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2020/03/31

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  • 人の形を取り戻す

    私はまだ母のマンションにひとりで暮らしていて、夫が夕飯を食べにきたり、 娘が遊びにきたりします。 仕事も在宅で済むことがほとんどです。 母が居た時は、毎日いろんな介護の人や、お見舞い、宅急便やらなんやら、にぎやかでした。 今はシーンとしてます。 それでいい、それがいい、しばらくこうして頭を下げてじっとしていよう。 たとえばソファで、 太ったお尻と両足を投げ出して、 納豆ご飯をかっこんだあとのお茶碗もそのままに、 お茶も入れずに水を飲みながら携帯ゲームをしていると、 近視眼的な視界の片隅に、母のお骨と両親の写真がひっかかり、 もういいんだもんね、だらだらするもんね、とつぶやく自分の重い体がソファ…

  • オールタイムマイベスト映画② 「痩せゆく男」

    いくつかある、何度も見る映画。 決まった分野もなく、主人公もバラバラで、 誰もが知っている大作もあるし、ロードショーされなかった作品もある。 最近わかりました。 「日常」を見たい。 事が起こり、収束に向かう後半よりも、 主人公とその家族、仲間、生活の様子、事件の背景、謎めいた伏線などが語られる前半が好き。 たとえば、スティーブン・キング原作1996年アメリカ映画「痩せゆく男」。 これが、 ジプシーの呪いでこうなっちゃう。 1996年だと、CGとか今ほどではないだろうし、 太るのは詰めたり着たりするんですよね。 やせるのすごくないですか? このあと、もう一段やせて瀕死になって、これいったいどうや…

  • 会いたい人

    以前、友人が話してくれたこと。 施設で暮らす認知症が進んだ母親94歳。 かろうじて娘のことはわかる。 娘が母親に電話して、 「お母さん、誰に会いたい?」と聞いた。 自分の名前を言ってくれるかな、と思っていたら、 「おかあちゃん」 私。2歳くらい。 お正月かな。 母が着せてくれたんでしょう。 髪型が大魔神みたいだけど、うれしそう。 あの頃からずっと、毎日、私も母に会いたい。 ランキングに参加しています。よかったらクリックお願いします。

  • プレミアム豚汁

    肌寒い日は、豚汁です。 豚バラをたっぷりいれて、脂身の球がひしめく汁で温まりましょう。 しかし夫が、 「豚バラのあぶらがもうきつい」と言い出しました。 そこで。 今日は、これを使ってプレミアム豚汁を作ります。 出来上がる前から、プレミアムと名付けるずうずうしい私。 燻製うるめ節の粉末です。なめてみると、思いのほか優しい味です。 鰹節よりまろやかかもしれない。 少し生臭さがあるので、フライパンでゆっくり乾煎りしてから使います。 その間に、豚肩ロース薄切りと、野菜を炒めてお酒で蒸しておいて、と。 だし粉が香ばしく煎れたら、水を入れて、ぐつぐつ沸騰させます。 次に、火が通っている肉と野菜をお鍋に入れ…

  • お母さんは死んだ

    明日、ちょっと気の張る客が来るので、 デパ地下に和菓子を買いに行きました。 母と似た年恰好の女性を見ないように、やや下を向いて歩きます。 道明寺を買って、さ、帰ろう。 昼間は日差しが暖かかったけれど、夜は少し風が冷たい。 渡り廊下のようになった外通路を歩いて駅に向かいます。 一陣の風が吹き上げて思わず、さむ、と声が出ました。 私が寂しいはずがない。 妹も、娘も、夫も、友達もいる。 泣き言をいえば、何を置いても駆けつけてくれるはずのお母さんから なんの音沙汰もないなんて、よっぽどだわ。 ふてくされて歩き出した時に、はっきりとわかりました。 お母さんは死んだな。 もういないな。 だから、来ないんだ…

  • 母の教え④ じゃこを食べなされ。

    ちりめんじゃこの一番おいしい食べ方はこれです。 じゃこと青菜のふりかけみたいなもの。 今まで、ピーマン、ネギ・大根葉・カブの葉・のらぼう菜・かき菜で試しました。 のらぼう菜、かき菜はアブラナ科の野菜です。 のらぼう菜とかき菜をくらべると、 のらぼう菜が柔らかくて甘味があり、 かき菜は歯ごたえがあって、少し苦い。 じゃこには、かき菜がベストマッチだと思います。 かき菜をざくざくと細かく切ってざるにあけ、塩をザザっと振ってぐいぐいもみます。 しばらくしたら、水でじゃーっと流して、ぎゅっと絞っておきます。 ちりめんじゃこは、多めの油でカリッカリに炒め(ゆっくり)、 もう油を吸いません、ってなったら、…

  • イケアでタンパク質祭り→オールタイムマイベスト映画①

    娘と二人でイケアに行ってきました。 お目当てはレストラン。 在宅ワークの夫も誘ったら、俺は行かない、と。 あとから写真を見て、え?ホットドッグじゃないの? イケアで食べられるのはホットドッグとソフトクリームだと思っていたようで。 食べすぎでしょ。 左から、ローストチキンハーフ(グレイビイソース付き)、スモークサーモン、ローストビーフ、ガーリックパンと唐揚げ、ガパオライス(温泉卵付き)。紅茶と炭酸。 ラックを440円で買い取ってもらい、その金券を使って支払い金額は3400円。 なかなかのお値段。 ローストビーフがやわらかくてジューシーでした。 ところで、何度もみてしまうオールタイムマイベストな映…

  • 異人たちとの夏 からの 母との再会

    山田太一さんの小説、異人たちとの夏。 1987年に発表されて、文庫になったのが1991年ですから、 20代で読んだ覚えがあります。 妻子と別れ、孤独な日々を送る40代の脚本家の男性が主人公。 幼い頃に死別した両親とそっくりな夫婦に出会います。 ジャンルは、ホラーか、SFなんだと思いますが、 解説を田辺聖子さんが書いていて、親恋いの小説、と言ってます。 30年以上前に読んだこの小説を再読しました。 20代だった自分が予想だにしなかった今の私。 51歳で父を、56歳で母を見送り、ことあるごとにベソベソ泣いている。 主人公は、浅草の寄席で、12歳の時に死別した父親とそっくりの男に出会い、その男の家に…

  • 味のあるコーヒー

    今日は座りっぱなしで、たまっている書類仕事を片付けましょう。 飲み物で気分転換をしながらがんばります。 起き抜けの緑茶。 1杯目は薄く、2杯目は濃く。 朝食前に、傷みかけている柑橘類を絞って、お湯とはちみつ。 朝食は納豆(2パック)定食。ネギは乱切り。マヨネーズトッピング。沢庵付き。玄米。 午前中は仕事がはかどります。 さてお昼。何を食べようか。 お夕飯をとんかつ屋さんに行く予定なので、軽く済ませましょう。 ここ1年くらいコーヒーに挑戦しているのですが、なかなか出会いません。 「ここのコーヒーおいしいのよね、フッ」って前髪を揺らしながらつぶやく女になりたい。 毎朝プシューっと音がする機械でエス…

  • フィクションではない、のだ。

    エリザベスアーデンのグリーンティハニードロップボディクリーム。 保湿力はシアバターなどには劣りますが、いい香り。 500㎖で約2000円と、ロクシタンよりかなり安い。 母にたくさん使いました。 この香りを吸い込むと思わず目を閉じます。 走馬灯のように、母との日々母の様子母の体温がよみがえります。 アマゾンプライムで、「メッセージ」という映画を見ました。 2017年のアメリカのSF映画です。 難しい箇所が多く、何度か戻しながら見ました。 時間とは多次元の1つである、という時間理論が軸で、SFの世界ではよく使われるテーマなんだそうです。 朝、目覚める直前や、一心不乱に野菜を千切りしているときにふと…

  • まだあげ初めし、いや、上がらないのよ

    先日、娘が出演するストリートダンスの公演を見に行ってきました。 ヒップホップ、ブレイクダンスなどは少しは知られていますが、 ロック(ロックンロールではない)、ワック、スロージャズ、ボーグ、ハウス、ガールズなどのジャンルがあり、おそらく4,50歳より上の世代には馴染みの薄いダンスだと思います。 主に、「ウエーイ」という掛け声を連呼する若者たちが踊ってます。 わかりにくい… コロナへの怒りが炸裂しているかのようなステージを堪能しました。 パンキング、もしくはワックと呼ばれるダンスを見ていた時に唐突に胸に浮かんだ一節は ”まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思…

  • 母の教え③包丁を研ぐ

    うちには砥石が2つあります。 旋盤工の息子である夫が買ってきた大きなものと、母がくれた細長い砥石。 結婚してしばらくした頃、もらった覚えがあります。 実家に帰ったときに、お母さんの包丁はよく切れるねえ、と言ったら、 時々研いでるからね、と。 料理の前にチャチャっと研いでるよね。 うん、でもそれじゃ足りないから、時々ちゃんと研ぐのよ。 「心が静かな時に研ぐの」 その時は聞き流したんですねえ。 あとから何かの拍子に思い出したんです。 ジジババもいる、わがままな夫もいる、子供は3人、自営業、という家庭を 自らもフルタイム以上に仕事をしながら運営してきたという全方向にバリキャリの人でした。 その母が心…

  • 親死に 子死に 孫が死に

    平野啓一郎さんの「決壊」を読んでいて、 「親死に、子死に、孫が死に」という言葉が出てきました。 ある檀家の主人に、掛け軸に何かめでたい言葉をと頼まれて一休禅師が書いた言葉だそうです。 檀家の主人は怒ったけれど、 「順番に老いて、順番に死んでいくことほど幸せなことはない」 と、一休さんは言ったんですって。 先日、オンライン聴講を初体験しました。 ズームアプリをダウンロードして準備万端。 「グリーフケア 喪失の悲しみと「今」を生きるために」 というテーマです。 大切な人を失った人悲しみや悔しさに荒れ狂う心を「時化(しけ)」と呼び、少し落ち着いた時の心を「凪(なぎ)」と呼んで、その心に共感しながら、…

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