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内山直
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2020/02/16

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  • 「FIREを達成した者たちは理念の普及を精力的に行っている」とか決めつけないでほしいなあ

    今日紹介するのは橘玲著「裏道を行けーディストピア世界をHACKする(講談社現代新書)」。リンク橘氏の本は好きでよく読むし、本ブログでも何度か紹介している。今回も橘節満載で楽しく読めた。この本では最終章「世界をHACKせよーどうしたら残酷な現実を生き抜けるか?」で本ブログの主テーマのひとつであるFIREに触れているので、その部分を中心に紹介する。p237~FIREの目標は、お金を使わない質素な生活をしてできるだけ...

  • アンソニー・ロビンズ “あなたが感謝すると恐れは消え豊かさが現れる”

    今日は、アンソニー・ロビンズ(1960年ー)。「世界一のコーチ」と称され、ビル・クリントン、ジョージ・ソロスなど世界の超VIPたちを指導してきたことで有名らしい。“あなたが感謝すると恐れは消え豊かさが現れる。”ポジティブ心理学の研究において、感謝の気持ちを持つと幸福感が高まることがわかっているし、医学的にも感謝には自律神経を整える作用があるとされている。さらに感謝を忘れない人の特徴として、エネルギッシュで...

  • 50歳を過ぎると地位や名誉やお金はどうでもよくなり「時間」「使命や課題」「深い交流」が大切になってくる

    『「本当の大人」になるための心理学 心理療法家が説く心の成熟 (集英社新書)』のご紹介。著者は諸富祥疲彦さんという心理療法家。1963年生まれだから、僕より5歳年上ということになる。共感するところが多いなと思いながら読み進めたのだが、それもそのはず、ユングやマズローからの引用が多い。僕の考え方もそれらの偉人たちから大きな影響をうけているので、著者と似た思想になって当然、ということになる。この本のAmazonでの...

  • 仕事は幸福な人生を築くために重要なのか?

    今回は昨日からの続きで、バートランド・ラッセルから考える、労働と幸せとの関係について。前回書いたように、ラッセルは「怠惰への賛歌」の中で、「勤労の道徳は奴隷の道徳であるが、近代世界は、奴隷を必要としない」と語っている。リンクところが、である。その数年前に執筆された、現在でも世界的にも有名な「幸福論(岩波書店)」ではこう語っているのだ。「仕事は幸福な人生を築くために重要なものである」、と。さきほど紹...

  • 勤労の道徳は奴隷の道徳であるが、近代世界は奴隷を必要としない

    今回紹介するのはバートランド・ラッセル著「怠惰への賛歌(平凡社ライブラリー)」。ラッセルといえば有名なのは昨日紹介した「幸福論」だが、これはそれより数年後に書かれている。そこにはこんな文章が。“勤労の道徳は奴隷の道徳であるが、近代世界は、奴隷を必要としない。(中略)私たちは生涯をあまりに重んじすぎるし、消費をあまりに軽んじすぎる。その結果の一つとして、享楽や純粋な幸福には、あまり注意を払わなすぎる...

  • 熟考したら、あとは修正しないというテクニック。だって優柔不断くらい不毛なものはないもの。

    今回紹介するのはラッセル著「幸福論(岩波文庫)」。アランやヒルティの「幸福論」と並んで三大幸福論と称される、世界的に有名な名著だ。イギリスの哲学者でノーベル文学賞受賞者でもあるラッセルが58歳のときに書いたもので、他の幸福論と比べても理知的な印象が強い。人生の達人たるラッセルの智慧の宝庫だと言えるだろう。第5章「疲れ」からいくつか引用してみる。p79“きちんとした精神は、ある事柄を四六時中、不十分に考え...

  • 「人生で覚えておくべき数字」 これって信用していいのかな?

    たまにSNSで「人生で覚えておくべき数字」というものを見かける。内容はというと、① 第一印象は3秒で決まる② 記憶は24時間後に74%消える③ 6分の読書でストレスが68%軽減される④ 行動は21日、思考は180日で習慣化される⑤ 週2回以上の筋トレで死亡率が23%減る⑥ 30秒のハグで33%のストレスが軽減される⑦ 20分の仮眠で8時間分の疲労回復⑧ 心配ごとの96%は起こらない⑨ 集中力の限界は90分どれも確かにインパ...

  • アーリーリタイアの準備でお金と同様に大切なのは、リタイア後も維持できる社会との繋がりだと思う

    再三書いてきた通り僕は2016年の2月に、大体一生分は稼いだと判断してアーリーリタイアした。手法は自著 “幸せの確率 ~ あなたにもできる! アーリーリタイアのすすめ” や本ブログで書いてきた通り。ではその目的はというと、のんびりしたかったというのもあるが、「本当に自分がやりたいこと」のための時間がほしかったから。やりたいことはその当時からいくつかあったし、その後、多少の入れ替わりを経てやはり今でも複数ある。...

  • “もっと人生を本当に楽しめるときがいつか訪れるだろう。 その時をあなたは心待ちにしなさい” ~ 幸せの名言

    今日紹介するのはイギリスの詩人、ジョン・キーツ(1795年 - 1821年)の名言。“もっと人生を本当に楽しめるときがいつか訪れるだろう。 その時をあなたは心待ちにしなさい。”学者ではなく詩人の言うことだから、人をはっとさせる要素さえあれば別に真実である必要はないのだろうが、これはちょっとひどいと思う。楽しめる日を心待ちにしながら日々を過ごしたら、本当の人生は指の間からすり抜けてしまう。この一瞬、一瞬こそが人生...

  • 熟練した瞑想者たちが実感する「思考」の正体とは?

    「作話シリーズ」、今回が最終回。ここまでは実験の数々によって、人間が理由を説明するとき、その多く(あるいはすべて)が作話なのだろうと書いてきた。今日はそれを別の角度から掘り下げる。瞑想の達人、小池龍之介の著書から、瞑想が進んだ状態での「思考」について紹介したい。リンクこの心の中に発生するいろいろな考えと見解は、自分で作っているものではなく、それゆえ自分のものでもない。前項ではそう記しましたけれども...

  • 結論。僕らは圧倒的な錯覚の中で生きている。

    ずいぶんと長くなってしまったが、「作話」シリーズも終わりがみえてきた。今日は下の本から引用する。リンクp28~目の前に異性の写真が2枚あります。「どちらが好みのタイプですか。好きなほうの写真をさしあげますよ」。あなたは、好みのほうを指しました。実は相手は手品師で、こっそりと、あなたが選んだほうとは逆の、つまり好みでないほうの写真を手渡します。さて、あなたは手元にきた写真を眺めて、「好みでなかった異性...

  • 僕らはみんな「ウソばかりついていて」かつ「自分では真実と思いこんでいる」

    昨日までは分離脳および海馬損傷患者での実験を例示し、僕ら人間が常日頃からいかに嘘ばかりついているかを説明した。しかし中には、「分離脳や海馬損傷というのはそもそも一般の脳とは異なる特殊な話では?」と訝しく思っている人もいることだろう。というわけで、今日は脳障害がない一般人での実験を紹介する。まずはこの本から。リンクp102~買い物客に四つのパンティーストッキングを見くらべてもらい、もっともいいものを一...

  • 記憶障害患者に本人は覚えていない出来事について尋ねると、どんな返事が返ってくるだろうか?

    ――作話――人間がいかに理由をでっち上げ、かつ自分でそれに気づかないでいるか、という話の続き。今日は海馬という脳の部位が損傷を受けた人での実験について下記書籍から紹介する。リンクp170~「海馬」という脳部位がある。海馬という脳部位が損傷を受けた患者さんを見ると、興味深いことがいくつかわかる。海馬は記憶をつくる場所だ。だから海馬が作動しないと記憶が形成されない。でも、それ以外の脳機能は正常だ。(中略)さ...

  • 分離脳での実験で僕らの「作話癖」は白日の下にさらされる

    昨日、僕はFIRE生活からたった2年で仕事に戻った人物が挙げた3つの撤退理由を、「作話だろう」と半ば断じた。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-1154.html読者の中には反感を覚えた人もいるのではなかろうか?確かに記事を通してしか知らない人物の、ひょっとしたら真摯かもしれない発言を、僕が詳細を把握しないまま「作話」と推測するのは妙に聞こえるかもしれない。しかし僕は特に彼の発言に限って不信に感じているわけ...

  • FIRE卒業の理由って言い訳がましいものが多くありません?

    「たった2年でFIRE卒業をした男性が語る、早期退職で見失った3つのもの」という興味深い記事をみつけたので、紹介の上、僕の考えを述べたい。https://www.businessinsider.jp/post-269525まずは序文から。FIRE(経済的自立、早期退職)もいいことばかりではない。少なくとも、37歳で引退したトニー(本人の希望で名字は伏せる)にとっては、いいことばかりではなかった。トニーはソフトウェア開発者として高収入を得ながら支出を切...

  • 子供には、自分が好きなことを仕事にしてほしい ~ 学歴偏重社会における子育てについて思うこと

    子供同士が幼稚園で仲が良かったことから、家族ぐるみでお付き合いをするようになったご家族がいる。ご主人のSさんは弁護士。子煩悩で、教育熱心だ。以前一緒に飲んだ時、Sさんが子供の将来について言った。「自分が好きなことを仕事にしてくれればいい。私からの意見はそれだけです」僕も完全に同意する。学歴ももちろん大切だが、それはやりたい仕事に有利にするための手段であって目的ではない。なのに日本では一番大事な根っこ...

  • ユダヤのことわざ “他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。 ふりかけるとき、自分にも数滴はかかる”

    「4週間で幸せになる方法」という本を出しているのもあり、本ブログでは幸福に関する名言を紹介している。皆さんは読むことによって幸せになるだけではなく、ちょっとした雑学も身につくことになる。もし気に入ったものがあったら、何かの折に友人にも披露して、ぜひ周囲も幸せにしてあげてほしい。リンク今日は、ユダヤのことわざ。他人を幸福にするのは香水をふりかけるようなものだ。 ふりかけるとき自分にも数滴はかかる。この...

  • “幸福はまず何より健康のなかにある”

    今日は、G・W・カーチスによる言葉。ちなみに僕はこの人について、この言葉の他には何も知らないし、ネットで探しても情報はない。以前紹介したダンデミス同様、名言界隈(?)のみで有名という人が実はポツポツいるらしい。なんとも不思議な話だ。https://fire-earlyretire.com/blog-entry-223.htmlしかもカーチス氏の場合はその名言もしょぼい。“幸福はまず何より健康のなかにある。”いかにもありがちな健康第一説だが、せっかく...

  • マサイ族の遊牧民は先進国の大富豪と同じくらい幸せだって知ってた?

    ちょっと古い本だが、橘玲著「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法(幻冬舎文化)」を紹介したい。リンク橘氏の著書は以前も紹介しているが、この本もなかなか興味深い。一部を引用してみる。p249-250“ある調査によれば、人生の満足度を7点満点とすると、アメリカのビジネス誌「フォーブス」に載った大富豪たちの満足度の平均は5.8だった。彼らは資本主義社会の頂点に立つ成功者で、豪邸やプライベートジェットなど、望むも...

  • あがり症の人は「不安の内容を書き出すだけでパフォーマンスが上がる」と聞いて実験してみた。

    池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」を紹介してきたが、今日が最終回。リンクタイトルは「あがり症の人は不安を書き出すこと」。あがり症の人にとって朗報となる研究が、2011年1月の『サイエンス』誌に掲載されました。シカゴ大学のベイロック博士の論文です。(中略)ベイロック博士は、「高等学校の生徒106名に対して、期末試験でこの事実を確認しました。テスト直前に10分の時間を与え、次の試験科目のどの部分がど...

  • イメージトレーニングはスポーツだけでなくダイエットにも効果的って知ってました?

    昨日に引き続き、池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」からの紹介。リンク今日は「イメージトレーニングはダイエットにも効果的!?」から。イメージトレーニングは、スポーツのみならず、ダイエットにも効果があるらしいというから驚きです。2010年12月の『サイエンス』誌に掲載されたカーネギーメロン大学のモアウェッジ博士の研究です。あたかも食べたかのようにイメージするだけで、食べたいという欲求が減るといいま...

  • 依存性の強い嗜好は自己管理能力を促進するのに役立つ? ならアルコールは? そしてデジタル・デバイスはどうだろう??

    今日紹介するのは池谷裕二著「寝る脳は風邪をひかない(扶桑社)」。相変わらず池谷氏の著書にはハズレがなく、この本も興味深く読ませていただいた。リンクそこで何回かにわけて僕が個人的に勉強になった部分を紹介する。今日は「ゲームの中毒性が自己管理能力を促進する!?」から。TVゲームやSNSなどのデジタル技術は脳にとって悪影響でしょうか。ゲームで遊ぶことで認知能力が高まるとするデータもあり、専門家の間でも統一...

  • 生活に満足し感謝して活きているとしたら本当にその人は幸福なのである

    昨日に続きメジャーリーガー大谷翔平の愛読書でもある、中村天風の著書「運命を拓く(講談社文庫)」の紹介。リンク今日は僕が好きな個所を少し長めに引用する。p235~三年四年経った人が私にお礼をいうとき、この人は、本当に私のいうことを聞いていたな、と私が思うようなお礼をいう人は、まあ十人に一人いるか、どうかである。たいていの人は、「(前略)尊いことを教えていただいたお陰で、この頃は、弱かった体も、すっかり...

  • いかなるときにも積極的以外の言葉を使わぬよう心がけると……

    中村天風(敬称略)という人物がいる。以下は中村天風財団HPより。https://www.tempukai.or.jp/know/footprint中村天風(なかむらてんぷう)明治9(1876)年生まれ。日露戦争の軍事探偵として満蒙で活躍。帰国後、当時不治の病であった肺結核を発病し、心身ともに弱くなったことから人生を深く考え、人生の真理を求めて欧米を遍歴する。一流の哲学者、宗教家を訪ねるが望む答えを得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、奇遇にも...

  • 様々な地域で最後通牒ゲームをやってみたら驚きの結果がーブループリント3

    引き続きニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)から興味深く感じたエピソードを紹介する。最終日の今日は下巻から。よく思考実験でも使われる「最後通牒ゲーム」なるものがある。2人1組でのゲームなのだが、まずはルールを引用で説明したい。このゲームは、思いがけない授かりもの(たとえば10ドル)がプレーヤー1(提案者)にあたえられるところから始ま...

  • 一夫多妻や一妻多夫なんてもんじゃない。世界の様々な男女の形態を紹介する~ブループリント2

    昨日の予告通り、ニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)から興味深く感じたエピソードを紹介する。今日は上巻から。アマゾン川流域などでは、子供には複数の父親がいると信じられている地域が多く点在するそうだ。分割できる父性を信じている文化では、子づくりにおける女性の役割はたいてい否定され、女性は「容れ物」にすぎないとみなされている。一部の...

  • ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史を読んで

    今日はビル・ゲイツ氏ら絶賛の話題作、ニコラス・クリスタキス著、ブループリント:「よい未来」を築くための進化論と人類史(NewsPicksパブリッシング)を紹介する。まずはAmazonから。経済格差、人種、国家間対立…。今ほど「分断」が強調される時代はない。だがちょっと待ってほしい。こうした分断はなぜ起こるのだろう?それは進化の過程で、私たちが「仲間」を愛し、尊重する能力を身につけたからだ。この能力こそが、世界の命運...

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