chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
エルの窓から https://ameblo.jp/apis-mos/

ことばの数だけこころがあり、 ことばの数だけ人生がある。 ここからも、そこからも、ことばの窓から世界が観える。                  ― エルの窓から…

鹿子木結㐬
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2020/08/22

arrow_drop_down
  • 砂漠の薔薇 四、盲目の少女(Blind girl)

    「ジャカラ。お前は血を砂に、砂を花に変えるロザの記憶を宿した者だ。」ロザの記憶を宿した者は、古来から預言者と信じられてきた。薔薇の人として。「私がそうである…

  • エンデュミオンの夜明け 二、ドリームタイム(青い血)

    夢には一人の人間も、一匹の動物すら出てきたことはなかった。夢は緑に広がる岩山から始まった。岩山といっても覆っているのは灌木や草なのだろうが、それほどの植物が…

  • エンデュミオンの夜明け 第一部 レヴァナ島 一、ドリームタイム(夢の時代)

    『私はあの闇の世界に何万の何千倍もの年の間住んだ。そして私がそこにいることを誰も知らなかった。来る年も来る年も、来る世代も来る世代も私はそこにいた。そして彼ら…

  • 碧玉の青い空 三部 最終章、紙縒新年祭

    ピンと張りつめた空気に神主の祝詞が響く。さながら潮騒のごとく、波のごとく、強く弱く、高くもあり低くもある声は波に揺られ岩に砕けて小さく小さく消えていった。す…

  • 砂漠の薔薇 三、転機(turning point)

    ジャカラは母の胎内で蘇生した。黒い悪魔の日のことである。悪魔の使いは砂塵の嵐だけではなかった。無数に飛び交う飛蝗が累々と屍を積み上げていくその下からジャカ…

  • 碧玉の青い空 三部 五、霜月のきざはし

    秋が深まるにつれ、公彦は神楽に没頭していった。なぜこんなにも熱中できるのか。理由は霊にあった。いつまでいるのか。ねにをしたいのか。公彦にもそんなことはわかり…

  • 碧玉の青い空 四、残月の残り

    「それで…」「今じゃもう信じてくれないだろうけど、里々衣が生まれたときほんとうに嬉しかった。隣におまえがいて、いつか彼が帰ってくる。三人で家族になる…そう思…

  • 碧玉の青い空 三部 三、残月の胸にだかれて

    『 萌え出ずるも枯るるも同じ野辺の草    いずれか秋にあわで果つべき 』百合の母親は白拍子が好きだった……栄華と衰退を辿った平家の物語はいつの世も人のありよ…

  • 砂漠の薔薇 二、砂の人(A sand man)

    少年が目を覚ますまで十日を要した。傷口から菌が入り、不衛生な環境が破傷風を引き起こしたと見られていたが、果たしてそれだけであったろうか。菌は砂であったかもし…

  • 砂漠の薔薇 一、巡礼の道(Pilgrimage road)

    赤裸な太陽は惜しげもなく巡礼者を焼き、数分後にはかげろうの燃えカスを砂漠の肌に印した。炎王が焼いたのは巡礼者だけではない。商人、羊飼い、家畜、奴隷、遊牧民、…

  • 碧玉の青い空 三部 二、手の中の空

    これはターコイズ?里々衣は日名東公園(ひめいのひがしこうえん)のベンチに腰を下ろして、少年の手から落ちた青い石をじっと見つめた。少年の手から落ちた?…物は言…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、鹿子木結㐬さんをフォローしませんか?

ハンドル名
鹿子木結㐬さん
ブログタイトル
エルの窓から
フォロー
エルの窓から

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用