今日紹介するのは池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」。相変わらず池谷氏の著書にはハズレがなく、この本も興味深く読ませていただいた。リンクそこで何回かにわけて僕が個人的に勉強になった部分を紹介する。今日は「ゲームの中毒性が自己管理能力を促進する!?」から。TVゲームやSNSなどのデジタル技術は脳にとって悪影響でしょうか。ゲームで遊ぶことで認知能力が高まるとするデータもあり、専門家の間でも統一...
人類の知能低下を示すこれだけの根拠! 「知能低下の人類史」を読んで 3
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目は古来より人類がいかにして知能を上げてきたかについて、2回目は産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について紹介してきた。3回目の今日は、人類の知能が低下している根拠について。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-...
世の中が平和で平等になると、淘汰されるべき遺伝子が残ってしまうという不都合な真実。「知能低下の人類史」を読んで 2
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目の昨日は人類がいかにして知能を上げてきたかについて書いた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html2回目の今日は、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について、概略を第1章から抜粋。p9医学は急速に進歩し、かつて3人に1人が成人すること...
人類の知能は産業革命をピークに低下し続けるって説、知ってましたか? 「知能低下の人類史」を読んで 1
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)」を紹介する。産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が著しく低下してきており、近い未来に現在の文明は急速に崩壊するだろうとの主張。内容は過激で、ところどころ不快ですらあるのだが、ある程度納得せざるをえないだけの科学的データが盛り込まれている。リンクまず本書では、人類の誕生から産...
収入に関しては、家庭環境による差は若い時だけらしい ~ 親ガチャについて考える3
親ガチャについて最終回。昨日予告したとおり、今日は収入に寄与する要素について。リンクまず前提として、遺伝の影響は子供の頃は大きく成長と共に小さくなりそうなものだが、実際は逆らしい。図は認知能力について、これまでに研究され発表された様々なふたごのデータをまとめたメタ分析の結果です(Haworth, et al., 2010)。児童期から成人期初期にかけて、遺伝の影響は40%から60%に上昇し、環境は共有環境も非共有環境もそれ...
才能は遺伝の影響が、学校の成績は遺伝、家庭環境の両方が影響するらしい ~ 親ガチャについて考える2
親ガチャについての続編。リンクまずは図をみてほしい。下の段ではそれぞれの性質への寄与率について、上から非共有環境(緑)、共有環境(赤)、遺伝(青)の比率がまとめられている。以下は引用。いくつかの例外はあるものの、ほぼすべての心理的・行動的特徴に遺伝の影響があり、その大きさは30~50%、ものによってはもっと大きいのもあります。とにかくほぼ普遍的にあるが、だからといって遺伝によってすべてが決まっているの...
遺伝の影響を調べる「双子の研究」ってどんなもの? ~ 親ガチャについて考える1
親ガチャという言葉が一時期流行った。ググってみるとこんな解説が。「子どもは親を自ら選ぶことはできない」という意味です。 人生を大きく左右する家庭環境や境遇などは運任せだということを指します。人によって定義は違うようだが、受け継いだ遺伝子より家庭環境に重点をおいた論説が多いように見受けられる。心地よい話ではないが、確かに真実。そして遺伝や家庭環境がその人の才能や人格に与える影響力の度合いは、ある程度...
確かに勤労の義務は憲法で定められてはいるが、そもそも僕に憲法を遵守する義務がないことはおわかりか?
以前、酒場でからまれたことがある。「アーリーリタイアなんて、法律違反だぞ! 国民には勤労の義務があるじゃないか!」そうなのだ。日本では、なんと勤労は義務として憲法に明記されている。実は法によって勤労が義務化されているのは世界中で数か国しかない。これはマッカーサー監督下で現憲法が作成された際、衆議院においてソビエト社会主義共和国連邦憲法の影響をうけていた社会党によって追加修正されたという説が有力だ。...
70畳のリビング、専用のゴルフ練習室、ホテルのような洗面・浴室。友人が夢のような豪邸を建てた
今から10年近く前の話。友人が豪邸を建てたので、遊びに行ってみた。延べ床面積700㎡超。70畳のリビングダイニングに、それぞれのための個室。半屋外のガーデンリビングもあって、これがまた20畳はありそうだ。さらには彼専用のゴルフ練習室まであって、2方向から録画し、フォームをチェックできるようになっている。大型の外車が3台余裕で入る駐車場。玄関は家族用と来客用のふたつ。すごくない?建築好きの僕としては、実に胸躍...
自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。2日目 ありふれたことだって満喫できるはず昨日に続いて、今回も比較的簡単で、即効性の高い幸福度の...
怒りそうになったら、まず目先を相手から自分に向けてみよう~「怒らない、落ち込まない、迷わない」3
一昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク最終回である今日のテーマは「怒らない練習」について。p172~まず、怒ってしまったときは、「いま、自分の心は容量オーバーになっているんだ」「怒っている自分は進化できない弱者だ」と認識してください。外に向いていた目を、自分自身に向ける。それが最初のステップです。続いて、「自分はいま怒っているんだ...
「一切皆苦(いっさいかいく)」。すべてが苦だなんて大袈裟じゃない?~「怒らない、落ち込まない、迷わない」2
昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク今日のテーマは「苦」。仏教では「一切皆苦(いっさいかいく)」、すなわちすべてのものは苦であると説きますが、これは納得しがたい人も多いでしょう。「仕事は苦痛だけど、その後で一杯飲みに寄るのは楽しいよ。ゴルフだって楽しみだし」という具合に。この本では仏教での「苦」がわかりやすく説明されていたので引...
自我が錯覚というのは観念ではなく「事実」~「怒らない、落ち込まない、迷わない」1
今日紹介するのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク自我について。P48~自我ほど厄介な代物はありません。自我は誰もが持っていますが、この自我こそがあらゆる不幸のもとなのです。私たちは、言葉を理解していない赤ちゃんの頃から、「自分」という実感を持っています。音を聞けば「私は聞きました」、何かを見れば「私は見ました」、食事をすれば「私は味わいました」と無意...
摂心会後の懇親会。老師様の立ち居振る舞いに感嘆、そして大笑い、の巻。
さて、摂心会の紹介シリーズ最終回。4日目の円了茶礼(閉会式)が厳粛な雰囲気の中で終わり、ここで「集中の合宿」は終り。摂心会のために東京から来てくださった老師を交えた懇親会になる。ここからは好きに雑談していいし、笑い声を立ててもいいとのこと。ちなみに老師の齢は80歳前後か? 禿頭で、摂心会中は常にしかめっ面のため近寄りがたかったが、円了茶礼が終わった今は穏やかな表情を浮かべている。禅堂に長机を「口」の...
昨日、摂心会で授かった公案が興味深かったと書いた。僕の通う禅道場での最初の公案は、「父母未生以前における本来の面目如何」に決まっているようだ。これは、親が生まれる前(あるいは相対という二元論世界が生じる前)の自分の姿は何かというもので、もちろん普通に考えても答えは出てこない。坐禅で禅定を深めることによって現在の二元論的価値観から抜け出し、絶対的領域に入り込んで「本来の面目」を掴み込んでこい、という...
7月11日の記事で、3泊4日の摂心会に参加する旨を記した。今度の摂心会では公案(禅問答)を授かってみようと思うというわけで今回、1年ぶりに摂心会(座禅合宿)にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどき...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、余暇の過ごし方、お金、そして幸せについて書いている部分を抜粋する。遊びへの出費が減らせずに困っているひとには、ぜひ読んでほしい一文だ。“「お仕着せのレジャーはほどほどに ~自由な余暇を創造しよう」いつの間にか、ちょっとした休みを利用して、他県にまで足を伸ばすのが当たり前のような風潮ができてきましたが、そこまで余暇をア...
追い詰められて初めて打開できるのが公案 ~「なぜ、いま禅なのか」3
一昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク著者の立花大亀は臨済宗。禅宗には大きく臨済宗と曹洞宗があり、違いはいくつかあるのだが、そのひとつは「公案(禅問答)」のしめるウェイトがある。臨済宗は修行の一環として公案を行うが、曹洞宗では(あるにはあるものの)主たる存在ではなく、只管打坐、すなわちただ坐れと教えられる。僕が参加している摂心会は臨済宗系道場であり、僕も今回...
昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンクまずは、自分(自己)について。P80~自分の心、それを読みとることのできるものは、自分をおいてほかにはありません。ですから、本来は、それは非常に簡単に把握できるはずのものなのです。しかしながら現代は、一方で、その自分を惑わすものがあまりにも多すぎるということ、それが現代人をして自己を失わせしめている大きな原因となっているので...
人間的観念を放棄し去ったときに残る物とは? ~「なぜ、いま禅なのか」1
さて、昨日から始まった禅シリーズ。今日紹介するのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク立花大亀は明治32年生まれの禅僧で、平成17年、107歳で亡くなっている。まずは、悟りについて。p27~それでは、釈迦はいったい何を悟られたのか。(中略)われわれは「生まれた」ということを言うが、いったいこの「生まれる」ということは何か。たとえばこうして両手をポンとたたく。ここに音が生まれる。しかしそれは...
一切を手放すには「ただする」ことが肝要―ネルケ無方著「読むだけ禅修行」
昨日触れたとおり現在は道場で禅合宿中(のはず)なので、数日間はあらかじめ用意しておいた禅に関する記事を予約投稿していく。まず紹介するのはネルケ・無方「読むだけ禅修行(朝日新聞出版)」。リンクネルケ無方はこんな方(Amazon紹介欄より)1968年3月1日、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。7才の時、母と死別してから人生に悩む。16才で坐禅と出合う。高校時代から禅僧になる夢を抱いて、坐禅道場に通い続ける。199...
というわけで今回、1年ぶりに摂心会にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどきつくはないのではないかもしれないそしてもうひとつ。③ 前回はまったくの初心者ということで、公案(禅問答)は受けなかった...
前回まで、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介し、新しい脳科学的知見は仏教の教え、今から2,500年前に釈尊が悟った内容を証明しつつあると述べた。僕自身、以前から坐禅には興味があり、我流で試みてはいたが、去年の6月から本腰を入れるようになった。地元にある臨済宗系道場の摂心会(坐禅合宿)に参加したのがきっかけだ。臨済宗の道場での座禅合宿に参加してきた。この手の行事に興味がある方...
ヒトは自作自演の映画を鑑賞しているだけなのに、その事実に気づいていない ~ 夢を叶えるために脳はある 3
一昨日から紹介しているのは池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」で今日が最終回。リンクp541~僕らの脳は、生まれて以来、ピピピ信号しか受け取ったことがない。ピピピ以外の存在を知らない。ということは、脳の外部に「現実の世界(とされるもの)が存在する」という仮定に、根拠がないことになる。(中略)脳のピピピ信号の向こう側に、どうして、現実世界なるものが存在すると仮定できるのだろうか。...
僕らの脳は生まれて以来ピピピ信号しか受け取っていない ~ 夢を叶えるために脳はある 2
昨日に引き続き、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」のご紹介。リンクまず、アノテーションとは?p261人工知能の内部は抽象的な数字の世界。徹底的に意味が排除された、無味乾燥で味気ない世界だ。そこに意味を与えて、温かみと膨らみを持たせているのはヒトだ。無から有、冷から温を創るなんて、まさにヒトは創造神だね。このように、数字の羅列に現実的な意味を与えることを、「アノテーション(注釈...
ヒトにとって「わかる」とは「恣意的に焦点を絞り、その中でルールを見出すこと」に過ぎない~夢を叶えるために脳はある 1
今日から3回にわたり、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介したい。最初に断っておくが、この本は670ページにも及ぶ大作で、しかも前半で紹介した知見を利用しつつ、後半で回収、まとめていくという、ミステリーにも似た凝ったつくりになっており、その面白さをブログで簡潔にまとめるのは不可能だ。当ブログでできるのはせいぜい「つまみ食い」程度。興味が湧くようならぜひ本自体を手に取って頂き...
ジャン=ジャック・ルソー “この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”
今回はフランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソー(1712年- 1778年)の名言。“この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”本当にその通りだと思う。僕自身、医師としてフルタイムで働いていた頃はそれによって強いストレスを抱えていて、大幅に仕事を縮小したいと考えていた。僕にはまだ当分は扶養が必要な3人の子供がいるから、それを実現するにはある程度の資産が必要になる。そのために、より仕事に励...
アンドレ・ジッド “幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”
今日はノーベル文学賞も受賞したフランスの作家、アンドレ・ジッド(1869年- 1951年)の名言。“幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”これも本当にその通りだと思う。手前みそではあるが、自著
ラッセル vs ショーペンハウアー “関心や活動の対象は多い方がいい? 少ない方がいい?” ~ 幸せの名言
幸福に関する名言シリーズ。今日は2つの名言を比較してみる。ひとつはイギリスの哲学者、ラッセル。“人間は、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる。”片やドイツの哲学者、ショーペンハウアーはこう言っている。“すべての物事を限局するのが幸福になるゆえんである。われわれの限界、活動範囲、接触範囲が狭ければ、それだけわれわれは幸福であり、それが広ければ、苦しめられ不安な気持ち...
ドイツのことわざ “幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ”
今日紹介するのはドイツのことわざ、“幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ。”これは最初、あまりに意味がわからなくて笑ってしまった。そもそも夫人は若いものを好むのか? そして、移り気なのか? それは人によるだろう、という気がする。幸福が移り気。これはわかる。幸せな気分が、ほんのちょっとした出来事で消えてしまうことは誰しも経験があるだろう。これはほとんどの場合、気の持ちようで解決できるのだが、そ...
ユダヤのことわざ “自分の力ではどうにもならないことは心配するな”~幸せの名言
今日はユダヤの格言。“自分の力ではどうにもならないことは心配するな。”「そんなのは当たり前」と思う人も多いかもしれないが、実はこれは意外とできていないことが多い。例えば上司が暴君で、それによってあなたの幸福感が損なわれているとする。これを自分で解決するとしたら、① 上司や人事課にかけあい、上司の、あるいは自分の所属部署を変えてもらう② 会社を辞めるのどちらかしかない。このどちらかを選択できるのなら、そ...
ベルナール・フォントネル“幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である”~幸せの名言
今日はフランスの著述家、ベルナール・フォントネル(1657年- 1757年)。多宇宙論の啓蒙書、『世界の多数性についての対話』が当時のヨーロッパ諸言語に訳され、知識階級に影響を与えた……そうだ(キイタコトモナイヨ)。さて、氏による名言はというと。“幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である。”ありきたりと言えばありきたりだが、これは本当に大切なポイントだと思う。自著、
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今日紹介するのは池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」。相変わらず池谷氏の著書にはハズレがなく、この本も興味深く読ませていただいた。リンクそこで何回かにわけて僕が個人的に勉強になった部分を紹介する。今日は「ゲームの中毒性が自己管理能力を促進する!?」から。TVゲームやSNSなどのデジタル技術は脳にとって悪影響でしょうか。ゲームで遊ぶことで認知能力が高まるとするデータもあり、専門家の間でも統一...
今回で最終回、「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」(集英社インターナショナル)から。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくという内容なのだが、これに対するAmazonでのカスタマーレビューが興味深かった。半分近くが星5つなのだが、低評価のレビューもちらほら。その中でも星1つをつ...
前回に引き続き、「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」(集英社インターナショナル)から。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくという内容だ。僕は以前から幸福学やポジティブ心理学に興味があって、多くの知見に納得してきたのだが、どうにも腑に落ちないデータもいくつかある。その代...
今日から数回にわたり「世界幸福度ランキング上位13カ国を旅してわかったこと」のご紹介(集英社インターナショナル)。著者であるドイツ人女性、マイケが幸福度調査で上位に来る国々を訪れ、経済的には豊かであるにも関わらず幸福度が低いドイツ人が、なにを学ぶべきかを探っていくというもの。発想と行動力に興味を抱いて手にとったところ、なかなかおもしろい内容だった。ちなみに幸福度調査トップのコスタリカでは、平均で8.5...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、余暇の過ごし方、お金、そして幸せについて書いている部分を抜粋する。遊びへの出費が減らせずに困っているひとには、ぜひ読んでほしい一文だ。“「お仕着せのレジャーはほどほどに ~自由な余暇を創造しよう」いつの間にか、ちょっとした休みを利用して、他県にまで足を伸ばすのが当たり前のような風潮ができてきましたが、そこまで余暇をア...
少し前のベストセラーではあるが、今日引用して紹介するのは「ライフシフト(東洋経済新報社)」。この本からきた「人生100年時代」という言葉は、その年の流行語大賞候補に挙げられている。現在まで人類の平均寿命は伸び続けてきており、データ上はそれが頭打ちになる兆しはない(つまり、伸び率の鈍化がみられない)。このまま寿命が伸び続けるとすると、現在50歳未満で先進国に住む人は100歳くらいまで生きる公算が高くなるのだ...
今日は文豪、トルストイ(1828年 - 1910年)のあの名言。“幸福な家庭の顔はお互い似かよっているが、 不幸な家庭の顔はどれもこれも違っている。”有名なものなので知っている人が多いことと思う。幸せの本質を見事に表した名言で、なるほどと唸らされる。でも冷静に考えると、ちょっと不思議な点も出てくる。「不幸な家庭の顔が違っている」これに関しては異論はないだろう。貧乏だから不幸。金持ちだけど病気がちだから不幸。健康...
池谷裕二監修「勉強脳の作り方」(日本図書センター)。大体知っている内容ではあったが、知見が濃厚に詰まっていて役に立った。備忘録として個人的に重要と考えた個所をまとめておく(自分用というより、主に子供たちの学習用)。・ストレスによって脳の機能は低下し、記憶力や学習能力が落ちる。・平均的なペースは40分勉強したら5~10分休憩(自分にあったタイミングで)。・休憩時間にはなにもしないこと(ゲームはもちろん、...
前回、より多くの幸福を感じるためには増やすのではなく、今現在「ゼロ」のことを始めたり、新たに獲得したりすることが大切だと書いた。今回はどのような活動や趣味が喜びに繋がりやすいのかについて、データを元に書いてみたい。幸福学における研究により、能動的な趣味の方が受動的なものよりも幸福度を上げることがわかっている。例えばテレビを見る、映画を見る、買い物をするといった娯楽は受動的趣味にあたり、あまり幸福度...
前回の記事では自由時間を有意義に過ごすための実践的なテクニックを書いた。今日はそれを補足する。幸福度を高めるためには今あるものを増やすより、ないものを得ることの方が重要であることが研究によりわかっている。例えば僕ら夫婦でいえば、長男が生まれてから三男が幼稚園に入るまでの10年近くの間、夫婦で外食をする機会はほとんどなかった。常に最低1人はまだ幼稚園にも行かない、幼い子供が家にいるわけだから、夫婦で出...
アーリー/セミリタイアブログをみていると、リタイアしたら時間を持て余して困る、あるいは、そうなるんじゃないだろうかと不安だ、という文章が散見される。それについて何回かに分けて私見を述べたい。僕は「人生」とは「時間」だと思っている。時間がなくなるときが、死、すなわち、人生の終わりだからだ。なので時間を持て余すなどと聞くと、その人の生きて行く意義ってなんだろうと首を傾げたくなってしまう(失礼)。子供の...
今日は3大幸福論のひとつを著したフランスの哲学者、アラン(1868年 - 1951年)は、による言葉。“幸福だから笑うわけではない。 むしろ、笑うから幸福なのだと言いたい。”まったくその通りだと思う。このところ、セロトニンという言葉をよく耳にするようになった。これは神経伝達物質と呼ばれるものの1種で、腸や血液中の他、一部は脳内に存在し、頭をすっきりさせたり、心のバランスを整えポジティブで安定した状態に保ったりす...
FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとった言葉で、経済的自立と早期退職を意味します。FIREを目指す人は、投資や節約で資産を増やし、4%ルールを守って運用することで、毎年生活費の4%に相当する不労所得を得られる状態を目指します。この状態になれば、フルタイムの仕事に就かなくても生活費を賄うことができ、早期退職が可能になります。FIREは近年注目を集めているライフスタイルの一つですが、メリッ...
今日は作詞家、音楽プロデューサー、秋元康(1958-)の言葉。“自分の幸せが定義付けできない人は、何も手に入らない。大事なのは、自分にとって何が幸せなのか、どうすればドキドキできるのかを、しっかり理解しておくことです。”本当に、そうだろうか?僕はちょっと懐疑的だ。たとえば、ある人がギャンブルこそが自分の幸せと信じているとする。それが一番ドキドキする、と。であればどんどんギャンブルをしなさい、とは普通はな...
今日のテーマは、労働の歴史。そもそも人間は、いつから「生涯の大半を労働に捧げる」ことが普通だとされるようになったのか?実はそれほど昔の話ではなく、産業革命以来であると考えられてる。古代ギリシャ人にとって働くことは卑俗なことであり、自由時間を得るために仕方なくやっているだけで、そこに何ら意味を見出したりはしなかったそうだ。現に哲学者・アリストテレスは、「賃金が支払われる仕事はすべて、精神を奪い、弱め...
昨日に続きメジャーリーガー大谷翔平の愛読書でもある、中村天風の著書「運命を拓く(講談社文庫)」の紹介。リンク今日は僕が好きな個所を少し長めに引用する。p235~三年四年経った人が私にお礼をいうとき、この人は、本当に私のいうことを聞いていたな、と私が思うようなお礼をいう人は、まあ十人に一人いるか、どうかである。たいていの人は、「(前略)尊いことを教えていただいたお陰で、この頃は、弱かった体も、すっかり...
中村天風(敬称略)という人物がいる。以下は中村天風財団HPより。https://www.tempukai.or.jp/know/footprint中村天風(なかむらてんぷう)明治9(1876)年生まれ。日露戦争の軍事探偵として満蒙で活躍。帰国後、当時不治の病であった肺結核を発病し、心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を遍歴する。一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、奇遇にも...
引き続きニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)から興味深く感じたエピソードを紹介する。最終日の今日は下巻から。よく思考実験でも使われる「最後通牒ゲーム」なるものがある。2人1組でのゲームなのだが、まずはルールを引用で説明したい。このゲームは、思いがけない授かりもの(たとえば10ドル)がプレーヤー1(提案者)にあたえられるところから始ま...
今日はビル・ゲイツ氏ら絶賛の話題作、ニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)を紹介する。まずはAmazonから。経済格差、人種、国家間対立…。今ほど「分断」が強調される時代はない。だがちょっと待ってほしい。こうした分断はなぜ起こるのだろう?それは進化の過程で、私たちが「仲間」を愛し、尊重する能力を身につけたからだ。この能力こそが、世界の命運...
今日は古代ギリシャの哲学者、アンティステネス(紀元前444年 - 紀元前365年)による言葉。“「人間最高の幸福とは何か」「幸せに死ぬことだ」”ありきたりと言えばありきたりなセリフであり、すっと聞き流すこともできる。でもこれって案外、深い言葉かもしれない。幸せに死ぬためには、死ぬときに幸せに感じられるようなコンディションづくりが必要になる。では、どのような行いが死ぬときの幸せに通じるだろうか?「たくさん金儲...
「4週間で幸せになる方法」という本を出しているのもあり、本ブログでは幸福に関する名言を紹介している。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくことになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。リンク今日は、ユダヤのことわざ。他人を幸福にするのは香水をふりかけるようなものだ。 ふりかけるとき自分にも数滴はかかる。この...
今日は、G・W・カーチスによる言葉。ちなみに僕はこの人について、この言葉の他には何も知らないし、ネットで探しても情報はない。以前紹介したダンデミス同様、名言界隈(?)のみで有名という人が実はポツポツいるらしい。なんとも不思議な話だ。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-223.htmlしかもカーチス氏の場合はその名言もしょぼい。“幸福はまず何より健康のなかにある。”いかにもありがちな健康第一説だが、せっかく...
ちょっと古い本だが、橘玲著「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法(幻冬舎文化)」を紹介したい。リンク橘氏の著書は以前も紹介しているが、この本もなかなか興味深い。一部を引用してみる。p249-250“ある調査によれば、人生の満足度を7点満点とすると、アメリカのビジネス誌「フォーブス」に載った大富豪たちの満足度の平均は5.8だった。彼らは資本主義社会の頂点に立つ成功者で、豪邸やプライベートジェットなど、望むも...
池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」を紹介してきたが、今日が最終回。リンクタイトルは「あがり症の人は不安を書き出すこと」。あがり症の人にとって朗報となる研究が、2011年1月の『サイエンス』誌に掲載されました。シカゴ大学のベイロック博士の論文です。(中略)ベイロック博士は、「高等学校の生徒106名に対して、期末試験でこの事実を確認しました。テスト直前に10分の時間を与え、次の試験科目のどの部分がど...
昨日に引き続き、池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」からの紹介。リンク今日は「イメージトレーニングはダイエットにも効果的!?」から。イメージトレーニングは、スポーツのみならず、ダイエットにも効果があるらしいというから驚きです。2010年12月の『サイエンス』誌に掲載されたカーネギーメロン大学のモアウェッジ博士の研究です。あたかも食べたかのようにイメージするだけで、食べたいという欲求が減るといいま...
今日紹介するのは池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」。相変わらず池谷氏の著書にはハズレがなく、この本も興味深く読ませていただいた。リンクそこで何回かにわけて僕が個人的に勉強になった部分を紹介する。今日は「ゲームの中毒性が自己管理能力を促進する!?」から。TVゲームやSNSなどのデジタル技術は脳にとって悪影響でしょうか。ゲームで遊ぶことで認知能力が高まるとするデータもあり、専門家の間でも統一...
昨日に続きメジャーリーガー大谷翔平の愛読書でもある、中村天風の著書「運命を拓く(講談社文庫)」の紹介。リンク今日は僕が好きな個所を少し長めに引用する。p235~三年四年経った人が私にお礼をいうとき、この人は、本当に私のいうことを聞いていたな、と私が思うようなお礼をいう人は、まあ十人に一人いるか、どうかである。たいていの人は、「(前略)尊いことを教えていただいたお陰で、この頃は、弱かった体も、すっかり...
中村天風(敬称略)という人物がいる。以下は中村天風財団HPより。https://www.tempukai.or.jp/know/footprint中村天風(なかむらてんぷう)明治9(1876)年生まれ。日露戦争の軍事探偵として満蒙で活躍。帰国後、当時不治の病であった肺結核を発病し、心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を遍歴する。一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、奇遇にも...
引き続きニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)から興味深く感じたエピソードを紹介する。最終日の今日は下巻から。よく思考実験でも使われる「最後通牒ゲーム」なるものがある。2人1組でのゲームなのだが、まずはルールを引用で説明したい。このゲームは、思いがけない授かりもの(たとえば10ドル)がプレーヤー1(提案者)にあたえられるところから始ま...
昨日の予告通り、ニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)から興味深く感じたエピソードを紹介する。今日は上巻から。アマゾン川流域などでは、子供には複数の父親がいると信じられている地域が多く点在するそうだ。分割できる父性を信じている文化では、子づくりにおける女性の役割はたいてい否定され、女性は「容れ物」にすぎないとみなされている。一部の...
今日はビル・ゲイツ氏ら絶賛の話題作、ニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)を紹介する。まずはAmazonから。経済格差、人種、国家間対立…。今ほど「分断」が強調される時代はない。だがちょっと待ってほしい。こうした分断はなぜ起こるのだろう?それは進化の過程で、私たちが「仲間」を愛し、尊重する能力を身につけたからだ。この能力こそが、世界の命運...
今日は、ダライ・ラマ14世の言葉。“他の人々に幸せになってもらいたければ、思いやりを実行に移すこと。自分が幸せになりたければ、思いやりを実行に移すこと。“無粋と知った上でわかりやすくすれば、「思いやりの行動は相手だけでなく自分をも幸せにする」ということ。実はインド独立の父、マハトマ・ガンディーも、「報いを求めない奉仕はひとを幸福にするだけでなく、わたしたち自身をも幸福にする」と同じような言葉を残してい...
一昨日から紹介しているのが池谷裕二著「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)」。昨日は「心地よさ」や「快適さ」の度合いでしかなく、究極的には「好きか嫌いか」の問題に帰着するとの一節を紹介した。たとえば、「君の態度は間違っている」と自信満々に怒る人がいるが、「君の態度は嫌いだ」と言い換えても意味は変わらないことになる。今日紹介するテーマも僕らが自分自身に...
昨日から紹介しているのが池谷裕二著「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)」。今日はシマウマについての問題。p273キャンパスに描くシマウマのシマ模様について聞きました。どちらの答えが多いでしょう。① 白地に黒シマ模様② 黒地に白シマ模様今日も本書へのリンクの下に正答を掲載する。リンク答え ① 白地に黒シマ模様自分の世界こそ自分のすべてです。いや、厳密に言えば、...
池谷裕二氏による名著「自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)」を今日から数回にわたり紹介する。とはいえ僕の本音は、「僕のブログで抜粋を読んでいる暇があったら、さっさと本を買って読んでほしい」というところ。そのくらいお薦めだ。p156地上より永遠に友達の顔を思い浮かべてみてください。何人思い浮かびましたか。そこで二つの質問をします。質問A―その友達のうち10年...
FIRE生活での資金繰りにおいて、今月、我が家に明るいニュースがあった。「プルデンシャル米国ドル建リタイアメント・インカム」という、ドル建ての年金の受給が開始されたのだ。そもそも加入したのはいまから20年も前の2005年。当時、アメリカの長期金利が今同様に5%近くあったため、この保険も利率4.5%と非常に高いレベルで設定されていた。加入時の為替は1ドル105円。今とは逆に、為替は上がり下がりを繰り返しながらも、じり...
昨日書いた通り、このGWはベトナムのリゾート、ニャチャンにあるヴィンパールに滞在した。ベトナムについて一番痛烈に感じたのは、やはりまだまだ遅れているということ。宿泊は一応は五つ星ホテル(ヴィンパール リゾート & スパ ニャチャン ベイ)だったのだが、到着してすぐ、僕と妻の部屋の冷房の機器が悪いことに気づいた。そこで部屋の電話からトラブル時に指定された番号に連絡を試みるも、何度ダイヤルしても返答がない。し...
昨日書いた通り、ゴールデンウィークの後半に家族でベトナムに行ってきた。そもそも次男がこの春から高校に進学したため、学校での日程がどのように組み込まれるのか見当がつかず、ゴールデンウィークには何も予定を入れられないでいたのだが、入学後に配られた工程表を見る限り、連休は丸々空いている様子。ならば旅行にでも行きたいね、という話になり、ネットでチェックしたのだが、4月中旬では時すでに遅く、めぼしい宿はすで...
去年の春、家族で沖縄旅行に行った顛末を昨春に記した。僕にとって人生初のパッケージツアーだった。その時の記事から引用する。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-1108.htmlパッケージツアーなるものを自分で利用したことは、今までに一度もない。若い頃はいわゆる「バックパッカー」で、いろいろな国をゆっくり、低予算で回るのが好きだったから、パッケージツアーのようなお仕着せのやり方を馬鹿にしているところがあっ...
いとうせいこう氏と精神科医・星野概念氏との対談、“ラブという薬” という楽しい本のご紹介。リンク特に興味深かったのが星野氏によるふたつの発言。人の話を聞くことについて。“p43今、聞いていて思ったんですけど、やっぱり傾聴するってこと自体が、「YESの姿勢」っていうか、相手を論破しようとしていないんですよね。でも、今ってなんとなく論破しないとカッコつかない感じになってきてるんじゃないですか。ツイッターとか...