昨日に引き続き、Newtonの「パラドックス大図鑑」から。はじめに紹介するのは数学者ジョセフ・ベルトランによる「ベルトランの箱」。あなたの前に箱が3つある。それぞれ箱の中央に仕切りがあり、左右2つの部屋に分かれている。箱のふたも左右別々に開けることができる。外からはこの中身は見えない。そして、あなたに以下のことが伝えられる。「3つの箱のうちの1つには左右両方とも金貨が、1つには左右両方とも銀貨が入っている。...
答えは2分の1? それとも3分の1? おもしろかった数学クイズを2問紹介する。
昨日に引き続き、Newtonの「パラドックス大図鑑」から。はじめに紹介するのは数学者ジョセフ・ベルトランによる「ベルトランの箱」。あなたの前に箱が3つある。それぞれ箱の中央に仕切りがあり、左右2つの部屋に分かれている。箱のふたも左右別々に開けることができる。外からはこの中身は見えない。そして、あなたに以下のことが伝えられる。「3つの箱のうちの1つには左右両方とも金貨が、1つには左右両方とも銀貨が入っている。...
今日はNewtonの「パラドックス大図鑑」のご紹介。以下はAmazonでの紹介文。逆説、あるいはパラドックスとは正しい、あるいは一見正しく見える前提からおかしな結論が導きだされてしまうことです。前提や、途中の考え方がまちがっていたり、あるいは、パラドックスそのものはまったく正しいのに,結論をおかしいと思う私たちの直感がまちがっているということもあります。パラドックスは、言葉や数字、論理といった実体のないものも...
挨拶のもつ重要性をカーネルマンの「ピーク・エンドの法則」から説明する
昨日、「いってきます」と「おやすみなさい」を言うときは、できるだけ上機嫌でいるべきと書いた。なぜならそれが人生で最後に交わす言葉になる可能性が比較的高いから。いくらなんでも大袈裟だと感じた人も多いかもしれない。しかし、例えその後死ぬ運命にはいなかったとしても、これらの言葉を丁寧に交わす意義は大きいのだ。今日はそれについて、自著「4週間で幸せになる方法」から引用して紹介したい。リンク皆さんはピーク・...
「いってきます」と「おやすみなさい」は可能な限り上機嫌で言いなさい。
家族に定期的に話すことがある。どんなに機嫌が悪くても、たとえ喧嘩をしていても、「いってきます」と「おやすみなさい」は可能な限り上機嫌で言いなさい、と。だって次にまた会えるかはわからない、つまりその後、相手が死んでしまう可能性だってあるのだから。死を身近に感じる機会がほとんどない息子たちは「まさかあ」と笑う。そんなとき、僕は真顔で子供たちに説明する。父さんも母さんも、いつか死ぬ。多分君たちより先に死...
今日は昨日紹介したダグラス・エイブラムス著「よろこびの書―変わりゆく世界のなかで幸せに生きるということ」にちょっと捕捉。リンクダライ・ラマとデズモンド・ツツによる対談を、著者が密着してまとめたこの本の本題からは逸れるのだが、参照されている内容が興味深かったのでその部分を紹介したい。p148“私は、大主教が言っていることを支持する驚くべき話を聞いた。スタンフォード大学の共感と利他精神研究センターの創設者...
今回紹介するのはダグラス・エイブラムス著「よろこびの書―変わりゆく世界のなかで幸せに生きるということ」。リンクダライ・ラマとデズモンド・ツツによる対談を、著者が密着してまとめたものだ。ふたりのノーベル平和賞受賞者による対談だから、中身が薄いわけがない。全編にわたり引用したい箇所だらけだが、そういうわけにもいかないので、「広い視点」をキーワードにしていくつか紹介したい。p190“ダライ・ラマと大主教(内...
僕が資産額をさして気にしないまま、日々を呑気に過ごせている理由
僕はアーリーリタイア後、資産額を把握しようとするのをやめた。なかなか信じてもらえないのだが、僕なりの理由がある。まず、アーリーリタイアを目指すと決めた時点で、徹底的に計算した。そのときは複数ある証券口座、銀行預金、そしてどの生命保険がいつ解約でき、いくら入るかまで、事細かくチェックした。その結果「あと2年働けば、贅沢な暮しを望まない限り、アーリーリタイアしても大丈夫なはずだ」と判断することになる。...
持ち家と賃貸では、どっちがお得? 僕なりの視点で比較してみる。
持ち家と賃貸とどちらが得か? との議論がある。リスクと期待リターンとの関係を理解していれば、さして難しい問題ではないと思うのだが、そこそこ経済に詳しそうな人までも加わって論争が繰り広げられる様子に驚かされることも。リスクを説明するために一旦不動産から離れ、自著「幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から一部を引用する。仕事をすれば報酬を与えられること、そして、成功すればさらに多く...
今日で僕は56歳になる。もはや立派なアラ還ということになり、すなわち還暦も近い。やれやれ、とため息をついていてもせんないので、せっかくの誕生日、今日はこれまでのFIRE生活を振り返ってみたい。リタイアしたのが2016年2月だから、8年半の月日が流れたことになる。リタイア生活がたった8年半というのは、にわかには信じがたい。というのも労働者だった頃の記憶はかなり薄れ、8年どころか、10数年は仕事をしていない気分でいる...
自著「4週間で幸せになる方法」の宣伝もかねて(よっ、正直者!)、本ブログでは幸福の名言を紹介し、それについて幸福学のデータから解説を加えるという記事づくりをしている。ネタ探しの一環として、増井金典著『名言・格言・ことわざ辞典(ミネルヴァ書房)』という本を図書館で借りて読んだのだが、これがなんともすさまじい。リンクまずは名言、つぎにそれを言った人物名、最後に増井氏による解説が続く構成になっている。そ...
4週間で僕らはどのようなことが達成できるのか? アマゾンで検索して調べてみた結果は……。
2018年に“4週間で幸せになる方法”という本を上梓したとき、世の中でどのくらいのことが4週間で達成できるのだろう? と興味が湧いた。面白そうな情報があれば、買ってみて自著と比べてみてもおもしろいかもしれない。そこでアマゾンの「本」カテゴリーにおいて、「4週間で」で検索してみたところ……。(当時、僕のパソコンでは)まずは自著が出てきた。次に並んでいるのは、「Beautiful Money 4週間で人生が変わる心とお金の法則」...
スリランカ出身、テーラワーダ仏教の伝道師であるアルボムッレ・スマナサーラ氏と曹洞宗・藤田一照氏との対談集があると知り、手に取ってみた。リンク個人的に、「この方法なら簡単に自己成長できるんじゃない?」と感じたところを紹介する。発言はスマナサーラ氏のもの。p119~「吉祥経」という経典でした。人間が幸福になる道を教えているお経です。最初に、お釈迦様に、ある神が質問するのです。「幸福に達するためには、どう...
昔は半日くらい人を待つことはよくあったよな、と言ったら、あなたは驚く? それとも、うなずく?
昨年亡くなってしまったが、伊集院静という作家が好きだ。特に古いエッセイが好きで、時折本棚から引っ張り出しては眺めている。以下は「時計をはずして(文春文庫)」より抜粋(残念ながら現在は絶版)。“初めてスキー場に行ったのは、二十歳の頃だ。私はアルバイト先の社長と12月の31日に志賀の湯田中の駅前で待ち合わせをした。昼過ぎに湯田中の駅に着いた。大雑把な社長で、31日に湯田中の駅前でな、と言われた。何時に来るの...
私立探偵・フィリップ・マーロウの名言を紹介する。渋いなあ。カッケエなあ。
「フィリップ・マーロウの教える生き方」の紹介。リンクフィリップ・マーロウは作家、レイモンド・チャンドラーが描く探偵で「長いお別れ」などで有名。この本はフィリップ・マーロウの言葉をまとめた、さしずめ名言集のような造りになっている。個人的に興味深く感じたものをいくつか並べてみる。「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりごとになる。...
クリスティナ・ロセッティ “覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”~幸せの名言
昨日の続きで、関連する名言の紹介。イギリスの詩人であり、画家、クリスティナ・ロセッティ(1830~1894)による名言。ちなみに彼女はダンテの妹だそうだ。“覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”前回、遺伝子プログラムに逆らって楽観的になる方法があると書いた。この名言がそっくりそのまま当てはまるのだ。脳科学分野において「物事は記憶しなければならない」という思い込みを捨てることにより、楽観的...
ユダヤのことわざ “明日のことを心配しすぎてはいけない。今日これから起こることでさえ わからないのだから”
久々の名言シリーズ。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくようになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。今日はユダヤのことわざ。“明日のことを心配しすぎてはいけない。今日これから起こることでさえ わからないのだから。”これもまったくその通り。翌日に控えた大事な会議が心配なあまりボーっとして歩いて、車に轢かれ...
今更だが、漫才コンビ「笑い飯」のひとりが仏教に関する活動をしていると知り、一冊、手に取ってみた。笑い飯哲夫訳「えてこでもわかる 般若心経 (ヨシモトブックス) 」。「サルでもわかる」ではなく「えてこでも」としている辺り、タイトルからして捻りが効いており、肝心の般若心経の解説も楽しく読むことができた。今日は本書から一部を紹介。リンク p26仏陀はまず、この世に見えているもすべてのものは、ボロくなっていくんだ...
「放下著(ほうげじゃく)」、放っておく。自我への執着が苦しみの元だよね。
一昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「ブッダに学ぶほんとうの禅語(ALTER PRESS)」。昨日の「莫妄想(まくもうぞう)」に続き、今日は昨日も少し触れた「放下著(ほうげじゃく)」について引用。リンクp211~放下著(ほうげじゃく)――「放下著(ほうげじゃく)」、放っておくことができるということも、妄想しないということでしょうか?妄想しないことと放っておくこととは、それぞれポイントが違う...
「莫妄想(まくもうぞう)」、妄想するなかれ。転べば痛いけど、ただそれだけだよね。
昨日に引き続き、アルボムッレ・スマナサーラ著「ブッダに学ぶほんとうの禅語(ALTER PRESS)」。今日は肝心の内容について、一か所を引用して紹介したい。リンクp206~莫妄想(まくもうぞう)――スマナサーラ長老が瞑想指導のときによくおっしゃる「放っておけ」という言葉を感じで書くと「放下著(ほうげじゃく)」になります。手放しなさい、放っておきなさいという意味ですね。それから、「莫妄想(まくもうぞう)」、妄...
僕が仏教に興味を持つようになったのは、ポジティブ心理学→瞑想→伝統仏教(テーラワーダ仏教)という流れで、読んだ書籍もほとんどが伝統仏教のものなのだが、アーリーリタイア後、いざ本格的に瞑想修行をしようと思っても、テーラワーダ仏教式の瞑想、すなわちヴィパッサナー瞑想を指導してくれるような施設は地元にはなく、東京近辺まで出かける必要があった。出不精の僕にとってはかなり高いハードルだ。そこで調べてみたところ...
たとえ失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ
毎度おなじみ、幸福に関する名言の紹介。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくようになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。今日は、「トム・ソーヤの冒険」の著者として有名な作家、マーク・トウェイン(1835年 - 1910年)の言葉。“やったことは、たとえ失敗しても、20年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは...
アメリカでは1日が何時間あるのだろうか?~「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣」を読んで
「4週間で幸せになる方法」という本を出しているためもあり、ときどき「幸福本」を紹介している。今日は前回に引き続き、ブレット・ブルーメンソール著「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣(ディスカバー・トゥウェンティーワン)」。リンク気になったアドバイスを抜粋していく。日記はもちろん義務ではなく、気楽なものです。初めて取り組むときには、1日5分だけ、などと目標時間をもうけると習慣化できます。1日のうち...
幸せになるためには手を伸ばして誰かに触れる、って、おいおい……。 ~ 「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣」
「4週間で幸せになる方法」という本を出しているためもあり、本ブログでも時々、いわゆる「幸福本」を紹介している。今回紹介するのはブレット・ブルーメンソール著「1週間に1つずつ。毎日の暮らしが輝く52の習慣(ディスカバー・トゥウェンティーワン)」だ。リンク1週間に1つで52記事なら、さしずめ「1年で幸せになる方法」ということになる。このタイトルに対して僕がまず感じたのは、「それは長すぎるよ」という不満。現在50過...
日本人の幸福度が低い一番の理由は、他人に寛容になれないからだそうだ。
古い記事だが、国連の関連団体による「「世界幸福度報告」より。日本の幸福度は156カ国・地域中58位で、昨年より4つ順位を落として過去最低となったとの内容が記されている。https://www.asahi.com/articles/ASM3N5HPDM3NUHBI01Q.html日本人の幸福度は意外と低く、上位は毎年、ほぼ北欧の国々で占められていることは、このブログでも再三書いてきたとおりだ。以下は記事からの抜粋。“報告の基になったデータは米ギャラップ社...
「当時はあまりテレビにでていなかった。田舎において、テレビに出ている出ていないは重要なことだ」
昨日に引き続き、俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニストであり、劇団『大人計画』の主宰を務める鬼才によるエッセイを紹介。松尾スズキ著「人生の謎について(マガジンハウス)」。リンク裸の王様正月というのは晴れがましいものだが、それが毎年来るのが心底憂鬱だった時期がある。実家に帰るのが嫌だったのだ。父が死んで母は一人暮らしをしていたのだが、歳をとり、家族が集まる正月の支度をするのが億劫になり...
「人生って、なんなんだ」 松尾スズキと共に迷宮でさまよえちゃう名著を紹介!
松尾スズキという人がいる。俳優、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、コラムニスト。劇団『大人計画』主宰、つまり阿部サダヲや宮藤官九郎のボスであり育ての親ということになる。しかし本人の立ち位置は微妙で、いまだ「メジャー」になりきれないところがあり、意外と世間には知らない人も多い。僕は以前から松尾スズキ氏の大ファンで、地方在住ゆえ舞台を見に行く機会こそないものの、彼が監督、または主演している映画や著作は...
「4週間で幸せになる方法」という本を出している関係上、幸福に関係しそうな本を時々紹介している。今回紹介するのは小池龍之介著「読むうちに悩みが空っぽになる人生相談(王様文庫)」。リンク仕事でミスを指摘されると自分でも驚くほど過剰に反応し、またミスをしてしまう、との相談には・・・p117“仕事を指摘されると、誰しも「自己イメージ」が傷ついてグラつくものであります。なぜなら、「自分はちゃんと仕事もできるし、...
スティーブ・ジョブズ “他の誰かの人生を生きて、時間を無駄にしてはいけない”~幸せの名言
「4週間で幸せになる方法」という本を出している関係上、ブログでも幸福に関する名言をときどき紹介している。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくようになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。今日はご存知、アップルの創業者のひとり、スティーブ・ジョブズ(1955年-2011年)。“君たちの時間は限られている。だから、他の...
9月5日から8日まで、4日間の摂心会(禅合宿)に参加してきた。先週の記事、またまた(懲りずに)禅合宿に参加してくるよ! で紹介した通り、初心者の僕が取り組んでいるのは、所属している道場での最初の公案(禅問答)である、「父母未生以前における本来の面目如何」というもの。親が生まれる前(あるいは相対という二元論世界が生じる前)の自分の姿は何かというもので、もちろん普通に考えても答えは出てこない。坐禅で禅定を...
欧米よりアーリーリタイアが少ない理由は労働観ではなく労働慣習
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」の紹介。今日引用するのは、「欧米よりアーリーリタイアが少ない理由は、労働観ではなく労働慣習」というタイトル。「日本人は労働から喜びを見い出す民族だ」というよくある論説を一蹴している。アーリーリタイアとまではいかなくとも、「仕事から幸せを感じなければならない」かのような脅迫観念にとらわれているようなら、ぜひご覧いただきたい...
「知らなかった!」「すごいですね!」「教えてください!」で男なんてイチコロ(笑)
今日紹介するのはメンタリストDaiGoによる、「メンタリストDaiGoのポジティブ辞典(セブン&アイ出版)」。リンクどうやらDaiGo氏のツイットをまとめたものらしい。こう書くと安っぽく聞こえるかもしれないが、ポジティブな呟きが400以上掲載されていて、むしろお得感すら漂う。通読はきついけど、バッグの中に忍ばせておいて、メンタルに落ちた時の隙間時間にページをめくるのであれば、ちょうどいいかもしれない。僕自身が好きな...
昨日に引き続き、小池龍之介の「苦しまない練習(小学館)」を紹介する。リンク小見出しは「悪魔から身を守る」p83~“隣の家に住む人の出す音がうるさかったら、「ああ、うるさい」とイライラする―そのような状態をブッダは悪魔の「軍隊」に攻め込まれる、という比喩で表しました。(中略)攻め込んできた軍隊は「音」そのものではありません。「音」に対してイヤだと考えなければ、苦しみませんし攻め込まれないのですから。音そ...
今回紹介するのは小池龍之介著「苦しまない練習(小学館)」。リンク一時期、かなりテレビで露出もしたので、ご存知の方も多いと思うが、人物像をウィキペディアから引用する。大阪府生まれ。東京大学教養学部卒業。大学ではドイツ地域文化研究分科で西洋哲学を専攻。その後、浄土真宗本願寺派教師課程で教師資格を取得。僧侶派遣アルバイトなどを経て、実父・小池法雄が住職を務める山口市の浄土真宗本願寺派正現寺副住職を務めて...
瞑想における「止」「観」、および苦しみの原因「無明」について、わかりやすく紹介……している本を紹介する
さて、現在、禅の合宿(摂心会)に参加中であり、したがって本記事も事前に予約投稿しておいたものなのだが、せっかくなので禅関連の内容にしたいと思う。今日、紹介するのは「仏教の知恵 禅の世界(大法輪閣)」。Amazonの説明欄には下のように書かれている。仏教と禅の真髄にさまざまな角度から迫る、スリリングな「知的冒険」。15人の碩学が、それぞれの立場から「仏教」「禅」を掘り下げ、語りつくす。新しい「知」のありよう...
今日から3泊4日で摂心会(禅の合宿)に参加してくる。通しでの参加は去年の6月、今年の7月に続いて実際には3回目だが、初回はまったく訳がわからないままアタフタするだけで終わったため、ノーカウント。僕自身の摂心会参加記録としては今年7月のものを初回とし、今回を2回目としたい。さて、この3泊4日の摂心会は主に下のような流れになっている。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-1513.html1日目は夜からで、結制茶礼(...
ユダヤのことわざ “明日のことを心配しすぎてはいけない。今日これから起こることでさえ わからないのだから”~幸せの名言
今日はユダヤのことわざ。“明日のことを心配しすぎてはいけない。今日これから起こることでさえ わからないのだから。”まったくその通り。明日の試験が心配なあまりボーっとして歩いて、車に轢かれてしまうなんてことも、可能性としてはある。この理屈で言えば、数時間後のことを心配するのもナンセンス。僕らには、数分後に起こることだってわかっていないのだから。心配するのはもうやめて、楽観的に生きよう。アンケート調査を...
自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。3日目 日に当たろう! 体を動かそう! そして笑おう!今日は医学的見地から、1日の幸福度を簡単に...
心身ともに健康度アップ! 正しいウォーキングについてまとめてみた。
昨日、散歩の効用について書いたついでに、以前、「林修の今でしょ!講座(テレビ朝日)」で取り上げられていた「正しいウォーキング」について、再度掲載しておく。健康のためにウォーキングをしている人がいたら、ぜひセルフチェックしてみてほしい。・歩幅は両足の間に2歩半はいるくらいで。狭い歩幅はNG。・足はまっすぐ前に出す(軽く交叉させるようなモデル歩きはNG)。・かかとからつくが、つま先で蹴らず、スムースに離陸...
気分がよくなりストレスが減り体にもいい。散歩は一石三鳥だそうだ。
今回紹介するのは茂木健一郎著「幸福になる脳の使い方(PHP新書)」。著者はマスコミでの露出も多い脳科学者だから、あらためて説明する必要もないだろう。この本では脳科学者の立場から幸福について語っており、興味深い。今日はその中から「散歩の効用」の部分を引用する。“脳の奥の方にはデフォルト・ネットワークといういわばメンテナンス回路があるのですが、これがまさにボーッとしているときに活動し始めます。(中略)さら...
チャールズ・リンドバーグ “何事が起ころうと、この瞬間を生きていることでたくさんだ。”~幸せの名言
今日はチャールズ・リンドバーグ(1902~1974)。人類初の大西洋単独無着陸飛行に成功したことで有名だ。“なんと大洋の美しいことよ、なんと大空の澄んでいることか、点のような太陽、何事が起ころうと、この瞬間を生きていることでたくさんだ。”今この瞬間を生きることは、日々の幸福度を上げるためにとても有用だ。しかしご存知のとおり、それは容易ではない。心はすぐに「今」から抜け出し、未来や過去をあてどなくさまよってしま...
今日紹介するのは藤田一照、伊藤比呂美による対談「禅の教室(中公新書)」。曹洞宗僧侶である藤田氏が質問に答える形で進行していて、坐禅についていいアドバイスが多くみられたので、紹介したい。リンクp82~さらに問題なのは「これじゃいけない。これは座禅になっていない」と自分を責めだしたりすることです。そうなると、どんどん悪循環に入っていって、坐禅が自分で自分を攻撃する戦場になってしまうんですよ。(中略)なぜ...
僕は様々な瞑想法を試してきたが、アーナパーナサティ瞑想法というのも中々おもしろい。プラユキ・ナテラボー、篠浦伸禎著「脳と瞑想(サンガ新書)」からご紹介。リンク面倒な決まりが少なく、かつサマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想が両方盛り込まれているのでバランスがいい。興味がある人は少ないかもしれないが(身も蓋もないw)、せっかくなので始めてみる。p17からを要約1 背筋を伸ばし、他の筋肉はゆるめて座る。仙骨をし...
子供をもつことの意義と経済的負担をアーリーリタイアの側面から考えてみる
多くの知人が僕が書いた本 ”幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ” を買って、読んでくれている。内心どう思っているのかはわからないが、さすがに著者本人の前で酷評する人はいない。リンクということで、僕への直接のリアクションは、「すごくいい」か「まあまあ、いい」に限られてくる。そんな中、僕の本が「子供がいない人」にウケていることに気づいた。子供にかかる費用は莫大だ。自著からその部分を引...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、「高いものに慣れてはいけない ~グルメ達の気の毒な日常」という部分を紹介する。グルメほど馬鹿馬鹿しいものも少ないように僕には思える。うまいものになれてしまえば、「快楽順応」により、幸せを得にくくなってしまう。かといって、そんじょそこらのものではもはや満足できない。体にも懐にもきつい、悪循環が続くだけだ。食事は健康的...
クリスティナ・ロセッティ “覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”~幸せの名言
今日はイギリスの詩人であり、画家、クリスティナ・ロセッティ(1830~1894)。ダンテの妹だそうだ。名言はこれ。“覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”以前、遺伝子プログラムに逆らって、楽観的になる方法があると書いた。この名言がそっくりそのまま当てはまるのだ。脳科学分野において、「物事は記憶しなければならない」という思い込みを捨てることにより、楽観的になれるとされている。幼少時から記憶...
「集中力とは鈍感であること」って、気づいてました?~ 「出口版 学問のすすめ」より
出口治明著「出口版 学問のすすめ」の紹介。今日が最終回。池谷裕二氏との対談部分から「集中力について」の部分を引用する。出口集中力とはそもそも何でしょうか。池谷集中力の正体は、意外に思われるかもしれませんが、鈍感であることです。日常生活では、物音がしたり、話し声が聞こえたり、スマホの画面が目に入ったりしますね。こういう、集中力をそぐものをディストラクターといいますが、それを無視する力が集中力です。野...
人は訓練すれば外国語で考えるようになるのか?~「出口版 学問のすすめ」より 2
昨日に引き続き、出口治明著「出口版 学問のすすめ」の紹介。今日は脳科学者・池谷裕二氏との対談部分から興味深かった個所を引用する。母国語と外国語について出口人間が物事を考えるときには母語を使っているので、僕は国語を大事にしなければいけないと考えているのですが、とある先生から、「いや、たとえばハンナ・アーレントの思想を理解しようと思えば、ドイツ語を勉強したほうがいいのでは?」と指摘されました。母国語以...
得た知識を記憶に定着させる方法とは?~「出口版 学問のすすめ」を読んで
出口治明著「出口版 学問のすすめ」を興味深く読んだ。知識を「覚える」方法について、出口氏はこう語っている。たとえばおもしろい本を読んだら、僕は周囲の人に「こんな本読んだで」「これはおもろいで」というように、その本の内容やおもしろかったポイントを話します。誰かに会うたびそういう話をするので、内容を覚えてしまうのです。(中略)アウトプットすることが大事なら、読書日記をつければいいじゃないかという意見も...
FIREした時の総資産額。2,000万円以下が42%って本当?
少し前のものだが、「FIRE」した1000人に聞いた、リタイア時の総資産は?との記事がある。社会人として働き始めてからリタイア(もしくは独立)するまでにかかった年数を教えてもらったところ、「15年~20年未満」(25.8%)が最も多く、次いで「20年~25年未満」(24.4%)、「5年~10年未満」(17.5%)と続く結果に。30代後半から50歳くらいまでが最多ということになる。リタイア時の総資産については、「2,000万円未満」が最も多く42.2%。...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、余暇の過ごし方、お金、そして幸せについて書いている部分を抜粋する。遊びへの出費が減らせずに困っているひとには、ぜひ読んでほしい一文だ。“「お仕着せのレジャーはほどほどに ~自由な余暇を創造しよう」いつの間にか、ちょっとした休みを利用して、他県にまで足を伸ばすのが当たり前のような風潮ができてきましたが、そこまで余暇をア...
タイという国が好きだ。若いころ、2度ほど1カ月程度のバックパック旅行をしているのに加え、結婚してからも妻とやはり2度訪れている。なぜそんなにもタイに惹かれるかといえば・・・。まず、人がいい。微笑みの国と呼ばれるだけあって、人々が温厚で、途上国にありがちなしつこい物売りも少ない。季候がいい。元来が寒がり、冷え性なので、一年中暖かいというだけで僕的には高評価だ。物価が安い。ある程度長い旅をするのなら、こ...
①内面への気づき、②集中、③無執着の「ま、いっか」。瞑想修業はこれだけで十分!(というかこれだけでも大変)
小池龍之介著「解脱寸前」の紹介。今回が最終回。リンク今日は日々を「瞑想的」に生きるための、僕が知る中でもっとも実践的なアドバイスを紹介する。p217 解脱寸前――おわりに より(前略)その素朴さとは、こんな感じです。日々、人に優しくして己を損なわないように戒めを守りつつ、内面を観察し、集中や無執着の訓練をする。以上!という具合。結局のところ、どんなに心の本質について理論的にスッキリ理解したりしても、そ...
思考の全体を司るCEOのような「私」はどうやら「いない」らしい。
引き続き小池龍之介著「解脱寸前」の紹介。リンクp108 「私は、いません」より抜粋。(前略)いかにマインドフルネスを洗練させてみましても、心の中にポコポコ生じてくる思考を観察すれば観察するほど、①まず一瞬先に思考が生じ、②ほんの一瞬遅れないし、もっとも早くて同時にそれに気づく、という、決して先回りできない順番でしか、気づけないことが分かるはずです。マインドフルネスと集中力が高まれば高まるほど、思考が生...
自由意志は存在せず、思考は脳の各所で自動生成されたものにすぎない!?
昨日の「イワク」解説に引き続き、今日は小池龍之介著「解脱寸前」の本体を紹介する。リンクp104「考えをスルーする練習」より。この心の中に発生するいろいろな考えと見解は、自分で作っているものではなく、それゆえ自分のものでもない。(中略)私たちにとって、優しく気配りもできると、大変に良い印象を与えている、Aさんという知人がいたと仮定します。そして私たちの家族や友人といった身近な存在がもしも、「Aさんって...
解脱寸前と公言し旅に出て、解脱できなかった小池氏の「イワクつき」本を紹介します。
今日紹介するのは小池龍之介著「解脱寸前」。え、あのイワクつきの……と反応された読者もいると思う。実はこの本は僕のお気に入りのひとつで、今まで何回も読み返している。しかし「イワク」部分が気になって、今までは取り上げずにきた。現在、僕自身が再度瞑想にはまっているのもあり、思い切って紹介してみたい。リンクまずは小池氏の紹介。アマゾンから。1978年生まれ。出家名は空朴。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌...
ウディ・アレン作品「ローマでアモーレ」って筒井康隆のパクリだよね!
開業医時代、HPに掲載していた「院長ブログ」記事から転載。ウディ・アレンや筒井康隆のファンはぜひご一読を!***************************************映画「ローマでアモーレ」鑑賞記 (一部ネタバレあり)先日、WOWOWでウディ・アレンの監督作品、「ローマでアモーレ」 が放送されました。私は大のウディ・アレン・ファンなのですが、同時に大の出不精でもあるため、映画館には中...
FAT, LEAN, BARISTA, COAST。FIREにはいろいろな種類があるそうだ。
開業医をしていた僕がクリニックを後輩に譲ったのが8年前、47歳の頃。そのような決断をした経緯や資産形成術を半年かけてまとめ、原稿を出版社へ持ち込んだところ、反応は実に冷たいものだった。「アーリーリタイアなんて、普通の人ができるわけないでしょう」「そんなの、誰も興味をもちませんよ」「どの程度のマーケットがあるか理解してますか?」僕自身は今後、人々が物質的豊かさより、違う種類の充足を求めるようになると考...
サピエンス全史のユヴァル・ハラリ氏は毎日2時間瞑想をしてるって知ってた? ~ 坐禅を愛する著名人たち
個人的に座禅や瞑想にはまっていることは再三書いてきた。さて、瞑想を好む(好んだ)有名人というと、誰の顔が浮かぶだろう?まずはApple創業者、スティーブ・ジョブズ。ジョブズはインドで仏教に傾倒し、カリフォルニアに戻った後、曹洞宗の禅僧である鈴木俊隆を導師として禅を学んだ。実際、下のような言葉を残している。https://www.goodreads.com/quotes/668031-if-you-just-sit-and-observe-you-will-see-howただ座って観察...
僕はかねがね、美しい女性は精神を病んでいる可能性が高いと感じているのだが、はたして本当なのだろうか?
これから書くことはヒンシュクを買いそうな気がして、少し怖いのだが・・・。「若くてきれいな女性は精神を病んでいる可能性が高い」と僕は思っている。医師として診察にあたる際、必ず患者さんの内服薬をチェックする。患者さんの全身状態を把握するためもあるし、それをしておかないと飲み合わせの悪い薬を出してしまう危険性があるからだ。僕は医師になってすぐ、多くの若くてきれいな女性が心療内科に通院し、投薬治療をうけて...
「宝くじが当たったら何に使うか?」 を聞けば、その人の幸福度が見えてくる。
随分前の話になる。 飲み屋のカウンター席でひとり、ぽーっと飲んでいたら(これが至福の時なのですな)、後ろのテーブル席から女性数人の話し声が聞こえてきた。ふりかえって見たわけではないので確かなことはわからないが、声の感じからすると僕と同じ40~50歳代だろうか。ひとりの女性が年末ジャンボ宝くじについて熱弁している。どうやら以前、前後賞を合わせた賞金額が10億円に増額されたことに不満があるらしい。主な理由は...
三谷幸喜氏が勧める「読書感想文の書き方」を実際に試してみると……
夏休みも終盤。宿題の読書感想文で苦労している小中学生、そして親御さんも多いかと思う。そこに着目したのであろう。一昨年の今頃、テレビ番組「情報7daysニュースキャスター」で日本を代表する脚本家、三谷幸喜が「読書感想文の書き方」をアドバイスしていた。僕自身大いに楽しんだし、多くの視聴者から好評を得たようだ。三谷氏が説く読書感想文の書き方とは以下の5つ。① どう思ったかではなく、自分がどう変わったかを書く。② ...
アーリーリタイア後の肩書をどうするか!? ~ retired も unemployed も日本語では“無職“になってしまう件
今日は、リタイア後に生じるちょっとした問題について記しておこう。アーリーリタイアが一般的だからなのかどうかはわからないが、英語だと同じ「仕事をしていない」状態でもリタイアした場合はretired、職にあぶれている場合にはunemployedという具合にはっきりと区別することができるのに対し、日本語では「無職」という肩書ひとつしかないため、自己紹介をする時の肩書に困ることもありそうだ。ちなみに新聞の投書欄などでは、...
ノルウェイの森ではなくノルウェイ製の家具? それとも下ネタ? ビートルズの名曲を巡る論争があるって、知ってましたか?
村上春樹著「雑文集(新潮社)」の中にとびきりおもしろいエッセイがあった。タイトルは「ノルウェイの木をみて森を見ず」というもの(タイトルもまた、うまいなあ)。リンクビートルズの名曲「ノルウェイの森(原題;NORWEGIAN WOOD)」において、「NORWEGIAN WOOD」は何を意味するのかというのがテーマだ。多くの人は知っていると思うが、村上春樹の同名の長編小説はビートルズのこの曲を題材にしている。ノルウェーの森は実際に...
YOLO(You Only Live Once)~人生はたった一度きり!
「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」の紹介も今日が最終回。本書の最後の部分を引用する。たとえアーリーリタイアに興味がなくても、経済的な理由によって窮屈な思いをしているすべての人に、ぜひ手にとってもらいたい自信作だ。“「YOLO~幸せの確率」私の人生は、後どのくらい続くのだろう、と時おり考えます。アーリーリタイアという生き方を選択し、設計するためには、自分の人生を...
引き続き、自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から。今日紹介するのは子育てとお金、そして幸せに関する2つの文章。「子供にお金がかかって大変!」と嘆いている人には、ぜひ一読してもらいたい内容だ。“「子供にはお金よりも「心のエネルギー」を使おう」ここでは幸福の観点から、子供へのお金の使い方について考えます。世間を見渡してみると、私には多くの親が子供にお金をかけ過...
前回から紹介しているのは僕自身の著書、「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)。内容を一部抜粋してみる。タイトルは「幸せをもたらすのは、地位財ではなく内なる喜び」物質的なものを求めて疲弊するのはやめて、愛情や自由、自主性などを謳歌しながら生きる方が幸福につながるよ、との趣旨だ。“経済学者、ロバート・フランクによって提唱された、人間のもっているものを地位財・非地位財の二...
幸せの確率を上げるための各論となる「4つの確率」とは?~僕がアーリーリタイアを選択した理由
今日は自著、「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」を改めて紹介する。このところ家にこもって坐禅を組んでばかりいるのでネタが切れたわけでは断じてない(断じて断じてない)。この本は一言でいえば、「アーリーリタイアについて」の本だ。僕の知る限りアーリーリタイアという切り口でまとめられた本は、それまでなかったはずだ(この本が出版された2017年初頭にはFIREなる言葉はまだ日本...
オリンピックのテレビ観戦は、「時間は必要」だけど「お金はかからない」娯楽の代表かもしれない。
自著、幸せの確率 あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめの最終節に、このような箇所がある。“死は我々全員に、そう遠くない将来、必ず訪れます。そのことをしっかりと理解できている人、理解しようとしてはいるものの、現実問題として受け止めきれていない人、あるいは、理解することを拒み、無意識のうちに目をそらしている人と、向き合う姿勢は人によって大きく異なりますが、そこから逃れることは誰にもできません。私が...
自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。1日目 感謝の気持ちや親切心を大切にしよう初日は誰にでも実行しやすく、即効性があるものから始める...
アメリカはなんとかなっても、日本のような国が一番ひどい目にあうのではなかろうか? 「知能低下の人類史」を読んで 4
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンクここまで3回にわたり、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下してきたらしという内容を紹介してきた。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html )では今後人類はどのような運命をたどるのか?著者らの見解は極めて悲観的だ。p258...
人類の知能低下を示すこれだけの根拠! 「知能低下の人類史」を読んで 3
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目は古来より人類がいかにして知能を上げてきたかについて、2回目は産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について紹介してきた。3回目の今日は、人類の知能が低下している根拠について。(1回目から読みたい方はこちらから https://fire-earlyretire.com/blog-...
世の中が平和で平等になると、淘汰されるべき遺伝子が残ってしまうという不都合な真実。「知能低下の人類史」を読んで 2
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)の紹介。リンク1回目の昨日は人類がいかにして知能を上げてきたかについて書いた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-793.html2回目の今日は、産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が低下していく機序について、概略を第1章から抜粋。p9医学は急速に進歩し、かつて3人に1人が成人すること...
人類の知能は産業革命をピークに低下し続けるって説、知ってましたか? 「知能低下の人類史」を読んで 1
エドワード・ダットン、マイケル・A・ウドリー・オブ・メニー著「知能低下の人類史: 忍び寄る現代文明クライシス(春秋社)」を紹介する。産業革命以降、人類の遺伝的な劣化によって知能が著しく低下してきており、近い未来に現在の文明は急速に崩壊するだろうとの主張。内容は過激で、ところどころ不快ですらあるのだが、ある程度納得せざるをえないだけの科学的データが盛り込まれている。リンクまず本書では、人類の誕生から産...
収入に関しては、家庭環境による差は若い時だけらしい ~ 親ガチャについて考える3
親ガチャについて最終回。昨日予告したとおり、今日は収入に寄与する要素について。リンクまず前提として、遺伝の影響は子供の頃は大きく成長と共に小さくなりそうなものだが、実際は逆らしい。図は認知能力について、これまでに研究され発表された様々なふたごのデータをまとめたメタ分析の結果です(Haworth, et al., 2010)。児童期から成人期初期にかけて、遺伝の影響は40%から60%に上昇し、環境は共有環境も非共有環境もそれ...
才能は遺伝の影響が、学校の成績は遺伝、家庭環境の両方が影響するらしい ~ 親ガチャについて考える2
親ガチャについての続編。リンクまずは図をみてほしい。下の段ではそれぞれの性質への寄与率について、上から非共有環境(緑)、共有環境(赤)、遺伝(青)の比率がまとめられている。以下は引用。いくつかの例外はあるものの、ほぼすべての心理的・行動的特徴に遺伝の影響があり、その大きさは30~50%、ものによってはもっと大きいのもあります。とにかくほぼ普遍的にあるが、だからといって遺伝によってすべてが決まっているの...
遺伝の影響を調べる「双子の研究」ってどんなもの? ~ 親ガチャについて考える1
親ガチャという言葉が一時期流行った。ググってみるとこんな解説が。「子どもは親を自ら選ぶことはできない」という意味です。 人生を大きく左右する家庭環境や境遇などは運任せだということを指します。人によって定義は違うようだが、受け継いだ遺伝子より家庭環境に重点をおいた論説が多いように見受けられる。心地よい話ではないが、確かに真実。そして遺伝や家庭環境がその人の才能や人格に与える影響力の度合いは、ある程度...
確かに勤労の義務は憲法で定められてはいるが、そもそも僕に憲法を遵守する義務がないことはおわかりか?
以前、酒場でからまれたことがある。「アーリーリタイアなんて、法律違反だぞ! 国民には勤労の義務があるじゃないか!」そうなのだ。日本では、なんと勤労は義務として憲法に明記されている。実は法によって勤労が義務化されているのは世界中で数か国しかない。これはマッカーサー監督下で現憲法が作成された際、衆議院においてソビエト社会主義共和国連邦憲法の影響をうけていた社会党によって追加修正されたという説が有力だ。...
70畳のリビング、専用のゴルフ練習室、ホテルのような洗面・浴室。友人が夢のような豪邸を建てた
今から10年近く前の話。友人が豪邸を建てたので、遊びに行ってみた。延べ床面積700㎡超。70畳のリビングダイニングに、それぞれのための個室。半屋外のガーデンリビングもあって、これがまた20畳はありそうだ。さらには彼専用のゴルフ練習室まであって、2方向から録画し、フォームをチェックできるようになっている。大型の外車が3台余裕で入る駐車場。玄関は家族用と来客用のふたつ。すごくない?建築好きの僕としては、実に胸躍...
自著「4週間で幸せになる方法―Twenty-eight tips to create joyful life」では、幸せに生きるための行動術や思考法を、幸福学、医学、心理学、哲学、伝統仏教といった幅広い分野から選び出し、その中から特に重要で、比較的簡単に実行できる28のアイディアを紹介している。今日はお気に入り記事のひとつを抜粋して紹介したい。2日目 ありふれたことだって満喫できるはず昨日に続いて、今回も比較的簡単で、即効性の高い幸福度の...
怒りそうになったら、まず目先を相手から自分に向けてみよう~「怒らない、落ち込まない、迷わない」3
一昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク最終回である今日のテーマは「怒らない練習」について。p172~まず、怒ってしまったときは、「いま、自分の心は容量オーバーになっているんだ」「怒っている自分は進化できない弱者だ」と認識してください。外に向いていた目を、自分自身に向ける。それが最初のステップです。続いて、「自分はいま怒っているんだ...
「一切皆苦(いっさいかいく)」。すべてが苦だなんて大袈裟じゃない?~「怒らない、落ち込まない、迷わない」2
昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク今日のテーマは「苦」。仏教では「一切皆苦(いっさいかいく)」、すなわちすべてのものは苦であると説きますが、これは納得しがたい人も多いでしょう。「仕事は苦痛だけど、その後で一杯飲みに寄るのは楽しいよ。ゴルフだって楽しみだし」という具合に。この本では仏教での「苦」がわかりやすく説明されていたので引...
自我が錯覚というのは観念ではなく「事実」~「怒らない、落ち込まない、迷わない」1
今日紹介するのはアルボムッレ・スマナサーラ著「怒らない、落ち込まない、迷わない(幻冬舎)」。リンク自我について。P48~自我ほど厄介な代物はありません。自我は誰もが持っていますが、この自我こそがあらゆる不幸のもとなのです。私たちは、言葉を理解していない赤ちゃんの頃から、「自分」という実感を持っています。音を聞けば「私は聞きました」、何かを見れば「私は見ました」、食事をすれば「私は味わいました」と無意...
摂心会後の懇親会。老師様の立ち居振る舞いに感嘆、そして大笑い、の巻。
さて、摂心会の紹介シリーズ最終回。4日目の円了茶礼(閉会式)が厳粛な雰囲気の中で終わり、ここで「集中の合宿」は終り。摂心会のために東京から来てくださった老師を交えた懇親会になる。ここからは好きに雑談していいし、笑い声を立ててもいいとのこと。ちなみに老師の齢は80歳前後か? 禿頭で、摂心会中は常にしかめっ面のため近寄りがたかったが、円了茶礼が終わった今は穏やかな表情を浮かべている。禅堂に長机を「口」の...
昨日、摂心会で授かった公案が興味深かったと書いた。僕の通う禅道場での最初の公案は、「父母未生以前における本来の面目如何」に決まっているようだ。これは、親が生まれる前(あるいは相対という二元論世界が生じる前)の自分の姿は何かというもので、もちろん普通に考えても答えは出てこない。坐禅で禅定を深めることによって現在の二元論的価値観から抜け出し、絶対的領域に入り込んで「本来の面目」を掴み込んでこい、という...
7月11日の記事で、3泊4日の摂心会に参加する旨を記した。今度の摂心会では公案(禅問答)を授かってみようと思うというわけで今回、1年ぶりに摂心会(座禅合宿)にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどき...
自著「幸せの確率―あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ(セルバ出版)」から、余暇の過ごし方、お金、そして幸せについて書いている部分を抜粋する。遊びへの出費が減らせずに困っているひとには、ぜひ読んでほしい一文だ。“「お仕着せのレジャーはほどほどに ~自由な余暇を創造しよう」いつの間にか、ちょっとした休みを利用して、他県にまで足を伸ばすのが当たり前のような風潮ができてきましたが、そこまで余暇をア...
追い詰められて初めて打開できるのが公案 ~「なぜ、いま禅なのか」3
一昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク著者の立花大亀は臨済宗。禅宗には大きく臨済宗と曹洞宗があり、違いはいくつかあるのだが、そのひとつは「公案(禅問答)」のしめるウェイトがある。臨済宗は修行の一環として公案を行うが、曹洞宗では(あるにはあるものの)主たる存在ではなく、只管打坐、すなわちただ坐れと教えられる。僕が参加している摂心会は臨済宗系道場であり、僕も今回...
昨日から紹介しているのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンクまずは、自分(自己)について。P80~自分の心、それを読みとることのできるものは、自分をおいてほかにはありません。ですから、本来は、それは非常に簡単に把握できるはずのものなのです。しかしながら現代は、一方で、その自分を惑わすものがあまりにも多すぎるということ、それが現代人をして自己を失わせしめている大きな原因となっているので...
人間的観念を放棄し去ったときに残る物とは? ~「なぜ、いま禅なのか」1
さて、昨日から始まった禅シリーズ。今日紹介するのは立花大亀著「なぜ、いま禅なのか(里文出版)」。リンク立花大亀は明治32年生まれの禅僧で、平成17年、107歳で亡くなっている。まずは、悟りについて。p27~それでは、釈迦はいったい何を悟られたのか。(中略)われわれは「生まれた」ということを言うが、いったいこの「生まれる」ということは何か。たとえばこうして両手をポンとたたく。ここに音が生まれる。しかしそれは...
一切を手放すには「ただする」ことが肝要―ネルケ無方著「読むだけ禅修行」
昨日触れたとおり現在は道場で禅合宿中(のはず)なので、数日間はあらかじめ用意しておいた禅に関する記事を予約投稿していく。まず紹介するのはネルケ・無方「読むだけ禅修行(朝日新聞出版)」。リンクネルケ無方はこんな方(Amazon紹介欄より)1968年3月1日、旧西ドイツ・ベルリン生まれ。7才の時、母と死別してから人生に悩む。16才で坐禅と出合う。高校時代から禅僧になる夢を抱いて、坐禅道場に通い続ける。199...
というわけで今回、1年ぶりに摂心会にフル参加することにした。理由はみっつ。① 坐禅を組んでいると特に悟ったような気になるのだが、それが本当に悟りなのか、あるいはまったく別物の妄想に過ぎないのか、自分では判別しがたい② 1年前は死ぬほど辛かった摂心会だったが、1年坐り続けた今なら、以前ほどきつくはないのではないかもしれないそしてもうひとつ。③ 前回はまったくの初心者ということで、公案(禅問答)は受けなかった...
前回まで、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介し、新しい脳科学的知見は仏教の教え、今から2,500年前に釈尊が悟った内容を証明しつつあると述べた。僕自身、以前から坐禅には興味があり、我流で試みてはいたが、去年の6月から本腰を入れるようになった。地元にある臨済宗系道場の摂心会(坐禅合宿)に参加したのがきっかけだ。臨済宗の道場での座禅合宿に参加してきた。この手の行事に興味がある方...
ヒトは自作自演の映画を鑑賞しているだけなのに、その事実に気づいていない ~ 夢を叶えるために脳はある 3
一昨日から紹介しているのは池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」で今日が最終回。リンクp541~僕らの脳は、生まれて以来、ピピピ信号しか受け取ったことがない。ピピピ以外の存在を知らない。ということは、脳の外部に「現実の世界(とされるもの)が存在する」という仮定に、根拠がないことになる。(中略)脳のピピピ信号の向こう側に、どうして、現実世界なるものが存在すると仮定できるのだろうか。...
僕らの脳は生まれて以来ピピピ信号しか受け取っていない ~ 夢を叶えるために脳はある 2
昨日に引き続き、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」のご紹介。リンクまず、アノテーションとは?p261人工知能の内部は抽象的な数字の世界。徹底的に意味が排除された、無味乾燥で味気ない世界だ。そこに意味を与えて、温かみと膨らみを持たせているのはヒトだ。無から有、冷から温を創るなんて、まさにヒトは創造神だね。このように、数字の羅列に現実的な意味を与えることを、「アノテーション(注釈...
ヒトにとって「わかる」とは「恣意的に焦点を絞り、その中でルールを見出すこと」に過ぎない~夢を叶えるために脳はある 1
今日から3回にわたり、池谷裕二氏による著書「夢を叶えるために脳はある(講談社)」を紹介したい。最初に断っておくが、この本は670ページにも及ぶ大作で、しかも前半で紹介した知見を利用しつつ、後半で回収、まとめていくという、ミステリーにも似た凝ったつくりになっており、その面白さをブログで簡潔にまとめるのは不可能だ。当ブログでできるのはせいぜい「つまみ食い」程度。興味が湧くようならぜひ本自体を手に取って頂き...
ジャン=ジャック・ルソー “この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”
今回はフランスの哲学者、ジャン=ジャック・ルソー(1712年- 1778年)の名言。“この世の生活の幸福を求める私たちの計画はすべて幻想なのである。”本当にその通りだと思う。僕自身、医師としてフルタイムで働いていた頃はそれによって強いストレスを抱えていて、大幅に仕事を縮小したいと考えていた。僕にはまだ当分は扶養が必要な3人の子供がいるから、それを実現するにはある程度の資産が必要になる。そのために、より仕事に励...
アンドレ・ジッド “幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”
今日はノーベル文学賞も受賞したフランスの作家、アンドレ・ジッド(1869年- 1951年)の名言。“幸福になる秘訣は快楽を得ようとひたすらに努力することではなく 努力そのもののうちに快楽を見出すことである。”これも本当にその通りだと思う。手前みそではあるが、自著
ラッセル vs ショーペンハウアー “関心や活動の対象は多い方がいい? 少ない方がいい?” ~ 幸せの名言
幸福に関する名言シリーズ。今日は2つの名言を比較してみる。ひとつはイギリスの哲学者、ラッセル。“人間は、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる。”片やドイツの哲学者、ショーペンハウアーはこう言っている。“すべての物事を限局するのが幸福になるゆえんである。われわれの限界、活動範囲、接触範囲が狭ければ、それだけわれわれは幸福であり、それが広ければ、苦しめられ不安な気持ち...
ドイツのことわざ “幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ”
今日紹介するのはドイツのことわざ、“幸福は婦人に似ている。若い者を好み、移り気だ。”これは最初、あまりに意味がわからなくて笑ってしまった。そもそも夫人は若いものを好むのか? そして、移り気なのか? それは人によるだろう、という気がする。幸福が移り気。これはわかる。幸せな気分が、ほんのちょっとした出来事で消えてしまうことは誰しも経験があるだろう。これはほとんどの場合、気の持ちようで解決できるのだが、そ...
ユダヤのことわざ “自分の力ではどうにもならないことは心配するな”~幸せの名言
今日はユダヤの格言。“自分の力ではどうにもならないことは心配するな。”「そんなのは当たり前」と思う人も多いかもしれないが、実はこれは意外とできていないことが多い。例えば上司が暴君で、それによってあなたの幸福感が損なわれているとする。これを自分で解決するとしたら、① 上司や人事課にかけあい、上司の、あるいは自分の所属部署を変えてもらう② 会社を辞めるのどちらかしかない。このどちらかを選択できるのなら、そ...
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昨日に引き続き、Newtonの「パラドックス大図鑑」から。はじめに紹介するのは数学者ジョセフ・ベルトランによる「ベルトランの箱」。あなたの前に箱が3つある。それぞれ箱の中央に仕切りがあり、左右2つの部屋に分かれている。箱のふたも左右別々に開けることができる。外からはこの中身は見えない。そして、あなたに以下のことが伝えられる。「3つの箱のうちの1つには左右両方とも金貨が、1つには左右両方とも銀貨が入っている。...
今日はNewtonの「パラドックス大図鑑」のご紹介。以下はAmazonでの紹介文。逆説、あるいはパラドックスとは正しい、あるいは一見正しく見える前提からおかしな結論が導きだされてしまうことです。前提や、途中の考え方がまちがっていたり、あるいは、パラドックスそのものはまったく正しいのに,結論をおかしいと思う私たちの直感がまちがっているということもあります。パラドックスは、言葉や数字、論理といった実体のないものも...
昨日、「いってきます」と「おやすみなさい」を言うときは、できるだけ上機嫌でいるべきと書いた。なぜならそれが人生で最後に交わす言葉になる可能性が比較的高いから。いくらなんでも大袈裟だと感じた人も多いかもしれない。しかし、例えその後死ぬ運命にはいなかったとしても、これらの言葉を丁寧に交わす意義は大きいのだ。今日はそれについて、自著「4週間で幸せになる方法」から引用して紹介したい。リンク皆さんはピーク・...
家族に定期的に話すことがある。どんなに機嫌が悪くても、たとえ喧嘩をしていても、「いってきます」と「おやすみなさい」は可能な限り上機嫌で言いなさい、と。だって次にまた会えるかはわからない、つまりその後、相手が死んでしまう可能性だってあるのだから。死を身近に感じる機会がほとんどない息子たちは「まさかあ」と笑う。そんなとき、僕は真顔で子供たちに説明する。父さんも母さんも、いつか死ぬ。多分君たちより先に死...
今日は昨日紹介したダグラス・エイブラムス著「よろこびの書―変わりゆく世界のなかで幸せに生きるということ」にちょっと捕捉。リンクダライ・ラマとデズモンド・ツツによる対談を、著者が密着してまとめたこの本の本題からは逸れるのだが、参照されている内容が興味深かったのでその部分を紹介したい。p148“私は、大主教が言っていることを支持する驚くべき話を聞いた。スタンフォード大学の共感と利他精神研究センターの創設者...
今回紹介するのはダグラス・エイブラムス著「よろこびの書―変わりゆく世界のなかで幸せに生きるということ」。リンクダライ・ラマとデズモンド・ツツによる対談を、著者が密着してまとめたものだ。ふたりのノーベル平和賞受賞者による対談だから、中身が薄いわけがない。全編にわたり引用したい箇所だらけだが、そういうわけにもいかないので、「広い視点」をキーワードにしていくつか紹介したい。p190“ダライ・ラマと大主教(内...
僕はアーリーリタイア後、資産額を把握しようとするのをやめた。なかなか信じてもらえないのだが、僕なりの理由がある。まず、アーリーリタイアを目指すと決めた時点で、徹底的に計算した。そのときは複数ある証券口座、銀行預金、そしてどの生命保険がいつ解約でき、いくら入るかまで、事細かくチェックした。その結果「あと2年働けば、贅沢な暮しを望まない限り、アーリーリタイアしても大丈夫なはずだ」と判断することになる。...
持ち家と賃貸とどちらが得か? との議論がある。リスクと期待リターンとの関係を理解していれば、さして難しい問題ではないと思うのだが、そこそこ経済に詳しそうな人までも加わって論争が繰り広げられる様子に驚かされることも。リスクを説明するために一旦不動産から離れ、自著「幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から一部を引用する。仕事をすれば報酬を与えられること、そして、成功すればさらに多く...
今日で僕は56歳になる。もはや立派なアラ還ということになり、すなわち還暦も近い。やれやれ、とため息をついていてもせんないので、せっかくの誕生日、今日はこれまでのFIRE生活を振り返ってみたい。リタイアしたのが2016年2月だから、8年半の月日が流れたことになる。リタイア生活がたった8年半というのは、にわかには信じがたい。というのも労働者だった頃の記憶はかなり薄れ、8年どころか、10数年は仕事をしていない気分でいる...
自著「4週間で幸せになる方法」の宣伝もかねて(よっ、正直者!)、本ブログでは幸福の名言を紹介し、それについて幸福学のデータから解説を加えるという記事づくりをしている。ネタ探しの一環として、増井金典著『名言・格言・ことわざ辞典(ミネルヴァ書房)』という本を図書館で借りて読んだのだが、これがなんともすさまじい。リンクまずは名言、つぎにそれを言った人物名、最後に増井氏による解説が続く構成になっている。そ...
2018年に“4週間で幸せになる方法”という本を上梓したとき、世の中でどのくらいのことが4週間で達成できるのだろう? と興味が湧いた。面白そうな情報があれば、買ってみて自著と比べてみてもおもしろいかもしれない。そこでアマゾンの「本」カテゴリーにおいて、「4週間で」で検索してみたところ……。(当時、僕のパソコンでは)まずは自著が出てきた。次に並んでいるのは、「Beautiful Money 4週間で人生が変わる心とお金の法則」...
スリランカ出身、テーラワーダ仏教の伝道師であるアルボムッレ・スマナサーラ氏と曹洞宗・藤田一照氏との対談集があると知り、手に取ってみた。リンク個人的に、「この方法なら簡単に自己成長できるんじゃない?」と感じたところを紹介する。発言はスマナサーラ氏のもの。p119~「吉祥経」という経典でした。人間が幸福になる道を教えているお経です。最初に、お釈迦様に、ある神が質問するのです。「幸福に達するためには、どう...
昨年亡くなってしまったが、伊集院静という作家が好きだ。特に古いエッセイが好きで、時折本棚から引っ張り出しては眺めている。以下は「時計をはずして(文春文庫)」より抜粋(残念ながら現在は絶版)。“初めてスキー場に行ったのは、二十歳の頃だ。私はアルバイト先の社長と12月の31日に志賀の湯田中の駅前で待ち合わせをした。昼過ぎに湯田中の駅に着いた。大雑把な社長で、31日に湯田中の駅前でな、と言われた。何時に来るの...
「フィリップ・マーロウの教える生き方」の紹介。リンクフィリップ・マーロウは作家、レイモンド・チャンドラーが描く探偵で「長いお別れ」などで有名。この本はフィリップ・マーロウの言葉をまとめた、さしずめ名言集のような造りになっている。個人的に興味深く感じたものをいくつか並べてみる。「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。そして三度目は決まりごとになる。...
昨日の続きで、関連する名言の紹介。イギリスの詩人であり、画家、クリスティナ・ロセッティ(1830~1894)による名言。ちなみに彼女はダンテの妹だそうだ。“覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい”前回、遺伝子プログラムに逆らって楽観的になる方法があると書いた。この名言がそっくりそのまま当てはまるのだ。脳科学分野において「物事は記憶しなければならない」という思い込みを捨てることにより、楽観的...
久々の名言シリーズ。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくようになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。今日はユダヤのことわざ。“明日のことを心配しすぎてはいけない。今日これから起こることでさえ わからないのだから。”これもまったくその通り。翌日に控えた大事な会議が心配なあまりボーっとして歩いて、車に轢かれ...
今更だが、漫才コンビ「笑い飯」のひとりが仏教に関する活動をしていると知り、一冊、手に取ってみた。笑い飯哲夫訳「えてこでもわかる 般若心経 (ヨシモトブックス) 」。「サルでもわかる」ではなく「えてこでも」としている辺り、タイトルからして捻りが効いており、肝心の般若心経の解説も楽しく読むことができた。今日は本書から一部を紹介。リンク p26仏陀はまず、この世に見えているもすべてのものは、ボロくなっていくんだ...
一昨日から紹介しているのはアルボムッレ・スマナサーラ著「ブッダに学ぶほんとうの禅語(ALTER PRESS)」。昨日の「莫妄想(まくもうぞう)」に続き、今日は昨日も少し触れた「放下著(ほうげじゃく)」について引用。リンクp211~放下著(ほうげじゃく)――「放下著(ほうげじゃく)」、放っておくことができるということも、妄想しないということでしょうか?妄想しないことと放っておくこととは、それぞれポイントが違う...
昨日に引き続き、アルボムッレ・スマナサーラ著「ブッダに学ぶほんとうの禅語(ALTER PRESS)」。今日は肝心の内容について、一か所を引用して紹介したい。リンクp206~莫妄想(まくもうぞう)――スマナサーラ長老が瞑想指導のときによくおっしゃる「放っておけ」という言葉を感じで書くと「放下著(ほうげじゃく)」になります。手放しなさい、放っておきなさいという意味ですね。それから、「莫妄想(まくもうぞう)」、妄...
僕が仏教に興味を持つようになったのは、ポジティブ心理学→瞑想→伝統仏教(テーラワーダ仏教)という流れで、読んだ書籍もほとんどが伝統仏教のものなのだが、アーリーリタイア後、いざ本格的に瞑想修行をしようと思っても、テーラワーダ仏教式の瞑想、すなわちヴィパッサナー瞑想を指導してくれるような施設は地元にはなく、東京近辺まで出かける必要があった。出不精の僕にとってはかなり高いハードルだ。そこで調べてみたところ...
今回紹介するのはダグラス・エイブラムス著「よろこびの書―変わりゆく世界のなかで幸せに生きるということ」。リンクダライ・ラマとデズモンド・ツツによる対談を、著者が密着してまとめたものだ。ふたりのノーベル平和賞受賞者による対談だから、中身が薄いわけがない。全編にわたり引用したい箇所だらけだが、そういうわけにもいかないので、「広い視点」をキーワードにしていくつか紹介したい。p190“ダライ・ラマと大主教(内...
僕はアーリーリタイア後、資産額を把握しようとするのをやめた。なかなか信じてもらえないのだが、僕なりの理由がある。まず、アーリーリタイアを目指すと決めた時点で、徹底的に計算した。そのときは複数ある証券口座、銀行預金、そしてどの生命保険がいつ解約でき、いくら入るかまで、事細かくチェックした。その結果「あと2年働けば、贅沢な暮しを望まない限り、アーリーリタイアしても大丈夫なはずだ」と判断することになる。...
Twitterで持ち家と賃貸とどちらが得か? との論争をたまにみかける。リスクと期待リターンとの関係を理解していれば、さして難しい問題ではないと思うのだが、そこそこ経済に詳しそうな人までも加わって論争が繰り広げられる様子に驚かされることも。リスクを説明するために一旦不動産から離れ、自著「幸せの確率 あなたにもできる!アーリーリタイアのすすめ」から一部を引用する。仕事をすれば報酬を与えられること、そして、成...
自著「4週間で幸せになる方法」の宣伝もかねて(よっ、正直者!)、本ブログでは幸福の名言を紹介し、それについて幸福学のデータから解説を加えるという記事づくりをしている。ネタ探しの一環として、増井金典著『名言・格言・ことわざ辞典(ミネルヴァ書房)』という本を図書館で借りて読んだのだが、これがなんともすさまじい。リンクまずは名言、つぎにそれを言った人物名、最後に増井氏による解説が続く構成になっている。そ...
伊集院静という作家が好きだ。特に古いエッセイが好きで、時折本棚から引っ張り出しては眺めている。以下は「時計をはずして(文春文庫)」より抜粋(残念ながら現在は絶版)。“初めてスキー場に行ったのは、二十歳の頃だ。私はアルバイト先の社長と12月の31日に志賀の湯田中の駅前で待ち合わせをした。昼過ぎに湯田中の駅に着いた。大雑把な社長で、31日に湯田中の駅前でな、と言われた。何時に来るのかもわからなかった。その頃...
今日は僕の誕生日で、55歳になる。誕生日の記事など書いたこともないが、55歳というのもキリがいいので、今日はこれまでのFIRE生活を振り返ってみたい。リタイアしたのが2017年2月だから、6年半の月日が流れたことになる。リタイア生活がたった6年半というのは、にわかには信じがたい。というのも、ゆうに10年はにたった気がしているからだ。年と共に月日が流れるのが早くなり、1年があっという間に過ぎるというのは、多くの方の言...
今日は引き続き、アルボムッレ・スマナサーラ著「「怒らないこと」。人の怒りの矛先が自分に向いた場合の対処法について紹介する。リンク“ののしっている相手に対して「ああ、そちらはすごく怒っているのだ。苦しいでしょうね。手も震えているようだ。簡単に怒るような性格みたいです。これからもいろいろたいへんなことに出あうでしょうね。それで大丈夫ですか? 心配ですよ」の気持ちで説明してあげればいいのです。”“いつも以...
アルボムッレ・スマナサーラ氏による名著、「怒らないこと」がいつのまにか文庫化されていた。心の平穏を求めるすべての人にとって、常備し、ときおり読み返すべき本だと僕は考えている。リンクまずは冒頭付近。“怒るのは簡単ですが、怒りっぱなしの人生はとても暗くて苦しいものです。楽しく気楽に幸せで生きていたいという夢を持ちつつも、それが一向にかなわないのは「ポストが赤いのにも腹が立つ」といった調子で、人生が怒り...
今日は英検準2級から2級への道のりについて。選んだのは高校生用の英語教材DUO(デュオ)セレクト。リンク378の例文が紹介され、例文1つあたり4つの重要語が覚えられるという効率の良さが売りだ。これを前回紹介した「例文で覚える中学英単語・熟語1800」で行ったのと同様に1日1頁(2例文)やっていけば、忙しくてできない日があることを計算に入れても、大体1年あればマスターすることができる。定期的、規則的に復習するのも前回...
昨日は僕が英語教育を重視する理由について述べた。今日は実際の勉強法について。これは子供への教育はもちろん、英語を話せるようになりたい大人にも活用してもらえるはずだ。まず手始めはローマ字。ローマ字から始めるデメリットもないわけではないが、やはり無難だし、日本人には馴染みやすい。それが終わったら本格的に学習をスタートする。語学の基本は、なんといっても基本文を暗記すること。しんどい作業だが、ここを飛ばし...
僕は家族の英語教育に力を入れていて、3人の息子も妻も(笑)英検2級までもっている。特に三男は小学生のうちに取得していて、海外在住経験がないにしては中々のものなのではと自慢に思っている(息子の英語力を、ではなく僕の教育ノウハウを)。誰もほめてくれないので、僕は自分を積極的に褒めるのである。文句あるか!などとクダを巻いてないで、早速そのノウハウを紹介したい。まずは「僕が子供への英語教育を重視する理由」か...
「家庭が貧乏だと塾へも行けず、いい大学に行くチャンスはない」と不満をもつ人も多いらしい。僕自身は高校時代、塾へは夏季講習しか行っていない。それでも医学部に行けた、とドヤる意図はない。僕はIQが高いタイプではないので、高校の授業についていくのが精一杯で、さらに塾へ行くなど時間的に無理だっただけだ。そんな中、多くの医師が、「和田秀樹氏の受験マニュアルから『勉強の要領』を学んだから、塾には行かなかった」と...
鳥谷朝代著「12歳から始めるあがらない技術」を読んだ。リンク僕自身、どちらかといえばあがり症の部類に入ると思うが、社会に出て医師・作家として学会発表や講演をこなすにつれ、かなり太々しくなってきている。僕の3人息子では、しいていえば次男が大きなイベントの前には緊張しやすいのに加え、3男は通常のテストではまったく緊張しないのだが、面接など対人系のイベントではあがってしまう。でもまあ、その程度。というわけで...
今日はアルボムッレ・スマナサーラ著「心は病気(サンガ)」の3回目、最終回。リンクこの本で僕が特に好きな箇所は前回までにあらかた紹介し終えたのだが、今日、もう1回本書を取り上げたのは、なんとこの本では「仏教的なダイエット法」を紹介していて、それについて書きたかったから。「10日間くらい荒行をしなさい」なんてものでは、もちろんない。本書から抜粋する。p172-173“痩せたい人こそ、「よく食べて」ください。ここで...
前回に引き続いて、アルボムッレ・スマナサーラ著「心は病気(サンガ)」のご紹介。リンク僕が好きなところを抜粋して紹介する。p58“あまりにも現実離れした基準や目的はつくらないことです。その代わりに、仕事や勉強をする喜びを味わう、子育てをして、生きていてよかったと思う。そんな自由な心と、毎日生きる喜びを味わう心を持ってほしいのです。それが本当の人生です。”p60“「まったくストレスがなく、リラックスしつつも...
「4週間で幸せになる方法」という本を出している関係上、本ブログではときおり幸福に関係しそうな本を紹介している。今日はスリランカ上座仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラ氏の著書を紹介する。タイトルは「心は病気(サンガ)」。リンクなぜ心は病気か?本書で述べられていることは、「エゴが支配しているから」ということ。その病気を治すにはどうしたらいいか。「自我を捨てればいい」となる。p67“自我を捨てるということ...
昨日から紹介しているのは、ソニア・リュボミアスキー著「幸せがずっと続く12の行動習慣(日本実業出版社)」。著者は本の中で、「最も幸福な人々の考え方や行動パターン」を紹介している。p36~“・かなりの時間を家族や友人とすごし、その人間関係を大切にして楽しんでいる・誰に対しても感謝を表すことが苦にならない・同僚や通りすがりの人にまっ先に支援の手を差し伸べる場合が多い・未来を考えるときは、いつも楽観的である...
今回紹介するのはソニア・リュボミアスキー著「幸せがずっと続く12の行動習慣(日本実業出版社)」。リンク著者はカリフォルニア大学リバーサイド校の心理学教授。ポジティブ心理学でお薦めを1冊を選べ、と言われたらこの本になる。まずこの円グラフを見てほしい。以下、引用。p33~“おそらく、もっとも意外に思われるであろう結論をこの円グラフは示しています。「裕福か、貧乏か」「健康か、病気がちか」「器量がいいか、人並み...
前野隆司氏で最後にもうひと記事。今日は前野氏とアルボムッレ・スマナサーラ氏との共著「幸せの法則(サンガ)」を紹介する。スマナサーラ氏はスリランカ上座仏教長老。1980年に国費留学生として来日したのが縁となり、現在は日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝達と瞑想指導に従事されている。一方の前野氏は、前回紹介した「幸せのメカニズム」の著者で、肩書は慶應技術大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授...
昨日から紹介しているのは、前野隆司著「幸せのメカニズム(講談社現代新書)」。前回、「やってみよう!」因子について説明したので、今日はそのほかの因子について、わかりやすい箇所を抜粋して紹介する。第2因子 「ありがとう!」因子p146“きのうまでよりも幸せになるために。それは、今日から、一歩を踏み出し、何か新しい出会いを始めることです。つまり、「つながりと感謝」を伸ばすこと。これが、幸せのためのステップな...