシメーター

    最近マスコミにも時々登場しているので、皆さんもご存じかもしれませんが、パルスオキシメーターという医療機器があります。指先に装着して動脈血の酸素飽和度が簡便に計測できます。 私が医者になった約40年前は直接大腿動脈や橈骨動脈に針を刺し、1mlほど採血しアストラップ微量血液分析装置に入れ Pao2, Paco2, PH、HCO3、BEなどを測定した記憶があります。当時は心臓の術後の患者さんを受け持っていて I C U で頻回に測定したことが昨日のことのように思い出されます。 新型コロナウイルス感染症において肺炎を起こし、重篤化して亡くなっていく病態がよく知られていますが、この時低酸素状態になっても…

  • 疑問だらけの S A R S -C o V - 2 の起源

    2019年12月8日に武漢市内で原因不明の肺炎が発生しその後27人の患者が発生したと中国が W H O を通して発表したのはちょうど一年前の12月31日でした。 なぜかその後中国政府は、発生源の第三者調査を求めたオーストラリアに猛反発し、同国産牛肉や大麦などの輸入を制限する報復処置を発動。 W H O が夏に中国に派遣した調査チームの武漢入りも認めませんでした。 我々がすごく不思議に思うのは、当初世界はこの未曽有の感染症の責任をどこかにとらせようとは主張しませんでしたが、異様に中国は敏感になっていたように私には見えます。 今までいろいろな説が出ています。まあ当然かもしれませんが、中国は、ほかの…

  • 謹賀新年

    旧年中は、色々とお世話になりました。 今年はいい年になりますように、皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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